JP5101847B2 - 孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ - Google Patents
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Description
前記歯付プーリ24は、図2、図5に示すように、送り用ピン25aを備えた駆動用スプロケット25,25を、モータ回転軸と軸芯を一にする駆動軸21の両端付近に固着し、駆動用スプロケット25、25間に、駆動用スプロケット25と略同径の歯付プーリの胴部24aを配している。駆動軸21は、モータの回転軸に固定された側でない端部を駆動用スプロケット25の直径と略同幅の側板部18に固定された軸受22けで支持されている。また、歯付プーリの胴部24aはローラとなっていても、駆動用スプロケット25と一体成形されていてもよい。
コンベヤフレーム1の中間部にL形断面の駆動部支持枠16を締付けボルト19、19(図1)で固着し、支持枠の側板部17にギヤドモータ20を支持し、モータ回転軸と軸芯を一にする駆動軸21は側板部17に開設した図示しない孔を挿通する。駆動軸21はモータ20の回転軸に固定された端部ではない端部を、駆動用スプロケット25の直径とほぼ同幅の側板部18に固定された軸受22で支持され、駆動軸21の両端近傍に駆動用スプロケット25、25を固着し、駆動用スプロケット25の周面に多数の送り用ピン25aを設けて紙ベルト30の送り孔31に係合させ、駆動用スプロケット25、25間に歯付プーリの胴部24aを配置し、駆動軸21の駆動によってエンドレス状紙ベルト30を走行させる。駆動用スプロケット25の周面の多数の送り用ピン25aに対して多くの紙ベルト30の送り孔31を係合させるため、少なくとも駆動部の尾部方向に1つはスナブローラ26を備え、スナブローラ26を駆動部支持枠と一体もしくは別体に片持ち状に側板部17に軸支する。スナブローラ26は、プーリであっても、固定丸軸であっても、フレーム折り曲げであっても、ナイフエッジであっても、どれでも使用可能である。図1及び図2の実施例では、スナブローラ26は駆動部の頭部方向にも尾部方向にも各々1本ずつ設置され、つまり、駆動軸21のそれぞれ斜め上方に片持ち状に側板部17に各々軸支されている。
コンベヤフレーム1の頭部寄り中間部に、駆動部を固定する支持枠であり、かつコンベヤフレーム1の駆動部側フレーム支持脚部でもあるL形断面の駆動部支持枠16を、ボルト19、19によって片側のフレーム側板部2に固着する。また、コンベヤフレーム尾部寄りの中間部に、前記L形断面の駆動部支持枠16と同じフレーム側板部2にのみボルト9により固着される支持用脚部8を設ける。そして、駆動部支持枠16と支持用脚部8とをかわすように、支持脚のないコンベヤフレーム側板部側から搬送ベルト22を横方向にスライドして着脱可能とする。駆動部支持枠16には、駆動用スプロケット25を備える歯付プーリ24の駆動軸21を両端支持するため、支持板18がもう片側のフレーム側板部2に固着されているが、この支持板18の幅は歯付プーリ24の径とほぼ同じで着脱時に邪魔にはならない。
搬送ワークによってはコンベヤフレームが大型となり、駆動部支持枠とは別体であって駆動部及びコンベヤフレームの一部を支持する駆動部支持脚部と、コンベヤフレーム尾部やコンベヤフレーム中間部でコンベヤフレームを支持するフレーム支持脚部の下方は、例えば水平方向に補強材で接合されていてもよい。また、それぞれの支持脚部は角断面や丸断面のパイプ形状でも良く、移動用のキャスタなどが床と接する面に付いていても良いが、少なくとも搬送ベルトの着脱時には、支持部がコンベヤフレーム側板部の片側のみに固着されている状態であり、支持脚部固着側部と対面するもう一方のコンベヤフレーム側板部側から搬送ベルト30を横方向にスライドして着脱可能とする構造であればよい。この構造と、スナブローラ26の片持ち状軸支構造とにより、ベルトを緩め、駆動用スプロケット25の周面に多数設置した送り用ピン25aにより係合していた多数の前記孔31を、全ての係合が解除できる隙間だけ駆動用スプロケット25から搬送ベルト30を浮かせるようにするだけで、搬送ベルト30は着脱できるものである。
このような仕組みでこのコンベヤは、搬送時に液状または粉状もしくはゲル状の分離物でベルトを汚すワーク、またはベルト表面の付着物によるワーク汚染を避ける必要のあるワークを搬送するため、紙または不織布を無端状に形成した搬送ベルトを使用する、食品または化粧品もしくは医薬品工場で使用する孔明きベルトコンベヤで、一定時間(例えば半日乃至1日間)搬送に使用した後の使用済みの汚れたベルトは、コンベヤのベルト緩め装置を使用して取り外したり、或いは搬送面を破ったり、切断したりして、洗浄せず廃棄するようにしたものである。
この駆動部ユニット15は、図1、図2、図5に示すように、支持枠16の側板部17内壁に固着したギヤドモータ20と、支持枠16と対抗する支持板18との間に横架した駆動軸21と、駆動軸21に設けた歯付プーリ24とから構成されている。駆動軸21の先端側は支持板18にボルト23で取付けた軸受22で支持されており、また、歯付プーリ24は、プーリの両端近傍に、周面に多数の送り用ピン25aを埋め込んだ駆動用スプロケット25、25を取付けている。なお、図5中、符号24aは歯付きプーリ24の胴部である。
一方の駆動用スプロケット25の外周と略同径の歯付プーリの胴部24aであるローラ部を備えた歯付き駆動プーリ24を、駆動軸21と共に回転するように組付けてなる。歯付プーリの胴部24aと駆動用スプロケット25は一体成形であってもよい。図2に拡大示するように、搬送ベルト30のベルト片端又は両端近傍には、長手方向に沿うように一定ピッチで孔31、31を明け、前記孔31は駆動用スプロケット25、25の送り用ピン25a、25aに係合しているため駆動用スプロケット25の一定速度駆動によって一定速度で搬送ベルト30を走行させ、ワークを搬送するものである。なお、駆動部の尾部方向に設けたスナブローラ26は、前述したように、側板部17に片持ち状に支持されているので横方向にベルトが抜ける構造となっているのでベルト交換時に支障を起こすことがない。
3 尾部プーリ 4 頭部プーリ
5 ベルト緩め装置 5a フレーム端部分
6 テークアッププーリ 6a テークアッププーリの軸
7 ガイド孔 7a 長孔端部
7b 退避部 8 支持用脚部
9、19 ボルト 10 ベルト緩め装置の支持軸
11 ストッパノブ 12 先端ピン(ストッパピン)
13 ピン孔 15 駆動部ユニット
16 L形断面の駆動部支持枠 17 支持枠の側板
18 支持板 20 ギヤドモータ
21 駆動軸 22 軸受
23 ボルト 24 歯付プーリ
24a 歯付プーリの胴部 25 駆動用スプロケット
25a 送り用ピン 26 ベルト折返し用バー(スナブローラ)
30 孔明きエンドレス状紙ベルト 31 送り孔
Claims (8)
- ワークを搬送する搬送ベルトに紙または不織布を無端状に形成させたベルトを使用して、搬送時に液状または粉状もしくはゲル状の分離物でベルトを汚すワーク、またはベルト表面の付着物によるワーク汚染を避ける必要のあるワークを搬送するエンドレス紙ベルトコンベヤであって、
前記搬送ベルトに搬送ベルト長手方向に沿う一定ピッチの噛合い送り孔を設けると共に、
コンベヤフレームの頭部には、従動プーリである頭部プーリを設け、
コンベヤフレームの中間部には、前記噛合い送り孔に噛合う駆動用スプロケットを有する駆動手段を設け、
コンベヤフレームの尾部寄りには、ベルトの進行方向にテンションを付与するテークアップ装置を設け、
前記テークアップ装置は、
軸受けとローラを軸支する軸と該ローラから構成される、前記コンベヤフレーム尾部寄りの搬送ベルト帰り側裏面に当接する落とし込みテークアッププーリと、
前記ローラを軸支する軸を摺動自在に嵌合させるため、コンベヤフレームの尾部側に下方へ延びる略鉛直部である片側長孔端部と、コンベヤフレームの頭部方向に向かい水平部を形成した後短い下方へ延びる略鉛直部をなすもう一方の長孔端部とを有するコンベヤフレームの側板部に明けた略半円状をなすガイド孔とから成っていて、
該ガイド孔は、端部としては、前記片側長孔端部を下端、もう一方の長孔端部を上端としていることで、
搬送ベルト駆動時には、前記ローラを軸支する軸を前記片側長孔端部に向かって落とし込みを行って前記テークアッププーリの自重により進行方向にテンションを付与して搬送ベルト緊張を行い、
コンベヤフレーム上で端部を貼り合わせる搬送ベルトの着装時には、前記もう一方の長孔端部を退避部として前記軸支する軸を退避させ搬送ベルトへテンション付与が行われないようにする
ことを特徴とする孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。 - ワークを搬送する搬送ベルトに紙または不織布を無端状に形成させたベルトを使用して、搬送時に液状または粉状もしくはゲル状の分離物でベルトを汚すワーク、またはベルト表面の付着物によるワーク汚染を避ける必要のあるワークを搬送するエンドレス紙ベルトコンベヤであって、
前記搬送ベルトに搬送ベルト長手方向に沿う一定ピッチの噛合い送り孔を設けると共に、
コンベヤフレームの頭部には、従動プーリである頭部プーリを設け、
コンベヤフレームの中間部には、前記噛合い送り孔に噛合う駆動用スプロケットを有する駆動手段を設け、
コンベヤフレームの尾部寄りには、ベルト緩め装置、およびベルトの進行方向にテンションを付与するテークアップ装置を設け、
前記テークアップ装置は、
軸受けとローラを軸支する軸と該ローラから構成される、前記コンベヤフレーム尾部寄りの搬送ベルト帰り側裏面に当接する落とし込みテークアッププーリと、
前記ローラを軸支する軸を摺動自在に嵌合させるため、コンベヤフレームの尾部側に下方へ延びる略鉛直部である片側長孔端部と、コンベヤフレームの頭部方向に向かい水平部を形成した後短い下方へ延びる略鉛直部をなすもう一方の長孔端部とを有するコンベヤフレームの側板部に明けた略半円状をなすガイド孔とから成っていて、
該ガイド孔は、端部としては、前記片側長孔端部を下端、もう一方の長孔端部を上端としていることで、
搬送ベルト駆動時には、前記ローラを軸支する軸を前記片側長孔端部に向かって落とし込みを行って前記テークアッププーリの自重により進行方向にテンションを付与して搬送ベルト緊張を行い、
予め無端状にした搬送ベルトの着脱時には、前記もう一方の長孔端部を退避部として前記軸支する軸を退避させ搬送ベルトへテンション付与が行われないようにした後、ベルト緩め装置を作動して搬送ベルトを着脱する
ことを特徴とする孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。 - コンベヤフレームの中間部に設ける前記駆動手段には、前記駆動用スプロケット周面に前記搬送ベルトに沿う噛み合い送り孔を所定の長さ分噛み合わせるため、少なくとも尾部方向に1つはスナブローラを備え、スナブローラを駆動部支持枠と一体もしくは別体に片持ち状に軸支することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- 前記一定ピッチで開口した送り孔は、搬送ベルト自体に穿孔して設けていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- 前記一定ピッチの噛合い送り孔は、搬送ベルト片側の端近傍または搬送ベルト両側の各端近傍、もしくは搬送ベルト略中央部分に設けていることを特徴とする請求項4に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- 前記一定ピッチの噛合い送り孔は、搬送ベルトとは別体のリボン状シートに予め長手方向に一定ピッチで穿孔して設けておき、当該リボン状シートを搬送ベルトの少なくとも一端に固定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つ記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- 前記搬送ベルトは、水溶性である請求項1から6のいずれか1つの項に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- コンベヤフレーム中間部に、駆動部支持枠を支持する駆動部支持脚部を、コンベヤフレーム側部の片側にのみ固着し、
コンベヤフレームの機長に応じて、コンベヤフレーム尾部もしくは尾部側の中間部にフレーム支持脚部を、前記駆動部支持脚部と同じコンベヤフレーム側部側にのみ固着するように構成し、
前記ベルト緩め装置は、尾部側に所定長さを有する片持ち状態のコンベヤフレーム端部分を形成させ、当該フレーム端部分に重合するフレーム本体の先端部との間には、前記フレーム端部分を水平面から下向きに所定角度回動可能に支持するヒンジを形成する回動軸と前記フレーム端部分を水平に維持するストッパノブとを有しており、
コンベヤ稼動時には、前記フレーム端部分を水平に維持し、前記テークアップ装置により搬送ベルトを緊張させることで搬送ベルトを駆動し、
搬送ベルトの着脱時には、前記テークアップ装置を退避させた後、前記ストッパノブを解除して、前記ヒンジを形成する回動軸を中心に、前記フレーム端部分を水平面から下向きに所定角度回動させることで、搬送ベルトを緩めた後、コンベヤフレームの支持脚部固着側部と対面するコンベヤフレームのもう一方の側部から搬送ベルトを横方向にスライドして着脱可能とした
ことを特徴とする請求項2に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
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