JP3195244B2 - 流量検出装置 - Google Patents

流量検出装置

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JP3195244B2 JP21098196A JP21098196A JP3195244B2 JP 3195244 B2 JP3195244 B2 JP 3195244B2 JP 21098196 A JP21098196 A JP 21098196A JP 21098196 A JP21098196 A JP 21098196A JP 3195244 B2 JP3195244 B2 JP 3195244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量センサを使っ
て流路に流れる気体の流量を検出する流量検出装置に関
し、特に、流量センサの経時変化を検出できるようにす
る流量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流量検出装置は、流量センサを使って流
体の流量を検出したり、流速センサを使って流体の流速
を検出し、その検出値と流路断面積との乗算値を算出す
ることで流体の流量を検出する構成を採っている。この
とき用いられる流量センサ(以下、流速センサを含めた
形で流量センサと称する)は、故障したり劣化したりす
ることになる。
【0003】これから、流量検出装置は、流量センサが
故障しているのか否かについて検出する機能を持つ必要
があるとともに、流量センサが劣化しているのか否かに
ついて検出する機能を持つ必要がある。
【0004】しかしながら、これまでの流量検出装置で
は、流量センサが故障しているのか否かについて検出す
る機能を持つことはあっても、流量センサが劣化してい
るのか否かについて検出する機能については持っていな
いのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、本出願人は、特
願平3-106528 号公報で、気体の流量測定に用いる流速
センサとして、高精度かつ高速応答を実現する微細加工
ダイアフラム構成の流速センサを開示した。
【0006】この流速センサは、図12に示すように、
シリコン基板100の背面側中央部に異方性エッチング
を使って表面側に連通しない開口101を形成すること
で、シリコン基板100に薄肉状のダイアフラム102
を形成し、このダイアフラム102の表面中央に薄膜の
ヒータエレメント103を配設するとともに、そのヒー
タエレメント103の両側に薄膜の測温抵抗エレメント
104,105を配設し、更に、シリコン基板100の基
板部分に周囲温度を測定する周囲温度測温抵抗エレメン
ト106を配設する構成を採るものである。なお、図中
に示すSはダイアフラム102を貫通するスリットであ
って、ヒータエレメント103及び測温抵抗エレメント
104,105を熱的に絶縁すべく設けられている。ま
た、ダイアフラム102の材質は窒化シリコンである。
【0007】この本出願人の開示した流速センサは、周
囲温度測温抵抗エレメント106の検出する周囲温度よ
りも規定温度高く加熱されるヒータエレメント103の
上を移動する気体により引き起こされる熱移動を、測温
抵抗エレメント104,105を使って検出することで、
その気体の流速を検出するものであり、熱絶縁された非
常に薄いダイアフラム102の上に形成されていること
から、極めて速い応答速度で、かつ高精度に気体の流速
を検出できるという特徴がある。
【0008】しかるに、この本出願人の開示した流速セ
ンサは、高速応答で高精度という特徴があるものの、繊
細な構造を持つことから経時変化を引き起こす可能性が
ある。例えば、気体中のダストやミストがヒータエレメ
ント103に付着すると、熱容量が増加することで、ヒ
ータエレメント103の発熱温度が下がってしまい、正
確な流速を測定できないことになる。
【0009】このような問題点は、本出願人の開示した
流速センサに固有の問題点ではなく、熱線式流速センサ
等のような繊細な構造を持つものに共通の問題点であ
る。これから、本出願人の開示した流速センサや熱線式
流速センサ等のような経時変化を引き起こす可能性のあ
る流量センサを実装していく場合には、その経時変化を
検出する機能を持つことが必要となる。
【0010】しかしながら、従来の流量検出装置では、
上述したように、流量センサの劣化については検出する
機能を持っていない。これから、経時変化を引き起こす
可能性のある流量センサを使って流量を検出していく構
成を採る場合には、この流量センサの経時変化を検出で
きるようにする構成を構築していく必要がある。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、流量センサを使って流路に流れる気体の流量
を検出する構成を採るときにあって、流量センサの経時
変化を検出できるようにする新たな流量検出装置の提供
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の流量検出装置では、主流路あるいはそれを
バイパスする流路で構成される測定用流路に流れる気体
の流量を、直接あるいは流速を介して検出する流量セン
サを備えて、その流量センサの検出値に従って主流路に
流れる気体の流量を検出する構成を採るときにあって、
測定用流路に流れる流量積算値よりも少ない流量積算値
の気体を流すチェック用流路を、主流路をバイパスする
形で設ける構成を採る。
【0013】例えば、通常動作時に、測定用流路を開く
とともにチェック用流路を遮断し、流量センサの検出を
行うときに、チェック用流路を開くとともに測定用流路
を遮断する制御手段を備えることで、測定用流路の流量
積算値がチェック用流路の流量積算値よりも大きくなる
ように構成したり、測定用流路とチェック用流路とに気
体が常時流れる構成を採るときにあって、測定用流路の
流路抵抗をチェック用流路の流路抵抗よりも小さくする
ことで、測定用流路の流量積算値がチェック用流路の流
量積算値よりも大きくなるように構成するのである。
【0014】そして、更に、流量センサと同一形式のも
ので構成されて、チェック用流路に流れる気体の流量を
直接あるいは流速を介して検出するチェック用流量セン
サと、流量センサの検出値を収集するとともに、その収
集タイミングに合わせて、主流路の気体流量がその収集
時と同一であるときに出力されるチェック用流量センサ
の検出値を収集する収集手段と、収集手段の収集する2
つの検出値を比較することで、流量センサの経時変化を
検出する検出手段とを備える構成を採る。
【0015】このように構成される本発明の流量検出装
置では、チェック用流量センサに流れる気体の流量積算
値が、測定用流量センサに流れる気体の流量積算値より
も小さくなるように設定されているので、チェック用流
量センサの劣化に比べて、測定用流量センサの劣化が進
むことになる。
【0016】これから、制御手段が備えられるときに
は、収集手段は、主流路に流れる気体の流量が安定状態
を示すときに、流量センサの検出値を収集するととも
に、その収集の後、制御手段を制御することで、チェッ
ク用流量センサに気体を流して、そのときのチェック用
流量センサの検出値を収集する。
【0017】そして、この収集手段の収集結果を受け
て、検出手段は、収集手段の収集する流量センサの検出
値とチェック用流量センサの検出値とを比較すること
で、流量センサの劣化が進んでいるのか否かを検出す
る。
【0018】また、このように構成される本発明の流量
検出装置では、測定用流路の流路抵抗がチェック用流路
の流路抵抗よりも小さくなるように構成されているとき
には、収集手段は、流量センサの検出値とチェック用流
量センサの検出値とを同時に収集する。
【0019】そして、この収集手段の収集結果を受け
て、検出手段は、収集手段の収集する流量センサの検出
値とチェック用流量センサの検出値とを比較すること
で、流量センサの劣化が進んでいるのか否かを検出す
る。
【0020】このように、本発明の流量検出装置によれ
ば、流量センサを使って流路に流れる気体の流量を検出
する構成を採るときにあって、その流量センサの経時変
化を検出できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、燃焼制御系に適用した実施
の形態に従って本発明を詳細に説明する。図1に、本発
明の流量検出装置の適用される燃焼制御系のシステム構
成の一例を図示する。
【0022】この燃焼制御系は、ガスを燃焼するバーナ
10と、バーナ10が燃焼しているのか否かを検出する
火炎検出センサ11と、バーナ10を着火するイグナイ
タ12と、バーナ10に供給するガスの流量を調整する
ガス用比例弁13と、バーナ10に供給する空気の流量
を調整する空気用比例弁14と、ガス用比例弁13に供
給するガスの圧力を調整するメイン圧力調整弁15と、
バーナ10のパイロットバーナに供給する着火用ガスの
圧力を調整するパイロット圧力調整弁16と、ガス用比
例弁13に供給するガスを遮断するデュアル構成のメイ
ン遮断弁17と、バーナ10に供給する着火用ガスを遮
断するデュアル構成のパイロット遮断弁18と、バーナ
10に供給するガスの流速を検出するガス流速検出機構
19と、バーナ10に供給する空気の流量を検出する空
気流速検出機構20と、燃焼制御系の制御処理を司る燃
焼制御装置21と、制御対象の温度値とそれに対する設
定温度値とから燃焼制御装置21に対して熱要求を発行
する温度調節器22とで構成される。
【0023】図1に示す燃焼制御系では、燃焼制御装置
21は、ガス流速検出機構19の検出するガス流速から
求まるガス流量を使って、ガス用比例弁13を空気用比
例弁14とは機械的・構造的に切り離して制御するとと
もに、空気流速検出機構20の検出する空気流速から求
まる空気流量を使って、空気用比例弁14をガス用比例
弁13とは機械的・構造的に切り離して制御すること
で、高精度の空燃比制御を実現する構成を採るものであ
り、これを実現するためには、ガス流速検出機構19が
ガス流速を正確に検出する必要があるとともに、空気流
速検出機構20が空気流速を正確に検出する必要があ
る。
【0024】次に、ガス流速検出機構19に適用した実
施例に従って本発明を詳細に説明する。図2に、本発明
により構成されるガス流速検出機構19の一実施例を図
示する。
【0025】この図に示すように、本発明のガス流速検
出機構19は、ガス用比例弁13に供給されるガスの流
路となるガス主流路30と、ガス主流路30をバイパス
するガス分岐流路31と、ガス主流路30に流れるガス
の流速を検出する測定用流速センサ32と、測定用流速
センサ32と同一のもので構成されて、ガス分岐流路3
1に流れるガスの流速を検出する比較用流速センサ33
と、測定用流速センサ32よりも上流側に設けられて、
ガス主流路30を遮断する主流路遮断弁34と、比較用
流速センサ33よりも上流側に設けられて、ガス分岐流
路31を遮断する第1の分岐流路遮断弁35と、比較用
流速センサ33よりも下流側に設けられて、ガス分岐流
路31を遮断する第2の分岐流路遮断弁36とを備え
る。
【0026】このように、本発明のガス流速検出機構1
9は、測定用流速センサ32と比較用流速センサ33と
いう2つの流速センサを備えることを特徴とする。これ
から、ガス流速検出機構19の出力値を入力とする燃焼
制御装置21は、図3に示すように、測定用流速センサ
32の出力値か比較用流速センサ33の出力値のいずれ
か一方を選択するマルチプレクサ40を備える構成を採
って、A/D変換器41を使ってそのマルチプレクサ4
0の選択する出力値をディジタル値に変換して、CPU
42に入力する構成を採ることになる。
【0027】一方、燃焼制御装置21は、本発明のガス
流速検出機構19を備えるときには、図3に示すよう
に、CPU42上で走行するプログラムとして、ガス流
速検出機構19/空気流速検出機構20/火炎検出セン
サ11の検出値を受け取り、それに応じて、イグナイタ
12/ガス用比例弁13/空気用比例弁14/メイン圧
力調整弁15/パイロット圧力調整弁16/メイン遮断
弁17/パイロット遮断弁18を制御することで燃焼制
御を実行する燃焼制御プログラム50と、ガス流速検出
機構19/空気流速検出機構20を制御しつつ、ガス流
速検出機構19/空気流速検出機構20の検出機能の劣
化を検出するセンサチェックプログラム51とを備える
構成を採る。
【0028】このガス流速検出機構19の備える測定用
流速センサ32及び比較用流速センサ33としては、高
速かつ高精度にガス流速を検出できることで、高精度の
空燃比制御の実現を可能とすることから、本出願人が特
願平3-106528 号公報で開示した図12に示す微細加工
ダイアフラム構成の流速センサを用いることが好まし
い。
【0029】図4に、この本出願人が開示した流速セン
サを用いる場合に、ガス流速検出機構19の備える回路
ブロックの一実施例を図示する。この図4(a)に示す
ように、ガス流速検出機構19は、図12に示したヒー
タエレメント103及び周囲温度測温抵抗エレメント1
06と、固定抵抗R1,R2とで構成されるホイストンブ
リッジ回路を使って、ヒータエレメント103が周囲温
度に対して一定の温度上昇を示すようにヒータエレメン
ト103を加熱するとともに、図4(b)に示すよう
に、図12に示した測温抵抗エレメント104,105
と、固定抵抗R3,R4とで構成されるホイストンブリッ
ジ回路を使って、ガスの流速に応じた温度上昇に伴う測
温抵抗エレメント104,105の抵抗変化を電圧として
取り出して、それを差動アンプで増幅することでガス流
速に応じた電圧値を出力する構成を採ることになる。
【0030】次に、センサチェックプログラム51の実
行する処理に従って、本発明について詳細に説明する。
図5に、センサチェックプログラム51の実行する処理
フローの一実施例を図示する。
【0031】センサチェックプログラム51は、規定の
診断周期に従って、燃焼制御プログラム50から呼び出
されると、図5の処理フローに示すように、先ず最初
に、ステップ1で、燃焼制御プログラム50に対して、
ガス用比例弁13の弁開度を固定にするように指示す
る。すなわち、ガス主流路30に流れるガスの流量が一
定になるように指示するのである。この指示を受け取る
と、燃焼制御プログラム50は、温度調節器22の発行
する熱要求とは切り離して、ガス用比例弁13の弁開度
を固定にするよう制御することになる。
【0032】続いて、ステップ2で、測定用流速センサ
32の出力値V1を取り込む。続いて、ステップ3で、
通常の燃焼制御モードにあることで、それまで開いてい
た主流路遮断弁34(図中ではバルブAと略記する)を
閉じるとともに、通常の燃焼制御モードにあることで、
それまで閉じていた第1及び第2の分岐流路遮断弁3
5,36( 図中では、それぞれバルブB,Cと略記する)
を開くことで、検査モードに入って、それまでガス主流
路30に流れていたガスがガス分岐流路31に流れるよ
うに制御する。
【0033】続いて、ステップ4で、比較用流速センサ
33の出力値V2を取り込む。続いて、ステップ5で、
検査モードから通常の燃焼制御モードに戻すべく、それ
まで閉じていた主流路遮断弁34を開くとともに、それ
まで開いていた第1及び第2の分岐流路遮断弁35,36
を閉じることで、再びガスがガス主流路30に流れるよ
うに制御し、続くステップ6で、燃焼制御プログラム5
0に対して、ガス用比例弁13の弁開度を通常通り制御
するように指示する。この指示を受け取ると、燃焼制御
プログラム50は、温度調節器22の発行する熱要求に
従ってガス用比例弁13の弁開度を制御することにな
る。
【0034】続いて、ステップ7で、ステップ2で取り
込んだ測定用流速センサ32の出力値V1と、ステップ
4で取り込んだ比較用流速センサ33の出力値V2との
間の関係のズレが規定の範囲を超えているのか否かをチ
ェックする。
【0035】ガス分岐流路31は検査モードのときだけ
開き、通常の燃焼制御モードのときにはガス主流路30
が開いていることから、比較用流速センサ33に流れる
ガスの流量積算値が、測定用流速センサ32に流れるガ
スの流量積算値よりも小さいので、図6に示すように、
比較用流速センサ33の劣化に比べて、測定用流速セン
サ32の劣化が進むことになる。
【0036】これから、このステップ7では、この劣化
特性を考慮して、比較用流速センサ33の出力値V2を
測定用流速センサ32の出力値V1で割り算した値「V
2/V1」を求めて、この値が、規定の閾値を超えるか
否かをチェックすることで、測定用流速センサ32の劣
化が進んでいるのか否かをチェックしたり、比較用流速
センサ33の出力値V2から測定用流速センサ32の出
力値V1を引き算した値「V2−V1」を求めて、この
値が、出力値V2あるいは出力値V1の値に応じて設定
される規定の閾値を超えるか否かをチェックすること
で、測定用流速センサ32の劣化が進んでいるのか否か
をチェックすることになる。
【0037】このステップ7で、測定用流速センサ32
の出力値V1と比較用流速センサ33の出力値V2との
間の関係のズレが大きくないことを判断するときには、
測定用流速センサ32に劣化が生じていないことを判断
して、そのまま処理を終了し、そのズレが大きいことを
判断するときには、測定用流速センサ32に劣化が生じ
たことを判断して、ステップ8に進んで、図示しないデ
ィスプレイに測定用流速センサ32の劣化を表示して処
理を終了する。
【0038】このようにして、測定用流速センサ32が
劣化しているのか否かを検出できるようになる。これか
ら、ガス流速検出機構19は、ガス主流路30に流れる
ガス流量を正確に検出できるようになる。
【0039】本発明のガス流速検出機構19では、測定
用流速センサ32と比較用流速センサ33という2つの
流速センサを備える構成を採っている。これから、測定
用流速センサ32の劣化を検出できるという効果の他
に、測定用流速センサ32の故障時に、比較用流速セン
サ33を用いてそのバックアップを実現できるという構
成を構築できることになる。
【0040】すなわち、センサチェックプログラム51
とは別に用意されるチェックプログラムが、例えば、測
定用流速センサ32のヒータエレメント103の加熱を
一時的に停止する構成を採って、そのときに出力される
測定用流速センサ32の出力値がほぼゼロ値を示すのか
否かをチェックすることで、測定用流速センサ32に故
障が発生しているのか否かを判断する構成を採るとき
に、燃焼制御プログラム50は、測定用流速センサ32
の故障が検出されると、図7の処理フローに示すよう
に、それまで開いていた主流路遮断弁34を閉じるとと
もに、それまで閉じていた第1及び第2の分岐流路遮断
弁35,36を開くことで、それまでガス主流路30に流
れていたガスがガス分岐流路31に流れるように制御し
てから、比較用流速センサ33の出力値を選択入力する
ことで、ガス主流路30に流れるガスの流量を検出す
る。
【0041】このようにして、測定用流速センサ32の
故障時に、比較用流速センサ33を用いてそのバックア
ップを実現できることになる。図8に、本発明により構
成されるガス流速検出機構19の他の実施例を図示す
る。
【0042】この実施例のガス流速検出機構19は、ガ
ス主流路30の途中に、分岐ブロック60を設けて、そ
こに、オリフィスプレート61を配置し、そのオリフィ
スプレート61の上流側からそのオリフィスプレート6
1の下流側に分岐する第1のガス分岐流路62/第2の
ガス分岐流路63を設けるとともに、その第1のガス分
岐流路62に、測定用流速センサ32と大きな開口を持
つオリフィスプレート64とを設け、その第2のガス分
岐流路63に、比較用流速センサ33と小さな開口を持
つオリフィスプレート65とを設ける。
【0043】この構成に従って、測定用流速センサ32
と比較用流速センサ33には、ガスが常時流れるととも
に、測定用流速センサ32に流れるガスの流量が比較用
流速センサ33に流れるガスの流量よりも大きくなるこ
とから、図2の実施例のガス流速検出機構19と同様
に、比較用流速センサ33の劣化に比べて、測定用流速
センサ32の劣化が進むことになる。
【0044】図9に、この実施例に従う場合に、センサ
チェックプログラム51の実行する処理フローの一実施
例を図示する。センサチェックプログラム51は、規定
の診断周期に従って、燃焼制御プログラム50から呼び
出されると、図9の処理フローに示すように、先ず最初
に、ステップ1で、測定用流速センサ32の出力値V1
を取り込み、続くステップ2で、比較用流速センサ33
の出力値V2を取り込む。この2つの取り込みの時間間
隔は非常に短いので、ガス主流路30に流れるガス流量
は、この間変化しないものと見なせる。
【0045】続いて、ステップ3で、ステップ1で取り
込んだ測定用流速センサ32の出力値V1と、ステップ
2で取り込んだ比較用流速センサ33の出力値V2との
間の関係のズレが規定の範囲を超えているのか否かをチ
ェックする。このチェック処理は、上述したように、比
較用流速センサ33の出力値V2を測定用流速センサ3
2の出力値V1で割り算した値「V2/V1」を求め
て、この値が、規定の閾値を超えるか否かをチェックす
ることで行ったり、比較用流速センサ33の出力値V2
から測定用流速センサ32の出力値V1を引き算した値
「V2−V1」を求めて、この値が、出力値V2あるい
は出力値V1の値に応じて設定される規定の閾値を超え
るか否かをチェックすることで行う。
【0046】このステップ3で、測定用流速センサ32
の出力値V1と比較用流速センサ33の出力値V2との
間の関係のズレが大きくないことを判断するときには、
測定用流速センサ32に劣化が生じていないことを判断
して、そのまま処理を終了し、そのズレが大きいことを
判断するときには、測定用流速センサ32に劣化が生じ
たことを判断して、ステップ4に進んで、図示しないデ
ィスプレイに測定用流速センサ32の劣化を表示して処
理を終了する。
【0047】このようにして、測定用流速センサ32が
劣化しているのか否かを検出できるようになる。これか
ら、ガス流速検出機構19は、ガス主流路30に流れる
ガス流量を正確に検出できるようになる。
【0048】この実施例のガス流速検出機構19では、
ガス主流路30から分岐する第1のガス分岐流路62に
ガスを常時流す構成を採って、そこに測定用流速センサ
32を配置するとともに、ガス主流路30から分岐する
第2のガス分岐流路63にガスを常時流す構成を採っ
て、そこに比較用流速センサ33を配置する構成を採っ
ている。
【0049】これから、ガス主流路30に流れるガスの
流量を高精度に検出できる構成を構築できるようにな
る。すなわち、例えば、ガス主流路30に流れるガス流
量と、第1のガス分岐流路62に流れるガス流量との比
率が「10:1」で、ガス主流路30に流れるガス流量
と、第2のガス分岐流路63に流れるガス流量との比率
が「100 :1」であることを想定する。
【0050】この場合、図10に示すように、ガス主流
路30に流れるガス流量が“100m3 /h”であると
きには、測定用流速センサ32に流れるガス流量は“1
0m 3 /h”で、比較用流速センサ33に流れるガス流
量は“1m3 /h”となり、一方、ガス主流路30に流
れるガス流量が“10m3 /h”であるときには、測定
用流速センサ32に流れるガス流量は“1m3 /h”
で、比較用流速センサ33に流れるガス流量は“0.1m
3 /h”となる。
【0051】このときにあって、ガス主流路30に流れ
るガス流量が“100m3 /h”のときには、流速セン
サの測定レンジの関係で、測定用流速センサ32の検出
精度よりも比較用流速センサ33の検出精度の方が高い
場合があり、そして、ガス主流路30に流れるガス流量
が“10m3 /h”のときには、比較用流速センサ33
の検出精度よりも測定用流速センサ32の検出精度の方
が高い場合がある。
【0052】このような場合には、燃焼制御プログラム
50は、図11の処理フローに示すように、先ず最初
に、ステップ1で、選択入力している流速センサ(測定
用流速センサ32or比較用流速センサ33)の検出値
が、その流速センサに割り当てられたガス流量領域であ
るのかをチェックし、続くステップ2で、割当領域であ
ることを判断するときには、ステップ4に進んで、現状
のままの流速センサの選択入力であることを燃焼制御プ
ログラム50の主処理プログラムに通知して処理を終了
する。
【0053】一方、ステップ2で、その流速センサに割
り当てられた割当領域でないことを判断するときには、
ステップ3に進んで、もう一方の流速センサ、すなわ
ち、現在入力している流速センサが測定用流速センサ3
2のときには比較用流速センサ33、現在入力している
流速センサが比較用流速センサ33のときには測定用流
速センサ32の検出値を選択入力して、その旨を燃焼制
御プログラム50の主処理プログラムに通知して処理を
終了する。
【0054】この通知を受けて、燃焼制御プログラム5
0の主処理プログラムは、どちらの流速センサを選択入
力しているのかに合わせて、掛け算の倍率を変えること
でガス主流路30に流れるガス流量を検出する。
【0055】このようにして、精度の高い方の流速セン
サを用いてガス主流路30に流れるガス流量を検出する
ので、ガス主流路30に流れるガス流量を高精度に検出
できるようになる。
【0056】図示実施例に従って本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施
例では、ガスの流量検出の適用例に従って本発明を開示
したが、本発明はこれに限られるものではなく、他の気
体の流量検出に対してもそのまま適用できるのである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流量検出
装置によれば、流量センサを使って流路に流れる気体の
流量を検出する構成を採るときにあって、その流量セン
サの経時変化を検出できるようになる。
【0058】そして、その流量センサの故障時にも、別
に用意する流量センサに従って流路に流れる気体の流量
を検出できるようになる。そして、本発明の流量検出装
置によれば、流路に流れる気体の流量を高精度に検出で
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用される燃焼制御系のシステム構成
例である。
【図2】ガス流速検出機構の一実施例である。
【図3】燃焼制御装置の装置構成の一実施例である。
【図4】ガス流速検出機構の備える回路ブロックの一実
施例である。
【図5】センサチェックプログラムの実行する処理フロ
ーの一実施例である。
【図6】流速センサの経時変化の説明図である。
【図7】燃焼制御プログラムの実行する処理フローの一
実施例である。
【図8】ガス流速検出機構の他の実施例である。
【図9】センサチェックプログラムの実行する処理フロ
ーの一実施例である。
【図10】流速センサの切替処理の説明図である。
【図11】燃焼制御プログラムの実行する処理フローの
一実施例である。
【図12】本出願人が開示した流速センサの説明図であ
る。
【符号の説明】
10 バーナ 11 火炎検出センサ 12 イグナイタ 13 ガス用比例弁 14 空気用比例弁 15 メイン圧力調整弁 16 パイロット圧力調整弁 17 メイン遮断弁 18 パイロット遮断弁 19 ガス流速検出機構 20 空気流速検出機構 21 燃焼制御装置 22 温度調節器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主流路あるいはそれをバイパスする流路
    で構成される測定用流路に流れる気体の流量を、直接あ
    るいは流速を介して検出する流量センサを備えて、該流
    量センサの検出値に従って主流路に流れる気体の流量を
    検出する流量検出装置において、 上記測定用流路に流れる流量積算値よりも少ない流量積
    算値の気体を流すチェック用流路を、上記主流路をバイ
    パスする形で設ける構成を採り、 かつ、上記流量センサと同一形式のもので構成されて、
    上記チェック用流路に流れる気体の流量を直接あるいは
    流速を介して検出するチェック用流量センサと、 上記流量センサの検出値を収集するとともに、その収集
    タイミングに合わせて、上記主流路の気体流量がその収
    集時と同一であるときに出力される上記チェック用流量
    センサの検出値を収集する収集手段と、 上記収集手段の収集する2つの検出値を比較すること
    で、上記流量センサの経時変化を検出する検出手段とを
    備えることを、 特徴とする流量検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流量検出装置において、 通常動作時に、測定用流路を開くとともにチェック用流
    路を遮断し、収集手段の収集時に、チェック用流路を開
    くとともに測定用流路を遮断する制御手段を備えること
    を、 特徴とする流量検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の流量検出装置において、 測定用流路とチェック用流路とに気体が常時流れる構成
    を採るとともに、測定用流路の流路抵抗をチェック用流
    路の流路抵抗よりも小さくするように構成することを、 特徴とする流量検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の流量検出装置において、 主流路に流れる気体の流量に応じて、流量センサの検出
    値かチェック用流量センサの検出値のいずれか一方を選
    択する選択手段を備え、 上記選択手段の選択する検出値に従って主流路に流れる
    気体の流量を検出するように構成することを、特徴とす
    る流量検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の流量検出
    装置において、 流量センサが故障するときに、チェック用流量センサの
    検出値に従って主流路に流れる気体の流量を検出するよ
    うに構成することを、 特徴とする流量検出装置。
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