JP3586014B2 - 磁心 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、LCフィルタ、伝送トランス、電源トランス等の外鉄型トランス等に用いられる磁心に関する。
【0002】
【従来の技術】
外鉄型トランスは、一般的にコイルを事前に巻線し、その後磁心をコイルに挿入して閉磁路を形成すべく磁心を組み合わせる構造をとっている。したがって、外鉄型トランスに用いられる磁心は組み合わせ部に空隙が生じやすく、インダクタンスのばらつきや磁心の振動によるノイズが発生し問題となる場合が多い。
【0003】
そこで、図8に示されているようにコイル14に磁心15を挿入して組み合わせ、組み合わせ部の空隙を小さくまた、ばらつきが少なくなるように金具16によって磁心15を固定する方法が一般的に用いられている。
【0004】
磁心15は上面図である図9、図9に示すa−a’での断面図である図10、および正面図である図11に示されているように、側脚部30と中央脚部31を持ち、磁心の上面25には金具取り付け用の溝17が設けられ、溝17には金具16がはめ込みやすくなるよう設けられている案内面23と、溝の底面24を囲むように設けられ、溝の底面24に接する縁(以後囲み面始縁という)18と、磁心の上面25に接し囲み面始縁18より溝の底面24を広く囲んだ縁(以後囲み面終縁という)19との間で形成され、磁心の上面25にいくにしたがって広がるような方向に多面的にテーパーをつけられた面よりなる囲み面20が設けられている。
【0005】
特に囲み面20の一部であって案内面23の両端に接してそれぞれ設けられた囲み開放面22は、案内面23の立ち上げ角度29と囲み開放面22の立ち上げ角度28がそれぞれ異なる固有の角度を有していたため、図10に示すように2段のテーパーが付けられていることになる。囲み面終縁19と側脚部側面26において形成される角度によって、80〜120度のV形状部21ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、案内面23と囲み開放面22で2段のテーパーが付けられているため磁心15を成型、焼成する際、案内面23と囲み開放面22とのつなぎ部に圧力アンバランスによる内部歪みが発生し、割れ32が磁心15の外表面に発生するという問題があった。また、囲み面終縁19と側脚部側面26によって形成される角度がV形状となるため磁心を形成する圧粉が成型時、金型の上パンチに付着しやすくなり、上パンチに引っ張られることにより磁心15に剥がれがV形状部近傍27に発生するという問題があった。
【0007】
本発明は、これらの問題を解決して割れや剥がれのない磁心を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、それぞれの磁心を金具で固定すべく磁心に金具取り付け用の溝を設けた磁心において、金具取り付け用案内面部分と溝の囲み開放面部分を同一の立ち上げ角度を持った同一面で形成したものである。
【0009】
【作用】
囲み開放面部分を独自の立ち上げ角度を持った面ではなく、金具取り付け用案内面と同一の面とすることにより、囲み面終縁と側脚部側面によって形成される角度がV形状とならず、また、2段のテーパー面もないため、圧力アンバランスによる内部歪みや成型時の圧粉の金型への付着が発生することがない。したがって、本発明によれば割れ、剥がれ等の発生する原因が取り除かれるため、割れ、剥がれのない磁心を提供することができる。
【0010】
【実施例】
図1に本発明にかかる一実施例の磁心1の上面図を、図2に本発明にかかる一実施例の磁心1であって図1に示すa−a’での断面図を、図3に本発明にかかる一実施例の磁心1の平面図を、図4に本発明にかかる一実施例の磁心1の側面図を、図5に本発明にかかる一実施例の磁心1の斜視図を示す。
【0011】
本発明にかかる一実施例の磁心1において、溝2には金具13がはめ込みやすくなるように設けられている案内面部分3と、溝の底面4を囲む縁である囲み面始縁5と、磁心の上面6に接し囲み面始縁5より溝の底面4を広く囲んだ囲み面終縁7との間で形成された囲み面8が設けられており、従来の磁心と共通の構造を持っている。
【0012】
磁心1において、囲み開放面部分9は案内面部分3と同一の立ち上げ角度10を持った同一面として設けられているため、側脚部側面11と囲み面終縁7によって形成されるV形状部が形成されなくなる。
【0013】
したがって、磁心1を成型、焼成する際においても圧力アンバランスによる内部歪みが発生することがないので、磁心表面に割れが発生することがない。
【0014】
また、前述のように側脚部側面11と囲み面終縁7によって形成されるV形状部がないため磁心を形成する圧粉が成型時に金型の上パンチに付着することがなく、上パンチに引っ張られることによる磁心の剥がれも発生することがない。
【0015】
図6に本発明にかかる一実施例の磁心1を用いたインダクタンス素子の組立状態を示す参考図を示す。
【0016】
コイル12に磁心1を挿入して組み合わせ、組み合わせ部の空隙を小さく、またばらつきが少なくなるように金具13によって磁心1を固定している。
【0017】
なお、本実施例では磁心形状を1つの形状(RM型)で説明しているが、例えばその他の実施例として図7に示すようなつぼ型(a)やC型(b)及び説明に用いたRM型以外のRM型(c)等の形状であって金具取り付け用の溝を有する磁心であれば本発明を適用することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、圧力歪みや成型時の圧粉の金型への付着が発生することがないので、割れ、剥がれ等の発生する原因が取り除かれ、割れ、剥がれのない磁心を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁心の一実施例の上面図。
【図2】本発明にかかる磁心の一実施例の断面図。
【図3】本発明にかかる磁心の一実施例の正面図。
【図4】本発明にかかる磁心の一実施例の側面図。
【図5】本発明にかかる磁心の一実施例の斜視図。
【図6】本発明にかかる磁心の一実施例を用いたインダクタンス素子の組立状態を示す参考図。
【図7】本発明にかかる磁心のその他の実施例の上面図。
【図8】従来の磁心を用いたインダクタンス素子の組立状態を示す参考図。
【図9】従来の磁心の上面図。
【図10】従来の磁心の断面図。
【図11】従来の磁心の正面図。
【符号の説明】
1 磁心
2 金具取り付け用の溝
3 金具取り付け用案内面部分
9 囲み開放面部分
10 案内面部分の立ち上げ角度
13 金具
Claims (1)
- 磁心を組み合わせ、それぞれの磁心を金具で固定すべく磁心に金具取り付け用の溝を設けた磁心において、金具取り付け用案内面部分と溝の囲み開放面部分を同一の立ち上げ角度を持った同一面で形成したことを特徴とする磁心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25834295A JP3586014B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 磁心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25834295A JP3586014B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 磁心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09102422A JPH09102422A (ja) | 1997-04-15 |
JP3586014B2 true JP3586014B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=17318917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25834295A Expired - Fee Related JP3586014B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | 磁心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3586014B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4837485B2 (ja) * | 2006-08-07 | 2011-12-14 | スミダコーポレーション株式会社 | インダクタおよびインダクタの製造方法 |
JP5464733B2 (ja) * | 2009-08-28 | 2014-04-09 | 東京パーツ工業株式会社 | トランス |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP25834295A patent/JP3586014B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09102422A (ja) | 1997-04-15 |
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