JP3587572B2 - 集積型spmセンサ - Google Patents

集積型spmセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP3587572B2
JP3587572B2 JP28857894A JP28857894A JP3587572B2 JP 3587572 B2 JP3587572 B2 JP 3587572B2 JP 28857894 A JP28857894 A JP 28857894A JP 28857894 A JP28857894 A JP 28857894A JP 3587572 B2 JP3587572 B2 JP 3587572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
cantilever
integrated
spm
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28857894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08129015A (ja
Inventor
美知雄 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP28857894A priority Critical patent/JP3587572B2/ja
Publication of JPH08129015A publication Critical patent/JPH08129015A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3587572B2 publication Critical patent/JP3587572B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、走査型プローブ顕微鏡(SPM:Scanning Probe Microscope )に用いられる集積型SPMセンサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
1980年代後半以降、エバネッセント波を用いることにより回折限界を超える分解能を有する光学顕微鏡が提案されている。この顕微鏡は、近視野顕微鏡(SNOM:Scanning near field optical microscope)と呼ばれている。このSNOMは、エバネッセント波が“波長より小さい寸法の領域に局在し、自由空間を伝搬しない”という特性を利用したものである。
【0003】
SNOMの測定原理は、まず、測定試料の表面近傍に1波長程度以下の距離までプローブを近づけて、プローブ先端の微小開口を通過する光強度の地図を作成することによって、測定試料に対する解像が成されるものである。SNOMとしてはいくつかの方式が提案されているが、大別すると2つの方式が提案されている。その一つはコレクション方式と呼ばれ、試料の下から光を照射した時に、試料を透過し試料表面近傍に局在したエバネッセント波を、プローブを介して検出しSNOM像とする方式である。他の方式は、微小開口を持ったプローブから試料に対して光を照射し、試料を透過した光を、試料下に設置された光検出器によって検出するという、いわゆるエミッション方式と呼ばれる方式である。この方式は、例えば特開平4−291310号(AT&T;R. E. Betzig)に開示されている。
【0004】
更に、最近では、光ファイバーのブローブの代わりにカンチレバーを用いてSNOM測定と原子間力顕微鏡(AFM)測定を同時に行う方法が、N. F. Van Hulst,らにより提案されている。このSNOMは、例えば、N. F. Van Hulst, M. H. P. Moers, O. F. J. Noordman, R. G. Track, F. B. Stegerink and B. Bolgerの論文“ Near-field optical microscope using a silicon-nitride probe "{ Appl. Phys. Lett. 62, 461-463(1993)}に開示されている。
【0005】
なお、ここでAFMとは、特開昭62−130302号(IBM,G.ビニッヒ;サンプル表面の像を形成する方法及び装置)に提案されている装置であり、自由端に鋭い突起部分(探針部)を持つカンチレバーを、試料に対向・近接させ、探針部の先端の原子と試料原子との間に働く相互作用力により、変位するカンチレバーの動きを電気的あるいは光学的にとらえて測定しつつ、試料をXY方向に走査し、カンチレバーの探針部との位置関係を相対的に変化させることによって、試料の凹凸情報などを3次元的にとらえることができるようになっているものである。
【0006】
このAFMにおいては、カンチレバーの変位を測定する変位測定センサは、カンチレバーとは別途に設けるのが一般的である。しかし最近では、カンチレバー自体に変位を測定できる機能を付加した集積型AFMセンサが、M.Tortonese らにより提案されている。この集積型AFMセンサは、例えばM.Tortonese,H.Yamada, R.C.Barrett and C.F.Quate の論文“Atomic force microscopy using a piezoresistive cantilever ”(Transducers and Sensors '91 )や、PCT出願WO92/12398に開示されている。
【0007】
ここでカンチレバーの変位測定原理としては、ピエゾ抵抗効果を利用している。すなわち探針先端を測定試料に近接させると、探針と試料間に働く相互作用力によりカンチレバー部がたわみ、歪みを生じる。カンチレバー部には抵抗層が積層されていて、カンチレバーの歪みに応じてその抵抗値が変化する。従って、抵抗層に対して電極部より定電圧を加えておけば、カンチレバーの歪み量に応じて抵抗層を流れる電流が変化し、電流の変化を検出することにより、カンチレバーの変位量を知ることが出来る。
【0008】
このような集積型AFMセンサは、構成が極めて簡単で小型であることから、カンチレバー側を走査するいわゆるスタンドアロン型のAFMを構成できるようになると期待されている。従来のAFMでは試料をXY方向に動かしてカンチレバー先端の探針との相対的位置関係を変化させるため、試料の大きさが最大数cm程度に限られるが、スタンドアロン型のAFMは、このような試料の大きさの制限を取り除くことができるという利点がある。
【0009】
次に、従来の集積型AFMセンサの構成例を図6を参照して説明する。まず製造工程について説明する。スタートウェハ100 として、図6の(A)に示すように、シリコンウェハ110 の上に酸化シリコンの分離層112 を介してシリコン層114 を設けたもの、例えば貼り合わせSOI(Silicon on Insulator)ウェハを用意する。次に、シリコン層114 の表面にイオンインプランテーションによりボロンBを打ち込んでピエゾ抵抗層116 を形成し、図6の(D)に図示した形状にパターニングした後、表面を酸化シリコン膜118 で覆う。そしてカンチレバーの固定端側にボンディング用の穴をあけ、アルミニウムをスパッタリングして電極120 を形成する。更に、シリコンウェハ112 の下側にレジスト層122 を形成し、このレジスト層122 をパターニングし開口を形成して、図6の(B)に示すような形状とする。続いて、オーミックコンタクトをとるための熱処理をした後、レジスト層122 をマスクとして湿式異方性エッチングにより分離層112 までエッチングし、最後にフッ化水素水溶液でカンチレバー部124 下部の分離層112 をエッチングしてカンチレバー部124 を形成して、集積型AFMセンサが完成する。その側断面図を図6の(C)に、その上面図を図6の(D)に示す。このようにして作製した集積型AFMセンサにおいては、測定の際には、2つの電極120 の間に数ボルト以下のDC電圧を印加し、カンチレバー部124 の先端を試料に接近させる。カンチレバー部124 の先端と試料表面の原子間に相互作用力が働くと、カンチレバー部124 が変位する。これに応じてピエゾ抵抗層116 の抵抗値が変化するため、カンチレバー部124 の変位が2つの電極120 の間に流れる電流信号として得られる。
【0010】
また、図7に図6の集積型AFMセンサを用いて変位量測定を行うための回路を示す。ピエゾ抵抗層を接続したカンチレバーの電極120 には、直流定電圧電源126 と電流計測用のオペアンプ128 が接続されている。例えば、直流定電圧電源126 の電位を+5Vとすれば、図7の上側のピエゾ抵抗層の一端に接続された電極120 の電位は+5Vに保たれる。下側のピエゾ抵抗層の他端に接続された電極120 は、オペアンプ128 の非反転入力端子(+)がGND電位に保たれていることから、GND電位に保たれている。
【0011】
また更に、近年、カンチレバーのねじれ量(LFM信号)が検出できる機能を付加した集積型SPMセンサが提案されている。かかる機能をもつ集積型SPMセンサは、例えば特平5−063547号に開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述したM.Tortonese らにより提案されている集積型AFMセンサは、カンチレバーに歪みセンサを集積化したものであるが、同様に歪みセンサだけでなく、光検出機能を持つセンサや温度センサ、磁気センサ等を歪みセンサと共にカンチレバー上に複合集積化することは容易に考えられ、またそのようなセンサを用いることにより多種の物理情報を同時に検出できる集積型SPMセンサを構築することができる。例えば、集積型AFMセンサに光センサを集積化することにより、SNOM測定に利用することが可能ととなる。このようなセンサとしては、例えばシリコンにて形成されたカンチレバー上に光センサとしてPNフォトダイオードを集積化すること等が考えられる。
【0013】
しかしこのような各種センサをカンチレバー上に複合集積化しようとすると、各センサへの電源供給及び信号検出用配線、あるいは基板と前記配線とを電気的に絶縁する絶縁膜等をカンチレバー上に形成する必要が一般に生ずる。一方、カンチレバー上に異種材料膜が形成されると膜応力によりカンチレバーが反ることはよく知られているが、探針を有するカンチレバーを用いてSPM測定する場合、カンチレバーの反りがあると探針先端が試料に対して傾いてしまうため、測定分解能が劣化してしまう。まして配線のように特定のパターンがカンチレバー上に形成されると、カンチレバーは単純に反るばかりでなくねじれが生じてしまう。ねじれの生じたカンチレバーでのSPM測定は極めて困難となる。
【0014】
本発明は、このようにカンチレバー上にセンサを集積化した集積型センサにおける上記問題点解消するためになされたもので、請求項記載の発明は、センサを集積化したカンチレバーのねじれ発生を防止し、良好なSPM測定を可能にした集積型SPMセンサを提供することを目的とする。
【0015】
また、請求項記載の発明は、センサを集積化したカンチレバーの反りの発生を防止し、あるいはカンチレバーに発生するレバーの反りを緩和させ、SPM測定分解能の劣化を防止できるようにした集積型SPMセンサを提供することを目的とする。また、請求項記載の発明は、センサを集積化したカンチレバー形成後に発生したレバーの反りを緩和させ、SPM測定分解能の劣化を防止できるようにした集積型SPMセンサを提供することを目的とする。また、請求項記載の発明は、センサを集積化したカンチレバーのねじれの発生を防止すると共に、カンチレバー形成後に発生するレバーの反りを緩和させ、良好なSPM測定を可能とする集積型SPMセンサを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、支持部より伸びたカンチレバー上にセンサを設けた集積型SPMセンサにおいて、カンチレバーのねじれ発生を防止するように、前記センサへの電源供給及び信号検出用配線をカンチレバー自由端中心から支持部に向かって伸びる中心線に対して対称に配設するものである。
【0017】
このように構成した集積型SPMセンサにおいては、カンチレバーに加わる電源供給及び信号検出用配線による応力は、前記中心線に対して対称となるため、カンチレバーのねじれの発生がなくなる。
【0018】
また請求項2記載の発明は、支持部より伸びたカンチレバー上にセンサを設けた集積型SPMセンサにおいて、カンチレバーのセンサ形成面の反対側の面に、センサの形成により生じるカンチレバーの反りを相殺する膜を形成するものである。
【0019】
このように構成した集積型SPMセンサにおいては、カンチレバー上へのセンサの形成により生ずるカンチレバーの反りは、カンチレバーの前記センサ形成面とは反対面に形成した膜の応力により相殺され、カンチレバーの反りをなくすことが可能となる。なお前記膜の応力は、膜材質及び膜厚を選択して適宜設定される。
【0020】
また請求項3記載の発明は、支持部より伸びたカンチレバー上にセンサを設けた集積型SPMセンサにおいて、前記カンチレバー上に、センサの形成により生じるカンチレバーの反りを相殺する電歪効果素子を設けるものである。このように構成した集積型SPMセンサにおいて、センサの形成により生じるカンチレバーの反りを相殺する電歪効果素子に電力を供給することにより、カンチレバーの反りをなくすことが可能となる。
【0021】
また請求項4記載の発明は、複数個の電歪効果素子をカンチレバー自由端中心から支持部に向かって伸びる中心線に対して対称に配設し、該複数個の電歪効果素子それぞれに独立に電圧を印加できるように構成するものである。このように構成した集積型SPMセンサにおいては、前記請求項3記載の発明の作用に加えて、カンチレバーのねじれをもなくすことが可能となる。
【0022】
【実施例】
〔第1実施例〕
次に実施例について説明する。図1は、本発明に係る集積型SPMセンサの第1実施例を示す図で、カンチレバー上面からみた模式図である。図において1はカンチレバー部、2はカンチレバー部の一端に設けられた支持部、3はカンチレバー部の自由端に設けられた探針、4は探針3の近傍に設けられたセンサ(図示せず)用の第1のコンタクトホール、5は同じくセンサ用の第2のコンタクトホール、6はセンサ用の第1の配線、7はセンサ用の第2の配線、8,9は第1及び第2配線のボンディングパッド部である。そして、上記センサ用の第1のコンタクトホール4と第2のコンタクトホール5、並びに上記第1の配線6と第2の配線7とが、カンチレバー部1の自由端中心から支持部2に向かって伸びる中心線10に対して対称になるように配設して、集積型SPMセンサ11を構成している。
【0023】
また、カンチレバー部に配置されるセンサの構成によっては、図2に示すようにセンサ用の第1及び第2のコンタクトホール4,5を上記中心線10に対して対称に配設することができない場合も多々生ずるが、そのような場合には、図2に示すように、ダミー配線パターン12を形成することにより、センサ用の第1及び第2の配線6,7が中心線10に対して対称になるように配設する。更に第3のコンタクトホール13及び第3の配線14が図示のように形成される場合は、これに対応してダミー配線パターン15を、中心線10に対して第3の配線14と対称になるように形成すればよい。
【0024】
このように構成した集積型SPMセンサにおいては、センサ用配線による膜応力がカンチレバー部1の前記中心線10に対して対称に働くため、カンチレバー部1が膜応力によってねじれることはなくなる。なお、図1及び図2においては、配線用ボンディングパッド部8,9も前記中心線10に対して対称に配設したものを示したが、支持部2上の配線パターンの配置については、対称に配設する必要はなく、なんら制限はない。
【0025】
〔第2実施例〕
次に第2実施例について説明する。図3は本実施例の集積型SPMセンサ20の構成を示す断面図である。図において、21はカンチレバー部、22はカンチレバー部21の一端に設けられた支持部、23はカンチレバー部21の自由端に設けられた探針部、24は探針部23の近傍に形成された光センサ用の第1の不純物拡散層、25は同じく光センサ用の第2の不純物拡散層、26,27は光センサ用の第1及び第2のコンタクトホール、28,29は光センサ用の第1及び第2の配線、30は歪みセンサ用ピエゾ抵抗、31,32は歪みセンサ用の第1及び第2のコンタクトホール、33,34は歪みセンサ用の第1及び第2の配線、35はカンチレバー部21の裏面に形成されたカンチレバー裏面膜である。
【0026】
このように構成された第2実施例において、カンチレバー裏面膜35の膜応力が、カンチレバー部表面に形成したセンサ用配線あるいは絶縁膜等の膜応力を相殺するように設定することにより、カンチレバー部21の反りをなくすことが可能となる。
【0027】
カンチレバー裏面膜35としては、金属、絶縁膜、半導体膜、あるいはそれらの複合膜等いずれも使用可能であり、使用する膜材料により形成膜厚を調整する。またカンチレバー裏面膜35の形成方法は、カンチレバー部21の完成後に蒸着法、スパッタ法等により形成してもよいし、あるいは予めカンチレバー部を形成するシリコン層下面に形成しておいてもよい。
【0028】
〔第3実施例〕
次に第3実施例について説明する。図4は本実施例の集積型SPMセンサ40の構成を示す断面図である。図において、41はカンチレバー部、42はカンチレバー部41の一端に設けられた支持部、43はカンチレバー部41の自由端に設けられた探針部、44は探針部43の近傍に形成された光センサ用の第1の不純物拡散層、45は同じく光センサ用の第2の不純物拡散層、46,47は光センサ用の第1及び第2のコンタクトホール、48,49は光センサ用の第1及び第2の配線、50は光センサ用の第1及び第2の配線48,49上に形成された配線上絶縁膜、51は配線上絶縁膜50上に形成された電歪効果膜、52,53は電歪効果膜用の配線である。
【0029】
このように構成した集積型SPMセンサ40において、センサ用配線等によりカンチレバー部41に反りが発生しても、電歪効果膜51に電源54より電圧を印加することにより、反りを矯正することができる。なお、ここで言う電歪効果とは広義の意味で用いており、物性論的に言う、歪みが印加電界の2乗に比例する電歪効果のみならず、印加電界に比例する逆圧電効果も含むものとする。また電歪効果膜としてはPZT〔Pb(Zr,Ti)O3 〕,PLZT〔(Pb,La)(Zr,Ti)O3 〕,PMN〔Pb(Mg1/3 ,Nb2/3 )O3 〕,PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等が用いられる。
【0030】
なお、電歪効果膜として逆圧電効果に基づく電歪素子を用いて集積型SPMセンサを構成した場合には、電歪素子を歪みセンサとしてAFM測定を行うようにしてもよい。
【0031】
〔第4実施例〕
次に第4実施例について説明する。図5は本実施例のカンチレバー上面からみた模式図である。この実施例の集積型SPMセンサ60は、電歪効果膜64,65を、カンチレバー部61の自由端中心から支持部62に向かって伸びる中心線72に対して対称に配設し、それぞれ独立に電圧を印加できるように構成したものである。なお図において、63は探針、66,67,68,69は電歪効果膜64,65用の配線、70,71はセンサ用ボンディングパッド部である。
【0032】
このように構成した集積型SPMセンサにおいては、カンチレバー部に反りばかりでなくねじれも生じている場合でも、複数個の電歪効果膜にそれぞれ独立に電圧を印加することにより、カンチレバー部の反りとねじれを相殺することが可能となる。
【0033】
なお、本実施例においても第3実施例と同様に、電歪効果膜を歪みセンサとして使用し、AFM測定を行うようにしてもよい。また本実施例の場合、カンチレバー部のねじれも検出可能となるため、LFM(Lateral force microscope)としての使用も可能となる。
【0034】
【発明の効果】
以上実施例に基づいて説明したように、請求項記載の発明によれば、カンチレバーに形成されたセンサへの電源供給及び信号検出用配線の膜応力に起因するカンチレバーのねじれの発生を防止し、良好なSPM測定を可能にする。また請求項記載の発明によれば、カンチレバー表面に形成されたセンサの配線等の膜応力に起因するカンチレバーの反りを低減し、SPM測定の分解能を向上させることができる。また請求項記載の発明によれば、カンチレバー表面に形成されたセンサの配線等の膜応力に起因して発生したカンチレバーの反りを矯正し、良好なSPM測定が可能となる。また請求項記載の発明によれば、カンチレバー表面に形成されたセンサの配線等の膜応力に起因して発生したカンチレバーの反りやねじれを矯正し、良好なSPM測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集積型SPMセンサの第1実施例のカンチレバー上面からみた模式図である。
【図2】図1に示した第1実施例の変形例を示す模式図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例のカンチレバー上面からみた模式図である。
【図6】従来の集積型AFMセンサの製造工程を示す図である。
【図7】図6に示した集積型AFMセンサを用いて変位量測定を行う回路を示す図である。
【符号の説明】
1 カンチレバー部
2 支持部
3 探針
4 センサ用の第1のコンタクトホール
5 センサ用の第2のコンタクトホール
6 センサ用の第1の配線
7 センサ用の第2の配線
8,9 ボンディングパッド
10 中心線
11 集積型SPMセンサ
12,15 ダミー配線パターン
13 第3のコンタクトホール
14 第3の配線
20 集積型SPMセンサ
21 カンチレバー部
22 支持部
23 探針部
24 光センサ用の第1の不純物拡散層
25 光センサ用の第2の不純物拡散層
26 光センサ用の第1のコンタクトホール
27 光センサ用の第2のコンタクトホール
28 光センサ用の第1の配線
29 光センサ用の第2の配線
30 歪みセンサ用ピエゾ抵抗
31 歪みセンサ用の第1のコンタクトホール
32 歪みセンサ用の第2のコンタクトホール
33 歪みセンサ用の第1の配線
34 歪みセンサ用の第2の配線
35 カンチレバー裏面膜
40 集積型SPMセンサ
41 カンチレバー部
42 支持部
43 探針部
44 光センサ用の第1の不純物拡散層
45 光センサ用の第2の不純物拡散層
46 光センサ用の第1のコンタクトホール
47 光センサ用の第2のコンタクトホール
48 光センサ用の第1の配線
49 光センサ用の第2の配線
50 配線上絶縁膜
51 電歪効果膜
52,53 電歪効果膜用の配線
54 電源
60 集積型SPMセンサ
61 カンチレバー部
62 支持部
63 探針
64、65 電歪効果膜
66〜69 電歪効果膜用の配線
70,71 センサ用ボンディングパッド
72 中心線

Claims (4)

  1. 支持部より伸びたカンチレバー上にセンサを設けた集積型SPMセンサにおいて、カンチレバーのねじれ発生を防止するように、前記センサへの電源供給及び信号検出用配線をカンチレバー自由端中心から支持部に向かって伸びる中心線に対して対称に配設したことを特徴とする集積型SPMセンサ。
  2. 支持部より伸びたカンチレバー上にセンサを設けた集積型SPMセンサにおいて、カンチレバーのセンサ形成面の反対側の面に、センサの形成により生じるカンチレバーの反りを相殺する膜を形成したことを特徴とする集積型SPMセンサ。
  3. 支持部より伸びたカンチレバー上にセンサを設けた集積型SPMセンサにおいて、前記カンチレバー上に、センサの形成により生じるカンチレバーの反りを相殺する電歪効果素子を設けたことを特徴とする集積型SPMセンサ。
  4. 複数個の電歪効果素子がカンチレバー自由端中心から支持部に向かって伸びる中心線に対して対称に配設され、該複数個の電歪効果素子それぞれに独立に電圧を印加できるように構成したことを特徴とする請求項3記載の集積型SPMセンサ。
JP28857894A 1994-10-31 1994-10-31 集積型spmセンサ Expired - Fee Related JP3587572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28857894A JP3587572B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 集積型spmセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28857894A JP3587572B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 集積型spmセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08129015A JPH08129015A (ja) 1996-05-21
JP3587572B2 true JP3587572B2 (ja) 2004-11-10

Family

ID=17732087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28857894A Expired - Fee Related JP3587572B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 集積型spmセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3587572B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4697709B2 (ja) * 2006-02-01 2011-06-08 セイコーインスツル株式会社 電気化学測定装置
US8926171B2 (en) 2009-04-29 2015-01-06 Waters Technologies Corporation Simultaneous differential thermal analysis system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08129015A (ja) 1996-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3402661B2 (ja) カンチレバー型プローブ、及びこれを用いた情報処理装置
US20030183761A1 (en) Scanning probe system with spring probe and actuation/sensing structure
JP3000492B2 (ja) 情報処理装置
JPH10282130A (ja) プローブとそれを用いた走査型プローブ顕微鏡
US6383823B1 (en) Probe for scanning probe microscope (SPM) and SPM device
Chu et al. Novel multibridge-structured piezoelectric microdevice for scanning force microscopy
JP4598307B2 (ja) 自己検知型spmプローブ
JP3587572B2 (ja) 集積型spmセンサ
JP3599880B2 (ja) カンチレバーチップ
JP2001108605A (ja) 走査型プローブ顕微鏡用カンチレバー及びその製造方法、並びに走査型プローブ顕微鏡及び表面電荷測定顕微鏡
JP4185089B2 (ja) 自己検知型spmプローブ
JPH08114611A (ja) 集積型spmセンサ
JPH11326350A (ja) カンチレバー型プローブ、それによって構成したマルチ化プローブおよび走査型プローブ顕微鏡
JP3768639B2 (ja) カンチレバー型プローブ及び該プローブを備えた走査型プローブ顕微鏡
JP3590135B2 (ja) 集積型spmセンサ
JP4931708B2 (ja) 顕微鏡用プローブ及び走査型プローブ顕微鏡
JPH085642A (ja) 集積型多機能spmセンサー
JP3590109B2 (ja) 集積型spmセンサ
JP3452659B2 (ja) 集積型spmセンサ及びその製造方法
JPH09166608A (ja) 集積型spmセンサ
JP2000111563A (ja) 自己検知型spmプロ―ブ
JPH0894651A (ja) 集積型spmセンサー及び測定方法
JP3431246B2 (ja) プローブ加振機構
JPH0915249A (ja) 集積型spmセンサ
JPH08220116A (ja) 集積型spmセンサー

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090820

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees