JP3583884B2 - 回転電機および電動送風機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電機や電動機等の回転電機に関するとともに、電気掃除機等に搭載されて前記電動機の動力によりファンを回転させて送風をする電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機に搭載される電動送風機のモータ部には通常整流子電動機が採用されている。この電動機は、ステータと、このステータを内蔵する電動機ケース(電機ケース)と、ステータの内側に配置されて電動機ケースに回転自在に支持されるロータとを備える。
【0003】
ステータはステータコアにステータコイルを巻き付けて形成される。ステータコアは、一対の第1枠辺と、これら枠辺の端部間を一体につないで設けられた一対の第2枠辺とを有して、外形形状が略四角形をなしている。一対の第1枠辺は、その中央部にステータコイルが巻き付けられる突極を有し、これら突極が向かい合うように設けられている。このステータコアにおいて、突極の側面と、第2枠辺の内面と、第1枠辺における突極の両側に位置された第1枠辺端部の内面との間には、ステータコイルが巻き付けられる巻線スペースが確保され、このスペースにステータコイルを通して、このコイルが突極に巻き付けられるようになっている。
【0004】
前記構成のステータコアの磁気回路は、突極と、第1枠辺端部と、第2枠辺とで形成されるが、この回路において一部に狭い部分があると、その部分の磁束密度が一番高くなって磁気飽和し易いので、従来においては、第1枠辺端部の幅と第2枠辺の幅とが同じ幅となるように設計し、磁気回路内で局部的な磁気飽和が起きないように考慮されている。こうした構成のステータコアを備えるステータは、その各角部を磁性体である鉄板を絞り成形してなる電動機ケースが有した円筒部の内面に夫々密接させて、電動機ケースに内蔵されている。
【0005】
そして、前記整流子電動機をモータ部とした電動送風機は、電動機ケースから突出されたロータ軸の端部にファンを取付け、このファンを覆って設けたファンカバーにより、ファンから吹き出された風を電動機ケース内に導いて、送風をするように構成されている。こうした送風において、電動機ケース内を通る風は、スタータコアの各枠辺の外面とこの面に対向する電動機ケースの円筒部の内面との間の隙間を通る他、ステータコアの内側であって、第2枠辺の内面と突極間に配置されたロータの外面との間の隙間を通るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の整流子電動機(回転電機)が有したステータコアは、前記のように第1枠辺端部と第2枠辺との幅が同じ幅であって、第2枠辺が狭くないために、ステータコアの材料使用量が多く、それにより、ステータコアひいては回転電機の重量が重いという問題がある。その上、第2枠辺が第1枠辺と同じ幅であるために、この第2枠辺の幅に応じてその内面が突極側に寄せられていて、その分、前記巻線スペースが小さくなっている。それにより、巻線量を増やしてモータ効率など回転電機の効率を向上させることが困難であるという問題がある。
【0007】
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、軽量にできるとともに効率を向上できる回転電機を得ることにある。
【0008】
また、前記ステータコアの構成に起因する同様の理由により従来の電動送風機においても、重量が重いという問題がある。その上、同様の理由により、ステータコアの大型化を伴わない限り電動機ケース内の風路断面積を増やすことができないので、ステータの冷却効率を向上させることが困難であり、それによりモータ効率ひいては送風効率の向上を図ることも困難であった。
【0009】
したがって、本発明が解決しようとする第2の課題は、軽量にできるとともに、大型化を伴うことなく送風効率を向上できる電動送風機を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る回転電機は、ステータコイルが巻き付けられる突極を有しこの突極が向かい合うように設けられた一対の第1枠辺、およびこれら第1枠辺における前記突極の両側に位置された第1枠辺端部間を一体につないで設けられた一対の第2枠辺を有して、外形形状が略四角形をなしたステータコアを備えるステータと、磁性体製の筒状部を有し、この筒状部の内面に前記ステータコアの各角部を夫々密接させて前記ステータを内蔵する電機ケースと、ロータ軸を有して前記ステータの突極間に配置されるとともに前記電機ケースに回転自在に支持されたロータと、を具備する回転電機を前提とする。
【0011】
そして、前記第1の課題を解決するために、前記ステータコイルが通される巻線スペースを前記第1枠片の端部内面と前記突極の側面とともに形成する前記第2枠辺の内面を同枠辺の外面側に寄せて前記第2枠辺の幅Bを前記第1枠辺端部の幅Aよりも狭くするとともに、前記第2枠辺の外面と対向して前記角部間にわたる前記筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みtと前記幅Bとの合計寸法を前記幅Aと同様にしたことを特徴とするものである。
【0012】
この請求項1の発明は、ステータコアの角部が磁性体製の電機ケースの筒状部内面に密接している構成では、筒状部の第2枠辺対向壁部が、一方の第1枠辺の枠辺端部と他方の第1枠辺の枠辺端部とを磁気的に接続するバイパスをなしている点に着目したものである。
【0013】
それにより、第2枠辺に対する磁気的なバイパスをなした前記第2枠辺対向壁部の厚みtに応じて、その分、第2枠辺の幅を第1枠辺端部の幅より狭くしたにも拘らず、一対の第1枠辺端部間の磁気通路の合計断面積が減ることはなく、所定断面積の磁気通路を実質的に確保できる。そのため、ステータコアの第2枠辺の幅を狭くした分、このコアの重量、ひいては回転電機全体の重量を軽くできる。しかも、第2枠辺の幅を狭くするにあたり、その内面を外面側に寄せて実現したから、第2枠辺の内面と第1枠辺端部の内面と突極の側面との間に形成される巻線スペースを大きくできる。
【0014】
また、請求項2の発明に係る電動送風機は、ステータコイルが巻き付けられる突極を有しこの突極が向かい合うように設けられた一対の第1枠辺、およびこれら第1枠辺における前記突極の両側に位置された第1枠辺端部間を一体につないで設けられた一対の第2枠辺を有して、外形形状が略四角形をなしたステータコアを備えるステータと、磁性体製の筒状部を有し、この筒状部の内面に前記ステータコアの各角部を夫々密接させて前記ステータを内蔵する電動機ケースと、ロータ軸を有して前記ステータの突極間に配置されるとともに前記電動機ケースに回転自在に支持されたロータと、前記電動機ケースから突出された前記ロータ軸の端部に取付けられたファンと、このファンを覆って設けられるとともに前記ファンから吹き出される風を前記電動機ケース内に導くファンカバーと、を具備し、前記電動機ケース内に導かれた風の一部が前記ステータコアの内側を通って送風される電動送風機を前提とする。
【0015】
そして、前記第2の課題を解決するために、前記第1枠辺端部の幅Aよりも前記第2枠辺の幅Bを狭くするとともに、前記第2枠辺の外面と対向して前記角部間にわたる前記筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みtと前記幅Bとの合計寸法を前記幅Aと同様にしたことを特徴とするものである。
【0016】
この請求項2の発明においても、第2枠辺に対する磁気的なバイパスをなした前記第2枠辺対向壁部の厚みtに応じて、その分、第2枠辺の幅を第1枠辺端部の幅より狭くしたにも拘らず、一対の第1枠辺端部間の磁気通路の合計断面積が減ることはなく、所定断面積の磁気通路を確保できる。そのため、ステータコアの第2枠辺の幅を狭くした分、このコアの重量、ひいては電動送風機全体の重量を軽くできる。しかも、第2枠辺の幅を狭くするにあたり、その内面を外面側に寄せるか、もしくは外面を内面側に寄せる態様で行うから、前者の態様の場合には、ロータの外面と第2枠辺の内面との間の隙間が大きくなり、その分、大型化を伴うことなく電動機ケース内の風路断面積を増やすことができる。また、後者の態様の場合には、第2枠辺の外面と電動機ケースの第2枠辺対向壁部との間の隙間が大きくなり、その分、大型化を伴うことなく電動機ケース内の風路断面積を増やすことができるとともに、前記内面側に寄せた分に応じてステータコアの一対の第2枠辺の外面間の寸法を狭めることができ、このコアの材料取りを向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1および図2を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0018】
図1は電気掃除機に搭載される電動送風機の構成を一部断面して示す側面図であって、この図中1は磁性体例えば鉄板等の金属製の電動機ケースで、これはケース本体2と、ケース端板3とから形成されている。
【0019】
ケース本体2は、筒状部としての底4a付き円筒部4の前記底4aと反対側を開口し、この開口の周縁部に取付け部5を一体に設けて形成されている。取付け部5は、環状平面部6と、筒部7と、突縁8とで形成されている。環状平面部6はケース本体2の開口縁から一体にこの本体2の外側方に向けて張り出して形成され、かつ、突縁8は筒部7の先端から外側方に向けて直角に折れ曲がって形成されている。円筒部4の底4a側には複数の排気孔9(一つのみ図示)が設けられているとともに、底4aにも図示しない排気孔が複数設けられている。底4aの中央部には軸受け10を収容した軸受け取付け部11が底4aの外方に突出して形成されている。
【0020】
ケース端板3は、ケース2の一端開口を径方向に横断するように例えば平面形状が前記径方向に延びる略帯板状をなし、その中央部に軸受け12を収容した軸受け取付け部13を一体に設けて形成されている。このケース端板3はケース本体2の一端開口を横断して配置され、その両端部は環状平面部6にねじ止めされている。このため、ケース本体2の一端開口は、ケース端面板3によって二分された開口となっており、これらの開口は空気の導入口となっている。
【0021】
ケース本体2の円筒部4内には、ステータ14と、このステータ14の内側に配設される整流子15付きのロータ16とが夫々収容されている。ステータ14は、積層鉄心からなるステータコア14aに、例えば一対のステータコイル14bを取付けてなるものである。なお、コイル14bの巻き付け部分を含むステータコア14aの内面には、図示しないがスロット絶縁が設けられる。
【0022】
図2に示されるようにステータコア14aは、その積厚方向、言い換えれば、軸方向から見た外形形状が略四角形状であって、その四つの角部14cは円筒部4の内周面に適合させて夫々面取りされている。
【0023】
このコア14aの構成を図2を参照して詳しく説明する。スタータコア14aは、一対の第1枠辺17と、一対の第2枠辺18とを備えている。両第1枠辺17は、その長手方向中央部内面に一体に突設された略二股状の突極17aを有し、この突極17aを向かい合わせて互いに平行に配設されている。両第2枠辺18は、第1枠辺17における突極17aの一方の片側に位置された一方の第1枠辺端部17b間、および第1枠辺17における突極17aの他方の片側に位置された他方の第1枠辺端部17c間を夫々一体につないで互いに平行に配設されている。
【0024】
このステータコア14aにおいて、第1枠辺端部17b、17cの幅Aと、第2枠辺18の幅Bとは、B<Aの関係に定められている。しかも、こうした寸法関係を定めるために、幅寸法Bに変化がない第2枠辺18の内面18aを外面18b側に寄せて実現している。そして、前記幅寸法A、Bの差、言い換えれば、前記内面18aの寄せ寸法taは、第2枠辺18の長手方向両端に位置される角部14c間にわたり、かつ、第2枠辺18の外面18bと対向した筒状部4の第2枠辺対向壁部4aの厚みtと同様に定められている。すなわち、前記幅A、Bと、厚みtとの関係は、A≒B+tとなっている。
【0025】
第2枠辺18の長手方向両端部の内面18aと突極17aの側面17a1と、第1 辺端部17b又は17cの内面17b1又は17c1とで囲まれる空間部は巻線スロット(巻線スペース)として使用されるものであり、ここにステータコイル14bが通されて、このコイル14bが突極17a に巻き付けられるようになっている。前記構成のステータコア14aを有したステータ14は、そのコア14aの面取りされた四つの角部14cを夫々円筒部4の内面に密接させて、この円筒部14に内蔵されている。こうした電動機ケース1へのステータ14の取付けによって、第1枠辺17の外面17dとこれに対向する円筒部4内面との間には第1通風路19が形成されているとともに、第2枠辺18の外面18bとこれに対向する円筒部4の第2枠辺対向壁部4a内面との間には第2通風路20が形成されている。これら通風路19、20の電動機ケース1の軸方向の両端は夫々開放されている。
【0026】
前記ロータ16はそのロータ軸21を前記軸受け10、12に支持されて電動機フレーム1に回転自在に取付けられているとともに、そのロータ軸21は軸受け12および軸受け取付け部13を貫通して電動機ケース1の外部に突出されている。整流子15は軸受け10側に位置してロータ軸21に固定されている。この整流子15は、ロータ軸21と一体に回転する合成樹脂製のボス部15aと、このボス部15aの外周に周方向に間隔を存して設けられた多数の整流子片15bとを備えている。整流子片15b間は互いに絶縁され、これら整流子片15bにはロータ巻線の端末が電気的に接続されている。ケース本体2の円筒部4には整流子15を挟んでブラシ装置22が夫々取付けられ、これら装置22が有したカーボンブラシ23の先端が整流子15の外面に押し付け保持されるようになっている。
【0027】
以上説明した電動機ケース1、軸受け10、12、ステータ14、ロータ16、およびブラシ装置22により、回転電機としての整流子電動機が形成されている。
【0028】
この電動機の電動機ケース1外に突出したロータ軸21の端部には、図1に示されるようにロータ軸21と一体に回転する遠心型のファン23がナット24を介して取付けられている。ファン23は中央部に吸い込み口25を有するとともに、周部に吐き出し口26を有している。このファン23はファンカバー27で覆われている。このカバー27は本体ケース2の取付け部5に嵌合して取付けられているとともに、空気を吸い込むための開口部27aを有している。開口部27aは吸い込み口25に非接触に入り込んでいる。したがって、遠心型のファン23が回転されると、開口部27aを通して空気が吸い込まれ、この吸い込み空気はファン23の吐き出し口26から吐き出される。
【0029】
ファン23と取付け部5との間には、ファン23から吐き出された空気を電動機ケース1内に導く整流板28が配置されている。整流板28は、ファン23から吐き出された空気を、整流しつつ、この整流過程で空気の圧力を動圧から静圧化するものであって、前記ケース端板3にねじ止めされている。この整流板28により整流された空気は、電動機ケース1内に導入され、前記通風路19、20を流通してステータ14を冷却した後に、排気口9等から電動機ケース1の外部に排出される。こうした送風作用によって、電気掃除機での吸い込みが行われるようになっている。
【0030】
前記のように外形形状が略四角形状をなすステータ14が、その四隅の角部14cを電動機ケース1の磁性体製円筒部4の内面に夫々密接させて、この円筒部4に内蔵された整流子電動機においては、ステータ14の第2枠辺18の長手方向両端の角部14c間にわたるとともに第2枠辺18の外面18aに対向する円筒部4の第2枠辺対向壁部4aが、通電時にステータ14とロータ16とにわたって流れる磁束(図2中に矢印で示す。)の一部が流れる通路となり、これは第2枠辺18をバイパスする磁路をなしている。
【0031】
こうした事実に基づいて、この第1の実施の形態に係る電動送風機の整流子電動機は、第2枠辺18に対する磁気的なバイパスをなした第2枠辺対向壁部14aの厚みtに応じた分、第2枠辺18の幅Bを、第1枠辺17の第1枠辺端部17bの幅Aより狭くしているが、それにも拘らず、前記バイパス磁路を加味することによって一対の第1枠辺端部17b間および17b間の磁気通路の合計断面積が減ることはなく、所定断面積の磁気通路を確保できる。
【0032】
それにより積層鉄心からなるステータコア14aの第2枠辺18の幅を狭くした分、このコア14aを構成する材料が減るので、ステータコア14aの重量、ひいては整流子電動機およびこれを備える電気掃除機全体の重量を軽くできる。それだけではなく、前記のように第2枠辺18の幅Bを狭くするにあたり、その内面18aを外面18b側に寄せて実現したから、第2枠辺18の内面18aと第1枠辺端部17bの内面17b1と突極17aの側面17a1との間に形成される巻線スペース、および第2枠辺18の内面18aと第1枠辺端部17cの内面17c1と突極17aの側面17a1との間に形成される巻線スペースを大きくできる。したがって、突極17aに巻き付けられるステータコイル14bの巻線量を増やすことができ、それに応じて整流子電動機の効率を向上できる。なお、巻線量を増やさない場合には、前記巻線スペースにステータコイル14bを通し易くなるので、自動巻線作業を容易化できる。
【0033】
更に、既述のようにファン23の回転に伴い電動機ケース1内に空気が軸方向に流通するに伴い、この空気でステータ14は冷却される。こうした冷却において、空気の一部はステータ14の第2枠辺18の内面18aとロータ16の外周面との間の隙間、つまり通風路29を通るが、この通風路29は、前記のように第2枠辺18の幅Bを狭くするにあたり、その内面18aを外面18b側に寄せて実現したことにより、前記第2枠辺対向壁部4aの厚みt分に応じて広げられている。言い換えれば、ステータコア14aおよび電動送風機の径方向の大型化を伴うことなく電動機ケース1内の風路断面積を増やすことができる。したがって、前記通風路29に空気が流れ易くなり、ステータ14の冷却効率が向上するので、それに応じて整流子電動機の効率(モータ効率)を向上でき、ひいては電気掃除機の性能を向上できる。
【0034】
なお、本発明は前記第1の実施の形態には制約されない。例えば、本発明は整流子がない電動機にも適用できるとともに、電動機以外に発電機にも適用できる。
【0035】
また、電気掃除機等に搭載される電動送風機としての適用において、第2枠辺18の幅Bを細くする手段は、前記第1の実施の形態の場合とは逆に、第2枠辺18の外面18bを内面18a側に寄せて行ってもよい。このようにして実施する場合には、第2枠辺18の内面18aとロータ16との間の通風路29が大きくならない代わりに、第2枠辺18の外面18bと電動機ケース1における円筒部4の第2枠辺対向壁部4aとの間の通風路20を大きくできるから、その分、大型化を伴うことなく電動機ケース1内の風路断面積を増やすことができる。したがって、ステータ14の冷却効率が向上するので、それに応じて整流子電動機のモータ効率を向上でき、ひいては電気掃除機の性能を向上できる。しかも、前記外面18bを内面18a側に寄せた分に応じてステータコア14aの一対の第2枠辺18の外面18b間の寸法、言い換えれば、ステータコア14aの幅をその両側から狭めることができるので、このコア14aの材料取りを向上でき、安価に得ることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0037】
請求請1に記載の発明に係る回転電機によれば、ステータコアの第2枠辺に対する磁気的なバイパスをなす電機ケースの筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みに応じて、ステータコアの第2枠辺の幅を、ステータコアの第1枠辺端部の幅より狭くしたから、所定断面積の磁気通路を確保でき、したがって、ステータコアの重量、ひいては回転電機全体の重量を軽くできるとともに、第2枠辺の内面を外面側に寄せてこの枠辺の幅を狭くしたから、ステータコアに対するステータコイルの巻線量を増やして、モータ効率等の回転電機の効率を向上できる。
【0038】
請求項2に記載の発明に係る電動送風機によれば、ステータコアの第2枠辺に対する磁気的なバイパスをなす電動機ケースの筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みに応じて、ステータコアの第2枠辺の幅を、ステータコアの第1枠辺端部の幅より狭くしたから、所定断面積の磁気通路を確保でき、したがって、ステータコアの重量、ひいては電動送風機全体の重量を軽くできるとともに、前記のように第2枠辺の幅が狭いから、大型化を伴うことなく電動機ケース内の風路断面積を増やすことができ、したがって、送風効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電動送風機の構成を一部切り欠いて示す側面図。
【図2】第1の実施の形態に係る電動送風機の整流子電動機における電動機フレームとステータとの関係を図1中Z−Z線に沿って示す断面図。
【符号の説明】
1…電動機ケース(電機ケース)、
4…円筒部(筒状部)、
4a…第2枠辺対向壁部、
14…ステータ、
14a…ステータコア、
14b…ステータコイル、
14c…角部、
16…ロータ、
17…第1枠辺、
17a…突極、
17b、17c…第1枠辺端部、
18…第2枠辺、
18a…第2枠辺の内面、
18b…第2枠辺の外面、
20…通風路、
21…ロータ軸、
23…ファン、
27…ファンカバー、
29…通風路、
A…第1枠辺端部の幅、
B…第2枠辺の幅、
t…第2枠辺対向壁部の厚み。

Claims (2)

  1. ステータコイルが巻き付けられる突極を有しこの突極が向かい合うように設けられた一対の第1枠辺、およびこれら第1枠辺における前記突極の両側に位置された第1枠辺端部間を一体につないで設けられた一対の第2枠辺を有して、外形形状が略四角形をなしたステータコアを備えるステータと、
    磁性体製の筒状部を有し、この筒状部の内面に前記ステータコアの各角部を夫々密接させて前記ステータを内蔵する電機ケースと、
    ロータ軸を有して前記ステータの突極間に配置されるとともに前記電機ケースに回転自在に支持されたロータと、
    を具備する回転電機において、
    前記ステータコイルが通される巻線スペースを前記第1枠片の端部内面と前記突極の側面とともに形成する前記第2枠辺の内面を同枠辺の外面側に寄せて前記第2枠辺の幅Bを前記第1枠辺端部の幅Aよりも狭くするとともに、前記第2枠辺の外面と対向して前記角部間にわたる前記筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みtと前記幅Bとの合計寸法を前記幅Aと同様にしたことを特徴とする回転電機。
  2. ステータコイルが巻き付けられる突極を有しこの突極が向かい合うように設けられた一対の第1枠辺、およびこれら第1枠辺における前記突極の両側に位置された第1枠辺端部間を一体につないで設けられた一対の第2枠辺を有して、外形形状が略四角形をなしたステータコアを備えるステータと、
    磁性体製の筒状部を有し、この筒状部の内面に前記ステータコアの各角部を夫々密接させて前記ステータを内蔵する電動機ケースと、
    ロータ軸を有して前記ステータの突極間に配置されるとともに前記電動機ケースに回転自在に支持されたロータと、
    前記電動機ケースから突出された前記ロータ軸の端部に取付けられたファンと、
    このファンを覆って設けられるとともに前記ファンから吹き出される風を前記電動機ケース内に導くファンカバーと、
    を具備し、前記電動機ケース内に導かれた風の一部が前記ステータコアの内側を通って送風される電動送風機において、
    前記第1枠辺端部の幅Aよりも前記第2枠辺の幅Bを狭くするとともに、前記第2枠辺の外面と対向して前記角部間にわたる前記筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みtと前記幅Bとの合計寸法を前記幅Aと同等にしたことを特徴とする電動送風機。
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