JP3585732B2 - ワークガイド付計量装置 - Google Patents

ワークガイド付計量装置 Download PDF

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JP3585732B2
JP3585732B2 JP15614298A JP15614298A JP3585732B2 JP 3585732 B2 JP3585732 B2 JP 3585732B2 JP 15614298 A JP15614298 A JP 15614298A JP 15614298 A JP15614298 A JP 15614298A JP 3585732 B2 JP3585732 B2 JP 3585732B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を搬送するベルトを有したコンベアを備えて物品の質量を計量する計量装置に関し、特に、ベルトの両側部にあって、ベルト上に搬送される物品の搬送経路を規制することが可能なワークガイド付計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、物品を搬送するコンベアを有した計量装置は、製造ラインの最終行程に設置され、物品(ワーク)を停止させることなく搬送しながら物品の質量を計量する。
【0003】
従来、この種の計量装置は、図7(a),(b)に示すように、基台109上に計量部108(例えばストレインゲージ式ロードセル)が固定され、該計量部108上にコンベア101が設けられている。この計量部108は、コンベア101全体と、コンベア101に搬送される物品の質量を計量し、演算部(不図示)の演算処理によってコンベア101分の質量を差し引いて、物品の質量を求める。
【0004】
また、搬送される物品が、例えばボトルなど搬送状態が不安定となるものである場合、該物品が搬送中のコンベア101からの転倒・落下を防止するため、物品の搬送経路を規制して、この搬送経路に強制的に物品を搬送するワークガイド150が設けられる。
【0005】
まず、コンベア101は、左右両側板106に取り付けのシャーシ110に一対のローラ111A,111Bが配され、各ローラ111A,111Bの間に無端状のベルト112が張設されている。一方のローラ111Aは駆動ローラとして構成され、他方のローラ111Bは従動ローラとして構成されている。駆動ローラ111Aには、駆動ベルト118を介して駆動モータ104が連結されている。そして、これら各部位は、駆動ローラ111Aを駆動させることにより無端状のベルト112が各ローラ111A,111Bを介して回転し、ベルト112上の物品を搬送する搬送系をなす。
【0006】
次に、ワークガイド150は、ベルト112の上方に立設するガイド板を有している。ガイド板153は、ベルト112と略平行となるように略L字状に折曲された調整板154を有している。このガイド板153は、板片状の固定板152を介して、上記搬送系に取り付けられる。
固定板152は、側板106あるいはシャーシ110に対してネジ止め、あるいはキャッチクリップ(不図示)によって着脱可能となるように立設固定される。
固定板152の上端縁には、ガイド板153から折曲する調整板154の板面と重なり合う固定片156が折曲形成されている。この固定片156は、調整板154と重合され、共にネジ固定される。
ワークガイド150は、このようにして搬送系に取り付けられている。
【0007】
ところで、調整板154には、ベルト112の左右幅方向に長手のスリット穴155が形成されている。固定板152の固定片156は、このスリット穴155を介して、調整板154とネジ止めされる。そして、該ネジ止めを緩めることにより、ガイド板153をスリット穴155を介してベルト112の幅方向に移動でき、その位置調整を行う。
【0008】
このような計量装置では、定期的な清掃のため、上記搬送系を取り外す必要がある。
この場合、上記ワークガイド150が、ベルト112の上方にかかっており、搬送系の取り外しを妨げるため、搬送系を取り外す前に、ワークガイド150の取り外しが要される。
ワークガイド150の取り外しは、固定板152側を取り外す場合と、ガイド板153側のみを取り外す場合がある。
固定板152側を取り外す場合、側板106あるいはシャーシ110にへのネジ止めを外すか、あるいはキャッチクリップを解除する。また、ガイド板153側のみを取り外す場合、ガイド板153と固定板152とを固定するネジ止めを外す。
また、清掃が終了した際には、搬送系を元に戻してから、ワークガイド150を取り付ける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のワークガイド付計量装置では、ワークガイド150の着脱工程は、搬送系の取り外しを行う前に必然的なものであり、煩わしい作業であった。
【0010】
具体的には、各ネジ止めを外す場合、外したネジなどの部品が分離するため、分離した部品を紛失するおそれがある。また、分離した部品を紛失した場合、この部品が搬送する物品に混入する問題もおこり得る。
さらに、ガイド板153のみを外す場合、清掃後の取り付けの際にガイド板153の位置決めを再調整しなければならず、ガイド板153を元の位置に戻すのに手間がかかる。
【0011】
また、キャッチクリップによって解除する場合には、上記のように部品が分離することはないが、搬送系の取り外しを行う構成と、ワークガイドを取り外す構成(キャッチクリップ)とが別々であるため、清掃時などの搬送系の取り外しに関する前作業として手間がかかることとなる。
【0012】
また、上述の問題は、清掃時だけのものでなく、例えば、ベルト112の交換などの搬送系の保守(メンテナンス)の際にも生じるものである。
【0013】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、ワークガイドの着脱を手間なく容易に行うことができるワークガイド付計量装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明によるワークガイド付計量装置は、物品を搬送させるコンベア1と、該コンベア1の下部に設けられて前記コンベア1を以て搬送される前記物品の質量を計量する計量部8とからなる計量装置において、
前記コンベア1の一部をなし、両側部に板片状の側片10dを垂下して形成しており、各端部に一対のローラ11A,11Bを有し、該一対のローラ11A,11B間に無端状のベルト12を張設した受台10と、
該受台10とともに前記コンベア1をなし、前記受台10の各側片10dと近接して平行するようにそれぞれ立設し、前記計量部8に固定されるとともに前記受台10を着脱自在に固定する側板6と、
前記ベルト12の幅方向を狭めるように前記ベルト12の上方に立設され、前記ベルト12に搬送される物品の搬送経路を規制するガイド部51と、
該ガイド部51を前記ベルト12の幅方向に移動し得るように取り付ける固定部52と、
該固定部52に突設された棒状をなし、前記受台10の側片10dと前記側板6との間に挟まれる如く抜止される括れ部58を有し、前記コンベア1に固定支持される取付杆57と、
前記受台10側に設けられ、前記取付杆57の前記括れ部58を除く部位を当接支持する支持部61と、
を備えたことを特徴としている。
【0015】
また、前記受台10の側片10dの下縁あるいは前記側板6の上縁の何れか一方または双方には、前記取付杆57の括れ部58を受ける凹部60a,6bが形成されていることを特徴としている。
【0016】
また、前記受台10の側片には、前記取付杆57を挿通し得る挿通穴60が形成され、該挿通穴60の内縁と、前記側板6の上端縁6aあるいは前記側板6にある前記凹部6bとの間で前記取付杆57の括れ部58を挟む如く抜止することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明のワークガイド付計量装置のコンベアを示す平面図、図2は側面図、図3は図2のA−A断面図である。これらの図には、計量装置の上部位置に設けられるコンベア1が記載され、該コンベア1にワークガイド50が配されている。
【0018】
最初にコンベア1について説明する。
コンベア1は、支持ユニット2と、搬送ユニット3と、モータユニット4で大略構成される。
まず、支持ユニット2は、略直立する左右一対の側板6と、該側板6間を連結する架台7a,7bで構成される。架台7a,7bは、計量部8に連結固定されており、コンベア1全体と物品(ワーク)の質量を計量する。計量部8は、例えばロードセルや、電子平衡秤からなる。計量部8の計量信号は、演算部(不図示)に出力され、演算部の演算処理にてコンベア1の質量を差し引くことにより物品の質量を求める。計量部8は、装置の基台9上に固定されている。
【0019】
次に、搬送ユニット3は、支持ユニット2に対し上方から着脱自在である。搬送ユニット3は、支持ユニット2と略同様の左右幅及び長さを有する受台10と、受台10の両端に設けられた駆動ローラ11A,従動ローラ11Bと、各ローラ11A,11B間に張設される無端状のベルト12とで大略構成される。
【0020】
受台10は、図3に示すように、上記長さ方向に連続して下方に開口する断面略コ字状の受部10aを複数(図3では四個)有している。そして、各受部10aの側部に対し、図2で示すように長さ方向に直行する支杆13を複数(この実施の形態では二個)嵌挿して、各受部10aを平行に連結固定することで、受台10の左右幅をなしている。このように構成された受台10は、各受部10aの上面が同じ高さの平坦面14をなしている。なお、各支杆13は、受台10の長さ方向の各端部近傍で嵌挿されている。
【0021】
このように、受台10は、左右幅方向及び長さ方向が、受部10aの側部と、支杆13とにより補強されており、平坦面14を以てベルト12上に搬送する物品の荷重を支持する。
【0022】
駆動ローラ11Aは、その両端に延出した回転軸11Aaが、上記受台10の長さ方向の一端に固定された軸受部16によって支持されている。これら軸受部16には、回転軸11Aaを回転自在とするベアリング(不図示)が配されている。また、駆動ローラ11Aは、受台10の平坦面14と、その上部周面とが同高さとされている。
【0023】
従動ローラ11Bは、その両端に延出した従動軸11Baが、上記受台10の長さ方向の他端に固定されている。この従動ローラ11Bの内部には、従動軸11Baとの間にベアリング(不図示)を介在している。これにより、従動ローラ11Bは、アリングによって従動軸11Baを中心に回転する。
【0024】
ベルト12は、ポリエステル繊維を帯環状に織製してなる帆布として構成されている。また、ベルト12の内外面には、防水・防湿・強度向上を目的として、ウレタン樹脂のコーティングが施されている。
そして、ベルト12は、図1乃至図3に示す如く、揺動部35の揺動端を受台10の長さ方向の他端側に向けて、駆動ローラ11Aと従動ローラ11Bとの間に張設される。
【0025】
このように構成された搬送ユニット3は、支持ユニット2上に載置され、固定具30によって着脱自在となるように固定される。
支持ユニット2の側板6は、それぞれ受台10の長さ方向に平行となるように直立しているとともに、搬送ユニット3における受台10両側の側片10dの板厚分を避けて、受台10よりもやや幅方向(内方)に狭く配されている。
【0026】
一方、搬送ユニット3における受台10の各側片10d間には、上述の如く幅方向に平行する二個の支杆13(一方は駆動ローラ11Aの近傍に位置し、他方は揺動軸35aをなす)がある。さらに、受台10の長さ方向の他端には、揺動軸35aを介して支持される従動ローラ11Bの従動軸11Baがある。
搬送ユニット3は、これら支杆13、揺動軸35a(支杆13)、従動軸11Baが、支持ユニット2の側板6の上端縁6aに支持されて、支持ユニット2に載置される。
【0027】
支持ユニット2に載置された搬送ユニット3を固定する固定具30は、図示のキャッチクリップで構成されている。
このキャッチクリップ30は、支持ユニット2の側板6に設けられている。また、搬送ユニット3における受台10の側片10dには、キャッチクリップ30の係止部分がかかる係合片30aが設けられている。
そして、キャッチクリップ30を係合片30aに係合して、支持ユニット2上部位置に搬送ユニット3を固定保持する。
なお、固定具30は、上述のキャッチクリップに限らず、搬送ユニット3を支持ユニット2にネジ止めする構成としてもよい。
【0028】
このように、搬送ユニット3を支持ユニット2上に載置固定した際、各支杆13および従動ローラ11Bの従動軸11Baが、支持ユニット2の側板6の上端縁6aに押し付けられるようにして固定される。
【0029】
次に、モータユニット4は、図1に示すように、駆動ローラ11Aの一端部側であって、支持ユニット2の側板6に設けられる。モータユニット4は、駆動モータと、減速機で構成され、これらが防水ケース4a内に収容されてなる。モータユニット4の出力軸4bは、駆動ローラ11Aの回転軸11Aaと同軸位置に配置され、駆動ローラ11Aの一端側にある軸受部16を介してこれらが連結される。
【0030】
駆動ローラ11Aの一端側にある軸受部16は、円筒状20をなし、その内部には、モータユニット4の出力軸4b、及び駆動ローラ11Aの一端側に延出する回転軸11Aaにそれぞれ固定された一対(雄雌)のカップリング18がある。また、モータユニット4の出力軸4bの突出部分には、出力軸4bに同心状の受座23がある。この受座23は円筒状20の開口内径と所定の精度で嵌合し、この嵌合によりカップリング18同士の軸芯が同一に位置出しされる。
【0031】
上記構成のコンベア1は、モータユニット4の駆動モータの回転力が減速機を介して減速され出力軸4bが回転する。出力軸4bは、連結部15のカップリング18を介して搬送ユニット3の駆動ローラ11Aの回転軸11Aaに連結されている。これにより、駆動ローラ11Aが回転し、従動ローラ11Bとの間に張設されているベルト12が一方向に移動する。
【0032】
ベルト12上に物品が移載されると、計量部8は、コンベア1及び物品の質量を計量する。演算部は、計量信号に基づく演算処理でコンベア1の質量を差し引き物品の質量を求める。演算部は、物品の質量に応じて物品の良否を判断したり、質量別に物品を選別する等の制御を行う。
【0033】
続いて、ワークガイド50について説明する。
ワークガイド50は、図1乃至図4に示すように、ガイド部51と固定部52とを有している。
ガイド部51には、駆動ローラ11Aと従動ローラ11Bとの間に張設されたベルト12の上方に立設し、ベルト12の搬送方向に沿う対向一対のガイド板53がある。
各ガイド板53には、ベルト12の左右幅方向の外側に向かって略水平方向に折曲された調整板54がある。この調整板54には、ベルト12の左右幅方向に長手のスリット穴55が形成されている(図1中各二個)。
【0034】
固定部52は、上述した受台10の左右各側片10dに沿って立設し得るように板片状に形成されている。また固定部52の上端には、ガイド部53における調整板54の板面と重合し得る板面をなすように略水平に折曲形成された固定片56が設けられている。この固定片56には、調整板54がスリット穴55を介してネジ止めされる。ゆえに、固定部52に対してガイド部51がスリット穴55を介してネジ止めされることとなる
【0035】
このように、固定部52にスリット穴55を介してネジ止めされたガイド部51は、ネジ止めを緩めることにより、スリット穴55を介してベルト12の左右幅方向に移動することが可能となり、これによって、各ガイド板53の間隔が調整される。
【0036】
また、固定部52の下端近傍には、受台10側に突出する円棒状の取付杆57が設けられている。この取付杆57は、各固定部52に対しそれぞれ二個ずつある。また、取付杆57の基端部は、取付杆57の径よりも細径とされた括れ部58が形成されている。
【0037】
上記固定部52は、取付杆57を介して上述のコンベア1側に取り付けられる。
ここで、取付杆57を受けるコンベア1側の構成を説明する。
受台10の側片10dには、取付杆57が挿通し得る挿通穴60が設けられている。また、受台10をなす両側部の受部10aにおいて、側片10dと対向する内片10eには、取付杆57の先端部を支持する支持部61が設けられている。この支持部61は、図4に示す如く取付杆57の先端部を挿通する開口穴61として構成されている。
【0038】
そして、固定部52にある取付杆57は、受台10の側片10dの挿通穴60と、内片10eの開口穴61に挿通される。また、取付杆57にある括れ部58は、挿通穴60の内縁に係るように配置される。
また、受台10は、上述したように支持ユニット2の側板6の上端縁6aに載置されており、これによって取付杆57の括れ部58が側板6の上端縁6aに係るように載置される。
このような状態において、受台10の側片10dにある挿通穴60は、その内縁の上側が取付杆57の括れ部58に挿入される。ゆえに、取付杆57の基端部は、受台10の側片10d側(挿通穴60)と、側板6の上端縁6aとの間に括れ部58が挟まれるようにして抜止される。また、取付杆57の先端部は、受台10の内片10eの開口穴61に挿通支持されている。
このように、ワークガイド50は、固定部52の取付杆57を介してコンベア1に取り付けられることとなる。
【0039】
なお、上記構成において、ワークガイド50の取付杆57と、受台10および側板6との位置関係は、図4に示すように、取付杆57の径D1に対し、側片10dにある挿通穴60の径D2は、大きい径とされている。また、取付杆57の径D1に対し、内片10eの開口穴61の径D3は、略同径とされている。また、取付杆57の括れ部58を挟むように構成された挿通穴60の内縁と側板6の上端縁6aとの間隔は、括れ部58の径D4よりも若干大きく、且つ取付杆57の径D1よりも小さく形成される。
【0040】
以下、上述した構成における、搬送ユニット3およびワークガイド50の着脱動作について説明する。
搬送ユニット3は、定期的な清掃(殺菌、消毒)や、保守(メンテナンス)のために支持ユニット2から取り外される。
搬送ユニット3の取り外しは、始めに支持ユニット2との固定を保持しているキャッチクリップ30を解除操作する。そして、モータユニット4の出力軸4bと、駆動ローラ11Aの回転軸11Aaとの連結状態を解除する。円筒状20と受座23との嵌合を解き、カップリング18同士の噛合状態が離脱する。したがって、搬送ユニット3は、支持ユニット2の上部方向に取り外される。
【0041】
ワークガイド50は、上述したように、搬送ユニット3における受台10に支持され、且つ受台10の側片10dと支持ユニット2の側板6とによって抜止されている。このため、ワークガイド50の取り外しは、搬送ユニット3を支持ユニット2から取り外すことによる。図5に示すように、受台10の側片10dと支持ユニット2の側板6との分離によって取付杆57への抜止が解除される。そして、受台10側(挿通穴60,開口穴61)から取付杆57を抜くことによりワークガイド50が同時に取り外される。
【0042】
この後、搬送ユニット3およびワークガイド50を支持ユニット2に取り付けるには、上記と逆の操作で簡単に取り付けることができる。
即ち、ワークガイド50における固定部52の取付杆57を受台10側(挿通穴60,開口穴61)に挿通させ、搬送ユニット3を支持ユニット2上に載せてキャッチクリップ30で搬送ユニット3を固定保持する。この後、モータユニット4のキャッチクリップ31で支持ユニット2に固定すればよい。
【0043】
このように、ワークガイド50は、支持ユニット2と搬送ユニット3と取り付けによって固定されるものであり、ワークガイド50は、支持ユニット2と搬送ユニット3とを固定する固定具としてのキャッチクリップ30によって固定されていることとなる。
【0044】
また、ワークガイド50の取り外しは、ガイド部51および固定部52が共に固定された状態で行われるため(いわゆる、ワークガイド50全体が一括して取り外される)、ガイド部51のガイド板53を移動させる調整機構を分解することがない。ゆえに、ワークガイド50を取り付けた際には、ガイド板53の位置を調整することなく、元あった位置に戻すことが可能である。
【0045】
また、ワークガイド50を取り外す際、各部品が分離することがないので、作業性を向上するととものに、部品の紛失がない。
【0046】
ところで、上述した実施の形態では、受台10における側片10dにある挿通穴60と、側板6の上端縁6aとの間で、取付杆57の括れ部58を挟む如く抜止しているが、この限りでなく、その他の実施の形態を図6(a)乃至図6(h)に図示して説明する。
【0047】
まず、図6(a)は、上述した側片10dの挿通穴60と、側板6の上縁に形成された凹部6bとの間で取付杆57の括れ部58を抜止する構成を示す。
次に、図6(b)は、上述した側片10dの挿通穴60と、側板6に形成された穴部6cとの間で取付杆57の括れ部58を抜止する構成を示す。また、穴部6cの径は、取付杆57を挿通し得る径とされる。
【0048】
次に、図6(c)は、側片10dの下縁に形成された凹部60aと、側板6の上縁に形成された凹部6bとの間で取付杆57の括れ部58を抜止する構成を示す。
次に、図6(d)は、側片10dの下縁に形成された凹部60aと、側板6に形成された穴部6cとの間で取付杆57の括れ部58を抜止する構成を示す。
次に、図6(e)は、側片10dの下縁に形成された凹部60aと、上述した側板6の上端縁6aとの間で取付杆57の括れ部58を抜止する構成を示す。
【0049】
次に、図6(f)は、側片10dの下端縁60bと、側板6の上縁に形成された凹部6bとの間で取付杆57の括れ部58を抜止する構成を示す。
次に、図6(g)は、側片10dの下端縁60bと、側板6に形成された穴部6cとの間で取付杆57の括れ部58を抜止する構成を示す。
次に、図6(h)は、側片10dの下端縁60bと、側板6の上端縁6aとの間で取付杆57の括れ部58を抜止する構成を示す。
【0050】
このように、受台10の側片10dと側板6との間で、取付杆57の括れ部58を挟む如く抜止する間隔をなす構成であればよく、ワークガイド50の着脱を容易とすることが可能となる。
なお、受台10の内片10eに関し、この内片10eには、取付杆57の先端部を支持する支持部としての開口穴61が形成されているが、取付杆57の先端部を支持することができれば、開口穴61に限らず、内片10eの下端に形成した凹部で取付杆57を当接支持したり、内片10eの下端縁によって取付杆57を当接支持してもよい。また、内片10eが取付杆57を接触する部位は、先端部に限らず、括れ部58を除く部位であればよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるワークガイド付計量装置は、コンベアをなす受台の側片と、この受台を着脱自在に固定する側板との間に、物品の搬送幅を規制するガイド部を固定する固定部に突設された棒状の取付杆を、取付杆にある括れ部を介して抜止し、且つ受台にある支持部によって取付杆を支持するようにした。
これにより、側板から受台を取り外す際に、ガイド部および固定部を同時に取り外すことができ、さらに、取り付けの際も不必要な位置調整をすることなく取り付けることができるため、ワークガイドの着脱を手間なく容易に行うことができる。
【0052】
そして、ワークガイドを着脱するための複雑な着脱機構を備える必要がないため、構成部品を減少、且つ簡素化することができる。
【0053】
さらに、ワークガイドを取り外す際には、分離される部品が存在しないため、該部品の紛失や、紛失した部品が搬送される物品に混入するなどの問題を無くすことができる。
【0054】
また、受台の側片下縁あるいは側板の上縁の何れか一方または双方に、取付杆の括れ部を受ける凹部を形成したり、さらに、受台の側片に取付杆を挿通し得る挿通穴を形成することにより、各凹部の間や、挿通穴の内縁と側板の上端縁あるいは側板の凹部との間で、取付杆の括れ部を挟む如く抜止するので、確実且つ適宜なワークガイドの取り付け状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計量装置のコンベアを示す平面図。
【図2】同要部の側面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】(a)ワークガイドの取付構造を示す側面図。
(b)同断面図。
【図5】ワークガイドを取り外した状態を示す断面図。
【図6】(a)〜(h)ワークガイドの取付構造の他の例を示す概略図。
【図7】(a)従来の計量装置を示す側面図。
(b)同正面図。
【符号の説明】
1…コンベア、6…側板、8…計量部、10…受台、10d…側片、11A,11B…ローラ、12…ベルト、51…ガイド部、52…固定部、57…取付杆、58…括れ部、60…挿通穴、60a,6b…凹部、61…支持部。

Claims (3)

  1. 物品を搬送させるコンベア(1)と、該コンベアの下部に設けられて前記コンベアを以て搬送される前記物品の質量を計量する計量部(8)とからなる計量装置において、
    前記コンベアの一部をなし、両側部に板片状の側片(10d)を垂下して形成しており、各端部に一対のローラ(11A,11B)を有し、該一対のローラ間に無端状のベルト(12)を張設した受台(10)と、
    該受台とともに前記コンベアをなし、前記受台の各側片と近接して平行するようにそれぞれ立設し、前記計量部に固定されるとともに前記受台を着脱自在に固定する側板(6)と、
    前記ベルトの幅方向を狭めるように前記ベルトの上方に立設され、前記ベルトに搬送される物品の搬送経路を規制するガイド部(51)と、
    該ガイド部を前記ベルトの幅方向に移動し得るように取り付ける固定部(52)と、
    該固定部に突設された棒状をなし、前記受台の側片と前記側板との間に挟まれる如く抜止される括れ部(58)を有し、前記コンベアに固定支持される取付杆(57)と、
    前記受台側に設けられ、前記取付杆の前記括れ部を除く部位を当接支持する支持部(61)と、
    を備えたことを特徴とするワークガイド付計量装置。
  2. 前記受台(10)の側片(10d)の下縁あるいは前記側板(6)の上縁の何れか一方または双方には、前記取付杆(57)の括れ部(58)を受ける凹部(60a,6b)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワークガイド付計量装置。
  3. 前記受台(10)の側片には、前記取付杆(57)を挿通し得る挿通穴(60)が形成され、該挿通穴の内縁と、前記側板(6)の上端縁(6a)あるいは前記側板にある前記凹部(6b)との間で前記取付杆の括れ部(58)を挟む如く抜止することを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のワークガイド付計量装置。
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