JP3587465B2 - 食品成形装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品成形方法とその装置、より詳しくは、中華饅頭生地、パン生地等の外皮材によって、餡、調理した肉・野菜等の内材を確実に包み込みながら、外皮材の表面に複数の襞を形成することができる食品成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
こうした外皮材によって内材を包み込む食品成形に関する技術としては、従来より内材を棒状にしてその外側に外皮材を筒状にしたものを連続して形成し、シャッタ機構の開閉動作により絞り込んで成形切断することが行われてきている(例えば実公昭63−29433号公報)。しかしながら、上述したパン生地等の発酵性の生地を外皮材として用いる場合筒状に形成することは外皮材に加圧、捻りなどが加わって生地がダメージを受けてしまい、成形切断後に生地が十分膨らまなくなり、外皮材が弾性のない硬い食品になってしまうため、その成形加工は人間の手で行っているのが現状である。
【0003】
こうした外皮材の筒状形成を避けてシート状の外皮材で食品成形を行う方法も提案されている。例えば、実公平7−18299号公報では、丸形状生地片をベルトコンベアによりカップ上に供給し、その上に餡を配置して押込み棒でカップ内に押込み、封止ゲートによりパン生地を封止した点が記載されている。また、特開平9−289866号公報ではシート状の食品生地をベルトコンベアで受け器上に搬送し、上方から押圧部材で生地を押圧して円形状に打ち抜いて凹状に形成して受け器内に設置される点が記載されている。また、特開2000−50854号公報では、ほぼ扁平円形状に形成した外包材をベルトコンベアでカップ状の雌型の開口部に載置し、雌型の内壁面に沿って外包材を椀状に形成し、この椀状に形成した外包材の内部に内材を供給した後、外包材の上縁部を複数のシャッタ片から成るシャッタで絞ることにより外包材の上縁部を封着して内材を包み込んだ点が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなシート状の外皮材を用いて成形を行う場合、内材を外皮材で包み込み成形する際に外皮材が適切な位置に配置されていないと外皮材の周縁部がきちんと封着されずに内材が露出してしまうことになる。上述した従来技術のように、外皮材の搬送は一般的にベルトコンベアで行なっているが、ベルトコンベアから配置場所に移す際に外皮材が柔軟性を有するため外皮材の位置が一定にならないことが多い。こうした問題点に対して、従来技術では、外皮材を一旦カップ状の受け器等に保持して椀状形成を行うことで、外皮材を適切な位置に配置するようにしている。さらに、上述した特開平9−289866号公報では、押圧部材で食品生地を円形に打ち抜いて受け器に設置するようにしている。他の先行文献では対応策について特に明記されてはいないが、カップ状の雌型等を用いていることから、外皮材を予めカップの開口部より大きめに形成しておき、外皮材の位置が少しずれても外皮材の周縁部が封着されるようにしているものと考えられる。しかしながら、適切な位置に外皮材が配置されたとしても外皮材の形状がばらついていると、外皮材の周縁部がきちんと封着されないおそれがある。また、実公平7−18299号公報及び特開2000−50854号公報では、外皮材の封着手段としてシャッタを用いているが、いずれもシャッタが摺動するカップの上面に外皮材の周縁部を保持しているため、シャッタの閉動作により外皮材の周縁部が水平方向に寝たまま圧縮されてうまく封着されない場合が生じやすい。
【0005】
また、上述した従来技術は何れも、シャッタの絞り動作によりシート状の外皮材の周縁部を寄せ集めて単に封着するだけであったので、成形された食品の表面は滑らかで何ら凹凸がなく、中華饅頭のように食品表面に捻り襞を形成する場合には、依然人手に頼らざるを得ないのが実情であった。
【0006】
本発明は、従来の食品成形技術に上記のような難点があったことに鑑みて為されたもので、外皮材によって内材を確実に包み込みながら外皮材の表面に複数の襞を形成することができる食品成形装置に関するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食品成形装置は、複数のシャッタ片から成るシャッタと、シート状外皮材で内材を包み込むように前記シャッタを閉じ動作させるシャッタ駆動手段と、前記シャッタの上方に開口部を有する受け部材とを備え、前記シャッタ駆動手段は、前記外皮材の周縁部が前記受け部材上に配置された状態で前記シャッタを閉じ動作させるとともに、前記シャッタの各シャッタ片は、前記外皮材で前記内材を包み込む際に前記外皮材に襞を形成する突起設けられていることを特徴とする。また、本発明に係る別の食品成形装置は、複数のシャッタ片から成るシャッタと、シート状外皮材で内材を包み込むように前記シャッタを閉じ動作させるシャッタ駆動手段と、前記シャッタの上方に開口部を有する受け部材とを備え、前記シャッタ駆動手段は、前記外皮材の周縁部が前記受け部材上に配置された状態で前記シャッタを閉じ動作させるとともに、前記シャッタの各シャッタ片は、前記外皮材で前記内材を包み込む際に前記外皮材に襞を形成する窪み設けられていることを特徴とする。さらに、前記受け部材上に配置された外皮材の位置を調整する位置決め手段を備えたことを特徴とする。さらに、前記位置決め手段は、前記受け部材上に固定された突起部材からなることを特徴とする。さらに、前記位置決め手段は、前記受け部材上に配置された可動部材を備えていることを特徴とする。さらに、前記外皮材を前記受け部材の開口部に押し込んで前記外皮材を椀状に形成する押込み手段を備えたことを特徴とする。さらに、前記押込み手段は、前記内材を供給する内材供給手段を備えたことを特徴とする。さらに、前記外皮材を前記受け部材の開口部から下方に引き込んで前記外皮材を椀状に形成する引込手段を備えたことを特徴とする。さらに、前記外皮材の縁部を前記受け部材に保持する保持手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。図1は本発明に係る食品成形装置の正面図であり、内部構造を示すために一部断面図としている。
【0010】
図1において符号1で指示するものは、図2の平面図に示した計4枚のシャッタ片10・10…が組み合って開閉可能に構成されたシャッタである。シャッタ1は図1及び図2に示すように、駆動軸11・11…に各々固定された各シャッタ片10がこの駆動軸11を中心に往復揺動して各シャッタ片10の先端が隣りのシャッタ片10の側辺を摺動移動するように構成されており、これらシャッタ片10・10…の側辺で囲んだ開口領域を開閉させる。また、各シャッタ1の先端下面には、取付部材16を介して板状の突起15が着脱自在に取り付けられており、シャッタ1が閉じたとき、これら突起15が中央部で所定間隔を空けて集合する(図2(b)参照)。なお、この突起15の形状、取付角度、取付個数、取付位置等は、この実施形態に限定されるものではなく、外皮材の表面に形成すべき襞の形状、角度、個数、間隔等を考慮して種々の設計変更が可能である。また、この突起15をシャッタ片10と一体的に形成しても良い。
【0011】
図1において符号2で指示するものは、シャッタ1の上面に配置された薄板状の受け部材である。図2の平面図に示すように、受け部材2には円形状の開口部20が設けられている。受け部材2は、シャッタ片10とともに駆動軸11に保持されている。図2(a)は、シャッタ1が開口した状態を示しており、この開口領域に開口部20が設けられている。図2(b)は、シャッタ1が閉動作した状態を示しており、シャッタ片10が開口部20の中心に向かって駆動されている。
【0012】
シャッタの駆動手段は、図1及び図3の平面図に示すように、各駆動軸11の下端部に固定されたフランジ12と、このフランジ12に枢着され、フランジ12同士を連繋するリンク13・13…と、これらリンク13を駆動するモータ14とから構成されており、このモータ14の回転方向、回転角度等を制御することによって、複数のリンク13・13…が連関動作してシャッタ1を適宜に開閉させる。
【0013】
図1において符号3で指示するものは、外皮材を椀状に形成するための押込み手段である。本実施形態の押込み手段3は、図1に示すように、ステー31に固定された押込み部材30と、このステー31を上下動させる送りねじ機構32と、この送りねじ機構32を駆動するモータ33とから構成されており、このモータ33の回転方向、回転角度等を制御することによって押込み部材30を適宜に上下昇降させる。改めて詳述するが、この押込み部材30を下降させて受け部材2の開口部20に進入させて、受け部材2上に供給したシート状外皮材の中央部を窪ませて椀状に形成することができる。
【0014】
また、本実施形態では、外皮材を椀状に形成すると共に椀状形成した外皮材の底部に内材を供給する内材供給手段を備えている。即ち、押込み部材30は、下端に内材を吐出するための吐出孔を備えた筒体により構成されており、この吐出孔を開閉するための弁40が内装されている。そして、ホッパ45内へ投入した内材を従来公知のポンプ44により供給パイプ43を通じて押込み部材30の筒内へ圧送し、前記ステー31に固定されたエアシリンダ42の駆動によりロッド41を介して弁40を上下動させることで、吐出孔を適宜開閉して椀状形成した外皮材の底部に所要量の内材を供給する。
【0015】
図1において符号5で指示するものは、外皮材の縁部を受け部材2上に保持する保持手段である。保持手段5は、押込み部材30を囲むように設けられた複数の通孔を有するリング状のステー52、このステー52の通孔に上下スライド可能に挿嵌され、上端にステー52に係止可能な頭部を備えた複数の支持ロッド51、この支持ロッド51の下端に固定されるとともに押込み部材30を囲むように設けられたリング状の押え部材50、ステー52を上下動させるエアシリンダ53を備えている。押え部材50とステー52との間には、各支持ロッド51に被嵌され、押え部材50を下方へ付勢するためのコイルばねが設けられており、押え部材50が常時下方に付勢されるようになっている。したがって、エアシリンダ53によってステー52を下降させることで、押え部材50を受け部材2上の外皮材に押し付けることができる。
【0016】
図1において符号6で指示するものは、シャッタ1の下方に配設され、外皮材を支持するための支持手段である。支持手段6は、図1に示すように、支持部材60と、この支持部材60によってベルトが上下動されるベルトコンベヤ63とから構成されている。支持部材60は、支持ロッド61を介してラック−ピニオン機構62に連結され、モータ64によりラック−ピニオン機構62が駆動されることで支持ロッド61を介して適宜に上下動して外皮材を支持する。そして、成形品Hはベルトコンベア63で次の工程へ搬送される。
【0017】
図4〜図8を参照しながら本実施形態の食品成形装置による食品成形工程の一例について説明する。図4〜図8は、図1のシャッタ部分について拡大した部分断面図であり、各工程でのシャッタ1、受け部材2、押込み部材30、押え部材50及び支持部材60の配置を示している。なお、本実施形態では、外皮材Fとして中華饅頭生地を使用し、内材Gとして餡を使用した例で説明する。
【0018】
図4では、シャッタ1のシャッタ片10は閉じた状態になっている。図ではシャッタ片10の間に隙間があるが、完全に閉じた状態でも構わない。外皮材Fは受け部材2及び受け部材2の開口部20に露出したシャッタ片10の上面に載置されている。外皮材Fは従来技術と同様にベルトコンベア等により供給される。押込み部材30及び押え部材50は上昇した状態で待機している。図5では、エアシリンダ53が作動して押え部材50が下降し、外皮材Fの周縁部を受け部材2に押し付けて外皮材Fの周縁部を保持する。一方シャッタ1が開口して受け部材2の開口部20から退避し、図2(a)の状態にセットされる。図6では、押込み部材30が下降して弁40が開き、内材Gが外皮材Fの上に供給される。この場合押込み部材30が外皮材Fに接触した後内材Gを供給してもよいし、接触せずに内材Gを供給してもよく、いずれにしても外皮材Fが開口部から下方に湾曲して椀状形成がなされればよい。図7では、シャッタ1が閉動作に入り、シャッタ片10の開口領域が狭められるとともに、押え部材50が上昇して外皮材Fの周縁部は解放される。したがって、シャッタ1の閉動作に従って外皮材Fの周縁部は受け部材2の開口部20の中に引き込まれていくことになる。このとき、外皮材Fの周縁部はシャッタ1の封着面に対してほぼ沿った状態になっている。そして、シャッタ1が閉動作を完了すると、図8に示すように外皮材Fの周縁部が確実に封着され、内材Gが外皮材Fに包み込まれて成形されるとともに、各シャッタ片10の突起15・15…が外皮材Fを挟み込みながら食い込んで外皮材Fの表面に複数の襞が形成されることになる。図8ではシャッタ1のシャッタ片10は完全に閉じた状態にはなっていないが、完全に閉じた状態にしても構わない。
【0019】
以上のように、本実施形態では、シャッタ片10の下面に突起15が形成されているので、内材の包み込み成形と同時に外皮材Fの表面に複数の襞を形成することができる。そして、シャッタ1の上面に配置された受け部材2上で一旦外皮材Fを受けてから受け部材2の開口部20で椀状形成を施してシャッタ1の封着動作を行うので、外皮材Fの周縁部が封着の際にシャッタ1の封着面にほぼ沿った状態になり、確実な封着が行われる。また、受け部材2の開口部20は、シャッタ1の開口領域内に設けられているので、外皮材Fが開口部20を覆うように配置されれば、多少その位置がずれていても問題はない。
【0020】
図9〜図14は別の食品成形工程を示している。この工程では、図9及び図10は図4及び図5と同様であるが、図11において押込み部材30をシャッタ1の開口領域に進入させて支持部材60で外皮材Fを支持するようにしている。その後図12に示すように押込み部材30を退避させながら弁40を開き内材Gを供給している。図13ではシャッタ1を閉動作させるとともに押え部材50を上昇させ、外皮材Fの周縁部がシャッタ1の封着面にほぼ沿った状態で、図14に示すようにシャッタ片10により外皮材Fの周縁部を封着し、この封着動作と同時に突起15により外皮材Fの表面に複数の襞を形成している。この例では、外皮材Fの粘弾性が大きい場合に有効で、押込み部材30が深く進入するので、椀状形成の後外皮材Fが復元する前に封着動作を行うことができる。
【0021】
また、上述した実施形態では外皮材Fを押込み部材30により椀状形成しているが、押込み部材30の代わりに支持部材に引込手段を設けることで椀状形成することもできる。この場合、外皮材Fは、受け部材2の開口部20から引込手段により引き出されることになる。図15〜図19にその食品成形工程を示す。図15に示すように、支持部材7は先端に複数の通気孔70を設けた管状部材71で構成され、管状部材71には図示されていない吸排気装置に接続されている。そして、支持部材7は、通気孔70から吸気することで外皮材Fを吸着保持するとともに通気孔70から排気することで吸着保持した外皮材Fを離すようになる。図15では、シャッタ1は閉じた状態に設定されており、受け部材2の上面に内材Gを配置した外皮材Fが供給される。図16では、押え部材50が下降して外皮材Fの周縁部を受け部材2の上面に押え付ける。その後、図17に示すようにシャッタ1が開口して支持部材7が上方に移動して外皮材Fの下面に当接し、通気孔70から吸気することで外皮材Fを吸着保持する。図18では、支持部材7が外皮材Fを吸着保持した状態で下降することで、外皮材Fが受け部材2の開口部20から引き出されて椀状に形成される。図19では、押え部材50が上昇して退避し、シャッタ1が閉動作し、外皮材Fの周縁部がシャッタ1の封着面にほぼ沿った状態で、外皮材Fの周縁部を寄せ集めながらシャッタ1は封着動作を行い、そして、突起15で外皮材Fの表面に複数の襞を形成する。
【0022】
図20〜図27には受け部材2上に配置された外皮材の位置決め手段の例を示す。図20〜図24では、外皮材の位置決め手段として、受け部材2上に突起部材80を設けている。突起部材80は、図21に示すように開口部20とほぼ同心円状に設けてもよいし、図22に示すように、一部のみ設けることもできる。こうして突起部材80を設けることで外皮材Fがベルトコンベア等で受け部材2上に供給されたときに外皮材Fが突起部材80に当接して位置ずれを防止する。突起部材80は、受け部材2に接着剤等で固定してもよいし、受け部材2とともに一体成形することもできる。また、図23及び図24に示すように、突起部材80を受け部材2に設けた長孔21にボルト81で固定してもよい。このように構成すれば、実際にテストしながら微調整ができ、外皮材Fの大きさに応じて調整することもできる。図25〜図27は位置決め手段が可動部材から構成されている場合を示している。位置決め部材82にはロッド83が取り付けられており、ロッド83はエアシリンダ84により往復動可能となっている。エアシリンダ84を作動させて位置決め部材82を退避させておき、受け部材2上に外皮材Fを供給した後位置決め部材82を前進させて外皮材Fを押すことで適切な位置にセットすることが可能となる。位置決め部材82は、図26のように開口部20を挟んで相対するように2個設けてもよいし、図27のように4個設けることもできる。
【0023】
なお、上記各実施形態においては押え部材50により外皮材Fを受け部材2上に保持するようにしているが、外皮材Fが椀状形成の際に受け部材2からずれないようであれば、保持手段を設けなくてもかまわない。
【0024】
また、上記各実施形態では、シャッタ1として、4枚のシャッタ片を用いているが、シャッタ片の枚数は特に限定されることはない。例えば、図28に示すように、先端下面に突起15を備えた計8枚のシャッタ片101、103から成るシャッタ1を使用してもよい。このことで、外皮材Fの表面により多くの襞を形成することが可能となる。また、この図28に示すように、8つのシャッタ片のうちの4つのシャッタ片101の軸を駆動軸102とし、これらシャッタ片101の間に配設された他の4つのシャッタ片103の軸を従動軸104とすれば、比較的簡単な構成で8枚のシャッタ片を揺動させることが可能なり、例えば、図1に示す4枚型シャッタの食品成形装置の4つの駆動軸にこの8枚型シャッタを比較的簡単に配設することも可能となる。
【0025】
また、上記各実施形態では、シャッタ駆動手段として、駆動軸を中心に各シャッタ片が往復揺動することにより開閉動作する駆動機構を用いているが、本発明は勿論これに限定されるものではなく、例えば、図29に示すように、各シャッタ片105が互いに矢印方向にスライドして直線移動することで開閉動作させたり、図30(a)、(b)に示すように、各シャッタ片106が作用ピン107の矢印方向の回転運動に応じて直線運動しながら揺動することにより開閉動作する駆動機構等種々の駆動機構を用いることができる。また、図31及び図32に示す例は、回動軸109が一方に連続回転してシャッタの開閉動作を行う場合であり、図31ではシャッタ片108に隣り合うシャッタ片との摺動面が両側に形成され、回動軸109が1回転する間にシャッタ片108が開閉動作を2回行うことができる。このシャッタ片108の両先端の下側に突起15が形成されている。図32ではシャッタ片108に隣り合うシャッタ片との摺動面が片側に形成され、回動軸109が1回転する間にシャッタ片108が開閉動作を1回行うようになっている。このシャッタ片108の片側の先端の下面に突起15が形成されている。そして、各シャッタ片の形状についても、こうしたシャッタ駆動手段に対応して上記実施形態以外にも図29又は図30に示すような直線状の側辺を有するもの等種々の形状を採用することができる。
【0026】
上記実施形態では、シャッタ1は1組だけであるが、図33に示すように複数組設けることも可能である。図33では、図2に示したシャッタ1を、シャッタ111及びシャッタ112の2組並列して配設している。2組の隣接するシャッタ片の駆動軸は共通化しており、隣接するシャッタ片を1つの駆動軸で揺動するようにしている。図34は、図31に示した連続回転するシャッタ機構を複数組用いた場合の駆動軸の共通化の例である。この例では、隣り合うシャッタ機構で1つのシャッタ片108を共有し、共有したシャッタ片108の両側に形成された摺動面が常に開閉動作に用いられる。上記実施形態で説明した押込み部材等の椀状形成手段、押え部材等の保持手段、ホッパ等の内材供給手段、支持部材等の支持手段は、配設する組数に応じて設ければよい。このように複数組の隣接するシャッタ片の駆動軸を共通化していけば、3組以上でも同様に並列配置していくことができ、同時に複数の成形処理が可能となる。したがって、生産効率が大幅にアップするとともに、駆動軸の共通化により装置の構造が単純化でき、さらにコンパクト化も達成できる。
【0027】
また、上記各実施形態では、シャッタ1の各シャッタ片に設けた突起15で外皮材Fの表面に襞を形成しているが、図35(a)、(b)に示すように、シャッタ片における外皮材Fが接触する側縁部に窪み17を形成し、これら窪み17・17…を利用して外皮材Fの表面に複数の襞を形成するようにしてもよい。この窪み17の形状、角度、個数、位置等は、外皮材の表面に形成すべき襞を考慮して種々の設計変更が可能である。また、突起15と窪み17とを併用して外皮材Fの表面に複数の襞を形成してもよい。
【0028】
また、上記実施形態では、一段のシャッタ1で外皮材を封着しながら襞を形成しているが、例えば、シャッタ1の下方に、複数のシャッタ片から成る別のシャッタを設け、これら上下二段のシャッタで外皮材を封着しながら複数の襞を形成するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明に係る食品成形装置にあっては、シャッタを構成するシャッタ片に突起または窪みが形成されているので、外皮材の周縁部の封着成形と同時に外皮材の表面に複数の襞を形成することができる。そして、シャッタの上面に受け部材を設ければ、外皮材は一旦受け部材上に配置されて外皮材の周縁部がシャッタの上部に配された状態でシャッタによる封着動作を行うことから、確実に外皮材により内材を包み込んで封着することができる。すなわち、受け部材に外皮材の周縁部が配置されることで、シャッタが封着動作をする封着面に外皮材の周縁部がほぼ沿った状態になるため確実な包み込みが可能になる。また、受け部材の開口部はシャッタの開口領域に設けられているため、受け部材上での外皮材の配置が多少ずれたとしても受け部材の開口部から外れなければ、外皮材の周縁部がシャッタの封着動作領域に配置されるためシャッタによる封着動作には影響がなくなる。
【0030】
さらに、受け部材上に外皮材の位置を調整する位置決め手段を設けることで、外皮材の位置を確実に適切な位置に配置することができ、より確実にシャッタによる封着動作を行うことができる。位置決め手段については、受け部材に固定した突起部材とすることができ、この場合は外皮材が供給されるときに突起部材に外皮材が当接して位置決めをすることができる。また、受け部材上に可動部材を配置することで供給された外皮材の位置を可動部材で調整することで位置決めすることができる。
【0031】
さらに、受け部材の開口部で外皮材を椀状形成する場合内材を外皮材上に供給するだけでもその自重により椀状形成がなされるが、押込み手段を用いて積極的に椀状形成を行うこともできる。押込みの際同時に内材を供給するようにすればより生産効率を向上させることができる。また、外皮材の縁部を受け部材上に保持することで、より確実に外皮材の椀状形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食品成形装置の部分断面正面図である。
【図2】同装置のシャッタ及び受け部材を示す下方から見た概略平面図である。
【図3】同装置のシャッタの駆動機構を示す概略平面図である。
【図4】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図5】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図6】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図7】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図8】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図9】同装置による別の食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図10】同装置による別の食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図11】同装置による別の食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図12】同装置による別の食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図13】同装置による別の食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図14】同装置による別の食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図15】引込手段を用いた食品成形装置の食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図16】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図17】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図18】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図19】同装置による食品成形工程を説明するシャッタ部分の概略側面図である。
【図20】受け部材上に位置決め手段を備えた食品成形装置のシャッタ部分の概略側面図である。
【図21】同装置のシャッタ及び受け部材の平面図である。
【図22】同装置の変形例に関するシャッタ及び受け部材の平面図である。
【図23】受け部材上に別の位置決め手段を備えた食品成形装置のシャッタ部分の概略側面図である。
【図24】同装置のシャッタ及び受け部材の平面図である。
【図25】受け部材上に別の位置決め手段を備えた食品成形装置のシャッタ部分の概略側面図である。
【図26】同装置のシャッタ及び受け部材の平面図である。
【図27】同装置の変形例に関するシャッタ及び受け部材の平面図である。
【図28】シャッタに関する変形例を示す概略平面図である。
【図29】シャッタに関する別の変形例を示す概略平面図である。
【図30】シャッタに関する別の変形例を示す概略平面図である。
【図31】シャッタに関する別の変形例を示す概略平面図である。
【図32】シャッタに関する別の変形例を示す概略平面図である。
【図33】シャッタ駆動機構を複数組設けた変形例を示すシャッタ駆動機構の概略平面図である。
【図34】シャッタ駆動機構を複数組設けた別の変形例を示すシャッタ駆動機構の概略平面図である。
【図35】シャッタに関する別の変形例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
F 外皮材
G 内材
H 成形品
1 シャッタ
10 シャッタのシャッタ片
11 駆動軸
12 フランジ
13 リンク
14 モータ
15 突起
16 取付部材
17 窪み
2 受け部材
20 開口部
21 長孔
3 外皮材押込み手段
30 押込み部材
31 ステー
32 送りねじ機構
33 モータ
40 弁
41 ロッド
42 エアシリンダ
43 供給パイプ
44 ポンプ
45 ホッパ
5 保持手段
50 押え部材
51 支持ロッド
52 ステー
53 エアシリンダ
6 支持手段
60 支持部材
61 支持ロッド
62 ラック−ピニオン機構
63 ベルトコンベア
64 モータ
7 引込手段を備えた支持部材
70 通気孔
71 管状部材
80 突起部材
81 ボルト
82 位置決め部材
83 ロッド
84 エアシリンダ
101 変形例のシャッタ片
102 変形例の駆動軸
103 変形例のシャッタ片
104 変形例の従動軸
105 別の変形例のシャッタ片
106 別の変形例のシャッタ片
107 別の変形例の作用ピン
108 別の変形例のシャッタ片
109 別の変形例のシャッタ片の駆動軸
111 変形例のシャッタ
112 変形例の別のシャッタ

Claims (9)

  1. 複数のシャッタ片から成るシャッタと、シート状外皮材で内材を包み込むように前記シャッタを閉じ動作させるシャッタ駆動手段と、前記シャッタの上方に開口部を有する受け部材とを備え、前記シャッタ駆動手段は、前記外皮材の周縁部が前記受け部材上に配置された状態で前記シャッタを閉じ動作させるとともに、前記シャッタの各シャッタ片は、前記外皮材で前記内材を包み込む際に前記外皮材に襞を形成する突起設けられていることを特徴とする食品成形装置。
  2. 複数のシャッタ片から成るシャッタと、シート状外皮材で内材を包み込むように前記シャッタを閉じ動作させるシャッタ駆動手段と、前記シャッタの上方に開口部を有する受け部材とを備え、前記シャッタ駆動手段は、前記外皮材の周縁部が前記受け部材上に配置された状態で前記シャッタを閉じ動作させるとともに、前記シャッタの各シャッタ片は、前記外皮材で前記内材を包み込む際に前記外皮材に襞を形成する窪み設けられていることを特徴とする食品成形装置。
  3. 前記受け部材上に配置された外皮材の位置を調整する位置決め手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の食品成形装置。
  4. 前記位置決め手段は、前記受け部材上に固定された突起部材からなることを特徴とする請求項3記載の食品成形装置。
  5. 前記位置決め手段は、前記受け部材上に配置された可動部材を備えていることを特徴とする請求項3記載の食品成形装置。
  6. 前記外皮材を前記受け部材の開口部に押し込んで前記外皮材を椀状に形成する押込み手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の食品成形装置。
  7. 前記押込み手段は、前記内材を供給する内材供給手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の食品成形装置。
  8. 前記外皮材を前記受け部材の開口部から下方に引き込んで前記外皮材を椀状に形成する引込手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の食品成形装置。
  9. 前記外皮材の縁部を前記受け部材に保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の食品成形装置。
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