JPH10325718A - 光学機器の表示装置 - Google Patents

光学機器の表示装置

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JPH10325718A
JPH10325718A JP9133844A JP13384497A JPH10325718A JP H10325718 A JPH10325718 A JP H10325718A JP 9133844 A JP9133844 A JP 9133844A JP 13384497 A JP13384497 A JP 13384497A JP H10325718 A JPH10325718 A JP H10325718A
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JP
Japan
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lens group
focus
optical system
display device
optical
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Application number
JP9133844A
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English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
信一 鈴木
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Priority to DE19823076A priority patent/DE19823076B4/de
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Priority to US09/083,963 priority patent/US6317199B1/en
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C1/00Measuring angles
    • G01C1/02Theodolites
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/02Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices involving prisms or mirrors
    • G02B23/10Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices involving prisms or mirrors reflecting into the field of view additional indications, e.g. from collimator

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  • Telescopes (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焦点調節レンズ群を移動して焦点調節を行う光
学機器において、作業者が観察している物体距離を作業
者に表示できる光学機器の表示装置を提供する。 【構成】焦点調節レンズ群12を有する対物光学系によ
って形成された像を観察する接眼レンズ群15を備えた
視準望遠鏡において、対物光学系による物体像のデフォ
ーカス量を検出するAFセンサ21;AFセンサ21を
介してデフォーカス量を求め、AFモータ31を駆動し
て焦点調節レンズ群12を移動させる演算・制御回路2
3;焦点調節レンズ群12が無限遠合焦位置から移動し
た移動量を検出する移動量検出器19;および視野内表
示装置17を備え、演算・制御回路23は、移動量検出
器19で検出した焦点調節レンズ群12の位置、および
AFセンサ21を介して検出したデフォーカス量に基づ
いて物体距離を演算し、演算した物体距離を視野内表示
装置17で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、光学機器、例えば、望遠光学系
を備えたオートレベル、トランシットなどの測量機器に
適した光学機器の表示装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】また、オートレベル、トラ
ンシットなどの測量機器は、基本的に、視準望遠鏡、水
準器、回転角(方位角)や俯仰角などを計測するスケー
ルなどを備えている。たとえば、オートレベルの視準望
遠鏡は、物体側から順に、対物レンズ群、焦点調節レン
ズ群、水平補償兼正立光学系及び接眼レンズ群を備え、
この焦点調節レンズは、物体距離に応じて該物体像をレ
チクル(焦点板)上に結像させるべく位置調節され、レ
チクルと重なった像が接眼レンズを介して観察される。
【0003】測距装置を備えていないオートレベルなど
は、物体、例えば標尺までの距離を表示できなかった。
特にオートレベルは、2つの測点のほぼ中間または2つ
の測点から等距離に設置することが望ましいのが、測距
機能は備えていなかった。そこで、従来は、作業者の経
験と感によって設置位置を設定するのが一般的であっ
た。しかし、測点までの距離を簡単に知ることができれ
ば便利である。
【0004】また、測量機器の視準望遠鏡の中に、自動
焦点調節装置を備えたものがある。この従来の自動焦点
調節装置は、正確に合焦しなくても、作業者が合焦と感
じる程度のわずかなデフォーカス量があれば、合焦とみ
なして焦点調節動作を停止させている。しかし、このよ
うにデフォーカス量が存在した状態で物体距離を求める
と、物体距離の誤差が大きくなる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、焦点調節レンズ群を移動して
焦点調節を行う光学機器において、作業者が観察してい
る物体距離を作業者に表示できる光学機器の表示装置を
提供することを目的とする。本発明の第2の実施の形態
では、より正確に物体距離を検出できる自動焦点調節装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【発明の概要】望遠鏡において、焦点調節レンズの移動
位置に対して、結像位置までのレンズ移動量および結像
に対応する対象物体までの距離は、望遠鏡のレンズ構
成、焦点調節レンズ群の位置によって、光学設計上一義
的に決まる値である。これに着目した本発明は、焦点調
節レンズ群を有する対物光学系によって形成された像を
観察する観察光学系を備えた光学機器において、前記焦
点調節レンズ群の位置を検出するレンズ位置検出手段;
前記レンズ位置検出手段で検出した前記焦点調節レンズ
群の位置に基づいて物体距離を求める距離検出手段;お
よび、前記距離検出手段が検出した物体距離を、前記観
察光学系の視野内に表示する視野内表示手段;を備えた
ことに特徴を有する。請求項13に記載の本発明は、焦
点調節レンズ群を有する対物光学系によって所定の焦点
面に形成された像を観察する観察光学系を備えた光学機
器において、前記対物光学系と観察光学系との間に配置
された分岐光学系;この分岐光学系によって分割された
分割光束を受光して前記焦点面と等価位置におけるデフ
ォーカス量を検出する焦点検出手段;この焦点検出手段
によって検出されたデフォーカス量に基づいてそのデフ
ォーカス量が小さくなる位置に前記焦点調節レンズ群を
駆動するレンズ駆動手段;前記焦点調節レンズ群の位置
を検出するレンズ位置検出手段;前記レンズ位置検出手
段が検出したレンズ位置および前記デフォーカス量に基
づいて物体距離を検出する物体距離検出手段;および、
この物体距離検出手段が検出した物体距離を、前記観察
光学系の視野内に表示する視野内表示手段;を備えたこ
とに特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は、本発明の自動焦点調節装置を適用したオ
ートレベルの一実施の形態を示す図である。オートレベ
ル10は、物体側から、対物光学系として正の視準用対
物レンズ群11および負の焦点調節レンズ群12、水平
補償光学系13、分岐光学系(分割光学系)16、第1
焦点板14aと第2焦点板14bからなる焦点板(レチ
クル)14、及び正の接眼レンズ群(観察光学系)15
を備えている。
【0008】水平補償光学系13は、周知のもので、第
1コンペプリズム13a、コンペミラー13b及び第2
コンペプリズム13cとを有する左右対称形状をしてい
て、図示しないが、紐体を介して軸に吊り下げられてい
る。コンペミラー13bと第1、第2コンペプリズム1
3a、13cとの角度は、絶対値が等しく符号が反対の
例えば30゜をなしている。この角度は、紐体の長さ等
の要素によって異なる。この水平補償光学系13は、対
物レンズ群11と焦点調節レンズ群12の光軸を略水平
(例えば水平から10〜15分程度傾斜した状態)にセ
ットすると、第1コンペプリズム13aへの入射光束は
同じズレ量だけ水平からズレるが、第1コンペプリズム
13a、コンペミラー13b及び第2コンペプリズム1
3cで反射して射出する光束は、実質的に水平となる。
【0009】焦点調節レンズ群12にはラック12aが
固定されており、このラック12aにピニオン12bが
噛み合っている。このピニオン12bを回転させて焦点
調節レンズ群12を光軸に沿って移動させることによ
り、対物レンズ群11と焦点調節レンズ群12によって
形成される物体9の像を光軸に沿って平行移動し、焦点
板14上に位置するように調節するピント調節がなされ
る。作業者は、焦点板14上に結像された物体像を、焦
点板14上に描いた視準線等と一緒に接眼レンズ15に
よって観察する。
【0010】焦点板14の下部には、表示装置17が設
けられている。表示装置17には、物体9までの距離情
報のほかに、図2に示した実施例では、合焦したかどう
か、自動焦点調節(AF)かマニュアル焦点調節(M
F)かを表示する。
【0011】本実施例では、対物レンズ群11から焦点
板14に至る光路中に、該光路を分岐させる分岐光学素
子(ハーフミラー)16を配置し、その結果形成された
分岐光学系中に、焦点板14の等価面14Aにおける焦
点状態(結像状態)を検出する焦点検出系20が設けら
れ、さらにこの焦点検出系20の出力に基づいて焦点調
節レンズ群12を駆動する焦点調節レンズ群駆動系30
が設けられている。
【0012】等価面14Aの焦点状態を検出する焦点検
出系20は、等価面14Aの近傍に配置したAFセンサ
21を有し、このAFセンサ21の出力に基づいて、合
焦、非合焦、前ピン、後ピン、デフォーカスを検出する
もので、具体的構成は種々知られている。本発明の実施
の形態のAFセンサ21は位相差法タイプのもので、等
価面14Aの物体像を、集光レンズおよび基線長だけ離
して配置した一対のセパレータレンズ(結像レンズ)に
よって分割して一対のCCDラインセンサ上に再結像す
る。CCDラインセンサは多数の光電変換素子を有し、
各光電変換素子が、受光した物体像を光電変換して光電
変換した電荷を積分(蓄積)し、積分した電荷をAFセ
ンサデータとして出力し、プリアンプ22で増幅して演
算・制御回路23に入力する。演算・制御回路23は、
一対のAFセンサデータに基づいて、所定のデフォーカ
ス演算によってデフォーカス量を算出する。本発明の実
施の形態ではさらに、デフォーカス量に基づいて、デフ
ォーカス量の絶対値が0になる位置まで焦点調節レンズ
群12を移動するのに必要なAFモータ31の駆動方向
および駆動量(エンコーダ33の出力パルス(以下「A
Fパルス」)数)を算出する。このAFパルス数は、演
算・制御回路23が内蔵するAFパルスカウンタ23a
にセットされる。
【0013】演算・制御回路23は、演算したAFモー
タ31の回転方向に基づいてAFモータ駆動回路25を
介してAFモータ31を駆動し、エンコーダ33の出力
を検出してAFパルスカウンタ23aをデクリメントす
る。AFモータ31の回転は、クラッチ内蔵減速機構3
2を介してピニオン12bに伝達され、ラック12a
(焦点調節レンズ群12)を移動させる。また、演算・
制御回路23は、AFパルスカウンタ23aのカウント
値に基づいてAFモータ31の速度制御、停止制御など
を行う。つまり、カウント値が一定値よりも大きければ
高速駆動し、所定値よりも小さくなったら低速駆動し、
ブレーキを掛けるなどの制御を行う。
【0014】演算・制御回路23は、この焦点検出系2
0と焦点調節レンズ群駆動系30によって、対象物体に
対するデフォーカス量検出(焦点検出)を行い、焦点調
節レンズ群12を光軸に沿って移動し、デフォーカス量
の絶対値が所定値よりも小さくなると、合焦と判定して
その位置で焦点調節レンズ群駆動系30を停止させる。
これによって、実質的にその対象物体に対して合焦す
る。
【0015】さらに焦点調節レンズ群12(ラック12
a)には、無限遠合焦位置からの焦点調節レンズ群12
の移動量を検出する移動量検出器19を備えている。合
焦状態の物体9までの距離は、対物レンズ群11および
焦点調節レンズ群12の焦点距離、対物レンズ群11と
ピント面との間隔および対物レンズ群11と焦点調節レ
ンズ群12の間隔によって一義的に決まる。つまり、移
動量検出器19で焦点調節レンズ群12の移動量を検出
すれば、物体9までの距離が求まる。そこで、演算・制
御回路23は、移動量検出器19を介して検出した焦点
調節レンズ群12の移動量に基づいて物体距離を求め、
求めた物体距離を、表示装置17に表示する。
【0016】なお、移動量検出器19は、焦点調節レン
ズ群12の絶対位置を検出する、たとえば公知のコード
板およびブラシ機構を使用することも可能であり、焦点
調節レンズ群12の相対位置、つまり、基準位置(無限
遠合焦位置)から移動した量を検出する、たとえば光学
式エンコーダを使用することもできる。
【0017】さらに焦点検出系20は、スイッチとし
て、自動焦点調節処理を開始するAF開始スイッチ2
7、焦点調節に関するモードを変更するフォーカス操作
ノブ34、およびAFモードであること(マニュアルフ
ォーカスモードではないこと)を検知するAFスイッチ
29を備えている。
【0018】また、ピニオン12bは、フォーカス操作
ノブ34による手動焦点調節と、焦点検出系20および
焦点調節レンズ群駆動系30による自動焦点調節のいず
れか一方による駆動が可能である。つまり、オートレベ
ル10は、焦点検出系20の出力により焦点調節レンズ
群12を駆動するオートフォーカスモードと、焦点検出
系20の出力によることなく手動で焦点調節レンズ群1
2を駆動するマニュアルモードとに切替可能に構成され
ている。
【0019】これらオートフォーカスモードとマニュア
ルモードとを切替える手段として、例えばフォーカス操
作ノブ34を軸方向のいずれか一方に移動させたときに
マニュアルモードに切替わり、他方に移動させたときに
オートフォーカス(AF)モードに切替わるように構成
してある。例えば、クラッチ内蔵減速機構32はAFモ
ータ31と減速機構との接続を、フォーカス操作ノブ3
4がマニュアルモード位置に移動されたときには遮断
し、オートフォーカスモード位置に移動されたときには
接続する構成とする。クラッチ内蔵減速機構32は、フ
ォーカス操作ノブ34と減速機構との接続を、フォーカ
ス操作ノブ34の位置にかかわらず常時維持する構成で
もよく、オートフォーカス位置では切断する構成でもよ
い。演算・制御回路23は、フォーカス操作ノブ34が
オートフォーカスモードに切り換わったことを、AFス
イッチ29がオフしていることで知る。
【0020】図3には、表示装置の別の実施例を示して
いる。この実施例は、図1に示したオートレベルにおい
て、表示装置17に代えて、距離情報などの表示データ
を投影する表示投影装置172を、16の上部に配置し
たことに特徴を有する。表示投影装置172から射出さ
れた表示光は、投影レンズ173を透過して16に入射
し、その反射分岐面で14方向に反射され、14の下部
に入射する。投影レンズ173は、14にピントが合う
ように調整されているので、14の下部には、図2に示
すように物体距離、AF/MFの別、合焦/非合焦の別
を表示する。表示投影装置172による距離情報投影
は、演算・制御回路23によって制御される。
【0021】次に、物体距離を、焦点調節レンズ群12
の位置から演算によって求める計算方法の一例を、図4
を参照して説明する。このレンズ系は、図1に示した視
準望遠鏡同様の、固定の対物レンズ群L1および可動の
焦点調節レンズ群L2によって、固定位置のピント面p
に結像させる、インナーフォーカスレンズとする。符号
G1、G2は、対物レンズ群L1および焦点調節レンズ
群L2の主点とする。
【0022】対物レンズ群L1の焦点距離をf1、対物
レンズ群L2の焦点距離をf2、対物レンズ群主点G1
からピント面pまでの距離をL、対物レンズ群主点G1
から物点9までの距離(以下「物体距離」)をa、対物
レンズ群主点G1から、対物レンズ群L1によって形成
される、物点9の像点I1までの距離をb、主点G1、
G2間距離をd、焦点調節レンズ群主点G2から対物レ
ンズ群L1の焦点f1までの距離をa′、焦点調節レン
ズ群主点G2からピント面pまでの距離b′とすると、
以下の式が成立する。ここで、焦点距離f1、f2およ
び対物レンズ群主点G1からピント面pまでの距離L
は、インナーフォーカス式の結像光学系であれば定数で
あり、レンズ間隔d+Δdは物体距離aによって異なる
変数である。
【0023】対物レンズ群の結像関係式 1/(−a)+1/b=1/f1 (1) 焦点調節レンズ群の結像関係式 1/(−a′)+1/b′=1/f2 (2) ここで、距離Lは一定であるから、a=∞のときのb′
をbm′として、式(2)から、 1/(−(f1−d))+1/bm′=1/f2 よって bm′=f2(f1−d)/(f1−d+f2) (3) ここで、主点G2(焦点調節レンズ群)をΔdだけ移動
させると、 b′=bm′−Δd (4) (2)式を変形すると、 a′=f2×b′/(f2−b′) (5) 主点G1とG2の間隔d′は下記式(6)のようにな
る。 d′=d+Δd (6) よって物点9の像点I1までの距離bは、 b=d′+a′ (7) (1)式を変形すると、 a=f1×b/(f1−b) (8) となる。以上の式において、焦点距離f1、f2、主点
G1からピント面pまでの距離Lおよびレンズ間隔dは
定数である。したがって、レンズ移動量Δdを測定すれ
ば、式(3)〜(8)により、演算によって物体距離a
を求めることができる。
【0024】また、上記式はインナーフォーカス望遠光
学系における物体距離演算方法であったが、対物レンズ
群全体を移動する望遠光学系の場合は、レンズの公式 1/f=1/a+1/b から物体距離aを式、 a=1/(1/f−1/b) によって求めることができる。
【0025】以上は、物体距離aを演算によって求める
実施例であるが、物体距離aおよび焦点レンズ群位置と
の関係を、焦点レンズ群を所定ステップ毎に予め演算
し、テーブルデータ化して記憶手段(EEPROM26)に記憶
しておいて、焦点レンズ群位置を検出したときに、その
テーブルデータから対応する物体距離データを読み出す
構成にすることもできる。表1、表2に、その一実施例
を示している。但し、f1=90.162(mm)、f2=−52.1
65(mm)、d=55.452(mm)である。なお、この場合、テー
ブルデータ化していないレンズ位置に対応する物体距離
aを補間演算によって求めれば、さらに精度の高い物体
距離aを求めることができる。
【0026】
【表1】
【表2】
【0027】このオートレベル10の自動焦点調節処理
における物体距離表示の実施例について、図5から図1
1に示したフローチャートを参照してより詳細に説明す
る。この実施例は、AF開始スイッチがオン操作され、
パワーがオンされている間に、自動焦点調節モード(A
Fモード)、手動焦点調節モード(MFモード)にかか
わらず、所定時間間隔で焦点調節レンズ群12の移動量
を検出し、表示装置17、172に物体距離を表示する
構成である。なお、以下のフローチャートは、オートレ
ベル10に不図示のバッテリが装着されている状態で、
演算・制御回路23によって実行される。
【0028】バッテリーが装着されると、演算・制御回
路23は、まず、ステップ(以下「S」と略する)10
1において、内部RAM、各入出力ポートなどをイニシ
ャライズしてからパワーダウン処理を行う(S10
3)。以後、バッテリーが再装着されない限り、S10
1、S103は実行しない。パワーダウン処理は、いわ
ゆる待機処理であって、AF開始スイッチ27がオン操
作されない間は演算・制御回路23および移動量検出回
路19を除く各回路の電源をオフしてAF開始スイッチ
27がオン操作されるのを待ち、AF開始スイッチ27
がオン操作されると、電源(パワー)をオンして各回路
に電力を供給し、AF処理(自動焦点調節処理)を実行
する。
【0029】パワーダウン処理が終了すると、AF動作
(自動焦点調節処理)に関するフラグなどのリセット処
理を実行する(S105)。リセットするフラグとして
本実施例では、合焦したことを識別する合焦フラグ、自
動焦点調節ができなかったことを識別するAFNGフラ
グ、一度合焦した後の積分処理であることを識別する再
積分フラグ、焦点調節レンズ群12を移動しながらの積
分処理であることを識別するサーチ中及びオーバーラッ
プ中フラグを有する。
【0030】AF動作に関するリセット処理が終了する
と、AF開始スイッチ27がオンかどうかをチェックす
る(S107)。使用者が操作しない初期状態ではオフ
なので、AF開始スイッチメモリにOFFを書き込む
(S107:NO、S109)。そして、パワーオンか
どうかをチェックするが、初期状態では各回路に電源を
供給していないパワーオフ状態なので(S113:N
O)、S105に戻って、S107、S109、S11
3の処理を繰り返す。
【0031】AF開始スイッチ27がオンされたとき
は、次の処理を実行する。AF開始スイッチ27がオン
になったので、S107からS111に進み、AF開始
スイッチメモリがONかどうかをチェックするが、OF
Fのとき(1回目はOFF)はS119に進んで、AF
開始スイッチメモリにONを書込み、パワーホールドタ
イマをスタートさせる(S111:NO、S119)。
そして、AFスイッチ29の状態を入力して、AFスイ
ッチ29がオンしていればAFモードなので、パワーを
ONして各回路に電力を供給し、VDDループ処理を実
行する(S121、S123:YES、S125)。A
Fスイッチ29がオフしていればマニュアルフォーカス
なので、S113に戻る(S123:NO、S11
3)。
【0032】マニュアルモードのときも、AF開始スイ
ッチ27をオンすることでパワーオンされ、パワーホー
ルドタイマがタイムアップするまで各回路に電力が供給
される。したがって、後述の距離表示処理によって、表
示装置17、172に距離表示がなされる。
【0033】VDDループ処理は、自動焦点調節処理を
実行し、AF開始スイッチ27の状態を検知しながら、
合焦するか、合焦不能であると判断されたらS113に
戻る処理である。VDDループ処理に入ると、再度AF
スイッチ29の状態を入力して、オンしていることを条
件に処理を進めるが、オフしているときはマニュアルフ
ォーカスなのでパワーダウン処理に戻る(S201、S
203:NO、S113)。以下、AFスイッチ29が
オンしているものとして説明する。
【0034】AFスイッチ29がオンしているときはA
Fモードなので、デフォーカスを検出して焦点調節レン
ズ群12を合焦位置まで移動するAF処理を実行する
(S203:YES、S205)。そして、AF開始ス
イッチ27がオンを維持している間は、AF開始スイッ
チメモリがONかどうかをチェックするが、S119で
ONにされているので、合焦フラグ、AFNGフラグの
チェックを行う(S207:YES、S211:YE
S、S213、S215)。合焦とも、合焦不能とも判
定できていない場合は、合焦フラグ、AFNGフラグと
もにクリアされているので、S201に戻る(S21
5:NO、S217:NO、S201)。そして、合焦
して合焦フラグに“1”がセットされるか、合焦不能で
AFNGフラグに“1”がセットされるまでS201〜
S217の処理を繰り返す。
【0035】S205のAF処理によって焦点調節レン
ズ群12が合焦位置まで移動され、合焦フラグに“1”
がセットされるとパワーダウン処理に戻る(S215:
YES、S113)。また、視準物体が静止していなか
った場合、あるいは暗すぎた場合、コントラストが低す
ぎた場合など、何らかの事情で合焦できなかったとき
は、AFNGフラグに“1”がセットされるので、S1
13に戻る(S217:YES、S113)。
【0036】また、このVDDループ処理中にAF開始
スイッチ27がオフされると、S207からS209に
進んでAF開始スイッチメモリにOFFを書込んでS2
15にジャンプする(S207:NO、S209、S2
15)。
【0037】また、VDDループ処理中にAFスイッチ
29がオフすると、つまりフォーカス操作ノブ34がマ
ニュアルフォーカス位置に移動されると、S203から
S113に戻り、AF処理を終了する(S123:N
O)。
【0038】S113に戻ると、パワーオンしているか
どうかをチェックし、オンしていなければS105に戻
り、オンしていて、パワーホールド中であればS107
に戻り(S113:YES、S115:YES、S10
7)、パワーホールドが解除されていればパワーダウン
処理を実行してS105に戻る(S115:NO、S1
05)。ここで、パワーホールド中とは、パワーホール
ドタイマがタイムアップしていない状態をいう。
【0039】次に、S205のAF処理の詳細につい
て、図7から図9に示したフローチャートを参照して説
明する。AF処理に入ると、オーバラップ中フラグ、サ
ーチ中フラグ、再積分フラグのチェックを行うが、1回
目のときはS105で全てクリアされたままなので、A
Fセンサに積分を開始させ、積分結果をAFセンサデー
タとして入力し、デフォーカス演算を実行する(S30
1:NO、S303:NO、S305:NO、S30
7)。なお、デフォーカス演算では、公知の通り、一対
のAFセンサデータから相関度を求め、相関度からデフ
ォーカス方向(前ピンか後ピンか)、およびデフォーカ
ス量を算出する。
【0040】そして、この演算結果が有効かどうかをチ
ェックする(S309)。視準物体のコントラストが低
すぎる場合、繰り返し模様の場合、被写体輝度が低すぎ
る場合などに、演算結果が無効になる場合がある。演算
結果が有効である場合について最初に説明する。
【0041】演算結果が有効のときは、合焦チェック処
理を行い、合焦していれば合焦フラグに“1”をセット
し、非合焦であれば合焦フラグに“0”をセットする
(S309:YES、S321)。この実施の形態で合
焦と判断するのは、デフォーカス量が所定量以下のとき
である。合焦していればVDDループ処理にリターンし
てS207以降の処理を実行し(S323:YES)、
非合焦のときはパルス計算処理に進む(S323:N
O)。
【0042】図8に示したパルス計算処理は、有効なデ
フォーカス量に基づいてAFパルス数、つまり、デフォ
ーカス量が0になる位置まで焦点調節レンズ群12を移
動させるのに必要なAFモータ31の駆動量(エンコー
ダ33が出力するAFパルス数)を演算する処理であ
る。
【0043】パルス計算処理に入ると、デフォーカス量
からAFモータ31の駆動方向およびAFパルス数を演
算する(S331)。このAFパルス数を演算・制御回
路23のAFパルスカウンタ23aにセットし、AFモ
ータ31をDC起動してパルスチェック処理を実行する
(S333、S335)。AFパルスカウンタ23aの
値は、エンコーダ33からAFパルスが1個出力される
ごとに1減算する。
【0044】パルスチェック処理は、AFパルスカウン
タ23aの値に応じて、AFモータ31の駆動速度を制
御する処理である。つまり、オーバーラップ積分禁止パ
ルス数よりも大きいときにはAFモータ31を高速駆動
して焦点調節レンズ群12をより短時間で合焦位置に近
づけ、かつオーバラップ積分も実行し、オーバーラップ
積分禁止パルス数未満になったら高速駆動しつつもオー
バラップ積分を停止し、さらに一定速度制御開始パルス
数未満になったら、行き過ぎを防止するためにAFモー
タ31を低速のPWM制御しつつ、カウンタ値が0にな
ったらAFモータ31を停止させる処理である。
【0045】パルスチェック処理に入ると、AFパルス
カウンタ23aの値とオーバラップ積分禁止パルス数を
比較し(S341)、カウンタ値の方が大きい間はS3
43に進んで、オーバラップ中フラグに“1”をセット
し、オーバーラップ積分をスタートさせて、AFセンサ
21からAFセンサデータを入力し、デフォーカス演算
を実行する(S341:NO、S343、S345)。
そして、有効な演算結果が得られたら、駆動方向チェッ
ク処理に進み(S347:YES)、有効な演算結果が
得られなかったら、リターンする(S347:NO)。
【0046】図9に示した駆動方向チェック処理は、A
Fモータ31駆動中の積分によって得られたAFセンサ
データに基づいてAFパルス数を算出し、カウンタにセ
ットするが、駆動方向が変わった場合には、AFモータ
31にブレーキをかけて停止させる処理である。本実施
例のブレーキは、AFモータ31の両入力端子をショー
トさせるショートブレーキである。
【0047】駆動方向チェック処理に入ると、オーバラ
ップ中フラグに“1”をセットし、サーチ中フラグに
“0”をセットして、焦点調節レンズ群12の前回と今
回の駆動方向を、演算結果から比較する(S361、S
363)。同方向のときには、積分中間点におけるAF
パルス数を算出し、算出した値をカウンタにセットして
リターンする(S363:YES、S365)。駆動方
向が変わったときは、AFモータ31にブレーキをかけ
て停止し、オーバーラップ中フラグに“0”をセット
し、再積分フラグに“1”をセットしてVDDループ処
理にリターンする(S363:NO、S367、S36
9、S371)。
【0048】VDDループ処理にリターンするとS20
7以降の処理を実行し、再びAF処理に入る。駆動方向
が変わっていないときは、オーバーラップ中フラグに
“1”がセットされているので、S301からパルスチ
ェック処理に入り、カウンタ値がオーバラップ禁止パル
ス数よりも少なくなるまで、S341からS347、駆
動方向チェック処理のS361からS365を経てS2
05にリターンして、パルスチェック処理に戻る処理を
繰り返す。
【0049】そして、以上のAF処理中に通常は、合焦
位置まで駆動するためのAFパルス数が減少し、オーバ
ラップ積分禁止パルス数よりも少なくなって、パルスチ
ェック処理のS341からS349に進む。
【0050】S349からS355の処理は、算出した
AFパルス数分の駆動を終了してAFモータ31を停止
させる処理である。S349に進むと、AFパルス数が
一定速度制御開始パルス数未満になるのを待ち、未満に
なったら、残りのAFパルス数に応じてAFモータ31
を低速制御して、AFパルス数が0でAFモータ31を
停止するように制御する(S349:YES、S35
1、S353:NO)。そして、AFモータ31を停止
したら、オーバーラップ中フラグに“0”をセットし、
再積分フラグに“1”をセットしてVDDループ処理に
リターンする(S353:YES、S355)。
【0051】VDDループ処理に戻り、次にS205に
入ったときは、オーバーラップ中フラグおよびサーチ中
フラグには0がセットされ、再積分中フラグには1がセ
ットされているので、S305から再積分処理に入る。
S363のチェックで駆動方向が変わっていた場合も同
じである。
【0052】再積分処理は、デフォーカス量を求めて合
焦状態にあるかどうかをチェックし、合焦しているとき
には合焦フラグに“1”をセットし、合焦していないと
きは再度AFパルスを計算し、レンズを駆動する処理で
ある。ここで合焦フラグに“1”がセットされ、VDD
ループ処理にリターンすると、S213からパワーダウ
ン処理に抜け、AF動作を終了し、AF開始スイッチ2
7がオンするのを待つ待機状態になる。
【0053】以上は、正常に合焦した場合の処理である
が、合焦が困難な場合、及び合焦不能の場合も、合焦不
能な状態でVDDループ処理を抜けてパワーダウン処理
に戻る。
【0054】合焦が困難な場合および合焦不能な場合の
AF処理について説明する。AF処理に入ると、1回目
はS307の積分スタート、AFセンサーデータ入力、
デフォーカス演算処理を実行する(S301:NO、S
303:NO、S305:NO、S307)。ここで、
物体のコントラストが低すぎるなどの理由で有効なデフ
ォーカス量を求めることができなかったときは、S30
9からサーチ積分処理に入る(S309:NO、S31
1)。
【0055】サーチ積分処理は、有効なデフォーカス量
が得られるように、AFモータ31を至近距離合焦位置
から無限遠合焦位置まで駆動しながら積分、デフォーカ
ス演算を実行する処理である。このサーチ積分処理によ
っても有効なデフォーカス量が得られなかったときは、
AFNGフラグに“1”をセットしてリターンし、S2
17からパワーダウン処理に戻る。
【0056】サーチ積分処理(サーチ処理)に入ると、
まず、AFモータ31を、サーチ駆動(まず、近距離合
焦方向に駆動)し、サーチ中フラグに“1”をセットし
て、AFセンサ21に積分をスタートさせ、積分が終了
したら積分値をAFセンサデータとして取り込み、デフ
ォーカス演算によってデフォーカス量を求める(S31
1、S313、S315)。ここで有効なデフォーカス
量が求まれば駆動方向チェックに抜けるが(S317:
YES)、求められなかったときは、VDDループ処理
にリターンしてS207からの処理を実行する(S31
7:NO、S319)。AFモータ31のサーチ駆動と
は、AFモータ31をまず近距離合焦位置方向に駆動
し、焦点調節レンズ群12が近距離側移動端点に到達し
て停止したら、AFモータ31を無限遠合焦位置方向に
反転して焦点調節レンズ群12が無限遠側移動端点に到
達して停止したら、AFモータ31を停止する処理であ
る。このサーチ駆動途中に有効な演算結果が得られた
ら、そのデフォーカスに基づく駆動に戻る。
【0057】VDDループ処理に戻って再びS205に
入ると、オーバーラップフラグはクリアされ、サーチ中
フラグには“1”がセットされているので、S303か
らサーチ積分処理に入り、S313からのサーチ積分処
理を実行する。そして、焦点調節レンズ群12が無限遠
合焦位置に達しても有効な演算結果が得られなかったと
きは、AFNG処理に入り、AFNGフラグに“1”を
セットしてVDDループ処理にリターンし、S217か
らパワーダウン処理に抜ける(S317:NO、S31
9:YES、S391)。
【0058】以上は、最初から有効な演算結果が得られ
なかった場合の処理であるが、一度有効な演算結果が得
られ、レンズ駆動したが合焦せず、その後再積分処理で
有効な演算結果が得られなかったときは、S385から
AFNG処理に入り、AFNGフラグに“1”をセット
してVDDループ処理にリターンし、S217からパワ
ーダウン処理に抜ける(S385:NO、S391)。
【0059】以上の処理を繰り返している間に、演算・
制御回路23のハードタイマによって定期的に強制的に
割り込む割込み処理について、図10を参照して説明す
る。まず、移動量検出器19が検出した、焦点調節レン
ズ群12の基準位置からの移動量データ(カウンタ値)
を入力する(S401)。この移動量データが、Δdと
なる。この移動量データに基づいて、物体距離aを演算
によって求める(S403)。そして、求めた物体距離
を、表示装置17に表示する(S405)。
【0060】AFスイッチの状態を入力し、オフしてい
たらAFモードではないので、マニュアルフォーカスモ
ードを表示し、さらに非合焦表示してリターンする(S
407、S409:NO、S411、S413)。AF
スイッチがオンしていたらAFモードなのでAFモード
である旨を表示し(S407、S409:YES、S4
15)、合焦フラグをチェックして、“1”であれば合
焦である旨を表示し(S417:YES、S419)、
“0”であれば非合焦である旨を表示する(S417:
NO、S421)。
【0061】以上の割込みによる表示処理によって、オ
ートフォーカス、マニュアルフォーカスにかかわらず、
現在合焦している物体距離を、視野内の表示部17aに
表示できる。ここで、作業者は、オートレベル10の視
準望遠鏡を覗いて物体を観察する場合、作業者の視覚の
分解能、焦点調節機能の働きによって、完全に合焦して
いなくても、多少のデフォーカス量が存在していても合
焦と感じる。したがって、自動焦点調節において、正確
に合焦しなくても、作業者が合焦と感じる程度のデフォ
ーカス量があっても、合焦とみなして焦点調節処理を終
了している。そうすれば、焦点調節に要する時間が短縮
され、またいわゆるハンチングも防止できる。
【0062】しかし、このようなデフォーカス量が存在
した状態で焦点調節レンズ群12の位置に基づいて物体
距離を求めると、物体距離の誤差が大きくなる。そこで
本発明の第2の実施の形態では、自動焦点調節において
合焦とみなすデフォーカス量を一定範囲に設定する一
方、物体距離を求めるときは、そのデフォーカス量も考
慮して物体距離を求めることとした。
【0063】図11には、本発明の第2の実施の形態の
距離表示処理2に関するフローチャートを示してある。
この距離表示は、図10に示した距離表示処理と同様
に、タイマーによって定期的に強制割込みによって走
る。
【0064】この処理に入ると、まず、計算回数をクリ
アする(S501)。この計算回数は、デフォーカス量
を計算する回数を規制するカウンタである。次に、移動
量検出器19からレンズ位置カウンタ値を入力し、AF
センサデータを入力して、デフォーカス量を計算する
(S503、S505)。
【0065】次に、合焦フラグをチェックし、合焦フラ
グに“1”がセットされていれば、計算回数に1を加算
して、計算回数がN回になっていなければS505に戻
る(S507:YES、S508、S509:NO、S
505)。つまり、合焦しているときには、デフォーカ
ス量の演算を複数回繰り返して、デフォーカス量の算出
精度を高めるのである。N回デフォーカス量を演算した
ら、演算したデフォーカス量を平均化して、レンズ位置
データを補正してからS515に進む(S509:YE
S、S511、S513、S515)。また、合焦して
いないときにはS515に飛ぶ(S507:NO、S5
15)。
【0066】S515では、レンズ位置カウンタ値およ
びレンズ位置補正データに基づいて物体距離aを計算す
る。そして、計算した物体距離aを表示装置17、また
は172によって視野内に表示する(S517)。
【0067】さらに、合焦フラグをチェックして、合焦
しているときには合焦表示し(S519:YES、S5
21)、合焦していないときには非合焦表示する(S5
19:NO、S523)。そして、AFスイッチの状態
を入力し、AFモード(AFスイッチオン)であればA
Fモードを表示してリターンし(S527:YES、S
529)、AFモードでなければ(AFスイッチオフ)
MFモード表示を行い(S527:NO、S531)、
デフォーカス量が有効であればデフォーカス方向、デフ
ォーカス量表示を行ってリターンし(S533:YE
S、S535)、デフォーカス量が有効でなければその
ままリターンする(S533:NO)。
【0068】以上の通り本発明の第2の実施の形態によ
れば、焦点調節レンズ群12の位置だけでなく、AFセ
ンサ21によって検出したデフォーカス量を使用して物
体距離を検出するので、より正確な物体距離を検出し、
表示できる。また、実施例の一つでは、デフォーカス方
向およびデフォーカス量を表示するので、正確に合焦し
ているかどうか、ピント誤差がある場合には前ピンか後
ピンか、およびそのピント誤差量を知ることができる。
【0069】以上、図示実施の形態では、距離情報を視
野内に表示したが、表示位置は視野に限定されず、光学
機器の外部に設けてもよい。また、図示実施の形態では
本発明をオートレベルの一つに適用しているが、本発明
は、トランシット、トータルステーションなど他の測量
機器にも適用でき、さらに望遠鏡、双眼鏡などの望遠光
学系にも適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
焦点調節用レンズ群の移動によって焦点調節する光学機
器において、焦点調節用レンズ群の位置から物体距離を
求めて、その物体距離を観察視野内に表示するので、作
業者は、物体を観察しながらその物体距離を簡単に知る
ことができる。請求項13に記載の本発明はさらに、デ
フォーカス量を検出する手段を備え、焦点調節レンズ群
位置を、デフォーカス量検出手段が検出したデフォーカ
ス量で補正するので、より正確な物体距離を検出でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したオートレベルの一実施の形態
の主要構成を示す図である。
【図2】同実施の形態における視野の一実施例を示す図
である。
【図3】本発明を適用したオートレベルの別の実施の形
態の主要構成を示す図である。
【図4】同実施の形態において物体距離を求める原理を
説明する図である。
【図5】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(スタート)を示す図である。
【図6】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(VDDループ)を示す図である。
【図7】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(AF処理)を示す図である。
【図8】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(パルス計算)を示す図である。
【図9】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャート(駆動方向チェック)の一部を示す図であ
る。
【図10】同オートレベルの距離表示処理に関するフロ
ーチャートを示す図である。
【図11】同オートレベルの距離表示2処理に関するフ
ローチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 オートレベル 12 焦点調節レンズ群 13 補償光学系 16 分岐光学系 17 視野内表示装置(表示手段) 172 視野内表示装置(表示手段) 19 移動量検出器(レンズ位置検出手段) 20 焦点検出系 21 AFセンサユニット(焦点検出手段) 23 演算・制御回路(距離検出手段) 27 AF開始スイッチ 29 AFスイッチ 30 焦点調節レンズ群駆動系(レンズ駆動手段) 31 AFモータ 32 クラッチ内蔵減速機構 34 フォーカス操作ノブ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点調節レンズ群を有する対物光学系に
    よって形成された像を観察する観察光学系を備えた光学
    機器において、 前記焦点調節レンズ群の位置を検出するレンズ位置検出
    手段;前記レンズ位置検出手段で検出した前記焦点調節
    レンズ群の位置に基づいて物体距離を求める距離検出手
    段;および、 前記距離検出手段が検出した物体距離を表示する表示手
    段;を備えたことを特徴とする光学機器の表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記距離情報を前記観
    察光学系の視野内に表示する視野内表示手段であること
    を特徴とする請求項1に記載の光学機器の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記光学機器は、物体側から順に、固定
    の対物レンズ群、可動の焦点調節レンズ群、正立光学系
    および接眼レンズ群を備えた望遠鏡であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の光学機器の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記光学機器は、物体側から順に、固定
    の対物レンズ群、可動の焦点調節レンズ群、水平補償光
    学系、焦点板および接眼レンズ群を備えた、オートレベ
    ルの視準望遠鏡であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の光学機器の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、表示部を前記焦点板の
    周辺部に備えていることを特徴とする請求項4に記載の
    光学機器の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記光学機器は、前記水平補償光学系と
    焦点板との間に分岐光学系を有し、この分岐光学系にお
    いて反射によって分割された分割光束を受光して焦点状
    態を検出するAFセンサユニットと、このAFセンサユ
    ニットが検出した焦点状態に基づいて前記焦点調節レン
    ズ群を移動させるレンズ駆動手段を備えていることを特
    徴とする請求項5に記載の光学機器の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記視野内表示手段は、前記距離情報
    を、前記分岐光学系に向けて射出し、前記分岐光学系に
    より反射されて前記焦点板の周辺領域に投影する投影光
    学系を備えていることを特徴とする請求項6に記載の光
    学機器の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記光学機器は、前記焦点調節レンズ群
    を手動で移動させるマニュアル焦点調節操作手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1または6に記載の光学
    機器の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記距離検出手段は、前記焦点調節レン
    ズ群を移動させるなんらかの操作を受けたときに前記物
    体距離を検出して前記表示装置によって表示することを
    特徴とする請求項8に記載の光学機器の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記距離検出手段は、前記レンズ位置
    検出手段が検出した、前記焦点調節レンズ群の基準位置
    からの移動量に基づいて、前記物体距離を演算すること
    を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の光
    学機器の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記焦点調節レンズ群の位置と前記物
    体距離との関係をテーブルデータとして記憶した記憶手
    段を備え、前記距離検出手段は、前記テーブルデータか
    ら、前記レンズ位置検出手段が検出した前記焦点調節レ
    ンズ群の位置に対応した前記物体距離を選択することを
    特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の光学
    機器の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記AFセンサユニットおよびレンズ
    駆動手段を作動させるAF開始スイッチ手段を備え、前
    記距離検出手段は、前記AF開始スイッチ手段が操作さ
    れ、前記レンズ駆動手段が停止してから作動し、検出し
    た物体距離を前記表示装置によって所定時間表示するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の光学機器の表示装置。
  13. 【請求項13】 焦点調節レンズ群を有する対物光学系
    によって所定の焦点面に形成された像を観察する観察光
    学系を備えた光学機器において、 前記対物光学系と観察光学系との間に配置された分岐光
    学系;この分岐光学系によって分割された分割光束を受
    光して前記焦点面と等価位置におけるデフォーカス量を
    検出する焦点検出手段;この焦点検出手段によって検出
    されたデフォーカス量に基づいてそのデフォーカス量が
    小さくなる位置に前記焦点調節レンズ群を駆動するレン
    ズ駆動手段;前記焦点調節レンズ群の位置を検出するレ
    ンズ位置検出手段;前記レンズ位置検出手段が検出した
    レンズ位置および前記デフォーカス量に基づいて物体距
    離を検出する物体距離検出手段;および、 この物体距離検出手段が検出した物体距離を表示する表
    示手段;を備えたことを特徴とする光学機器の表示装
    置。
  14. 【請求項14】 前記表示手段は、前記距離情報を前記
    観察光学系の視野内に表示する視野内表示手段であるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の光学機器の表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記レンズ駆動手段は、前記焦点検出
    手段が検出したデフォーカス量の絶対値が所定値よりも
    小さくなったときに前記焦点調節レンズ群の移動を停止
    させることを特徴とする請求項13に記載の光学機器の
    表示装置。
  16. 【請求項16】 前記物体距離検出手段は、前記レンズ
    駆動手段が前記焦点調節レンズ群の移動を停止した後
    に、前記焦点検出手段を介して複数回デフォーカス量を
    演算し、平均化して物体距離を求めることを特徴とする
    請求項15に記載の光学機器の表示装置。
  17. 【請求項17】 前記表示手段は、前記距離情報の外
    に、少なくとも合焦/非合焦、デフォーカス方向および
    デフォーカス量情報の一つを表示すること、を特徴とす
    る請求項13に記載の光学機器の表示装置。
  18. 【請求項18】 前記光学機器は、物体側から順に、固
    定の対物レンズ群、可動の焦点調節レンズ群、正立光学
    系、分岐光学系および接眼レンズ群を備えた望遠鏡であ
    ることを特徴とする請求項13から17の何れか一項に
    記載の光学機器の表示装置。
  19. 【請求項19】 前記光学機器は、物体側から順に、固
    定の対物レンズ群、可動の焦点調節レンズ群、水平補償
    ・正立光学系、分岐光学系、焦点板および接眼レンズ群
    を備えた、オートレベルの視準望遠鏡であることを特徴
    とする請求項13から18のいずれか一項に記載の光学
    機器の表示装置。
  20. 【請求項20】 前記視野内表示手段は、前記焦点板の
    周辺部に表示部を備えていることを特徴とする請求項1
    9に記載の光学機器の表示装置。
  21. 【請求項21】 前記視野内表示手段は、前記距離情報
    を、前記分岐光学系に向けて射出し、前記分岐光学系に
    より反射されて前記焦点板の周辺領域に投影する投影光
    学系を備えていることを特徴とする請求項19に記載の
    光学機器の表示装置。
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