JP3586831B2 - 燃焼制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス流量と空気流量との比(以下、「空燃比」とする)を制御しながら、ガスと空気をバーナに供給する燃焼制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃焼制御を行うに当たって、空燃比を一定に制御することは、燃焼安全性の確保、排気損失の低減、並びに炉内雰囲気の安定上極めて有用である。
空燃比制御を行うに際して、従来では、例えば特開昭58−224225号公報に記載された燃焼制御装置が使用されることがある。
【0003】
この燃焼制御装置は、差圧検出器、空燃比制御回路、及び送風機回転数制御回路等を備えている。差圧検出器は、空気側流路とガス側流路とに設けられた絞りの上流側の圧力差を検出するようになっており、空燃比制御回路は、差圧に比例した電気信号を利用して差圧をゼロにすべく、送風機回転数制御回路に制御信号を送るようになっている。又、送風機回転数制御回路は、空燃比制御回路の制御信号に基づき、送風機の回転数を制御するようになっている。
【0004】
上述した差圧検出器は、ダイアフラムによって2つの圧力室が画成され、一方の圧力室に空気側絞り上流圧力を導入し、他方の圧力室にガス側絞り上流圧力を導入する構造を有している。ダイアフラムは、スプリングによって一方向に付勢され、その偏差は、圧力差がゼロのときに作動トランスの出力信号がゼロとなるように調整されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、構造の複雑な差圧検出器を用いて空燃比制御を行うと、コスト高となる。又、高圧の加わるダイヤフラムの偏差を常に正しく調整したり、ダイヤフラムの破損の有無を確認するなど定期的なメンテナンスを必要とする。更には、ダイヤフラム型の差圧検出器は、1Pa以下の微差圧を検出することができず、応答性に優れた空燃比制御を行うことが不可能であるばかりか、ガスのリークチェックを行うこともできない。
【0006】
一方、特開平10−332143号公報に記載された燃焼制御装置は、前述のような差圧検出器を備えると共に、ガス流路にガス用流速センサを備え、空気流路に空気用流速センサを備えている。そして、この構成によって、空気及びガスの実流量に基づく燃焼制御を行い、差圧検出器の故障に伴って誤った燃焼制御が行われるのを防止している。
【0007】
しかし、このような構成をとると、本来構造が複雑である差圧検出器の他に、更にガス用流速センサ、空気用流速センサを備えなければならず、更にコスト高となる。又、空気流路の空気中には粉塵等が多く含まれているので、粉塵等の詰まりによって空気用流速センサが正常に機能しなくなる恐れがある。
本発明の目的は、単純な構成で信頼性の高い空燃比制御を行う燃焼制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る燃焼制御装置は、基本的にはガス流路と空気流路とを連通する連通路に設けられ前記連通路のガス流又は空気流を測定する流れセンサと、前記流れセンサの出力に基づき、前記ガス流路内のガス圧と前記空気流路内の空気圧の圧力比を一定に保つ空燃比制御手段と、前記絞りの圧力比を制御する絞り制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
特に本発明の請求項1に記載された燃焼制御装置は、ガス流路と空気流路とを連通する連通路と、空気流路の空気流量を調節するブロア又はダンパを備えた燃焼装置に使用され、その構成は、前記連通路に設けられ、前記連通路のガス流又は空気流を測定する第1の流れセンサと、ガス流路に設けられ、ガス流路のガス流を測定する第2の流れセンサと、前記第1の流れセンサによって測定されたガス流及び空気流がほぼなくなるように前記ブロア又はダンパの作動量を制御する制御装置と、前記第1の流れセンサによって測定されたガス流及び空気流がほぼなくなった場合、前記第2の流れセンサの測定値と前記ブロア又はダンパの作動値とから前記ブロア又はダンパの異常を検出する異常検出手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
燃焼装置のブロア及びダンパが正常に作動していれば、第1の流れセンサによって測定されたガス流及び空気流がほぼなくなった場合、第2の流れセンサの測定値とブロア又はダンパの作動値とは対応関係にある。従って、これらの対応関係をみることから燃焼装置の空気流路に流れセンサを設けることなくブロア又はダンパの異常を検出することができる。即ち、空気側ダンパが故障して空気流量が十分でない場合であってもガス圧と空気圧が均圧と判断される恐れがあるが、このような場合であっても第2の流れセンサの測定値から空気側ダンパの故障を検出することができる。その結果、空気流路に流れセンサを設けた従来の燃焼制御装置のように粉塵等の影響による流れセンサの検出不良が生じることなく、信頼性の高い燃焼制御が可能となる。
【0014】
又、本発明の請求項2に記載された燃焼制御装置は、請求項1に記載の燃焼制御装置において、前記第1の流れセンサによって測定されたガス流及び空気流、及び前記ブロア又はダンパの作動値から前記第1の流れセンサの異常を検出する異常検出手段を備えたことを特徴としている。
第1の流れセンサの測定値とブロア又はダンパの作動値とは対応関係にある。従って、これらの対応関係をみることから第1の流れセンサの異常を検出することができ、信頼性の高い燃焼制御が可能となる。
【0015】
又、本発明の請求項3に記載された燃焼制御装置は、ガス流路と空気流路との間を連通し且つ第1の遮断弁を備えた連通路と、前記ガス流路の前記連通路より上流側に設けられた第2の遮断弁と、前記ガス流路の前記連通路より下流側に設けられた第3の遮断弁とを備えた燃焼装置に使用され、その構成は、前記連通路の、第1の遮断弁と空気流路との間に備えられ、前記連通路のガス流又は空気流を測定する流れセンサと、前記第1の遮断弁、第2の遮断弁、及び第3の遮断弁を個別に開閉する弁開閉制御手段と、前記弁開閉制御手段の開閉信号と前記流れセンサの測定値に基づきガス漏れ検知を行うリークチェック手段と、前記第1の遮断弁、第2の遮断弁、及び第3の遮断弁が開放された際に、前記流れセンサによってガス流及び空気流を検出しなくなるように前記ガス流路又は前記空気流路の少なくともいずれか一方の流路の流量を制御する空燃比制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
流れセンサによって空燃比制御を行うだけでなく、弁開閉制御手段の開閉信号と流れセンサの測定値に基づきガス漏れ検知をも行う。従って、従来の燃焼制御装置のように、ダイアフラム型の差圧検出器を使用する必要がなく、簡単な構成で安全性と信頼性に優れた燃焼制御を行うことができる。
又、本発明の請求項4に記載された燃焼制御装置は、ガス流路と空気流路との間を連通する連通路とガス流路をバイパスするバイパス路とが三方弁によって択一的に形成され、前記ガス流路の前記バイパス路より上流側に設けられた第1の遮断弁と、前記ガス流路の前記バイパス路より下流側に設けられた第2の遮断弁とを備えた燃焼装置に使用され、その構成は、前記三方弁の切り替えによって前記連通路が形成された際に前記連通路のガス流又は空気流を測定すると共に、前記三方弁の切り替えによって前記バイパス路が形成された際にガス流を測定する流れセンサと、前記三方弁、前記第1の遮断弁及び前記第2の遮断弁を個別に開閉する弁開閉制御手段と、前記弁開閉制御手段の開閉信号と前記流れセンサの測定値に基づきガス漏れ検知を行うリークチェック手段と、前記三方弁の切り替えによって連通路が形成され、前記第1の遮断弁及び前記第2の遮断弁が開放されたとき、前記流れセンサの出力値に基づき、前記連通路のガス流及び空気流がほぼなくなるように前記ガス流路又は前記空気流路の少なくともいずれか一方の流路の流量を制御する空燃比制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】
上述の請求項3に記載された燃焼制御装置と同様に、流れセンサによって空燃比制御を行うだけでなく、弁開閉制御手段の開閉信号と流れセンサの測定値に基づきガス漏れ検知をも行う。従って、従来の燃焼制御装置のように、ダイアフラム型の差圧検出器を使用する必要がなく、簡単な構成で安全性と信頼性に優れた燃焼制御を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態に係る燃焼制御装置について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る燃焼制御装置10は、図1に示すように、流れセンサ11、空燃比制御部12、絞り制御部13、弁開閉制御部14、燃焼制御部15及び異常検知部16を備え、所望の空燃比を保ちながら燃焼制御を行うことを特徴としている。
【0021】
燃焼制御装置10の使用される燃焼装置50は、ガス流路51、空気流路52、空気流路52の下流に連結されたウインドボックス53、これらの流路及びウインドボックス53を連通する連通路54、及び燃焼炉55を備えている。
ガス流路51には、第1の遮断弁51a、第2の遮断弁51b、ガス流量制御用ダンパ51d、及び固定絞り51sが設けられている。一方、空気流路52には、空気供給用ブロア52b、空気流量制御用ダンパ52d、固定絞り52sが設けられている。又、燃焼炉内のウインドボックス開口部にはバーナ55bが設けられている。
【0022】
連通路54は、ガス流量制御用ダンパ51dの下流近傍と空気流量制御用ダンパ52dの下流近傍とを連通し、この一部が分岐して更にウインドボックス53と連通するように形成されている。連通路54の分岐部からガス流路側には第1の可変絞り54aが設けられ、同様に連通路54の分岐部からウインドボックス側には第2の可変絞り54bが設けられている。
【0023】
ガス流量制御用ダンパ51dの開度、空気流量制御用ダンパ52dの開度、及びブロア52bの回転数は、図示しない公知の角度検知手段や回転数検知手段によって検知可能になっており、且つ燃焼制御部15や空燃比制御部16の制御信号によってその回転数や開度を制御できるようになっている。又、燃焼炉内のバーナ55bも燃焼制御部によって制御されるようになっている。
【0024】
第1の遮断弁51a、第2の遮断弁51bは、弁開閉制御部14によって開閉制御され、第1の可変絞り54a、第2の可変絞り54bも絞り制御部13によって制御されその断面積比を自在に変更できるようになっている。尚、ガス流路側のガス圧Pgと空気流路側の空気圧Paとの関係は、第1の可変絞り54aの断面積S1、第2の可変絞り54bの断面積S2との断面積比によって決定されるようになっており、具体的には、以下の関係式(1)が成立する。
【0025】
Pg/Pa=1+(S2/S1) ・・・(1)
流れセンサ11は微小流量センサからなり、連通路54の分岐部から空気流路側に設けられている。流れセンサ11は、例えば特開平4−230808号公報に記載されるような、微細加工ダイアフラム構造を有している。
次に、流れセンサ11の具体的構成について説明する。
【0026】
流れセンサ11は、図2に示すようにシリコン基板の背面側中央部に異方性エッチングによって凹部11rを形成することで、シリコン基板に薄肉状のダイアフラム11dを形成し、このダイアフラム上にヒータエレメント11h、測温抵抗エレメント11a,11b、周囲温度測温抵抗エレメント11tを配設した構造を有している。尚、ヒータエレメント11hはダイアフラム11dの表面中央に配設され、測温抵抗エレメント11a,11bはヒータエレメント11hの両側に配設され、周囲温度測温抵抗エレメント11tはシリコン基板の基板部分に配設されている。又、ダイアフラム11dには、ヒータエレメント11hと測温抵抗エレメント11a,11bとの間にスリット11sが形成され、これらのエレメント間の熱的絶縁を確保している。
【0027】
流れセンサ11によるガス又は空気の流れ測定は、ヒータエレメント11hからその下流側の測温抵抗エレメント11a,11bへの熱的移動を検出することで行われる。流れセンサ11はその構成上、極めて速い応答速度で且つ高精度に気体の流れを検出できる上、気体の微小流れまでも確実に検出できる特徴を有している。
【0028】
次に、流れセンサ11によるガス又は空気の流れ検出の方法を図3に基づいて具体的に説明する。ヒータエレメント11hと周囲温度測温抵抗エレメント11tとは、固定抵抗R1、固定抵抗R2とでヒータブリッジ回路が形成されている。一方、測温抵抗エレメント11a,11b、固定抵抗R3、固定抵抗R4とでセンサブリッジ回路が構成されている。ヒータエレメント11hを周囲温度に対して一定温度上昇するように加熱し、流体の流速に応じた温度上昇に伴う測温抵抗エレメント11a,11bの抵抗変化を電圧として取り出す。これを作動アンプで増幅することで、流体の流れに応じた電圧値を出力するようになっている。
【0029】
流れセンサ11は以上の構成を有しているので、出力された電圧値の正負で気体の流れ方向をも検出することができる。即ち、連通路内におけるガス流路51から空気流路52へのガス流れと空気流路52からガス流路51への空気流れを区別して検出することができる。
次に、上述の構成を有する燃焼制御装置10による空燃比制御ルーチンを、図4及び図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0030】
尚、本空燃比制御ルーチンにおいては、プレパージが正しく行われているか否かを併せて判断できることを特徴としている。
空燃比制御ルーチンを開始するに当たって、弁開閉制御部14によって遮断弁51a、遮断弁51bを閉塞し(ステップS101)、燃焼制御部15によってプレパージ実行中か否かを判断する(ステップS102)。プレパージ実行中でない場合は、後述するステップS109にジャンプする。
【0031】
プレパージ実行中の場合は、流れセンサ11により連通路54の気体流れを流量として検出し(ステップS103)、連通路54の気体流れが一定流量の範囲内か否かを判断する(ステップS104)。連通路54の気体流れが一定流量の範囲内でない場合は、プレパージが適切に行われておらず、ブロア故障などの燃焼装置50の異常であると判断し(ステップS105)、燃焼装置50の異常警報を行う(ステップS106)。尚、この判断に当たって、連通路54を流れる気体の向きも考慮し、ガス流路側から空気流路側への気体の流れを流れセンサ11で検知したときは、ブロア52bが故障していると共に、プレパージ中にガス流れが生じており、ガス漏れ状態と判断して即刻警報を行うようにしても良い。
【0032】
連通路の気体の流れが一定流量の範囲内である場合は、プレパージが適切に行われていると判断し(ステップS107)、プレパージが終了するのを待つ(ステップS108)。
プレパージが終了したならば、図5に示すように、遮断弁51a、遮断弁51bを開放し(ステップS109)、実際の空燃比制御を開始する。まず、流れセンサ11によって流れを流量として検出し(ステップS110)、流れセンサ11の出力がゼロ、即ち連通路54における空気流れ及びガス流れがないか否かを判断する(ステップS111)。流れセンサ11の出力がゼロでない、即ち連通路54における空気流れ又はガス流れがあると判断した場合は、流れセンサ11の出力がゼロになるようにガス流路側ダンパ51dの開度を制御する(ステップS112)。
【0033】
流れセンサ11の出力がゼロであれば、連通路54における空気流れ及びガス流れがない状態と判断する。即ち、ガス流路側のガス圧Pgと空気流路側の空気圧Paとの関係が、第1の可変絞り54aの断面積S1、第2の可変絞り54bの断面積S2の場合、上述の式(1)で表す、Pg/Pa=1+(S2/S1)の空燃比の関係にあると判断する。
【0034】
従って、ガス種やブロアの能力、燃焼炉の容量に応じて理想的な燃焼状態になる空燃比を予め第1の可変絞り54aと第2の可変絞り54bとで設定しておき、流れセンサ11の出力を利用して正確な空燃比制御を行うことができる。
更に、理想的な燃焼状態になる空燃比を変更する必要があるか否かを判断し(ステップS113)、変更の必要がある場合は、絞り制御部13によって第1の可変絞り54aと第2の可変絞り54bの断面積比を変更し(ステップS114)、空燃比を変更する必要がない場合は燃焼シーケンスが終了するまで流れセンサ11の出力とガス流路側ダンパ51dの開度調整とで、一定の空燃比を維持するように制御する(ステップS115)。燃焼シーケンスが終了したならば、弁開閉制御部14によって遮断弁51a、遮断弁51bを閉塞すると共に空燃比制御ルーチンを終了する(ステップS116)。
【0035】
尚、上述の実施形態と異なり、連通路に設けられた絞りは一方のみ可変絞りであっても良い。又、流れセンサの出力がゼロとなるように、空気流路側ダンパの開度を制御しても良く、若しくはガス流路側ダンパと空気流路側ダンパの双方の開度を制御しても良い。
次に本発明の第2の実施形態に係る燃焼制御装置について説明する。
【0036】
尚、第1の実施形態に係る燃焼制御装置と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の第2の実施形態に係る燃焼制御装置20は、図6に示すように、第1の流れセンサ21、第2の流れセンサ22、空燃比制御部23、弁開閉制御部24、燃焼制御部25、ブロア/ダンパ異常検出部26、及びセンサ異常検出部27を備え、所望の空燃比を保ちながら燃焼制御を行うことを特徴とする。
【0037】
燃焼制御装置20が使用される燃焼装置60は、ガス流路61、空気流路62、空気流路62の下流に連結されたウインドボックス63、ガス流路61と空気流路62を連通する連通路64、及び燃焼炉65を備えている。
ガス流路61には、第1の遮断弁61a、第2の遮断弁61b、ガス流量制御用ダンパ61d、及び固定絞り61sが設けられている。一方、空気流路62には、空気供給用ブロア62b、空気流量制御用ダンパ62d、固定絞り62sが設けられている。
【0038】
連通路64は、ガス流量制御用ダンパ61dの下流近傍と空気流量制御用ダンパ62dの下流近傍とを連通するように形成されている。連通路64には、第1の実施形態に係る燃焼装置50のようにウインドボックス63に至る分岐路が形成されておらず、且つ可変絞りも設けられていない。従って、連通路内のガス流れ及び空気流れがゼロとなるガス流路内のガス圧と空気流路内の空気圧との関係は、ガス流路の固定絞り61sと空気流路の固定絞り62sとの関係で決定される。具体的には、ガス流路内のガス圧と空気流路内の空気圧が均圧になった場合のみ連通路内の空気流れ及びガス流れがゼロとなるように、固定絞り61s,62sの断面積比が設定されている。
【0039】
第1の流れセンサ21は第1の実施形態と同様の微小流量センサからなり、連通路64に設けられている。第2の流れセンサ22も第1の実施形態と同様の微小流量センサからなり、ガス流路61の、連通路下流側に設けられている。
次に、上述の構成を有する燃焼制御装置20による空燃比制御ルーチンを、図7及び図8のフローチャートに基づいて説明する。
【0040】
尚、本空燃比制御ルーチンにおいては、空気流路62に流れセンサを設けることなく、空気流路62の空気流量を正確に推定して空気流路62の流量制御ダンパ62dの故障を検出したり、連通路64に設けられた第1の流れセンサ21の故障を併せて検出することを特徴としている。
空燃比制御ルーチンを開始するに当たって、弁開閉制御部24によって遮断弁61a、遮断弁61bを開放し(ステップS201)、第1の流れセンサ21によって連通路内のガス又は空気の流量を検出すると共に、第2の流れセンサ22によってガス流路内のガス流量を検出する(ステップS202)。続いて、空気流路62の流量調整ダンパ62dの開度を検出する(ステップS203)。続いて、第1の流れセンサ21の出力がゼロか否かを判断し(ステップS204)、第1の流れセンサ21の出力がゼロでない場合、即ち連通路内にてガス又は空気の流れがある場合は、図8に示すように、ガス流路61のダンパ開度を変更する(ステップS205)。そして、ガス流路61のダンパ開度の変更により第1の流れセンサ21の出力が変化したか否かを判断する(ステップS206)。第1の流れセンサ21の出力が変化しない場合は、第1の流れセンサ21が故障していると判断し(ステップS207)、異常警報を行い空燃比制御ルーチンを中止する(ステップS208)。
【0041】
ステップS206で第1の流れセンサ21の出力が変化したと判断した場合は、第1の流れセンサ21の出力がゼロになるまで上述の空気流路62のダンパ開度変更ルーチンを繰り返す。
ステップS204で第1の流れセンサ21の出力がゼロと判断したときは、ステップS202で検出した第2の流れセンサ22の出力とステップS203で検出した空気流路62のダンパ開度が一定の対応関係にあるか否かを判断する(ステップS209)。第1の流れセンサ21の出力がゼロの場合、連通路内には空気流れ及びガス流れがなく、ガス流路61のガス圧と空気流路62の空気圧が均圧となる。このような状態では、ガス流路61のガス流量と空気流路62の空気流量とが一定の対応関係になる。そこで、ガス流路61のガス流量に基づき空気流路62の空気流量、即ち、空気流路側ダンパ62dの開度を正確に推定することができる。ステップS209で第2の流れセンサ22の出力と空気流路62のダンパ開度が一定の対応関係にないと判断した場合は、空気流路側のダンパ62dに何らかの異常があると判断して異常警報を発報する(ステップS210)。
【0042】
即ち、空気側ダンパ62dが故障して空気流量が十分でない場合であってもガス圧と空気圧が均圧と判断される恐れがあるが、このような異常状態を確実に検出することができる。
第2の流れセンサ22の出力と空気流路側ダンパ62dの開度が一定の対応関係にあると判断した場合は、燃焼シーケンスの終了まで上述のステップS202からステップS210までのルーチンを繰り返し(ステップS211)、燃焼シーケンスが終了したら遮断弁61a、遮断弁61bを閉塞すると共に、空燃比制御ルーチンを終了する(ステップS212)。
【0043】
以上、説明したように、本空燃比制御ルーチンでは、燃焼装置60の空気流路62に流れセンサを設けることなくブロア62b又はダンパ62dの異常を検出することができる。その結果、空気流路に流れセンサを設けた従来の燃焼制御装置のように粉塵等の影響による流れセンサの検出不良が生じることなく、信頼性の高い燃焼制御が可能となる。
【0044】
次に本発明の第3の実施形態に係る燃焼制御装置について説明する。
尚、第1及び第2の実施形態に係る燃焼制御装置と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の第3の実施形態に係る燃焼制御装置30は、図9に示すように、流れセンサ31、空燃比制御部32、弁開閉制御部33、リークチェック部34及び燃焼制御部35を備え、所望の空燃比を保ちながら安全性の高い燃焼制御を行うことを特徴としている。
【0045】
燃焼制御装置30が使用される燃焼装置70は、ガス流路71、空気流路72、空気流路の下流に連結されたウインドボックス73、ガス流路71と空気流路72を連通する連通路74、及び燃焼炉75を備えている。
ガス流路71には、第1の遮断弁71a、第2の遮断弁71b、ガス流量制御用ダンパ71d、及び固定絞り71sが設けられている。一方、空気流路72には、空気供給用ブロア72b、空気流量制御用ダンパ72d、固定絞り72sが設けられている。
【0046】
連通路74は、ガス流量制御用ダンパ71dの下流近傍と空気流量制御用ダンパ72dの下流近傍とを連通するように形成されている。又、連通路74には、第3の遮断弁74cが設けられている。尚、連通路74には、第2の実施形態と同様にウインドボックス73に至る分岐路が形成されておらず、且つ可変絞りも設けられていない。又、第2の実施形態と同様に、ガス流路内のガス圧と空気流路内の空気圧が均圧になった場合のみ連通路内のガス流れと空気流れがゼロとなるように、ガス流路の固定絞り71sと空気流路の固定絞り72sの断面積比が設定されている。
【0047】
流れセンサ31は第1及び第2の実施形態と同様の微小流量センサからなり、連通路74の、第3の遮断弁74cと空気流路72と間に設けられている。
次に、上述の構成を有する燃焼制御装置30による空燃比制御ルーチンを、図10及び図11のフローチャートに基づいて説明する。
尚、本空燃比制御ルーチンにおいては、第1の流れセンサ31を使用して空燃比制御を行うだけでなく遮断弁71a,71b,74cのリークチェックも行い、安全性が確認された場合、プレパージを省略することを特徴としている。
【0048】
まず最初に、遮断弁71a、遮断弁71bを閉塞し、遮断弁74cを開放する(ステップS301)。続いて、流れセンサ31の出力がゼロか否かを判断し(ステップS302)、流れセンサ31の出力がゼロ、即ち連通路内のガス流れ及び空気流れがないと判断したときは、流れセンサ31の出力値の正負によって連通路74においてガス流路71から空気流路72への気体の流れがあるか否かを判断する(ステップS303)。連通路74において気体の流れが空気流路72からガス流路71にあると判断したときは、空気流路72から連通路74、遮断弁71bを通って空気が流れており、遮断弁71bが故障と判断し異常警報を行う(ステップS304)。
【0049】
一方、ステップS303で連通路74においてガス流路71から空気流路72に気体が流れていると判断したときは(ステップS303)、遮断弁71aから連通路74、空気流路72を通ってガスが流れており、遮断弁71aが故障してガスリークが生じていると判断し、リークチェック部34が異常警報を行う(ステップS305)。
【0050】
流れセンサ31の出力がゼロ、即ち連通路内のガス流れ及び空気流れがないと判断したときは(ステップS302)、遮断弁71a、遮断弁71bは正常であると判断し、遮断弁71aを開放し、遮断弁71b、遮断弁74cを閉塞する(ステップS306)。
次いで、流れセンサ31の出力がゼロか否かを判断し(ステップS307)、出力がゼロでない場合は、ガス流路71から遮断弁74c、流れセンサ31を通って空気流路72にガスが流れており、遮断弁74cが故障と判断し、異常警報を行う(ステップS308)。出力がゼロの場合は、遮断弁74cは正常であるので、3つの遮断弁は全て正常であり、遮断弁閉塞時にガス漏れは生じないと判断する(ステップS309)。
【0051】
次いで、プレパージ開始前か否かを判断し(ステップS310)、プレパージ開始前であればプレパージを省略する(ステップS311)。
燃焼シーケンスにおいては、燃焼開始直前にプレパージを行い、燃焼炉内のガスを炉外に排出することが一般的に行われている。しかし、ガス流路71の遮断弁71a,71bが正常であれば燃焼開始前に燃焼炉内にガスがたまることはないので、このようなプレパージ動作を行う必要はない。上述の判断ルーチンで安全性が確認できれば、プレパージ動作を省略してブロア駆動に関する消費電力の低減、プレパージ動作に伴う騒音の低減を図ると共に、プレパージ動作によって燃焼装置の余熱を奪うのを回避し、熱損失を最低限に抑えることができる。
【0052】
次に、燃焼制御部35が燃焼制御を開始したか否かを判断し(ステップS312)、燃焼制御開始に伴って遮断弁71a、遮断弁71b、遮断弁74cを開放する(ステップS313)。そして、流れセンサ31により流れを測定し(ステップS314)、流れセンサ31の出力がゼロか否かを判断する(ステップS315)。流れセンサ31の出力がゼロでない場合は、ガス流路側ダンパの開度を変更し(ステップS316)、流れセンサ31の出力がゼロ、即ちガス流路71のガス圧と空気流路72の空気圧とが均圧となるまでこのルーチンを繰り返す。
【0053】
流れセンサ31の出力がゼロの場合は、燃焼シーケンスが終了したか否かを判断し(ステップS317)、終了していない場合は、ステップS314からステップS316までを繰り返す。燃焼シーケンスが終了した場合は、遮断弁71a、遮断弁71b、遮断弁74cを閉塞すると共に、空燃比制御ルーチンを終了する(ステップS318)。
【0054】
前述した通り、本空燃比制御ルーチンによると、所望の空燃比を保ちながら燃焼制御を行うと共に、安全性を確保しながらプレパージ動作を省略することができる。従って、消費電力や騒音の低減を図ると共に、熱損失を最低限に抑えることができる。
次に本発明の第4の実施形態に係る燃焼制御装置について説明する。
【0055】
尚、第1乃至第3の実施形態に係る燃焼制御装置と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の第4の実施形態に係る燃焼制御装置40は、図12に示すように、流れセンサ41、空燃比制御部42、弁開閉制御部43、リークチェック部44、及び燃焼制御部45を備え、所望の空燃比を保ちながら燃焼制御を行うことを特徴としている。
【0056】
燃焼制御装置40の使用される燃焼装置80は、ガス流路81、空気流路82、空気流路82の下流に連結されたウインドボックス83、ガス流路81と空気流路82を連通する連通路84、ガス流路のバイパス路85、及び燃焼炉86を備えている。
ガス流路81には、第1の遮断弁81a、第2の遮断弁81b、ガス流量制御用ダンパ81d、及び固定絞り81e、固定絞り81fが設けられている。一方、空気流路82には、空気供給用ブロア82b、空気流量制御用ダンパ82d、固定絞り82sが設けられている。
【0057】
連通路84とバイパス路85とは一部が共通して形成され、三方弁84cの切り替えによって連通路84とバイパス路85とが択一的に形成されるようになっている。
尚、ガス流路の絞り81e、絞り81fと空気流路の絞り82sは、ガス流路のガス圧と空気流路の空気圧とが均圧の場合に連通路84においてガス流れ及び空気流れが生じないように断面積が設定されている。
【0058】
流れセンサ41は、連通路84とバイパス路85との共通部分、即ち三方弁のCとガス流路81とを連通する管路に設けられている。尚、流れセンサ41には、第1乃至第3の実施形態と同様に微小流量センサが使用されている。
次に、上述の構成を有する燃焼制御装置40による空燃比制御ルーチンを、図13及び図15のフローチャートに基づいて説明する。
【0059】
尚、本空燃比制御ルーチンにおいては、流れセンサ41を使用して空燃比制御を行うだけでなく遮断弁81a,81b及び三方弁84cのリークチェックも行い、安全性が確認された場合、プレパージを省略することを特徴としている。
図13に示すように、まず最初に、遮断弁81a、遮断弁81bを閉塞し、三方弁84cのCとNCで流路を形成する(ステップS401)。続いて、流れセンサ41の出力がゼロか否かを判断し(ステップS402)、流れセンサ41の出力がゼロでない場合、即ち連通路内のガス流れ及び空気流れがあると判断したときは、流れセンサ41の出力値の正負から連通路84においてガス流路81から空気流路82への気体の流れがあるか否かを判断する(ステップS403)。連通路84において気体の流れが空気流路82からガス流路81にあると判断したときは、空気流路82から連通路84、三方弁84cを通ってガス流路81に空気が流れており、遮断弁81bが故障と判断し異常警報を行う(ステップS404)。
【0060】
一方、連通路84において気体の流れがガス流路81から空気流路82にあると判断したときは(ステップS403)、遮断弁81aから連通路84、空気流路82を通ってガスが流れており、遮断弁81aが故障と判断し異常警報を行う(ステップS405)。
流れセンサ41の出力がゼロ、即ち連通路内のガス流及び空気流がない場合は遮断弁81a、遮断弁81bは正常であると判断し、遮断弁81aを開放し、遮断弁81bを閉塞し、三方弁84cのCとNOで流路を形成する(ステップS406)。
【0061】
次いで、流れセンサ41の出力がゼロか否かを判断し(ステップS407)、出力がゼロでない場合は、ガス流路81から流れセンサ41、三方弁84cのCとNCを通って空気流路82にガスが流れており、三方弁84cのCとNC間が故障と判断し、異常警報を行う(ステップS408)。出力がゼロの場合は、三方弁84cのCとNC間は正常であるので、2つの遮断弁81a,81b及び三方弁84cは全て正常であり、遮断弁閉塞時にガス漏れは生じないと判断する(ステップS409)。
【0062】
次いで、図14に示すように、プレパージ開始前か否かを判断し(ステップS410)、プレパージ開始前であればプレパージを省略する(ステップS411)。
燃焼シーケンスにおいて、上述の判断ルーチンで安全性が確認できればプレパージ動作を省略することができる。これによって、第3の実施形態と同様にブロア駆動に関する消費電力の低減やプレパージ動作に伴う騒音の低減を図ると共に、プレパージ動作によって燃焼装置の余熱を奪うのを回避し、熱損失を最低限に抑えることができる。
【0063】
次に、燃焼制御を開始したか否かを判断し(ステップS412)、燃焼制御開始に伴って遮断弁81a、遮断弁81bを開放し、三方弁84cをCとNCで流路を形成する(ステップS413)。そして、図15に示すように、流れセンサ41により流れを測定し(ステップS414)、流れセンサ41の出力がゼロか否かを判断する(ステップS415)。流れセンサ41の出力がゼロでない場合は、ガス流路側ダンパ81dの開度を変更し(ステップS416)、流れセンサ41の出力がゼロ、即ちガス流路81のガス圧と空気流路82の空気圧とが均圧となるまでこのルーチンを繰り返す。
【0064】
流れセンサ41の出力がゼロの場合は、燃焼シーケンスが終了したか否かを判断し(ステップS417)、終了していない場合は、ステップS414からステップS416までを繰り返す。燃焼シーケンスが終了した場合は、遮断弁81a、遮断弁81bを閉塞し、三方弁84cのCとNOで流路を形成し(ステップS418)、空燃比制御ルーチンを終了する(ステップS419)。
【0065】
尚、上述した第1乃至第4の実施形態に係る空燃比制御ルーチンは、燃焼制御ルーチンの中で又はこれと並行して適時行われるようになっている。
以上説明した本発明に係る燃焼制御装置を使用すれば、燃焼装置の構造を簡略化できると共にセンサ等の調整を容易に行うことができ、製造上のコスト低減を図れると共にメンテナンス工数の低減も達成することができる。
【0066】
尚、上述の実施形態では、流れセンサの出力がゼロとなるようにガス流路側ダンパの開度を調整したが、この代わりに空気流路側ダンパの開度を制御しても良く、若しくはガス流路側ダンパと空気流路側ダンパの双方の開度を制御しても良い。
更に、第2乃至第4の実施形態のように、ガス流路のガス圧と空気流路の空気圧とが均圧の場合に連通路内のガス流れ及び空気流れがなくなるように空気流路の絞りとガス流路の絞りの断面積比が設定されていなくても良い。即ち、空気流路の絞りとガス流路の絞りの断面積比は、ガスと空気の圧力比が所定の比率の場合に連通路内のガス流れ及び空気流れがなくなるように設定されていても良い。
【0067】
又、第1乃至第4の実施形態において流れセンサとして微小流量センサを用いたが、必ずしもこれに限定されることはなく、通常の熱線式流量計等の流量計を使用しても良い。
上述した空燃比制御ルーチンは、本発明の燃焼制御装置が行う燃焼制御ルーチンの一形態を示したものであるに過ぎず、本発明の目的を逸脱しない範囲で空燃比制御ルーチンの様々な組み合わせが考えられることは言うまでもない。
【0068】
又、本発明の燃焼制御装置は、給湯器やボイラ等の様々な燃焼装置に使用できることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る燃焼制御装置は、ガス流路と空気流路との間に形成された連通路に流れセンサを備えたので、ガス流路内の圧力と空気流路内の圧力が一定の比率であるか否かを流れセンサによって確実に確認することができる。従って、精度の高い空燃比制御を行うことが可能となる。又、従来の燃焼制御装置のように、複雑な構造の差圧検出器を用いる必要がないので、製造コスト的に優れると共に、ダイアフラム等で画成された差圧検出器の各圧力室の気密性を確保する必要もなく、メンテナンスコスト的にも優れる。更に、流れセンサを空気流路内に備えていないので、流れセンサが粉塵等から悪影響を受けることもない。
【0070】
又、連通路に設けられた絞りを絞り制御部によって制御することで、連通路内のガス流及び空気流をなくすガス流路内の圧力と空気流路内の圧力比を自由に変更することができる。その結果、ガス種やブロアの能力、燃焼炉の容量が異なる様々なタイプの燃焼機器に適用可能な汎用性の高い燃焼制御装置を提供することができる。
【0071】
特に本発明の請求項1に係る燃焼制御装置は、燃焼装置のブロア及びダンパが正常に作動していれば、第1の流れセンサによって測定されたガス流及び空気流がほぼなくなった場合、第2の流れセンサの測定値とブロア又はダンパの作動値とは対応関係にあることを利用している。従って、これらの対応関係をみることから燃焼装置の空気流路に流れセンサを設けることなくブロア又はダンパの異常を検出することができる。その結果、空気流路に流れセンサを設けた従来の燃焼制御装置のように粉塵等の影響による流れセンサの検出不良が生じることなく、信頼性の高い燃焼制御が可能となる。
【0072】
又、本発明の請求項2に係る燃焼制御装置は、第1の流れセンサの測定値とブロア又はダンパの作動値とは対応関係にあることを利用している。従って、これらの対応関係をみることから第1の流れセンサの異常を検出することができ、信頼性の高い燃焼制御が可能となる。
又、本発明の請求項3に係る燃焼制御装置は、流れセンサによって空燃比制御を行うだけでなく、弁開閉制御部の開閉信号と流れセンサの測定値に基づきガス漏れ検知をも行う。従って、従来の燃焼制御装置のダイアフラム型の差圧検出器では達成不可能であったガス漏れ検知を空燃比制御と共に行うことが可能となる。その為、簡単な構成で安全性と信頼性に優れた燃焼制御を行うことができる。
【0073】
又、本発明の請求項4に係る燃焼制御装置は、上述の請求項5に記載された燃焼制御装置と同様に、流れセンサによって空燃比制御を行うだけでなく、弁開閉制御部の開閉信号と流れセンサの測定値に基づきガス漏れ検知をも行う。従って、上述と同様にダイアフラム型の差圧検出器では達成不可能であったガス漏れ検知を空燃比制御と共に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る燃焼制御装置の構成を示す概略図である。
【図2】図1の燃焼制御装置に使用される流れセンサ(微小流量センサ)の構造を示す図である。
【図3】図2の流れセンサの出力信号検出回路を示す図である。
【図4】図1の燃焼制御装置の空燃比制御ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る燃焼制御装置の構成を示す概略図である。
【図7】図6の燃焼制御装置の空燃比制御ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図8】図7に続くフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る燃焼制御装置の構成を示す概略図である。
【図10】図9の燃焼制御装置の空燃比制御ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る燃焼制御装置の構成を示す概略図である。
【図13】図12の燃焼制御装置の空燃比制御ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図14】図13に続くフローチャートである。
【図15】図14に続くフローチャートである。
【符号の説明】
10 燃焼制御装置
11 流れセンサ
12 空燃比制御部
13 絞り制御部
16 異常検出部
20 燃焼制御装置
21 第1の流れセンサ
22 第2の流れセンサ
23 空燃比制御部
26 異常検出部
27 異常検出部
30 燃焼制御装置
31 流れセンサ
32 空燃比制御部
34 リークチェック部
40 燃焼制御装置
41 流れセンサ
42 空燃比制御部
43 弁開閉制御部
44 リークチェック部
50 燃焼装置
51 ガス流路
52 空気流路
53 ウインドボックス
54 連通路
61 ガス流路
62 空気流路
62b ブロア
62d ダンパ
64 連通路
71 ガス流路
71a 第2の遮断弁
71b 第3の遮断弁
72 空気流路
74c 第1の遮断弁
74 連通路
80 燃焼装置
81 ガス流路
81a 第1の遮断弁
81b 第2の遮断弁
82 空気流路
84 連通路
84c 三方弁
85 バイパス路

Claims (4)

  1. ガス流路と空気流路とを連通する連通路と、空気流路の空気流量を調節するブロア又はダンパを備えた燃焼装置に使用される燃焼制御装置であって、
    前記連通路に設けられ、前記連通路のガス流又は空気流を測定する第1の流れセンサと、ガス流路に設けられ、ガス流路のガス流を測定する第2の流れセンサと、前記第1の流れセンサによって測定されたガス流及び空気流がほぼなくなるように前記ブロア又はダンパの作動量を制御する空燃比制御手段と、前記第1の流れセンサによって測定されたガス流及び空気流がほぼなくなった場合、前記第2の流れセンサの測定値と前記ブロア又はダンパの作動値とから前記ブロア又はダンパの異常を検出する異常検出手段とを備えたことを特徴とする燃焼制御装置。
  2. 前記第1の流れセンサによって測定されたガス流及び空気流、及び前記ブロア又はダンパの作動値から前記第1の流れセンサの異常を検出する異常検出手段を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の燃焼制御装置。
  3. ガス流路と空気流路との間を連通し且つ第1の遮断弁を備えた連通路と、前記ガス流路の前記連通路より上流側に設けられた第2の遮断弁と、前記ガス流路の前記連通路より下流側に設けられた第3の遮断弁とを備えた燃焼装置に使用される燃焼制御装置であって、
    前記連通路の、第1の遮断弁と空気流路との間に備えられ、前記連通路のガス流又は空気流を測定する流れセンサと、前記第1の遮断弁、第2の遮断弁、及び第3の遮断弁を個別に開閉する弁開閉制御手段と、前記弁開閉制御手段の開閉信号と前記流れセンサの測定値に基づきガス漏れ検知を行うリークチェック手段と、前記第1の遮断弁、第2の遮断弁、及び第3の遮断弁が開放された際に、前記流れセンサによってガス流及び空気流を検出しなくなるように前記ガス流路又は前記空気流路の少なくともいずれか一方の流路の流量を制御する空燃比制御手段とを備えたことを特徴とする燃焼制御装置。
  4. ガス流路と空気流路との間を連通する連通路とガス流路をバイパスするバイパス路とが三方弁によって択一的に形成され、前記ガス流路の前記バイパス路より上流側に設けられた第1の遮断弁と、前記ガス流路の前記バイパス路より下流側に設けられた第2の遮断弁とを備えた燃焼装置に使用される燃焼制御装置であって、
    前記三方弁の切り替えによって前記連通路が形成された際に前記連通路のガス流又は空気流を測定すると共に、前記三方弁の切り替えによって前記バイパス路が形成された際にガス流を測定する流れセンサと、前記三方弁、前記第1の遮断弁及び前記第2の遮断弁を個別に開閉する弁開閉制御手段と、前記弁開閉制御手段の開閉信号と前記流れセンサの測定値に基づきガス漏れ検知を行うリークチェック手段と、前記三方弁の切り替えによって連通路が形成され、前記第1の遮断弁及び前記第2の遮断弁が開放されたとき、前記流れセンサの出力値に基づき、前記連通路のガス流及び空気流がほぼなくなるように前記ガス流路又は前記空気流路の少なくともいずれか一方の流路の流量を制御する空燃比制御手段とを備えたことを特徴とする燃焼制御装置。
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