JP3588025B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、少なくとも画像形成部を備えた本体装置に対して単一又は複数のオプション装置を選択的に装着できるようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コピー機能、プリンタ機能及びFAX機能を有する複合機と呼ばれる画像形成装置が商品化されている。このような画像形成装置として、画像形成部と原稿読取部とを一体にした本体装置と、本体の標準機能に対する付加機能であるオプション処理を実現するオプション装置と、から構成されるものがある。このように構成された従来の画像形成装置では、本体装置に装着されるオプション装置のうち、原稿移動ユニット、用紙後処理装置又は給紙ユニット等の比較的単純な機構からなる装置は、個別の制御部を設けることなく画像形成装置本体の制御部において制御されていた。
【0003】
例えば、原稿読取部の方式は原稿固定方式と原稿移動方式とに大別されるが、原稿固定方式に専用の標準機能に係る原稿カバーと原稿固定方式及び原稿移動方式の両方式に兼用されるオプション機能に係る原稿カバーとの2種類の原稿カバーが準備されており、ユーザの選択に応じていずれか一方の原稿カバーを選択的に原稿読取部に装着するようにしたものがある。これら2種類の原稿カバーの相違は、原稿固定方式に専用の原稿カバー(標準機能の原稿カバー)が原稿台上面を被覆する枠体と原稿台の上面に原稿を押圧する押圧板とからなる可動部分のない構造物であるのに対して、原稿固定方式及び原稿移動方式に兼用される原稿カバー(オプション機能の原稿カバー)は原稿を給送するためのローラやベルト等の可動部分及び原稿の給送状態を検出するセンサ等を備えている点にある。
【0004】
このように、標準機能の原稿カバー及びオプション機能の原稿カバーを選択的に装着できるようにした画像形成装置では、いずれの原稿カバーが装着された場合にも対応できるように、両方の原稿カバーについての制御部が構成されており、オプション機能に係る原稿カバーが装着されない場合にはオプション機能に係る制御部とのインタフェース部は有効にされない。このため、標準機能に係る原稿カバーを使用するユーザは、不必要なオプション機能に係る制御部を含む画像形成装置を購入することになり、無用な機能によって購入金額が上昇する問題がある。特に、多数のオプション機能を準備した装置においては、各オプション機能のそれぞれに係る制御部を予め装置内に設けておく必要があり、標準機能のみに見合った適正な価格で装置を提供することができなくなる。
【0005】
そこで、特開平5−110753号公報には、本体装置に複数の増設ユニットを接続する場合に、複数の増設ユニット間で信号線を共通化するとともに、各増設ユニットと本体装置のインタフェースとの間でID番号を付与して信号の送受信を行うようにした構成が開示されている。この構成によれば、増設ユニットが増加した場合にも本体装置内に信号線を増設する必要がなく、装置本体を安価に構成できるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平5−110753号公報に開示された構成では、新たな増設ユニットの追加に対して本体装置内に信号線を増設する必要は生じないものの、追加された増設ユニットのID番号を認識する処理を本体装置の制御部に追加する必要があり、また、予め新たな増設ユニットが追加されることを前提として本体装置の制御部を設定することとすると、標準機能のみを備えた本体装置を安価に提供することができなくなる。
【0007】
この発明の目的は、後に追加される可能性のあるオプション機能についての処理内容や構造を標準機能とともに予め備えておく必要がなく、標準機能のみを備えた標準状態の本体装置の価格を低廉化できる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0009】
なお、以下の構成において、
「本体装置」とは、少なくとも記録媒体上に画像を形成する画像形成部を備え、オプション装置が装着されていない状態では標準的な画像形成処理を実行する装置をいう。
「オプション処理」とは、標準的な画像形成処理と連動して付加的に実行される処理、例えば、自動原稿送り処理、及び、ステープル処理やパンチ孔穿孔処理等の後処理等をいう。
「オプション装置」とは、オプション処理を実行するADFやソータ等の装置をいう。
「初期設定処理」とは、本体装置及びオプション装置の各部を電源投入直後において予め定められた初期状態に設定する処理をいう。
【0010】
「制御リソース」とは、オプション処理を実行するに際してオプション装置が必要とする本体装置の各部の位置情報等のデータをいう。
「画像形成処理とオプション処理とを連動させるための信号」とは、本体装置及びオプション装置の各部の動作タイミングを決定するためのキースイッチの操作信号やセンサの検出信号をいう。
【0011】
(1)画像形成処理を実行する本体装置に、画像形成処理に連動したオプション処理を実行する単一又は複数のオプション装置を選択的に装着して構成される画像形成装置において、
初期設定処理時に、本体装置に対するオプション装置の装着の有無、及び、装着されたオプション装置における初期設定処理の完了状態を判別する処理と、
前記本体装置および前記オプション装置に、それぞれ自らの待機状態を記憶させるとともに待機状態に対応した信号が送信された場合にのみ送信された信号に対応する処理動作を実行させる処理と、
を含む接続処理を実行することを特徴とする。
【0012】
この構成においては、電源投入後の初期設定時に、本体装置にオプション装置が装着されているか否か、及び、装着されたオプション装置の各部に対する初期設定処理が適正に完了しているか否かが認識される。したがって、本体装置は、装着されたオプション装置の機能を有効にして画像形成処理を実行する際に、オプション装置の各部が動作する毎に予め各部の状態が適正であるか否かを確認する必要がなく、本体装置における画像形成処理に関連してオプション装置の各部を動作させるための制御プログラムを本体装置に備えておく必要がない。
【0013】
(2) 前記オプション装置が、オプション処理に係る動作を制御する制御部を備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成においては、オプション処理時におけるオプション装置の各部の動作がオプション装置に備えられた制御部によって制御される。したがって、本体装置の制御部には、オプション装置の各部の動作を制御する機能を備える必要がない。
【0015】
(3) 前記接続処理が、オプション装置における初期設定処理の完了を確認した本体装置から、オプション処理の実行に用いられる本体装置に関する制御リソースを送信する処理を含むことを特徴とする。
【0016】
この構成においては、本体装置が主体的に接続処理を実行し、オプション装置が本体装置と関連した処理動作を行うために必要とされる本体装置の各部に関する制御リソースが、本体装置からオプション装置に供給される。したがって、オプション装置は予め供給された制御リソースに基づいて、オプション処理時に本体装置の各部の動作を制御することができる。
【0017】
(4) 前記接続処理が、オプション装置からの要求に応じて本体装置からオプション処理の実行に用いられる本体装置に関する制御リソースを送信する処理を含むことを特徴とする。
【0018】
この構成においては、オプション装置が主体的に接続処理を実行し、オプション装置が本体装置と関連した処理動作を行うために必要とされる本体装置の各部に関する制御リソースが、オプション装置からの要求に応じて本体装置からオプション装置に供給される。したがって、オプション装置は予め供給された制御リソースに基づいて、オプション処理時に本体装置の各部の動作を制御することができる。
【0019】
(5) 前記本体装置及びオプション装置が、接続処理の終了後における画像形成処理時に、画像形成処理とオプション処理とを連動させるための信号を送受信することを特徴とする。
【0020】
この構成においては、画像形成処理とオプション処理とを連動させるための信号が画像形成装置とオプション装置との間で送受信される。したがって、オプション処理を含む画像形成処理時に、本体装置の各部及びオプション装置の各部が適正なタイミングで動作する。
【0021】
(6) 前記オプション装置が、本体装置の制御部のバスラインに接続される記憶部であって、オプション処理に係る動作を制御するためのプログラム及びデータを記憶した記憶部を備えたことを特徴とする。
【0022】
この構成においては、本体装置の制御部のバスラインにオプション装置の記憶部が接続される。したがって、本体装置は、オプション処理に係る動作を制御するためのプログラムやデータを記憶した記憶部を予め備えることなく、オプション処理を含む画像形成処理を実行することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。本体装置100は、上面に透明硬質ガラス体の原稿台1を備えている。原稿台1の上面に原稿が載置される。この原稿台1の下方には、画像読取部110が配置されている。画像読取部110は、露光ランプ2、レンズ3、光電変換素子(以下、CCDという。)4及びミラー5を備えている。露光ランプ2はミラー5とともに原稿台1の下面を往復移動し、原稿台1に載置された原稿の画像面を露光走査する。ミラー5は露光ランプ2から照射された光の原稿の画像面における反射光を光路長を一定にしてレンズ3に配光する。レンズ3は、原稿からの反射光をCCD4の受光部に結像する。CCD4は、受光した原稿からの反射光の光量に応じた信号を出力する。CCD4の出力信号は、図外の画像処理部において所定の画像処理が施された後に画像データとして画像形成部120に出力される。本体装置100の内部において画像読取部110の下方には、画像形成部120が配置されている。画像形成部120は、中央部に感光体ドラム7を回転自在に支持している。感光体ドラム7の周囲には、帯電器11、レーザスキャンユニット(以下、LSUという。)6、現像装置8、転写器9及びクリーナ10が、感光体ドラム7の回転方向に沿ってこの順に配置されている。感光体ドラム7は、円筒形基体の表面に光導電層を形成したものである。帯電器11は、一例としてコロナ放電によって感光体ドラム17の表面に単一極性の電荷を均一に帯電させる。LSU6は、前述の画像処理部から画像データの供給を受け、画像データによって変調したレーザ光を感光体ドラム7の表面に照射する。これによって、感光体ドラム7の表面に画像データに応じた静電潜像が形成される。現像装置8は、感光体ドラム7の表面に現像剤を供給し、感光体ドラム7の表面に形成された静電潜像を現像剤画像に顕像化する。転写器9は、感光体ドラム7の表面に担持された現像剤画像を用紙の表面に転写する。クリーナ10は、転写工程を終了した感光体ドラム7の表面に残留している現像剤を除去する。
【0024】
本体装置100の内部において画像形成部120の下方には、用紙搬送部130が形成されている。用紙搬送部130は、本体装置100の一方の側面から装着された給紙カセット12、給紙カセット12に収納された用紙の上面に対向するピックアップローラ13、並びに、給紙カセット12から感光体ドラム7と転写器9との間を経由して本体装置100の他方の側面に装着された排紙トレイ18に至る間に用紙搬送路を構成するレジストローラ14、定着装置15及び排紙ローラ17等を備えている。画像形成部120における感光体ドラム7の回転に先立ってピックアップローラ13が回転を開始し、1枚の用紙が給紙カセット12から給紙される。レジストローラ14は感光体ドラム7の回転に同期して回転を開始し、給紙された用紙は所定のタイミングで感光体ドラム7の表面と転写器9との間に搬送される。定着装置15は、一対のローラによって構成されており、転写工程を終了した用紙を加熱及び加圧し、現像剤画像を溶融して用紙の表面に堅牢に定着させる。定着装置15を通過した用紙は排紙ローラ17によって排紙トレイ18上に排出される。
【0025】
以上のように構成された本体装置100においては、原稿台1の上面に対して標準機能の原稿カバー又はオプション機能の原稿カバーのいずれかが選択的に装着される。標準機能の原稿カバーは、原稿台1の上面を開閉自在に被覆して原稿台1の上面に原稿を押圧する原稿固定方式に専用の原稿カバーである。一方、オプション機能の原稿カバーは、原稿固定方式のみならず原稿移動方式にも対応しており、原稿移動機能を用いた画像形成処理時に原稿を1枚ずつ原稿台1の上面に給送する原稿給送機構を備えている。即ち、原稿固定方式による画像形成処理では操作者が原稿カバーを開閉して原稿台1の上面に原稿を1枚ずつ手動操作によりセットするが、原稿移動方式では原稿カバーに形成された原稿トレイから原稿台1の上面に原稿を1枚ずつ自動的にセットする。
【0026】
したがって、本体装置100は、標準機能の原稿カバーが装着されている状態では、操作者がコピースイッチを操作すると画像読取部110により原稿台1に載置された原稿の画像の読取動作を開始し、画像形成部120により読み取った画像についての画像形成動作を行う。これに対して、オプション機能の原稿カバーが装着されている状態では、操作者がコピースイッチを操作すると原稿カバーにおいて原稿台1への原稿の給送動作が行われた後に、画像読取部110により原稿台1に載置された原稿の画像の読取動作を開始し、読み取った画像について画像形成部120により画像形成動作を行う。
【0027】
図2は、この発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。図2は、本体装置100とオプション装置200とを接続した状態を示している。本体装置100の制御部は、RAM21及びROM22を備えたメインCPU20に、メインポート制御部23、操作パネル制御部24、画像読取部制御部25及び画像形成部制御部26等を接続して構成されている。操作パネル制御部24、画像読取部制御部25及び画像形成部制御部26は、図示しない操作パネル、画像読取部110及び画像形成部120等のそれぞれの動作を制御する。メインポート制御部23は、メインCPU20の割込ポートに接続されており、ポート間接続部31を介してオプション装置200に含まれるオプションポート制御部30に接続されている。ポート間接続部31は、単一の本体装置100のメインポート制御部23に同一又は異なる複数のオプション装置200のオプションポート制御部30をシリアル接続する。
【0028】
なお、オプション装置200の制御部は、ROM28及びRAM29を備えたオプションCPU27の割込ポートにオプションポート制御部30を接続して構成されている。
【0029】
また、図2に示すように、本体装置100に接続した状態でオプション装置200を適正に動作させるためには、本体装置100又はオプション装置200のいずれかが自発的に接続処理を行う必要がある。この接続処理方法について以下に説明する。
【0030】
図3は、上記本体装置が主体的にオプション装置の接続処理を実行する場合の要部の構成を示す図である。本体装置100においてオプション装置200のコネクタ部33が装着されるコネクタ部32には、検出スイッチ19が配置されている。検出スイッチ19は、コネクタ部32においてコネクタ部33の装着方向の所定範囲内に移動自在にされており、コネクタ部32にコネクタ部33が装着されていない状態では、図3(A)に示すように、図外の弾性部材の弾性力によって所定範囲の一端側に付勢されている。コネクタ部32にコネクタ部33が装着されると、図3(B)に示すように、検出スイッチ19は弾性部材の弾性力に抗して所定範囲の他端側に移動する。したがって、本体装置100の制御部140において検出スイッチ19の位置を監視することにより、コネクタ32に対するコネクタ33の装着状態を検出することができる。
【0031】
図4及び図5は、本体装置に対するオプション装置の接続処理における本体装置の制御部及びオプション装置の制御部のそれぞれの処理手順を示すフローチャートである。また、図6は、同接続処理における信号処理シーケンスを示す図である。
【0032】
画像形成装置200の制御部140は、電源投入後における各種初期設定処理中に、メインポート制御部23によってBusyポートの収集を行う(s1)。Busyポートは図3に示した検出スイッチ19の位置に応じて設定され、図3(B)に示すように、検出スイッチ19が所定範囲の他端側に位置している状態でBusyポート有りが設定される。図3(A)に示すように、本体装置100にオプション装置200が装着されておらず、検出スイッチ19が所定範囲の一端側に位置し、Busyポート有りが設定されていない場合には、制御部140は、接続処理を実行することなく初期設定処理を終了する(s2)。
【0033】
検出スイッチ19が所定範囲の他端側に位置しており、Busyポート有りが設定されている場合には、制御部140は、Busyポートとして認識されたポートに対してReady 信号を送信した後(s2→s3)、Ack 信号の受信待ち用のタイマを起動し(s4)、オプション装置200からのAck 信号の送信を待機する。
【0034】
制御部140から送信されたReady 信号は、オプション装置200のオプションポート制御部30において受信され、オプション装置200への電源投入後において待機中のオプションCPU27に割込を発生する(s20c)。オプションCPU27は割込要因を分析し(s21)、Ready 信号による割込である場合には、RAM29にReady 待ち状態の状態番号が記憶されているか否かの判別を行う(s22)。
【0035】
この実施形態に係るオプション装置200は本体装置100を介して電源の供給を受け、本体装置100に対する電源の投入と同時にオプション装置200に電源が投入される。また、オプションCPU27は、初期設定処理を除いてメインCPU20からの信号の入力によって割込処理として処理動作を実行し、実行する処理内容に応じた複数種の待機状態のいずれかの状態でメインCPU20からの信号の送信を待機しており、待機状態に対応した信号がメインCPU20から送信された場合にのみ、対応する処理動作を実行する。このため、オプションCPU27は、現在の待機状態の種類を特定する状態番号をRAM29に記憶しておき、メインCPU20から送信された信号が現在の待機状態に対応しているか否かを判別する。なお、オプションCPU27は、待機中においてオプションポート制御部30がメインCPU20から送信された信号を受信すると、受信した信号に応じた割込処理として以後の処理動作を実行する。
【0036】
オプションCPU27は、電源が投入されると初期設定処理を実行し(s20a)、初期設定処理が完了した直後においてはRAM29にReady 待ち状態の状態番号を格納して本体装置100からの信号の送信を待機している(s20b)。したがって、オプションCPU27が初期設定処理を完了した後にオプションポート制御部30が最初に受信した信号がReady 信号である場合には、オプションCPU27は、本体装置100に対してAck 信号を送信し(s23)、RAM29にStart 待ち状態の状態番号を格納して待機状態に戻る(s24→s20c)。
【0037】
メインCPU20は、メインポート制御部23がオプション装置200の制御部から送信されたAck 信号を受信すると(s5)、割込を発生して接続処理を再開する。この状態を図6(A)に示す。本体装置100の制御部において、Ack 信号を受信する前にAck 待ちタイマがタイムアップすると(s12)、メインCPU20はタイムアウト割込を発生し、メインポート制御部23に対して該当ポートが起動できない状態である旨の通知を行うとともに、該当ポートについてのBusyポートの設定を無効にして処理を終了する(s13)。この状態における信号処理シーケンスを図6(B)に示す。
【0038】
メインCPU20は、Ack 信号の受信により再開した接続処理において、先ず、Ack 待ちタイマを停止し(s6)、オプション装置200に対して制御リソースを提供する(s7)。制御リソースとは、オプション装置200から本体装置100の各部を制御する際に必要となる情報であり、例えば、オプション装置200から操作パネル制御部24を制御する場合に必要となる操作パネルの位置情報等である。メインCPU20は、Start 信号に制御リソースを付加してオプション装置200に送信する(s8)。さらに、メインCPU20は、Start 信号に対するAck 待ちタイマを起動し(s9)、オプションCPU27からのAck 信号の送信を待機する。
【0039】
本体装置100から送信されたStart 信号は、オプション装置200のオプションポート制御部30によって受信され、待機中のオプションCPU27に割込を発生する。オプションCPU27は割込要因を分析し(s21)、Start 信号による割込であるため、RAM29にReady 待ち状態の状態番号が記憶されているか否かの判別を行う(s25)。RAM29にReady 待ち状態の状態番号が記憶されていない場合には、オプションCPU27は接続処理を終了する。
【0040】
前述のs24の処理によってRAM29がStart 待ち状態の状態番号を記憶している場合には、オプションCPU27は、オプションポート制御部30が受信したStart 信号に含まれる制御リソースを読み取り(s26)、読み取った制御リソースをRAM29に格納する(s27)。さらに、オプションCPU27は、RAM29に実行待ち状態の状態番号を格納し(s28)、本体装置100に対してAck 信号を送信して待機状態に戻る(s29→s20c)。メインCPU20は、メインポート制御部23においてオプションCPU27から送信されたAck 信号を受信すると(s10)、割込を発生してAck 待ちタイマを停止し(s11)、接続処理を含む初期設定処理を終了する。
【0041】
ここまでの信号処理シーケンスを図6(C)に示す。但し、本体装置100に接続されたオプション装置200における故障の発生等により、メインポート制御部23がAck 信号を受信することなくAck 待ちタイマがタイムアップすると(s14)、メインCPU20においてタイムアウト割込を発生し、メインCPU20はメインポート制御部23に対して該当ポートが起動できない状態である旨の通知を行うとともに、該当ポートについてのBusyポートの設定を無効にして初期設定処理を終了する(s15)。この状態における信号処理シーケンスを図6(D)に示す。
【0042】
なお、初期設定処理を終了したメインCPU20は、コピースイッチの操作等のイベントの発生を待機し、発生したイベントに応じた処理を実行する。また、この実施形態では、本体装置100及びオプション装置200に対して電源が投入される毎に、メインCPU20及びオプションCPU27による接続処理を行うようにしているため、本体装置100から供給された制御リソースは、s27の処理においてRAM29に格納される。しかし、オプション装置200が本体装置100に対して頻繁に着脱される装置でない場合には、一旦接続処理を完了した後に接続処理を繰り返し実行する必要はなく、この場合には本体装置100にオプション装置200が接続された直後の接続処理において本体装置100又はオプション装置200に設けた不揮発性メモリに制御リソースを格納することにより、オプション装置200が着脱されない限りその後の接続処理を不要にできる。
【0043】
図6(C)に示す信号処理シーケンスによって本体装置100及びオプション装置200において接続処理が正常に完了した場合には、オプション装置200のRAM29は実行待ち状態の状態番号を記憶している。したがって、以後の本体装置100又はオプション装置200における制御動作において本体装置100とオプション装置200との間で信号の送受信処理を行う際に、オプション装置200のRAM29に実行待ち状態の状態番号が記憶されているか否かの判別を行うことにより、本体装置100及びオプション装置200において初期設定が正常に完了しているか否か、即ち、オプション装置200によって実現されるオプション機能を含む処理が本体装置100において実行可能であるか否かを容易に判定することができる。
【0044】
図7及び図8は、この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置おける接続処理時のオプション装置の制御部及び本体装置の制御部のそれぞれの処理手順を示すフローチャートである。また、図9は、同接続処理における信号処理シーケンスを示す図である。この接続処理では、オプション装置から本体装置に対して接続状態を登録するようにしている。
【0045】
本体装置100の制御部140が電源投入後における各種初期設定処理を実行している間に、オプション装置200のオプションCPU27は、オプションポート制御部30を介して本体装置100に対してReady 信号を送信し(s31)、Ack 信号の受信待ち用のタイマを起動して割込の発生を待機する(s32)。オプション装置200から送信されたReady 信号は、本体装置100のメインポート制御部23において受信され(s50c)、メインCPU20に割込を発生する。メインCPU20は割込要因を分析し(s51)、Ready 信号による割込である場合には、RAM22にReady 待ち状態の状態番号が記憶されているか否かの判別を行う(s52)。
【0046】
この実施形態に係る本体装置100は、電源の投入後における初期設定処理の一部として、オプション装置200の接続処理を実行するものであり、初期設定処理中に、オプションCPU27からの信号の入力によって割込処理として処理動作を実行し、実行する処理内容に応じた複数種の待機状態のいずれかの状態でオプションCPU27からの信号の送信を待機しており、待機状態に対応した信号がオプションCPU27から送信された場合にのみ、対応する処理動作を実行する。このため、メインCPU20は、現在の待機状態の種類を特定する状態番号をRAM22に記憶しておき、オプションCPU27から送信された信号が現在の待機状態に対応しているか否かを判別する。なお、メインCPU20は、待機中においてメインポート制御部23がオプションCPU27から送信された信号を受信すると、受信した信号に応じた割込処理として以後の処理動作を実行する。
【0047】
メインCPU20は、電源が投入されると各種の初期設定処理を実行し(s50a)、他の初期設定処理が完了した直後においてはRAM22にReady 待ち状態の状態番号を格納してオプション装置200からの信号の送信を待機している(s50b)。したがって、メインCPU20が他の初期設定処理を完了した後にメインポート制御部23が最初に受信した信号がReady 信号である場合には、メインCPU20は、メインポート制御部23を介してオプション装置200に対してAck 信号を送信し(s53)、RAM22にGet 待ち状態の状態番号を格納した後、オプション装置200からの信号の送信を待機する(s54→s50c)。
【0048】
本体装置100から送信されたAck 信号は、オプション装置200のオプションポート制御部30によって受信され(s33)、オプションCPU27に割込を発生する。これによって、オプションCPU27は接続処理を再開する。この状態を図9(A)に示す。オプションCPU27において、Ack 信号を受信する前にAck 待ちタイマがタイムアップすると(s40)、オプションCPU27はタイムアウト割込を発生し、遅延処理を行った後に本体装置100に対して再度Ready 信号を送信する(s41→s31)。この遅延処理は、現在実行している接続処理を一旦中断し、本体装置100の状態が変化するのに十分な一定時間経過後に再開する処理であり、本体装置100のメインCPU20等が処理の輻輳状態であることに起因してAck 信号が送信されなかった場合を想定した処理である。このReady 信号の再送時までの信号処理シーケンスを図9(B)に示す。
【0049】
オプションCPU27は、Ack 信号の受信により再開した接続処理において、先ず、Ack 待ちタイマを停止し(s34)、本体装置100に対して制御リソースを要求するGet 信号を送信する(s35)。さらに、オプションCPU27は、Get 信号に対するAck 待ちタイマを起動し(s36)、本体装置100からのAck 信号の送信を待機する。
【0050】
オプション装置200から送信されたGet 信号は、本体装置100のメインポート制御部23によって受信され、メインCPU20に割込を発生する。メインCPU20は割込要因を分析し(s51)、Get 信号による割込であるため、RAM22にGet 待ち状態の状態番号が記憶されているか否かの判別を行う(s55)。RAM22にGet 待ち状態の状態番号が記憶されていない場合には、メインCPU20は接続処理を終了する。
【0051】
前述のs54の処理によってRAM22がGet 待ち状態の状態番号を記憶している場合には、メインCPU20は、Get 信号によって指示された制御リソースを収集し(s56)、収集した制御リソースをAck 信号に付加する(s57)。この後、メインCPU20は、RAM22に実行待ち状態の状態番号を格納し(s58)、制御リソースを付加したAck 信号をオプション装置200に送信する(s59)。
【0052】
本体装置100から送信されたAck 信号は、オプション装置200のオプションポート制御部30において受信され(s37)、オプションCPU27はAck 待ちタイマを停止し(s38)、受信したAck 信号に含まれる制御理ソースをRAM29に格納する(s39)。ここまでの信号処理シーケンスを図9(C)に示す。但し、本体装置100において処理の輻輳状態である等により、Ack 待ちタイマがタイムアップするまでにオプションポート制御部30がAck 信号を受信しなかった場合には(s42)、オプションCPU27においてタイムアウト割込を発生し、オプションCPU27は遅延処理を行った後に本体装置100に対して再度Get 信号を送信する(s42→s43)。この状態における信号処理シーケンスを図9(D)に示す。
【0053】
図9(C)に示す信号処理シーケンスによって本体装置100及びオプション装置200において接続処理が正常に完了した場合には、本体装置100のRAM22は実行待ち状態の状態番号を記憶している。したがって、以後の本体装置100又はオプション装置200における制御動作において本体装置100とオプション装置200との間で信号の送受信処理を行う際に、本体装置100のRAM22に実行待ち状態の状態番号が記憶されているか否かの判別を行うことにより、本体装置100及びオプション装置200において初期設定が正常に完了しているか否か、即ち、オプション装置200によって実現されるオプション機能を含む処理が本体装置100において実行可能であるか否かを容易に判定することができる。
【0054】
以上のようにして第1又は第2の実施形態に係る本体装置100では、電源投入後の初期設定時に、オプション装置200が装着されているか否か、及び、装着されたオプション装置200の各部に対する初期設定処理が適正に完了しているか否かを認識することができるとともに、オプション装置200が本体装置100と関連した処理動作を行うためにオプションCPU27において必要とされる本体装置100の各部に関する制御リソースを、本体装置100からオプション装置200に供給しておくことができる。
【0055】
このため、本体装置100は、装着されたオプション装置200の機能を有効にして画像形成処理を実行する際に、オプション装置200の各部が動作する毎に予め各部の状態が適正であるか否かを確認する必要がなく、本体装置100における画像形成処理に関連してオプション装置200の各部を動作させるための制御プログラムを本体装置100に備えておく必要がない。
【0056】
但し、本体装置100の各部の動作とオプション装置200の各部の動作とは互いに連動するものであるため、メインCPU20及びオプションCPU27は、本体装置100及びオプション装置200の各動作部の動作タイミングを決定するために、キースイッチの操作データやセンサのオン/オフデータを相互に送受信する必要がある。
【0057】
具体的には、オプション装置200がADFである場合、本体装置100の操作パネルにおいてコピースイッチが操作されると、その操作データがメインCPU20からオプションCPU27に送信される。コピースイッチの操作データを受信したオプションCPU27は、原稿トレイに設けられている原稿トレイセンサの検出信号に基づいて、原稿台1に給送すべき原稿が原稿トレイに載置されているか否かを判別する。原稿トレイに原稿が載置されており、原稿トレイセンサからオンデータが出力されている場合には、オプションCPU27は、メインCPU20にセンサのオンデータを送信するとともに、原稿給送機構を動作させて原稿トレイに載置されている原稿を1枚ずつ原稿台1に給送する。原稿トレイセンサのオンデータを受信したメインCPU20は、次のオンデータを受信するまで読取部の動作を開始しない。
【0058】
オプションCPU27は、原稿台1に設けられている原稿台センサが原稿台1上の適正な読取位置に原稿が給送されたことを検出すると、そのオンデータをメインCPU20に送信する。原稿台センサのオンデータを受信したメインCPU20は、画像読取部の動作を開始して原稿台1にセットされた原稿の画像を読み取る。画像読取部が原稿台1上にセットされた原稿の読取を完了すると、メインCPU20はオプションCPU27に対して読取終了データを送信するとともに、読み取った画像データに基づく画像形成処理を実行する。読取終了データを受信したオプションCPU27は、原稿台1上の原稿を原稿トレイ又は排紙トレイに排出するとともに、原稿トレイに載置されている次の原稿を原稿台1上に給送する。ADFは、上記の処理を原稿トレイに載置された原稿の全てについて実行する。
【0059】
コピースイッチが操作された時に、原稿トレイに原稿が載置されておらず、原稿トレイセンサからオンデータが出力されていない場合には、オプションCPU27は、メインCPU20にセンサのオンデータを送信しない。このため、メインCPU20は、直ちに読取部の動作を開始して原稿台1上に手動によりセットされた原稿の画像を読み取り、標準機能の原稿カバーが装着されている状態と同様の処理を実行する。
【0060】
以上のように、第1及び第2の実施形態に係る本体装置100は、装着されたオプション装置200との間でキースイッチの操作データやセンサのオン/オフデータを相互に送受信するようにしており、本体装置100の各部の動作とオプション装置200の各部の動作とを互いに連動したタイミングで適正に実行させることができる。
【0061】
したがって、オプション装置200によって実現されるオプション機能についての処理プログラムやデータ等の情報の全てをオプション装置200に格納しておくことができ、後に追加される可能性のある全てのオプション機能に関する情報を標準機能に関する情報とともに本体装置100に予め備えておく必要がなく、標準機能のみを実行可能な標準状態の本体装置100を安価に提供することができる。
【0062】
図10は、この発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の操作パネルにおける接続処理時の表示状態を示す図である。この実施形態に係る本体装置100では、オプション装置の接続処理を操作パネルにおけるユーザの操作に基づいて行う。
【0063】
本体装置100の上面に配置された操作パネル34の一部には、ボタン35〜37及びディスプレイ38が備えられている。接続処理時においてディスプレイ38には操作内容が表示される。選択ボタン35は、ディスプレイ38に表示されている操作内容の選択入力を受け付ける。実行ボタン36は、ディスプレイ38に表示されている操作内容を実行すべき旨の指示入力を受け付ける。移動ボタン37はディスプレイ38に表示されている操作内容をキャンセルすべき旨の指示入力を受け付ける。
【0064】
電源投入後の待機状態において選択ボタン35を操作することにより、図10(A)に示すコピーメニュー画面を含む種々のメニュー画面がディスプレイ38に表示される。ディスプレイ38にコピーメニュー画面が表示されている状態で、さらに選択ボタン35を操作すると、図10(B)に示すオプションメニューがディスプレイ38に表示される。ディスプレイ38にオプションメニュー画面が表示されている状態では、オプション機能に関する種々の項目についての設定を受け付けるとともに、本体装置100に接続されているオプション装置200を検索すべき旨の指示入力を受け付ける。即ち、図10(B)に示す表示状態から、実行ボタン36が操作されるとディスプレイ38にはオプション機能に関する項目の設定画面が表示され、移動ボタン37が操作されるとディスプレイ38には図10(C)に示すようにオプション装置200の検索中である旨のメッセージが表示される。
【0065】
このオプション装置200の検索中において、本体装置100のメインCPU20及びオプション装置200のオプションCPU27は、図4及び図5に示した接続処理を実行する。この接続処理において本体装置100に接続されているオプション装置200が検索されると、図10(D)に例示する画面がディスプレイ38に表示される。この例では、オプション装置200として原稿オートフィーダが検索されたことを表示している。なお、本体装置100は、接続されているオプション装置200の機能を認識している必要はない。このため、図10(D)に示す画面における「原稿オートフィーダ」等のオプション装置200の機能を表す文字データは、接続処理時にオプション装置200から本体装置100に伝達するようにしてもよい。
【0066】
図10(D)に示す画面がディスプレイ38に表示されている状態において、実行ボタン36が操作されると、原稿オートフィーダの接続が有効にされ、原稿オートフィーダの機能が本体装置100において選択可能な機能として登録され、図10(E)に示す画面がディスプレイ38に表示される。また、図10(D)に示す画面がディスプレイ38に表示されている状態において、移動ボタン37が操作されると、原稿オートフィーダの接続が無効にされ、本体装置100において原稿オートフィーダの機能を選択することができなくなる。
【0067】
図10(E)に示す画面がディスプレイ38に表示されている状態で、実行ボタン36が操作されると、本体装置100に接続されている別のオプション装置200を検索する接続処理が実行される。また、図10(E)に示す画面がディスプレイ38に表示されている状態で、移動ボタン37が操作されると、図10(G)に示すように原稿オートフィーダの機能に係る項目についての設定を受け付ける原稿オートフィーダメニュー画面がディスプレイ38に表示される。図10(G)に示す画面がディスプレイ38に表示されている状態で、実行ボタン36を操作することにより、原稿の厚さ等の原稿オートフィード機能に係る種々の項目についての設定画面に切り換わる。図10(G)に示す画面がディスプレイ38に表示されている状態で、移動ボタン37が操作されると、本体装置100は接続処理を終了してディスプレイ38に図10(B)に示す画面を表示する。以上のようにして、この実施形態に係る本体装置100では、ユーザによる入力操作にしたがってオプション装置200の接続処理が実行され、本体装置100にオプション装置200が接続されていてもユーザによる入力操作が行われない限りオプション装置200の機能を使用することができない。したがって、ユーザは本体装置100に接続されているオプション装置200の機能を、実際に使用するまで無効にしておくことができる。このため、例えば、図10(B)に示す画面をディスプレイ38に表示している状態において、適正なパスワードが入力された場合にのみ実行ボタン36の操作を受け付けるようにし、パスワードを知る特定のユーザのみがオプション装置200の機能を使用できるようにしてもよい。
【0068】
図11は、この発明の第4の実施形態に係る画像形成装置及びオプション装置の構成を示すブロック図である。この実施形態に係る画像形成装置300は、オプション装置400を画像形成装置300の一部として取り扱う。このため、図2に示した本体装置100及びオプション装置200と比較して、本体装置300及びオプション装置400は、ポート制御部23,30及びポート間接続部31を備えておらず、オプション装置400のROM28及びRAM29はバス接続部39を介して本体装置300の内部バスに接続されている。
【0069】
このように構成することにより、オプション装置400のROM28及びRAM29は、本体装置300のメインCPU20によって直接制御することができるが、そのためにはメインCPU20においてROM28及びRAM29の位置を指定できることが前提となる。そこで、メインCPU20にROM28及びRAM29を割り付ける処理が必要になる。以下に、この処理について説明する。本体装置300に電源が投入されると、メインCPU20は内部バスに接続されている各装置に対して初期設定を行うが、この初期設定時にメインCPU20は内部バスに接続されているオプション装置400を検出する。メインCPU20は、オプション装置400を検出するとROM28及びRAM29の検査を行い、検査結果が正常であればROM28及びRAM29をROM21及びRAM22の第2バンクとしてメモリ割り付けを行う。
【0070】
このようにして、本体装置300のメインCPU20は、適正なオプション装置400が正常に装着されたことを認識した後、ROM28の起動条件が成立した際に、ROM28に記憶されているプログラムに基づいてオプション装置400の動作を制御する。これによって、本体装置300のROM21にROM28を起動するプログラムを記憶しておくことにより、オプション装置400の動作を制御するためのプログラムを記憶しておく必要がなく、以上の処理により、本体装置300のメインCPU20は、ROM21及びRAM22の第2バンクを指定してROM28及びRAM29を制御することにより、オプション装置400の機能を使用して処理動作を実行することができる。
【0071】
但し、メインCPU20は、オプション装置400の各動作部の動作タイミングを決定するため、本体装置300及びオプション装置400の各部に設けられたセンサやスイッチ等のオン/オフデータを受信する。
【0072】
具体的には、オプション装置400がADFである場合、本体装置300の操作パネルにおいてコピースイッチが操作されると、メインCPU20は原稿トレイに設けられている原稿トレイセンサの検出信号に基づいて、原稿台1に給送すべき原稿が原稿トレイに載置されているか否かを判別する。原稿トレイに原稿が載置されており、原稿トレイセンサからオンデータが出力されている場合には、メインCPU20はROM28を起動し、ROM28に記憶されているプログラムに基づいて原稿給送機構を動作させて原稿トレイに載置されている原稿を1枚ずつ原稿台1に給送する。
【0073】
メインCPU20は、原稿台1に設けられている原稿台センサが原稿台1上の適正な読取位置に原稿が給送されたことを検出すると、そのオンデータにしたがってROM21に記憶されているプログラムに基づいて画像読取部の動作を開始し、原稿台1にセットされた原稿の画像を読み取る。画像読取部が原稿台1上にセットされた原稿の読取を完了すると、メインCPU20は、ROM21に記憶されているプログラムに基づいて読み取った画像データについての画像形成処理を実行した後、ROM28に記憶されているプログラムに基づいて原稿台1上の原稿を原稿トレイ又は排紙トレイに排出し、原稿トレイに載置されている次の原稿を原稿台1上に給送する。メインCPU20は、原稿トレイに載置された全ての原稿について画像読取処理及び画像形成処理を終了するまで、上記の処理を繰り返し実行する。
【0074】
コピースイッチが操作された時に、原稿トレイに原稿が載置されておらず、原稿トレイセンサからオンデータが出力されていない場合には、メインCPU20は、ROM21に記憶されているプログラムに基づいて直ちに読取部の動作を開始し、原稿台1上に手動によりセットされた原稿の画像を読み取り、標準機能の原稿カバーが装着されている状態と同様の処理を実行する。
【0075】
以上のようにして、第4の実施形態に係る本体装置300においては、メインCPU20が電源投入後の初期設定時にオプション装置400のROM28がバス上に連結されいることを認識すると、ROM28に記憶されているプログラムに基づいてメインCPU20によってオプション装置400の動作が制御される。したがって、オプション装置400によって実現されるオプション機能についての処理プログラムやデータ等の情報の全てをオプション装置400に格納しておくことができ、後に追加される可能性のある全てのオプション機能に関する情報を標準機能に関する情報とともに本体装置300に予め備えておく必要がなく、標準機能のみを実行可能な標準状態の本体装置300を安価に提供することができる。また、図4及び図5、又は、図7及び図8に示した接続処理を実行する必要がなく、本体装置300及びオプション装置400の処理負担をさらに軽減することができる。
【0076】
なお、上記の実施形態では、いずれにおいてもオプション装置として画像形成装置の原稿台に装着されるADFを例に挙げて説明したが、画像形成装置の排紙部に装着されてステープル処理やパンチ孔穿孔処理を行う後処理装置をオプション装置とした場合にも、この発明を同様に実施することができる。
【0077】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0078】
(1) 電源投入後の初期設定時に、本体装置にオプション装置が装着されているか否か、及び、装着されたオプション装置の各部に対する初期設定処理が適正に完了しているか否かを本体装置が認識することより、本体装置は、装着されたオプション装置の機能を有効にして画像形成処理を実行する際に、オプション装置の各部が動作する毎に予め各部の状態が適正であるか否かを確認する必要がなく、本体装置における画像形成処理に関連してオプション装置の各部を動作させるためのプログラムを本体装置に備えておく必要がない。このため、本体装置に選択的に装着されるオプション装置が多数存在する場合でも、本体装置には、標準的な画像形成処理に係るプログラムのみを記憶しておけばよく、標準的な機能を備えた本体装置の価格を低廉化することができる。
【0079】
(2) オプション処理時におけるオプション装置の各部の動作をオプション装置に備えられた制御部によって制御することにより、本体装置の制御部には、オプション装置の各部の動作を制御する機能を備える必要がない。このため、本体装置に選択的に装着されるオプション装置が多数存在する場合でも、本体装置には、標準的な画像形成処理に係るプログラムのみを記憶しておけばよく、標準的な機能を備えた本体装置の価格を低廉化することができる。
【0080】
(3) 本体装置が主体的に接続処理を実行し、オプション装置が本体装置と関連した処理動作を行うために必要とされる本体装置の各部に関する制御リソースを、本体装置からオプション装置に供給することにより、予め供給された制御リソースに基づいて、オプション処理時に本体装置の各部の動作をオプション装置において制御することができる。
【0081】
(4) オプション装置が主体的に接続処理を実行し、オプション装置が本体装置と関連した処理動作を行うために必要とされる本体装置の各部に関する制御リソースを、オプション装置からの要求に応じて本体装置からオプション装置に供給することにより、予め供給された制御リソースに基づいて、オプション処理時に本体装置の各部の動作をオプション装置において制御することができる。
【0082】
(5) 画像形成処理とオプション処理とを連動させるための信号を画像形成装置とオプション装置との間で送受信することにより、オプション処理を含む画像形成処理時に、本体装置の各部及びオプション装置の各部を適正なタイミングで動作させることができる。
【0083】
(6) 本体装置の制御部のバスラインにオプション装置の記憶部を接続することにより、本体装置は、オプション処理に係る動作を制御するためのプログラムやデータを記憶した記憶部を予め備えることなく、オプション処理を含む画像形成処理を実行することができる。また、オプション装置自体にCPUを搭載する必要がなく、オプション装置のコストを低廉化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。
【図2】この発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】上記本体装置が主体的にオプション装置の接続処理を実行する場合の要部の構成を示す図である。
【図4】本体装置に対するオプション装置の接続処理における本体装置の制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本体装置に対するオプション装置の接続処理におけるオプション装置の制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】同接続処理における信号処理シーケンスを示す図である。
【図7】この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置おける接続処理時のオプション装置の制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置おける接続処理時の本体装置の制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】同接続処理における信号処理シーケンスを示す図である。
【図10】この発明の第3の実施形態に係る本体装置の操作パネルにおける接続処理時の表示状態を示す図である。
【図11】この発明の第4の実施形態に係る本体装置及びオプション装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100−本体装置
200−オプション装置
20−メインCPU
21,28−ROM
22,29−RAM
23−メインポート制御部
27−オプションCPU
30−オプションポート制御部

Claims (6)

  1. 画像形成処理を実行する本体装置に、画像形成処理に連動したオプション処理を実行する単一又は複数のオプション装置を選択的に装着して構成される画像形成装置において、
    初期設定処理時に、本体装置に対するオプション装置の装着の有無、及び、装着されたオプション装置における初期設定処理の完了状態を判別する処理と、
    前記本体装置および前記オプション装置に、それぞれ自らの待機状態を記憶させるとともに待機状態に対応した信号が送信された場合にのみ送信された信号に対応する処理動作を実行させる処理と、
    を含む接続処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記オプション装置が、オプション処理に係る動作を制御する制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記接続処理が、オプション装置における初期設定処理の完了を確認した本体装置から、オプション処理の実行に用いられる本体装置に関する制御リソースを送信する処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記接続処理が、オプション装置からの要求に応じて本体装置からオプション処理の実行に用いられる本体装置に関する制御リソースを送信する処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記本体装置及びオプション装置が、接続処理の終了後における画像形成処理時に、画像形成処理とオプション処理とを連動させるための信号を送受信することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記オプション装置が、本体装置の制御部のバスラインに接続される記憶部であって、オプション処理に係る動作を制御するためのプログラム及びデータを記憶した記憶部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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