JP2002116079A - 品質検査機器 - Google Patents

品質検査機器

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JP2002116079A
JP2002116079A JP2000307295A JP2000307295A JP2002116079A JP 2002116079 A JP2002116079 A JP 2002116079A JP 2000307295 A JP2000307295 A JP 2000307295A JP 2000307295 A JP2000307295 A JP 2000307295A JP 2002116079 A JP2002116079 A JP 2002116079A
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leg
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横梁を可及的に少なくした簡素な構成で品質
検査機器の剛性を確保することを課題とする。 【解決手段】 重量チェッカ1において、被計量物Xを
搬送するコンベア11,12を支持し、ロードセルを収
容する本体13を箱状のフレームで構成し、該フレーム
13を上下に延びる脚部14…14で支持して、これら
のフレーム13と脚部14…14とで剛性構造を形成す
る。フレーム13が立体的で適度な大きさの箱状である
からそれ自身剛体となり、この剛性の高いフレーム13
と脚部14…14とが一体となって重量チェッカ1の剛
性を相乗的に向上させる。簡素な構成で、ゴミや塵埃、
水分等が溜まり難い、衛生的で洗浄し易い重量チェッカ
1を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査物を搬送し
ながら各種の品質検査を実行する品質検査機器の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】製品の重量が所定の目標重量範囲内にあ
るか否かを検出する重量チェッカや、包装袋の漏れを検
出するシールチェッカ、あるいは金属片等の異物の混入
を検出する金属検出機等では、一般に、被検査物を搬送
しながら上記のような各種の品質検査を行うようになっ
ており、基本的構成として、被検査物を搬送するための
搬送コンベアと、ロードセルや圧力センサ、あるいは金
属検出コイルやX線検出器等のセンサ類と、これらを配
備するための架台とを備える。
【0003】そのような品質検査機器の代表的な構成が
特開平11−351948号公報に開示されている。そ
れによれば、架台の上にロードセル等でなる計量部を固
定し、この計量部の上方に秤量コンベアを配置してい
る。また、秤量コンベアの上流側に助走コンベアを隣接
して配置し、この助走コンベアを架台に固定している。
その場合に、複数の骨材を縦横に枠形状に組み立てて架
台を構成しているから、架台に間隙がたくさんでき、コ
ンベアからこぼれ落ちたゴミやカスが床まで落下して架
台の上に溜まることが抑制される。その結果、品質検査
機器を衛生的に保つことができ、また清掃、洗浄がし易
くなる。
【0004】特に、架台の強度を高めるために、骨材間
に横梁を架設しているが、該横梁を助走コンベアと秤量
コンベアとの間の間隙の真下を避けて配置しているか
ら、コンベアから落下してくるゴミやカスが横梁の上面
に溜まることが抑制される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンベア間の
間隙を通って落下してくるゴミやカスは避けられても、
横梁にはコンベアの走行や方向転換によって飛散したゴ
ミやカスが付着する。また、コンベアからの落下物以外
にも、一般の塵埃や水分が溜まってしまう。したがっ
て、横梁の数が増えるだけ清掃個所が増え、清掃作業が
面倒となるばかりでなく、衛生面でも問題となる。さら
に、品質検査機器を設置した床面を清掃する場合にも、
横梁は掃除用具の操作の邪魔になり、また、横梁で隠れ
て見えない死角ができて、清掃性が低下する。
【0006】しかしながら、架台を強固にしなければ、
架台自身がコンベアの振動によって振動したり、あるい
は架台に外部からの振動が伝わり易くなる。そして、そ
の振動が品質検査をする際にセンサ類に外部振動として
伝達されることにより、該センサ類の誤作動を引き起こ
し、品質検査の精度を低下させてしまうことになる。
【0007】そこで、本発明は、横梁を可及的に少なく
して、品質検査機器の剛性を確保することを主たる課題
とする。以下、その他の課題も含め、本発明を詳しく説
明する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するため、本願の特許請求の範囲の請求項1に記載の
発明(以下「第1発明」という)は、被検査物を搬送手
段で搬送しながら品質検査手段で所定の品質検査を行う
品質検査機器であって、上記搬送手段と品質検査手段と
を箱状のフレームで支持し、該フレームを上下に延びる
複数の脚部で支持して、これらのフレームと脚部とで剛
性構造を形成したことを特徴とする。
【0009】この発明によれば、搬送手段と品質検査手
段とを支持するために箱状のフレームを用いる。このフ
レームは立体的で適度な大きさの箱状であるからそれ自
身剛体となる。それゆえ、この剛性の高いフレームと、
該フレームを支持する脚部とが一体となって、あたかも
架台のように機能し、例えば被検査物の搬送方向、搬送
方向と直交する搬送幅方向、及び水平面に対するねじれ
方向等に関する品質検査機器の十分な剛性を相乗的に確
保することができる。しかも、上記フレームはもともと
脚部と共に架台を構成するものであり、品質検査機器の
剛性確保のためにわざわざ追加使用するものではない。
【0010】したがって、品質検査機器の剛性確保のた
めの横梁を必要最小限に抑制できるため、構造が簡素化
されて、被検査物のゴミやカスあるいは上方からの塵埃
や水分等の被除去物が溜まることが抑制される。その結
果、品質検査機器を衛生的に保つことができ、清掃、洗
浄がし易くなると共に、品質検査機器を設置した床面の
清掃、洗浄もし易くなる。
【0011】また、箱状フレームの中にロードセル等の
品質検査手段やその他の電装品等を収容することができ
るから、品質検査機器の外観がすっきりし、この点から
も清掃性が向上する。
【0012】次に、請求項2に記載の発明(以下「第2
発明」という)は、上記第1発明において、脚部を丸パ
イプで形成したことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、脚部自体が剛体となる
から、品質検査機器全体の剛性がより一層向上する。さ
らに、脚部を例えば角パイプで形成したときに比べて小
さい径で同一剛性を達成することができるから、品質検
査機器の軽量化及びコストダウンを図ることができる。
また、被除去物が表面に溜まり難くなるから、この点か
らも衛生性及び清掃性が向上する。
【0014】次に、請求項3に記載の発明(以下「第3
発明」という)は、上記第1発明又は第2発明におい
て、脚部を4つとしたことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、脚部の数を可及的に抑
制しつつ、脚部の数を例えば3つとしたときに比べて品
質検査機器の設置安定性を確保することができる。
【0016】次に、請求項4に記載の発明(以下「第4
発明」という)は、上記第1発明から第3発明のいずれ
かにおいて、脚部同志の上部を連絡して逆U字状に形成
したことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、脚部同志を組み合わせ
て上部を逆U字状に形成したから、該脚部の剛性、ひい
ては品質検査機器全体の剛性がより一層向上する。ま
た、脚部同志の上部が滑らかに湾曲して連絡した逆U字
状であるから、被除去物が表面に溜まり難くなり、この
点からも衛生性及び清掃性が向上する。
【0018】次に、請求項5に記載の発明(以下「第5
発明」という)は、上記第4発明において、脚部同志の
上部連絡部分でフレームを支持したことを特徴とする。
【0019】この発明によれば、上下に延びる脚部のそ
の上下延設部分でフレームを支持するのではなく、これ
らの脚部同志を連絡する上部連絡部分でフレームを支持
するため、フレームをその上部連絡部分に沿ってずらせ
ることが容易となり、脚部に対するフレームの取付位
置、ひいては脚部とフレームとの位置関係を変更し易く
なる。
【0020】これに対し、フレームを脚部の上下延設部
分で支持した場合には、例えば脚部の上部をフレームに
差し込んだりするから、脚部とフレームとの位置関係を
変更するときには、その差込穴を形成し直さねばなら
ず、変更作業が面倒となるのである。
【0021】さらに、この発明によれば、脚部間隔より
幅の狭いフレームを支持することができて、品質検査機
器のコンパクト化及び軽量化を図ることが可能となる。
【0022】次に、請求項6に記載の発明(以下「第6
発明」という)は、上記第5発明において、上部連結部
分に、該連結部分を含む面と直交する面内で広がり、該
連結部分の上面と側面とに跨る壁部を有するブラケット
を設け、該ブラケットの上面でフレームを支持したこと
を特徴とする。
【0023】この発明によれば、フレームに脚部を取り
付けた場合に、剛性の弱い方向を補強することができ
る。すなわち、上部連結部分を含む面(U字を含む面)
と平行な方向において剛性が強く、上部連結部分を含む
面と直交する方向において剛性が弱くなるから、ブラケ
ットの壁部がその剛性の弱い方向を補強することにな
る。
【0024】また、ブラケットの面でフレームを支持し
たから、該ブラケットとフレームとの接触面積が大きく
なり、結果的に、脚部とフレームとを安定且つ強固に連
結することができる。
【0025】さらに、脚部とフレームとの連結部分には
応力が集中し易いのであるが、この部分が立体的形状の
ブラケットで補強されることになり、品質検査機器全体
の剛性低下を回避することができる。
【0026】次に、請求項7に記載の発明(以下「第7
発明」という)は、上記第1発明から第6発明のいずれ
かにおいて、少なくとも搬送方向に平行な左右いずれか
一方の面には、脚部同志を連結する横梁を設けていない
ことを特徴とする。
【0027】この発明によれば、良好な清掃性を確保す
ることができる。つまり、現場の生産ラインにおいて
は、作業者は、品質検査機器に対して、搬送方向の左右
いずれか一方の側から作業するのが一般的である。した
がって、少なくとも作業者が作業をする側において横に
延びる梁部材を設けないことにより、清掃性が実質的に
向上することになる。
【0028】次に、請求項8に記載の発明(以下「第8
発明」という)は、上記第1発明から第7発明のいずれ
かにおいて、搬送手段をフレームの上方に配置し、搬送
方向又は搬送方向と直交する方向の少なくともいずれか
において、フレームの長さを搬送手段よりも短くしたこ
とを特徴とする。
【0029】この発明によれば、上側から、搬送手段、
箱状フレーム、脚部の順に配置した場合に、フレームの
長さを搬送手段よりも短くしたから、フレームが搬送手
段からはみ出すことがなくなり、搬送手段からこぼれ落
ちた被検査物のゴミやカスがフレームの上に落下して付
着することを防ぐことができ、もって衛生性及び清掃性
を向上させることができる。
【0030】次に、請求項9に記載の発明(以下「第9
発明」という)は、上記第1発明から第8発明のいずれ
かにおいて、搬送手段をフレームの上方に配置し、搬送
方向又は搬送方向と直交する方向の少なくともいずれか
において、脚部の間隔を搬送手段よりも短くしたことを
特徴とする。
【0031】この発明によれば、同じく上側から、搬送
手段、箱状フレーム、脚部の順に配置した場合に、脚部
の間隔を搬送手段よりも短くしたから、脚部が搬送手段
からはみ出すことがなくなり、搬送手段からこぼれ落ち
た被検査物のゴミやカスが脚部の上に落下して付着する
ことを防ぐことができ、もって衛生性及び清掃性を向上
させることができる。
【0032】次に、請求項10に記載の発明(以下「第
10発明」という)は、上記第1発明から第9発明のい
ずれかにおいて、搬送手段をフレームの上方に配置し、
搬送方向と直交する方向において、脚部の間隔を搬送手
段よりも長くしたことを特徴とする。
【0033】通常、フレームや搬送手段は搬送方向に長
いため、フレームに脚部を取り付けた際に、搬送方向と
直交する方向において安定性が低下する。したがって、
この発明によれば、上側から、搬送手段、箱状フレー
ム、脚部の順に配置した場合に、最も下方の脚部の間隔
を最も上方の搬送手段よりも搬送方向と直交する方向に
おいて長くしたから、品質検査機器全体の安定性を確保
することができる。
【0034】なお、これらの第8発明〜第10発明は、
例えば、搬送手段からのゴミ等の落下は、搬送幅方向よ
りも、被検査物の乗り移りが行われる搬送方向において
多いであろうから、該搬送方向においては脚部間隔やフ
レーム長さを搬送手段よりも短くして衛生性及び清掃性
を担保し、搬送幅方向においては脚部間隔やフレーム長
さを搬送手段よりも長くして設置安定性を図るようにす
る等、得られる作用と状況とを比較考量していろいろに
組み合わせて適用することができる。
【0035】次に、請求項11に記載の発明(以下「第
11発明」という)は、上記第1発明から第10発明の
いずれかにおいて、脚部の下部に、着脱自在の補助脚部
を備えたことを特徴とする。
【0036】この発明によれば、補助脚部を着脱するこ
とにより、品質検査機器の高さを調整することができ、
その結果、例えば搬送手段の搬送面の高さを生産ライン
の他の機器に合わせることができる。したがって、数種
類の長さの補助脚部を用意しておくことにより、様々な
高さのサイズに対応できて、品質検査機器の汎用性が増
すことになる。
【0037】次に、請求項12に記載の発明(以下「第
12発明」という)は、上記第11発明において、補助
脚部を軸心周りに回動することにより、該補助脚部を脚
部に進入又は脚部から進出自在としたことを特徴とす
る。
【0038】この発明によれば、補助脚部を回動するこ
とにより、品質検査機器の高さをより緻密に調整するこ
とができる。特に、脚部及び補助脚部を丸パイプで構成
したときには、軸心周りに回動するから、外観が変化せ
ず、美観が損なわれない。
【0039】次に、請求項13に記載の発明は、上記第
12発明において、補助脚部における進入又は進出部分
を覆うカバー部材を脚部と面一に備えたことを特徴とす
る。
【0040】この発明によれば、補助脚部における進入
又は進出部分が覆われるから美観が損なわれず、また、
カバー部材が脚部と面一であるから、被除去物が溜り難
く、衛生性及び清掃性も確保される。
【0041】以下、その他の課題も含め、図面に基き、
発明の実施の形態を通して、本発明をさらに詳しく説明
する。
【0042】
【発明の実施の形態】本実施の形態においては、本発明
は、図1に示す重量チェッカ1に適用されている。この
重量チェッカ1は、生産ラインの途中に配置され、上流
側の製袋包装機等から供給された被計量物Xを取り込ん
で、矢印A方向に搬送しながらその重量を計量し、下流
側の振分装置等に受け渡す。この重量チェッカ1は、被
計量物Xを搬送するための取込みコンベア11及び計量
コンベア12と、これらのコンベア11,12を支持す
る箱状の本体フレーム13と、該本体フレーム13を支
持する複数の脚部14…14とを備える。
【0043】取込みコンベア11及び計量コンベア12
は略同様の構成であり、図2にも示すように、それぞれ
搬送方向Aに関して左右一対に配置したコンベアフレー
ム21,21;22,22間に前後一対のローラ23,
23;24,24を架設し、これらのローラ23,2
3;24,24間に無端状の搬送用平ベルト25,26
を巻き掛けたもので、左右一対の側面視V字状のアーム
27,27;28,28を介して本体フレーム13に着
脱自在に備えられている。
【0044】図3に示すように、本体フレーム13は、
上面が開放し、相対的に深さの小さい箱状の下部31
と、下面が開放し、相対的に深さの大きい箱状の上部3
2とを組み合わせて、全体として、搬送方向Aに長く、
搬送方向Aと直交する搬送幅方向に短い、密閉した箱状
に形成したものである。そして、搬送方向Aの下流側に
おいて、この本体フレーム13内に支持部材33を立設
し、該支持部材33に歪ゲージ式ロードセル34の起歪
体の固定端部を接続すると共に、該起歪体の自由端部に
ブラケット35を介して駆動モータ36を連結し、該モ
ータ36の図示しない下方に延びる出力軸を覆う筒状フ
レーム37を本体フレーム13の底面から開口38を介
して下方に突出させている。なお、開口38はダイヤフ
ラム39で塞いである。
【0045】そして、図4に示すように、上記筒状フレ
ーム37にそれぞれ左右に延びる水平部40,41を連
結し、該水平部40,41の端部にV字アーム28,2
8を組み付けて、これらのアーム28,28に計量コン
ベア12のフレーム22,22をピン22a…22a
(図3も参照)等を介して着脱自在に係止している。な
お、モータ36の駆動力は、一方の水平部41及びV字
アーム28(図例では搬送方向Aの右側)に亘って収容
した図示しない動力伝達機構を介して一方のローラ24
(図例では搬送方向Aの下流側)に伝達される。
【0046】以上に準じて、取込みコンベア11のフレ
ーム21,21もV字アーム27,27に着脱自在に係
止している。すなわち、搬送方向Aの上流側において、
本体フレーム13内に取込みコンベア11用の駆動モー
タを直接組み付け、該モータの出力軸を覆う筒状フレー
ムに左右水平部42,42(図1参照)を連結し、該水
平部42,42の端部にV字アーム27,27を組み付
けて、これらのアーム27,27に取込みコンベア11
のフレーム21,21を着脱自在に係止している。モー
タの駆動力が、一方の水平部42及びV字アーム27に
亘って収容した動力伝達機構を介して一方のローラ23
に伝達されるのも同様である。
【0047】図1及び図2に示すように、脚部14…1
4はそれぞれ上下に延び、搬送方向Aの上流側と下流側
とにおいて本体フレーム13を挟んで左右にそれぞれ1
本づつ、計4本が配置されている。特に図2に示すよう
に、左右の脚部14,14同志は上部で水平連絡部51
を介して連絡し合い、全体が逆U字状の脚部材15に形
成されている。ここで、脚部14ないし脚部材15は丸
パイプで形成してある。そして、図1にも示すように、
この前後一対の脚部材15,15の各水平連絡部51,
51にそれぞれブラケット52,52を接合し、該ブラ
ケット52,52に本体フレーム13の上流側及び下流
側をそれぞれ固定している。
【0048】ここで、ブラケット52は、図3及び図4
に示すように、水平連絡部51から上方に延びる左右縦
壁53,53と、該縦壁53,53の上端同志を連結す
る横壁54とを有する、下面が開放したコ字状に形成し
ている。その場合に、特に図3に示すように、縦壁53
は、搬送方向Aに広がり、水平連絡部51の上面と前後
の側面とに亘って跨っている。また、縦壁53の内側の
縁部を傾斜させ、脚部材15の水平連絡部51と接触す
る下部よりも、本体フレーム13の底面と接触する上部
のほうが前後に長くなるようにしている。その結果、ブ
ラケット52自身、搬送方向Aにおいて剛性が高くな
る。また、ブラケット52の横壁54と本体フレーム1
3との接触面積が大きくなり、この接触面積の大きい横
壁54に対して本体フレーム13をボルト55…55で
締め付け固定している。
【0049】次に、図5に示すように、各脚部14は、
その上部を構成する脚部本体61と、下部を構成する補
助脚部62と、補助脚部62の周面を覆うカバー部材6
3とを有する。補助脚部62は、脚部本体61の螺子孔
61aと螺合する螺子棒62aを備え、軸心周りに回動
することにより、該螺子棒62aが脚部本体61に進入
又は脚部本体61から進出して、これにより、重量チェ
ッカ1の高さを調整することができる。
【0050】カバー部材63は比較的肉薄の円筒状で、
内径が補助脚部62の外径にほぼ一致し、外径が脚部本
体61の外径にほぼ一致している。そして、上端部にロ
ックナット63aが固着され、該ロックナット63aで
脚部本体61と補助脚部62との螺合を締め付けて緩み
止めをしたときには、図5に示すように、カバー部材6
3自体が上動し、その上端部が脚部本体61の下端部に
当接して、脚部14ないし脚部材15全体としての外観
が連続すると共に、カバー部材63が螺子棒62aを隠
蔽して、脚部14ないし脚部材15全体の美観を損なう
ことがない。
【0051】なお、補助脚部62の下端部には、同じく
脚部14の高さ調整を行うためのジャッキボルト64が
設けられているが、これは必要に応じて省略することが
できる。
【0052】また、図1及び図2に示すように、この重
量チェッカ1には、電装ボックス72が備えられてい
る。電装ボックス72は、表示パネル73やメインスイ
ッチ74を有し、配線用ダクト75が本体フレーム13
の底面に接続している(図3及び図4参照)。この電装
ボックス72は、搬送方向Aの左側の前後の脚部14,
14間に架設した取付けプレート71(脚部本体61と
カバー部材63とで挟み付けられている)上に据え付け
られている。
【0053】このように、本実施の形態に係る重量チェ
ッカ1においては、ロードセル34や駆動モータ36等
を収容すると共に取込みコンベア11や計量コンベア1
2を支持する本体フレーム13を立体的で適度な大きさ
の箱状に形成して剛体としている。そして、この剛体の
箱状フレーム13と複数の脚部14…14とを組み合わ
せることによって、全体として剛性構造を形成してい
る。
【0054】すなわち、この重量チェッカ1において
は、従来の架台に相当する部分の一構成要素に箱状の本
体フレーム13を使用し、該本体フレーム13を架台相
当部分に渾然とさせて、該架台相当部分を強固なものに
している。その結果、この重量チェッカ1の剛性を確保
することができて、例えば搬送方向Aや、搬送幅方向、
あるいは水平面に対するねじれ方向等において変形する
ことが抑制され、振動が起り難くなって、重量の測定精
度が確保される。
【0055】そのうえで、この重量チェッカ1において
は、図1及び図2に示すように、本体フレーム13より
下の部分には、上下に延びる脚部14…14しかなく、
該脚部14,14同志を連結する横梁等を設けていない
から、この重量チェッカ1の外観がすっきりし、構造が
著しく簡素化している。それゆえ、被計量物Xのゴミや
カス、あるいは上方からの一般の塵埃や水分等が溜まる
ことが抑制されて、この重量チェッカ1を衛生的に保つ
ことができ、清掃、洗浄がし易くなると共に、本体フレ
ーム13より下の部分に十分な空間が保たれて、この重
量チェッカ1を設置した床面の清掃性や洗浄性も向上す
る。
【0056】また、本体フレーム13内に品質検査手段
34やその他の電装品36等を収容しているから、この
重量チェッカ1の外観がすっきりし、この点からも清掃
性が向上する。
【0057】なお、この重量チェッカ1においては、取
付けプレート71及び配線用ダクト75が横方向に延び
る部材として設けられているが、これは電装ボックス7
2を備えたために必要となった部材であって、重量チェ
ッカ1の強度補強のためではない。したがって、例え
ば、電装ボックス72を生産ラインの他の機器に備えた
場合や、電装ボックス72内に収容している装置類を本
体フレーム13内に収容した場合等には、電装ボックス
72と、上記取付けプレート71及び配線用ダクト75
とを省略することができる。
【0058】しかも、上記取付けプレート71は、例え
ば図示したように、電装ボックス72が搬送方向Aの左
側に配置された場合には、同じく左側にしか設けられ
ず、現場の作業者が作業をすることになる搬送方向Aの
右側には設ける必要がない。つまり、上記取付けプレー
ト71をやむなく設ける場合でも、少なくとも作業者が
作業をする側には設けることがないから、掃除の邪魔に
ならず、清掃性が実質的に向上することになる。
【0059】そして、脚部14…14を丸パイプで形成
したから、該脚部14…14自体が剛体となり、重量チ
ェッカ1の剛性がより向上する。また、脚部14…14
を例えば角パイプで形成したときに比べて、重量チェッ
カ1の軽量化及びコストダウンを図ることができる。さ
らに、ゴミ等が脚部14…14表面に溜まり難くなるか
ら、この点からも衛生性及び清掃性が向上する。
【0060】加えて、脚部14…14の数を4本とした
から、該脚部14…14の数をできるだけ少なくしつ
つ、重量チェッカ1の設置安定性を確保することができ
る。
【0061】また、脚部14…14同志の上部を連絡し
て逆U字状の脚部材15に形成したから、脚部材15が
面的な広がりをもつようになり、脚部14…14ひいて
は重量チェッカ1の剛性がより一層向上する。さらに、
上部が滑らかに湾曲した逆U字状であるから、ゴミ等が
脚部材15の表面に溜まり難くなり、この点からも衛生
性及び清掃性が向上する。
【0062】その場合に、図2に示すように、脚部材1
5において横方向に延びる水平連絡部51で本体フレー
ム13を支持したから、該フレーム13を水平連絡部5
1に沿って移動させることができ、該フレーム13の取
付位置を容易に変更することが可能となる。また、本体
フレーム13の幅を脚部14…14の間隔より小さくす
ることができて、重量チェッカ1のコンパクト化及び軽
量化を図ることが可能となる。すなわち、本体フレーム
13を水平連絡部51で支持しないときは、該フレーム
13が上下に延びる脚部14…14で支持されるよう
に、該フレーム13の幅を少なくとも脚部14…14の
間隔程度に広げなければならなくなるのである。
【0063】しかも、図3及び図4に示すように、相互
に連続し、且つ異なる方向に広がる縦壁53,53と横
壁54とを有するブラケット52を脚部材15に設け、
このブラケット52の接触面積の大きい横壁54で本体
フレーム13を支持するようにしたから、例えば複数の
ボルト55…55が使用できて、本体フレーム13をブ
ラケット52,52を介して脚部14…14に安定且つ
強固に連結することができる。また、脚部材15,15
と本体フレーム13との連結部分をこの立体的形状のブ
ラケット52,52で補強するから、重量チェッカ1の
剛性低下を回避することができる。
【0064】要するに、一枚板状のブラケットで本体フ
レーム13を支持するのではなく、相互に異なる方向に
広がる二面53,54を有するブラケット52で本体フ
レーム13を支持するから、本体フレーム13を縁でな
く面で支持することが容易にでき、その結果、ブラケッ
ト52ないし脚部14…14と、本体フレーム13との
接触面積を大きくすることができて、これらを安定且つ
強固に連結することができるのである。
【0065】また、逆U字状の脚部材15自身を考慮す
ると、搬送幅方向において剛性が比較的強く、搬送方向
Aにおいて剛性が比較的弱いから、この脚部材15に本
体フレーム13を取り付ける際に、搬送方向Aにおいて
剛性の高いブラケット52ないしその縦壁53,53が
上記脚部材15の剛性を補強することになる。
【0066】一方、この重量チェッカ1においては、図
1に示すように、上側から、取込みコンベア11及び計
量コンベア12、本体フレーム13、脚部14…14の
順に配置したうえで、搬送方向Aにおいては、取込みコ
ンベア11及び計量コンベア12の長さを長くし、本体
フレーム13の長さ及び脚部14,14の間隔をそれよ
りも短くしている。また、図2に示すように、搬送幅方
向においては、脚部14,14の間隔を最も長くし、取
込みコンベア11及び計量コンベア12の幅をそれより
も短くし、本体フレーム13の幅を最も短くしている。
【0067】すなわち、コンベア11,12からのゴミ
等の落下は、被計量物Xの乗り移りが行われる搬送方向
Aにおいて多く、そのような乗り移りが行われない搬送
幅方向においては少ないから、搬送方向Aにおいては、
本体フレーム13や脚部14…14をコンベア11,1
2の下に隠してゴミ等の付着や滞溜を回避し、もって衛
生性及び清掃性を確保すると共に、搬送幅方向において
は、最も下方の脚部14…14の間隔をそれよりも上方
のコンベア11,12や本体フレーム13の幅よりも長
くして、重量チェッカ1の設置安定性を図るようにした
のである。
【0068】その場合に、重量チェッカ1の設置安定性
だけを考慮すると、搬送幅方向において、コンベア1
1,12の幅よりも、その下方に配置されている本体フ
レーム13の幅を大きくしてもよい。しかし、衛生性及
び清掃性も併せて考慮すると、図2に示すように、搬送
幅方向において、コンベア11,12の幅よりも、その
下方に配置されている本体フレーム13の幅を小さくす
ることが好ましい。コンベア11,12から横にこぼれ
落ちたゴミ等が本体フレーム13に付着せず、床面まで
落下するからである。
【0069】また、本体フレーム13及びコンベア1
1,12は搬送方向Aに長く、搬送幅方向に短いため、
該搬送幅方向における安定性を確保しなければならな
い。したがって、図2に示すように、搬送幅方向におい
ては、脚部14,14の間隔を最も長くして、重量チェ
ッカ1全体の安定性を確保しているのである。
【0070】次に、脚部14…14の下部に補助脚部6
2…62を着脱自在に備えたから、図8に示すように、
該補助脚部62…62を取り外し、併せてカバー部材6
3…63も除去したときには、重量チェッカ1の高さが
最も低くなる。なお、図8においては、電装ボックス7
2も省略した場合を示している。
【0071】一方、補助脚部62…62を装着したとき
には、該補助脚部62…62を軸心周りに回動すること
により、重量チェッカ1の高さをより緻密に調整するこ
とが可能となる。例えば、図6は、補助脚部62…62
を脚部本体61…61に比較的深くねじ込んで、重量チ
ェッカ1を低くした場合を示している。これに対し、図
1、図2、図5は、補助脚部62…62を脚部本体61
…61に比較的浅くねじ込んで、重量チェッカ1を高く
した場合を示している。
【0072】このようにして、重量チェッカ1のコンベ
ア11,12の搬送面の高さを生産ラインの他の機器に
合わせることができる。また、数種類の長さの補助脚部
62…62を作製しておくことにより、様々な高さのサ
イズに対応できて、この重量チェッカ1の汎用性を増す
ことができる。
【0073】特に、脚部14…14ないし補助脚部62
…62及びカバー部材63…63を丸パイプで円筒状に
構成したから、これらの補助脚部62…62やカバー部
材63…63を軸心周りに回動させても外観が変化せ
ず、脚部14…14の美観が損なわれない。併せて、補
助脚部62…62における螺子棒62a…62aがカバ
ー部材63…63で覆われるから、これによっても美観
が損なわれない。
【0074】また、ゴミ等が溜まり易い螺子棒62a…
62aが外部に暴露されないから、該螺子棒62a…6
2aにゴミ等が付着するのが低減される。したがって、
衛生性及び清掃性も確保される。さらに、カバー部材6
3…63が脚部本体61…61と面一であるから、これ
らの間には段差ができず、ゴミ等が溜り難く、これによ
っても衛生性及び清掃性が確保される。
【0075】なお、図7に脚部14の別の一態様を示し
た。図5と同じ又は相当する部分には同じ符号を用い
る。このものにおいては、補助脚部62の外周面に直接
螺子部62aを設けている。また、カバー部材63の上
壁にも直接螺子部63aを設け、ロックナットを代替し
ている。
【0076】なお、本発明のさらに別の一態様として、
補助脚部62に螺子部62a等を設けず、高さ調整機能
を具備させないようにしてもよい。この場合は、単に補
助脚部62を脚部本体61に装着するかしないかで重量
チェッカ1の高さが変化する。したがって、複数のいろ
いろな長さの補助脚部61…61を準備しておき、設置
場所の状況に応じて用いる補助脚部を選択する差換え式
にする。
【0077】本発明者らの知見によれば、例えば、被検
査物の重量が5〜6kgである場合には、脚部を構成す
る丸パイプの外径を40mm以下としても、品質検査機
器の剛性を十分確保することができた。
【0078】また、例えば、コンベアの幅を150〜4
50mm、搬送方向の脚部間隔を450mm、及び搬送
幅方向の脚部間隔を600mm(すなわち搬送方向の脚
部間隔の1.3倍以上)とした場合には、脚部を構成す
る丸パイプの外径を40〜90mm、及び丸パイプの肉
厚を1.5〜5.5mmとすると、品質検査機器の剛性
を十分確保することができた。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
横梁を可及的に少なくした簡素な構成で、品質検査機器
の剛性を確保することができる。本発明は、重量チェッ
カ、シールチェッカ、金属検出機等の各種の品質検査機
器一般に広く好ましく適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る品質検査機器の正
面図である。
【図2】 同機器の右側面図である。
【図3】 同機器の本体フレームの構造を示す一部切欠
きの部分拡大正面図である。
【図4】 同機器の部分拡大右側面図である。
【図5】 同機器の脚部の縦断面図である。
【図6】 高さを低くした同機器の正面図である。
【図7】 脚部の別の態様を示す縦断面図である。
【図8】 最も高さを低くした同機器の右側面図であ
る。
【符号の説明】
1 重量チェッカ(品質検査機器) 11,12 コンベア(搬送手段) 13 箱状本体フレーム 14 脚部 34 ロードセル(品質検査手段) X 被計量物(被検査物)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物を搬送手段で搬送しながら品質
    検査手段で所定の品質検査を行う品質検査機器であっ
    て、上記搬送手段と品質検査手段とを箱状のフレームで
    支持し、該フレームを上下に延びる複数の脚部で支持し
    て、これらのフレームと脚部とで剛性構造を形成したこ
    とを特徴とする品質検査機器。
  2. 【請求項2】 脚部を丸パイプで形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の品質検査機器。
  3. 【請求項3】 脚部を4つとしたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の品質検査機器。
  4. 【請求項4】 脚部同志の上部を連絡して逆U字状に形
    成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載の品質検査機器。
  5. 【請求項5】 脚部同志の上部連絡部分でフレームを支
    持したことを特徴とする請求項4に記載の品質検査機
    器。
  6. 【請求項6】 上部連結部分に、該連結部分を含む面と
    直交する面内で広がり、該連結部分の上面と側面とに跨
    る壁部を有するブラケットを設け、該ブラケットの上面
    でフレームを支持したことを特徴とする請求項5に記載
    の品質検査機器。
  7. 【請求項7】 少なくとも搬送方向に平行な左右いずれ
    か一方の面には、脚部同志を連結する横梁を設けていな
    いことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の
    品質検査機器。
  8. 【請求項8】 搬送手段をフレームの上方に配置し、搬
    送方向又は搬送方向と直交する方向の少なくともいずれ
    かにおいて、フレームの長さを搬送手段よりも短くした
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の品
    質検査機器。
  9. 【請求項9】 搬送手段をフレームの上方に配置し、搬
    送方向又は搬送方向と直交する方向の少なくともいずれ
    かにおいて、脚部の間隔を搬送手段よりも短くしたこと
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の品質検
    査機器。
  10. 【請求項10】 搬送手段をフレームの上方に配置し、
    搬送方向と直交する方向において、脚部の間隔を搬送手
    段よりも長くしたことを特徴とする請求項1から9のい
    ずれかに記載の品質検査機器。
  11. 【請求項11】 脚部の下部に、着脱自在の補助脚部を
    備えたことを特徴とする請求項1から10のいずれかに
    記載の品質検査機器。
  12. 【請求項12】 補助脚部を軸心周りに回動することに
    より、該補助脚部を脚部に進入又は脚部から進出自在と
    したことを特徴とする請求項11に記載の品質検査機
    器。
  13. 【請求項13】 補助脚部における進入又は進出部分を
    覆うカバー部材を脚部と面一に備えたことを特徴とする
    請求項12に記載の品質検査機器。
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