JP2003336838A - 風圧センサの異常判定方法 - Google Patents
風圧センサの異常判定方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明が解決しようとする課題は、風
圧センサの異常の有無を確実に判定することである。 【解決手段】 送風手段4を備えた機器1の送風状態を
確認する風圧センサ11の異常判定方法において、送風
量を制御する制御手段8の上流側流路9内の圧力値と、
前記制御手段8の下流側流路10内の圧力値と、前記送
風手段4の稼動状態と、前記制御手段8の制御状態とに
基づいて、前記風圧センサ11の異常の有無を判定する
ことを特徴としている。
圧センサの異常の有無を確実に判定することである。 【解決手段】 送風手段4を備えた機器1の送風状態を
確認する風圧センサ11の異常判定方法において、送風
量を制御する制御手段8の上流側流路9内の圧力値と、
前記制御手段8の下流側流路10内の圧力値と、前記送
風手段4の稼動状態と、前記制御手段8の制御状態とに
基づいて、前記風圧センサ11の異常の有無を判定する
ことを特徴としている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送風手段を備え
た機器の送風状態を確認する風圧センサの異常判定方法
に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に空調機器や熱機器等の各種機器等
の制御において、使用される空気を供給する送風手段の
送風状態を確認する方法は、前記送風手段から供給され
る空気の圧力を検出する圧力スイッチ,圧力センサ等,
いわゆる風圧センサが用いられる。そして、前記機器等
において、前記風圧センサの信号がマイクロコンピュー
タ等の制御器へ送信され、この制御器により、前記機器
を構成する各被制御手段を制御する。しかし、前記風圧
センサ自体の異常のときは、制御ができなくなったり、
エラー信号を出力してしまうことがある。すなわち、送
風状態が異常のとき、確実に停止指令の出力がされない
おそれがある。また、送風状態が正常のとき、停止指令
の出力がされるおそれがある。 【0003】たとえば、燃料の供給を制御する燃料制御
手段と燃焼用の空気を供給する送風手段とを備えた燃焼
機器において、前記風圧センサが用いられる。最近、前
記燃焼機器において、メインバーナの火炎に着火するた
めのパイロットバーナの火炎を連続して燃焼させること
がある。この連続パイロット方式の燃焼機器において、
前記パイロットバーナが消費する燃焼用空気は少量であ
る。すなわち、前記送風手段から供給される微風の供給
の有無の確認が重要である。この確認のため、微圧力を
検出できる風圧センサが使用される。この風圧センサの
信号により、前記燃料制御手段を制御するとき、前記風
圧センサの異常に気づかず、前記エラー信号により制御
を行うと、燃料のみ供給されることがあり危険である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、風圧センサの異常の有無を確実に判定す
ることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、送風手段を備えた機器の送風状態を確認する風圧セ
ンサの異常判定方法において、送風量を制御する制御手
段の上流側流路内の圧力値と、前記制御手段の下流側流
路内の圧力値と、前記送風手段の稼動状態と、前記制御
手段の制御状態とに基づいて、前記風圧センサの異常の
有無を判定することを特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明すると、この発明は、送風手段と、送風量を
制御する制御手段と、この制御手段の上流側流路内と下
流側流路内とのそれぞれの圧力値を検出する風圧センサ
とを備えた機器において好適に実施できる。 【0007】この異常判定方法は、まず前記制御手段の
上流側流路内の圧力値と、前記制御手段の下流側流路内
の圧力値とをそれぞれ前記風圧センサにより検出する。
ここにおいて、前記風圧センサは、前記両圧力値を同時
に検出し、さらにこの両圧力値の差圧の有無に応じた出
力信号を出力する差圧式の風圧センサが好適である。そ
して、この風圧センサは、前記両流路内の圧力値の差圧
の状態に応じた出力信号を出力する。 【0008】また、前記差圧式風圧センサの変形例とし
て、前記上流側流路および前記下流側流路に単独の風圧
センサをそれぞれ設けて前記両流路内の圧力値をそれぞ
れ検出し、それらの差圧を演算し、この差圧の有無に応
じた出力信号を出力する差圧信号出力器と組み合せるこ
とも好適である。 【0009】つぎに、前記送風手段の稼動状態を確認す
る。前記送風手段が停止の状態か,あるいは運転してい
る状態かを確認する。これとともに、前記制御手段の制
御状態を確認する。ここにおいて、前記制御手段は、機
械的に送風状態を切り替える手段,いわゆるダンパであ
る。そして、前記ダンパが送風停止の状態か,あるいは
送風の状態かを確認する。 【0010】そして、前記差圧の状態と、前記送風手段
の稼動状態と、前記ダンパの制御状態とに基づいて、所
定のロジックにより前記風圧センサの異常の有無を判定
する。 【0011】これにより、前記連続パイロット方式のと
きのような微風のときであっても、前記風圧センサの異
常の有無を確実に判定することができる。 【0012】 【実施例】以下、この発明の具体的実施例について、ボ
イラ等の熱機器の風圧センサの異常判定に適用した場合
について、図面に基づいて詳細に説明する。 【0013】図1は、この発明が適用されるボイラ1の
概略図である。このボイラ1は、内部に水を保有するボ
イラ缶体2と、このボイラ缶体2内の水を加熱するバー
ナ3と、このバーナ3へ燃焼用空気を供給する送風機4
と、前記バーナ3で燃焼した後の燃焼排ガスを屋外へ排
出する煙突5と、前記ボイラ1の運転を制御する制御器
6とを備えている。 【0014】そして、前記バーナ3と前記送風機4の間
には、送風ダクト7と、この送風ダクト7内において送
風量を制御する制御手段であるダンパ8を備えている。
さらに、前記ボイラ1は、前記ダンパ8の上流側流路9
内の圧力値と前記ダンパ8の下流側流路10内の圧力値
とを検出する差圧センサである風圧センサ11を備えて
いる。この風圧センサ11と前記上流側流路9内とは第
一圧力ライン12を介して接続されている。また、前記
風圧センサ11と前記下流側流路10内とは第二圧力ラ
イン13を介して接続されている。 【0015】前記制御器6は、前記ボイラ1の運転を制
御するにあたり、前記風圧センサ11により検出される
前記両流路9,10内の圧力値の差圧の状態と、前記送
風機4の稼動状態と、前記ダンパ8の制御状態とに基づ
いて、所定のロジックにより、前記風圧センサ11の異
常の有無を判定する。そして、前記制御器6は、前記送
風機4,前記ダンパ8および前記風圧センサ11と回線
14,14,14を介して、それぞれ接続されている。 【0016】前記風圧センサ11の機能は、前記両流路
9,10内の圧力値の差圧が所定値以上であれば、差圧
有りの出力信号を出力し、この差圧が所定値未満であれ
ば、差圧有りの出力信号を出力しないように構成されて
いる。 【0017】ここにおいて、前記風圧センサ11は、前
記差圧が所定値以上であれば、差圧無しの出力信号を出
力せず、この差圧が所定値未満であれば、差圧無しの出
力信号を出力することも好適である。 【0018】つぎに、前記ボイラ1の運転について説明
する。まず、前記送風機4により、前記ボイラ缶体2内
を所定時間の間掃気する(以下、「プレパージ」と云
う。)。このプレパージのとき、前記風圧センサ11に
より送風されていることを確認した後、前記バーナ3へ
燃焼用空気と燃料をともに供給し着火させ、前記ボイラ
缶体2内の水を加熱する。そして、必要に応じて、前記
ダンパ8を作動させ、燃焼用空気の量を調整する。前記
ダンパ8の作動と連動して、燃料の供給量の調整も燃料
制御弁(図示省略)等により行う。 【0019】このような構成と運転を行う前記ボイラ1
において、前記風圧センサ11の異常判定のロジックに
ついて、図1に基づいて具体的に説明する。 【0020】まず、第一実施例として、前記送風機4が
停止した状態における前記風圧センサ11の正常判定に
ついて説明する。前記制御器6は、前記送風機4が停止
した状態で、かつ前記ダンパ8が送風の状態,すなわち
前記両流路9,10が連通状態であるときの前記風圧セ
ンサ11の出力信号により、この風圧センサ11が正常
かどうかを判定する。 【0021】具体的に説明すると、前記風圧センサ11
は、前記送風機4が停止した状態で、かつ前記ダンパ8
が送風の状態であるときの前記上流側流路9内の圧力値
と、前記下流側流路10内の圧力値とをそれぞれ検出
し、前記両圧力値の差圧の有無の出力信号を前記制御器
6へ出力する。前記風圧センサ11は、前記差圧が所定
値未満であれば、差圧有りの出力信号を出力しないの
で、前記制御器6が前記差圧有りの出力信号を受信しな
ければ、前記風圧センサ11が正常であると判定する。 【0022】ここにおいて、前記送風機4が停止した状
態で、かつ前記ダンパ8が送風状態であるときの前記両
流路9,10内のそれぞれの圧力値は同じであるから差
圧は無いので、前記風圧センサ11から差圧無しの出力
信号を前記制御器6が受信しても、前記制御器6は、前
記風圧センサ11が正常であると判定することも好適で
ある。 【0023】つぎに、前記第一実施例における前記風圧
センサ11の異常判定のロジックについて説明する。前
記制御器6は、前記送風機4が停止した状態で、かつ前
記ダンパ8が送風の状態であるとき、前記正常判定と同
様、前記風圧センサ11の出力信号により、この風圧セ
ンサ11が異常かどうかを判定する。 【0024】具体的に説明すると、前記風圧センサ11
は、前記送風機4が停止した状態で、かつ前記ダンパ8
が送風の状態であるときの前記上流側流路9内の圧力値
と、前記下流側流路10内の圧力値とをそれぞれ検出
し、前記両圧力値の差圧の有無の出力信号を前記制御器
6へ出力する。正常時の前記風圧センサ11は、前記差
圧が所定値未満であれば、差圧有りの出力信号を出力し
ないが、前記制御器6が前記差圧有りの出力信号を受信
したときは、前記風圧センサ11が異常であると判定す
る。 【0025】ここにおいて、前記送風機4が停止した状
態で、かつ前記ダンパ8が送風状態であるときの前記両
流路9,10内のそれぞれの圧力値は同じであるから差
圧は無いので、前記風圧センサ11から差圧無しの出力
信号を前記制御器6が受信しないとき、前記風圧センサ
11が異常であると判定することも好適である。 【0026】つぎに、第二実施例として、前記送風機4
が運転している状態における前記風圧センサ11の正常
判定のロジックについて説明する。まず、前記制御器6
は、前記送風機4が運転している状態で、かつ前記ダン
パ8が送風停止の状態,すなわち前記両流路9,10を
遮断状態としたとき、前記風圧センサ11の出力信号に
より、この風圧センサ11が正常かどうかを判定する。 【0027】具体的に説明すると、前記風圧センサ11
は、前記送風機4が運転している状態で、かつ前記ダン
パ8が送風停止の状態であるときの前記上流側流路9と
前記下流側流路10との圧力値をそれぞれ検出し、前記
両圧力値の差圧の有無の出力信号を前記制御器6へ出力
する。そして、前記制御器6は、このとき前記風圧セン
サ11から前記差圧有りの出力信号を受信していること
を確認する。つぎに、前記制御器6は、前記送風機4が
運転している状態で、かつ前記ダンパ8を前記送風停止
の状態から送風の状態へ切り替えたとき、前記差圧有り
の出力信号が無くなれば,すなわち出力信号を受信しな
くなれば、前記風圧センサ11が正常であると判定す
る。 【0028】つぎに、前記第二実施例における前記風圧
センサ11の異常判定のロジックについて説明する。ま
ず、前記送風機4が運転している状態で、かつ前記ダン
パ8が送風停止の状態であるとき、前記制御器6は、前
記風圧センサ11から前記差圧有りの出力信号を受信し
ないときは、前記風圧センサ11が異常であると判定す
る。 【0029】また、前記送風機4が運転している状態
で、かつ前記ダンパ8を前記送風停止の状態から送風の
状態へ切り替えたとき、前記制御器6は、前記風圧セン
サ11から前記差圧有りの出力信号を継続して受信して
いれば、前記風圧センサ11が異常であると判定する。 【0030】このようにして、前記両流路9,10内の
前記差圧の状態と、前記送風機4の稼動状態と、前記ダ
ンパ8の制御状態とに基づいて、前記ロジックにより前
記風圧センサ11の異常の有無を判定する。これによ
り、前記連続パイロット方式のときのような微風のとき
であっても、前記風圧センサ11の異常の有無を確実に
判定することができる。 【0031】この風圧センサ11の異常判定は、前記ボ
イラ1の運転開始毎,あるいは待機状態から前記バーナ
3が燃焼を開始する直前等の適宜なときに行うことが効
果的である。 【0032】 【発明の効果】この発明によれば、風圧センサの異常の
有無を確実に判定することができる。
た機器の送風状態を確認する風圧センサの異常判定方法
に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に空調機器や熱機器等の各種機器等
の制御において、使用される空気を供給する送風手段の
送風状態を確認する方法は、前記送風手段から供給され
る空気の圧力を検出する圧力スイッチ,圧力センサ等,
いわゆる風圧センサが用いられる。そして、前記機器等
において、前記風圧センサの信号がマイクロコンピュー
タ等の制御器へ送信され、この制御器により、前記機器
を構成する各被制御手段を制御する。しかし、前記風圧
センサ自体の異常のときは、制御ができなくなったり、
エラー信号を出力してしまうことがある。すなわち、送
風状態が異常のとき、確実に停止指令の出力がされない
おそれがある。また、送風状態が正常のとき、停止指令
の出力がされるおそれがある。 【0003】たとえば、燃料の供給を制御する燃料制御
手段と燃焼用の空気を供給する送風手段とを備えた燃焼
機器において、前記風圧センサが用いられる。最近、前
記燃焼機器において、メインバーナの火炎に着火するた
めのパイロットバーナの火炎を連続して燃焼させること
がある。この連続パイロット方式の燃焼機器において、
前記パイロットバーナが消費する燃焼用空気は少量であ
る。すなわち、前記送風手段から供給される微風の供給
の有無の確認が重要である。この確認のため、微圧力を
検出できる風圧センサが使用される。この風圧センサの
信号により、前記燃料制御手段を制御するとき、前記風
圧センサの異常に気づかず、前記エラー信号により制御
を行うと、燃料のみ供給されることがあり危険である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、風圧センサの異常の有無を確実に判定す
ることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、送風手段を備えた機器の送風状態を確認する風圧セ
ンサの異常判定方法において、送風量を制御する制御手
段の上流側流路内の圧力値と、前記制御手段の下流側流
路内の圧力値と、前記送風手段の稼動状態と、前記制御
手段の制御状態とに基づいて、前記風圧センサの異常の
有無を判定することを特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明すると、この発明は、送風手段と、送風量を
制御する制御手段と、この制御手段の上流側流路内と下
流側流路内とのそれぞれの圧力値を検出する風圧センサ
とを備えた機器において好適に実施できる。 【0007】この異常判定方法は、まず前記制御手段の
上流側流路内の圧力値と、前記制御手段の下流側流路内
の圧力値とをそれぞれ前記風圧センサにより検出する。
ここにおいて、前記風圧センサは、前記両圧力値を同時
に検出し、さらにこの両圧力値の差圧の有無に応じた出
力信号を出力する差圧式の風圧センサが好適である。そ
して、この風圧センサは、前記両流路内の圧力値の差圧
の状態に応じた出力信号を出力する。 【0008】また、前記差圧式風圧センサの変形例とし
て、前記上流側流路および前記下流側流路に単独の風圧
センサをそれぞれ設けて前記両流路内の圧力値をそれぞ
れ検出し、それらの差圧を演算し、この差圧の有無に応
じた出力信号を出力する差圧信号出力器と組み合せるこ
とも好適である。 【0009】つぎに、前記送風手段の稼動状態を確認す
る。前記送風手段が停止の状態か,あるいは運転してい
る状態かを確認する。これとともに、前記制御手段の制
御状態を確認する。ここにおいて、前記制御手段は、機
械的に送風状態を切り替える手段,いわゆるダンパであ
る。そして、前記ダンパが送風停止の状態か,あるいは
送風の状態かを確認する。 【0010】そして、前記差圧の状態と、前記送風手段
の稼動状態と、前記ダンパの制御状態とに基づいて、所
定のロジックにより前記風圧センサの異常の有無を判定
する。 【0011】これにより、前記連続パイロット方式のと
きのような微風のときであっても、前記風圧センサの異
常の有無を確実に判定することができる。 【0012】 【実施例】以下、この発明の具体的実施例について、ボ
イラ等の熱機器の風圧センサの異常判定に適用した場合
について、図面に基づいて詳細に説明する。 【0013】図1は、この発明が適用されるボイラ1の
概略図である。このボイラ1は、内部に水を保有するボ
イラ缶体2と、このボイラ缶体2内の水を加熱するバー
ナ3と、このバーナ3へ燃焼用空気を供給する送風機4
と、前記バーナ3で燃焼した後の燃焼排ガスを屋外へ排
出する煙突5と、前記ボイラ1の運転を制御する制御器
6とを備えている。 【0014】そして、前記バーナ3と前記送風機4の間
には、送風ダクト7と、この送風ダクト7内において送
風量を制御する制御手段であるダンパ8を備えている。
さらに、前記ボイラ1は、前記ダンパ8の上流側流路9
内の圧力値と前記ダンパ8の下流側流路10内の圧力値
とを検出する差圧センサである風圧センサ11を備えて
いる。この風圧センサ11と前記上流側流路9内とは第
一圧力ライン12を介して接続されている。また、前記
風圧センサ11と前記下流側流路10内とは第二圧力ラ
イン13を介して接続されている。 【0015】前記制御器6は、前記ボイラ1の運転を制
御するにあたり、前記風圧センサ11により検出される
前記両流路9,10内の圧力値の差圧の状態と、前記送
風機4の稼動状態と、前記ダンパ8の制御状態とに基づ
いて、所定のロジックにより、前記風圧センサ11の異
常の有無を判定する。そして、前記制御器6は、前記送
風機4,前記ダンパ8および前記風圧センサ11と回線
14,14,14を介して、それぞれ接続されている。 【0016】前記風圧センサ11の機能は、前記両流路
9,10内の圧力値の差圧が所定値以上であれば、差圧
有りの出力信号を出力し、この差圧が所定値未満であれ
ば、差圧有りの出力信号を出力しないように構成されて
いる。 【0017】ここにおいて、前記風圧センサ11は、前
記差圧が所定値以上であれば、差圧無しの出力信号を出
力せず、この差圧が所定値未満であれば、差圧無しの出
力信号を出力することも好適である。 【0018】つぎに、前記ボイラ1の運転について説明
する。まず、前記送風機4により、前記ボイラ缶体2内
を所定時間の間掃気する(以下、「プレパージ」と云
う。)。このプレパージのとき、前記風圧センサ11に
より送風されていることを確認した後、前記バーナ3へ
燃焼用空気と燃料をともに供給し着火させ、前記ボイラ
缶体2内の水を加熱する。そして、必要に応じて、前記
ダンパ8を作動させ、燃焼用空気の量を調整する。前記
ダンパ8の作動と連動して、燃料の供給量の調整も燃料
制御弁(図示省略)等により行う。 【0019】このような構成と運転を行う前記ボイラ1
において、前記風圧センサ11の異常判定のロジックに
ついて、図1に基づいて具体的に説明する。 【0020】まず、第一実施例として、前記送風機4が
停止した状態における前記風圧センサ11の正常判定に
ついて説明する。前記制御器6は、前記送風機4が停止
した状態で、かつ前記ダンパ8が送風の状態,すなわち
前記両流路9,10が連通状態であるときの前記風圧セ
ンサ11の出力信号により、この風圧センサ11が正常
かどうかを判定する。 【0021】具体的に説明すると、前記風圧センサ11
は、前記送風機4が停止した状態で、かつ前記ダンパ8
が送風の状態であるときの前記上流側流路9内の圧力値
と、前記下流側流路10内の圧力値とをそれぞれ検出
し、前記両圧力値の差圧の有無の出力信号を前記制御器
6へ出力する。前記風圧センサ11は、前記差圧が所定
値未満であれば、差圧有りの出力信号を出力しないの
で、前記制御器6が前記差圧有りの出力信号を受信しな
ければ、前記風圧センサ11が正常であると判定する。 【0022】ここにおいて、前記送風機4が停止した状
態で、かつ前記ダンパ8が送風状態であるときの前記両
流路9,10内のそれぞれの圧力値は同じであるから差
圧は無いので、前記風圧センサ11から差圧無しの出力
信号を前記制御器6が受信しても、前記制御器6は、前
記風圧センサ11が正常であると判定することも好適で
ある。 【0023】つぎに、前記第一実施例における前記風圧
センサ11の異常判定のロジックについて説明する。前
記制御器6は、前記送風機4が停止した状態で、かつ前
記ダンパ8が送風の状態であるとき、前記正常判定と同
様、前記風圧センサ11の出力信号により、この風圧セ
ンサ11が異常かどうかを判定する。 【0024】具体的に説明すると、前記風圧センサ11
は、前記送風機4が停止した状態で、かつ前記ダンパ8
が送風の状態であるときの前記上流側流路9内の圧力値
と、前記下流側流路10内の圧力値とをそれぞれ検出
し、前記両圧力値の差圧の有無の出力信号を前記制御器
6へ出力する。正常時の前記風圧センサ11は、前記差
圧が所定値未満であれば、差圧有りの出力信号を出力し
ないが、前記制御器6が前記差圧有りの出力信号を受信
したときは、前記風圧センサ11が異常であると判定す
る。 【0025】ここにおいて、前記送風機4が停止した状
態で、かつ前記ダンパ8が送風状態であるときの前記両
流路9,10内のそれぞれの圧力値は同じであるから差
圧は無いので、前記風圧センサ11から差圧無しの出力
信号を前記制御器6が受信しないとき、前記風圧センサ
11が異常であると判定することも好適である。 【0026】つぎに、第二実施例として、前記送風機4
が運転している状態における前記風圧センサ11の正常
判定のロジックについて説明する。まず、前記制御器6
は、前記送風機4が運転している状態で、かつ前記ダン
パ8が送風停止の状態,すなわち前記両流路9,10を
遮断状態としたとき、前記風圧センサ11の出力信号に
より、この風圧センサ11が正常かどうかを判定する。 【0027】具体的に説明すると、前記風圧センサ11
は、前記送風機4が運転している状態で、かつ前記ダン
パ8が送風停止の状態であるときの前記上流側流路9と
前記下流側流路10との圧力値をそれぞれ検出し、前記
両圧力値の差圧の有無の出力信号を前記制御器6へ出力
する。そして、前記制御器6は、このとき前記風圧セン
サ11から前記差圧有りの出力信号を受信していること
を確認する。つぎに、前記制御器6は、前記送風機4が
運転している状態で、かつ前記ダンパ8を前記送風停止
の状態から送風の状態へ切り替えたとき、前記差圧有り
の出力信号が無くなれば,すなわち出力信号を受信しな
くなれば、前記風圧センサ11が正常であると判定す
る。 【0028】つぎに、前記第二実施例における前記風圧
センサ11の異常判定のロジックについて説明する。ま
ず、前記送風機4が運転している状態で、かつ前記ダン
パ8が送風停止の状態であるとき、前記制御器6は、前
記風圧センサ11から前記差圧有りの出力信号を受信し
ないときは、前記風圧センサ11が異常であると判定す
る。 【0029】また、前記送風機4が運転している状態
で、かつ前記ダンパ8を前記送風停止の状態から送風の
状態へ切り替えたとき、前記制御器6は、前記風圧セン
サ11から前記差圧有りの出力信号を継続して受信して
いれば、前記風圧センサ11が異常であると判定する。 【0030】このようにして、前記両流路9,10内の
前記差圧の状態と、前記送風機4の稼動状態と、前記ダ
ンパ8の制御状態とに基づいて、前記ロジックにより前
記風圧センサ11の異常の有無を判定する。これによ
り、前記連続パイロット方式のときのような微風のとき
であっても、前記風圧センサ11の異常の有無を確実に
判定することができる。 【0031】この風圧センサ11の異常判定は、前記ボ
イラ1の運転開始毎,あるいは待機状態から前記バーナ
3が燃焼を開始する直前等の適宜なときに行うことが効
果的である。 【0032】 【発明の効果】この発明によれば、風圧センサの異常の
有無を確実に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用するボイラの概略図である。
【符号の説明】
1 ボイラ(機器)
4 送風機(送風手段)
8 ダンパ(制御手段)
9 上流側流路
10 下流側流路
11 風圧センサ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 送風手段4を備えた機器1の送風状態を
確認する風圧センサ11の異常判定方法において、送風
量を制御する制御手段8の上流側流路9内の圧力値と、
前記制御手段8の下流側流路10内の圧力値と、前記送
風手段4の稼動状態と、前記制御手段8の制御状態とに
基づいて、前記風圧センサ11の異常の有無を判定する
ことを特徴とする風圧センサの異常判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002147022A JP2003336838A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 風圧センサの異常判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002147022A JP2003336838A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 風圧センサの異常判定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003336838A true JP2003336838A (ja) | 2003-11-28 |
Family
ID=29705776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002147022A Pending JP2003336838A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 風圧センサの異常判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003336838A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101398177B1 (ko) | 2012-09-19 | 2014-05-20 | 롯데알미늄 주식회사 | 가스보일러 및 그의 풍압센서를 이용한 운전제어방법 |
JP2015183885A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 株式会社サムソン | パージ監視装置を持った燃焼装置 |
JP2016001072A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 三浦工業株式会社 | ボイラ |
-
2002
- 2002-05-22 JP JP2002147022A patent/JP2003336838A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101398177B1 (ko) | 2012-09-19 | 2014-05-20 | 롯데알미늄 주식회사 | 가스보일러 및 그의 풍압센서를 이용한 운전제어방법 |
JP2015183885A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 株式会社サムソン | パージ監視装置を持った燃焼装置 |
JP2016001072A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 三浦工業株式会社 | ボイラ |
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