JP3590928B2 - 局部洗浄装置のノズル - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、局部洗浄装置のノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、局部洗浄装置のノズルから噴出される洗浄水中に気泡を混入させて、洗浄フィーリングを向上させたものが存在するが、洗浄水中に空気を混入させるために空気引込孔が形成されており、従来では、この空気引込孔にノズルを伝って垂れた水が入り込むと、空気引込孔が塞がれて空気の混入が不安定となるという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、空気の混入が安定化する局部洗浄装置のノズルを提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために下面側に空気引込孔が形成され、該空気引込孔の周囲には、該空気引込孔への水の入り込みを防ぐガード部が凹み状に形成されていることである。
また、第2の要旨は、前記凹み状のガード部内の、空気引込孔の外周に、更に上方側へ凹んで外周溝を形成させたことである。
また、第3の要旨は、人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために下面側に空気引込孔が形成され、該空気引込孔の外周には、下端がノズルの下面と面一状をなすように下方へ突出状にガード部が形成され、該ガード部の外周には、凹み状に外周凹溝が形成されていることである。
また、第の要旨は、人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために先端に空気引込孔が開口形成され、該空気引込孔の周囲には、該空気引込孔への水の入り込みを防ぐガード部が先端面から先端方向へ突出して形成され、該ガード部は、空気引込孔の上面を覆う上部突片部と、該上部突片部の先端から下傾する傾斜片部と、該傾斜片部の下端との間に開口を形 成させてノズルの下面から面一状に先端方向へ突出した下部突片部で構成されていることである。
【0004】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施例の局部洗浄装置のノズルの断面図を示すものであり、ノズル1内には、洗浄水が通る流路2が形成され、この流路2の先端側には縮径した絞り流路3が形成され、絞り流路3の先端側に負圧室4が形成されて、この負圧室4の上面1a側に、洗浄水を噴出する噴出孔5,5が形成されたものとなっており、負圧室4に連通してノズル1の下面1b側には空気引込孔6が開口されたものとなっている。また、この空気引込孔6の開口端外周には、ガード部7が下面1bから下方へ突出状に形成され、このガード部7は、ノズル1を伝わって垂れる水を水切りして落下させることができ、このガード部7により空気引込孔6が水で塞がれることが防がれるものとなっている。
【0005】
このような構造では、流路2内を流れる洗浄水が、絞り流路3で絞られて、その後に一気に負圧室4で広がると、この負圧室4内で負圧が発生し、この負圧により空気引込孔6から空気を負圧室4内に引き込んで、洗浄水中に空気を混入させ、空気を混入した洗浄水を噴出孔5,5から良好に噴出させることができるものとなる。
なお、ノズル1を、例えば撥水性テフロン等の素材で形成させておけば、前記ガード部7でより良好に水滴を落下させて、空気引込孔6が水で塞がれることをより確実に防ぐことができるものとなる。
【0006】
次に、図2は第2実施例を示すものであり、本例では、前記図1の突出状のガード部7に代えて、ノズル1の下面1bの空気引込孔6の外周に、凹み状にガード部8を形成したものであり、空気引込孔6の外周では更に上方側へ凹んで外周溝8aが形成され、この外周溝8aで確実に水の空気引込孔6側への入り込みを防いで、ガード部8の内壁面に沿って下方側へ水滴を落下させて水切りできるように構成したものであり、空気引込孔6が水で塞がれることがなく、確実に空気引込孔6から安定して空気が負圧室4内に入り、洗浄水中に安定して空気を混入させて噴出孔5から気泡水を噴出させることができるものとなる。なお、図2のような凹み状のガード部8を形成しておけば、ノズル1が図示しないノズルシリンダ内に収納される際にも、ノズル1の収納が阻害されることがない。
【0007】
次に、図3は第3実施例を示すものであり、図3では、図2と図1の構造を合体させたようなガード部が下面1bに形成されたものである。即ち、空気引込孔6の外周には、下方へ突出状に筒状のガード部10が形成され、さらにその外周に、凹み状に外周凹溝9が形成されたもので、この外周凹溝9と前記ガード部10により確実に水滴を切り下方へ落下させて、水滴が空気引込孔6内に入ることを確実に防ぐことができるものとなる。なお、ガード部10の下端がノズル1の下面1bと面一状をなすような突出寸法に形成しておくと、ノズル1の収納時に当たることがない。
【0008】
次に、図4は第4実施例を示すものであり、図4では、ノズルの先端面1cから、更に先端方向へ突出してガード部11を形成したものであり、空気引込孔6はこのガード部11内の先端面1cに開口させて、ノズル1内の負圧室4に連通させたものである。先端面1cに形成されたガード部11は、空気引込孔6の上面を覆う上部突片部11aと、この上部突片部11aの先端から下傾する傾斜片部11bと、この傾斜片部11bの下端との間に開口Kを形成させて、ノズル1の下面1bから面一状に先端方向へ突出した下部突片部11cで構成されたものとなっている。
【0009】
このような構成においても、ガード部11で垂れてくる水を下方側へ落下させて、空気引込孔6内への水の侵入を確実に防ぐことができて、空気引込孔6から空気を負圧室4内に確実に引き込んで洗浄水に空気を混入させ、噴出孔5から気泡水を噴出させることができ、空気の混入が安定したものとなる。
なお、このようにノズル1の先端部にガード部11を形成させたものにおいては、掃除の時等にノズル1を引き出す際に、このガード部11を指で握り、引き出し用の取っ手としても利用することができるものとなる。
【0010】
【発明の効果】
本発明の局部洗浄装置のノズルは、人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために下面側に空気引込孔が形成され、該空気引込孔の周囲には、該空気引込孔への水の入り込みを防ぐガード部が凹み状に形成されていることにより、ノズルを伝わって垂れる水をガード部で水切りし、空気引込孔への水の侵入を確実に防ぐことができるため、空気引込孔が水で塞がれることがなく、そのため安定して空気引込孔から空気を内部の洗浄水中に混入させることができ、気泡水によりソフトな洗浄が常に確保できる効果を有する。
また、ガード部は凹み状に形成されているため、ノズルが収納される際にもノズルの収納が阻害されることがない。
【0011】
また、前記凹み状のガード部内の、空気引込孔の外周に、更に上方側へ凹んで外周溝を形成させたことにより、外周溝で確実に水の空気引込孔への入り込みを防いで、ガード部の内壁面に沿って下方側へ水滴を落下させて水切りすることができるものとなる。
0012
また、人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために下面側に空気引込孔が形成され、該空気引込孔の外周には、下端がノズルの下面と面一状をなすように下方へ突出状にガード部が形成され、該ガード部の外周には、凹み状に外周凹溝が形成されていることにより、外周凹溝とガード部により確実に水滴を切り、下方へ落下させて、水滴が空気引込孔内に入ることを確実に防ぐことができるものとなる。
また、ガード部の下端がノズルの下面と面一状をなすため、ノズルの収納時に当たることがなく、ノズルの収納が阻害されることがない。
0013
また、人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために先端に空気引込孔が開口形成され、該空気引込孔の周囲には、該空気引込孔への水の入り込みを防ぐガード部が先端面から先端方向へ突出して形成され、該ガード部は、空気引込孔の上面を覆う上部突片部と、該上部突片部の先端から下傾する傾斜片部と、該傾斜片部の下端との間に開口を形成させてノズルの下面から面一状に先端方向へ突出した下部突片部で構成されていることにより、ガード部で垂れてくる水を下方側へ落下させて、空気引込孔内への水の侵入を確実に防ぐことができるものとなる。
また、ガード部を指で握り、掃除の時等にノズル引き出し用の取っ手としても利用することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のノズルの断面構成図である。
【図2】第2実施例のノズルの断面構成図である。
【図3】第3実施例のノズルの断面構成図である。
【図4】第4実施例のノズルの断面構成図である。
【符号の説明】
1 ノズル
1a 上面
1b 下面
1c 先端面
2 流路
3 絞り流路
4 負圧室
5 噴出孔
6 空気引込孔
7 ガード部
8 ガード部
8a 外周溝
9 外周凹溝
10 ガード部
11 ガード部

Claims (4)

  1. 人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために下面側に空気引込孔が形成され、該空気引込孔の周囲には、該空気引込孔への水の入り込みを防ぐガード部が凹み状に形成されていることを特徴とする局部洗浄装置のノズル。
  2. 前記凹み状のガード部内の、空気引込孔の外周に、更に上方側へ凹んで外周溝を形成させたことを特徴とする請求項1に記載の局部洗浄装置のノズル。
  3. 人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために下面側に空気引込孔が形成され、該空気引込孔の外周には、下端がノズルの下面と面一状をなすように下方へ突出状にガード部が形成され、該ガード部の外周には、凹み状に外周凹溝が形成されていることを特徴とする局部洗浄装置のノズル。
  4. 人体局部に向かって洗浄水を噴出させる噴出孔が上面側に形成され、該噴出孔から噴出される洗浄水中に空気を混入するために先端に空気引込孔が開口形成され、該空気引込孔の周囲には、該空気引込孔への水の入り込みを防ぐガード部が先端面から先端方向へ突出して形成され、該ガード部は、空気引込孔の上面を覆う上部突片部と、該上部突片部の先端から下傾する傾斜片部と、該傾斜片部の下端との間に開口を形成させてノズルの下面から面一状に先端方向へ突出した下部突片部で構成されていることを特徴とする局部洗浄装置のノズル。
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