JP3583089B2 - 紐切り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紐で結束された物品の紐を切断し、切断した紐を除去する紐切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来では、特開平8−230849、特開平9−95321に示すように物品を積み重ねた状態で結束している紐を熱風で切断していた。しかし、熱風が物品にあたると物品が焼けたり損傷するので問題であり、危険でもあった。
また、切断された紐は静電気を生じて物品の周囲に巻き付いたり、物品同士の間に食い込んだりするため離れるようにエアーを吹きかけるようにしていたが十分ではなく確実性もなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、紐の切断と切断した紐の処理を確実に行うことができ、トラブルの発生を防止できる紐切り装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 荷の外周を結束した紐を切断し、切断した紐を除去する紐切り装置であって、紐を切断する切断手段を設け、荷面の紐より下方の荷面に先端部を押し当てるようにして上方に移動させて切断した紐の一部を引っ掛けるようにして上方に掻き上げる掻上具を設け、切断した紐をノズル口より吸引する吸引手段を設け、荷を結束する紐を切断した後に紐の一部を掻上具で上方に支持し、切断した紐を荷と離して吸引手段で吸引除去することを特徴とする紐切り装置
2) 荷を移動させるための搬送コンベアを設け、搬送コンベアの紐切断位置上で荷の移動を止めるストッパを設け、切断手段は荷の搬送方向側の紐を切断するようにし、紐を切断した荷面に隣接する面の一方の側に掻上具を配置し、他方の側に吸引手段を設ける構造にした前記1)記載の紐切り装置
3) 荷を移動させるための搬送コンベアを設け、搬送コンベアの紐切断位置上で荷の移動を止めるストッパを設け、切断手段は荷の搬送方向側の紐を切断するようにし、紐を切断した荷面に隣接する面の一方の側に掻上具を配置し、他方の側に吸引手段を設ける構造にし、かつ荷が、複数の箱体を紐で結束したものである前記1)記載の紐切り装置
4) 複数の荷のうちの紐の切断箇所に位置する荷をストッパによって停止する他の荷より後退した位置で停止させるストッパブロックを設けて切断箇所の紐と荷を離して切断手段による切断を確実にした前記3)記載の紐切り装置
5) 掻上具が、荷に向って荷の側面に接触するまでロッドを進退させる進退機構と、ロッド及び前記進退機構を上下動させる上下動機構を設けた構造である前記1)〜4)いずれかに記載の紐切り装置
6) 荷の側面に向って進退する進退部材に回転自在な回転部材を設け、同回転部材を荷に近づく方向に付勢するスプリングを設け、当接板を回転部材の外周端部に取り付け、同当接板が荷面の角に傾斜して面が当たる位置に当接板を止める当接板ストッパを設け、当接板が荷の側面にならって面接触するよう回転部材が回転するようにし、その際に荷の側面へ向くようにノズル口を回転部材に取り付けた前記1)〜5)いずれかに記載の紐切り装置
7) 切断手段が、上端に刃面を有するカッター刃を上方に移動させて紐切りを行う構造にした前記1)〜6)いずれかに記載の紐切り装置
8) 結束した紐に押し当てるパット体を荷に向って進退自在にする紐パットを設け、紐を紐パットで保持して切断しやすくした前記1)〜7)いずれかに記載の紐切り装置
9) パット体の背面にパット体の巾より広く紐がからまない広い面板を取り付けて切断した紐が紐パットにからまないようにした前記8)記載の紐切り装
にある。
【0005】
【作用】
本発明では、切断手段により荷を結束する紐を切断する。切断した紐は一部を掻上具によって引っ掛けるようにして上方に掻き上げるようにして、紐と荷を引き離し、吸引手段のノズル口より紐を吸引する。紐と荷を引き離して吸引することにより、静電気等により紐と荷がからまって吸引できないようなことがなく確実に吸引する。
搬送コンベアとストッパを設け、荷の搬送方向側の紐を切断するようにし、紐を切断した面に隣接する一方の側に掻上具を配置し、他方の側に吸引手段を配置したものは、搬送コンベア上を移動する荷をストッパで一時的に停止させ、荷の搬送方向側の紐を切断する。切断した紐はその面に隣接する一方の側に配置された掻上具によって切断した一端部を上方に掻き上げられる。さらに切断した紐の荷面に隣接する他方の側に配置された吸引手段のノズル口が紐を吸引すると、吸引され始めの紐の部分と切断した他端部との間が短いため、早い段階で吸引される。よって荷の搬送方向には紐が位置しなくなり、紐が荷とともに送り出されたり取り出されることがない。掻き上げた紐部分は他部分より遅れて吸引されるが、掻き上げたことによりスムーズに吸引される。
荷が複数の箱体を紐で外周を結束したものは、紐切りを行うことで荷を複数の箱体の荷に分けるようにする。
ストッパブロックを設けたものは、紐で結束された複数の荷のなかで紐の切断箇所に位置する荷をストッパブロックによって他の荷より後退した位置で停止させる。これによって、切断箇所では紐と荷の間に空間が形成されるので、この状態で切断すれば、切断を荷から離れた位置で行うことができる。
掻上具が、進退機構と上下動機構を設けた構造にしたものは、進退機構によってロッドを進退させて荷に押し当て、上下動機構により上方に移動させることにより、荷とロッドの間に隙間を作らないようにして紐を確実に保持して上方に掻き上げる。
進退部材にスプリングで付勢された回転部材を設け、回転部材に当接板を設け、当接板を傾斜した位置で止める当接板ストッパを設け、回転部材にノズル口を取り付けたものは、進退部材によって、あらかじめ回転部材を所定の位置になるようにし、荷を切断する位置に移動させる際に、荷の角が傾斜した当接板に当たり、回転部材の回転によって当接板は荷の側面にならうようになり、荷に面で接触するようになり、ノズル口は荷に対して所定の位置になることができる。また、荷の側面に向って進退部材を進退させ、当接板を荷に押しつけるようにして当接板を荷の側面にならうように回転部材を回転させてノズル口を荷に対して所定の位置になるようにしてもよい。
切断手段が、カッター刃を上方に移動させて紐切りを行う構造にしたものは、上端に刃面を有するカッター刃を上方に移動させ紐の一部を刃面で引き上げるようにして切断する。
紐パットを設けたものは、紐を荷に押しつけるようにして紐を保持して切断手段による切断が行いやすいようにする。
紐パットが、荷を結束した紐に押し当てるよう移動するパット体に面板を取り付けたものは、広い面板をパット体に取り付けることによって切断した紐が紐パットの方向に移動して来た場合でも面板で止めるようにして紐パットにからまないようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の紐切り装置によって、紐切りを行う荷は単体でも複数の荷を紐で結束したものでもよい。
搬送コンベアを設ける場合の搬送コンベアでの荷の搬送は、チェーンで荷を送るものや、ローラーで送るものなどがあり、用途などから決めればよい。
切断手段のカッター刃には、直線状の刃面を持つものや、のこ刃状の刃面を持つものや、回転刃を持つものなどがあり、荷を傷つけることなく確実に紐を切断できるものが好ましい。また、切断手段として熱風によって紐を切断するものを用いるようにしてもよい。
ストッパには、ストッパ部材を荷に当てて荷の移動を止めるものや、移動する荷を検知して搬送コンベアが荷を移動させるのを止めるものがあり、簡単な機構で確実に荷を止めることができるものが好ましい。
【0007】
【実施例】
本発明の実施例について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜7に示す実施例は、荷の搬送コンベアにストッパを設け、荷の搬送方向で紐を切断し、隣接する面の一方に掻上具を設け、他方に吸引手段を設け、掻上具が進退機構と上下動機構を有し、切断手段がカッター刃を上方に移動させて紐を切るものであり、紐パットがパット体に面板を取り付けたものであり、荷が複数の箱体を結束したものである紐切り装置の例である。
図1は実施例の紐切り装置の平面図である。図2は実施例の紐切り装置の正面図である。図3〜7は実施例の紐切り装置の使用状態を示す説明図である。
図中、1は搬送設備、2は紐切り装置、3は搬送コンベア、4は搬送チェーン、4aはスプロケット、4bはモーター、4cは回転軸、5はストッパ、5aはストッパブロック、7は上部枠、8は切断手段として用いたカッター部、8aはエアシリンダー、8bはフランジ、8cはつり針状の係合部、8dはカッター刃、8eはカッター刃の刃面、8fはローラー、8gは接触センサー、8hは接触センサーの検知棒、10は紐パット、10aはエアーシリンダー、10bはパット体、10cは面板、12は掻上具、12aは進退機構であるエアーシリンダー、12bは上下動機構である上下動アクチュエーター、12cは先端部、12dはロッド、14は吸引手段として用いた吸引部、14aは吸引ホース、14bはノズル口、14c,14dは回転部材として用いたアーム、14eは進退部材として用いたテーブル、14fはエアーシリンダー、14gはスプリング、14hは吸引装置、14iは当接板、14jは当接板ストッパ、20は搬送ライン、20aは搬送ローラー、20bは搬送チェーン、22はテーブル、Bは荷、Rは紐である。
【0008】
本実施例の紐切り装置2は、搬送する荷Bを一時的に停止させて紐切りを行うものである。まず、図1,2に示すように荷Bを搬送する搬送コンベア3を設ける。搬送コンベア3は、複数並設した搬送チェーン4によって荷Bを搬送するものである。搬送チェーン4は、モーター4bで駆動する回転軸4cに多数のスプロケット4aを設け、スプロケット4aに係合させて駆動する。
次に、この搬送チェーン4の送り先となる方向の先端部より所定の間隔をあけた先方に、ストッパ5を上下動自在に設け、図示しない機構によって上下動させる。ストッパ5は上方に移動させた際に搬送チェーン4の上端となる搬送コンベア3より上方に位置するようにする。
次に、ストッパ5の上方に搬送コンベア3をかけ渡すように上部枠7を設け、上部枠7のほぼ中央にカッター部8を設ける。カッター部8は、まず、上部枠7に上下動するエアーシリンダー8aを設け、その上下動する下端にフランジ8bを設ける。フランジ8bには、荷に向かう側の斜め上方を開く略つり針状の係合部8cをフランジ8bから下方に垂らすように設ける。次に係合部8cの内側の下方部分にカッター刃8dを設ける。カッター刃8dは上端に刃面8eを設け、刃面8eが斜めになるようにする。次にローラー面が環状の凹部であるローラー8fを、凹部の内側に刃面8eが位置するようにカッター刃8dの上部に設ける。次に、つり針状の係合部8cの開いた部分の上方に斜めに検知棒8hを伸ばすようにして接触センサー8gを設ける。
【0009】
次に、ストッパ5に近い搬送コンベア3の対向する側方位置にそれぞれ紐パット10を設ける。紐パット10は、側方から中央に向って進退させるエアーシリンダー10aの先端に上下に長いパット体10bを設け、パット体10bの背面にはパット体10bより広い面板10cを設ける。
次に、一方の紐パット10の近くの搬送コンベア3で送る荷側方となる位置に掻上具12を設ける。掻上具12は、荷に押し当てても荷を傷つけない材質形状の先端部12cを搬送コンベア3の中央に向ってスライドさせるエアーシリンダー12aを設け、先端部12cとエアーシリンダー12aをともに上下動させる上下動アクチュエーター12bを設ける。
次に、掻上具12を設けた側の搬送コンベア3の側方と対向する搬送コンベア3の荷の側方となる位置に吸引部14を設ける。吸引部14は、テーブル14e上に回転自在にアーム14cを設け、アーム14cの先端にアーム14dを、アーム14cと所定の角度をなすように設け、アーム14dの先端部分に、アーム14dと先端近くが並行となるように吸引ホース14aのノズル口14bを取り付ける。また、アーム14cは吸引ホース14aのノズル口14bを所定の回転位置で当接板ストッパ14jと当たるまでスプリング14gで付勢する。また、アーム14dの先端には、ノズル口14bと所定の位置関係となるように当接板14iを設ける。次に、テーブル14eを搬送コンベア3の中央に向って進退させるエアーシリンダー14fを設ける。また、吸引ホース14aの後端は駆動でエアーを吸引しエアーとともに吸引した紐を回収除去する吸引装置14hに接続する。
また、カッター部8の下方に位置するストッパ5の部分に、荷をストッパ5で停止させる位置よりも後退した位置で止めるストッパブロック5aをストッパ5に取り付けるように設ける。ストッパブロック5aの幅は、大きすぎないようにして、複数の荷のなかで切断位置となる荷のみを後退した位置で停止させるようにする。
本実施例の搬送設備1は紐切り装置2の搬送コンベア3の上流に昇降できかつ搬送コンベア3への荷の送り込みができるテーブル22を設け、積み重ねた荷Bをテーブル22上に積み替える積み替え装置を設け、搬送コンベア3の下流に搬送コンベア3の搬送方向と直角にターンする方向に荷を搬送する搬送ライン20を接続する。搬送ライン20は回転する搬送ローラー20a及び搬送チェーン20bによって荷を送るものである。
【0010】
本実施例の紐切り装置2は、複数のダンボール箱を略矩形になるよう組み合わせて、全体の側方を紐Rで結束し、それを多層となるよう積み上げたものから積み替え装置で1層ずつテーブル22で搬送コンベアに送り込み、紐切りを行って小分けにしたダンボール箱を搬送ライン20に送るものである。
まず、複数の荷Bを組み合わせて結束し、それを多層に積み上げたものを所定の位置に配置する。次にテーブル22を所定の高さまで上昇させ、積み替え装置によって1層分の荷Bをテーブル22上に積み替える。次にテーブル22を降下させて荷Bを紐切り装置2の搬送コンベア3上に移す。搬送コンベア3上に移された荷は、モーター4bによって駆動される搬送チェーン4によりさらに送られて行く。搬送コンベア3上には図3(a)に示すように、あらかじめエアシリンダー14fを進行させてテーブル14eを移動させた吸引部14が所定の位置に位置している。搬送される荷Bが図3(b)の位置まで達すると、荷Bの角が傾斜させた当接板14iに当接し、当接板14iを荷Bの側面に面で当接するよう力が加わる。するとアーム14cがスプリング14gを引っ張るように回転し、当接板14iが荷Bの側面にならうようになる。これによってノズル口14bは荷の側面に向かいかつ、荷の側面に対して所定の位置となる。所定の位置まで荷Bが移動すると、ストッパ5を搬送コンベア3より上方に突出させる。さらにカッター部8のエアーシリンダー8aを下方に下げてフランジ8bが所定の高さまで下がるようにする。このようにして、図4(a)に示すように搬送コンベア3より上方に突出させたストッパ5及びストッパブロック5aによって荷Bを所定の位置で一時的に停止させる。ストッパブロック5aによって図4(a)に示すように複数の荷Bのなかでカッター部8に最も近い荷Bは他の荷よりも後退した位置で停止させられる。ストッパブロック5aは荷Bの下部と当接するため、紐は後退した位置で止まるようなことがなく、両隣の荷をかけ渡すようになるため、後退した荷の前面と紐の間には空間が形成される。
【0011】
次に、紐パット10のエアーシリンダー10aを作動させ、パット体10bを搬送コンベア3の側方両側から荷Bに向って移動させ、図4(b)に示すように荷Bを結束した紐Rを荷Bに押さえ付けるようにする。パット体で両側から押圧されることによって、荷を結束した紐Rは荷に強く保持される。この状態でカッター部8のエアーシリンダー8aを作動させ、フランジ8bを引き上げ、つり針状の係合部8cの内側に紐Rをかけるようにする。この際に、図5(a)に示すように係合部8cの上部に設けた接触センサー8gの検知棒8hに紐が当たって接触することによって、荷Bに紐がかけられていることを検知することができ、紐のない荷は紐切り工程を行わずにそのまま通過させることができる。係合部8cの内側下部には、刃面8eを斜めにしたカッター刃8dが設けられているので、紐Rは刃面8eに引き切られる。この際に切断が十分でなく、さらに刃面8eに沿って斜め下方に紐Rが移動すると、紐Rは、図5(b)に示すようにローラー8fと刃面8eの間に挟まれて行き、ローラー8fによって確実に紐Rは刃面8eに押し付けられながら切断させる(図5(c))。
また、ストッパブロック5aによって紐Rと荷Bの間に隙間が生じることによってカッター部8での切断の際に荷Bを傷つけることがない。
紐Rが切断されると、紐パット10のエアーシリンダー10aを作動させて、パット体10bを荷から離すようにして、切断された紐をフリーな状態にする。パット体10bには、面板10cを取り付けているので、切断した反動や静電気等によって紐Rがパット体10bに向って飛ばされても、広い面板10cで止めるようにしてエアーシリンダー10aなどにからまってしまうようなことがないようにしている。
一方、切断が終了する前に、掻上具12は、図6(a)に示すように紐Rを切断する荷面に隣接した荷面の紐Rより下方の荷面に先端部12cを押し当てるようエアーシリンダー12aを作動させてロッド12dを伸長させる。切断された紐Rは、自重によって下方に落下する。掻上具12は、先端部12cを荷面に押し当てることで、落下する紐Rを先端部12c又はロッド12dで引っ掛けるように確実に保持する。掻上具12は、上下動する上下動アクチュエーター12bによって、図6(b)に示すように紐Rを引っ掛けた状態でエアーシリンダー12aごと上方に移動させ、荷Bより高い位置まで紐Rを掻き上げる。さらに、図6(c),図7(a)に示すように荷Bの上方でロッド12dを伸長させて紐Rを引き上げる。これらにより、紐Rの略半分ほどは強制的に荷Bから引き離される。また、紐を切断した荷面に隣接する荷面に位置する紐をこのように掻き上げることにより、切断端部の一方は、搬送方向となるこの荷面側から隣接する荷面側に引っ張られて移動することになる。
【0012】
さらに、紐Rが切断されパット体10bが荷Bから離れる際に吸引ホース14aが接続される吸引装置14hを作動させ、ノズル口14bから吸引を行う。切断された紐がフリーな状態となり落下すると、ノズル口14bが紐Rの一部を吸い込む。紐を切断する荷面に隣接する荷面でかつ、掻上具12で紐を掻き上げる荷面と対向した荷面において紐を吸引することによって、近い距離に位置する紐の一方の切断端の部分は早いタイミングで吸引されることとなる。これにより、搬送方向となる荷面側から隣接する荷面側に引っ張られて移動することになる。
【0013】
このように、切断された紐Rの一方の切断端部は、掻上具12により引っ張られて搬送方向側より除去され、他方の切断端部は、ノズル口14bに吸引され引っ張られて搬送方向側より除去される。この状態になったならばストッパ5及びストッパブロック5aを下降させて、紐が切断されて小分けに複数となった荷を搬送方向側のものから搬送チェーン20bによって搬送ライン20に送ってその後搬送チェーン20bを下降させ搬送ローラー20aにより搬送する。紐Rは、一方が吸引されながら、一方は掻上具12で荷と離れた位置の上方で保持されているので紐が荷の下部に引きずられたり、静電気で荷に付着したりすることがない。さらに荷を送りながら、紐がノズル口14bより吸引され、除去される(図7(b))。
また、荷が小さい場合には、荷が搬送ラインに送られるより前にノズル口14bより除去されることとなる。
このように本実施例の紐切り装置2では、確実に紐切りを行いかつ確実に吸引除去ができる。また、自動的にできるので、効率的に荷の処理ができる搬送設備1となる。
また、吸引部14は、ストッパ5及びストッパブロック5aで荷Bを止めた後に、エアーシリンダー14fを作動させて当接板14iを荷面に押し当てて、当接板14iを荷面にならうようにしてもよく、同じ幅の荷が次々と搬送される場合には、あらかじめ所定の位置に位置させて荷の角を当接板14iに当てるようにし、異なる幅の荷が次々と搬送される場合には、エアーシリンダー14fを作動させて当接板14iを荷面に押し当てるようにすれば、対応性がよく効率的である。
また、吸収部14には紐を吸引したかどうかを検知するセンサーを設けて、接触センサー8gによる検知と合わせて判断することにより、接触センサー8gで紐を検知し、吸引していない場合には処理不良と判断するようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、紐の切断と切断した紐の処理を確実に行うことができ、トラブルの発生を防止できる。
搬送コンベアとストッパを設け、荷の搬送方向側の紐を切断するようにし、紐を切断した面に隣接する一方の側に掻上具を配置し、他方の側に吸引手段を配置したものは、早い段階で荷の搬送方向から紐を除去して搬送できるようにして、より効率的にできる。
荷が複数の箱体を紐で外周を結束したものは、荷の小分け処理がスムーズに行うことができる。
ストッパブロックを設けたものは、荷に傷をつけることなく安全に紐の切断ができる。
掻上具が、進退機構と上下動機構を設けた構造としたものは、さらに確実に切断した紐の処理を行うことができる。
進退部材にスプリングで付勢された回転部材を設け、回転部材に当接板を設け、当接板を傾斜した位置で止める当接板ストッパを設け、回転部材にノズル口を取り付けたものは、容易な制御で確実に荷に対して所定の位置にノズル口を位置させて確実に切断した紐の除去ができるようにする。
切断手段が、カッター刃を上方に移動させて紐切りを行う構造にしたものは、荷を傷つけることなく確実に紐切りができる。紐パットを設けたものは、さらに確実に紐の切断ができるようにする。
紐パットが、荷を結束した紐に押し当てるよう移動するパット体に面板を取り付けたものは、さらにトラブルを防止した紐切り装置にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の紐切り装置の平面図である。
【図2】実施例の紐切り装置の正面図である。
【図3】実施例の紐切り装置の使用状態を示す説明図である。
【図4】実施例の紐切り装置の使用状態を示す説明図である。
【図5】実施例の紐切り装置の使用状態を示す説明図である。
【図6】実施例の紐切り装置の使用状態を示す説明図である。
【図7】実施例の紐切り装置の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 搬送設備
2 紐切り装置
3 搬送コンベア
4 搬送チェーン
4a スプロケット
4b モーター
4c 回転軸
5 ストッパ
5a ストッパブロック
7 上部枠
8 カッター部
8a エアーシリンダー
8b フランジ
8c (つり針状の)係合部
8d カッター刃
8e (カッター刃の)刃面
8f ローラー
8g 接触センサー
8h (接触センサーの)検知棒
10 紐パット
10a エアーシリンダー
10b パット体
10c 面板
12 掻上具
12a (進退機構である)エアーシリンダー
12b (上下動機構である)上下動アクチュエーター
12c 先端部
12d ロッド
14 吸引部
14a 吸引ホース
14b ノズル口
14c アーム
14d アーム
14e テーブル
14f エアーシリンダー
14g スプリング
14h 吸引装置
14i 当接板
14j 当接板ストッパ
20 搬送ライン
20a 搬送ローラー
20b 搬送チェーン
22 テーブル
B 荷
R 紐

Claims (9)

  1. 荷の外周を結束した紐を切断し、切断した紐を除去する紐切り装置であって、紐を切断する切断手段を設け、荷面の紐より下方の荷面に先端部を押し当てるようにして上方に移動させて切断した紐の一部を引っ掛けるようにして上方に掻き上げる掻上具を設け、切断した紐をノズル口より吸引する吸引手段を設け、荷を結束する紐を切断した後に紐の一部を掻上具で上方に支持し、切断した紐を荷と離して吸引手段で吸引除去することを特徴とする紐切り装置。
  2. 荷を移動させるための搬送コンベアを設け、搬送コンベアの紐切断位置上で荷の移動を止めるストッパを設け、切断手段は荷の搬送方向側の紐を切断するようにし、紐を切断した荷面に隣接する面の一方の側に掻上具を配置し、他方の側に吸引手段を設ける構造にした請求項1記載の紐切り装置。
  3. 荷を移動させるための搬送コンベアを設け、搬送コンベアの紐切断位置上で荷の移動を止めるストッパを設け、切断手段は荷の搬送方向側の紐を切断するようにし、紐を切断した荷面に隣接する面の一方の側に掻上具を配置し、他方の側に吸引手段を設ける構造にし、かつ荷が、複数の箱体を紐で結束したものである請求項1記載の紐切り装置。
  4. 複数の荷のうちの紐の切断箇所に位置する荷をストッパによって停止する他の荷より後退した位置で停止させるストッパブロックを設けて切断箇所の紐と荷を離して切断手段による切断を確実にした請求項3記載の紐切り装置。
  5. 掻上具が、荷に向って荷の側面に接触するまでロッドを進退させる進退機構と、ロッド及び前記進退機構を上下動させる上下動機構を設けた構造である請求項1〜4いずれかに記載の紐切り装置。
  6. 荷の側面に向って進退する進退部材に回転自在な回転部材を設け、同回転部材を荷に近づく方向に付勢するスプリングを設け、当接板を回転部材の外周端部に取り付け、同当接板が荷面の角に傾斜して面が当たる位置に当接板を止める当接板ストッパを設け、当接板が荷の側面にならって面接触するよう回転部材が回転するようにし、その際に荷の側面へ向くようにノズル口を回転部材に取り付けた請求項1〜5いずれかに記載の紐切り装置。
  7. 切断手段が、上端に刃面を有するカッター刃を上方に移動させて紐切りを行う構造にした請求項1〜6いずれかに記載の紐切り装置。
  8. 結束した紐に押し当てるパット体を荷に向って進退自在にする紐パットを設け、紐を紐パットで保持して切断しやすくした請求項1〜7いずれかに記載の紐切り装置。
  9. パット体の背面にパット体の巾より広く紐がからまない広い面板を取り付けて切断した紐が紐パットにからまないようにした請求項8記載の紐切り装置
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