JP4553255B2 - 燃焼設備の安全確認方法および燃焼システム - Google Patents

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本発明は、燃焼設備に組み込まれた燃焼器に空気と燃料ガスとを供給して上記燃料ガスを燃焼させるに先立ち、その空気供給系および燃料ガス供給系の動作機能を確認するに好適な燃焼設備の安全確認方法および安全確認機能を備えた燃焼システムに関する。
ボイラ等の燃焼設備に組み込まれた燃焼器(例えばガスバーナ)に燃料ガスと空気とを供給して上記燃料ガスを燃焼させる場合、その点火に先立って上記燃焼設備内およびその排煙設備内をプリパージし、その安全性を確保することが重要である。ちなみに燃焼設備内に燃料ガスが残存していると、燃焼器の点火時に異常燃焼(例えば爆発)が生じる虞がある。また風量不足等に起因してプリパージが不十分な場合にも、その点火時に異常燃焼が生じる虞がある。
そこで従来ではプリパージの実施中に、その風圧からプリパージに必要な最低風量が確保されているか否かを調べることでプリパージ機能の正常性を確認している。またこのプリパージ期間を利用して空気供給系に設けられた風量調整器(風量調整ダンパー)が正常に作動し得るか否か、つまりダンパーが最大開度と最小開度との間で正常に作動するか否かの動作確認を行っている。同時に上記風量調整器に機械的にリンクさせたガス流量調整器(流量調整ダンパー)についても、そのダンパーが正常に作動し得る否かの動作確認を行っている。
そしてプリパージ機能が正常に作動し、また空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ設けられた風量調整ダンパーおよびガス流量(ガス供給量)調整ダンパーが正常に動作することを確認した上で(安全確認)、プリパージの完了後に燃焼ガスの供給を開始し、燃焼器(バーナ)を点火することで燃焼を開始するものとなっている。
しかしながらガス流量制御用ダンパーと風量調整ダンパーとを機械的にリンクして構成される燃焼システムの制御系は機械的に複雑であり、その機械的動作の確認に手間が掛かることが否めない。従ってガス流量制御用ダンパーと風量調整ダンパーとを個別に制御し得るようにし、その構成の簡素化を図ることが強く望まれる。しかしその場合、上記各ダンパーの動作確認を含む燃焼系の安全確認を如何にして行うかが大きな問題となる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、燃焼設備に組み込まれた燃焼器に空気と燃料ガスとを供給して上記燃料ガスを燃焼させるに先立ち、その空気供給系および燃料ガス供給系の各動作機能をそれぞれ的確に把握して安全確認することのできる燃焼設備の安全確認方法を提供することにある。
また本発明の別の目的は、上述した安全確認機能を備え、燃焼制御を安全に、しかも空気供給系および燃料ガス供給系の各動作機能状態に応じて的確に実行することのできる簡易で実用性の高い構成の燃焼システムを提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る燃焼設備の安全確認方法および燃焼システムは、燃焼設備とその排煙設備をプリパージする際、燃料ガス供給系を介して瞬時的に若干量の燃料ガスを燃焼設備に供給しても上記燃焼設備のプリパージに殆ど影響がないこと、またこのときに供給される燃料ガスの流量を検出すれば、燃料ガス供給系の動作特性(ガス流量制御機能等)を把握し得ることに着目してなされている。
そこで本発明に係る燃焼設備の安全確認方法は、燃焼設備に組み込まれた燃焼器に空気供給系を介して空気を供給すると共に、燃料ガス供給系を介して燃料ガスを供給して上記燃料ガスを燃焼させるに先立って、前記燃焼設備内およびその排煙設備内をパージ処理すると共に、このパージ処理中に前記燃焼器への前記空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ設けられたダンパーや流量調整弁等の制御器の各動作機能をそれぞれ検査するに際し、
上記パージ処理の開始直前、または上記パージ処理の開始と同時に前記燃料ガス供給系に設けられた燃料ガス遮断弁を短時間だけ開放し、このときに前記燃焼器供給される空気および燃料ガスの各流量を上記空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ設けた流量計にて検出し、検出した前記燃料ガスの流量に基づいて前記燃料ガス遮断弁の正常性を検査した後、前記パージ処理期間に前記各制御器の各動作機能をそれぞれ検査することを特徴としている。
具体的には請求項2に記載するように前記空気供給系に設けられた制御器は風量調整器(例えば風量調整ダンパー)であって、前記燃料ガス供給系に設けられた制御器は前記燃料ガス遮断弁とガス流量調整器(例えば流量調整弁や流量調整ダンパー)とを含み、また前記各供給系にそれぞれ設けられる流量計としては、熱式マイクロフローセンサを用いることが好ましい。また請求項3に記載するように前記各流量計を用いて、前記燃料ガス供給系に設けられた燃料ガス遮断弁を短時間だけ開放した際の最大流量および/または最小流量を求めるようにすれば良い。この際、流量変化の時定数(応答特性)を求めることも有用である。
また本発明に係る燃焼システムは、請求項4に記載するように燃焼設備に組み込まれた燃焼器と、この燃焼器に空気を供給する空気供給系と、上記燃焼器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系と、前記空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ設けられて前記燃焼機への空気および燃料ガスの供給をそれぞれ制御する制御器とを具備したものであって、
特に上記空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ組み込まれて空気および燃料ガスの各流量をそれぞれ検出する流量計と、
前記燃焼設備内およびその排煙設備内をパージ処理するに際して、少なくともパージ処理の直前またはパージ処理の開始と同時に前記燃料ガス供給系に設けられた燃料ガス遮断弁を短時間だけ開放すると共に、このときに前記燃焼器にそれぞれ供給される空気および燃料ガスの各流量を前記各流量計にて検出し、検出した前記燃料ガスの流量に基づいて前記燃料ガス遮断弁の正常性を検査した後、前記パージ処理期間に前記各制御器の各動作機能をそれぞれ検査する安全確認手段と
を備えたことを特徴としている。
好ましくは請求項5に記載するように前記各供給系にそれぞれ設けられる流量計は、熱式マイクロフローセンサからなる。また請求項6に記載するように前記安全確認手段は、前記各供給系の正常性をそれぞれ検査した後、前記各供給系に組み込まれた複数の制御器の各動作機能をそれぞれ検査する動作確認機能を備えたものとして実現することが好ましい。
上述した燃焼設備の安全確認方法によれば、パージ処理の開始直前、または上記パージ処理の開始と同時に燃料ガス供給系に設けられた燃料ガス遮断弁を短時間(例えば1秒程度)だけ開放し、このときに前記燃焼器に燃料ガスの流量を上記燃料ガス供給系に設けた流量計にて検出すれば、これによって燃料ガス供給系を介して供給される燃料ガスの供給量(ガス流量)を検出するとことができる。特に燃料ガス供給系を閉じている(全閉)ときのガス流量と、燃料ガス供給系を開けた(全開)ときのガス流量とからその遮断特性と最大ガス供給量とを把握し、またガス流量の変化特性(変化の時定数)から該燃料ガス供給系の制御器(例えば遮断弁)の制御特性を把握することができる。
尚、空気供給系を介して燃焼器に供給される空気量については、ブローモータ等の空気供給源の立ち上がりが遅いので、パージ処理の実行期間中に該空気供給系に設けた流量計を用いて検出すれば十分である。このようにして空気供給系に設けられた流量計を用いて検出される風量を検出すれば、その風量からプリパージ機能が正常に働くか否かを的確に判断することができる。また前述したように燃料ガス供給系に設けられた流量計を用いて検出される最大ガス供給量(ガス流量)から、例えば燃料ガス供給に対する遮断弁での遮断特性を的確に把握し、更には擦れ等に起因する遮断弁の緩慢動作に対する故障予知を行って、その正常性を確認することができる。この結果、風量調整機構とガス流量調整機構とを機械的にリンクした構成を採用しなくても、空気供給系および燃料ガス供給系の各動作機能が正常であるか否かを判定し、その安全確認を効果的に行うことができる。特に風量およびガス流量をそれぞれ直接的に検出して送風機(ブロワワモータ)や風量調整ダンパー、更には燃料遮断弁や燃料供給量調節弁等の各機能をそれぞれ確認することができるので、その安全確認の信頼性を十分高くすることができる。
また本発明に係る燃焼システムによれば、空気供給系および燃料ガス供給系のそれぞれに流量計を備え、プリパージの直前またはプリパージと同時に瞬時的に燃料ガスを供給するだけで上記流量計を用いて検出されるガス流量から前記燃料ガス供給系の動作機能を確認することができるので、空気供給系に設けた流量計により検出される風量から確認されるプリバージ機能の正常性と相俟って、燃焼設備の動作安全性を信頼性良く確認することができる。
特に流量計として熱式のマイクロフローメータを用いれば、その動作応答性が高い(早い)ので瞬時的に微少量の燃料ガスを供給するだけで短時間に燃料ガス供給系の動作機能を確認することができる。しかも上記熱式のマイクロフローメータは小型であり、既存の燃焼設備に組み込むことも容易なので、その実用的利点が非常に高い。更には流量計(熱式マイクロフローメータ)にて検出した風量やガス流量をフィードバックして燃焼制御情報として利用することも可能なので、燃焼システムの構成の大幅な簡素化を図り得る等の効果が奏せられる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る燃焼システムと、この燃焼システムに適用される燃焼設備の安全確認方法について説明する。
図1はこの実施形態に係る燃焼システムの概略構成を示す図であり、1はボイラ等の燃焼設備に組み込まれた燃焼器としてのガスバーナ(メインバーナ)、2はパイロットバーナ、3は送風機(ブロワモータ)である。また4は燃焼制御および安全確認処理等を実行する制御装置(コントローラ)、5は火炎検知器である。ちなみに上記ガスバーナ1およびパイロットバーナ2には送風機3から空気供給系10を介してそれぞれ空気Aが供給されるようになっており、またこれらのガスバーナ1およびパイロットバーナ2には第1および第2の燃料ガス供給系20,30をそれぞれ介して燃料ガスGが供給されるようになっている。
空気供給系10には、該空気供給系10を介して供給される空気の風圧を検出する圧力計11と圧力スイッチ12が設けられると共に、その供給路に直列に介挿されて風量調節用ダンパー(コントロールモータ付きバタフライ弁)13が設けられている。尚、上記圧力スイッチ12は、送風機3から送り出された空気Aの圧力(風圧)が予め設定された圧力以下のときにオフ動作する下限値検出用のものからなる。また第1および第2の燃料ガス供給系20,30の上流側には、図示しない燃料ガス源から供給される燃料ガスGの圧力(供給圧)を検出する圧力計21および圧力スイッチ22が設けられている。この圧力スイッチ22も、燃料ガスGの供給圧力が予め設定された圧力以下のときにオフ動作する下限値検出用のものからなる。
そしてガスバーナ(メインバーナ)1に対して燃料ガスGを供給する第1の燃料ガス供給系20には、2段に亘って安全遮断弁23,24が直列に介挿され、これらの安全遮断弁23,24の下流側に位置して圧力調整器(ガバナ)25と流量調整用ダンパー(コントロールモータ付きバタフライ弁)26とが順次直列に介挿されている。尚、上記圧力調整器(ガバナ)25と流量調整用ダンパー26との間の流路(燃料ガス管路)には、圧力計27と圧力スイッチ28とが設けられている。この圧力スイッチ28は、燃料ガスGの圧力が予め設定された圧力以上のときにオン動作する上限値検出用のものからなる。
またパイロットバーナ2に燃料ガスGを供給する第2の燃料ガス供給系30には、第1の燃料ガス供給系20と同様に2段に亘って安全遮断弁33,34が直列に介挿されており、これらの安全遮断弁33,34の下流側に位置して圧力調整器(ゼロガバナ)35が直列に介挿されている。尚、図中36はパイロットバーナ2の前段に設けられて燃料ガスと空気とを予混合するベンチュリミキサである。
このような風量および燃料ガス量の調整機構に加えてこの実施形態に係る燃焼システムにおいては、前述した空気供給系10の下流側に該空気供給系10を介してガスバーナ(メインバーナ)1に供給される空気Aの流量(風量)を検出する流量計、具体的には熱式のマイクロフローメータ14が設けられている。また第1および第2の燃料ガス供給系20,30にも、これらの各燃料ガス供給系20,30をそれぞれ介してガスバーナ1およびパイロットバーナ2に供給される燃料ガスGの流量(ガス供給量)をそれぞれ検出する為の流量計(熱式マイクロフローメータ)29,37が設けられている。
尚、これらの熱式マイクロフローメータ14,29,37は、例えば特開2004−170113号公報に開示されるように、半導体基板上に発熱素子Rhを挟んで一対の温度センサ(感温抵抗)Ru,Rdを設け、上記半導体基板の表面に沿って流れる流体によって生じ温度分布の変化を上記温度センサRu,Rdにより検出される流体の流れに沿った温度差として捉えることで、上記流体の流れの向きとその質量流量とを求めるようなものからなる。ちなみにこの種のマイクロフローセンサの応答速度は、例えば略20m秒程度と高速である。従って第1の燃料ガス供給系20の安全遮断弁23,24を全閉状態から全開状態へ、更に全閉状態へと1秒程度だけ開閉して燃料ガスGを瞬間的に供給しても、これに伴って第1の燃料ガス供給系20を流れる燃料ガスGの流量を確実に検出することができる。しかも流量の変化を時々刻々捉えることで、その変化の様子、ひいては上記安全遮断弁23,24の動作応答特性をモニタすることも可能である。
例えばマイクロプロセッサによって構成される制御装置(コントローラ)4は、基本的には図示しない操作卓からの指令に基づいて前述した送風機11の運転、安全遮断弁23,24等の開閉制御、流量調整用ダンパー26におけるガス供給量の制御、更にはガスバーナ(メインバーナ)1およびパイロットバーナ2の点火/消化制御等を実行し、該燃焼設備における燃焼を制御するものである。特に制御装置4は、ガスバーナ1による燃焼指示が与えられたとき、ガスバーナ1の点火に先立って前記安全遮断弁23,24等を全閉状態に保って燃料ガスGの供給を遮断した状態で送風機3だけを作動させ、ガスバーナ1が設けられた燃焼設備(燃焼室)内およびその煙道設備内をプリパージする機能を備えている。尚、このプリパージについては、煙道設備に組み込まれた排煙設備(図示せず)を併用して行われることもある。
そして制御装置4は上記プリパージ処理に要する期間を利用して、例えば前記風量調節用ダンパー(コントロールモータ付きバタフライ弁)13が正常に作動するか否かの動作確認を行うと共に、流量調整用ダンパー(コントロールモータ付きバタフライ弁)26が正常に作動するか否かの動作確認を行う等、空気供給系10および燃料ガス供給系20,30のそれぞれに組み込まれた制御器(ダンパー等)の動作確認を実行する。
特にこの燃焼制御システムにおいては、前記制御装置4はプリパージを実行する直前、またはプリパージの開始と同時に前記第1の燃料ガス供給系20における安全遮断弁23,24を全閉状態から全開状態へ、更にこの全開状態から全閉状態へと1秒程度だけ開閉し、これによって燃料ガスGを瞬間的にガスバーナ1に供給するものとなっている。また上記安全遮断弁23,24の開閉制御と同時に第2の燃料ガス供給系30における安全遮断弁33,34を同様に開閉し、これによって燃料ガスGを瞬間的にパイロットバーナ2に供給するものとなっている。そしてこのときに前記第1および第2の燃料ガス供給系20,30にそれぞれ流れる燃料ガスGの流量を前述した流量計(熱式マイクロフローメータ)29,37にてそれぞれ検出し、検出したガス流量から上記安全遮断弁23,24,33,34の動作機能を確認するものとなっている。
具体的には制御装置4は、安全遮断弁23,24,33,34を瞬間的に開閉したときの最低流量と最大流量とをそれぞれ求めると共にその流量の変化特性を調べている。そして上記最低流量がゼロ(0)で燃料ガスの供給を確実に遮断し、またその最大流量がガスバーナ1およびパイロットバーナ2のそれぞれに要求されている最大ガス供給量であるか否かを確認することで前記安全遮断弁23,24,33,34がそれぞれ正常に動作するか否かを確認している。更に上記流量の変化特性、即ち、ガス流量が最小流量から最大流量に変化するまでの時間経過(時定数)、およびガス流量が最大流量から最小流量に変化するまでの時間経過(時定数)から前記各安全遮断弁23,24,33,34の動作応答特性を求めている。その後、制御装置4はプリパージ処理の実行期間を利用して、前述したように流量調整用ダンパー(コントロールモータ付きバタフライ弁)26が正常に動作するか否か等の動作確認を行うものとなっている。
即ち、図2に燃焼システムにおける空気供給系10および燃料ガス供給系20,30の動作安全確認の為の概略的な制御の流れを示し、また図3に制御動作の概略的なタイミング図を示すように、制御装置4においては燃焼起動指示が与えられたとき、先ずブロワモータ(送風機)3を起動する[ステップS1]。そしてブロワモータ3の作動後、プリパージを開始するに先立って、或いはプリパージの開始と同時に燃焼ガス供給系20,30を介して供給される燃料ガスGの供給量(ガス流量)をチェックする[ステップS2]。この燃料ガス供給量(ガス流量)のチェックは、前述したように安全遮断弁23,24,33,34を瞬間的に開閉し[ステップS2a]、これによって通流するガス流量を検出し[ステップS2b]、安全遮断弁23,24,33,34が正常に開閉動作して燃料ガスGの供給遮断機能を確実に呈するか否かを確認する[ステップS2c]。
そしてプリパージを開始したならば[ステップS3]、先ず空気供給系10を介して供給される空気Aの供給量(風量)をチェックしてブロワモータ3の機能、ひいてはプリパージ機能の正常性を確認する[ステップS4]。そしてそのプリパージ処理が完了するまで[ステップS5]、このプリパージ期間を利用して前記空気供給系10および燃料ガス供給系20,30にそれぞれ組み込まれた前述した流量調整用ダンパー26等の各制御器の動作をそれぞれ確認する[ステップS6]。流量調整用ダンパー26等の動作確認は、その駆動モータを作動させることによってダンパー弁が最小開度から最大開度まで可変制御されるか否かを調べることによってなされる。そしてこれらの各制御器の動作の正常性が確認された後、バーナ1を点火して燃焼制御を実行する[ステップS6]。この燃焼制御については、例えば特開平10−19253号公報等にて提唱されている制御手法を使えば十分である。またこのとき、例えば特開平10−19253号公報に開示されるように弁開度と検出ガス流量との関係をモニタする等して流量計29,34自体の機能を自己診断し、その正常性を確認することも有用である。
かくしてこのように構成された燃焼システムによれば、プリパージの直前、またはプリパージの開始と同時に安全遮断弁23,24,33,34を短時間だけ開けて燃料ガス供給系20,30に燃料ガスGを供給し、このときの燃料ガスGの流量を燃料ガス供給系20,30にそれぞれ設けた流量計29,37にて検出することで、空気供給系10とは独立に燃料ガス供給系20,30の動作安全性を確認することができる。従って従来のようにガス流量制御用ダンパーと風量調整ダンパーとを機械的にリンクした構成を採用しなくても燃焼開始に先立ってその動作安全確認を確実に、且つ的確に行うことができる。これ故、燃焼システムの構成の大幅な簡素化を図り得る等の効果が奏せられる。
また上述したようにプリパージの直前、またはプリパージの開始と同時に短時間だけ燃料ガスGを供給しても、その微少量の燃料ガスGはプリパージにより排気されるので、その後の燃焼動作の安全性に危惧を及ぼす虞がない。しかも燃料ガス供給系20,30に極短時間だけ微少量の燃料ガスGを実際に流すことで、その動作確認を直接的に行うので信頼性の高い安全確認を行うことができる等、従来には全く期待することのできない効果が奏せられる。特に流路障害等に起因して燃料ガスGの流れが悪くなっている状態等をも容易に検出することが可能となり、更には故障発生の予知を行うことも可能となる。
尚、前述したように空気供給系10および燃料ガス供給系20,30にそれぞれ流量計14,29,37を組み込んで空気量(風量)およびガス供給量をそれぞれ検出する構成としておけば、その検出結果を利用して点火後の空気量とガス量とを比例制御した燃焼制御を安定に行うことも可能となる。また燃焼開始(点火)に伴う安全確認動作時毎に得られる検出データを集計すれば、燃料ガス源から供給される燃料ガスGの供給圧力変動を監視することも可能となり、その情報を燃焼制御の校正データとして用いることも可能となる等の効果が奏せられる。更には複数の燃料ガス供給系のそれぞれを個別に安全確認することができるので、複数のメインバーナを備えた燃焼システムの安全確認に容易に適用することが可能となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば流量計としては熱式マイクロフローメータ以外のものを用いることも可能であるが、燃料ガスGを短時間しか流さないので、その時間内に最大流量と最小流量とを略リアルタイムに計測が可能な高速タイプのものを用いることが望ましい。また実施形態として例示したコントロール弁リンケージ方式の燃焼設備だけではなく、図4(a)(b)(c)にそれぞれ示すようなブンゼンバーナ方式の燃焼設備、ベンチュリ方式の燃焼設備、均圧弁方式の燃焼設備にも同様に適用することができる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る燃焼システムの概略構成図。 図1に示す燃焼システムに適用して実施される燃焼設備の安全確認方法の概略的な処理手順を示す図。 図2に示す燃焼設備の安全確認方法の具体的な実施形態を示すタイミング図。 本発明が適用可能な他の燃焼設備の例を示す図。
符号の説明
1 メインバーナ
2 パイロットバーナ
3 送風機(ブロワモータ)
4 制御装置(コントローラ)
5 火炎検知器
10 空気供給系
20 第1の燃料ガス供給系(メインバーナ用)
30 第2の燃料ガス供給系(パイロットバーナ用)
13,26 流量調整用ダンパー
23,24,33,34 安全遮断弁
14,29,37 流量計(マイクロフローメータ)

Claims (6)

  1. 燃焼設備に組み込まれた燃焼器に空気供給系を介して空気を供給すると共に、燃料ガス供給系を介して燃料ガスを供給して上記燃料ガスを燃焼させるに先立って、前記燃焼設備内およびその排煙設備内をパージ処理すると共に、このパージ処理中に前記空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ設けられた制御器の各動作機能をそれぞれ検査するに際し、
    上記パージ処理の開始直前、または上記パージ処理の開始と同時に前記燃料ガス供給系に設けられた燃料ガス遮断弁を短時間だけ開放し、このときに前記燃焼器供給される空気および燃料ガスの各流量を前記空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ設けた流量計にて検出し、検出した前記燃料ガスの流量に基づいて前記燃料ガス遮断弁の正常性を検査した後、前記パージ処理期間に前記各制御器の各動作機能をそれぞれ検査することを特徴とする燃焼設備の安全確認方法。
  2. 前記空気供給系に設けられた制御器は風量調整器であって、前記燃料ガス供給系に設けられた制御器は前記燃料ガス遮断弁とガス流量調整器とを含み、
    前記各供給系にそれぞれ設けられる流量計は熱式マイクロフローセンサからなる請求項1に記載の燃焼設備の安全確認方法。
  3. 前記各流量計は、前記燃料ガス供給系に設けられた燃料ガス遮断弁を短時間だけ開放した際の最大流量および最小流量をそれぞれ求めるものである請求項1に記載の燃焼設備の安全確認方法。
  4. 燃焼設備に組み込まれた燃焼器と、この燃焼器に空気を供給する空気供給系と、上記燃焼器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系と、前記空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ設けられて前記燃焼機への空気および燃料ガスの供給をそれぞれ制御する制御器とを具備した燃焼システムであって、
    上記空気供給系および燃料ガス供給系にそれぞれ組み込まれて空気および燃料ガスの各流量をそれぞれ検出する流量計と、
    前記燃焼設備内およびその排煙設備内をパージ処理するに際して、少なくともパージ処理の直前またはパージ処理の開始と同時に前記燃料ガス供給系に設けられた燃料ガス遮断弁を短時間だけ開放すると共に、このときに前記燃焼器にそれぞれ供給される空気および燃料ガスの各流量を前記各流量計にて検出し、検出した前記燃料ガスの流量に基づいて前記燃料ガス遮断弁の正常性を検査した後、前記パージ処理期間に前記各制御器の各動作機能をそれぞれ検査する安全確認手段と
    を備えたことを特徴とする燃焼システム。
  5. 前記空気供給系に設けられた制御器は風量調整器であって、前記燃料ガス供給系に設けられた制御器は前記燃料ガス遮断弁とガス流量調整器とを含み、
    前記各供給系にそれぞれ設けられる流量計は、熱式マイクロフローセンサからなる請求項4に記載の燃焼システム。
  6. 前記安全確認手段は、前記燃料ガス遮断弁の正常性をそれぞれ検査し、その正常性が確認された後、前記各供給系に組み込まれた複数の制御器の各動作機能をそれぞれ検査する動作確認機能を備えたものである請求項4に記載の燃焼システム。
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