JP3251175B2 - 流速センサ診断装置 - Google Patents

流速センサ診断装置

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JP3251175B2
JP3251175B2 JP17450696A JP17450696A JP3251175B2 JP 3251175 B2 JP3251175 B2 JP 3251175B2 JP 17450696 A JP17450696 A JP 17450696A JP 17450696 A JP17450696 A JP 17450696A JP 3251175 B2 JP3251175 B2 JP 3251175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータエレメント
と、そのヒータエレメント上を移動する流体により引き
起こされる熱移動により抵抗値を変化させる測温抵抗エ
レメントとで構成される流速センサを診断対象として、
その流速センサが正常であるのか否かを診断する流速セ
ンサ診断装置に関する。
【0002】流体の流速を測定する流速センサに対して
は、燃焼制御系等に使用される場合、非常に高い信頼性
が要求されることになる。これから、流速センサが故障
しているのか否かを正確に検出できるようにする構成の
構築が叫ばれている。
【0003】
【従来の技術】本出願人は、特願平3-106528 号公報
で、高精度かつ高速応答を実現する半導体ダイアフラム
構成の流速センサを開示した。
【0004】この流速センサは、図8に示すように、シ
リコン基板100の背面側中央部に異方性エッチングを
使って表面側に連通しない開口101を形成すること
で、シリコン基板100に薄肉状のダイアフラム102
を形成し、このダイアフラム102の表面中央に薄膜の
ヒータエレメント103を配設するとともに、そのヒー
タエレメント103の両側に薄膜の測温抵抗エレメント
104,105を配設し、更に、シリコン基板100の基
板部分に周囲温度を測定する周囲温度測温抵抗エレメン
ト106を配設する構成を採るものである。
【0005】なお、図中に示すSはダイアフラム102
を貫通するスリットであって、ヒータエレメント103
及び測温抵抗エレメント104,105を熱的に絶縁すべ
く設けられている。また、ダイアフラム102の材質は
窒化シリコンである。
【0006】この本出願人の開示した流速センサは、加
熱されるヒータエレメント103の上を移動する流体に
より引き起こされる熱移動を測温抵抗エレメント10
4,105を使って検出することで、その流体の流速を検
出するものであり、熱絶縁された非常に薄いダイアフラ
ム102の上に形成されていることから、極めて速い応
答速度で、かつ高精度に流体の流速を検出できるととも
に、極めて低消費電力で動作するという特徴がある。
【0007】従来技術に従ってこのような流速センサを
駆動する場合には、図9に示すように、ヒータエレメン
ト103と周囲温度測温抵抗エレメント106と固定抵
抗R1,R2とでホイストンブリッジ回路を構成して、ヒ
ータエレメント103の発熱値が周囲温度測温抵抗エレ
メント106で決められる規定値よりも高くなるときに
は、ヒータエレメント103への電流供給量を小さくす
るとともに、低くなるときには、その電流供給量を大き
くすることで、周囲温度に対して一定の温度上昇を示す
ようにとヒータエレメント103を加熱する。
【0008】そして、図10に示すように、測温抵抗エ
レメント104,105と固定抵抗R3,R4とでホイスト
ンブリッジ回路を構成して、これに直流電圧を印加する
ことで、温度上昇に伴う測温抵抗エレメント104,10
5の抵抗変化をホイストンブリッジ回路の電圧バランス
のくずれとして取り出す構成を採って、それを差動アン
プで増幅することで流体の流速を検出する構成を採るこ
とになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回路構成に従って流速センサを駆動する構成を採っ
ていると、ヒータエレメント103や周囲温度測温抵抗
エレメント106が故障(断線や短絡)しても、それを
検出できないという問題点があった。そして、測温抵抗
エレメント104,105が故障(断線や短絡)しても、
それを検出できないという問題点があった。
【0010】これから、従来技術に従っていると、本出
願人の開示した流速センサは、高い信頼性の要求される
所には使用できないという問題点があった。本発明はか
かる事情に鑑みてなされたものであって、ヒータエレメ
ントと、そのヒータエレメント上を移動する流体により
引き起こされる熱移動により抵抗値を変化させる測温抵
抗エレメントとで構成される流速センサを診断対象とし
て、その流速センサが故障しているのか否かを正確に診
断できるようにする流速センサ診断装置の提供を目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明の診断対象となる流速セ
ンサ、2は本発明を具備する流速センサ診断装置であ
る。
【0012】ここで、流速センサ1は、流体の流速を検
出するものであるが、用途に応じては流体の流量検出に
用いられる。すなわち、流速センサ1の設置される流路
は、流体によって腐食や磨耗が発生しないように十分に
耐久性のある材質で形成されているので、その断面積が
実質的に不変であると考えてよい。これから、流速を測
定することで、断面積と流速との積で表される流量も一
義的に求まるので、流量検出の要求される適用箇所に対
しては、流体の流量検出用に用いられることになる。
【0013】この流速センサ1は、ヒータエレメントを
持つブリッジ回路で構成されて、ヒータエレメントを加
熱するヒータ発熱回路10と、そのヒータエレメント上
を移動する流体により引き起こされる熱移動により抵抗
値を変化させる1つ又は複数の測温抵抗エレメントを持
つブリッジ回路で構成されて、測温抵抗エレメントの抵
抗値に応じた測定信号を発生するセンサ検出回路11と
を備える。
【0014】一方、流速センサ診断装置2は、ヒータ発
熱回路10に印加する発熱用の駆動信号の信号レベルを
変更する変更手段20と、センサ検出回路11の出力す
る測定信号を入手する入手手段21と、基準値を使って
流速センサ1が正常であるのか否かを判定する判定手段
22と、流体の流速が一定状態であるのか否かを判断す
る判断手段23と、判定手段22の用いる基準値を管理
する管理手段24と、管理手段24の管理する基準値を
生成する生成手段25とを備える。
【0015】このように構成される本発明の流速センサ
診断装置2では、診断要求が発行された後、判断手段2
3が、センサ検出回路11の出力する測定信号を監視す
ることで、流体の流速が一定状態にあることを判断する
と、変更手段20は、ヒータ発熱回路10に印加する発
熱用の駆動信号の信号レベルを正規のものから診断用の
ものに変更する。
【0016】この変更手段20の変更処理を受けて、入
手手段21は、センサ検出回路11の出力する測定信号
を監視することで、この変更処理により変化するその測
定信号の変化量を入手し、これを受けて、判定手段22
は、入手手段21の入手した変化量を基準値と比較する
ことで流速センサ1の正常異常を判定する。
【0017】そして、生成手段25は、例えば、装置立
ち上げ時に、判定処理のときと同一又は類似の状態を生
成して、そのときに出力されるセンサ検出回路11の測
定信号から、判定手段22の用いる基準値を生成して管
理手段24に登録する。
【0018】このように、本発明の流速センサ診断装置
2では、流体の流速が一定となる状態のときに、ヒータ
発熱回路10に印加する駆動信号の信号レベルを変化さ
せる構成を採って、流速センサ1がその変化に追従して
検出値を変化させていくのか否かを見ることによって、
流速センサ1が正常であるのか否かを診断する構成を採
ることから、流速センサ1が故障しているのか否かを正
確に診断できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、燃焼制御系に適用した実施
の形態に従って本発明を詳細に説明する。図2に、本発
明の適用される燃焼制御系のシステム構成の一例を図示
する。
【0020】この燃焼制御系は、ガスを燃焼するバーナ
30と、バーナ30が燃焼しているのか否かを検出する
火炎検出センサ31と、バーナ30を着火するイグナイ
タ32と、バーナ30に供給するガスの流量を調整する
ガス用比例弁33と、バーナ30に供給する空気の流量
を調整する空気用比例弁34と、ガス用比例弁33に供
給するガスの圧力を調整するメイン圧力調整弁35と、
バーナ30のパイロットバーナに供給する着火用ガスの
圧力を調整するパイロット圧力調整弁36と、ガス用比
例弁33に供給するガスを遮断するデュアル構成のメイ
ン遮断弁37と、バーナ30に供給する着火用ガスを遮
断するデュアル構成のパイロット遮断弁38と、バーナ
30に供給するガスの流速を検出する本出願人が特願平
3-106528 号公報で開示した半導体ダイアフラム構成の
ガス用流速センサ39と、バーナ30に供給する空気の
流速を検出する本出願人が特願平3-106528 号公報で開
示した半導体ダイアフラム構成の空気用流速センサ40
と、燃焼制御系の制御処理を司る燃焼制御装置41と、
制御対象の温度値とそれに対する設定温度値とから燃焼
制御装置41に対して熱要求を発行する温度調節器42
とで構成されている。
【0021】図2に示す燃焼制御系では、燃焼制御装置
41は、ガス用流速センサ39の検出するガス流速から
求まるガス流量を使って、ガス用比例弁33を空気用比
例弁34とは機械的・構造的に切り離して制御するとと
もに、空気用流速センサ40の検出する空気流速から求
まる空気流量を使って、空気用比例弁34をガス用比例
弁33とは機械的・構造的に切り離して制御すること
で、高精度の空燃比制御を実現する構成を採っている。
【0022】この空燃比制御を実現するためには、ガス
及び空気の流量を高速かつ高精度に測定できる必要があ
り、これから、ガス用流速センサ39及び空気用流速セ
ンサ40として、本出願人が特願平3-106528 号公報で
開示した上述の半導体ダイアフラム構成の流速センサを
用いることが不可欠となる。
【0023】図3に、本発明により構成されるガス用流
速センサ39及び空気用流速センサ40の制御構成の一
実施例を図示する。なお、以下では、説明の便宜上、ガ
ス用流速センサ39及び空気用流速センサ40を流体用
流速センサ50として示すことにする。
【0024】この図3に示す実施例では、流体用流速セ
ンサ50は、ヒータブリッジ回路51と、センサブリッ
ジ回路52とを備える。このヒータブリッジ回路51
は、図4(a)に示すように、図9に示した従来のヒー
タブリッジ回路60で構成されて、燃焼制御装置41か
ら送られてくる直流電圧の駆動信号に従って、周囲温度
に対して一定の温度上昇を示すようにとヒータエレメン
ト103を加熱する。ここで、図8に示したように、1
03はダイアフラム102の上に形成されるヒータエレ
メント、106はシリコン基板100の上に形成される
周囲温度測温抵抗エレメントである。
【0025】また、センサブリッジ回路52は、図4
(b)に示すように、図10に示した従来のセンサブリ
ッジ回路61で構成されて、燃焼制御装置41から送ら
れてくる直流電圧の駆動信号に従って、流体の流速に応
じた電圧値を出力する。ここで、図8に示したように、
104,105はダイアフラム102の上に形成される測
温抵抗エレメントである。
【0026】一方、燃焼制御装置41は、CPU410
と、A/D変換器411と、燃焼制御機構412の他
に、流体用流速センサ50を制御するために、第1のリ
レー413と、第2のリレー414と、第1のリレー4
13を駆動する第1のドライバ415と、第2のリレー
414を駆動する第2のドライバ416と、第1のリレ
ー413がON動作するときに閉動作しOFF動作する
ときに開動作する第1のリレー接点417と、第2のリ
レー414がON動作するときに閉動作しOFF動作す
るときに開動作する第2のリレー接点418とを備え
る。更に、センサブリッジ回路52に対して、5Vの直
流電圧を印加する構成を採る。
【0027】この構成を採るときにあって、流速の測定
モードにあるときには、CPU410は、第1のドライ
バ415を介して、第1のリレー413をON動作させ
ることで、第1のリレー接点417を閉動作させ、これ
により、ヒータブリッジ回路51に対して、5Vの直流
電圧を印加する構成を採っている。
【0028】そして、この5Vの直流電圧の印加に応答
して、ヒータブリッジ回路51は、周囲温度に対して一
定の温度上昇を示すようにとヒータエレメント103を
加熱し、このヒータエレメント103の発熱と流体の流
れとを受けて、センサブリッジ回路52は、流体の流速
に応じた電圧値を出力し、これを受けて、CPU410
は、A/D変換器411を介してこの電圧値を読み取っ
て、それから流体の流速を算出するように処理してい
る。
【0029】図5に、流体用流速センサ50の診断用に
用意されるCPU410上で動作する図示しない診断プ
ログラムの実行する処理フローの一実施例を図示する。
次に、この処理フローに従って、本発明について詳細に
説明する。
【0030】この診断プログラムは、燃焼制御機構41
2から診断要求があると、図5の処理フローに示すよう
に、先ず最初に、ステップ1で、変数Bに電圧値“0”
を初期設定する。続いて、ステップ2で、センサブリッ
ジ回路52の出力する電圧値(流速に対応付けられるも
の)を読み取って、それを変数Aに格納する。
【0031】続いて、ステップ3で、変数Aに格納され
る電圧値と、変数Bに格納される電圧値との差分値の絶
対値を求めて、それが規定の判断値S0 よりも大きいの
か否かを判断する。診断処理に入ってから、最初にこの
判断を行うときには、変数Bには電圧値“0”が格納さ
れていることから、判断値S0 よりも大きいことを判断
することになる。
【0032】このステップ3で、差分値の絶対値が判断
値S0 よりも大きいことを判断するときには、ステップ
4に進んで、変数Aに格納される電圧値を変数Bに代入
することで、変数Bに対して、前回入手したセンサブリ
ッジ回路52の出力電圧値を格納し、続くステップ5
で、変数Cに回数“0”を初期設定してからステップ2
に戻る。
【0033】一方、ステップ3で、差分値の絶対値が判
断値S0 よりも小さいことを判断するとき、すなわち、
今回入手したセンサブリッジ回路52の出力電圧値と、
前回入手したセンサブリッジ回路52の出力電圧値とが
概略一致することを判断するときには、ステップ6に進
んで、変数Cの値を1つインクリメントし、続くステッ
プ7で、変数Cの値が判断値“5”を超えたのか否かを
判断して、超えないことを判断するときには、ステップ
2に戻るように処理する。
【0034】このようにして、ステップ2ないしステッ
プ6の処理を実行することで、ステップ7で、変数Cの
値が判断値“5”を超えることを判断するときには、セ
ンサブリッジ回路52の出力電圧値が一定状態を示すこ
とで流体の流速が一定状態に入ったと判断して、ステッ
プ8に進んで、第1のドライバ415を介して、第1の
リレー413をOFF動作させて第1のリレー接点41
7を開動作させることで、ヒータブリッジ回路51に供
給していた5Vの直流電圧の供給を停止するとともに、
第2のドライバ416を介して、第2のリレー414を
ON動作させて第2のリレー接点418を閉動作させる
ことで、ヒータブリッジ回路51に2.5Vの直流電圧を
印加する。
【0035】この2.5Vの直流電圧の印加に応答して、
ヒータブリッジ回路51は、周囲温度に対して一定の温
度上昇を示すようにとヒータエレメント103を加熱す
るよう動作するが、5Vの直流電圧が与えられていない
ことでそれを実現できず、これがために、2.5Vの直流
電圧で可能になる温度上昇を示すようにとヒータエレメ
ント103を加熱することになる。
【0036】ステップ8で、ヒータブリッジ回路51に
印加する直流電圧を5Vから2.5Vに切り替えると、続
いて、ステップ9で、規定時間待つことで、この切替え
により変動するセンサブリッジ回路52の出力電圧値が
安定するのを待つ。
【0037】図8に示したように、ヒータエレメント1
03は、窒化シリコンの薄膜で構成されるダイアフラム
102の上に形成されていることから、極めて短時間の
内に所望の温度に加熱されることになり、これから、セ
ンサブリッジ回路52の出力電圧値は、極めて短時間の
内に安定化する。
【0038】ステップ9で、センサブリッジ回路52の
出力電圧値が安定したことを判断すると、ステップ10
に進んで、センサブリッジ回路52の出力する電圧値を
読み取って、それを変数Eに格納する。
【0039】続いて、ステップ11で、変数Aに格納さ
れる電圧値と判断係数“0.9”との乗算値を算出して、
その値が変数Eに格納される電圧値よりも大きいのか否
かを判断して、大きいことを判断するとき、すなわち、
センサブリッジ回路52の出力する電圧値の変化量が1
0%を超えないことを判断するときには、ステップ12
に進んで、流体用流速センサ50に異常があると判断し
て燃焼制御装置41に対してその旨を通知して処理を終
了する。
【0040】一方、ステップ11で、変数Aに格納され
る電圧値と判断係数“0.9”との乗算値が、変数Eに格
納される電圧値よりも小さいことを判断するとき、すな
わち、センサブリッジ回路52の出力する電圧値の変化
量が10%を超えることを判断するときに、ステップ1
3に進んで、流体用流速センサ50が正常であると判断
して燃焼制御装置41に対してその旨を通知する。
【0041】続いて、ステップ14で、第2のドライバ
416を介して、第2のリレー414をOFF動作させ
て第2のリレー接点418を開動作させることで、ヒー
タブリッジ回路51に供給していた2.5Vの直流電圧の
供給を停止するとともに、第1のドライバ415を介し
て、第1のリレー413をON動作させて第1のリレー
接点417を閉動作させることで、ヒータブリッジ回路
51に正規の5Vの直流電圧を印加して処理を終了す
る。
【0042】このようにして、診断プログラムは、図6
に示すように、診断要求の発行後に、センサブリッジ回
路52の出力電圧値が一定状態にあることを検出する
と、ヒータブリッジ回路51に印加する直流電圧を正規
の5Vから2.5Vに切り替えることで、流体用流速セン
サ50の持つヒータエレメント103の発熱温度を低く
する構成を採って、それに応答して、流体用流速センサ
50の持つセンサブリッジ回路52が、5V印加のとき
に比べて10%以上低い電圧値を出力するか否かを見る
ことによって流体用流速センサ50の正常異常を検出す
る構成を採るのである。
【0043】この図5の処理フローでは、センサブリッ
ジ回路52の出力電圧値が10%以上変化するのか否か
を見ることで、正常であるのか否かを判断する構成を採
ったが、この10%の判断基準を、5V印加のときのセ
ンサブリッジ回路52の出力電圧値に応じて変更する構
成を採ってもよい。
【0044】すなわち、図7に示すように、診断開始前
のセンサブリッジ回路52の出力電圧値(流速)対応
に、この判断基準値(%)を管理する構成を採って、こ
の判断基準値(%)の中から、2.5V印加に切り替える
直前のセンサブリッジ回路52の出力電圧値の指すもの
を特定して、センサブリッジ回路52の出力電圧値が、
その特定した判断基準値(%)以上変化するのか否かを
見ることで、正常であるのか否かを判断する構成を採っ
てもよい。なお、%値を管理するのではなくて、直接変
化量を管理する構成を採ることも可能である。
【0045】このような判断基準値は、例えば、装置立
ち上げ時に、ヒータブリッジ回路51に印加する直流電
圧を5Vから2.5Vに変更する構成を採って、そのとき
にセンサブリッジ回路52の出力する電圧値から学習し
ていくことで決定できる。なお、最初の装置立ち上げ時
に判断基準値を学習する構成を採ると、流体用流速セン
サ50の劣化についても評価できることになる。
【0046】また、この実施例では、ヒータブリッジ回
路51に印加する直流電圧を正規のものから低くしてい
くという構成を採ったが、ヒータブリッジ回路51が、
正規のものよりも高い直流電圧が印加されるときに、ヒ
ータエレメント103を正規の温度よりも高く加熱でき
るものである場合は、ヒータブリッジ回路51に印加す
る直流電圧を正規のものから高くしていく構成を採って
も、流体用流速センサ50の正常異常を判定できること
になる。
【0047】また、この実施例では、診断要求が発行さ
れるときに、診断プログラムが流体用流速センサ50の
診断を実行する構成を採ったが、燃焼制御機構412の
ような主処理を実行する機構が、その主処理の実行途中
に流体用流速センサ50の診断を実行する構成を採って
もよい。
【0048】また、この実施例では、本出願人が特願平
3-106528 号公報で開示した半導体ダイアフラム構成の
流速センサに従って本発明を開示したが、本発明は、こ
の半導体ダイアフラム構成の流速センサにその適用が限
られるものではない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒータエレメントと、そのヒータエレメント上を移動す
る流体により引き起こされる熱移動により抵抗値を変化
させる測温抵抗エレメントとで構成される流速センサを
使って流体の流速を検出する構成を採るときにあって、
その流速センサが故障しているのか否かということを検
出できるようになる。
【0050】そして、本出願人が特願平3-106528 号公
報で開示した半導体ダイアフラム構成の流速センサを診
断対象とするときは、その高速応答に従って、流速の測
定中にその診断を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の適用される燃焼制御系のシステム構成
例である。
【図3】本発明の一実施例である。
【図4】ブリッジ回路の説明図である。
【図5】診断プログラムの実行する処理フローの一実施
例である。
【図6】実施例の動作説明図である。
【図7】判断基準値の説明図である。
【図8】本出願人が開示した流速センサの説明図であ
る。
【図9】本出願人が開示した流速センサの説明図であ
る。
【図10】本出願人が開示した流速センサの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 流速センサ 2 流速センサ診断装置 10 ヒータ発熱回路 11 センサ検出回路 20 変更手段 21 入手手段 22 判定手段 23 判断手段 24 管理手段 25 生成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−33619(JP,A) 実開 昭64−25722(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/68 - 1/699

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱するヒータエレメントと、該ヒータ
    エレメント上を移動する流体により引き起こされる熱移
    動により抵抗値を変化させる1つ又は複数の測温抵抗エ
    レメントとで構成される流速センサを診断対象として、
    該流速センサが正常であるのか否かを診断する流速セン
    サ診断装置であって、 流体の流速が一定状態にあるときに、上記ヒータエレメ
    ントに印加する発熱用の駆動信号の信号レベルを変更す
    る変更手段と、 上記測温抵抗エレメントの抵抗値に応じて発生される測
    定信号を監視することで、上記変更手段の動作により変
    化する該測定信号の変化量を入手する入手手段と、 上記入手手段の入手する変化量を基準値と比較すること
    で、上記流速センサの正常異常を判定する判定手段とを
    備えることを、 特徴とする流速センサ診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流速センサ診断装置であ
    って、 測温抵抗エレメントの抵抗値に応じて発生される測定信
    号を監視することで、流体の流速が一定状態であるのか
    否かを判断する判断手段を備え、 変更手段は、上記判断手段の判断結果に従って変更処理
    を実行するのか否かを決定することを、 特徴とする流速センサ診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の流速センサ診断装
    置において、 流速センサの判定処理に先立って、該判定処理のときと
    同一又は類似の状態を生成して、そのときに検出される
    流速センサの検出値から、判定手段の用いる基準値を生
    成する生成手段を備えることを、 特徴とする流速センサ診断装置。
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