JP3581609B2 - 視準望遠鏡の自動焦点調節機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、例えばオートレベル、トランシット、セオドライト等の測量機に備わった視準望遠鏡に適した自動焦点調節機構に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
オートレベル、トランシット、セオドライト等の測量機は、基本的に、視準望遠鏡と、水準器、回転角、俯仰角等を計測するスケール等を備えている。この種の測量機を用いるときは、先ず視準望遠鏡を水平にセットし、水平調整及び垂直調整を行なった後に視準点、あるいは視準物体を視準する。
【0003】
たとえば、オートレベルの視準望遠鏡は、物体側から順に、対物レンズ、焦点調整レンズ及び接眼レンズを有しており、焦点調整レンズは、物体距離に応じて該物体像をレチクル(焦点板)上に結像させるべく位置調節され、レチクルと重なった像が接眼レンズを介して観察される。
【0004】
自動焦点調節機構(AF機構)を備えた従来の視準望遠鏡では、操作者によりAF開始スイッチが押されると、焦点調節レンズを現在位置から移動させながら焦点検出を行なう。位相差計算による焦点位置検出では最初に検出されたピント位置を合焦位置とみなし、その位置へ焦点調節レンズを移動させて停止させる。
【0005】
視準望遠鏡は、通常の観察用望遠鏡やカメラに用いる望遠レンズとは異なり、その焦点検出範囲が、無限遠から最近距離側が数10cmと非常に広く、ピント位置の移動量に換算して100〜200mm以上に達する。位相差検出方式の焦点検出ユニットによる焦点検出範囲は、焦点検出ユニットの想定ピント位置の±15mm程度であり、焦点調節レンズのある位置における焦点検出範囲は全検出範囲の数分の1にしかならず、よって焦点検出範囲外に本来のピント位置(目標のピント位置)がある確率が高い。このため、特に位相差検出方式の焦点検出ユニットを採用した自動焦点調節機構を備えた従来の視準望遠鏡では、最初に検出されたピント位置で焦点調節レンズが停止したときに、他の物体(目標でない物体)に合焦している可能性がある。しかも、一旦合焦すると、この合焦状態で再度自動焦点調節機構を作動させても、焦点調節レンズがこの合焦位置から移動しない、という問題がある。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、以上のような従来の視準望遠鏡の自動焦点調節機構における問題点に鑑みてなされたもので、簡便な操作によって目標視準物体に対して素早く合焦させることを可能とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】
本発明を適用した視準望遠鏡の自動焦点調節機構は、光軸に沿って移動可能に案内された焦点調節レンズを有する望遠光学系と;この望遠光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と;外部操作を受ける外部操作手段と、この外部操作手段が外部操作を受けたときに上記焦点検出手段による検出結果に基づいて上記焦点調節レンズを合焦位置に移動させる第1の制御態様で動作し、この第1の制御態様で動作した後に、上記外部操作手段が上記外部操作とは異なる外部操作を受けたときに、制御開始時における上記焦点調節レンズの位置とは異なる第2の合焦位置を、上記レンズ駆動手段による上記焦点調節レンズの移動および上記焦点検出手段による焦点検出を繰り返して検出し、上記焦点調節レンズを検出した第2の合焦位置に移動させる第2の制御態様で動作する制御手段と;を備えたことを特徴としている。
この構成によれば、AF開始操作部の操作を受けて自動焦点調節処理により目標でない物体に一旦は合焦しても、AF開始操作部が所定時間内に複数回操作されれば最初に合焦した位置以外の合焦位置をサーチするので、目標視準物体に対する合焦位置を素早くサーチすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明の自動焦点調節機構を適用したオートレベルの一実施の形態を示す図である。オートレベル10は、物体側から順に、正の視準用対物レンズ11、負の焦点調節レンズ12、水平補償光学系13、第1焦点板14aと第2焦点板14bからなる焦点板(焦点面)14、及び正の接眼レンズ15を含む望遠光学系を備えている。
【0009】
水平補償光学系13は、周知のもので、第1コンペプリズム13a、コンペミラー13b及び第2コンペプリズム13cとを有する左右対称形状をしていて、図示しないが、紐体を介して軸に吊り下げられている。コンペミラー13bと第1、第2コンペプリズム13a、13cとの角度は、絶対値が等しく符号が反対の例えば30゜をなしている。この角度は、紐体の長さ等の要素によって異なる。この水平補償光学系13は、対物レンズ11と焦点調節レンズ12の光軸を略水平(例えば水平から10〜15分程度傾斜した状態)にセットすると、第1コンペプリズム13aへの入射光束は同じズレ量だけ水平からズレるが、第1コンペプリズム13a、コンペミラー13b及び第2コンペプリズム13cで反射して射出する光束は、実質的に水平となる。
【0010】
焦点調節レンズ12にはラック12aが固定されており、このラック12aにピニオン12bが噛み合っている。このピニオン12bを回転させて焦点調節レンズ12を光軸に沿って移動させることにより、対物レンズ11と焦点調節レンズ12によって形成される物体9の像の位置を光軸に沿って平行移動させることができる。作業者は、焦点板14上に結像された物体像を、焦点板14上に描いた視準線等と一緒に接眼レンズ15によって観察する。
【0011】
対物レンズ11から焦点板14に至る光路中における、第2コンペプリズム13cの射出面と焦点板14の間に、該光路を分岐させる分岐光学素子(ハーフミラー)18が配置されている。この分岐光学素子18によって形成された分岐光学系中には、焦点板14と光学的に等価な等価面14Aが形成される。オートレベル10には、さらに焦点検出系20及び焦点調節レンズ駆動系(レンズ駆動手段)30が設けられている。
【0012】
焦点検出系20は、等価面14Aの近傍に配置したAFセンサ21を介して等価面14Aにおける焦点状態(結像状態)を検出し、焦点調節レンズ駆動系30は、この焦点検出系20の出力に基づいて焦点調節レンズ12を駆動する。焦点調節レンズ12の光軸上の位置(レンズ位置)は、レンズ移動量検出器40によって検出される。レンズ移動量検出器40は、ラック12aの位置を検出し、この検出結果を焦点検出系20の演算・制御回路23に出力する。
【0013】
焦点検出系20は、プリアンプ22、演算・制御回路23、RAM24、及びAFモータ駆動回路25を有しており、焦点調節レンズ駆動系30は、AFモータ31、クラッチ内蔵減速機構32、及びエンコーダ33を有している。焦点検出系20は、AFセンサ21の出力に基づいて、合焦、非合焦、前ピン、後ピン、デフォーカスを検出するもので、具体的構成は種々知られている。本実施形態のAFセンサ21は位相検出方式のもので、等価面14Aの物体像を、集光レンズおよび基線長だけ離して配置した一対のセパレータレンズ(結像レンズ)によって分割して一対のCCDラインセンサ上に再結像する。
【0014】
CCDラインセンサは多数の光電変換素子を有し、各光電変換素子が、受光した物体像を光電変換して光電変換した電荷を積分(蓄積)し、積分した電荷をAFセンサデータとして出力し、プリアンプ22で増幅して演算・制御回路23に入力する。焦点検出系20内に設けた演算・制御回路23は、一対のCCDラインセンサから得たAFセンサデータに基づいて、所定のデフォーカス演算によってデフォーカス量を算出する。本実施形態ではさらに、デフォーカス量に基づいて、デフォーカス量が0になる合焦位置まで焦点調節レンズ12を移動するのに必要なAFモータ31の駆動方向および駆動量(エンコーダ33の出力パルス(以下「AFパルス」)数)を算出する。このAFパルス数は、演算・制御回路23が内蔵するAFパルスカウンタ23aにセットされる。
【0015】
演算・制御回路23には、オートレベル10のボディ上に配設されたAF開始スイッチ(AF開始操作部)27が接続されている。また演算・制御回路23には、オートレベル10のボディ上に配設されたAF/MF選択スイッチ(AFスイッチ)29が接続されている。AF/MF選択スイッチ29は、AFモードが選択されているときはオン状態となり、MFモードが選択されているときはオフ状態となる。AF開始スイッチ27は自己復帰型のプッシュ式で、AFモードが選択されてAF/MF選択スイッチ29がオン状態にあるときに使用者の操作により押下(オフからオン)されると自動焦点調節処理が実行される。この処理で演算・制御回路23は、演算したAFモータ31の回転方向およびAFパルスカウンタ23aにセットしたAFパルス数に基づいてAFモータ駆動回路25を介してAFモータ31を駆動する。AFモータ31の回転は、クラッチ内蔵減速機構32を介してピニオン12bに伝達され、焦点調節レンズ12を移動する。AFモータ31の回転はエンコーダ33により検知され、エンコーダ33の出力は演算・制御回路23がカウントし、カウント値と、先に演算した回転量に基づいて速度制御、停止制御などを行う。
【0016】
演算・制御回路23は、この焦点検出系20と焦点調節レンズ駆動系30によって、対象物体に対する焦点検出を行い、焦点調節レンズ12を光軸に沿って移動してその対象物体に対して自動合焦する。
【0017】
焦点検出系20は、レンズ移動量検出器40によって検出された焦点調節レンズ12の光軸上の位置を記憶するRAM24を備えている。AF開始スイッチ27が一度押下されると、そのときの焦点レンズ群12の光軸上の位置(レンズ位置)を、一時記憶レンズ位置としてRAM24に記憶し、焦点状態を検出しながら焦点調節レンズ12を合焦位置に移動する第1の制御態様でのAF処理が実行される。
合焦した後に、AF開始スイッチ27が所定時間内(例えば約0.5秒〜1秒以内)に二回以上押下されると、二回目のAF開始スイッチ27が押下されたときに、一回目にAF開始スイッチ27が押下されたときに一時記憶した一時記憶レンズ位置を排除レンズ位置としてRAM24に記憶し、この排除レンズ位置以外の合焦位置を検出するまで焦点調節レンズ12の移動および焦点検出が繰り返され、排除レンズ位置以外で合焦するレンズ位置(合焦位置)に焦点調節レンズ12を移動する第2の制御態様でのAF処理が実行される。
つまり、AF開始スイッチ27が所定時間内に連続操作されずに一回のみ押下されたときは、RAM24に焦点調節レンズ12の排除レンズ位置が記憶されることはない。しかし、AF開始スイッチ27が所定時間内に再度押下される度に、所定時間内において最初のAF開始スイッチ27押下時の焦点調節レンズ12の位置が排除レンズ位置としてRAM24に記憶され、この記憶された各排除レンズ位置以外のレンズ位置で合焦するレンズ位置をサーチし、合焦位置を検出したらその合焦位置(第3の位置)へ焦点調節レンズ12を移動させて他の物体に合焦させる焦点調節が行なわれる。
【0018】
つまり、AF開始スイッチ27を一度押下し、所定時間内に再びAF開始スイッチ27を押下する操作を合焦する毎に繰り替えすと、操作の度に焦点調節レンズ12を異なる位置へ移動させて焦点調節を行なうことになる。この第2の制御態様によれば、使用者は、AF開始スイッチ27を一度押下して自動焦点調節処理を実行させてある物体に合焦させたが、接眼レンズ15を覗いて目視によりこれは誤合焦であると判断したときに、AF開始スイッチ27を所定時間内に二度押下すれば、誤合焦した物体以外の物体に対して合焦し、焦点調節レンズ12が再び誤合焦の物体に合焦することはないので、無駄な焦点調節動作が繰り替えされることがない。
また、その後、AF開始スイッチ27が所定時間内に一回だけしか押下されないと、所定時間以上経過したときに、それまでにRAM24に記憶していた排除レンズ位置データを全て消去する。
【0019】
本実施形態のオートレベル10の自動焦点調節処理の一実施例について、図2から図5に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。この処理は、オートレベル10に不図示のバッテリが装着されている状態で、演算・制御回路23によって実行される。
【0020】
バッテリーが装着されると、演算・制御回路23は、まず、ステップ(以下「S」と略する)101において、内部RAM、各入出力ポートなどをイニシャライズしてからパワーダウン処理に進む。以後、バッテリーを再装着しない限り、S101は実行しない。
【0021】
パワーダウン処理は、いわゆる待機処理であって、AF開始スイッチ27がオン操作されない間は演算・制御回路23を除く各回路の電源をオフしてAF開始スイッチ27が操作されるのを待ち、AF開始スイッチ27がオン操作されると、電源(パワー)をオンして自動焦点調節処理を実行する。
【0022】
パワーダウン処理では、まず、AF動作(自動焦点調節処理)に関するフラグをクリア(0をセット)し、動作を終了する(S111)。フラグとして本実施例では、合焦したことを識別する合焦フラグ、自動焦点調節ができなかったことを識別するAFNGフラグ、一度合焦した後の積分処理であることを識別する再積分フラグ、焦点調節レンズ12を移動しながらの積分処理であることを識別するサーチ中及びオーバーラップ中フラグ、及びレンズ位置が記憶済みであることを識別する記憶済みフラグを有する。
【0023】
AF動作に関するセット処理が終了すると、AF開始スイッチ27がオンかどうかをチェックする(S113)。使用者が操作しない初期状態ではオフなので、AF開始スイッチメモリをOFFにする(OFFを書き込む)(S113、S115)。そして、パワーオンかどうかをチェックするが(S119)、初期状態では各回路に電源を供給していないパワーオフ状態なので、S113に戻って、S113、S115、S119の処理を繰り返す。
【0024】
AF開始スイッチ27がオンされたときは、次の処理を実行する。AF開始スイッチ27がオンになったので、S113からS117に進み、AF開始スイッチメモリがONかどうかをチェックするが、OFFのとき(1回目はOFF)はS123に進んで、AF開始スイッチメモリをONにする(ONを書込む)(S123)。そして、AF/MF選択スイッチ29の状態を入力して、AF/MF選択スイッチ29がオンしていればAFモードなので、パワーをONして各回路に電力を供給し、VDDループ処理(図3)を実行する(S125、S127、S129)。AF/MF選択スイッチ29がオフしていればマニュアルフォーカスなので、パワーダウン処理に戻る(S127)。
【0025】
パワーダウン処理に戻ったときは、AF開始スイッチメモリはONなので、AF開始スイッチ27がオンしているときは、S113、S117、S119からS121に進んでパワーをOFFして、AF開始スイッチ27がオフし、オンするのを待つ。AF開始スイッチ27がオフしているときは、S113からS115に進んでAF開始スイッチメモリにOFFを書込み、S119からS121に進んでパワーをOFFし、AF開始スイッチ27がオンするのを待つ。
【0026】
VDDループ処理は、自動焦点調節処理を実行し、AF開始スイッチ27の状態を検知しながら、合焦したとき、または合焦不能であると判断されたらパワーダウン処理に戻る処理である。VDDループ処理に入ると、先ず演算・制御回路23内のタイマー(スイッチ検出期限タイマー)をスタートさせ、そして現在の焦点調節レンズ12の位置を一時記憶レンズ位置として一時的に記憶する(S201)。続いて、AF/MF選択スイッチ29の状態を再度入力して、オンしていることを条件に処理を進めるが、オフしているときはマニュアルフォーカスなのでパワーダウン処理に戻る(S201、S203、S205)。以下、AF/MF選択スイッチ29がオンしているものとして説明する。なお、S201でRAM24に一時的に記憶させる一時記憶レンズ位置は、S201の処理に入る度に書き換えられる。
【0027】
AF/MF選択スイッチ29がオンしているときは、デフォーカスを検出して焦点調節レンズ12を合焦位置まで移動するAF処理を実行し(S207)、処理途中で定期的にAF開始スイッチ27がオンしているかどうかをチェックする(S209)。1回目のチェックでは、通常AF開始スイッチ27はオンのままなので、AF開始スイッチメモリがONかどうかをチェックするが、S123でONにされているので、合焦フラグ、AFNGフラグのチェックを行う(S213、S215、S217)。AF処理途中で、合焦とも、合焦不能とも判定できていない場合は、合焦フラグ、AFNGフラグともにクリアされているので、S203に戻る。そして、合焦して合焦フラグに1がセットされるか、合焦不能でAFNGフラグに1がセットされるまでS203、S205、S207、S209、S213、S215、S217の処理を繰り返す。ここで、AF開始スイッチ27がオフされると、S209からS211に進んでAF開始スイッチメモリにOFFを書込む処理を経て、合焦フラグチェック(S215)、AFNGフラグチェック(S217)からS203に戻る。
【0028】
S207のAF処理で焦点調節レンズ12が合焦位置(第1の光軸上の位置)まで移動されると合焦フラグに1がセットされるので、S215からS227に進む。S227では、S201でのタイマースタート時から所定時間(本実施例では0.5秒)経過したか否かをチェックし、未だ経過していなければS209に戻り、既に経過していれば記憶済みフラグ(S225でセットされるフラグ)がセットされているかチェックする(S227、S229)。記憶済みフラグがセットされていない場合はRAM24に記憶したレンズ位置データを全て消去し(S229、S231)、セットされている場合にはそのままパワーダウン処理に戻ってAF動作を終了する(S229)。
【0029】
また、視準物体が静止していなかった場合、あるいは暗すぎた、コントラストが低すぎた場合など、何らかの事情で合焦できなかったときも、AFNGフラグに1がセットされるので、S217からS227に進む。
【0030】
また、VDDループ処理中に、AF開始スイッチ27がオフされてから再びオンされると、S209からS213に進むが、最初はAF開始スイッチメモリがOFFなのでS213からS219に進んでAF開始スイッチメモリにONを書き込む。その後S201でのタイマースタート時から所定時間(0.5秒)経過したか否かをチェックし(S221)、未だ経過していなければS223に進んで記憶済みフラグがセットされているかどうかをチェックする。記憶済みフラグがセットされていないときは、S225に進んで、RAM24に記憶した一時記憶レンズ位置を排除レンズ位置としてRAM24の別のアドレスに記憶し、記憶済みフラグをセットしてS203に戻り、S203以降の処理を再び実行する(S223、S225)。つまり、S201でのタイマースタート時から所定時間内に、S209、S211を通った後にS209、S213を通ったとき、つまり所定時間内にAF開始スイッチ27が一度OFFされて再びONになったときは、S201で一時的に記憶した焦点調節レンズ12の一時記憶レンズ位置を排除レンズ位置として記憶してからS207のAF処理に入る(S213、S221、S223、S225、S203、S205、S207)。
なお、S213からS219に分岐しても、S221において既に所定時間(0.5秒)経過していると判断したとき、または所定時間経過していなくても、S223において既にS225で記憶済みフラグがセットされていると判断したときはS225に進まずに、S215に進む。
【0031】
次に、S207のAF処理の詳細について、図4から図6に示したフローチャートを参照して説明する。AF処理に入ると、オーバラップ中フラグ、サーチ中フラグ、再積分フラグのチェックを行うが(S301、S303、S305)、1回目のときは全てS111でクリアされたままなので、AFセンサ21に積分を開始させ、積分結果をAFセンサデータとして入力し、デフォーカス演算を実行する(S307)。なお、デフォーカス演算では、公知の通り、一対のAFセンサデータから相関度を求め、相関度からデフォーカス方向(前ピンか後ピンか)、およびデフォーカス量を算出する。
【0032】
そして、この演算結果が有効かどうかをチェックする(S309)。視準物体のコントラストが低すぎる場合、繰り返し模様の場合、被写体輝度が低すぎる場合などに、演算結果が無効になる場合がある。通常は有効な演算結果が得られるので、演算結果が有効である場合について最初に説明する。
【0033】
S309で演算結果が有効かチェックし、演算結果が有効のときは合焦チェック処理を行い、合焦していれば合焦フラグに1をセットし、非合焦であれば合焦フラグに0をセットする(S325)。この実施の形態で合焦と判断するのは、デフォーカス量が所定量以下のときである。
【0034】
続いて合焦フラグをチェックし、0(非合焦)であればパルス計算処理(図5)に進み、1(合焦)であれば、焦点調節レンズ12の位置がRAM24に記憶されている排除レンズ位置のいずれかと一致しているか否かチェックする(S327、S329)。このチェックの結果、一致していれば合焦フラグに0をセットしてサーチ積分処理に入り、いずれにも一致していなければVDDループ処理にリターンする。なお、RAM24に排除レンズ位置が記憶されていないときも、いずれにも一致していないと判断する。
【0035】
サーチ積分処理は、有効なデフォーカス量が得られるように、AFモータ31を至近距離合焦位置まで、および至近距離合焦位置から無限遠合焦位置まで駆動しながら積分、デフォーカス演算を実行する処理である。
【0036】
パルス計算処理は、有効なデフォーカス量に基づいてAFパルス数、つまり、デフォーカス量が0になる位置まで焦点調節レンズ12を移動させるのに必要なAFモータ31の駆動量(エンコーダ33が出力するAFパルス数)を演算する処理である。
【0037】
パルス計算処理に入ると、デフォーカス量からAFモータ31の駆動方向およびAFパルス数を演算し、このパルス数駆動後の焦点調節レンズ位置を演算する(S401)。続いて演算で求まった焦点調節レンズ12の停止位置がRAM24に記憶されている排除レンズ位置のいずれかと一致しているか否かチェックし、いずれかに一致していればサーチ積分処理(図4)に進み、一致していなければS401で演算したAFパルス数を演算・制御回路23のAFパルスカウンタ23aにセットし、AFモータ31をDC起動してパルスチェック処理を実行する(S403、S405、S407)。AFパルスカウンタ23aの値は、エンコーダ33からAFパルスが1個出力されるごとに1減算する。
【0038】
パルスチェック処理は、AFパルスカウンタ23aの値に応じて、AFモータ31の駆動速度を制御する処理である。つまり、オーバーラップ積分禁止パルス数よりも大きいときにはAFモータ31を高速駆動して焦点調節レンズ12をより短時間で合焦位置に近づけ、かつオーバラップ積分も実行し、オーバーラップ積分禁止パルス数未満になったら高速駆動しつつもオーバラップ積分を停止し、さらに一定速度制御開始パルス数未満になったら、行き過ぎを防止するためにAFモータ31を低速のPWM制御しつつ、カウンタ値が0になったらAFモータ31を停止させる処理である。
【0039】
パルスチェック処理に入ると、AFパルスカウンタ23aの値とオーバラップ積分禁止パルス数を比較し、カウンタ値の方が大きい間はS413に進んでオーバラップ中フラグに1をセットし、オーバーラップ積分をスタートさせて、AFセンサ21からAFセンサデータを入力し、デフォーカス演算を実行する(S409、S411、S413、S415)。そして、有効な演算結果が得られたら、駆動方向チェック処理(図6)に進み、有効な演算結果が得られなかったら、リターンする(S417)。
【0040】
駆動方向チェック処理は、AFモータ31駆動中の積分によって得られたAFセンサデータに基づいてAFパルス数を算出し、AFパルスカウンタ23aにセットするが、駆動方向が変わった場合には、AFモータ31にブレーキをかけて停止させる処理である。本実施例のブレーキは、AFモータ31の両極をショートさせて回転を停止させる処理である。
【0041】
駆動方向チェック処理に入ると、オーバラップ中フラグに1をセットし、サーチ中フラグに0をセットして、焦点調節レンズ12の前回と今回の駆動方向を、演算結果から比較する(S501、S503)。通常は同方向なので、積分中間点におけるAFパルス数を算出して、算出した値をAFパルスカウンタ23aにセットしてリターンする(S505、S507)。駆動方向が変わったときは、AFモータ31にブレーキをかけて停止し、オーバーラップ中フラグに0をセットし、再積分フラグに1をセットしてVDDループ処理にリターンする(S505、S509、S511、S513)。
【0042】
VDDループ処理にリターンするとS209以降の処理を実行し、再びS207のAF処理に入る。駆動方向が変わっていないときは、オーバーラップ中フラグに1がセットされているので、S301からパルスチェック処理に入り、カウンタ値がオーバラップ禁止パルス数よりも少なくなるまで、S409からS417、駆動方向チェック処理のS501からS507を経てS209にリターンして、パルスチェック処理に戻る処理を繰り返す。
【0043】
そして、以上の処理中に通常は、合焦位置まで駆動するためのAFパルス数が減少し、オーバラップ積分禁止パルス数よりも少なくなって、パルスチェック処理のS411からS419に進む。
【0044】
S419からS427の処理は、算出したAFパルス数分の駆動を終了してAFモータ31を停止させる処理である。S419に進むと、AFパルス数が一定速度制御開始パルス数未満になるのを待ち、未満になったら、残りのAFパルス数に応じてAFモータ31を低速制御して、AFパルス数が0でAFモータ31を停止するように制御する(S419、S421、S423、S425)。そして、AFモータ31を停止したら、オーバーラップ中フラグに0をセットし、再積分フラグに1をセットしてVDDループ処理にリターンする(S427)。
【0045】
VDDループ処理に戻り、次にS207のAF処理に入ったときは、オーバーラップ中フラグおよびサーチ中フラグには0がセットされ、再積分フラグには1がセットされているので、S305から再積分処理に入る。S505のチェックで駆動方向が変わっていた場合も、同様に再積分処理に入る。
【0046】
再積分処理は、一度有効なデフォーカス量が得られレンズ駆動したが、駆動途中に駆動方向が変わった場合、または駆動終了した後に再度デフォーカス演算を実行させ、この演算結果が有効か否かをチェックする処理である。この処理に入ると、AFセンサ21に積分を開始させ、積分結果をAFセンサデータとして入力し、デフォーカス演算を実行する(S343)。続くS345で演算結果が有効かチェックし、演算結果が有効のときはS325以降の合焦チェック処理に進み、有効でないときはAFNG処理に入り、AFNGフラグに1をセットしてVDDループ処理にリターンし、S217からS227に進んでS227以降の処理を実行する(S345、S347)。そしてS227でS201でのタイマースタート時から所定時間(0.5秒)経過していればS229以降の処理を経てパワーダウン処理に戻ってAF動作を終了する。
【0047】
以上は合焦した場合の処理であるが、サーチ積分を実行したが合焦困難または合焦不能であった場合は、S347でAFNGフラグをセットするので、これによりVDDループ処理を抜けてパワーダウン処理に戻る。
【0048】
合焦が困難な場合および合焦不能な場合のAF処理について説明する。AF処理に入ると、1回目はS301、S303及びS305を経てS307の積分スタート、AFセンサーデータ入力、デフォーカス演算処理を実行する。ここで、物体のコントラストが低すぎた、輝度が低すぎたなどの理由で有効なデフォーカス量を求めることができなかったときは、S309からサーチ積分処理に入る。
【0049】
このサーチ積分処理によっても有効なデフォーカス量が得られなかったときは、AFNGフラグに1をセットしてリターンし、S217からS227に進んで再びS227以降の処理を実行する。そしてS227でS201でのタイマースタート時から所定時間(0.5秒)経過していると判断すればS229以降の処理を経てパワーダウン処理に戻ってAF動作を終了する。
【0050】
サーチ積分処理(サーチ処理)に入ると、まず、AFモータ31をサーチ駆動(先ずは近距離合焦方向に駆動)し、サーチ中フラグに1をセットして、AFセンサ21に積分をスタートさせ、積分が終了したら積分値をAFセンサデータとして取り込み、デフォーカス演算によってデフォーカス量を求める(S311、S313、S315)。ここで有効なデフォーカス量が求まれば、このデフォーカス量に基づいた量だけAFモータ31を駆動した後の焦点調節レンズ12の停止位置を計算し、その計算によるレンズ位置がRAM24に記憶してある排除レンズ位置のいずれかと一致しているか否かチェックし、このチェックの結果いずれとも一致していなければ駆動方向チェック処理に抜ける(S317、S319、S321)。しかし、このS321でのチェックの結果、いずれかと一致していれば、焦点調節レンズ12が無限遠側移動端点にあるか否かチェックし、無限遠側移動端点以外にあればVDDループ処理にリターンしてS209以降の処理を実行し(S321、S323)、無限遠側移動端点にあれば、AFNG処理に入ってAFNGフラグに1をセットしてからVDDループ処理にリターンしてS209以降の処理を実行する(S321、S323、S347)。なおS311におけるAFモータ31のサーチ駆動とは、AFモータ31をまず近距離合焦位置方向に駆動して積分、デフォーカス演算処理を実行しても有効な演算結果が得られずに焦点調節レンズ12が近距離側移動端点に到達して停止したら、AFモータ31を無限遠合焦位置方向に反転して無限遠合焦位置方向に駆動して積分、デフォーカス演算処理を実行し、それでも有効な演算結果が得られずに焦点調節レンズ12が無限遠側移動端点に到達して停止したら、AFモータ31を停止し、このサーチ駆動途中に有効な演算結果が得られたら、そのデフォーカスに基づく駆動に戻る処理である。
【0051】
VDDループ処理に戻って再びS207のAF処理に入ったときは、オーバーラップフラグはクリアされ、サーチ中フラグには1がセットされているので、S303からサーチ積分処理に入り、S311からのサーチ積分処理を実行する。そして、焦点調節レンズ12が有効な演算結果が得られずに無限遠合焦位置(無限遠側移動端点)に達していたときは、AFNG処理に入ってAFNGフラグに1をセットしてVDDループ処理にリターンし、S217からS227に進んで再びS227以降の処理を実行する。そしてS227のチェックで、S201でのタイマースタート時から所定時間(0.5秒)経過していると判断したときは、S229以降の処理を経てパワーダウン処理に戻ってAF動作を終了する。
【0052】
以上は、最初から有効な演算結果が得られなかった場合の処理であるが、一度有効な演算結果が得られ、合焦位置まで駆動したが、再積分処理で有効な演算結果が得られなかったときは、S345からAFNG処理に入り、S347でAFNGフラグに1をセットしてVDDループ処理にリターンし、S217からS227に進んで再びS227以降の処理を実行する。
【0053】
以上の通り図示した本発明の実施の形態によれば、AF開始スイッチ27が第1の操作態様で操作(一度押下)されて第1の制御態様によるAF処理(第1のAF処理)が実行され、AF動作が終了して一旦は焦点調節レンズ12がある光軸上の位置(第1の光軸上の位置)で停止されても、その後(所定時間経過後)、再度AF開始スイッチ27をオンした後、S201でタイマースタートしてから所定時間が経過する前にAF開始スイッチ27が再々度押下すれば、次に入るS207のAF処理では、焦点調節レンズ12を上記第1の光軸上の位置以外の光軸上の位置に移動させる第2の制御態様によるAF処理(第2のAF処理)が実行されるので、目標視準物体以外の物体に合焦しても、目標視準物体に対する合焦位置を素早くサーチすることができる。このようなAF制御は、測量機のようにAFセンサの1回の映像情報により求めることが可能な焦点検出範囲に対して焦点調節レンズの移動量が非常に大きい場合に最も有効であり、一旦誤合焦しても、簡単な操作によって別の合焦位置を素早くサーチすることができる。
なお、図示実施の形態では、AF開始スイッチ27を第1の操作態様で操作していなくても、合焦状態またはS207の処理が所定時間内に終了する程度のデフォーカス量の状態においてAF開始スイッチ27を第2の操作態様で操作(所定時間内に2回オン操作)すれば、最初のオン時の焦点調節レンズ12の位置を第1の光軸上の位置として、この第1の光軸上の位置以外の位置に移動させる第2の制御態様によるAF処理が実行される。
【0054】
以上のオートレベル10の自動焦点調節処理の一実施例では、S201でのタイマースタート時から所定時間を0.5秒に設定したが、この設定時間にのみ限定されず、上述したように約0.5秒〜1秒以内の範囲内で設定すればよい。
【0055】
また、本発明の実施の形態では、上記第1の制御態様および第2の制御態様によるAF処理を、1個のAF開始スイッチ27の異なる操作態様で実行させる構成としたが、AF開始操作手段として2個の操作スイッチを2個設けて、第1のAF開始スイッチが操作されたときに第1の制御態様で実行し、第2のAF開始スイッチが1回操作されたときまたは所定時間内に2回以上操作されたときに第2の制御態様によるAF処理を実行する構成としてもよい。この場合は、例えば、S113のAF開始スイッチチェックを第1および第2の操作スイッチのチェックとし、S209のAF開始スイッチチェックを第2の操作スイッチチェックとするなどによって構成できる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態では、本発明をオートレベルの一つに適用したが、本発明はこれに限定されず、トランシット、トータルステーションなど他の測量機器にも適用でき、さらに望遠鏡、双眼鏡などの望遠光学系にも適用できる。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明を適用した視準望遠鏡の自動焦点調節機構によれば、制御手段が、第1の制御態様では、焦点検出手段による検出結果に基づいてレンズ駆動手段を制御して焦点調節レンズを光軸上の合焦位置に移動させ、第2の制御態様では、第1の制御態様でのレンズ駆動手段の制御完了後、焦点調節レンズが合焦位置以外の第2の合焦位置に移動するまでレンズ駆動手段を制御して焦点調節レンズを移動させて焦点調節を行なうので、簡便な操作によって目標視準物体に対して素早く合焦させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したオートレベルの一実施の形態の主要構成を示す図である。
【図2】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフローチャートの一部(スタート)を示す図である。
【図3】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフローチャートの一部(VDDループ処理)を示す図である。
【図4】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフローチャートの一部(AF処理)を示す図である。
【図5】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフローチャートの一部(パルス計算処理)を示す図である。
【図6】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフローチャート(駆動方向チェック処理)の一部を示す図である。
【符号の説明】
10 オートレベル
12 焦点調節レンズ
20 焦点検出系
21 AFセンサ(焦点検出手段)
23 演算・制御回路(制御手段)
24 RAM
27 AF開始スイッチ
29 AF/MF選択スイッチ
30 焦点調節レンズ駆動系
31 AFモータ
32 クラッチ内蔵減速機構

Claims (11)

  1. 光軸に沿って移動可能に案内された焦点調節レンズを有する望遠光学系と;
    この望遠光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と;
    上記焦点調節レンズを光軸に沿って移動させるレンズ駆動手段と;
    外部操作を受ける外部操作手段と、
    この外部操作手段が外部操作を受けたときに上記焦点検出手段による検出結果に基づいて上記焦点調節レンズを合焦位置に移動させる第1の制御態様で動作し、この第1の制御態様で動作した後に、上記外部操作手段が上記外部操作とは異なる外部操作を受けたときに、制御開始時における上記焦点調節レンズの位置とは異なる第2の合焦位置を上記レンズ駆動手段による上記焦点調節レンズの移動および上記焦点検出手段による焦点検出を繰り返して検出し、上記焦点調節レンズを検出した第2の合焦位置に移動させる第2の制御態様で動作する制御手段と;を備えたことを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  2. 請求項1に記載の視準望遠鏡の自動焦点調節機構はさらに、上記外部操作手段として手動で操作されるAF開始操作部を備え、
    上記第1の制御態様は、このAF開始操作部が所定の第1の操作態様で操作される度に実行されることを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  3. 請求項2に記載の視準望遠鏡の自動焦点調節機構において、上記第2の制御態様は、上記AF開始操作部が上記第1の操作態様とは異なる第2の操作態様で操作されたときに実行されることを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  4. 請求項1に記載の視準望遠鏡の自動焦点調節機構はさらに、上記AF開始操作部として手動で操作される第1、第2のAF開始操作部を備え、
    上記第1の制御態様は、上記第1のAF開始操作部が操作される度に実行されることを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  5. 請求項4に記載の視準望遠鏡の自動焦点調節機構において、上記第2の制御態様は、上記第2のAF開始操作部が操作されたときに実行されることを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  6. 請求項3に記載の視準望遠鏡の自動焦点調節機構において、上記第2の操作態様とは、上記AF開始操作部が所定時間内に2回操作されることであり、
    上記焦点調節レンズを上記第2の合焦位置に移動させる上記制御は、上記AF開始操作部の上記2回の操作のうちの2回目の操作を受けて実行されることを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  7. 請求項5または6に記載の視準望遠鏡の自動焦点調節機構はさらに、上記AF開始操作部が操作される度に、移動された後の焦点調節レンズの位置を記憶するレンズ位置記憶手段を備え、
    上記制御手段は、上記第2の制御態様では、上記レンズ駆動手段を制御して、焦点調節レンズを上記レンズ位置記憶手段に記憶されている上記位置以外の位置へ移動させることを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  8. 請求項6に記載の視準望遠鏡の自動焦点調節機構は、上記AF開始操作部が操作される度に、移動された後の焦点調節レンズの位置を記憶するレンズ位置記憶手段を備え、上記制御手段は、上記AF開始操作部が上記所定時間内に2回操作されないときは、上記レンズ位置記憶手段に記憶された焦点調節レンズの位置を全て消去することを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  9. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の視準望遠鏡の自動焦点調節機構は、測量機に搭載されていることを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  10. 光軸に沿って移動可能に案内された焦点調節レンズを有する望遠光学系と;
    この望遠光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と;
    上記焦点調節レンズを光軸に沿って移動させるレンズ駆動手段と;
    手動で操作されるAF開始操作部と;
    このAF開始操作部が操作される度に、上記焦点検出手段による検出結果に基づいて上記レンズ駆動手段を制御して上記焦点調節レンズを光軸上の合焦位置に移動させる第1のAF動作を実行する制御手段と;
    を備え、
    この制御手段は、上記第1の制御態様での上記レンズ駆動手段の制御完了後、上記AF開始操作部が所定時間内に複数回操作されたときに第2のAF動作を実行し、
    上記第2のAF動作では、上記AF開始操作部の上記複数回の操作のうちの最後の操作の直後、上記焦点調節レンズが上記合焦位置以外の第2の合焦位置へ移動されるまで上記レンズ駆動手段を制御して上記焦点調節レンズを移動させ、
    上記第2の合焦位置、上記焦点調節レンズの移動中に繰り返し作動される上記焦点検出手段による検出結果に基づいて決定することを特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
  11. 光軸に沿って移動可能に案内された焦点調節レンズを有する望遠光学系と;
    この望遠光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と;
    上記焦点調節レンズを光軸に沿って移動させるレンズ駆動手段と;
    手動で操作されるAF開始操作部と;
    このAF開始操作部が操作される度に、操作されたときの焦点調節レンズ群の光軸上のレンズ位置を記憶し、上記焦点検出手段による検出結果に基づいて上記レンズ駆動手段を制御して上記焦点調節レンズを光軸上の合焦位置に移動させる制御手段と;を備え、
    この制御手段は、上記焦点調節レンズが合焦位置に位置しているときに上記AF開始操作部が所定時間内に二回以上操作されたときは、二回目以降の上記AF開始操作部が操作されたときに、最初のAF開始操作部が操作されたときに記憶した上記合焦レンズ位置を排除レンズ位置として記憶し、上記焦点調節レンズを上記排除レンズ位置以外の合焦位置に移動するまで、上記焦点検出手段による合焦位置検出を繰り返しながら上記レンズ駆動手段を制御して上記焦点調節レンズを移動させること、を特徴とする視準望遠鏡の自動焦点調節機構。
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