JP3587414B2 - ヘッドレスト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用シート(座席)に備えるヘッドレスト、詳しくは、袋状の表皮内に発泡液を注入して表皮と一体にパッドを発泡成形するヘッドレストに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のヘッドレストには正面中央に前後方向に貫通する通孔を有するヘッドレストがある。
このヘッドレストは表皮を袋状に縫製し、ヘッドレストの通孔に対応する位置に通孔に沿ってステー挿入用の開口部を環状に設け、この開口部に、パッド発泡成形用の発泡液の外部への漏出防止用の封鎖部材を挿入したものがある(例えば特開平1ー153183号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この封鎖部材は開口部に挟入することにより開口部からの発泡液の漏出を防止しているが、射出成形型に表皮をセットした際、表皮が柔軟性を有し表皮の通孔周辺に皺が生じ、開口部が封鎖部材によって完全に密閉できない。そのため、開口部から発泡液が漏出し表皮の開口部付近が漏出した発泡液により汚損される不具合があった。
【0004】
そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を除去することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るヘッドレストは、正面中央に前後方向に貫通する通孔を有する表皮一体発泡製ヘッドレストであって、前記表皮における通孔の内周部に対応する位置には、通孔の内周部に沿って環状のステー挿通用の開口部を有し、この開口部を構成する表皮の前、後端縁に は夫々内方に折曲して延設した舌片を設け、前記開口部には環状のガーニッシュを装着し、該ガーニッシュは前記二枚の舌片間に挿入する挿入片部と、この挿入片部と一体成形して挿入片部の外側に突出し表皮の開口部近傍外面に当接する翼状の当接片部とから構成し、前記挿入片部と当接片部は一定の保形性を有する合成樹脂体からなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図面に基づいて説明する。
図1は表皮(2)とガーニッシュ(1)とを示し、表皮(2)は従来周知の生地で、図3に示すヘッドレスト(A)の正面中央に前後方向に貫通する通孔(H)の内周面に対応する個所に、環状のステー挿通用の開口部(20)が形成されるように袋状に縫製されている。
【0007】
この開口部(20)を構成する表皮(2)には、その前、後端縁を夫々内方に折曲して延設した舌片(20A)(20B)が設けてあり、この両舌片(20A)(20B)間に前記開口部(20)が形成される。
従って、表皮(2)の前、後端縁の一方又は双方を拡げることにより、開口部(20)が拡大し、この拡大した開口部(20)からステー(3)を表皮(2)内に装着し得るようになる。また、表皮(2)の底部にはステー(3)の両脚を外部に突出する挿通孔(不図示)と、表皮(2)内に発泡液を注入するための注入口(21)とが設けてある。
【0008】
ガーニッシュ(1)は前記二枚の舌片(20A)(20B)間に挿入する挿入片部(10)と、この挿入片部(10)と一体に成形した翼状の当接片部(11)(11)とから構成されている一定の保形性を有する合成樹脂体であり、図1に示すように環状に成形されている。
【0009】
ガーニッシュ(1)の当接片部(11)(11)は、図2に示すように断面半円弧状に成形され、表皮(2)の開口部(20)外面における近傍に当接するように構成されているため、発泡液が外部に漏出しても、発泡液は半円弧状の当接片部(11)(11)の内部にとどまり、外部に流出することがない。
【0010】
図1の状態の表皮(2)にステー(3)を表皮(2)の開口部(20)から挿入して装着し、ステー(3)の両脚を表皮(2)の底部に開孔した挿通孔から外部に突出させた後、開口部(20)にガーニッシュ(1)の挿入片部(10)を挿入させた後、射出成形型(不図示)にセットして発泡液を注入口(21)より注入してパッド(4)を発泡成形すると、図3、4に示すヘッドレスト(A)が得られる。
【0011】
このヘッドレスト(A)は、表皮(2)の開口部(20)に沿う部分がガーニッシュ(1)の当接片部(11)(11)で被覆されているため、ガーニッシュ(1)の挿入片部(10)と表皮(2)の舌片(20A)(20B)との間から漏出して表皮(2)の外面における開口部(20)近傍に付着した発泡液がガーニッシュ(1)の当接片部(11)(11)により被覆される。
図中(20)は、U字状ステー(3)の左右間を連結する連結シャフトを示す。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、表皮の開口部を塞ぐガーニッシュを挿入片部とこの挿入片部に一体に成形した翼状の当接片部とから構成されているため、挿入片部により、表皮の二枚の舌片を支持してその発泡液の発泡圧による変形を防止して所定形状を保持する。
そのため、表皮の開口部の形状に一定に保持され、開口部からの発泡液の外部への漏出を防止できる。
【0013】
更に、ガーニッシュの当接片部は、表皮の外面における開口部近傍に当接されている。従って、開口部からの発泡液の一部が外部に漏出した場合においても、その漏出個所が被覆されるため、ヘッドレストの外観品質が損なわれない。
【0014】
加えて、挿入片部と当接片部とからなるガーニッシュは、合成樹脂で一体成形できるため、その成形性が良く低原価で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の分解部分断面図である。
【図2】図1のIIーII線断面図である。
【図3】本発明に係るヘッドレストの斜視図である。
【図4】図3のIVーIV線断面図である。
【符号の説明】
1 ガーニッシュ
2 表皮
10 ガーニッシュの挿入片部
11 ガーニッシュの当接片部
20 表皮の開口部
20A 表皮の舌片
20B 表皮の舌片
Claims (1)
- 正面中央に前後方向に貫通する通孔を有する表皮一体発泡製ヘッドレストであって、
前記表皮における通孔の内周部に対応する位置には、通孔の内周部に沿って環状のステー挿通用の開口部を有し、この開口部を構成する表皮の前、後端縁には夫々内方に折曲して延設した舌片を設け、前記開口部には環状のガーニッシュを装着し、該ガーニッシュは前記二枚の舌片間に挿入する挿入片 部と、この挿入片部と一体成形して挿入片部の外側に突出し表皮の開口部近傍外面に当接する翼状の当接片部とから構成し、前記挿入片部と当接片部は一定の保形性を有する合成樹脂体からなるヘッドレスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24684896A JP3587414B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | ヘッドレスト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24684896A JP3587414B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | ヘッドレスト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1071047A JPH1071047A (ja) | 1998-03-17 |
JP3587414B2 true JP3587414B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=17154620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24684896A Expired - Fee Related JP3587414B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | ヘッドレスト |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3587414B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7367603B2 (en) | 2005-11-16 | 2008-05-06 | Ts Tech Co., Ltd. | Headrest, seat for vehicle, and method for manufacturing headrest |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP24684896A patent/JP3587414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1071047A (ja) | 1998-03-17 |
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