JP4907440B2 - 電動送風機 - Google Patents
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Description
また、上記特許文献2のような電動送風機では、界磁鉄心による通気抵抗は低減するが、界磁鉄心の断面積が小さくなり、界磁磁束の磁路を確保するために、界磁鉄心が軸方向に厚くなり、その結果、電動送風機が軸方向に長くなるという問題があった。
図1及び図2は、本発明の実施の形態1による電動送風機を説明するもので、図1は要部縦断面図、図2は図1のII−II線における矢視断面図である。なお、各図を通じて同一符号は同一または相当部分を示すものとする。図において、固定部である界磁部1は、開口部11aに連なる両側部に界磁歯部11bが対向して形成され中央部にこれら界磁歯部11b相互を繋ぐ界磁継鉄部11cが形成された略馬蹄形状をなす界磁鉄心11と、上記界磁継鉄部11cにボビン13を介して巻回された界磁巻線12とからなる。上記界磁鉄心11は、電磁鋼板を所定枚数積層することで形成され、材質が非磁性である略筒状のフレーム2内に、周方向に複数の空所Vを形成して固定されている。
図3及び図4は、本発明の実施の形態2による電動送風機を説明するもので、図3は要部縦断面図、図4は図3のIV−IV線における矢視断面図である。図において、この実施の形態2は、フレーム2Aの一端部側(図3の左側)の周部の所定部(図3の上方部)を径方向に広げた通風部21を形成することで、ブラケット43の図3の上方部の通風口43aからモータ部10内に導入された風を、両界磁歯部11b間の電機子部3、特に電機子巻線32に直線的に最短距離で導くための通風路42Bを形成したものである。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図5は本発明の実施の形態3による電動送風機に用いた界磁巻線をブロア部側から見た正面図である。図において、界磁巻線12は、隣接する上下層のコイルの巻線方向が交差するクロスポイント12a部分をブロア部4側の辺にのみ集中して配置する構造とした。なお、界磁巻線12の4辺の内、他の3辺は上下層のコイルの巻線方向が互いに平行でクロスしていない。その他の構成は上記実施の形態1または2と同様であるので説明を省略する。
この実施の形態3においては、上記のように界磁巻線12が交差するクロスポイント12aをブロア部4側の通風口43a側に向けて集中させたことにより、ファン41よりモータ部10内に吐出された風が直接あたるブロワ部4側の界磁巻線12の表面積を広くすることができるため、界磁巻線12の冷却効率が向上するという更なる効果が得られる。
図6は本発明の実施の形態4による電動送風機に用いた界磁部の界磁巻線を示す断面図である。図において、界磁巻線12Aの表面は複数の山切状の凹凸が形成されている。その他の構成は上記実施の形態1または2と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態4によれば、界磁巻線12Aを山切状に施したことにより、界磁巻線12Aの表面積を広くすることができるため、界磁巻線12Aの冷却効率が向上するという更なる効果が得られる。
図7は本発明の実施の形態5による電動送風機に用いた界磁部の界磁巻線を示す断面図である。図において、界磁鉄心11の界磁継鉄部11cに装着されたボビン13Aの周面には巻線方向に略平行な複数の分散壁13aが形成され、界磁巻線12Bは分散壁13aによって複数に分散されて巻回されている。その他の構成は上記実施の形態1または2と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態5においては、界磁巻線12Bが分散壁13aによって複数に分散されていることにより、界磁巻線12Bの表面積が広くなっているため、界磁巻線12Bの冷却効率が向上するという更なる効果が得られる。
Claims (6)
- 固定部である界磁部及び回転部である電機子部からなるモータ部と、上記電機子部の回転中心に設けられた軸に固定されたファンと、このファンによって付勢された風を上記モータ部に導入する通風口が形成されたブラケットとを備えた電動送風機において、上記界磁部は、開口部に連なる両側部に界磁歯部が形成され中央部にこれら界磁歯部を繋ぐ界磁継鉄部が形成された略馬蹄形状をなす界磁鉄心と、上記界磁継鉄部に巻回された界磁巻線からなり、上記界磁巻線は、上記ブラケットに設けられた通風口に対して大凡軸方向に対向するように配設されたことを特徴とする電動送風機。
- 固定部である界磁部及び回転部である電機子部からなるモータ部と、このモータ部を包囲するフレームと、上記電機子部の回転中心に設けられた軸に固定されたファンと、このファンによって付勢された風を上記モータ部に導入する通風口が形成されたブラケットとを備えた電動送風機において、上記界磁部は、開口部に連なる両側部に界磁歯部が形成され中央部にこれら界磁歯部を繋ぐ界磁継鉄部が形成された略馬蹄形状をなす界磁鉄心と、上記界磁継鉄部に巻回された界磁巻線からなり、上記フレームは上記ブラケットの通風口から導入された風を上記界磁歯部の間に略直線的に導くように径方向に広げられた通風部が形成されていることを特徴とする電動送風機。
- 固定部である界磁部及び回転部である電機子部からなるモータ部と、このモータ部を包囲するフレームと、上記電機子部の回転中心に設けられた軸に固定されたファンと、このファンによって付勢された風を上記モータ部に導入する通風口が形成されたブラケットとを備えた電動送風機において、上記界磁部は、開口部に連なる両側部に界磁歯部が形成され中央部にこれら界磁歯部を繋ぐ界磁継鉄部が形成された略馬蹄形状をなす界磁鉄心と、上記界磁継鉄部に巻回された界磁巻線からなり、上記界磁巻線は、上記ブラケットに設けられた通風口に対して大凡軸方向に対向するように配設され、上記フレームは上記ブラケットの通風口から導入された風を上記界磁歯部の間に略直線的に導くように径方向に広げられた通風部が形成されていることを特徴とする電動送風機。
- 上記界磁巻線は、クロスポイントが上記ブラケットの通風口側に向けて集中して配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の電動送風機。
- 上記界磁巻線は、複数の山切状に施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の電動送風機。
- 上記界磁巻線は、上記界磁鉄心に対して複数に分散させて施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の電動送風機。
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