JP3582681B2 - カップ状商品の自動袋詰装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、店頭販売等のために種類の異なる複数のカップ状商品、例えば、複数のカップラ−メン等を袋詰めするための自動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記のごとき袋詰めは、専ら、販売店等において手作業によって行われその口部を適宜粘着テ−プ、その他の結束材で結束等していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記店頭販売のための複数のカップ状商品の袋詰めには、一般に内容物を透視できる透明フイルム製の袋が使用される。該透明フイルム製の袋は、極めて柔軟性を有し、しかも密着し易いため取扱にくく、さらに該透明フイルム製の袋内に複数のカップ状商品を体裁よく充填することには多くの時間と手数を要するものであった。
【0004】
本発明は、前記事情に鑑み、前記のごとき複数のカップ状商品の袋詰めの自動化を目的とするものである。もっとも、本願発明は、前記カップ状商品の他各種商品の袋詰めに利用することができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、カップ状商品が適当間隔をあけて載置されて間欠駆動させられる供給コンベアと、該供給コンベアの前方に所定間隔をあけて設けられた袋開口装置、開口部シ−ル装置及び搬出コンベアと、前記袋開口装置及び開口部シ−ル装置と前記供給コンベア間に設けられ適時に前方へ進出して先端が袋開口部内に装入され同時に先端が拡開される先細り円錐形状のガイド部と、前記供給コンベアの上方に設けられ前記ガイド部の前方進出に連係して前記カップ状商品の後部に下降し該カップ状商品を押圧して前記ガイド部から袋内部に充填して復帰するプッシャ−と、前記袋開口装置、開口部シ−ル装置及び搬出コンベアの側部に袋吸着供給装置を介して設けられた袋マガジ部からなる構成としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、図面実施例では、同様の装置が二連設けられている。
【0007】
図1は全体概略平面図、図2は要部の斜視図、図3は要部の一部省略側面図、図4はガイド部の一部省略斜視図、図5乃至図13は本発明の袋詰過程を示す斜視図である。
【0008】
まず、カップ状商品1が適当間隔を開けて載置されて間欠駆動させられる供給コンベア2が設けられる。該供給コンベア2は作業員がカップ状商品1を供給載置し易い高さに設けられ、さらに上面にはカップ状商品1が適当間隔をあけて載置させられる係止部3が設けられる。
【0009】
図面実施例では、カップ状商品1が4個ずつ、その間に後述するプッシャ−4が入り込む間隔をあけて載置する構成になっている。なお、図1では同様の装置が二連に設けられている。
【0010】
つぎに前記供給コンベア2の前方に所定間隔をあけて包装用袋7(以下、単に「袋7」と言う。)の開口装置5及び開口部シ−ル装置6、さらに開口部のシ−ルを検知して間欠駆動させられる搬出コンベア11が設けられる。
【0011】
まず、袋7について説明すると、図7乃至図11に示すごとく、両側がそれぞれ内側に折り畳まれ、予め底部となる一端7aがシールされた一枚シートのごとく構成され、前記袋開口装置5及び開口部シール装置6の側部に袋吸着供給装置8を介して設けられた袋マガジン部9に積層されている。
【0012】
つぎに、前記袋7の開口装置5及び袋7の開口部シ−ル装置6、さらに袋吸着供給装置8について説明する。
【0013】
袋吸着供給装置8は、具体的には前記袋マガジン部9内に積層された袋7を前記袋7の開口装置5、開口部シ−ル装置6及び搬出コンベア11上に供給する装置であり、具体的には袋マガジ部9の上部に袋7の略四隅部にシリンダ28により上下動自在の四個の吸着パッド10a、10b、10c及び10d並びにその横行装置30で構成されている。
【0014】
すなわち、前記袋吸着供給装置8は、前記四個の吸着パッド10a、10b、10c及び10d並びにそれぞれのシリンダ28がユニットに構成され、該ユニットに構成された吸着パッド10a、10b、10c及び10dが前記供給コンベア2の所定位置にカップ状商品1が供給されたことを検知した信号により前記それぞれのシリンダ28により下降させられて前記袋マガジン部9内の最上面にある袋7に吸着して前記搬出コンベア11の略上面位置まで引き上げる。
【0015】
そして、そのまま横行装置30により前記供給コンベア2の前方に所定間隔をあけて設けられた前記袋開口装置5、開口部シ−ル装置6及び搬出コンベア11上に袋7を移送し、前記吸着パッド10a及び10bのみ吸着状態を維持し、吸着パッド10c及び10dは吸着を解除する。
【0016】
さらに前記吸着パッド10a及び10bは、袋開口装置5の一部を構成している。すなわち、前記のごとくして袋7を吸着して袋開口装置5、開口部シ−ル装置6及び搬出コンベア11に移送すると同時に、前記供給コンベア2側にある二個の吸着パッド10a及び10bの下方、すなわち、袋7を介して対向する下方位置から二個の下方吸着パッド12、12がシリンダ29の働きで上昇し袋7の開口部の下面に吸着して該開口部の下面を固定する。
【0017】
つぎに前記下方吸着パッド12、12の吸着を確認して前記吸着パッド10a及び10bが所定高さに上昇させられ、吸着パッド10a及び10bにより袋7の開口部が開口される。
【0018】
図中、13a、13bは、袋7の開口部シ−ル装置6を構成するシ−ルバ−であり、前記吸着パッド10a及び10bと下方吸着パッド12の少し前方の上下に対向して設けられ、袋7内部にカップ状商品1が充填されたことを検知して前記吸着パッド10a及び10bと下方吸着パッド12による袋7の開口部の閉塞とともにシリンダ等(図示せず)により進出させられ、該開口部を挟持して熱接着するものである。
【0019】
図中、27は前記開口部のシ−ルに際して、袋7の開口部の両側からその中央部の折り目部分に進出して正確な折り畳み及び熱接着を可能にする折りプレ−トである。
【0020】
さらに本発明では、前記袋開口装置5及び開口部シ−ル装置6と前記供給コンベア2間に、前記袋7の開口を検知し、前方へ進出して先端が袋開口部内に装入され、同時に先端が拡開される先細り円錐形状のガイド部14が設けられる。その詳細が図3及び図4に示されている。
【0021】
すなわち、全体が先細り円錐形状で、先端が拡開する構成にされ、しかも内部がカップ状商品1の形状に副う円形を維持するように構成するために先細り円錐形状部が多数の細片14a、14a・・・に分割されている。
【0022】
そして、細片14a、14a・・・のそれぞれが、中央を打ち抜いて穴を構成した二枚の円板、具体的には適当間隔をあけて垂直に配置した第1ド−ナツ状円板15と第2ド−ナツ状円板16に支持され、その先端が拡開される構成にされる。
【0023】
すなわち、前記各細片14a、14a・・・の基部側の外側がピン17によって第1のド−ナツ状円板15の中央の穴部の内周部にそれぞれ外側方向に可動自在に支持され、さらにその先端方向の外側がピン19、リンク18及びピン20によって前記第2ド−ナツ状円板16の中央の穴部の内周部にそれぞれ外周方向に可動自在に支持される。
【0024】
さらに、前記第2ド−ナツ状円板16に前記第1ド−ナツ状円板15に設けたシリンダ21のピストンロッド21aが連結され、前記シリンダ21により第2ド−ナツ状円板16を前記第1ド−ナツ状円板15側に引き寄せることができるように構成される。
【0025】
すなわち、前記シリンダ21により第2ド−ナツ状円板16を第1ド−ナツ状円板15側に引き寄せると前記リンク18を介して細片14a、14a・・・の先端方向がそれぞれ外側に持ち上げられ先端が拡開されるものである。
【0026】
さらに、本発明では、前記第1ド−ナツ状円板15、第2ド−ナツ状円板16、それぞれの細片14a、14a・・・からなるガイド部、リンク18及びシリンダ21がフレ−ム側に支持されたシリンダ22により一体に進出及び復帰自在に構成される。
【0027】
具体的には、フレ−ム23に固定されたシリンダ22のピストンロッド22aが前記第1ド−ナツ状円板15に連結される。
【0028】
前記構成により、シリンダ22を働かせて前記ガイド部14の全体を前方へ進出させてその先端を袋7の開口部内に装入し、同時にシリンダ21を働かせてその先端を拡開して袋7の開口部を略円形に維持し、つぎに述べるプッシャ−4によるカップ状商品1の袋詰め作業を完全にすることができる。
【0029】
つぎに前記供給コンベア2の上方には、該供給コンベア2上のカップ状商品1の後部に下降して該カップ状商品1を押圧して前記ガイド部14から袋7内部に充填して復帰するプッシャ−4が設けられる。
【0030】
該プッシャ−4は、前記供給コンベア2の上面に適当間隔をあけて載置されたカップ状商品1間に下降できる長さに構成され、さらに前記供給コンベア2の係止部3の両側に下降位置してカップ状商品1の後部を押圧できる構成となっている。
【0031】
そして、プッシャ−4の上下動は、該プッシャ−4を支持するシリンダ24により行い、前方への進出及びその復帰は、前記シリンダ24部をスクリュ−杆25に支持し、該スクリュ−杆25を回転させることにより前記プッシャ−4を支持したシリンダ24を前後にスライドさせて行う構成になっている。
【0032】
前記構成の本発明は、供給コンベア2上の所定位置に作業員が所定数のカップ状商品1を順次載置する(図1、図5参照)。もっとも、別に自動供給装置を使用してもよい。
【0033】
そして供給コンベア2が間欠駆動させられ、前方のカップ状商品1が定位置に来たことが光電管26等で検知され、供給コンベア2が停止させられる。
【0034】
前記光電管26等による検知信号で、袋吸着供給装置8が作動し、該袋吸着供給装置8を構成する吸着パッド10a、10B、10c及び10dが袋マガジン内の最上面の袋7を吸着して前記搬出コンベア11の略上面位置まで引き上げ、そのまま横行装置30により前記袋開口装置5、開口部シール装置6及び搬出コンベア11上に袋7を移送する(図6参照)。
【0035】
この時点では搬出コンベア11は停止している。つぎに前記供給コンベア2側にある二個の吸着パッド10a及び10bの下方からそれぞれ下方吸着パッド12がシリンダ29により上昇させられ、該下方吸着パッド12が袋7の開口部の下面に吸着して該開口部の下面を固定する。
【0036】
つぎに前記袋吸着供給装置8を構成する吸着パッド10a及び10bが所定の高さに上昇させられ、袋7の開口部が開口させられる(図7参照)。
【0037】
該袋7の開口部の開口が検知されると、前記シリンダ22により前記第1ドーナツ状円板15及び第2ドーナツ状円板16に指示されたガイド部14が前方へ進出させられ、該ガイド部14の先端が袋7の開口部内に装入され、同時にシリンダ21によりガイド部14を構成する細片14a、14a・・・が拡開され、袋7の開口部が略円形に開口される(図8参照)。
【0038】
つぎに前記ガイド部14の先端拡開を検知してシリンダ24によりプッシャー4がカップ状商品1の後部に下降させられ(図9参照)、同時にスクリュー杆25が回転させられてプッシャー4が前進させられ、カップ状商品1の後部が押されて、該カップ状商品1が前記ガイド部14から袋7内に充填される(図8参照)。
【0039】
その後、カップ状商品1の袋内充填が完了するとスクリュ−杆25によりプッシャ−4が水平状態を保って後方に復帰させられ、ガイド部14から抜けた時点で後方への復帰とともにシリンダ24によって徐々に上昇させられる。すなわち、後続のカップ状商品1に接触することがないように復帰させられ、次工程に備える。
【0040】
さらに前記プッシャ−4の復帰を確認して前記ガイド部14もシリンダ22によって後方に復帰させられ、シリンダ21によって細片14a、14a・・・も窄められ、次工程に備える。
【0041】
つぎに袋7の開口部の両側から、その上下中央部の折り目部分に折りプレート27が進出して正確な折り畳み及び熱接着を可能にする(図10、図11参照)。なお、該折りプレート27の進出に合わせて必要に応じて折り目部分にエアーを吹き込むとよい。
【0042】
つぎに袋開後部が吸着パッド10a及び10bと下方吸着パッド12により閉塞され、口部シール装置6を構成するシールバー13a、13bが袋開口部を挟持して熱接着する(図12及び図13参照)。
【0043】
そして該袋開口部のシ−ルが完了すると搬出コンベア11が間欠駆動させられ、袋詰めされたカップ状商品1は後方に移送され、さらに、例えば箱詰め方向等へ移送される。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のカップ状商品を、柔軟性を有し取扱にくい袋内に体裁よく、自動的に充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の全体概略斜視図である。
【図2】本発明の装置の要部の斜視図である。
【図3】本発明の装置の要部の一部省略側面図である。
【図4】本発明の装置のガイド部の一部省略斜視図である。
【図5乃至図13】本発明の袋詰過程を示す斜視図である。
【符号の簡単な説明】
1 カップ状商品
2 供給コンベア
4 プッシャー
5 袋開口装置
6 口部シール装置
7 袋
8 袋吸着供給装置
9 袋マガジン部
11 搬出コンベア
14 ガイド部
Claims (1)
- カップ状商品が適当間隔をあけて載置されて間欠駆動させられる供給コンベアと、該供給コンベアの前方に所定間隔をあけて設けられた袋開口装置、開口部シ−ル装置及び搬出コンべアと、前記袋開口装置及び開口部シ−ル装置と前記供給コンベア間に設けられ適時に前方へ進出して先端が袋開口部内に装入され同時に先端が拡開される先細り円錐形状のガイド部と、前記供給コンベアの上方に設けられ前記ガイド部の前方進出に連係して前記カップ状商品の後部に下降し該カップ状商品を押圧して前記ガイド部から袋内部に充填し復帰するプッシャ−と、前記袋開口装置、開口部シ−ル装置及び搬出コンベアの側部に袋吸着供給装置を介して設けられた袋マガジン部とからなることを特徴とするカップ状商品等の自動袋詰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6540396A JP3582681B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | カップ状商品の自動袋詰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6540396A JP3582681B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | カップ状商品の自動袋詰装置 |
Publications (2)
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JPH09226704A JPH09226704A (ja) | 1997-09-02 |
JP3582681B2 true JP3582681B2 (ja) | 2004-10-27 |
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ID=13286028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6540396A Expired - Fee Related JP3582681B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | カップ状商品の自動袋詰装置 |
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JP6469210B2 (ja) * | 2015-03-25 | 2019-02-13 | 株式会社新川 | 接続部材及び収納装置 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP6540396A patent/JP3582681B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09226704A (ja) | 1997-09-02 |
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