JP2554650Y2 - 油圧モーターの駆動回路 - Google Patents

油圧モーターの駆動回路

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JP2554650Y2
JP2554650Y2 JP4591992U JP4591992U JP2554650Y2 JP 2554650 Y2 JP2554650 Y2 JP 2554650Y2 JP 4591992 U JP4591992 U JP 4591992U JP 4591992 U JP4591992 U JP 4591992U JP 2554650 Y2 JP2554650 Y2 JP 2554650Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧モーターの駆動回
路に関するものであり、特に、油圧走行車両の低速時の
制動による衝撃を軽減する油圧モーターの駆動回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】低速モード又は高速モードに速度モード
を切り替え操作できる油圧走行車両の油圧モーターの駆
動回路を図10に示す。走行用の油圧モーター1と油圧
ポンプ2とを接続する主管路3,4にパイロット操作形
方向制御弁5及びカウンターバランス弁6が設けられて
いる。方向制御弁5はパイロット操作部7によって制御
され、操作レバー8の動きに連動して方向制御弁5が切
り替わり、油圧ポンプ2の吐出油は方向制御弁5及びカ
ウンターバランス弁6を介して、主管路3又は主管路4
から油圧モーター1へ導出される。油圧モーター1は傾
転角調整用シリンダ9の作動によって傾転角を変化する
ことができ、図示した状態は低速モードであり、傾転角
調整用シリンダ9に内蔵したばね9bの付勢でロッド9
aがシリンダ内に収縮し、油圧モーター1の傾転角が大
となっている。即ち、油圧モーター1の一回転当たりの
流量が大で高トルクになっている。
【0003】又、二本の主管路3,4間に夫々の方向に
作用するクロスオーバーリリーフ弁10,11を設け、
バイパス管路12,13間にシャトル弁14を配設す
る。そして、パイロット圧によって開放方向に作動する
第1の開閉弁15を設け、この第1の開閉弁15の二次
側に前記傾転角調整用シリンダ9の背圧室9cへの管路
を接続し、第1の開閉弁15の一次側にシャトル弁14
の出口管路と戻りタンク16を接続する。更に、ソレノ
イドへの通電によって開放方向に作動する第2の開閉弁
17を設け、この第2の開閉弁17の二次側にパイロッ
ト油路18を設けて前記第1の開閉弁15のパイロット
ポートへ接続するとともに、第2の開閉弁17の一次側
にパイロットポンプ19及び戻りタンク16を接続す
る。
【0004】而して、図示した状態から第2の開閉弁の
ソレノイドへ高速切り替え信号を通電すれば、スプール
が17aの位置に切り替わって第2の開閉弁が開放さ
れ、パイロットポンプ19から吐出されたパイロット油
は、パイロット油路18を通って前記第1の開閉弁15
のパイロットポートへ導出される。このため、第1の開
閉弁15のスプールが15aの位置に切り替わって第1
の開閉弁15が開放され、シャトル弁14の出口管路か
らの作動油が傾転角調整用シリンダ9の背圧室9cへ流
入し、傾転角調整用シリンダ9に内蔵したばね9bに抗
してロッド9aがシリンダ外へ伸長し、油圧モーター1
の傾転角が小となる。即ち、油圧モーター1の一回転当
たりの流量が小で低トルクになって高速モードになる。
【0005】高速モードに於いて機体を制動する場合
は、油圧モーター1の傾転角が小であるためにトルクが
低く、且つ、主管路3,4間に設けたクロスオーバーリ
リーフ弁10,11の作用によって一方の主管路の油圧
上昇が緩和され、制動時のショックを軽減している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の油圧走行車両
は、前述したように高速モードに於いては機体制動時の
ショックを軽減している。然し、低速モードでは油圧モ
ーター1の傾転角が大であるためにトルクが高く、機体
の制動操作時に短時間で大流量の作動油が吐出されるの
で制動圧が急激に上昇する。図11に示すように、制動
圧がP1 まで急激に上昇し、機体の速度V1 の初期低下
が急峻であり且つ機体停止までの時間Δt1が短い。従
って、機体制動時のショックが大となり、オペレータの
疲労が増大して作業能率を低下させる原因となってい
る。
【0007】そこで、低速モードに於いても機体制動時
のショックを軽減して操作性を改善するとともに、オペ
レータの肉体的負担を軽減して作業能率を向上するため
に解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本考案
はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために提案されたものであり、傾転角調整用シリン
ダによって油圧モーターの傾転角を変化自在にし、高速
モード又は低速モードに速度を切り替え操作可能な油圧
走行車両に於いて、パイロット圧によって閉止方向に作
動する第1の開閉弁の二次側に前記傾転角調整用シリン
ダの背圧室への管路を設け、油圧モーターの二本の主管
路間に第1のシャトル弁を配設して、前記第1の開閉弁
の一次側に第1のシャトル弁の出口からの管路と戻りタ
ンクとを接続し、パイロット圧によって開放方向に作動
する第2の開閉弁と、ソレノイドへの通電によって作動
する第3の開閉弁とを直列に設け、第3の開閉弁の一次
側にパイロットポンプ及び戻りタンクを接続し、油圧モ
ーターの方向制御弁を制御するパイロット操作部からの
二本のパイロット油路間に第2のシャトル弁を配設し、
該第2のシャトル弁の出口と前記第2の開閉弁のパイロ
ットポートを接続するとともに、第2の開閉弁の一次側
と第3の開閉弁の二次側とを接続し、更に、該第2の開
閉弁の二次側を前記第1の開閉弁のパイロットポートに
接続し、機体の低速走行時に前記パイロット操作部によ
って油圧モーターの制動操作を行ったときには、前記傾
転角調整用シリンダの背圧室へ作動油を導出して油圧モ
ーターの傾転角を小に変化させるように構成したことを
特徴とする油圧モーターの駆動回路を提供するものであ
る。
【0009】
【作用】低速モードにて走行している機体を制動すべ
く、パイロット操作部を中立位置へ戻したときは、パイ
ロットポンプからのパイロット油が遮断されて油圧モー
ターの方向制御弁が中立位置へ復帰する。然るときは、
第2のシャトル弁から第2の開閉弁のパイロットポート
へのパイロット油の導出がなくなり、第2の開閉弁が閉
止される。そして、第2の開閉弁からのパイロット油が
第1の開閉弁のパイロットポートへ導出されなくなるた
め、第1の開閉弁のスプールが開放方向へ移動し、二本
の主管路間に設けた第1のシャトル弁を介して、傾転角
調整用シリンダの背圧室へ作動油が導出され、油圧モー
ターの傾転角が小に変化する。
【0010】依って、低速モードでの機体制動時には、
油圧モーターの一回転当たりの流量が小となって低トル
クになるため制動トルクが低下し、制動圧が上昇するま
での時間がやや長くなって、機体制動時のショックが軽
減される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1乃至図9に従
って詳述する。尚、説明の都合上、従来と同一の構成部
分も同時に説明する。図1はスイッチによって低速モー
ド又は高速モードに速度モードを手動切り替え操作でき
る油圧走行車両の油圧モーターの駆動回路を示したもの
であり、走行用の油圧モーター21と油圧ポンプ22と
を接続する主管路23,24にパイロット操作形方向制
御弁25及びカウンターバランス弁26が設けられてい
る。方向制御弁25はパイロット操作部27によって制
御され、操作レバー28の動きに連動して方向制御弁2
5が切り替わり、油圧ポンプ22の吐出油は方向制御弁
25及びカウンターバランス弁26を介して、主管路2
3又は主管路24から油圧モーター21へ導出される。
油圧モーター21は傾転角調整用シリンダ29の作動に
よって傾転角を変化することができ、図示した状態は低
速モードであり、傾転角調整用シリンダ29に内蔵した
ばね29bの付勢でロッド29aがシリンダ内に収縮
し、油圧モーター21の傾転角が大となっている。即
ち、油圧モーター21の一回転当たりの流量が大で高ト
ルクになっている。
【0012】又、二本の主管路23,24間に夫々の方
向に作用するクロスオーバーリリーフ弁30,31を設
け、バイパス管路32,33間に第一のシャトル弁34
を配設する。そして、パイロット圧によって開放方向に
作動する第1の開閉弁35を設け、この第1の開閉弁3
5の二次側に前記傾転角調整用シリンダ29の背圧室2
9cへの管路を接続し、第1の開閉弁35の一次側に第
一のシャトル弁34の出口管路と戻りタンク36を接続
する。
【0013】一方、パイロット操作部27は、操作レバ
ー28を機体の前進側又は後進側の何れかの方向へ回動
することにより、パイロット弁37又は38を介してパ
イロットポンプ39aからパイロット油路40又は41
へパイロット油を導出するように構成されている。そし
て、パイロット油路40は前記方向制御弁25の一方の
パイロットポート42へ接続し、パイロット油路41は
前記方向制御弁25の他方のパイロットポート43へ接
続するとともに、双方のパイロット油路40及び41間
にバイパス油路44を設け、バイパス油路44の中間に
第2のシャトル弁45を配設する。
【0014】ここで、パイロット圧によって開放方向に
作動する第2の開閉弁46と、高速モードへの切り替え
信号をソレノイドへ通電することによって閉止方向へ作
動する第3の開閉弁47とを直列に設け、夫々の開閉弁
46の一次側に戻りタンク36を接続し、開閉弁47の
一次側に戻りタンク36及びパイロットポンプ39bを
接続する。そして、第2のシャトル弁45の出口と前記
第2の開閉弁46のパイロットポートとを接続するとと
もに、第2の開閉弁46の一次側と第3の開閉弁46の
二次側とを接続し、更に、該第2の開閉弁46の出口を
前記第1の開閉弁35のパイロットポートに接続する。
【0015】次に、本考案の油圧モーターの駆動回路の
動作を説明する。図1に示すように、機体が平坦地で停
止しており且つ低速モードにスイッチが切り替わってい
るときは、第3の開閉弁47のソレノイドには通電され
ず、第3の開閉弁47のスプールが47aの位置にあっ
て第3の開閉弁47は開放されている。又、パイロット
操作部27の操作レバー28が中立位置にあるので、第
2のシャトル弁45からのパイロット圧が第2の開閉弁
46のパイロットポートに導出されず、第2の開閉弁4
6のスプールが46bの位置にあって第2の開閉弁46
は閉止されている。このため、パイロットポンプ39b
からのパイロット油は、第3の開閉弁47を通じて第2
の開閉弁46で遮断される。
【0016】而して、第1の開閉弁35のパイロットポ
ートにはパイロット圧が導出されず、第1の開閉弁35
のスプールが35aの位置にあって第1の開閉弁35は
開放されている。機体が平坦地で停止しているときは油
圧モーター21の二本の主管路23,24に油圧が生じ
ないため、第1のシャトル弁34から第1の開閉弁35
を介して傾転角調整用シリンダ29の背圧室29cへ作
動油が導出されず、傾転角調整用シリンダ29に内蔵し
たばね29bの付勢でロッド29aがシリンダ内に収縮
し、油圧モーター21の傾転角が大となっている。即
ち、油圧モーター21の一回転当たりの流量が大で高ト
ルクであり、機体の発進に適した状態となっている。
【0017】ここで、図2に示すように、機体を発進す
べくパイロット操作部27の操作レバー28を機体の前
進側又は後進側の何れかの方向へ回動すれば、パイロッ
ト弁37又は38を介してパイロットポンプ39aから
パイロット油路40又は41へパイロット油が導出され
る。そして、前記方向制御弁25の一方のパイロットポ
ート42又は43にパイロット圧が掛かって方向制御弁
25のスプールが切り替わり、主管路23又は24に作
動油が導出されて、油圧モーター21が回転する。然る
ときは、第2のシャトル弁45から第2の開閉弁46の
パイロットポートへパイロット圧が掛かり、第2の開閉
弁46のスプールが46aの位置へ切り替わって開放さ
れる。従って、第2の開閉弁46及び第3の開閉弁47
の双方が開放され、パイロットポンプ39bのパイロッ
ト油は第2の開閉弁46及び第3の開閉弁47を通じて
第1の開閉弁35のパイロットポートに導出され、第1
の開閉弁35のスプールが35bの位置に切り替わって
閉止される。このため、バイパス管路32又は33から
第1のシャトル弁34を介して導出される作動油は第1
の開閉弁35にて閉止され、傾転角調整用シリンダ29
の背圧室29cへ作動油が導出されず、油圧モーター2
1の傾転角は大のまま保持されて、低速モードでの機体
の発進が容易に行える。
【0018】次に、低速モードで機体を走行中に高速モ
ードにスイッチを切り替えたときには、図3に示すよう
に第3の開閉弁47のソレノイドに高速切り替え信号が
通電され、第3の開閉弁47のスプールが47bの位置
に切り替わって第3の開閉弁47は閉止される。従っ
て、パイロットポンプ39bのパイロット油は第3の開
閉弁47にて遮断される。このため、第1の開閉弁35
のパイロットポートにはパイロット圧が導出されず、第
1の開閉弁35のスプールは35aの位置に復帰して第
1の開閉弁35は開放される。而して、バイパス管路3
2又は33から第1のシャトル弁34を介して導出され
る作動油は、傾転角調整用シリンダ29の背圧室29c
へ導出され、傾転角調整用シリンダ29のばね29bの
付勢に抗してロッド29aがシリンダ外へ突出し、油圧
モーター21の傾転角が小に変化する。即ち、油圧モー
ター21の一回転当たりの流量が小となって低トルクに
なり、機体は高速走行に適した状態になる。
【0019】一方、機体が平坦地で停止しており、スイ
ッチが高速モードに切り替わっている場合に、パイロッ
ト操作部27の操作レバー28を機体の前進側又は後進
側の何れかの方向へ回動すれば、図4に示すように、パ
イロット弁37又は38を介してパイロットポンプ39
aからパイロット油路40又は41へパイロット油が導
出される。そして、前記方向制御弁25の一方のパイロ
ットポート42又は43にパイロット圧が掛かって方向
制御弁25のスプールが切り替わり、主管路23又は2
4に作動油が導出されて、油圧モーター21が回転す
る。然るときは、第2のシャトル弁45から第2の開閉
弁46のパイロットポートへパイロット圧が掛かり、第
2の開閉弁46のスプールが46aの位置へ切り替わっ
て開放される。一方、高速モードにスイッチが切り替わ
っているので第3の開閉弁47のソレノイドに高速切り
替え信号が通電され、第3の開閉弁47のスプールが4
7bの位置に切り替わって第3の開閉弁47は閉止され
る。従って、パイロットポンプ39bのパイロット油は
第3の開閉弁47で遮断されて第1の開閉弁35のパイ
ロットポートに導出されず、第1の開閉弁35のスプー
ルが35aの位置に切り替わって開放される。
【0020】このときは、まだ油圧モーター21の傾転
角が大の状態であるため高トルクになっており、スイッ
チが高速モードに切り替わっていても、機体の発進が容
易に行える。そして、主管路23又は24に導出される
作動油の流量が増加するのに伴って、バイパス管路32
又は33から第1のシャトル弁34を介して導出される
作動油が、傾転角調整用シリンダ29の背圧室29cへ
導出され、傾転角調整用シリンダ29のばね29bの付
勢に抗してロッド29aがシリンダ外へ突出し、油圧モ
ーター21の傾転角が小に変化する。即ち、油圧モータ
ー21の一回転当たりの流量が小となって低トルクにな
り、機体は高速走行に適した状態になる。
【0021】ここで、機体を制動すべくパイロット操作
部27の操作レバー28を中立位置へ回動すれば、図5
に示すように、パイロットポンプ39aからパイロット
油路40又は41へパイロット油が導出されなくなり、
前記方向制御弁25が中立位置へ復帰する。然るとき
は、第2のシャトル弁45から第2の開閉弁46のパイ
ロットポートへパイロット圧が導出されなくなり、第2
の開閉弁46のスプールが46bの位置へ切り替わって
閉止される。そして、パイロットポンプ39bからのパ
イロット油は第2の開閉弁46で遮断されるため、第1
の開閉弁35のスプールは35aの位置にあって第1の
開閉弁35が常時開放され、傾転角調整用シリンダ29
のロッド29aがシリンダ外へ突出し、油圧モーター2
1の傾転角が小の状態を保持する。即ち、高速モードで
の機体制動時には油圧モーター21の一回転当たりの流
量が小で低トルクであるため、当然低速時と同等の制動
圧が発生しても制動トルクは最小となる。従って、高い
制動トルクの低速時に比べて、機体制動時のショックが
軽減される。
【0022】一方、図2に示した低速モードのままで走
行を続け、低速モードで機体を制動すべくパイロット操
作部27の操作レバー28を中立位置へ回動すれば、図
6に示すように、パイロットポンプ39aからパイロッ
ト油路40又は41へパイロット油が導出されなくな
り、前記方向制御弁25が中立位置へ復帰する。然ると
きは、第2のシャトル弁45から第2の開閉弁46のパ
イロットポートへのパイロット圧が導出されなくなり、
第2の開閉弁46のスプールが46bの位置へ切り替わ
って閉止される。このため、パイロットポンプ39bの
パイロット油は第2の開閉弁46にて遮断され、第1の
開閉弁35のスプールが35aの位置に切り替わって開
放される。従って、バイパス管路32又は33から第1
のシャトル弁34を介して導出される作動油は、傾転角
調整用シリンダ29の背圧室29cへ導出され、傾転角
調整用シリンダ29のばね29bの付勢に抗してロッド
29aがシリンダ外へ突出し、油圧モーター21の傾転
角が小となる。
【0023】即ち、機体制動時には油圧モーター21の
一回転当たりの流量が小で低トルクとなるため、前述し
た図に示すように、制動圧がP2 まで上昇するのにや
や時間が掛かり、機体の速度V1 の初期低下が緩慢であ
り且つ機体停止までの時間Δt2 が長くなる。従って、
低速モードで走行している場合であっても、機体制動時
のショックが軽減される。
【0024】又、機体が坂道等の傾斜地で停止している
ときは、自重圧によって傾転角調整用シリンダ29のロ
ッド29aがシリンダ外へ突出し、図6に示したよう
に、油圧モーター21の傾転角が小となって高速モード
の状態となっているが、機体発進時にパイロット操作部
27の操作レバー28を機体の前進側又は後進側の何れ
かの方向へ回動すれば、図2に示した状態に戻って機体
の発進が可能となる。
【0025】図8は第2の実施例を示し、図1に示した
第3の開閉弁47に代えて、低速モードへの切り替え信
号をソレノイドへ通電することによって開放方向へ作動
する第4の開閉弁48を設ける。斯かる構成の場合も、
低速モードへスイッチを切り替えれば、第4の開閉弁4
8のスプールが48aの位置に切り替わり、図1に示し
た構成の油圧回路と同様の作用となる。
【0026】図9は第3の実施例を示し、高速低速自動
切り替えの油圧走行車両の油圧モーターの駆動回路を示
したものであり、図1に示した油圧ポンプ22から新た
にパイロット油路49を分岐し、負荷感知式開閉弁50
の一方のパイロットポートに接続する。該負荷感知式開
閉弁50の一次側にパイロットポンプ19bと戻りタン
ク36を接続するとともに、該負荷感知式開閉弁50の
二次側を前記第2の開閉弁46の一次側へ接続する。そ
して、ソレノイドへの通電によって開放方向へ作動する
第4の開閉弁51を設け、該第4の開閉弁51の一次側
にパイロットポンプ39bと戻りタンク36を接続し、
該第4の開閉弁51の二次側を負荷感知式開閉弁50の
他方のパイロットポートに接続する。図9に示した構成
の油圧モーターの駆動回路も、図1に示した構成の油圧
回路と同様の作用となるので、詳細な説明は省略する。
【0027】尚、本考案は、本考案の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本考案が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0028】
【考案の効果】本考案は上記一実施例に詳述したよう
に、低速モードにて走行中の機体を制動操作したときに
は第1の開閉弁が開放され、二本の主管路間に設けた第
1のシャトル弁から、作動油が第1の開閉弁を通過して
傾転角調整用シリンダの背圧室へ導出される。従って、
油圧モーターの傾転角が小になり、油圧モーターの一回
転当たりの流量が小となって低トルクになる。
【0029】依って、制動圧の上昇が緩慢となって機体
制動時のショックが減少し、操作性が改善されるととも
に、オペレータの肉体的な疲労も軽減されて作業効率が
向上する等諸種の実用的価値のある考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、高速低速手動切り替
えの油圧走行車両の低速モードで機体停止時の状態の油
圧モーターの駆動回路図。
【図2】低速モードで機体発進時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図3】低速モードから高速モードへスイッチを切り替
えた状態の油圧モーターの駆動回路図。
【図4】高速モードで機体発進時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図5】高速モードで機体制動時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図6】低速モードで機体制動時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図7】低速モードで機体制動時の制動圧及び速度と時
間との関係のグラフ。
【図8】本考案の第2の実施例を示し、低速モードで機
体停止時の状態の油圧モーターの駆動回路図。
【図9】本考案の第3の実施例を示し、高速低速自動切
り替えの油圧走行車両の低速モードで機体停止時の状態
の油圧モーターの駆動回路図。
【図10】従来例を示し、高速低速手動切り替えの油圧
走行車両の低速モードで機体停止時の状態の油圧モータ
ーの駆動回路図。
【図11】従来例を示し、低速モードで機体制動時の制
動圧及び速度と時間との関係のグラフ。
【符号の説明】
21 油圧モーター 22 油圧ポンプ 23,24 主管路 25 方向制御弁 27 パイロット操作部 29 傾転角調整用シリンダ 29c 背圧室 34 第1のシャトル弁 35 第1の開閉弁 36 戻りタンク 39a パイロットポンプ 39b パイロットポンプ 40,41 パイロット油路 45 第2のシャトル弁 46 第2の開閉弁 47 第3の開閉弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾転角調整用シリンダによって油圧モー
    ターの傾転角を変化自在にし、高速モード又は低速モー
    ドに速度を切り替え操作可能な油圧走行車両に於いて、
    パイロット圧によって閉止方向に作動する第1の開閉弁
    の二次側に前記傾転角調整用シリンダの背圧室への管路
    を設け、油圧モーターの二本の主管路間に第1のシャト
    ル弁を配設して、前記第1の開閉弁の一次側に第1のシ
    ャトル弁の出口からの管路と戻りタンクとを接続し、パ
    イロット圧によって開放方向に作動する第2の開閉弁
    と、ソレノイドへの通電によって作動する第3の開閉弁
    とを直列に設け、第3の開閉弁の一次側にパイロットポ
    ンプ及び戻りタンクを接続し、油圧モーターの方向制御
    弁を制御するパイロット操作部からの二本のパイロット
    油路間に第2のシャトル弁を配設し、該第2のシャトル
    弁の出口と前記第2の開閉弁のパイロットポートを接続
    するとともに、第2の開閉弁の一次側と第3の開閉弁の
    二次側とを接続し、更に、該第2の開閉弁の二次側を前
    記第1の開閉弁のパイロットポートに接続し、機体の低
    速走行時に前記パイロット操作部によって油圧モーター
    の制動操作を行ったときには、前記傾転角調整用シリン
    ダの背圧室へ作動油を導出して油圧モーターの傾転角を
    小に変化させるように構成したことを特徴とする油圧モ
    ーターの駆動回路。
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