JP3195261B2 - 流体センサ診断装置 - Google Patents

流体センサ診断装置

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JP3195261B2
JP3195261B2 JP34477596A JP34477596A JP3195261B2 JP 3195261 B2 JP3195261 B2 JP 3195261B2 JP 34477596 A JP34477596 A JP 34477596A JP 34477596 A JP34477596 A JP 34477596A JP 3195261 B2 JP3195261 B2 JP 3195261B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量や流速
を検出する流体センサが正常であるのか否かを検出する
流体センサ診断装置に関し、特に、流体の流量や流速の
検出中に、流体センサが故障しているのか否かを検出で
きるようにする流体センサ診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体センサは、流体の流量を検出した
り、流体の流速を検出する。この流体センサは、故障す
ることが避けられない。
【0003】これから、流体センサが故障しているのか
否かについて検出する流体センサ診断装置を構築してい
く必要があるが、これまでの流体センサ診断装置は、流
量や流速の検出開始時や終了時に、流体センサが故障し
ているのか否かを検出する構成を採っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術に従っていると、流量や流速の検出中に、
流体センサが故障しているのか否かを検出できないとい
う問題点がある。
【0005】しかるに、燃焼制御系等のような劣悪な環
境下で使用されるときには、その使用中に、流体センサ
に故障が発生することが避けられない。これから、燃焼
制御系等のような劣悪な環境下などで使用されるときに
は、流量や流速の検出中に、流体センサが故障している
のか否かを検出する構成を構築していく必要がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、流体の流量や流速の検出中に、流体センサが
故障しているのか否かを検出できるようにする新たな流
体センサ診断装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備する流体センサ診
断装置、2は流体流路、3は流体センサであって、流体
流路2に流れる流体の流量や流速を検出するもの、4は
流体調節弁であって、流体流路2に流れる流体の流量や
流速を制御するもの、5は弁開度センサであって、流体
調節弁4の弁開度を検出するものである。
【0008】図1(a)に図示する本発明の流体センサ
診断装置1は、弁開度センサ5の検出値を入力として、
流体センサ3が正常であるのか否かを検出するものであ
って、制御手段10a,bと、比較手段11と、検出手段
12とを備える。
【0009】この制御手段10aは、弁開度センサ5が
駆動信号に従って検出値を変化させる構成を採るときに
あって、その弁開度センサ5に対して、規定の信号レベ
ルを持つ規定周期の駆動信号を供給することで、流体セ
ンサ3の正常動作時に、弁開度センサ5が流体センサ3
の検出値よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規定
周期の検出値を出力するように制御する。
【0010】制御手段10bは、流体センサ3が駆動信
号に従って検出値を変化させる構成を採るときにあっ
て、その流体センサ3に対して、規定の信号レベルを持
つ規定周期の駆動信号を供給することで、流体センサ3
の正常動作時に、流体センサ3が弁開度センサ5の検出
値よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規定周期の
検出値を出力するように制御する。
【0011】比較手段11は、流体センサ3の検出値
と、弁開度センサ5の検出値とを比較して、その大小関
係に応じた出力値を出力する。検出手段12は、比較手
段11の出力値が規定周期を示すのか否かを検出する。
【0012】この構成を採るときにあって、制御手段1
0a,bは、CPUの発生するクロック信号を使って駆動
信号の供給を制御することがある。一方、図1(b)に
図示する本発明の流体センサ診断装置1は、弁開度セン
サ5の検出値を入力として、流体センサ3が正常である
のか否かを検出するものであって、発生手段20a,b
と、比較手段21と、検出手段22とを備える。
【0013】この発生手段20aは、弁開度センサ5の
検出値を入力として、その検出値に応じた信号レベルを
持つ規定周期の信号を発生することで、流体センサ3の
正常動作時に、流体センサ3の検出値よりも大きな値と
小さな値とを交互に示す規定周期の信号を発生する。
【0014】発生手段20bは、流体センサ3の検出値
を入力として、その検出値に応じた信号レベルを持つ規
定周期の信号を発生することで、流体センサ3の正常動
作時に、弁開度センサ5の検出値よりも大きな値と小さ
な値とを交互に示す規定周期の信号を発生する。
【0015】比較手段21は、発生手段20aが備えら
れるときには、流体センサ3の検出値と、発生手段20
aの発生する信号値とを比較して、その大小関係に応じ
た出力値を出力し、発生手段20bが備えられるときに
は、弁開度センサ5の検出値と、発生手段20bの発生
する信号値とを比較して、その大小関係に応じた出力値
を出力する。
【0016】検出手段22は、比較手段21の出力値が
規定周期を示すのか否かを検出する。この構成を採ると
きにあって、発生手段20a,bは、CPUの発生するク
ロック信号を使って信号の発生を制御することがある。
【0017】このように構成される図1(a)に図示す
る本発明の流体センサ診断装置1では、弁開度センサ5
が駆動信号に従って検出値を変化させる構成を採るとき
には、制御手段10aが備えられ、この制御手段10a
は、弁開度センサ5に対して、規定の信号レベルを持つ
規定周期の駆動信号を供給することで、流体センサ3の
正常動作時に、弁開度センサ5が流体センサ3の検出値
よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規定周期の検
出値を出力するように制御する。
【0018】この制御手段10aの処理を受けて、比較
手段11は、流体センサ3が正常であるときには、制御
手段10aの供給する駆動信号の周期と同一周期の信号
を発生し、検出手段12は、この信号を検出することで
流体センサ3が正常であることを検出する。
【0019】また、このように構成される図1(a)に
図示する本発明の流体センサ診断装置1では、流体セン
サ3が駆動信号に従って検出値を変化させる構成を採る
ときには、制御手段10bが備えられ、この制御手段1
0bは、流体センサ3に対して、規定の信号レベルを持
つ規定周期の駆動信号を供給することで、流体センサ3
の正常動作時に、流体センサ3が弁開度センサ5の検出
値よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規定周期の
検出値を出力するように制御する。
【0020】この制御手段10bの処理を受けて、比較
手段11は、流体センサ3が正常であるときには、制御
手段10bの供給する駆動信号の周期と同一周期の信号
を発生し、検出手段12は、この信号を検出することで
流体センサ3が正常であることを検出する。
【0021】一方、このように構成される図1(b)に
図示する本発明の流体センサ診断装置1では、発生手段
20aが備えられるときには、この発生手段20aは、
弁開度センサ5の検出値を受け取ると、その検出値に応
じた信号レベルを持つ規定周期の信号を発生すること
で、流体センサ3の正常動作時に、流体センサ3の検出
値よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規定周期の
信号を発生するように制御する。
【0022】この発生手段20aの処理を受けて、比較
手段21は、流体センサ3が正常であるときには、発生
手段20aの発生する信号と同一周期の信号を発生し、
検出手段22は、この信号を検出することで流体センサ
3が正常であることを検出する。
【0023】また、このように構成される図1(b)に
図示する本発明の流体センサ診断装置1では、発生手段
20bが備えられるときには、この発生手段20bは、
流体センサ3の検出値を受け取ると、その検出値に応じ
た信号レベルを持つ規定周期の信号を発生することで、
流体センサ3の正常動作時に、弁開度センサ5の検出値
よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規定周期の信
号を発生するように制御する。
【0024】この発生手段20bの処理を受けて、比較
手段21は、流体センサ3が正常であるときには、発生
手段20bの発生する信号と同一周期の信号を発生し、
検出手段22は、この信号を検出することで流体センサ
3が正常であることを検出する。
【0025】このように、本発明の流体センサ診断装置
1によれば、簡単な構成に従いつつ、流体の流量や流速
の検出中に、流体センサ3が故障しているのか否かを検
出できるようになる。
【0026】そして、制御手段10a,bがCPUの発生
するクロック信号を使って駆動信号の供給を制御する構
成を採ったり、発生手段20a,bがCPUの発生するク
ロック信号を使って信号の発生を制御する構成を採ると
きには、CPUが故障するときにも、比較手段11,21
が規定周期の信号を出力しなくなるので、検出手段1
2,22は、流体センサ3の故障検出を介してCPUの故
障についても検出できることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、燃焼制御系に適用した実施
の形態に従って本発明を詳細に説明する。図2に、本発
明の適用される燃焼制御系のシステム構成の一例を図示
する。
【0028】この燃焼制御系は、ガスを燃焼するバーナ
30と、バーナ30が燃焼しているのか否かを検出する
火炎検出センサ31と、バーナ30を着火するイグナイ
タ32と、バーナ30に供給するガスの流量を調整する
ガス用比例弁33と、バーナ30に供給する空気の流量
を調整する空気用比例弁34と、ガス用比例弁33に供
給するガスの圧力を調整するメイン圧力調整弁35と、
バーナ30のパイロットバーナに供給する着火用ガスの
圧力を調整するパイロット圧力調整弁36と、ガス用比
例弁33に供給するガスを遮断するデュアル構成のメイ
ン遮断弁37と、バーナ30に供給する着火用ガスを遮
断するデュアル構成のパイロット遮断弁38と、バーナ
30に供給するガスの流速を検出することでガスの流量
を検出するガス用流速センサ39と、バーナ30に供給
する空気の流速を検出することで空気の流量を検出する
空気用流速センサ40と、燃焼制御系の制御処理を司る
燃焼制御装置41と、制御対象の温度値とそれに対する
設定温度値とから燃焼制御装置41に対して熱要求を発
行する温度調節器42とで構成されている。
【0029】このガス用流速センサ39/空気用流速セ
ンサ40としては、例えば、本出願人が特願平3-10652
8 号公報で開示した微細加工ダイアフラム構成の流速セ
ンサを用いることが好ましい。
【0030】この本出願人の開示した微細加工ダイアフ
ラム構成の流速センサは、図3に示すように、シリコン
基板100の背面側中央部に異方性エッチングを使って
表面側に連通しない開口101を形成することで、シリ
コン基板100に薄肉状のダイアフラム102を形成
し、このダイアフラム102の表面中央に薄膜のヒータ
エレメント103を配設するとともに、そのヒータエレ
メント103の両側に薄膜の測温抵抗エレメント10
4,105を配設し、更に、シリコン基板100の基板部
分に周囲温度を測定する周囲温度測温抵抗エレメント1
06を配設する構成を採るものである。なお、図中に示
すSはダイアフラム102を貫通するスリットであっ
て、ヒータエレメント103及び測温抵抗エレメント1
04,105を熱的に絶縁すべく設けられている。
【0031】この流速センサは、周囲温度測温抵抗エレ
メント106の検出する周囲温度よりも、規定温度高く
加熱されるヒータエレメント103の上を移動する気体
により引き起こされる熱移動を、測温抵抗エレメント1
04,105を使って検出することで、その気体の流速を
検出するものであり、熱絶縁された非常に薄いダイアフ
ラム102の上に形成されていることから、極めて速い
応答速度で、かつ高精度に気体の流速を検出できるとい
う特徴がある。
【0032】ガス用流速センサ39/空気用流速センサ
40(以下、流体用流速センサ50として示すことにす
る)として、この本出願人の開示した微細加工ダイアフ
ラム構成の流速センサを用いるときには、図4(a)に
示すように、ヒータエレメント103及び周囲温度測温
抵抗エレメント106と、固定抵抗R1,R2とで構成さ
れるヒータブリッジ回路51を使って、ヒータエレメン
ト103が周囲温度に対して一定の温度上昇を示すよう
にヒータエレメント103を加熱するとともに、図4
(b)に示すように、測温抵抗エレメント104,105
と、固定抵抗R3,R4とで構成されるセンサブリッジ回
路52を使って、流体の流速に応じた温度上昇に伴う測
温抵抗エレメント104,105の抵抗変化を電圧として
取り出して、それを差動アンプで増幅することで流体の
流速(流量)に応じた電圧値を出力する構成を採ること
になる。
【0033】図5に、本発明を具備する燃焼制御装置4
1の装置構成を図示する。ここで、図中に示す60は、
弁開度の検出用に用意されるポテンショであって、流体
用流速センサ50がガス用流速センサ39であるときに
は、ガス用比例弁33に対応付けて設けられて、そのガ
ス用比例弁33の弁開度に応じた抵抗値を示すことでそ
の弁開度を検出し、流体用流速センサ50が空気用流速
センサ40であるときには、空気用比例弁34に対応付
けて設けられて、その空気用比例弁34の弁開度に応じ
た抵抗値を示すことでその弁開度を検出するものであ
る。以下、説明の便宜上、ポテンショ60は、弁開度が
大きくなるに従って大きな抵抗値を示すものとする。
【0034】この図に示すように、燃焼制御装置41
は、本発明を具備するときには、流体用流速センサ50
に直流電圧を供給する定電圧源70と、流体用流速セン
サ50のセンサブリッジ回路52の出力する流量値を入
力として燃焼制御処理を実行する燃焼制御機構71とを
備える他に、流体用流速センサ50の検出対象となる流
体の流量を制御する比例弁の弁開度を検出するポテンシ
ョ60を接続するとともに、流体用流速センサ50の出
力する流量値とポテンショ60の検出する弁開度とか
ら、流体用流速センサ50が正常であるのか否かを診断
するセンサ診断機構72を備える構成を採る。
【0035】図6に、このセンサ診断機構72の装置構
成を図示する。この図に示すように、センサ診断機構7
2は、燃焼制御機構71の備えるマイクロコンピュータ
80の発生するクロック信号に従って、ポテンショ60
を駆動するポテンショ駆動回路90と、流体用流速セン
サ50の出力する電圧値を増幅する増幅回路91と、増
幅回路91の出力値とポテンショ60の出力値とを比較
して、増幅回路91の出力値の方が大きいときにハイレ
ベルを出力し、ポテンショ60の出力値の方が大きいと
きにローレベルを出力する比較回路92と、比較回路9
2の出力信号が規定の周期を示すのか否かを検出して、
規定の周期を示さないときに、燃焼制御機構71の備え
るマイクロコンピュータ80と主制御回路81との間の
リレー接点82を遮断するパルス周期検出回路93とを
備える。
【0036】図7に、ポテンショ駆動回路90の一実施
例、図8に、パルス周期検出回路93の一実施例を図示
する。ポテンショ駆動回路90は、この図7に示すよう
に、ツェナーダイオードZDを使って、ポテンショ60
に定電流を流すことで弁開度の検出を実現するものであ
って、燃焼制御機構71の備えるマイクロコンピュータ
80の発生するクロック信号に従ってON・OFF動作
するトランジスタQ1により、抵抗R5・R6・R7の
合成抵抗か、抵抗R5・R6の合成抵抗のいずれか一方
を選択して、その選択した合成抵抗とツェナー電圧とに
より規定される定電流を、ポテンショ60に流す構成を
採っている。
【0037】一方、パルス周期検出回路93は、この図
8に示すように、比較回路92がハイレベルを出力する
ときにON動作し、ローレベルを出力するときにOFF
動作するトランジスタQ2と、トランジスタQ2がON
動作するときにOFF動作し、OFF動作するときにO
N動作するトランジスタQ3と、トランジスタQ2がO
N動作するときにON動作し、OFF動作するときにO
FF動作するトランジスタQ4と、リレー接点82を持
つリレーK1と、トランジスタQ3がON動作するとき
に、ダイオードD1を介して充電するとともに、トラン
ジスタQ4がON動作するときに、ダイオードD2・リ
レーK1を介して放電するコンデンサC1と、トランジ
スタQ4がON動作するときに、タイオードD2を介し
てコンデンサC1の電荷を充電するとともに、トランジ
スタQ4がOFF動作するときに、リレーK1を介して
放電するコンデンサC2とを備える。
【0038】この構成に従って、パルス周期検出回路9
3は、比較回路92が規定周期の信号を出力していると
きにあって、その出力信号がハイレベルを示すときに
は、コンデンサC1の電荷が、ダイオードD2・リレー
K1・トランジスタQ4のルートで放電することで、リ
レーK1をON動作させるとともに、タイオードD2・
コンデンサC2・トランジスタQ4のルートで放電する
ことで、コンデンサC2を充電し、一方、ローレベルを
示すときには、コンデンサC2の電荷が、コンデンサC
2・リレーK1のルートで放電することで、リレーK1
をON動作させるとともに、電源が、トランジスタQ3
・ダイオードD1・コンデンサC1のルートでコンデン
サC1を充電していくことを繰り返していき、これによ
り、リレーK1が常時ON動作していくことになる。
【0039】一方、比較回路92が規定周期の信号を出
力しなくなると、この繰り返し動作が崩れて、リレーK
1がOFF動作することになる。このように構成される
センサ診断機構72の動作処理について説明するなら
ば、流体用流速センサ50の検出する流量値は、ポテン
ショ60の検出する弁開度が大きいときには大きな値を
示し、ポテンショ60の検出する弁開度が小さいときに
は小さな値を示すというように、ポテンショ60の検出
する弁開度との間に規定の関係を持つ。
【0040】この関係として、例えば、図9の実線に示
すように、ポテンショ60に正規の定電流(正確な弁開
度を得るために流す定電流)が流れているときに、流体
用流速センサ50の出力する電圧値と、ポテンショ60
の出力する電圧値とが概略一致することになる関係を想
定する。このような関係は、増幅回路91の増幅率を調
整したり、ポテンショ60に流す正規の電流を調整する
ことで簡単に実現できる。
【0041】このような関係が成立するときに、ポテン
ショ駆動回路90は、上述した図7の構成により、マイ
クロコンピュータ80の発生するクロック信号の持つ周
期に従って、ポテンショ60に対して、正規の定電流よ
りも大きな定電流と小さな定電流とを交互に流すように
動作する。
【0042】このポテンショ駆動回路90の定電流供給
を受けて、ポテンショ60は、図9の破線に示すよう
に、流体用流速センサ50の出力する電圧値よりも大き
な電圧値と小さな電圧値とを交互に出力するよう動作
し、これを受けて、比較回路92は、マイクロコンピュ
ータ80の発生するクロック信号の持つ周期に従って、
ハイレベルとローレベルとを交互に出力する。
【0043】これから、パルス周期検出回路93は、ト
ランジスタQ2の周期的なON動作に従って、上述した
ようにリレーK1をON動作していく。これに対して、
流体用流速センサ50が故障すると、流体用流速センサ
50の出力する電圧値がポテンショ60の出力する電圧
範囲を外れ、これにより、比較回路92がハイレベルか
ローレベルのいずれか一方を固定的に出力するので、パ
ルス周期検出回路93は、リレーK1をOFF動作させ
ることでその旨を表示出力する。
【0044】このようにして、センサ診断機構72は、
流体用流速センサ50による流量の検出中に、流体用流
速センサ50に故障が発生したのか否かをリアルタイム
で検出できるようになる。
【0045】この実施例では、センサ診断機構72が、
ポテンショ60に流す定電流を周期的に変化させていく
ことで、流体用流速センサ50に故障が発生したかの否
かを検出する構成を採ったが、流体用流速センサ50の
高速応答を利用して、流体用流速センサ50のヒータブ
リッジ回路51に印加する直流電圧を周期的に変化させ
たり、流体用流速センサ50のセンサブリッジ回路52
に印加する直流電圧を周期的に変化させる構成を採っ
て、その構成により出力される流体用流速センサ50の
周期変化する出力電圧値と、周期変化しない定電流を流
すことで出力されるポテンショ60の出力電圧値とを比
較することで、流体用流速センサ50に故障が発生した
かの否かを検出する構成を採ることも可能である。
【0046】この構成を採るときに、実流量値と流体用
流速センサ50の出力する電圧値との対応関係を、周期
変化させる印加電圧のどちらかの電圧レベルのときに校
正しておけば、流量値についても検出できることにな
る。
【0047】また、この実施例では、センサ診断機構7
2が、ポテンショ60に流す定電流を周期的に変化させ
ていくことで、流体用流速センサ50に故障が発生した
かの否かを検出する構成を採ったが、ポテンショ60に
流す定電流は変化させずに、ポテンショ60の出力する
電圧値から周期変化する電圧信号を発生して、それを流
体用流速センサ50の出力電圧値と比較することで、流
体用流速センサ50に故障が発生したかの否かを検出す
る構成を採ることも可能である。
【0048】図10に、この実施例に従う場合のポテン
ショ駆動回路90の一実施例を図示する。この実施例の
ポテンショ駆動回路90は、電圧値Vの印加される直列
接続の抵抗R8・R9・R10と、ポテンショ60の発
生する電圧値VA と、抵抗R8と抵抗R9の接続点の電
圧値VB とを加算して比較回路92に出力する加算回路
ADDと、コレクタが抵抗R9と抵抗R10の接続点に
接続され、エミッタが電圧値−Vに接続されるととも
に、燃焼制御機構71の備えるマイクロコンピュータ8
0の発生するクロック信号に従ってON/OFF動作す
るトランジスタQ5とを備える構成を採る。
【0049】この構成に従って、この実施例のポテンシ
ョ駆動回路90は、トランジスタQ5がON動作すると
きには、 VB(ON) =〔2×V×R9/(R8+R9)〕−V を発生するとともに、トランジスタQ5がOFF動作す
るときには、 VB(OFF) =V×(R9+R10)/(R8+R9+R
10) を発生することになるが、このVB(ON) は、「R8>R
9」のときには負の値を示す。
【0050】これから、加算回路ADDは、図11に示
すように、マイクロコンピュータ80の発生するクロッ
ク信号に従って、「VP =VA +α」と「VP =VA −
β」とを交互に出力するよう動作し、これを受けて、比
較回路92は、マイクロコンピュータ80の発生するク
ロック信号の持つ周期に従って、ハイレベルとローレベ
ルとを交互に出力する。
【0051】これから、パルス周期検出回路93は、ト
ランジスタQ2の周期的なON動作に従って、上述した
ようにリレーK1をON動作していく。これに対して、
流体用流速センサ50が故障すると、流体用流速センサ
50の出力する電圧値が加算回路ADDの出力する電圧
範囲を外れ、これにより、比較回路92がハイレベルか
ローレベルのいずれか一方を固定的に出力するので、パ
ルス周期検出回路93は、リレーK1をOFF動作させ
ることでその旨を表示出力する。
【0052】このようにして、図10の実施例に従う場
合にも、センサ診断機構72は、流体用流速センサ50
による流量の検出中に、流体用流速センサ50に故障が
発生したのか否かをリアルタイムで検出できるようにな
る。
【0053】この図10の実施例では、センサ診断機構
72が、ポテンショ60の出力する電圧値から周期変化
する電圧信号を発生して、それを流体用流速センサ50
の出力電圧値と比較することで、流体用流速センサ50
に故障が発生したかの否かを検出する構成を採ったが、
流体用流速センサ50の出力する電圧値から周期変化す
る電圧信号を発生していく構成を採って、それをポテン
ショ60の出力電圧値と比較することで、流体用流速セ
ンサ50に故障が発生したかの否かを検出する構成を採
ることも可能である。
【0054】これらの実施例(図10に関連した実施
例)に従う場合、最初に開示した実施例(図7に関連し
た実施例)と異なって、駆動信号の変化によって感度を
変化させない弁開度センサや、駆動信号の変化によって
感度を変化させない流速センサ(流量センサ)を用いる
ときにも適用できるという特徴がある。
【0055】図10では、ハードウェア回路による実現
構成を開示したが、ソフトウェアによる実現構成を採る
ことも可能である。ソフトウェアで実現する場合には、
ポテンショ60の出力する弁開度に対応付けて、その弁
開度の指す電圧値よりも大きな電圧値と小さな電圧値と
を管理する図12に示すような管理テーブルを用意する
とともに、サンプリング周期に到達するときに、前回出
力したものがハイレベルの電圧値(大きな電圧値)であ
るときには、この管理テーブルからポテンショ60の出
力する弁開度の指す小さな電圧値を検索して、パルス周
期検出回路93に出力するとともに、前回出力したもの
がローレベルの電圧値(小さな電圧値)であるときに
は、この管理テーブルからポテンショ60の出力する弁
開度の指す大きな電圧値を検索して、パルス周期検出回
路93に出力する処理を実行する図13に示すような処
理フローを実行するものを用意することで実現できるこ
とになる。
【0056】図示実施例に従って本発明を開示したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施
例では、流体用流速センサ50の出力する電圧値と、ポ
テンショ60の出力する電圧値とが概略一致することに
なる関係を想定したが、このような関係になくても、本
発明は実現可能である。
【0057】そして、本発明は、本出願人が特願平3-1
06528 号公報で開示した微細加工ダイアフラム構成の流
速センサにその適用が限られるものでないことを言うま
でもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流体セン
サ診断装置によれば、簡単な構成に従いつつ、流量や流
速の検出中に流体センサが故障しているのか否かを検出
できるようになる。
【0059】そして、CPUの発生するクロック信号を
使って、この故障診断処理を実行する構成を採ることか
ら、CPUの故障についても検出できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の適用される燃焼制御系のシステム構成
例である。
【図3】本出願人が開示した流速センサの説明図であ
る。
【図4】流速センサの説明図である。
【図5】本発明を具備する燃焼制御装置の装置構成図で
ある。
【図6】センサ診断機構の装置構成図である。
【図7】ポテンショ駆動回路の一実施例である。
【図8】パルス周期検出回路の一実施例である。
【図9】実施例の動作説明図である。
【図10】ポテンショ駆動回路の一実施例である。
【図11】実施例の動作説明図である。
【図12】ソフトウェア構成による実現例の説明図であ
る。
【図13】ソフトウェア構成による実現例の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 流体センサ診断装置 2 流体流路 3 流体センサ 4 流体調節弁 5 弁開度センサ 10a,b 制御手段 11 比較手段 12 検出手段 20a,b 発生手段 21 比較手段 22 検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−26727(JP,U) 実開 昭62−134029(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体調節弁により制御される流体の流量
    又は流速を検出する流体センサを診断対象として、該流
    体センサが正常であるのか否かを検出する流体センサ診
    断装置であって、 上記流体調節弁の弁開度を検出すべく用意されて、駆動
    信号に従って該検出値を変化させる弁開度センサを接続
    する構成を採り、 かつ、上記弁開度センサに対して、規定の信号レベルを
    持つ規定周期の駆動信号を供給することで、上記流体セ
    ンサの正常動作時に、上記弁開度センサが上記流体セン
    サの検出値よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規
    定周期の検出値を出力するように制御する制御手段と、 上記流体センサの検出値と、上記弁開度センサの検出値
    とを比較して、その大小関係に応じた出力値を出力する
    比較手段と、 上記比較手段の出力値が上記規定周期を示すのか否かを
    検出する検出手段とを備えることを、 特徴とする流体センサ診断装置。
  2. 【請求項2】 流体調節弁により制御される流体の流量
    又は流速を検出すべく用意されて、駆動信号に従って該
    検出値を変化させる流体センサを診断対象として、該流
    体センサが正常であるのか否かを検出する流体センサ診
    断装置であって、 上記流体調節弁の弁開度を検出する弁開度センサを接続
    する構成を採り、 かつ、上記流体センサに対して、規定の信号レベルを持
    つ規定周期の駆動信号を供給することで、上記流体セン
    サの正常動作時に、上記流体センサが上記弁開度センサ
    の検出値よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規定
    周期の検出値を出力するように制御する制御手段と、 上記流体センサの検出値と、上記弁開度センサの検出値
    とを比較して、その大小関係に応じた出力値を出力する
    比較手段と、 上記比較手段の出力値が上記規定周期を示すのか否かを
    検出する検出手段とを備えることを、 特徴とする流体センサ診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の流体センサ診断装
    置において、 制御手段は、CPUの発生するクロック信号を使って駆
    動信号の供給を制御することを、 特徴とする流体センサ診断装置。
  4. 【請求項4】 流体調節弁により制御される流体の流量
    又は流速を検出する流体センサを診断対象として、該流
    体センサが正常であるのか否かを検出する流体センサ診
    断装置であって、 上記流体調節弁の弁開度を検出する弁開度センサを接続
    する構成を採り、 かつ、上記弁開度センサの検出値を入力として、該検出
    値に応じた信号レベルを持つ規定周期の信号を発生する
    ことで、上記流体センサの正常動作時に、上記流体セン
    サの検出値よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規
    定周期の信号を発生する発生手段と、 上記流体センサの検出値と、上記発生手段の発生する信
    号値とを比較して、その大小関係に応じた出力値を出力
    する比較手段と、 上記比較手段の出力値が上記規定周期を示すのか否かを
    検出する検出手段とを備えることを、 特徴とする流体センサ診断装置。
  5. 【請求項5】 流体調節弁により制御される流体の流量
    又は流速を検出する流体センサを診断対象として、該流
    体センサが正常であるのか否かを検出する流体センサ診
    断装置であって、 上記流体調節弁の弁開度を検出する弁開度センサを接続
    する構成を採り、 かつ、上記流体センサの検出値を入力として、該検出値
    に応じた信号レベルを持つ規定周期の信号を発生するこ
    とで、上記流体センサの正常動作時に、上記弁開度セン
    サの検出値よりも大きな値と小さな値とを交互に示す規
    定周期の信号を発生する発生手段と、 上記弁開度センサの検出値と、上記発生手段の発生する
    信号値とを比較して、その大小関係に応じた出力値を出
    力する比較手段と、 上記比較手段の出力値が上記規定周期を示すのか否かを
    検出する検出手段とを備えることを、 特徴とする流体センサ診断装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の流体センサ診断装
    置において、 発生手段は、CPUの発生するクロック信号を使って信
    号の発生を制御することを、 特徴とする流体センサ診断装置。
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