JP3583292B2 - 移送装置および移送方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば合板等の板状ワークを搬送コンベアから側方に移送したり、あるいは側方の板状ワークを搬送コンベア上に移送したりする移送装置および移送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例を図15に示す。台(41)上の搬送コンベア(42)によって搬送されて来た板状のワークWを昇降枠(43)の下側に取付けられている吸着盤(44)を昇降枠(43)によって下降させて該吸着盤(44)に吸着し、該吸着盤(44)に吸着したワークWを昇降枠(43)による吸着盤(44)の上昇、昇降枠(43)のコンベア搬送方向と直交方向の移動、昇降枠(43)による吸着盤(44)の下降によって該搬送コンベア(42)の側方へ移送し、この位置で該ワークWは吸着盤(44)から切離され、移載コンベア(42A) に移載される。
該吸着盤(44)にはモーター(45)で駆動される吸引ファン(46)のダクト(47)から差出されている吸引ホース(48)が連絡しており、該昇降枠(43)はエアシリンダー(49)あるいは油圧シリンダー等で移動せしめられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、待機位置からの吸着盤の下降、ワークWの吸着、吸着盤の上昇、吸着盤の移動、吸着盤の下降、ワークの切離し、吸着盤の上昇、吸着盤の待機位置への移動復帰と言う8段階の動作が必要になり、移送装置の機構が複雑でかつ移送速度が非常に遅くなると言う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、一連または二連以上並列している搬送コンベア(1) によって搬送されて来る板状のワークWを側方に移送するかまたは側方の板状のワークWを搬送コンベア(1) 上に移送する装置であって、ワーク移送区間において該コンベア(1) 上に並列されている複数個の吸引ボックス(5) と、各吸引ボックス(5) に開閉手段(12)を介して連絡している吸引経路(11)と、該吸引ボックス(5) の下面に接触しつゝ左右両方向に走行することの出来、所定間隔を置いて吸引長孔 (17A) が設けられている長孔部分と吸引孔(17A) の存在しない盲部(17C) が設けられている多孔ベルト(17)と、ワークWを移送位置で揚上させ多孔ベルト(17)下面に接触させる揚上装置(24)とからなり、各吸引ボックス (5) の巾l 2 は該ワークWの巾l 1 の1/2、該多孔ベルト (17) の長孔部分の長さはl 1 に等しく設定され、該盲部 (17C) の長さはl 2 に等しく設定されており、該多孔ベルト(17)は正逆回転する原動輪(20)と従動輪(21)との間に懸架され吸引孔(17A) が多数設けられているエンドレスの平ベルトである移送装置(40)を提供するものであり、該多孔ベルト(17)の吸引孔(17A) はベルト走行方向に長軸を有する長孔であることが望ましく、該多孔ベルト(17)には原動輪(20)周面から突設されている係合突起(20A) に係合する係合孔(17B) とが設けられていることが望ましい。更に該多孔ベルト(17)の両縁には所定の間隔で切込み(17E) が設けられているフランジ(17D) を形成し、該フランジ(17D) は原動輪(20)、従動輪(21)および該吸引ボックス(5) の両縁外側に接触または近接した状態とされていることが望ましい。
【0005】
本発明では更に前記の移送装置(40)を使用し、搬送コンベア(1) によって搬送されて来る板状のワークWをストッパー(4) によって前端ワーク吸着位置に停止させ、前端ワークW吸着位置において揚上装置(24)によって揚上させて吸引ボックス(5) 下側の多孔ベルト(17)に接触吸引せしめ、この時前端から3個の吸引ボックス (5) の吸引経路を開として吸引状態とし、該3個の吸引ボックス (5) のうち前端側の2個の吸引ボックス (5) によってワークWを吸引し、該3個の吸引ボックス (5) のうち後端側の1個の吸引ボックス(5) の下側には多孔ベルト(17)の盲部(17C) が位置するように設定し、該多孔ベルト(17)に吸引した状態でワークWを該搬送コンベア(1) 搬送方向の側方に所定巾移送し、上記ワークWの移送にともなって各吸引ボックス(5) の吸引経路(11)の開閉手段(12)が前端側から順次開閉し、後端において吸引ボックス(5) の吸引を解除して該多孔ベルト(17)から該搬送コンベア(1) 上にワークWを落下せしめる移送方法および前記移送装置(40)を使用し、前端ワーク吸着位置において搬送コンベア(1) の側方の板状のワークWを揚上装置(24)によって揚上させて吸引ボックス(5) 下側の多孔ベルト(17)に接触吸引せしめ、この時前端から3個の吸引ボックスの吸引経路を開として吸引状態とし、該3個の吸引ボックスのうち前端側の2個の吸引ボックスによってワークを吸引し、該3個の吸引ボックスのうち後端側の1個の吸引ボックス(5) の下側には多孔ベルト(17)の盲部(17C) が位置するように設定し、該ワークを該多孔ベルト(17)に吸引した状態でワークWを該搬送コンベア(1) 上に移送し、上記ワークWの移送にともなって各吸引ボックス(5) の吸引経路(11)の開閉手段(12)が前端側から順次開閉し、後端において吸引ボックス(5) の吸引を解除して該多孔ベルト(17)から該搬送コンベア(1) 上にワークWを落下せしめる移送方法が提供される。
【0006】
【作用】
板状のワークWを揚上装置(24)によって揚上させて吸引ボックス(5) によって、所定間隔をおいて吸引長孔 (17A) が設けられている長孔部分と、吸引長孔 (17A) の存在しない盲部 (17C) とが設けられている多孔ベルト(17)に吸着させる。この状態で該多孔ベルト(17)を駆動して該ワークWを搬送コンベア(1) の側方あるいは側方から搬送コンベア(1) 上に移送する。
吸引ボックス(5) は複数個に分割してワーク移送区間並列し、各吸引ボックス(5) には開閉手段(12)を介して吸引装置(8) から吸引経路(11)を連絡させ各吸引ボックス (5) の巾l 2 を該ワークWの巾l 1 の1/2、該多孔ベルト (17) の長孔部分の長さをl 1 、該盲部 (17C) の長さをl 2 に設定した構成では、多孔ベルト(17)によってワークWを移送する際、吸引状態にある3個の吸引ボックス (5) のうち2個の吸引ボックス (5) をワークWの吸引に関与させ、1個の吸引ボックス (5) は該多孔ベルト (17) の盲部 (17C) によって閉鎖し、以下各吸引ボックス(5) の開閉手段(12)を前端側から順次開閉するように設定しておくと、ワークWの吸引に関与する2個の吸引ボックス(5) のみに吸引装置(8) からの吸引力を及ぼせばよいので、吸引装置(8) の吸引効率が向上する。
【0007】
多孔ベルト(17)は原動輪(20)と従動輪(21)との間に懸架される平ベルトであり、そして該多孔ベルト(17)には吸引孔(17A) と係合孔(17B) とを設け、該係合孔(17B) に原動輪(20)周面から突設されている係合突起(20A) を係合させれば、原動輪(20)と多孔ベルト(17)との間の滑りが阻止され、原動輪(20)を正逆回転させてワークWを左右両方向に搬送することが出来、かつ多孔ベルト(17)の移動巾を原動輪(20)を駆動させるモーター(19)の回転角制御によって正確に制御することが出来る。このような係合孔と係合突起とによる係合のない単に原動輪と従動輪とに平ベルトを懸架した従来の構成では、原動輪を正回転させて原動輪側に平ベルトを走行させることは出来るが、逆方向に走行させると平ベルトにたるみが生じて原動輪と平ベルト間にスリップが生じる。したがってこの場合にはワークを左右両方向に搬送することは困難である。また多孔ベルト(17)の両縁にフランジ(17D) を形成し、該フランジ(17D) を原動輪(20)、従動輪(21)および吸引ボックス(5) の両縁外側に接触または近接した状態としておくと、該多孔ベルト(17)が原動輪(20)、従動輪(21)および吸引ボックス(5) から離脱することが阻止される。従来は原動輪と従動輪の夫々の外周面を中高として平ベルトの離脱を阻止していたが、ベルトにかゝる負荷が大きくなったり、ベルトの横振れが生じると、ベルトは簡単に離脱してしまうと言う問題点があったが、上記本発明の構成によればベルトの離脱を完全に防止することが出来る。
【0008】
【実施例】
本発明を図1〜図13に示す一実施例によって説明すれば、(1) は搬送コンベアであって、該搬送コンベア(1) は枠体(2) と、該枠体(2) に回転可能に支持されている多数のローラー(3) とからなり、合板、繊維板、パーチクルボード、セメント板等の板状のワークWは図2に示すようにストッパー(4) をローラー(3) 間に突出させることによって、前端ワーク吸着位置に停止せしめられる。
【0009】
上記前端ワーク吸着位置を前端とするワーク移送区間の直上には移送装置(40)が配置されている。該移送装置(40)においては複数個の吸引ボックス(5) がコンベア搬送方向に直交して列設されており、該吸引ボックス(5) は図3に示すように下面を開放されており、複数個の吸引ボックス(5) の下面にわたって多数の丸孔(6A)が設けられている多孔板(6) がビス(7) によって止着されている。そして各吸引ボックス(5) には吸引装置である吸引ファン(8) 、吸引ダクト集合管(9) 、吸引ダクト(10)を介して吸引経路である吸引ホース(11)が連絡しており、該吸引ホース(11)には吸引ボックス(5) の直上において開閉装置であるダンパー(12)が介在している。該吸引ファン(8) はモーター(8A)によって駆動される。
【0010】
該ダンパー(12)は図4および図5に示すようにハウジング(13)と、該ハウジング(13)にスライド可能に挿入されるスライド板(14)とからなり、該スライド板(14)の片側には孔(15A) が設けられ反対側には外端に開放されている凹部(15B) が設けられ、該スライド板(14)はスライド枠(16)を介して図示しないエアシリンダー、電磁シリンダー等の駆動源によって、図5矢印方向に往復スライドせしめられ、図6に示すように該スライド板(14)の片側の孔(15A) が吸引ホース(11)と一致した開位置では、その吸引ボックス(5) には吸引ファン(8) からの吸引が及ぼされ、図7に示すように該スライド板(14)の反対側の孔の明いていない凹部(15B) の部分が吸引ホース(11)と一致した閉位置では、その吸引ボックス(5) には吸引ファン(8) からの吸引が遮断され、該吸引ボックス(5) は該スライド板(14)の凹部(15B) を介して大気と連通状態となる。
【0011】
該吸引ボックス(5) の多孔板(6) の下面に接して多孔ベルト(17)が配せられる。該多孔ベルト(17)は正逆回転可能なモーター、例えばサーボモーター(18)によって減速機(19)を介して駆動せしめられる原動輪(20)と従動輪(21)とガイドプーリー(22)との間に懸架せしめられたエンドレスの平ベルトであり、図2に示すように複数条備えられ、各多孔ベルト(17)は図8および図9に示すようにベルト走行方向(長手方向)に長径を有する吸引孔である吸引長孔(17A) と、両縁部には図10に示す原動輪(20)の周面両縁に配列されている係合突起(20A) に係合する係合丸孔(17B) とが配列されている。該吸引長孔(17A) は隣の列の長孔同士が重ならないよう互い違いに配列されることによって、多孔ベルト(17)の巾方向の引張り強度が低下しないように配慮されており、また吸引ボックス(5) の多孔板(6) の孔は丸孔(6A)とし、多孔ベルト(17)の孔は長孔とすることによって多孔板(6) の孔と多孔ベルト(17)の孔との重なりにベルト走行方向で自由度を持たせている。
【0012】
該多孔ベルト(17)には所定の間隔を置いて吸引長孔 (17A) が設けられている長孔部分と、吸引孔の存在しない盲部(17C) が設けられており、更に図9に示すように該多孔ベルト(17)の両縁には所定の間隔で切込み(17E) が設けられているフランジ(17D) が形成されており、該フランジ(17D) は図5に示すように吸引ボックス(5) の両縁外側に接触または近接した状態とされている。
【0013】
図11に示すように各吸引ボックス(5) の巾l2 はワークWの巾l1 の1/2、多孔ベルト(17)の長孔部分の長さはl1 に等しく設定され、盲部(17C) の長さはl2 に等しく設定されている。
【0014】
前端ワーク吸着位置においてワークWは図12に示すように移送装置(40)の揚上装置(24)によって揚上せしめられ、多孔ベルト(17)の下面に当接せられ、吸引ボックス(5) によって吸着せられる。該揚上装置(24)は支枠(25)に支持されるエアシリンダー(26)または油圧シリンダーのような駆動源と、該エアシリンダー(26)のピストン(26A) 先端に支持される揚上枠(27)とからなり、該揚上枠(27)は複数個搬送コンベア(1) のローラー(3) 間に臨出するように配置されている。
【0015】
前端ワーク吸着位置において多孔ベルト(17)に吸着されたワークWは、原動輪(20)によって多孔ベルト(17)を図1、図12に示す矢印イ、または矢印ロ方向に移動させることにより、搬送コンベア(1) の側方に移送される。例えばワークWを図11矢印イ方向へ移送する場合、No.1,No.2,No.3の3個の連接する吸引ボックス(5) のダンパー(12)は図6に示す開状態にあり、ワークWは多孔ベルト(17)に吸着される。またNo.3の吸引ボックス(5) は多孔ベルト(17)の盲部(17C) によって閉鎖され、吸引力が漏れないようになっている。更にそれより後段のNo.4,No.5の吸引ボックス(5) のダンパー(12)は図7に示す閉状態にあり、このようにして吸引ファン(8) による吸引力はワークWの吸着に関与するNo.1とNo.2の2個の連接する吸引ボックス(5) にのみ有効に及ぼされる。したがって本実施例ではワークWの吸着には真空ポンプのような強力な吸引装置は必要でなく、吸引ファン(8) によって充分ワークWを吸引出来るから、吸引動力を節減出来る。
【0016】
ワークWが矢印イ方向へ搬送されNo.2,No.3の2個の連接する吸引ボックス(5) の位置まで来ると、No.1の吸引ボックス(5) のダンパー(12)は閉じ、No.4の吸引ボックス(5) のダンパー(12)が開く。しかしNo.4の吸引ボックス(5) の位置には多孔ベルト(17)の盲部(17C) が来るから、該吸引ボックス(5) から吸引力が漏れないようになっており、ワークWはN o. 2,N o. 3の2個の連接する吸引ボックス (5) によって吸着される。
【0017】
このようにしてワークWの移送に伴って順次吸引ボックス(5) のダンパー(12)を開閉して行き、搬送コンベア(1) の側方の移載コンベア(1A)上に移送する。この位置で吸引ボックス(5) のダンパー(12)を閉じ、吸引ボックス(5) 内に大気を導入すると、ワークWは自重により移載コンベア(1A)上に落下する。
【0018】
ワークWが移載コンベア(1A)上に落下する際には、向き調整装置(28)によってワークWの向きをガイドし、移載コンベア(1A)の搬送方向にワークWの長手方向が正しく向くようにする。
【0019】
向き調整装置(28)は図13に示すように、支枠(29)の両端から回動可能に垂下されている調整棒(30)と、各調整棒(30)のアーム(31)に接続しているエアシリンダー(32)と、両側のエアシリンダー(32)の間隔を調節するためのモーター(33)およびねじ式スライド機構(34)と、連結杆(35)とからなり、ワークWの巾の大小によってモーター(33)によってねじ式スライド機構(34)および連結杆(35)を介して双方のエアシリンダー(32)を矢印に示すように左右摺動させて、エアシリンダー(32)の間隔を調節し、ワークWが移載コンベア(1A)上に移送されて来たら、該両側の調整棒(30)を一点鎖線に示す開状態から実線に示す状態として該ワークWの側縁に該調整棒(30)を当接し、該ワークWが移載コンベア(1A)上に落下する際の向きをガイドする。
【0020】
上記ワークWの移送はモーター(18)を逆回転させて原動輪(20)を介して多孔ベルト(17)を図1矢印ロ方向に移動させ、該ワークWを移載コンベア(1B)上に移送してもよい。
【0021】
本実施例では多孔ベルト(17)の係合丸孔(17B) に原動輪(20)の係合突起(20A) が係合されているので、該多孔ベルト(17)と該原動輪(20)との間に滑りがなく、該多孔ベルト(17)と該原動輪(20)とを確実に同期回転させることが出来、そして本実施例のように該多孔ベルト(17)を複数本備えた移送装置(40)では、該複数本の多孔ベルト(17)を確実に同期回転させることが出来、各多孔ベルト(17)にずれが起きないので、複数本の多孔ベルト(17)に吸引されているワークWが移送途中で落下することがない。また原動輪(20)を逆回転させて該多孔ベルト(17)を従動輪(21)側に走行させても、該多孔ベルト(17)のたるみは全く生じない。したがって該多孔ベルト(17)を左右両方向に走行させ、ワークWを左右両方向に円滑に移送することが出来る。したがって多孔ベルト(17)の左右の移動巾、即ちワークWの移送巾をモーター(18)の回転角制御で行なうことが出来る。光電スイッチやリミットスイッチ等でワークWの位置検出を行なって制御する場合には、多孔ベルト(17)の慣性が作用して所定位置に停止させることが困難であり、移送巾を正確に制御することが難しくなるが、上記のようなモーター(18)の回転角制御では、多孔ベルト(17)の慣性に影響されることなく移送巾を正確に制御することが可能となる。
【0022】
更に本実施例では該多孔ベルト(17)の両縁には所定の間隔で切込み(17E) が設けられているフランジ(17D) を形成し、該フランジ(17D) は原動輪(20)、従動輪(21)および該吸引ボックス(5) の両縁外側に接触または近接した状態とされているので、該ベルト走行中にワークWの搬送負荷があっても、該ベルトは原動輪(20)、従動輪(21)、吸引ボックス(5) から離脱することなく走行することが出来る。
【0023】
本実施例に加えて向き調整装置(28)は上下逆にして移載コンベアの下側にも設置してもよい。そうすればワークWは移載コンベアに積載状態で更に向きを調整される。また該向き調整装置(28)は搬送コンベア(1) のワークW移送位置に設置して、多孔ベルト(17)にワークWが吸引される際にもワークWの向きを調整してもよい。
【0024】
本実施例では搬送コンベアによって搬送されて来たワークを移送装置によって側方に移送したが、それとは逆に側方に積載されているワークを搬送コンベア上に移送してもよい。この場合ワークは揚上装置上に積載され、逐次上段のものから揚上装置によって揚上せしめられて多孔ベルトに吸引せしめられる。
【0025】
更に本発明では搬送コンベアは二連以上設置されてもよい。例えば図14に示すように搬送コンベア(1C)によって矢印イ方向に搬送されて来たワークWを移送装置(40)の多孔ベルト(17)によって矢印ロ方向に移送し、搬送コンベア(1D)または搬送コンベア(1E)上に移載し、矢印ハ方向に搬送する。このようなシステムは例えばワークWを搬送コンベア(1D,1E) 上に種別けするような場合に使用される。
【0026】
【発明の効果】
本発明では搬送コンベアから揚上装置によってワークWを揚上させ、移送手段である多孔ベルトにワークWを吸着させ、該多孔ベルトによってワークWを左右に移送するので、移送手段そのものを上下してワークWを受取る必要がなくなり、ワークWの左右の移送を極めて速やかに行なうことが出来る。具体的に言えば図14の従来例に比して本発明のものは約4倍の移送能率を有する。
【図面の簡単な説明】
図1〜図13は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】全体正面説明図
【図2】平面説明図
【図3】吸引ボックス分解斜視図
【図4】吸引ボックスとダンパーの斜視図
【図5】吸引ボックスとダンパーの断面図
【図6】ダンパー開状態説明図
【図7】ダンパー閉状態説明図
【図8】多孔ベルト部分平面図
【図9】多孔ベルト部分拡大斜視図
【図10】原動輪斜視図
【図11】ワーク移送状態説明図
【図12】揚上装置正面図
【図13】向き調整装置説明図
【図14】他の実施例の平面説明図
【図15】従来例の正面説明図
【符号の説明】
1,1C,1D,1E 搬送コンベア
4 ストッパー
5 吸引ボックス
8 吸引ファン(吸引装置)
11 吸引ホース(吸引経路)
12 ダンパー(開閉手段)
17 多孔ベルト
17A 吸引長孔(吸引孔)
17B 係合丸孔(係合孔)
17C 盲部
20 原動輪
20A 係合突起
24 揚上装置
40 移送装置
W ワーク

Claims (6)

  1. 一連または二連以上並列している搬送コンベアによって搬送されて来る板状のワークを側方に移送するかまたは側方の板状のワークを搬送コンベア上に移送する装置であって、ワーク移送区間において該コンベア上に並列されている複数個の吸引ボックスと、各吸引ボックスに開閉手段を介して連絡している吸引経路と、該吸引ボックスの下面に接触しつゝ左右両方向に走行することの出来、所定間隔を置いて吸引長孔が設けられている長孔部分と吸引孔の存在しない盲部が設けられている多孔ベルトと、ワークを移送位置で揚上させ多孔ベルト下面に接触させる揚上装置とからなり、各吸引ボックスの巾l 2 は該ワークの巾l 1 の1/2、該多孔ベルトの長孔部分の長さはl 1 に等しく設定され、該盲部の長さはl 2 に等しく設定されており、該多孔ベルトは正逆回転する原動輪と従動輪との間に懸架され吸引孔が多数設けられているエンドレスの平ベルトであることを特徴とする移送装置
  2. 該吸引孔はベルト走行方向に長軸を有する長孔である請求項1に記載の移送装置
  3. 該多孔ベルトには原動輪周面から突設されている係合突起に係合する係合孔とが設けられている請求項1または2に記載の移送装置
  4. 該多孔ベルトの両縁には所定の間隔で切込みが設けられているフランジが形成されており、該フランジは該吸引ボックスの両縁外側に接触または近接した状態とされている請求項1〜3に記載の移送装置
  5. 請求項1に記載の移送装置を使用し、搬送コンベアによって搬送されて来る板状のワークをストッパーによって前端ワーク吸着位置に停止させ、該前端ワーク吸着位置において揚上装置によって揚上させて吸引ボックス下側の多孔ベルトに接触吸引せしめ、この時前端から3個の吸引ボックスの吸引経路を開として吸引状態とし、該3個の吸引ボックスのうち前端側の2個の吸引ボックスによってワークを吸引し、該3個の吸引ボックスのうち後端側の1個の吸引ボックスの下側には多孔ベルトの盲部が位置するように設定し、該多孔ベルトに吸引した状態でワークを該搬送コンベアの側方に所定巾移送し、上記ワークの移送にともなって各吸引ボックスの吸引経路の開閉手段が前端側から順次開閉し、後端において吸引ボックスの吸引を解除して該多孔ベルトからワークを落下せしめることを特徴とする移送方法
  6. 請求項1に記載の移送装置を使用し、前端ワーク吸着位置において搬送コンベアの側方の板状のワークを揚上装置によって揚上させて吸引ボックス下側の多孔ベルトに接触吸引せしめ、この時前端から3個の吸引ボックスの吸引経路を開として吸引状態とし、該3個の吸引ボックスのうち前端側の2個の吸引ボックスによってワークを吸引し、該3個の吸引ボックスのうち後端側の1個の吸引ボックスの下側には多孔ベルトの盲部が位置するように設定し、該ワークを該多孔ベルトに吸引した状態で該ワークを該搬送コンベア上に移送し、上記ワークの移送にともなって各吸引ボックスの吸引経路の開閉手段が前端側から順次開閉し、後端において吸引ボックスの吸引を解除して該多孔ベルトから該搬送コンベア上にワークを落下せしめることを特徴とする移送方法
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