JP5000225B2 - 孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ - Google Patents
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Description
請求項2は、ワークを搬送する搬送ベルトに紙または不織布を無端状に形成させたベルトを使用して、搬送時に液状または粉状もしくはゲル状の分離物でベルトを汚すワーク、またはベルト表面の付着物によるワーク汚染を避ける必要のあるワークを搬送するエンドレス紙ベルトコンベヤであって、前記搬送ベルトに搬送ベルト長手方向に沿う一定ピッチの噛合い送り孔を設けると共に、コンベヤフレームの頭部には、前記噛合い送り孔に噛合う駆動用スプロケットを有する駆動手段を設け、コンベヤフレームの尾部寄りには、ベルト緩め装置、およびベルトの進行方向にテンションを付与するテークアップ装置を設け、前記テークアップ装置は、軸受けとローラを軸支する軸と該ローラから構成される、前記コンベヤフレーム尾部寄りの搬送ベルト帰り側裏面に当接する落とし込みテークアッププーリと、前記ローラを軸支する軸を摺動自在に嵌合させるため、コンベヤフレームの尾部側に下方へ延びる略鉛直部である片側長孔端部と、コンベヤフレームの頭部方向に向かい水平部を形成した後短い下方へ延びる略鉛直部をなすもう一方の長孔端部とを有するコンベヤフレームの側板部に明けた略半円状をなすガイド孔とから成っていて、該ガイド孔は、端部としては、前記片側長孔端部を下端、もう一方の長孔端部とを有する側を上端としていることで、搬送ベルト駆動時には、前記ローラを軸支する軸を前記片側長孔端部に向かって落とし込みを行って前記テークアッププーリ自重により進行方向にテンションを付与して搬送ベルト緊張を行い、予め無端状にした搬送ベルトの着脱時には、前記もう一方の長孔端部を退避部として前記軸支する軸を退避させ搬送ベルトへテンション付与が行われないようにした後、ベルト緩め装置を作動して搬送ベルトを着脱することを特徴とする孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤである。
このコンベヤは、搬送時に水分や油で搬送ベルトを汚すワークまたはベルトに付着した汚れの付着を忌避する食品や化粧品や医薬品等の搬送に適合するため、搬送ベルトとして紙または不織布を無端状に形成したエンドレス状紙ベルト22を使用する。コンベヤフレーム1の上面をスライドベットとし、コンベヤフレーム1の尾部に尾部プーリ3を、コンベヤフレーム1の頭部に駆動プーリ4を設け、各プーリ3,4間に掛け回したエンドレス状紙ベルト22(または搬送ベルト22とも表現する)を駆動してワークを搬送するものである。尾部プーリ3は、プーリであっても、固定丸軸であっても、フレーム折り曲げであっても、ナイフエッジであっても、どれでも良い。搬送ベルト22のベルトの両側端近傍または片端近傍の長手方向に沿うように一定ピッチで送り孔23を明け、駆動軸16には送り孔23に噛み合う駆動用スプロケット20(図5)を備えており、送り孔23と駆動用スプロケット20との噛み合わせを主な駆動とする駆動プーリ4の駆動によりエンドレス状紙ベルト22を走行させる。前記一定ピッチの噛合い送り孔23は、図2に示すように搬送ベルト22の両側に限らず、ベルトの片側もしくはベルト中央に設けてもよい。
前記一定ピッチの噛合い送り孔23は、搬送ベルト22自体に穿孔して設けてもよいし、搬送ベルト22とは別体にリボン状シートに予め長手方向に一定ピッチで穿孔しておき、当該リボン状シートを搬送ベルト22の少なくとも一端に固定して設けてもよい。このリボン状シートは、搬送ベルトと同じ材質及び厚みのものでもよいし、紙又は不織布で強度が搬送ベルトと異なる材質や厚みの物でもよい。なお、図1から3中、符号2はコンベヤフレーム1の側板部、5はコンベヤフレーム1の尾部寄りに組付けたベルト緩め装置、5aはベルト緩め装置の片持ち支持のフレーム端部分、6はテークアッププーリ、6aはテークアッププーリの軸、7はフレーム端部分5aに明けたガイド孔、8はベルト緩め装置の支持軸、9はストッパノブ、9aはストッパの先端ピン、9bはピン孔、10は駆動部ユニット、25はベルト緩め装置5の近傍に設けた脚、29は脚5の上端部からコンベヤフレーム1の側板部2に通した締付けボルトである。ストッパノブ9はノブ部分とストッパの先端ピン9aとを固着して形成されているか、もしくは一体に形成されている。
コンベヤフレーム1の頭部にL形断面の駆動部支持枠11を締付けボルト19、19で固着し、支持枠の側板部11aにギヤドモータ12、駆動側歯付プーリ13、従動側歯付プーリ14、歯付き駆動ベルト17を設けカバー15で覆う。従動側歯付プーリ14に直結した駆動軸16を軸受18で支持し、駆動軸16の両端にスプロケット20、20を固着し、スプロケット20の周面に多数の送り用ピン21を設けて紙ベルト22の送り孔23に係合させ、駆動軸16の駆動によってエンドレス状紙ベルト22を走行させる。また、テークアップ装置として、コンベヤフレーム1の尾部寄りの搬送ベルト22の帰り側に、ローラ軸受とローラを軸支する落とし込みテークアッププーリ6を備え、搬送ベルト駆動時にはフレーム側板部2に明けたガイド孔7の片側長孔端部に向かって、テークアッププーリ6を軸支する軸6aをガイド孔7に沿って落とし込みを行いテークアッププーリ6の自重により搬送ベルト22を緊張させ、予め無端状にした搬送ベルト22の着脱時には、尾部側に所定長さを有する片持ち状態のフレーム側板部2に支持軸8を介して組付けられたコンベヤフレーム端部分5aをストッパノブ9を外すことで水平面から下向きに所定角度回動させることで、コンベヤフレーム1の頭部にL形断面の駆動部支持枠11を一体に支持する駆動部フレーム支持脚部、および、前記駆動部フレーム支持脚部と同じコンベヤフレーム側板部にのみ固着する、コンベヤフレーム中間部に設けるフレーム支持脚部とをかわすように、支持脚のないコンベヤフレーム側板部側から搬送ベルト22を横方向にスライドして着脱可能とする。搬送ベルト22のベルト片端又は両端近傍に長手方向に沿うように一定ピッチで孔23を明け、前記孔23にかみ合うピン21を備える駆動用スプロケット20,20を駆動プーリ4に備えている。前記一定ピッチの噛合い送り孔23は、搬送ベルト22自体に穿孔して設けてもよいし、搬送ベルト22とは別体にリボン状シートに予め長手方向に一定ピッチで穿孔しておき、当該リボン状シートを搬送ベルト22の少なくとも一端に固定して設けてもよい。このリボン状シートは、搬送ベルト22と同じ材質及び厚みのものでもよいし、紙又は不織布で強度が搬送ベルトと異なる材質や厚みの物でもよい。
また、機上で端部を貼り合わせる搬送ベルト22の着脱時には、ガイド孔7のもう一方の長孔端部に向かい水平部を形成した後短い略鉛直部を備えた退避部へテークアッププーリ6を軸支する軸6aを退避させて搬送ベルト22へのテークアップを解除した後に、搬送ベルト22を掛け回してスライドベッド上で両端部を貼り合わせて両端部の貼り合わせが固着した後に、フレーム側板部2に明けたガイド孔7の片側長孔端部に向かって、テークアッププーリ6を軸支する軸6aをガイド孔7に沿って落とし込みを行いテークアッププーリ6の自重により搬送ベルト22を緊張させるようにしても良い。
搬送ワークによってはコンベヤフレームが大型となり、駆動部支持枠とは別体であって駆動部及びコンベヤフレームの一部を支持する駆動部支持脚部と、コンベヤフレーム尾部やコンベヤフレーム中間部でコンベヤフレームを支持するフレーム支持脚部の下方は、例えば水平方向に補強材で接合されていてもよく、それぞれの支持脚部は角断面や丸断面のパイプ形状でも良く、移動用のキャスタなどが床と接する面に付いていても良いが、少なくとも搬送ベルトの着脱時には、支持部がコンベヤフレーム側板部の片側のみに固着されている状態であり、支持脚部固着側部と対面するもう一方のコンベヤフレーム側板部側から搬送ベルト22を横方向にスライドして着脱可能とする構造であればよい。
3 尾部プーリ 4 駆動プーリ
5 ベルト緩め装置 5a フレーム端部分
6 テークアッププーリ 6a テークアッププーリの軸
7 ガイド孔 8 ベルト緩め装置の支持軸
9 ストッパ 9a ストッパの先端ピン
9b ピン孔 10 駆動部ユニット
11 L形断面の駆動部支持枠 11a 支持枠の側板部
12 ギヤドモータ 13 駆動側歯付プーリ
14 従動側歯付プーリ 15 カバー
16 駆動軸 17 歯付き駆動ベルト
18 軸受 19、29 締付けボルト
20 スプロケット 21 送り用ピン
22 エンドレス状紙ベルト(搬送ベルト) 23 送り孔 25 脚
Claims (7)
- ワークを搬送する搬送ベルトに紙または不織布を無端状に形成させたベルトを使用して、搬送時に液状または粉状もしくはゲル状の分離物でベルトを汚すワーク、またはベルト表面の付着物によるワーク汚染を避ける必要のあるワークを搬送するエンドレス紙ベルトコンベヤであって、
前記搬送ベルトに搬送ベルト長手方向に沿う一定ピッチの噛合い送り孔を設けると共に、
コンベヤフレームの頭部には、前記噛合い送り孔に噛合う駆動用スプロケットを有する駆動手段を設け、
コンベヤフレームの尾部寄りには、ベルトの進行方向にテンションを付与するテークアップ装置を設け、
前記テークアップ装置は、
軸受けとローラを軸支する軸と該ローラから構成される、前記コンベヤフレーム尾部寄りの搬送ベルト帰り側裏面に当接する落とし込みテークアッププーリと、
前記ローラを軸支する軸を摺動自在に嵌合させるため、コンベヤフレームの尾部側に下方へ延びる略鉛直部である片側長孔端部と、コンベヤフレームの頭部方向に向かい水平部を形成した後短い下方へ延びる略鉛直部をなすもう一方の長孔端部とを有するコンベヤフレームの側板部に明けた略半円状をなすガイド孔とから成っていて、
該ガイド孔は、端部としては、前記片側長孔端部を下端、もう一方の長孔端部とを有する側を上端としていることで、
搬送ベルト駆動時には、前記ローラを軸支する軸を前記片側長孔端部に向かって落とし込みを行って前記テークアッププーリ自重により進行方向にテンションを付与して搬送ベルト緊張を行い、
コンベヤフレーム上で端部を貼り合わせる搬送ベルトの着装時には、前記もう一方の長孔端部を退避部として前記軸支する軸を退避させ搬送ベルトへテンション付与が行われないようにする
ことを特徴とする孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- ワークを搬送する搬送ベルトに紙または不織布を無端状に形成させたベルトを使用して、搬送時に液状または粉状もしくはゲル状の分離物でベルトを汚すワーク、またはベルト表面の付着物によるワーク汚染を避ける必要のあるワークを搬送するエンドレス紙ベルトコンベヤであって、
前記搬送ベルトに搬送ベルト長手方向に沿う一定ピッチの噛合い送り孔を設けると共に、
コンベヤフレームの頭部には、前記噛合い送り孔に噛合う駆動用スプロケットを有する駆動手段を設け、
コンベヤフレームの尾部寄りには、ベルト緩め装置、およびベルトの進行方向にテンションを付与するテークアップ装置を設け、
前記テークアップ装置は、
軸受けとローラを軸支する軸と該ローラから構成される、前記コンベヤフレーム尾部寄りの搬送ベルト帰り側裏面に当接する落とし込みテークアッププーリと、
前記ローラを軸支する軸を摺動自在に嵌合させるため、コンベヤフレームの尾部側に下方へ延びる略鉛直部である片側長孔端部と、コンベヤフレームの頭部方向に向かい水平部を形成した後短い下方へ延びる略鉛直部をなすもう一方の長孔端部とを有するコンベヤフレームの側板部に明けた略半円状をなすガイド孔とから成っていて、
該ガイド孔は、端部としては、前記片側長孔端部を下端、もう一方の長孔端部とを有する側を上端としていることで、
搬送ベルト駆動時には、前記ローラを軸支する軸を前記片側長孔端部に向かって落とし込みを行って前記テークアッププーリ自重により進行方向にテンションを付与して搬送ベルト緊張を行い、
予め無端状にした搬送ベルトの着脱時には、前記もう一方の長孔端部を退避部として前記軸支する軸を退避させ搬送ベルトへテンション付与が行われないようにした後、ベルト緩め装置を作動して搬送ベルトを着脱する
ことを特徴とする孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- 前記一定ピッチで開口した孔は、搬送ベルト自体に穿孔して設けていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- 前記一定ピッチの噛合い送り孔は、搬送ベルト片側の端近傍または搬送ベルト両側の各端近傍、もしくは搬送ベルト略中央部分に設けていることを特徴とする請求項3に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- 前記一定ピッチの噛合い送り孔は、搬送ベルトとは別体のリボン状シートに予め長手方向に一定ピッチで穿孔して設けておき、当該リボン状シートを搬送ベルトの少なくとも一端に固定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- 前記搬送ベルトは、水溶性である請求項1から5のいずれか1つの項に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
- コンベヤフレーム頭部に、駆動部支持枠を支持する駆動部支持脚部を、コンベヤフレーム側部の片側にのみ固着し、
コンベヤフレームの機長に応じて、コンベヤフレーム尾部もしくは中間部にフレーム支持脚部を、前記駆動部支持脚部と同じコンベヤフレーム側部側にのみ固着するように構成し、
前記ベルト緩め装置は、尾部側に所定長さを有する片持ち状態のコンベヤフレーム端部分を形成させ、当該フレーム端部分に重合するフレーム本体の先端部との間には、前記フレーム端部分を水平面から下向きに所定角度回動可能に支持するヒンジを形成する回動軸と前記フレーム端部分を水平に維持するストッパノブとを有しており、
コンベヤ稼動時には、前記フレーム端部分を水平に維持し、前記テークアップ装置により搬送ベルトを緊張させることで搬送ベルトを駆動し、
搬送ベルトの着脱時には、前記テークアップ装置を退避させた後、前記ストッパノブを解除して、前記ヒンジを形成する回動軸を中心に、前記フレーム端部分を水平面から下向きに所定角度回動させることで、搬送ベルトを緩めた後、コンベヤフレームの支持脚部固着側部と対面するコンベヤフレームのもう一方の側部から搬送ベルトを横方向にスライドして着脱可能とした
ことを特徴とする請求項2に記載の孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ。
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JP2006207234A JP5000225B2 (ja) | 2006-07-28 | 2006-07-28 | 孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ |
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JP2006207234A Active JP5000225B2 (ja) | 2006-07-28 | 2006-07-28 | 孔明き紙ベルトのエンドレスコンベヤ |
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