JP3589817B2 - 抗真菌剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗真菌剤として有用な新規アリルアミン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】
水虫に代表される表在性真菌症は、生活が西洋化して靴の着用時間が増加したことにより、その患者数が増大してきた。しかしながら、未だに確実な治療法及び治療薬が見出されておらず、現代における克服されていない疾病の一つに数えられている。これまでにその治療薬を見出すために大いなる労力が払われてきており、抗真菌作用について多くの化合物がスクリーニングにかけられたが、invitro或いは動物レベルに於いて活性が見出されていた物質でも、実際の臨床段階に於いてはドロップアウトするものが少なくなく、満足いく結果が得られたものは今のところ極めて少ない。故に、新規の抗真菌作用を有する母核の発見が待たれていた。一方、後記一般式(I)に示される化合物は何れも新規化合物であり、この様な化合物が抗真菌作用を有するであろう事は、全く知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況の下で為されたものであり、抗真菌作用を有する新規母核を見出し、抗真菌作用を有する新規化合物を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、この様な状況に鑑み、新規母核を見いだすべく鋭意合成・抗真菌スクリーニングを重ねた結果、特定のアリルアミン誘導体化合物にその様な作用を見いだし、発明を完成させるに至った。以下、本発明について実施の形態を中心に詳細に説明する。
【0005】
本発明は、 trans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−[2−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル]メチルアミン(化合物1)又はtrans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル]メチルアミン(化合物2)であるアリルアミン誘導体及び生理的に許容されるそれらの塩、及び該化合物からなる抗真菌剤、並びにそれを含有する抗真菌剤組成物を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の化合物
本発明の化合物は、後述の化合物1及び2のアリルアミン誘導体(以下、本発明化合物と記載することがある)及び生理的に許容されるこれらの塩である。生理的に許容される塩としては、例えば、塩酸塩、燐酸塩、硫酸塩、硝酸塩等の鉱酸塩、クエン酸塩、蓚酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩が例示できる。これらのうち最も好ましいものは塩酸塩である。これらの塩は、本発明化合物を用いて常法に従って得ることができる。例えば、極性又は非極性溶媒中で本発明化合物と酸とを混合すればよい。本発明化合物は、例えばハロゲン化化合物とアミン誘導体を縮合させてやればよい。かくして得られた化合物は、例えば、シリカゲルカラムクロマトグラフィーや再結晶等の通常の精製手段で精製することができる。本発明化合物は、trans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−〔2−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル〕メチルアミン(化合物1)、trans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−〔3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル〕メチルアミン(化合物2)である
【0008】
【化6】
Figure 0003589817
(化合物1)
【0009】
【化7】
Figure 0003589817
(化合物2)
【0010】
(2)本発明の組成物
本発明の組成物は、上記化合物を含有することを特徴とする。上記化合物は唯一種を含有せしめても良いし二種を混合して含有せしめても良い。組成物としては、抗真菌剤を含有していることが知られている組成物であれば、特段の限定を受けずに用いることができる。この様な組成物としては、例えば、皮膚外用剤や洗浄・消毒用の外用剤等の医薬組成物、靴下や下着などの衣服、歯ブラシやボールペン等のプラスチック製品などが例示でき、この中では、医薬組成物、とりわけ皮膚外用剤が最も好ましい。組成物中へ本発明の化合物を含有せしめる方法であるが、これらは従来の技術に従って行えばよい。例えば、医薬組成物であれば、他の成分とともに乳化或いは可溶化したり、粉体成分中に混ぜ込んで造粒等すればよい。又、衣服には、繊維を製造する段階で溶融混合し紡糸したり、衣服に含浸させたりすればよい。プラスチック製品には、溶融混合するのが好ましい。又、木材等に黴防止の意味で含浸することも可能である。
【0011】
本発明の組成物は、本発明化合物以外に、これらの組成物が通常含有する任意成分を含有することができる。かかる任意成分としては、医薬組成物においては、賦形剤、着色剤、矯味矯臭剤、結合剤、崩壊剤、被覆剤、安定剤、pH調節剤、糖衣剤、乳化・分散・可溶化剤等が挙げられ、中でも皮膚外用剤では、流動パラフィンやワセリン等の炭化水素類、ゲイロウやミツロウ等のエステル類、オリーブ油や牛脂等のトリグリセライド類、セタノールやオレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸やオレイン酸等の脂肪酸類、プロピレングリコールやグリセリン等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤類、カチオン界面活性剤類、増粘剤等が例示できる。又、衣服やプラスチックでは、可塑剤、架橋剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が例示できる。本発明の組成物に於ける本発明の化合物の含有量であるが、0.001〜20重量%が好ましく、0.01〜15重量%がより好ましく、0.1〜10重量%が更に好ましい。
【0012】
【実施例】
以下に、発明の実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明がこれらの例のみに限定を受けないことは言うまでもない。
【0013】
(実施例1)製造例
o−クレゾール1.74gをN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し氷冷下攪拌しながら60%水素化ナトリウム(油状)0.8gを加えた。室温にもどして発泡が止むまで攪拌した後、1−ブロモ−2,2−ジメチルプロパン2.91gのN,N−ジメチルホルムアミド3ml溶液を滴下した。滴下終了後油浴上で110〜120℃で22時間加熱攪拌した。冷後反応液を水に注ぎエーテル100mlで2回抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで2回精製し(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=20:1,n−ヘキサン)、2−(2,2−ジメチルプロポキシ)トルエンを2.47g(収率86.1%)得た。2−(2,2−ジメチルプロポキシ)トルエン2.46gを四塩化炭素50mlに溶解しN−ブロモこはく酸イミド2.46g、過酸化ベンゾイル50mgを加えて3時間加熱還流した。不溶物を濾取、四塩化炭素で洗浄後、濾液を濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し2−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジルブロミド1.05g(収率29.6%)を得た。N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)メチルアミン(trans:cis=約3:1の混合物)380mgをN,N−ジメチルホルムアミド3mlに溶解し、無水炭酸ナトリウム280mgを加えた。氷冷下2−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジルブロミド650mgのN,N−ジメチルホルムアミド1.5ml溶液を滴下した。室温に戻して20時間攪拌した後N,N−ジメチルホルムアミドを濃縮した。残渣にエーテル150mlを加えて2回水洗した後溶媒留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=7:1)で精製しtrans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−〔2−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル〕メチルアミン(化合物1)を160mg(収率19.3%)得た。H−NMR(重クロロホルム、ppm)は次に示す。
1.06(9H,s),1.24(9H,s),2.22(3H,s),3.09(2H,dd,J=6.48 and 1.62Hz),3.56(2H,s),3.60(2H,s),5.65(1H,dt,J=15.66 and 1.62Hz),6.12(1H,dt,J=15.66 and 6.48Hz),6.82(1H,d,J=8.37Hz),6.91(1H,t,J=8.37Hz),7.19(1H,t,J=8.37Hz),7.35(1H,d,J=8.37Hz)
160mgの化合物1を酢酸エチル2mlに溶解し4N塩酸−酢酸エチル溶液0.14mlを加え室温で30分間攪拌した。反応液を濃縮しエーテルを加えて結晶化した。結晶を濾取、エーテル洗浄、乾燥してtrans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−〔2−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル〕メチルアミン塩酸塩を175mg(収率98%)得た。H−NMR(重クロロホルム、ppm)は次に示す。融点149.5〜151.5℃。
1.08(9H,s),1.24(9H,s),2.60(3H,d,J=3.78Hz),3.42〜3.57(1H,m),3.67(2H,s),3.72〜3.86(1H,m),4.27(2H,d,J=4.59Hz),5.83(1H,d,J=15.93Hz),6.29(1H,dt,J=15.93and 7.83Hz),6.93(1H,d,J=7.56Hz),7.07(1H,t,J=7.56Hz),7.39(1H,td,J=7.56 and 1.35Hz),7.83(1H,dd,J=7.56 and 1.35Hz),12.61(1H,bs)
【0014】
(実施例2)製造例
ピリジン20mlに無水酢酸10ml(106mmol)を混合し、氷浴で攪拌しながらm−クレゾール5.00g(46.2mmol)を滴下した。滴下後氷浴から出し、室温で6時間攪拌した。反応溶媒を減圧下で留去し、残渣をエーテルで抽出して有機層を希塩酸、希水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、3−メチルフェニル アセテートを6.00g(収率86.5%)得た。このうち5.80g(38.6mmol)をN−ブロモこはく酸イミド6.87g(38.6mmol)、過酸化ベンゾイル150mgとともに四塩化炭素90mlに混合し、5時間還流した。析出した白色結晶を濾べつし、濾液を減圧下で留去すると黄色オイル状残渣を得た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム)で精製したが、3−ブロモメチルフェニル アセテートが3−メチルフェニル アセテートと3−ジブロモメチルフェニル アセテートとの混合物として6.66g得られた。H−NMR測定の結果から、3化合物のモル比は12:2:1である。補正された収率は75.3%である。N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)メチルアミン(trans:cis=約3:1の混合物)870mgをN,N−ジメチルホルムアミド7mlに溶解し、無水炭酸ナトリウム610mgを加えた。氷冷下攪拌しながら3−ブロモメチルフェニル アセテート1.26gのN,N−ジメチルホルムアミド2ml溶液を滴下した。室温に戻して18時間攪拌した後N,N−ジメチルホルムアミドを濃縮し残渣に水を加え酢酸エチル150mlで抽出した。有機層を水洗後溶媒留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製しtrans−3−{〔N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−メチルアミノ〕メチル}フェニル アセテートを730mg(収率44.4%)得た。trans−3−{〔N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−メチルアミノ〕メチル}フェニル アセテート730mgをメタノール10mlに溶解し炭酸カリウム340mgを加え室温で1時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を加えクロロホルム100ml、50mlで2回抽出した。溶媒留去した後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム,クロロホルム:メタノール=100:1)で精製し、trans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−(3−ヒドロキシベンジル)メチルアミン560mg(収率89.2%)を得た。trans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−(3−ヒドロキシベンジル)メチルアミン470mgをN,N−ジメチルホルムアミド10mlに溶解し氷冷下攪拌しながら60%水素化ナトリウム(油状)88mgを加えた。室温にもどして30分間攪拌した後、1−ブロモ−2,2−ジメチルプロパン330mgを加え、油浴上で110〜120℃で4時間加熱攪拌した。冷後反応液を氷水に注ぎエーテル50mlで2回抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、溶媒留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、trans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−〔3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル〕メチルアミン(化合物2)を280mg(収率46.8%)得た。H−NMR(重クロロホルム、ppm)は次に示す。
1.03(9H,s),1.24(9H,s),2.19(3H,s),3.04(2H,dd,J=6.48 and 1.35Hz),3.45(2H,s),3.59(2H,s),5.65(1H,dt,J=15.93 and 1.35Hz),6.10(1H,dt,J=15.93 and 6.48Hz),6.79(1H,bd),6.81〜6.91(2H,m),7.20(1H,t,J=7.83Hz)
化合物2の280mgを酢酸エチル3mlに溶解し4N塩酸−酢酸エチル溶液0.24mlを加え室温で30分間攪拌した。反応液を濃縮し残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化した。結晶を濾取、ジイソプロピルエーテル洗浄、乾燥してtrans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−〔3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル〕メチルアミン塩酸塩を230mg(73.9%)得た。H−NMR(重クロロホルム、ppm)は次に示す。融点139〜140.5℃。
1.04(9H,s),1.21(9H,s),2.63(3H,d,J=4.86Hz),3.44〜3.60(1H,m),3.66(2H,s),3.65〜3.80(1H,m),3.99(1H,dd,J=13.23 and 5.40Hz),4.18(1H,dd,J=13.23 and 4.59Hz),5.84(1H,d,J=15.39Hz),6.28(1H,dd,J=15.39 and 7.29Hz),6.97(1H,d,J=7.83Hz),7.11(1H,d,J=7.83Hz),7.22(1H,s),7.33(1H,t,J=7.83Hz),12.85(1H,bs)
【0015】
(実施例3)組成物の例
下記に示す処方に従ってポリスチレンとの組成物を作成した。即ち、ポリスチレン小球と本発明の化合物である、化合物1とを混合し、溶融成形し歯ブラシの柄を作成した。
ポリスチレン小球 99重量部
化合物1の塩酸塩 1重量部
【0016】
(実施例4)組成物の例
下記に示す処方に従ってポリスチレンとの組成物を作成した。即ち、ポリスチレン小球と本発明の化合物である、化合物2とを混合し、溶融成形し歯ブラシの柄を作成した。
ポリスチレン小球 90重量部
化合物2の塩酸塩 10重量部
【0017】
(実施例5)組成物の例
下記に示す処方に従って水虫治療用の軟膏を作成した。即ち、処方成分をニーダーに秤込み混練りして軟膏を得た。
ワセリン 99重量部
化合物1の塩酸塩 1重量部
【0018】
(実施例6)組成物の例
下記に示す処方に従って水虫治療用の軟膏を作成した。即ち、処方成分をニーダーに秤込み混練りして軟膏を得た。
吸水軟膏 99重量部
化合物2 1重量部
【0019】
(実施例7)組成物の例
下記に示す処方成分を攪拌可溶化して液剤を得た。
エタノール 92重量部
メタクリル酸アルキルエステルコポリマー 2重量部
化合物1 1重量部
プロピレングリコール 5重量部
【0020】
(実施例8)組成物の例
下記に示す処方成分を攪拌可溶化して液剤を得た。
エタノール 92重量部
メタクリル酸アルキルエステルコポリマー 2重量部
化合物2の塩酸塩 1重量部
プロピレングリコール 5重量部
【0021】
(実施例9)
抗真菌活性測定(最小生育阻止濃度の測定)
皮膚糸状菌に対する本発明の化合物の抗真菌作用を求めた。即ち、試験糸状菌株を予めサブロー寒天培地(日水製薬社製;ペプトン 1.0%、ブドウ糖 4.0%、寒天 1.5%、pH5.9)の斜面培地に27℃で2週間培養して分生子を充分つくらせた。次に0.05重量/容量%ツィーン80を含有する滅菌生理食塩水を加え、表面を白金耳で擦りながら分生子を遊離、浮遊させた。この浮遊液を2枚重ねの滅菌ガーゼで濾過し、寒天や菌糸塊を除去した。濾液を血球計算盤を用いて分生子の濃度を10個/mlになるように同生理食塩水で調整したものを試験菌菌液とした。一方、化合物1,2の塩酸塩を10mgとり、ジメチルスルホキシド1mlを加え原液とし、その500μlをとり、ジメチルスルホキシド500μlを加え2倍希釈液を調製した。同様の操作を繰り返し、10〜0.02mg/ml(試験系の最終濃度100〜0.2μg/ml)の10段階の希釈薬剤溶液を調製した。試験薬剤の各種希釈濃度溶液を滅菌シャーレ中に、100μl分注した。次に滅菌溶解したサブロー寒天培地(ペプトン 1.0%、ブドウ糖 4.0%、寒天 1.5%、pH7.0)を10ml加え、良く混和後、固化させた。次に既に調製済の試験菌菌液をミクロプランターを用いて、5μlずつ接種した。培養は27℃で1週間行い、可視的発育を明確に抑える最小薬剤濃度をMIC値とした。結果は、表1に示す。この表より本発明の化合物が抗真菌作用を有していることが判る。
【0022】
【表1】
Figure 0003589817
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、抗真菌作用を有する新規化合物を提供できる。

Claims (5)

  1. trans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−[2−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル]メチルアミン(化合物1)又はtrans−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−N−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル]メチルアミン(化合物2)であるアリルアミン誘導体及び生理的に許容されるそれらの塩。
    Figure 0003589817
    Figure 0003589817
  2. 生理的に許容される塩が塩酸塩である請求項1記載の化合物。
  3. 請求項1又は2記載の化合物からなる抗真菌剤。
  4. 請求項1又は2記載の化合物1種ないしは2種以上を含有する抗真菌組成物。
  5. 薬であることを特徴とする請求項記載の抗真菌組成物。
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