JP4186711B2 - 局部洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体局部を洗浄するための局部洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、温水を人体局部へ噴出する洗浄ノズルを具備した局部洗浄装置として様々なものが利用されており、そのうちの一つとして、洗浄ノズルに噴出口とは別に空気を取り入れるための取入れ口を設けたものが用いられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この局部洗浄装置は、図7に示すように、洗浄ノズル11のノズル先端部60の上面11aに噴出口20を設けると共に、主経路に空気を取り込むための取入れ口30を前記ノズル先端部60の側面11bに設けてあり、これによって、温水が主経路内を流れる際に取入れ口30を介して空気が温水内に混入され、噴出口20から噴出される温水の流速が増して人体局部への衝撃圧力が大きくなり、人体局部にマッサージ効果を与えることができる、といった効果が得られるものである。
【0004】
ところで、このような局部洗浄装置においては、洗浄ノズル11の噴出口20から噴出される温水によって人体局部の周辺に付着した汚物を除去するのであるが、前記除去された汚物が落下して洗浄ノズル11に付着することがあり、特に、洗浄ノズル11の上述した取入れ口30に汚物が付着してしまうと、取入れ口30が閉塞されて主経路に空気が取り入れられなくなるものであった。
【0005】
【特許文献1 】
特開平3−8458号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、洗浄ノズルの外表面に噴出口とは別に空気の取入れ口を設けたものにおいて、前記取入れ口に汚物が付着するのを防止することができる局部洗浄装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明にあっては、洗浄ノズル11内の流水路2の下流端に温水を人体局部へ噴出する噴出口20を前記洗浄ノズルの上面に設けると共に、前記洗浄ノズルの側縦面に凹み部を形成して前記凹み部の底面に前記流水路2内に空気を取り入れるための取入れ口30を設け、前記凹み部の上側端部の側壁を庇部とし、前 記凹み部の下側端部に下方へ行く程前記凹み部の底面から洗浄ノズルの側縦面に近付く斜面部を形成して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、庇部4を形成することができるので、取入れ口30に汚物が付着するのを防止することができ、しかも取入れ口30の近傍に付着した汚物が洗い流され易くなるので、取入れ口30が閉塞されて主経路に空気が取り入れられなくなるのを防止可能となる。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、洗浄ノズル11の取入れ口30を設けた面から突出する庇部4と前記取入れ口30を設けた面とが為す角度を鋭角として成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、庇部4としての側壁41に汚物が付着しても汚物が落下して除去され易くなる。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、庇部4に連設して凹み部の底面に対向して垂下する保護突起部44を設け、前記保護突起は取入れ口を覆う高さまで垂下して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、汚物が取入れ口30に付着するのをより一層確実に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。局部洗浄装置は、図4に示すように、装置本体Hと便座B1及び便蓋B2とで主体が構成される。装置本体Hは、便器の上開口の後部に載置固定され、その前側に上下に回動自在となるように便座B1を軸支してあり、この便座B1を便器の上開口の周縁部に載置して人体が着座される。なお、便座B1としては、内部にヒーターを設けた暖房便座B1であってもよい。
【0011】
装置本体Hは、図示しないが、内部の水経路の上流端部が水道に接続される。水経路には上流側から順に、水経路の開閉を行う給水弁、給水弁から流れてくる水を加温して貯えるためのヒーターを内蔵した温水タンク、水経路内に温水を流すための水ポンプ、水経路の水流量を計測する流量センサー、下流側の端部には温水を人体局部に噴出するためのノズルが配設される。また、装置本体Hには、上述した機器を制御するための制御部と、この制御部に制御信号を送信するための操作部H1が設けてあり、また、便座B1への着座を検知する着座センサーが設けてある。
【0012】
ノズルの基本的な構成及び動作について説明する。ノズル1は図5に示すように、お尻を洗浄するお尻洗浄ノズル(以下単に洗浄ノズル11とする)と、ビデ洗浄ノズル12と、便器を洗浄する便器洗浄ノズル13と、これら洗浄ノズル11とビデ洗浄ノズル12と便器洗浄ノズル13を洗浄するノズル洗浄ノズル14の4個のノズルから構成され、これらは切替え弁15にて水路の切り替えを行ってそれぞれ使用される。
【0013】
洗浄ノズル11は、使用時に装置本体H より前方に突出させるもので、操作部H1を操作して行う。洗浄ノズル11は、内部が水の流路となるシリンダ部61と可動部62及びその先端に形成されるノズル先端部60とで主体が構成され、装置本体Hに固定されるシリンダ部61に対して前方に突没自在となるように可動部62を挿入してある。シリンダ部61の前方側の端部と可動部62の後方側の端部とにフランジ部63がそれぞれ設けてあり、このフランジ部63間にばね64を介在させて可動部62がシリンダ部61に対して後方にばね64付勢してある(図6参照)。これにより、洗浄ノズル11の使用時に、水ポンプにて洗浄ノズル11に温水を搬送した際にその水圧にて可動部62のフランジ部63がばね64のばね64力に抗して前方に押され、洗浄ノズル11の可動部62が前方に伸びることとなる(図6(b)参照)。そして、使用後に温水の搬送を停止すると、ばね64の復元力によって可動部62は再び後方に没入される(図6(a)参照)。
【0014】
洗浄ノズル1 1 のノズル先端部60には、内部に温水の主経路21aが形成してあると共に、主経路21aの両側に、下流側で側方に分流して再び上流側にて合流するフィードバック流路21bが両側にそれぞれ形成してある。そして、主経路21aのフィードバック流路21bの合流する部分には、外部と連通する空気穴31が形成される。空気穴31は、洗浄ノズル11内に穿設される空気経路3の主経路21a側の端部であり、空気経路3のもう一方の端部は外表面に形成した取入れ口30となっている。
【0015】
フィードバック流路21bの動作について説明する。洗浄ノズル11のノズル先端部60の主経路21aを流れる水は、その一部がフィードバック流路21bに流入して上流側の合流部分にて合流する。そして、ある時点においては、コアンダ効果によってどちらか一方のフィードバック流路21bの内側壁面に付着した状態で水が流れ、付着した側に曲がった状態で噴出口20から噴出されることになる。この時、水が付着している側のフィードバック流路21bは流れる水が多くなって閉塞され、反対側のフィードバック流路21bの圧力よりも高くなる。すると、主経路21aを流れる水は反対側の低圧のフィードバック流路21b側の内側壁面に付着するようになって今度は反対側に曲がった状態で噴出されることとなり、このように付着方向が交互に変更されて発振状態となるものである。そして、主経路21aに空気穴31を設けたことで、主経路21aを水が流れると空気穴31から空気を吸入して水に空気が混入され、これによって水の流速が増して衝撃圧力が大きくなり、人体局部にマッサージ効果等を良く与えることができて使用者の満足度の向上が図られる。
【0016】
次に、洗浄ノズル11の本発明に係る構成について図1に基づいて説明する。
【0017】
洗浄ノズル11は、そのノズル先端部60が大略矩形の箱状をしたもので、上面11aに噴出口20を設けると共に、一の側縦面11bに取入れ口30を設けるのであるが、本実施形態では、前記取入れ口30を設けた側縦面11bには、取入れ口30を設けた部分およびその周辺を側縦面11bに対して凹んだ凹み部40とすると共に、この凹み部40の底面42に取入れ口30を設けてある。即ち、凹み部40の噴出口20側(即ち上側)の側壁41が取入れ口30が形成してある前記底面42に対して外方に突出する庇部4となっており、これによって、噴出口20側(上側)から人体局部から除去された汚物が落下しても取入れ口30に汚物が付着することがない。なお、庇部4は、凹み部40を設けてその上側の側壁を庇部4とするのではなく、突起を突設して形成してもよい。
【0018】
また、取入れ口30を設けた凹み部40の噴出口20と反対側(即ち下側)の端部の側壁は、下方へ行く程凹み部40の底面42から洗浄ノズル1の側縦面11bに近付く斜面部43としてある。これにより、洗浄ノズル1の庇部4を目立たなくして外観デザインの向上が図れると共に、取入れ口30の周辺に汚物が付着しても洗い流す時にこの傾斜面43によって付着した汚物を洗い流し易くなる。
【0019】
次に、他の実施形態について図2に基づいて説明する。なお、上実施形態と共通する部分については説明を省略し、主に異なる部分についてのみ説明する。
【0020】
本実施形態では、庇部4、即ち、凹み部40の上側の側壁41から噴出口20と反対側(下方)に向けて取入れ口30を越えて下方に突出する保護突起部44を設けてある。この保護突起部44は、取入れ口30が露出しないように覆い隠す状態で設けられ、保護突起部44の外面はノズル先端部60の側縦面11bとほぼ面一となっている。この保護突起部44により、汚物が取入れ口30に付着するのをより一層確実に防止することができ、保護突起部44の外面をノズル先端部60の側縦面11bと面一として外観を向上させることができる。
【0021】
また、庇部4となる凹み部40の上側の側壁41は、取入れ口30を設けた凹み部40の底面42と鋭角をなすように形成してある。これにより、庇部4、即ち凹み部40の上側の側壁41に汚物が付着しても汚物を落下させて除去し易いものである。
【0022】
次に、更に他の実施形態について図3に基づいて説明する。なお、上実施形態と例と共通する部分については説明を省略し、主に異なる部分についてのみ説明する。
【0023】
本実施形態では、庇部4、即ち凹み部40の上側の側壁41が水平方向よりも下方に傾斜した状態となっている。これにより、取入れ口30に汚物が付着するのをより一層防止することが可能となる。
【0024】
【発明の効果】
上記のように本発明にあっては、噴出口側( 即ち上側) から汚物が落下しても庇部によって取入れ口に汚物が付着するのを防止することができ、取入れ口が閉塞されて主経路に空気が取り入れられなくなるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の洗浄ノズルを示し、(a)は斜め下方から見た斜視図であり、(b)は斜め上方から見た斜視図である。
【図2】 他の実施形態の洗浄ノズルを示し、(a)は切断面を斜め上方から見た斜視図であり、(b)は斜め上方から見た斜視図であり、(c)は斜め下方から見た斜視図である。
【図3】 更に他の実施形態の断面図である。
【図4】 局部洗浄装置の概略全体斜視図である。
【図5】 ノズルの斜視図である。
【図6】 洗浄ノズルの説明図であり、(a)は洗浄ノズルのノズル先端部が没入している状態の説明図であり、(b)は洗浄ノズルのノズル先端部が伸びた状態の説明図である。
【図7】 従来の洗浄ノズルの斜視図であり、(a)は斜め下方から見た斜視図であり、(b)は斜め上方から見た斜視図である。
【符号の説明】
11 洗浄ノズル
2 流水路
20 噴出口
30 取入れ口
4 庇部
Claims (3)
- 洗浄ノズル内の流水路の下流端に温水を人体局部へ噴出する噴出口を前記洗浄ノズルの上面に設けると共に、前記洗浄ノズルの側縦面に凹み部を形成して前記凹み部の底面に前記流水路内に空気を取り入れるための取入れ口を設け、前記凹み部の上側端部の側壁を庇部とし、前記凹み部の下側端部に下方へ行く程前記凹み部の底面から洗浄ノズルの側縦面に近付く斜面部を形成して成ることを特徴とする局部洗浄装置。
- 洗浄ノズルの取入れ口を設けた面から突出する庇部と前記取入れ口を設けた面とが為す角度を鋭角として成ることを特徴とする請求項1に記載の局部洗浄装置。
- 庇部に連設して凹み部の底面に対向して垂下する保護突起部を設け、前記保護突起は取入れ口を覆う高さまで垂下して成ることを特徴とする請求項1または2に記載の局部洗浄装置。
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