JP3585294B2 - 建設機械の油圧パイロット回路 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はアクチュエーターを切り替え制御する切替制御弁とこれにパイロット圧油を供給するパイロット弁との間に設けられた絞り付切替弁により加速時と減速時に発生する機械的衝撃を緩和した建設機械の油圧パイロット回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベル等の建設機械において、例えば、旋回体の旋回駆動時、あるいは、走行体の走行駆動時等に急加速や急減速を行うと、これらの大きな慣性負荷のため、大きな負荷圧変動が生じて車体が衝撃を受け、操作者に不快感を与えたり、駆動装置の耐久性を低下させたりする。そこで、例えば、実開平6−1802号公報には、油圧アクチュエーターの加速時や減速時に生じる機械的衝撃を低減させるために、操作レバーの操作に連動するパイロット弁とアクチュエーターへ供給される駆動圧油の流量を制御する制御弁を接続するパイロット管路の途中に絞り付切替弁を介在させることにより、操作レバーが急操作された時に制御弁のスプールの移動速度を緩和して車体に機械的衝撃を生じさせないようにしたパイロット油圧回路が開示されている。
【0003】
図7は上述の絞り付切替弁を示す断面図である。(a)はパイロット弁側のパイロット圧Pp が制御弁側のパイロット圧Pc に較べてあまり大きくないか小さい時、(b)はパイロット弁側のパイロット圧Pp が制御弁側のパイロット圧Pc に較べてかなり大きい時の状態を示したものである。スプール81は制御弁側に設けられたバネ82によりパイロット弁側に付勢されているが、スプール81の動きは実際上はスプール81の両側のパイロット圧と受圧面積により決定される。即ち、スプール81のパイロット弁側および制御弁側の受圧面積をそれぞれAp およびAc とした時、
Pc ×Ac ≧Pp ×Ap (ただし、Ap <Ac ) ……(1)
を満たす時はスプール81は(a)に示すように左側に位置し、それ以外の時は(b)に示すように右側に位置する。絞り付切替弁の弁本体80の油室には軸方向に油が迂回して流れる側路83が穿設され、側路83に対応するスプール81の側面にはその隔壁81cを挟んで2つの側孔81bが設けられている。また、隔壁81cには狭い絞り油路81aが穿設されていて、双方から反対側の油室にパイロット油が徐々に流出できるようになっている。
【0004】
油圧アクチュエーターの加速時に操作レバーが急操作されると、パイロット弁側のパイロット圧Pp が急激に増大するから、(1)式の不等号が逆向きになり、スプール81はパイロット弁側のパイロット油に押されて右側に移動し、(b)に示す側路放流位置になる。従って、パイロット弁側のパイロット油は速やかに側孔81bおよび側路83を通って制御弁側の油室に流入する。こうして、パイロット油が速やかに制御弁側の油室に流入することにより、制御弁側のパイロット圧Pc が上昇し、やがて、(1)式を満たすようになる。その時はスプール81は制御弁側のパイロット圧油に押されて左側に移動し、(a)に示す絞り放流位置になる。この位置ではパイロット弁側のパイロット圧油は隔壁81cの絞り油路81aを通って徐々に制御弁側の油室に流入する。これにより、制御弁が急速に切り替わって駆動圧油が大量にアクチュエーターに流入して機械的衝撃が生じるのを緩和できる。
【0005】
次に、アクチュエーターの減速動作に移って操作レバーが急に戻されると、パイロット弁側のパイロット圧Pp が急激に低下し、スプール81が(a)に示す絞り放流位置に押し込まれたままの状態で、制御弁側のパイロット圧油が絞り油路81aを通って徐々にパイロット弁側の油室に流入するから、制御弁が急速に切り替えられて制御弁が閉じられた結果、駆動圧油がアクチュエーター流出側に閉じ込められることにより生じる機械的衝撃を緩和する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術では制御弁を切り替え制御するパイロット圧油の流量を抑制することによって、油圧アクチュエーターの加速時や減速時に、駆動圧油が制御弁に急速に流入したり制御弁から流出するのが阻止されることにより生じる機械的衝撃を低減できるようになったが、アクチュエーターの減速制御時には絞り付切替弁の絞り機能が常に働くために、操作者の操作レバーの操作の動きに対してアクチュエーターの動きに遅れが生じてしまう。例えば、操作者が操作レバーを操作して中立位置まで戻した時に、アクチュエーターは未だ減速中であり、停止時期が遅れることがある。このような場合にはアクチュエーターによって駆動されている慣性体が停止の遅れにより周囲の物体にぶつからないように、停止遅れ時間を見込んで操作しなければならず、操作性が劣ると共に操作者の疲労が増大するという問題点があった。
【0007】
本発明は従来技術におけるかかる問題点を解消して、油圧アクチュエーターの加速時や減速時に生じる機械的衝撃を緩和しながら、特に減速時に油圧アクチュエーターの動きを操作レバーの操作の動きに的確に追随させることができる操作性の優れた建設機械の油圧パイロット回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、アクチュエーターの速度と駆動方向を制御する切替制御弁とパイロット弁とを結ぶ油路の途中に設けられた絞り付切替弁はパイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達するまでは絞り機能を発揮せず、所定圧に達した後は絞り機能を発揮するようにしたものである。好ましくは、絞り付切替弁はパイロット弁側から切替制御弁側にパイロット圧油が流れる時と逆向きに流れる時とで、絞り機能を発揮するか否かを決定する所定圧の値あるいは絞り能力が異なるようにしたものである。
【0009】
【作用】
絞り付切替弁はパイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達するまでは絞り機能を発揮せず、所定圧に達した後は絞り機能を発揮する。従って、アクチュエーターの起動時はパイロット弁から操作レバーの操作量に応答したパイロット圧油が絞りを受けずに切替制御弁に供給されるから、アクチュエーターの速やかな起動が可能になり、パイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達した後は絞り付切替弁が絞り機能を発揮することにより、切替制御弁を緩やかに切り替えるパイロット圧油が切替制御弁に供給されるから、アクチュエーターの加速時の機械的衝撃の発生が抑制される。また、アクチュエーターの減速開始時は絞り付切替弁が絞り機能を発揮し、切替制御弁には切替制御弁を緩やかに切り替えるパイロット圧油が供給されるから、減速に切り替わる際に発生する機械的衝撃を抑制し、その後、パイロット弁側のパイロット圧が所定圧より低下すると、パイロット弁から操作レバーの操作に応答したパイロット圧油が絞りを受けずに切替制御弁に供給されるから、操作レバーが中立位置まで戻された時には、アクチュエーターは速やかに停止する。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例に係る油圧ショベルの旋回体の油圧回路図である。同図において、1は油圧ポンプ、2は旋回体の切替制御弁、3は旋回モーター、4は旋回体、5は旋回用操作レバー、6は旋回体4の制御用のパイロット弁、7は絞り付切替弁、8はパイロット油圧ポンプ、21はパイロット弁6から供給されたパイロット圧油が導かれる切替制御弁2の制御室、71は絞り付切替弁7の圧力切替弁、72は同じく、絞りである。油圧ポンプ1からの吐出駆動圧油は切替制御弁2を介して主管路Tを経て旋回モーター3に供給され、旋回体4が連結された旋回モーター3を回転駆動する。
【0011】
切替制御弁2のパイロット室にはパイロット油圧ポンプ8からの吐出パイロット油がパイロット弁6、絞り付切替弁7を介してパイロット管路T,Tを経て供給される。絞り付切替弁7の圧力切替弁71はパイロット弁6のパイロット管路Tのパイロット圧Pが所定圧、即ち、切替弁設定圧P以上になると流路を閉じる。従って、パイロット管路Tを流れるパイロット圧油は切替弁設定圧P以下では絞り付切替弁7の圧力切替弁71を介して迂回して流れ、切替弁設定圧P以上では絞り72を介して切替制御弁2側のパイロット管路Tに流れる。
【0012】
図2は旋回体4を一方に旋回させるように旋回用操作レバー5を速やかに押し込み操作した後、暫くして旋回用操作レバー5を速やかに中立位置へ戻し操作した時のパイロット管路Tのパイロット圧Pおよびパイロット管路Tのパイロット圧Pの経時変化を示す圧力変化図である。なお、以下の説明では旋回体4を一方向に回転させる場合についてのみ説明するが、旋回体4を他方向に回転させる場合についても全く同様なので説明を省略した。パイロット管路Tのパイロット圧Pが0から切替弁設定圧Pまで上昇する間はパイロット管路Tを流れるパイロット圧油は圧力切替弁71を介して迂回して殆ど抵抗を受けずにパイロット管路Tに流れるから、パイロット圧Pはパイロット圧Pに追随して上昇する。パイロット圧Pが切替弁設定圧Pに達した後は絞り付切替弁7の圧力切替弁71が閉じられ、パイロット管路Tを流れるパイロット圧油は絞り72を介してパイロット管路Tに流れるから、パイロット圧Pはパイロット圧Pに較べてややゆっくりと上昇する。
【0013】
このように、旋回用操作レバー5の初期操作時点では旋回用操作レバー5の動きに追随して切替制御弁2を速やかに切り替えさせ、パイロット圧Pが切替弁設定圧Pに達した後は切替制御弁2の切り替え速度を緩やかにすることにより、旋回体4の速やかな旋回起動を可能にすると共に、切替制御弁2の急速な切り替えを抑えて機械的衝撃の発生を緩和している。パイロット圧Pが開放圧Pに達した後もパイロット圧Pは上昇し続け、やがて時間t後にパイロット圧Pも開放圧Pに達する。図2に示す時間tは切替弁設定圧Pが0、即ち、パイロット管路Tを流れるパイロット圧油が常に絞り72を介してパイロット管路Tに流れるようにした時に、パイロット圧Pが開放圧Pに達した後、パイロット圧Pが開放圧Pに達するまでの時間である。時間tと時間tの差、即ち、時間(t−t)が長いのは切替制御弁2の応答性の良さを表すが、長過ぎると機械的衝撃を緩和する期間が短くなって緩和し切れなくなるので、切替弁設定圧Pの値はこの兼ね合いで設定される。
【0014】
旋回用操作レバー5が戻し操作されて旋回体4が減速過程に移った直後は、パイロット圧Pが開放圧Pよりも未だ高い値を維持しているので、圧力切替弁71は閉じており、旋回用操作レバー5の操作によりパイロット圧Pが低下した時、より高いパイロット圧Pのパイロット管路T内のパイロット圧油は絞り72を介してパイロット管路Tに還流するから、パイロット圧Pはパイロット圧Pに較べてややゆっくりと低下する。その後、パイロット圧Pが切替弁設定圧Pまで低下すると圧力切替弁71が切り替わって迂回油路が開路するから、パイロット管路T内のパイロット圧油は圧力切替弁71を介したこの迂回油路を通ってパイロット管路Tに一気に流れ、これにより、パイロット圧Pも急降下する。その後もパイロット管路T内のパイロット圧油は迂回油路を通ってパイロット管路Tに流れるから、パイロット管路Tのパイロット圧Pはパイロット管路Tのパイロット圧Pに追随して低下する。
【0015】
このように、パイロット圧Pが切替弁設定圧Pに低下するまではパイロット管路Tのパイロット圧Pがややゆっくりと低下することにより、旋回体4が減速に切り替わる際に生じる機械的衝撃の発生を緩和し、パイロット圧Pが切替弁設定圧Pまで低下した後はパイロット圧Pがパイロット圧Pに追随して低下することにより、旋回体4の減速応答性を改善し、特に旋回体4が停止するまでに要する時間を短縮できる。仮に、切替弁設定圧Pを0に設定した時に減速開始からパイロット圧Pが0になる、即ち、切替制御弁2のスプールが中立位置になるまでの時間と、本実施例のように切替弁設定圧Pを所定の値に設定した時に減速開始から切替制御弁2のスプールが中立位置になるまでの時間との時間差tは旋回体4の減速応答性の改善度を表す。時間差tが長い程、即ち、切替弁設定圧Pが高い程、旋回体4の減速応答性が改善される。
【0016】
本実施例では旋回体4の加速時と減速時とで絞り付切替弁7の動作は変わらないので、切替制御弁2の加減速応答性と機械的衝撃の緩和能力は同じになるが、これらの能力を加速時と減速時とで異ならせることもできる。以下にかかる機能を具えた本発明の第2の実施例を説明する。図3は第2の実施例に係る油圧ショベルの旋回体の油圧回路図である。第1の実施例と同一または同一と見做せる箇所には同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。同図において、711,712はそれぞれ互いに異なる切替弁設定圧を有した絞り付切替弁7の圧力切替弁、721,722は同じく、それぞれ互いに異なる絞り能力を有した絞り、731,732は同じく、それぞれ互いに異なる向きの逆止機能を有した逆止弁である。
【0017】
同図に示すように、本実施例では絞り付切替弁7は並列接続された圧力切替弁、逆止弁および絞りから成る2つの切替弁ユニットを互いに逆向きに直列接続して成る。即ち、圧力切替弁711はパイロット管路Tのパイロット圧Pに従って切り替わるのに対して、圧力切替弁712はパイロット管路Tのパイロット圧Pに従って切り替わり、逆止弁731はパイロット管路Tからパイロット管路Tに向かうパイロット圧油の流れを抑止し、逆止弁732はパイロット管路Tからパイロット管路Tに向かうパイロット圧油の流れを抑止するように接続されている。なお、圧力切替弁711の切替弁設定圧Pは圧力切替弁712の切替弁設定圧Pより低く設定されている。
【0018】
次に、本実施例の動作を説明する。図4は第1の実施例における図2に対応する圧力変化図、図5および図6はそれぞれ加速時および減速時の絞り付切替弁7の圧油の流れを示す説明図である。操作者による旋回用操作レバー5の一方向きへの押し込みに連れてパイロット管路Tのパイロット圧Pが0から上昇すると、パイロット圧Pおよびパイロット圧Pが共に圧力切替弁711および圧力切替弁712のそれぞれの切替弁設定圧P,Pより低いので、圧力切替弁711および圧力切替弁712は図5(a)に示すように流路開放状態にあり、パイロット管路T内の圧油は逆止弁731または圧力切替弁711を介して下流に流出し、さらに、逆止弁732に流路を阻まれて圧力切替弁712を介してパイロット管路Tに流出する。なお、同図において、矢印を付した一点鎖線はパイロット圧油の流れを示す。以下の図においても同様である。これにより、パイロット管路Tのパイロット圧Pはパイロット圧Pに追随して上昇する。パイロット圧Pが切替弁設定圧Pに達すると、圧力切替弁711は閉じ状態に切り替わるが、パイロット管路Tを流れるパイロット圧油は逆止弁731を介して下流に流出するから、圧油の流れに実質的な影響はない。やがて、パイロット圧Pが切替弁設定圧Pに達すると、パイロット圧Pも追随して切替弁設定圧Pに達する。パイロット圧Pが切替弁設定圧Pになると、図5(b)に示すように圧力切替弁712が閉じ状態に切り替わるから、パイロット管路Tを流れるパイロット圧油は逆止弁731および絞り722を介してパイロット管路Tに流出する。これにより、パイロット圧Pはパイロット圧Pに較べてややゆっくりと上昇する。このようにして、第1の実施例と同様に旋回体4の速やかな旋回起動が可能になると共に、切替制御弁2の急速な切り替わりを抑えて機械的衝撃の発生を抑制している。
【0019】
次に、旋回用操作レバー5が戻し操作されて旋回体4が減速過程に移った時は、パイロット圧Pおよびパイロット圧Pが共に圧力切替弁711,712のそれぞれの切替弁設定圧P,Pより高いので、圧力切替弁711,712は図6(a)に示すように共に閉じ状態にある。従って、パイロット管路T内のパイロット圧油は逆止弁732および絞り721を介してパイロット管路Tに流出する。これにより、パイロット圧Pはパイロット圧Pに較べてややゆっくりと低下する。パイロット圧Pが切替弁設定圧Pに達すると圧力切替弁712が開放状態に切り替わるが、パイロット管路Tから流出するパイロット圧油の逆止弁732の流体抵抗は殆ど無視できるので、圧油の流れに実質的な影響はない。やがて、パイロット圧Pが切替弁設定圧Pに達すると、図6(b)に示すように圧力切替弁711も開放状態に切り替わるので、パイロット管路Tから流出するパイロット圧油は圧力切替弁711を介してパイロット管路Tに流出する。これによりパイロット圧Pは急激に低下してパイロット圧Pに等しくなり、パイロット圧Pと共に速やかに低下する。
【0020】
このようにして、加速から減速に切り替わる時にパイロット管路Tのパイロット圧Pが緩やかに低下することにより機械的衝撃の発生を抑制すると共に、その後、パイロット圧Pがパイロット圧Pに追随して速やかに低下することにより、旋回体4の減速応答性が改善され、旋回用操作レバー5の中立位置への戻し操作に追随して旋回体4が速やかに停止することができる。さらに、本実施例では切替弁設定圧Pと切替弁設定圧Pの値および絞り721と絞り722の絞り能力をそれぞれ独立して設定できるから、これらの値を適宜設定することにより、加速時と減速時の機械的衝撃の発生を確実に緩和しながら、旋回起動と旋回停止の応答性を最適化できる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、絞り付切替弁はパイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達するまでは絞り機能を発揮せず、所定圧に達した後は絞り機能を発揮するようにしたので、アクチュエーターの加速時または減速時に発生する機械的衝撃を抑制しながら、操作レバーの操作に対する応答性を格段に向上させることができる。 請求項2記載の発明によれば、パイロット弁側から切替制御弁側にパイロット圧油が流れる時と逆向きに流れる時とで、絞り機能を発揮するか否かを決定する所定圧の値が異なるようにしたので、アクチュエーターの加速時および減速時の操作レバーの操作に対する応答度合いを個別に設定することができる。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、パイロット弁側から切替制御弁側にパイロット圧油が流れる時と逆向きに流れる時とで、絞り能力が異なるようにしたので、アクチュエーターの加速時および減速時に発生する機械的衝撃の緩和度合いを個別に設定することができる。
請求項4記載の発明によれば、絞り付切替弁をパイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達すると流路を閉じる動作をする圧力切替弁と、絞りから成る並列回路で構成したので、請求項1記載の絞り付切替弁を簡単な構成とすることができる。
請求項5記載の発明によれば、絞り付切替弁をパイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達すると流路を閉じる動作をする第1の圧力切替弁と、切替制御弁側からパイロット弁側に流れるパイロット圧油の流れを阻止する第1の逆止弁と、第1の絞りから成る第1の並列回路と、切替制御弁側のパイロット圧が所定圧に達すると流路を閉じる動作をする第2の圧力切替弁と、前記第1の逆止弁と逆の動作をする第2の逆止弁と、第2の絞りから成る第2の並列回路との直列回路で構成したので、請求項2または3記載の絞り付切替弁を簡単な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る油圧ショベルの旋回体の油圧回路図
【図2】旋回体を旋回駆動した時の絞り付切替弁の前後のパイロット圧の経時変化を示す圧力変化図
【図3】本発明の第2の実施例に係る油圧ショベルの旋回体の油圧回路図
【図4】第1の実施例における図2に対応する圧力変化図
【図5】加速時の絞り付切替弁の圧油の流れを示す説明図
【図6】減速時の絞り付切替弁の圧油の流れを示す説明図
【図7】従来例に係る絞り付切替弁を示す断面図
【符号の説明】
1 油圧ポンプ
2 切替制御弁
3 旋回モーター
4 旋回体
5 旋回用操作レバー
6 パイロット弁
7 絞り付切替弁
8 パイロット油圧ポンプ
71,711,712 圧力切替弁
72,721,722 絞り
731,732 逆止弁

Claims (5)

  1. 慣性体を駆動するアクチュエーターの速度と駆動方向を制御する切替制御弁の制御室にパイロット圧油を供給するパイロット弁と前記切替制御弁とを結ぶ油路の途中に絞り付切替弁を具えて、前記アクチュエーターの加速時と減速時に前記絞り付切替弁による絞り機能を発揮させて機械的衝撃の発生を抑制した建設機械の油圧パイロット回路において、前記絞り付切替弁は前記パイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達するまでは絞り機能を発揮せず、前記所定圧に達した後は絞り機能を発揮するようにしたことを特徴とする建設機械の油圧パイロット回路。
  2. 前記絞り付切替弁は、前記パイロット弁側から前記切替制御弁側にパイロット圧油が流れる時と逆向きに流れる時とで、絞り機能を発揮するか否かを決定する所定圧の値が異なるようにしたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧パイロット回路。
  3. 前記絞り付切替弁は、前記パイロット弁側から前記切替制御弁側にパイロット圧油が流れる時と逆向きに流れる時とで、絞り能力が異なるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の油圧パイロット回路。
  4. 前記絞り付切替弁は流路を通るパイロット圧油に流れ抵抗を与える絞りと、前記パイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達すると流路を閉じる動作をする圧力切替弁から成る並列回路で構成したことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧パイロット回路。
  5. 前記絞り付切替弁は流路を通るパイロット圧油に流れ抵抗を与える第1の絞りと、前記パイロット弁側のパイロット圧が所定圧に達すると流路を閉じる動作をする第1の圧力切替弁と、前記切替制御弁側から前記パイロット弁側に流れるパイロット圧油の流れを阻止する第1の逆止弁から成る第1の並列回路と、流路を通るパイロット圧油に流れ抵抗を与える第2の絞りと、前記切替制御弁側のパイロット圧が所定圧に達すると流路を閉じる動作をする第2の圧力切替弁と、前記パイロット弁側から前記切替制御弁側に流れるパイロット圧油の流れを阻止する第2の逆止弁から成る第2の並列回路との直列回路で構成したことを特徴とする請求項2または3記載の建設機械の油圧パイロット回路。
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