JP2014155315A - 交流整流子電動機、および、それを用いた電動送風機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明では、整流子を設けた交流整流子電動機において、整流悪化の原因となる電機子反作用を低減し、整流性能を向上すると同時に、効率の向上も実現することを目的とする。
【解決手段】
略環状のヨーク部11と、該ヨーク部の内側に対向するように形成される一対の磁極部12と、該磁極部に巻装される界磁コイル14と、からなる固定子1と、前記磁極部間に回転自在に配置されたシャフト6と、該シャフトに固定された電機子鉄心21と、該電機子鉄心の外周に形成される複数のティース23に巻装される電機子コイル22と、該電機子コイルに接続された整流子25と、からなる電機子2と、前記整流子と機械的に接触することで電気的に接触される一対のカーボンブラシ7と、を有した交流整流子電動機であって、各磁極部には、中央部近傍に穴15を有するとともに、少なくとも反回転方向(増磁部)の磁極部にも穴17を設ける。
【選択図】図4D
Description
本発明は、交流整流子電動機に関し、特に電気掃除機、電動工具用電動機等に使用される交流整流子電動機の固定子構造に関するものである。
電気掃除機及び電動工具用の交流整流子電動機は、主に、環状の固定子と、この環状の内側に対向して形成される磁極部間に配置される電機子で構成される。この種の交流整流子電動機では、常に小型、軽量、高効率化、ブラシの長寿命化が要求されている。その中でも高磁束密度で使用される電動機では、とりわけ高効率化とブラシの長寿命化と達成するために、電機子反作用を低減することが望まれている。
電機子反作用は、回転する電機子が発生させる磁界が固定子の磁極部から発生する磁界に対して影響を与える現象であり、これが交流整流子電動機の高効率化とブラシの長寿命化に関して悪影響を及ぼしている。
この電機子反作用を低減するための技術として、固定子鉄心の磁極部中心に単一のスリットを設ける構造が提案されている(特許文献1、図1等)。また、電機子反作用を低減する別の方法として、磁極部を非対称の形状とすると共に、複数のスリットを設ける構造が提案されている(特許文献2、図1等)。
一方、磁極部にスリットを設ける別の理由として、固定子の軽量化を図るために電機子反作用を利用し、電機子の回転進行方向側(磁極の減磁側)に複数の貫通穴を設ける構造が提案されている(特許文献3、図4等)。
交流整流子のトルクは、固定子からの界磁磁束と電機子からの電機子磁束の和に、電機子コイルに流れる電流と電機子コイルの巻数とを乗じた値に比例する。ここで、電機子反作用の影響で界磁磁束と電機子磁束の和が時々刻々と変化するため、トルクも変動し脈動となる。特許文献1では単一のスリットを磁極部の中心に設けて電機子反作用を低減させ、特許文献2では磁極部を非対称の形状とすると共に複数のスリットを設けて電機子反作用を低減させることで、トルクの脈動を抑制している。
しかし、上述した従来技術では電機子反作用は低減できるが、スリットを設けたことにより磁極部の磁気飽和が大きくなり、必要なトルクを得るための電流値が大きくなる。電流値の増加は銅損の増加となり、高効率化には至らない。また電流の増加は、整流コイルのリアクタンス電圧の増加となりカーボンブラシと整流子との間に火花が発生し、ブラシの長寿命化には至らない。
あるいは、磁極部の磁気飽和を低減するために磁極幅を広げると界磁コイルの全長が長くなり、銅損の増加し高効率には至らない。
一方、特許文献3では軽量化のために貫通穴を設けている。しかし、穴の位置は磁束密度の低い回転進行方向側(磁極の減磁側)であり、高効率化とブラシの長寿命化には至らない。
本発明の目的は、電機子反作用を十分に低減しつつ、トルクと整流性能の向上を実現することができる交流整流子電動機を提供することにある。
上記課題は、略環状のヨーク部と、該ヨーク部の内側に対向するように形成される一対の磁極部と、該磁極部に巻装される界磁コイルと、からなる固定子と、前記磁極部間に回転自在に配置されたシャフトと、該シャフトに固定された電機子鉄心と、該電機子鉄心の外周に形成される複数のティースに巻装される電機子コイルと、該電機子コイルに接続された整流子と、からなる電機子と、前記整流子と機械的に接触することで電気的に接触される一対のブラシと、を有した交流整流子電動機であって、各磁極部には、中央部近傍に穴を有するとともに、少なくとも反回転方向(増磁部)の磁極部にも穴を設ける。さらに、前記シャフトの軸方向から見たとき、前記一対のブラシは、前記一対の磁極部に対し、反回転方向に移動していることを特徴とする整流子電動機によって解決することができる。
本発明によれば、電機子反作用を低減して主磁束の量を増加できるため、トルクと整流性能の向上できる交流整流子電動機を提供することができる。
本発明の実施例を、図1〜図7を用いて説明する。なお、ここでは電気掃除機に用いられる電動送風機を実施例として述べるが、この電動送風機は他の用途に用いても良い。
図1は、実施例1の電気掃除機用の電動送風機100の構造断面図である。電動送風機100は、電動機(交流整流子電動機)101と送風機102から構成される。
電動機101は、ハウジング3の内側に固定された固定子1、ハウジング3の軸受け5a、エンドブラケット4の軸受け5b、両軸受け間に回転自在に保持されるシャフト6、シャフト6に固定された電機子鉄心21と整流子25、電機子鉄心21の電機子スロットS中に巻装された電機子コイル22が整流子25に接続された電機子2、および、整流子25と機械的接触によって電気的接続を行うカーボンブラシ7と、カーボンブラシ7を保持すると共にハウジング3に固定するためのブラシホルダ8とからなる。
また、整流子25は、複数の整流子片25aを有し、各整流子片25aは電機子2内の電機子コイル22と接続されている。カーボンブラシ7は、バネ81により整流子25に押し付けられ、整流子25に摺接している。82はカーボンブラシ7を外部電極に接続するためのリード線であり、ブラシホルダ8に設けられた端子(図示せず)と接続されている。
一方、送風機102は、ナット30によりシャフト6の一端に固定される遠心ファン31、遠心ファン31から出た空気流の速度を落とし圧力回復するディフューザ32、ディフューザ32と一体に成形された空気流を電動機101内へ導くリターンガイド33、遠心ファン31とディフューザ32を覆うファンケーシング34によって構成される。
電動送風機100を運転すると電機子2が回転し、電機子2と同軸に固定された遠心ファン31も回転する。遠心ファン31が回転するとファンケーシング34の空気吸引口35から空気が流入し、遠心ファン31、ディフューザ32、リターンガイド33を通り電動機101内部へと流れ込む。流れ込んだ空気は、電動機101を冷却しつつ排出される。
図2は、固定子1と電機子2の構造断面図を示す。固定子1は、略円環状のヨーク部11とその内周側に対向するように形成される一対の磁極部12とからなる固定子鉄心13を積層したもの(固定子鉄心積層体)と、磁極部12に巻装される界磁コイル14とから構成される。また、対向する一対の磁極部12の間に配置される電機子2は、複数のT字型のティース23を有する電機子鉄心21と、ティース23によって形成されている電機子スロットS1〜S12に巻装される電機子コイル22とから構成される。なお、本実施例では、ティース23の本数を12本とした例を説明するが、ティース23の本数はこれに限られるものではない。
また、図2に示すように、各磁極部12の中央部近傍に穴15を形成する。穴15の内周側、中央部、外周側にそれぞれ薄肉の磁極部12を残し、それぞれの薄肉部の磁極部を磁気ブリッジ16a、16b、16cと称する。形成した磁気ブリッジの厚さは、固定子鉄心13の積層体に界磁コイル14を巻装工程と、ハウジング3に固定子1を圧入する際に、磁気ブリッジ16が変形しない厚みにする。磁気ブリッジ16の厚みは穴15の径方向の長さよりも薄肉であれば良いが、ここでは一例として、磁気ブリッジ16の厚みを0.5mmとしている。これは磁気ブリッジを16の厚さを薄く設定することで、磁路幅が狭くなり磁気飽和し易くなるため、電機子反作用を遮断するためである。
さらに、磁極部12の回転の後進側(増磁側)に穴17を形成する。穴17の内周側の磁極部12の薄肉部を磁気ブリッジ18a、穴17の間の薄肉部を磁気ブリッジ18b、18cと称する。磁気ブリッジ18aの厚みは穴17の径方向の長さよりも薄肉であれば良く、磁気ブリッジ18b、18cの厚みは穴17の周方向の長さよりも薄肉であれば良いが、ここでは一例として、磁気ブリッジ18aの厚みを0.75mm、磁気ブリッジ18bと磁気ブリッジ18cの厚みを0.5mmとしている。これは磁気ブリッジ18の厚さを薄く設定することで、磁極部12の回転の後進側(増磁側)の磁束の流れを制御するためである。
図3は図2の要部断面図である。電機子2の中心から上下左右に引いた軸のうち右側の軸を0°とし、その他の軸を回転方向へ順に90°、180°と定義する。ティース23の本数が12本であるので、各スロットピッチは30°となる。この場合、穴15の外周側の回転中心から成す角度を30°以下とすることが好まく、穴15の内周側の角度はスロットピッチの半分である15°以下とすることが好ましい。ここでは穴15の回転中心から成す角度を外周側の20°、内周側10°と設定した。
また、磁極部12の回転後進側に穴17を設けている。穴17の位置は、90°軸より反回転方向にスロットピッチである30°程度ずらした付近に成形することが好ましい。ここでは基準軸より60°、63°、66°の位置に成形した。
なお、ここでは、スロットピッチが30°、穴15の外周側の角度が20°、内周側の角度が10°、穴17の位置を基準軸より60°、63°、66°とする例を示したが、下記要件1〜3を満たせば同様の効果を得ることができる。
(要件1)穴15の外周側の角度がスロットピッチより小さく、穴15の内周側の角度がスロットピッチの半分より小さい。
(要件2)穴17が90°軸より反回転方向にスロットピッチの角度程度ずれた位置にある。具体的には、90°軸より反回転方向にスロットピッチ±スロットオープン開度の範囲内に穴17が設けられ、例えば、図3では、90°軸から30°±7°反回転方向にある23°〜37°の位置に穴17が設けられる。
(要件3)ティース23から見て、回転に伴って〔90°軸−スロットピッチの角度〕から90°の範囲(本実施例では60〜90°)で、磁気ブリッジの個数が漸次増加する構造となっている(例えば、図3では、90℃軸−1ティース分の角度の位置では、ティース23の延長線上に磁気ブリッジ16cのみが存在し、ティース23が回転すると、漸次、ブリッジ16a、ブリッジ16bが増加)。
(要件1)穴15の外周側の角度がスロットピッチより小さく、穴15の内周側の角度がスロットピッチの半分より小さい。
(要件2)穴17が90°軸より反回転方向にスロットピッチの角度程度ずれた位置にある。具体的には、90°軸より反回転方向にスロットピッチ±スロットオープン開度の範囲内に穴17が設けられ、例えば、図3では、90°軸から30°±7°反回転方向にある23°〜37°の位置に穴17が設けられる。
(要件3)ティース23から見て、回転に伴って〔90°軸−スロットピッチの角度〕から90°の範囲(本実施例では60〜90°)で、磁気ブリッジの個数が漸次増加する構造となっている(例えば、図3では、90℃軸−1ティース分の角度の位置では、ティース23の延長線上に磁気ブリッジ16cのみが存在し、ティース23が回転すると、漸次、ブリッジ16a、ブリッジ16bが増加)。
図4は電機子コイル22に電流を流した時の磁束の流れである。図4Aは穴15と穴17が無く、カーボンブラシ7を幾何学中性軸に置いた比較例1の場合である。この場合、電機子反作用磁束は磁極部12のみを通ることが知られている。電機子反作用磁束は磁極部12で界磁磁束(一部しか図示せず)と合成されるため、回転進行方向の磁極部12が減磁、反回転方向の磁極部12が増磁となる。この条件ではカーボンブラシ7と整流子25の間にブラシ火花が発生し、ブラシ寿命は短くなる。
図4Bは比較例2であり、比較例1の条件に、ブラシ位置を反回転方向に移動し(例えば30°)、主磁束を利用してブラシ火花の発生を制御している(整流子25と電機子コイル22の接続位置を移動しても良い)。この場合、カーボンブラシ7を反回転方向に移動しているので、電機子反作用磁束が磁極部12の周囲に留まらず、ヨーク部11を通り、界磁コイル14による主磁束の反対方向に磁束が流れる。ここで示したように、主磁束の反対方向に磁束が流れると、界磁磁束と電機子磁束の和が小さくなりトルクが低下する。また、電機子の回転に伴い電機子磁束が周期的に変化するため、トルク脈動が発生する。つまり、図4Bの構成によれば、火花の発生を抑制できるが、トルク特性が悪化してしまう。
図4Cは比較例3であり、比較例2の条件に、穴15を設けた時の電機子反作用による磁束の流れを示す。ここに示すように、薄肉の磁気ブリッジ16が磁気飽和することで電機子反作用磁束が抑制されるが、ヨーク部11を通る電機子反作用が残存する。
次に、本実施例の構成を用いた場合について説明する。図4Dはカーボンブラシ7を反回転方向に移動させると共に、穴15と穴17を設けたときの電機子反作用による磁束の流れを示す。図4Dでは、シャフト6の軸方向から見たとき、穴17が設けられる位置と、カーボンブラシ7の弧の中央の位置(すなわち、シフト量)が略一致している例を示すが、両者が必ずしも一致している必要は無く、カーボンブラシ7が穴17と同じく90°軸よりも反回転方向に移動していればよい。ここに示すように、薄肉の磁気ブリッジ16が磁気飽和することで電機子反作用磁束が抑制さる。さらに薄肉の磁気ブリッジ18が磁気飽和することで電機子反作用磁束が比較例3よりも抑制され、ヨーク11を通る電機子反作用磁束が減少する。
図5は磁界解析シミュレーションによる、固定子1と電機子2の空隙部(以下、ギャップと称す)の磁束密度分布である。図4に示したモデルを商用電源(50Hz−100V)で駆動時の結果である。30°毎の矩形波は、ティース23のピッチによるものである。一般に、電機子反作用が低減するとギャップの磁束密度分布の波形は、最大値と最小値の差が低減され実効値が増加する。そして、実効値が増加するとトルク特性が向上するので、最大値と最小値の差が小さいほどトルク特性が向上することになる。
図5(a)は比較例2の解析結果である。比較例2は磁極部12に穴15と穴17が無く、カーボンブラシ7を反回転方向に移動している。磁束密度の実効値は0.548[T]と低いが、最大値と最小値の差は2.04[T]と大きい。
図5(b)は比較例3の解析結果である。比較例3は磁極部12に穴15があり、カーボンブラシ7を反回転方向に移動している。その解析結果の特長は、図5(a)と比較して、磁束密度の実効値は0.549[T]と大きく、最大値と最小値の差は2.00[T]と小さくなっている。これは、薄肉の磁気ブリッジ16が磁気飽和することにて、電機子反作用を軽減したことによる。
次に、本実施例の構成を用いた場合について説明する。図5(c)は磁極12に穴15と穴17を成形することにて、磁気ブリッジ16と磁気ブリッジ18とを設け、さらにカーボンブラシ7を反回転方向に移動させたときの解析結果である。その解析結果の特長は、磁束密度の実効値は0.555〔T〕と最も大きく、かつ最大値と最小値の差が1.97〔T〕と最も小さいことである。これは薄肉の磁気ブリッジ16が磁気飽和しても残存する電機子反作用の磁路を、薄肉の磁気ブリッジ18を設けることにて磁気飽和させ遮断するため、電機子反作用を最も軽減することができる。先に説明したように、最大値と最小値の差が小さいほどトルク特性が向上することから、図5(a)〜図5(c)の中では、図5(c)のように、スリット15とブラシシフトを設けた構成としたときにトルク特性が最も良くなることが分かる。
なお、穴15または穴17の内部に非磁性体を充填する構成としても良い。この構成を用いることで、上述した電機子反作用を抑制しつつ、固定子鉄心13の機械的強度を高めることができる。
また、固定子鉄心積層体の全ての固定子鉄心13に穴15や穴17を設ける必要はなく、穴15または穴17を有さない固定子鉄心13を適宜混在させて積層する構成としても良い。この構成を用いることで、製造時の圧力に対する強度と電動機の振動に対する耐力を高めることができる。
図6は、実施例2を示したものである。なお、実施例1と同等の構成については説明を省略する。
図6Aに示すように、実施例2Aでは、図3で示した磁気ブリッジ16a、16bを削除し、磁極部12の中央近傍部に設けた穴15の内周側に開口部40を設けたものである。開口部40により穴15から磁極部12の内周面は連通している。
同様に、図6Bに示すように、実施例2Bでは、図3で示した磁気ブリッジ16b、16cを削除し、磁極部12の中央近傍部に設けた穴15の外周側に開口部40を設けたものである。開口部40により穴15から磁極部12の外周面は連通している。
さらに、図6Cに示すように、実施例2Cでは、図3で示した磁気ブリッジ16a、16cを削除し、磁極部12の中央近傍部に設けた穴15の内外周側に開口部40を設けたものである。開口部40により穴15から磁極部12の内外周面は連通している。
実施例2A〜2Cの何れの場合も、磁気ブリッジ16の個数を減らすことで磁気抵抗が大きくなるため、実施例1より磁束を遮断することができ、電機子反作用を更に抑制できる。同様に穴17の内周側または外周側に開口部40を設けても、電機子反作用を抑制することができる。
図7は、実施例3を示したものである。なお、実施例1と同等の構成については説明を省略する。
図7に示すように、実施例3では、磁極部12の先端部の電機子2に対向する面の先端に段差を設けた構造になっている。これは磁極部12の先端を薄肉とすることで磁気抵抗を増加させ、電機子磁束が磁極部12に流れ難くし電機子反作用抑制している。また、磁局部12の先端が飽和することにて、磁極部の先端までの極弧度αと、飽和していない磁極部までの極弧度βを有することになり、整流時の極弧度を制御し、ブラシの長寿命化につながる。さらに、電機子2と対向する面のギャップ長を拡大することで、回転に伴うティース23のT字部の磁束密度の急峻な変化を抑制している。
1 固定子
2 電機子
7 カーボンブラシ
11 ヨーク部
12 磁極部
13 固定子鉄心
14 界磁コイル
15 穴(中央部近傍)
16 磁気ブリッジ(中央部近傍)
17 穴(回転の後進側)
18 磁気ブリッジ(回転の後進側)
21 電機子鉄心
22 電機子コイル
23 ティース
25 整流子
25a 整流子片
S1〜S12 電機子スロット
2 電機子
7 カーボンブラシ
11 ヨーク部
12 磁極部
13 固定子鉄心
14 界磁コイル
15 穴(中央部近傍)
16 磁気ブリッジ(中央部近傍)
17 穴(回転の後進側)
18 磁気ブリッジ(回転の後進側)
21 電機子鉄心
22 電機子コイル
23 ティース
25 整流子
25a 整流子片
S1〜S12 電機子スロット
Claims (7)
- 略環状のヨーク部と、該ヨーク部の内周側に対応するように形成される一対の磁極部と、からなる固定子鉄心を軸方向に積層した固定子鉄心積層体と、
該固定子鉄心積層体の積層された磁極部に巻装される界磁コイルと、
から構成される固定子と、
前記一対の磁極部間に回転自在に配置されたシャフトと、
該シャフトに固定された電機子鉄心と、
該電機子鉄心の外周側に形成される複数のティースに巻装される電機子コイルと、
該電機子コイルに接続された整流子と、
から構成される電機子と、
前記整流子と機械的に接触することで電気的に接続される一対のブラシと、
を具備する交流整流子電動機であって、
前記磁極部には、中央部近傍に第1の穴を設け、該第1の穴よりも反回転方向に第2の穴を設け、
前記シャフトの軸方向から見たとき、前記一対のブラシは、前記一対の磁極部に対し、反回転方向に移動していることを特徴とする整流子電動機。 - 前記磁極部において、
前記第1の穴よりも回転方向には穴を設けず、
前記シャフトの軸方向から見たとき、
前記第1の穴の径方向の長さよりも薄肉の磁気ブリッジが前記第1の穴の内周方向または外周方向に設けられるとともに、
前記第2の穴の周方向の長さよりも薄肉の磁気ブリッジが前記第2の穴の回転方向または反回転方向に設けられることを特徴とする請求項1に記載の整流子電動機。 - 前記第1の穴の内周側または外周側は開口していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の整流子電動機。
- 前記第1の穴または前記第2の穴の内部に、非磁性の充填材を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の整流子電動機。
- 前記固定子鉄心積層体には、前記第1の穴、または、前記第2の穴を有さない固定子鉄心が含まれていることを特徴とする請求項1から請求項3何れか一項に記載の整流子電動機。
- 磁極部の磁極片部の電機子側の先端部に段差部を設けたことを特徴とする、請求項1から請求項5何れか一項に記載の整流子電動機。
- 請求項1から請求項6の何れか一項に記載された整流子電動機と、
該整流子電動機によって駆動される送風機と、
からなることを特徴とする電動送風機。
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WO2022176307A1 (ja) * | 2021-02-17 | 2022-08-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 永久磁石同期モータ、圧縮機、及び機器 |
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WO2022176308A1 (ja) * | 2021-02-17 | 2022-08-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 永久磁石同期モータ、圧縮機、及び機器 |
WO2022176307A1 (ja) * | 2021-02-17 | 2022-08-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 永久磁石同期モータ、圧縮機、及び機器 |
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