JPH09304687A - 望遠光学系の自動焦点装置 - Google Patents

望遠光学系の自動焦点装置

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JPH09304687A
JPH09304687A JP3941197A JP3941197A JPH09304687A JP H09304687 A JPH09304687 A JP H09304687A JP 3941197 A JP3941197 A JP 3941197A JP 3941197 A JP3941197 A JP 3941197A JP H09304687 A JPH09304687 A JP H09304687A
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JP
Japan
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focus
automatic
focus adjustment
optical system
automatic focusing
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Withdrawn
Application number
JP3941197A
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English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
信一 鈴木
Masahiro Nakada
昌広 中田
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焦点調節が容易で、操作性のよい望遠光学系の
自動焦点装置を提供すること。 【構成】焦点調節レンズ12を光軸に沿って移動して焦
点調節するオートレベル10;焦点調節レンズ12を介
して焦点状態を検出するAFセンサ21;焦点調節レン
ズ12を移動させるAFモータ31;AFセンサ21を
介して検出した焦点状態に基づいてAFモータ31を駆
動し、焦点調節レンズ12を移動させて焦点調節する演
算・制御回路23;および、この演算・制御回路23に
前記自動焦点調節処理を実行させるAF開始スイッチ2
7;を備え、演算・制御回路23は、AF開始スイッチ
27がオンしたときは、その後のAF開始スイッチ27
のオンオフにかかわらず、自動焦点調節処理が終了する
までその自動焦点調節処理を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、望遠光学系を備えた、例えばオ
ートレベル、トランシットなどの測量機器に適した自動
焦点装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】オートレベル、トランシッ
ト、セオドライトなどの測量機器は、基本的に、視準望
遠鏡と、水準器、回転角、俯仰角などを計測するスケー
ルなどを備えている。そして、視準望遠鏡を水平にセッ
トし、水平、垂直調整を行ない、視準点、あるいは視準
物体を視準する。
【0003】たとえば、オートレベルの視準望遠鏡は、
物体側から順に、対物レンズ、焦点調整レンズ及び接眼
レンズからなり、この焦点調整レンズは、物体距離に応
じて該物体像をレチクル(焦点板)上に結像させるべく
位置調節され、レチクルと重なった像が接眼レンズを介
して観察される。
【0004】たとえば、視準望遠鏡による物体距離範囲
が1m〜∞、焦点調整レンズが凹レンズのものは、焦点
調整レンズの移動距離は30mm前後となる。焦点調整レン
ズは、通常回転ノブの回転操作によって駆動されるが、
回転ノブの回転角に対して物体像の移動量(つまり焦点
調整レンズの移動量)を小さく設定すると、回転角に比
して物体像の移動量が小さい代わりにレンズの移動に時
間がかかる。逆に回転ノブの回転角に比して物体像の移
動量を大きくすると、回転角に比して物体像の移動量が
大き過ぎて、物体像をレチクル上で停止させるのが困難
になる。また物体が遠距離にあるときには、回転ノブを
僅かに回転させるだけ物体像が大きく前後動するのに対
し、物体が比較的近距離にあるときには、回転ノブの回
転量の割に物体像の移動量が小さくなり、物体像をレチ
クル上に移動させるのに要する回転ノブの回転量が多く
なり過ぎる。さらに、視準物体が前ピンなのか後ピンな
のかの判断ができないため、合焦方向と逆方向に回転ノ
ブを回転させてしまうこともある。いずれにしても、従
来のオートレベルは、焦点調節に長時間を要するという
問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような従来のオートレベ
ルなどの望遠鏡についての問題意識に基づき、焦点調節
が容易で、操作性のよい望遠光学系の自動焦点装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、焦点調節
レンズを光軸に沿って移動して焦点調節する望遠光学
系;この望遠光学系を介してその焦点状態を検出する焦
点検出手段;前記焦点調節レンズを移動させるレンズ移
動手段;前記焦点検出手段によって検出した焦点状態に
基づいて前記レンズ移動手段を駆動し、焦点調節レンズ
を移動させて焦点調節する制御手段;および、この制御
手段に前記自動焦点調節処理を実行させる外部操作手
段;を備え、前記制御手段は、前記外部操作手段が操作
されたときは、前記自動焦点調節処理が終了するまで自
動焦点調節処理を継続すること、に特徴を有する。この
構成によれば、作業者は、操作手段を操作するだけで自
動的に合焦するので、他の作業に専念できる。
【0007】前記焦点検出手段は、前記望遠光学系の予
定焦点面に対するデフォーカスを検出するデフォーカス
検出手段を使用し、前記制御手段に、前記自動焦点調節
処理において、前記焦点検出手段によって有効なデフォ
ーカスが検出できなかったときは、前記焦点調節レンズ
を、その移動可能な全範囲内において移動させながら前
記焦点検出手段によってデフォーカスを検知し、有効な
デフォーカスを検知したときは合焦状態を検知する合焦
位置まで前記焦点調節レンズを移動し、全移動範囲を移
動しても有効なデフォーカスを検知できなかったときは
自動焦点調節処理を停止する、サーチ処理を実行させ
る。このサーチ処理によって、大ぼけ状態で視準物体を
目視ではとらえられず、手動による調節が困難な場合で
も合焦が可能になる。
【0008】さらに、制御手段に、前記外部操作手段が
操作されて自動焦点調節処理を開始したときは、その後
の外部操作手段の操作にかかわらず、前記焦点検出手段
によって有効なデフォーカスを検知したときは前記焦点
検出手段によって合焦状態を検知するまで、あるいは前
記焦点検出手段によって適正なデフォーカスを検出でき
なかったときは前記サーチ処理を完了するまで自動焦点
調節処理を継続することで、より広範囲での合焦が可能
になる。前記外部操作手段としてスイッチ手段を使用
し、前記制御手段に、このスイッチ手段がオンしたとき
に前記自動焦点調節処理を開始し、その後このスイッチ
手段がオフしても前記自動焦点調節処理を継続すること
で操作性が向上する。また、外部操作手段をスイッチ手
段で構成し、前記制御手段に、このスイッチ手段がオフ
からオンする毎に、前記自動焦点調節処理を実行してい
ないときには自動焦点調節処理を開始し、自動焦点調節
処理実行中のときは自動焦点調節処理を終了させる構成
にできる。そして、一旦スイッチ手段が操作されて自動
焦点調節処理を開始したら、その後のスイッチ手段の操
作にかかわらず自動焦点調節処理を継続するか、スイッ
チ手段が操作されるごとに自動焦点調節処理を開始、終
了させる構成かを選択可能にすることで、使用者の要望
に応じて使い勝手がよくなる。
【0009】さらに、自動焦点調節処理によって前記焦
点調節レンズを合焦位置に移動できないと判断したとき
は、前記焦点調節レンズを所定位置まで移動して前記自
動焦点調節処理を終了する構成とすれば、自動焦点調節
ができなかったときでも、所定距離の物体に対しては合
焦させることができる。この場合の所定位置を使用者が
予め設定可能に、あるいは過焦点距離位置とすれば、自
動合焦不能な悪条件下でも、自動焦点調節処理終了後に
おける対象物に対するボケが小さくなり、その後の手動
での焦点調節が容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は、本発明の自動焦点調節装置を適用したオ
ートレベルの一実施の形態を示す図である。オートレベ
ル10は、物体側から、正の視準用対物レンズ11、負
の焦点調節レンズ12、水平補償光学系13、第1焦点
板14aと第2焦点板14bからなる焦点板(焦点面)
14、及び正の接眼レンズ15を備えている。
【0011】水平補償光学系13は、周知のもので、第
1コンペプリズム13a、コンペミラー13b及び第2
コンペプリズム13cとを有する左右対称形状をしてい
て、図示しないが、紐体を介して軸に吊り下げられてい
る。コンペミラー13bと第1、第2コンペプリズム1
3a、13cとの角度は、絶対値が等しく符号が反対の
例えば30゜をなしている。この角度は、紐体の長さ等
の要素によって異なる。この水平補償光学系13は、対
物レンズ11と焦点調節レンズ12の光軸を略水平(例
えば水平から10〜15分程度傾斜した状態)にセット
すると、第1コンペプリズム13aへの入射光束は同じ
ズレ量だけ水平からズレるが、第1コンペプリズム13
a、コンペミラー13b及び第2コンペプリズム13c
で反射して射出する光束は、実質的に水平となる。
【0012】焦点調節レンズ12にはラック12aが固
定されており、このラック12aにピニオン12bが噛
み合っている。このピニオン12bを回転させて焦点調
節レンズ12を光軸に沿って移動させることにより、対
物レンズ11と焦点調節レンズ12によって形成される
物体9の像の位置を光軸に沿って平行移動させることが
できる。作業者は、焦点板14上に結像された物体像
を、焦点板14上に描いた視準線等と一緒に接眼レンズ
15によって観察する。
【0013】対物レンズ11から焦点板14に至る光路
中に、該光路を分岐させる分岐光学素子(ハーフミラ
ー)18を配置し、その結果形成された分岐光学系中
に、焦点板14の等価面14Aにおける焦点状態(結像
状態)を検出する焦点検出系20を設け、さらにこの焦
点検出系20の出力に基づいて焦点調節レンズ12を駆
動する焦点調節レンズ駆動系30を設けている。
【0014】等価面14Aの焦点状態を検出する焦点検
出系20は、等価面14Aの近傍に配置したAFセンサ
21を有し、このAFセンサ21の出力に基づいて、合
焦、非合焦、前ピン、後ピン、デフォーカスを検出する
もので、具体的構成は種々知られている。本発明の実施
の形態のAFセンサ21は位相差法タイプのもので、等
価面14Aの物体像を、集光レンズおよび基線長だけ離
して配置した一対のセパレータレンズ(結像レンズ)に
よって分割して一対のCCDラインセンサ上に再結像す
る。CCDラインセンサは多数の光電変換素子を有し、
各光電変換素子が、受光した物体像を光電変換して光電
変換した電荷を積分(蓄積)し、積分した電荷をAFセ
ンサデータとして出力し、プリアンプ22で増幅して演
算・制御回路23に入力する。演算・制御回路23は、
一対のAFセンサデータに基づいて、所定のデフォーカ
ス演算によってデフォーカス量を算出する。本発明の実
施の形態ではさらに、デフォーカス量に基づいて、デフ
ォーカス量が0になる位置まで焦点調節レンズ12を移
動するのに必要なAFモータ31の駆動方向および駆動
量(エンコーダ33の出力パルス(以下「AFパル
ス」)数)を算出する。このAFパルス数は、演算・制
御回路23が内蔵するAFパルスカウンタ23aにセッ
トされる。
【0015】演算・制御回路23は、演算したAFモー
タ31の回転方向およびAFパルスカウンタ23aにセ
ットしたAFパルス数に基づいてAFモータ駆動回路2
5を介してAFモータ31を駆動する。AFモータ31
の回転は、クラッチ内蔵減速機構32を介してピニオン
12bに伝達され、焦点調節レンズ12を移動する。A
Fモータ31の回転はエンコーダ33により検知され、
エンコーダ33の出力は演算・制御回路23がカウント
し、カウント値と、先に演算した回転量に基づいて速度
制御、停止制御などを行う。
【0016】演算・制御回路23は、この焦点検出系2
0と焦点調節レンズ駆動系30によって、対象物体に対
する焦点検出を行い、焦点調節レンズ12を光軸に沿っ
て移動してその対象物体に対して自動合焦する。
【0017】焦点検出系20は、スイッチとして、自動
焦点調節処理を開始するAF開始スイッチ27、焦点調
節に関するモードを変更するモードスイッチ28、およ
びAFモードであること(マニュアルフォーカスモード
ではないこと)を検知するAFスイッチ29を備えてい
る。
【0018】また、ピニオン12bは、マニュアルフォ
ーカス操作ノブ16による手動焦点調節と、焦点検出系
20および焦点調節レンズ駆動系30による自動焦点調
節のいずれか一方による駆動が可能である。つまり、オ
ートレベル10は、焦点検出系20の出力により焦点調
節レンズ12を駆動するオートフォーカスモードと、焦
点検出系20の出力によることなく手動で焦点調節レン
ズ12を駆動するマニュアルモードとに切替可能に構成
されている。
【0019】これらオートフォーカスモードとマニュア
ルモードとを切替える手段として、例えばマニュアルフ
ォーカス操作ノブ16を軸方向のいずれか一方に移動さ
せたときにマニュアルモードに切替わり、他方に移動さ
せたときにオートフォーカス(AF)モードに切替わる
ように構成してある。例えば、クラッチ内蔵減速機構3
2はAFモータ31と減速機構との接続を、マニュアル
フォーカス操作ノブ16がマニュアルモード位置に移動
されたときには遮断し、オートフォーカスモード位置に
移動されたときには接続する構成とする。クラッチ内蔵
減速機構32は、マニュアルフォーカス操作ノブ16と
減速機構との接続を、位置にかかわらず常時維持する構
成でもよく、オートフォーカス位置では切断する構成で
もよい。また、演算・制御回路23は、マニュアルフォ
ーカス操作ノブ16がオートフォーカスモードに切り換
わったことを、AFスイッチ29がオンしていることに
より知る。
【0020】このオートレベル10の自動焦点調節処理
について、図2から図6に示したフローチャートを参照
してより詳細に説明する。この処理は、オートレベル1
0に不図示のバッテリが装着されている状態で、演算・
制御回路23によって実行される。
【0021】本発明の実施の形態は、AF開始スイッチ
27がオンされると、その後AF開始スイッチ27がオ
フされても自動焦点調節処理を継続することに特徴の一
つを有する。さらに本発明の実施の形態は、選択によ
り、一旦自動焦点調節処理を開始すると、その後AF開
始スイッチ27がオフ/オンされても、自動焦点調節処
理を終了するまで(合焦するまで、または合焦不能であ
ることを検知するまで)自動焦点調節処理を継続する継
続するAF継続モードと、AF開始スイッチ27がオフ
からオンされる毎に、自動焦点調節処理を実行していな
いときは実行し、自動焦点調節処理を実行しているとき
は終了させるモードの選択が可能である。選択したモー
ドは、EEPROM6に書き込まれ、自動焦点調節処理の際に
演算・制御回路23に読み込まれる。この選択は、本発
明の実施の形態では使用者がモードスイッチ28の操作
によって行う構成であるが、予め組立時に選択して使用
者は選択できない構成にすることも可能である。
【0022】バッテリーが装着されると、演算・制御回
路23は、まず、ステップ(以下「S」と略する)10
1において、内部RAM、各入出力ポートなどをイニシ
ャライズしてからパワーダウン処理に進む。以後、バッ
テリーを再装着しない限り、S101は実行しない。
【0023】パワーダウン処理は、いわゆる待機処理で
あって、AF開始スイッチ27がオン操作されない間は
演算・制御回路23を除く各回路の電源をオフしてAF
開始スイッチ27が操作されるのを待ち、AF開始スイ
ッチ27がオン操作されると、電源(パワー)をオンし
て自動焦点調節処理を実行する。
【0024】パワーダウン処理では、まず、AF動作
(自動焦点調節処理)に関するフラグをクリア(0をセ
ット)し、動作を終了する(S111)。フラグとして
本実施例では、合焦したことを識別する合焦フラグ、自
動焦点調節ができなかったことを識別するAFNGフラ
グ、一度合焦した後の積分処理であることを識別する再
積分フラグ、焦点調節レンズ12を移動しながらの積分
処理であることを識別するサーチ中及びオーバーラップ
中フラグを有する。
【0025】AF動作に関するセット処理が終了する
と、AF開始スイッチ27がオンかどうかをチェックす
る(S113)。使用者が操作しない初期状態ではオフ
なので、AF開始スイッチメモリをOFFにする(OF
Fを書き込む)(S113、S115)。そして、パワ
ーオンかどうかをチェックするが、初期状態では各回路
に電源を供給していないパワーオフ状態なので、S11
3に戻って、S113、S115、S119の処理を繰
り返す。
【0026】AF開始スイッチ27がオンされたとき
は、次の処理を実行する。AF開始スイッチ27がオン
になったので、S113からS117に進み、AF開始
スイッチメモリがONかどうかをチェックするが、OF
Fのとき(1回目はOFF)はS123に進んで、AF
開始スイッチメモリをONにする(ONを書込む)(S
123)。そして、AFスイッチ29の状態を入力し
て、AFスイッチ29がオンしていればAFモードなの
で、パワーをONして各回路に電力を供給し、VDDル
ープ処理を実行する(S125、S127)。AFスイ
ッチ29がオフしていればマニュアルフォーカスなの
で、パワーダウン処理(S111)に戻る(S12
5)。
【0027】VDDループ処理は、自動焦点調節処理を
実行し、AF開始スイッチ27の状態を検知しながら、
合焦するか、合焦不能であると判断されたらパワーダウ
ン処理に戻る処理である。VDDループ処理に入ると、
再度AFスイッチ29の状態を入力して、オンしている
ことを条件に処理を進めるが、オフしているときはマニ
ュアルフォーカスなのでパワーダウン処理に戻る(S2
01、S203)。以下、AFスイッチ29がオンして
いるものとして説明する。
【0028】AFスイッチ29がオンしているときは、
デフォーカスを検出して焦点調節レンズ12を合焦位置
まで移動するAF処理を実行し(S205)、処理途中
で定期的にAF開始スイッチ27がオンしているかどう
かをチェックする(S207)。1回目のチェックで
は、通常AF開始スイッチ27はオンのままなので、A
F開始スイッチメモリがONかどうかをチェックする
が、S123でONにされているので、合焦フラグ、A
FNGフラグのチェックを行う(S211、S213、
S215)。AF処理途中で、合焦とも、合焦不能とも
判定できていない場合は、合焦フラグ、AFNGフラグ
ともにクリアされているので、S201に戻る。そし
て、合焦して合焦フラグに1がセットされるか、合焦不
能でAFNGフラグに1がセットされるまでS201、
S203、S205、S207、S211、S213、
S215の処理を繰り返す。ここで、AF開始スイッチ
27がオフされると、S207からS209に進んでA
F開始スイッチメモリにOFFを書込む処理を経て、合
焦フラグ、AFNGフラグチェック処理(S213、S
215)からS201に戻る。
【0029】通常は、S205のAF処理によって焦点
調節レンズ12が合焦位置まで移動されるので、合焦フ
ラグに1がセットされパワーダウン処理に戻り(S21
3)、AF動作を終了する(S111)。また、視準物
体が静止していなかった場合、あるいは暗すぎた、コン
トラストが低すぎた場合など、何らかの事情で合焦でき
なかったときも、AFNGフラグに1をセットしてパワ
ーダウン処理に戻り(S215)、AF動作を終了する
(S111)。
【0030】また、VDDループ処理中に、AF開始ス
イッチ27がオフされてから再びオンされると、S20
7からS211に進むが、最初はAF開始スイッチメモ
リがOFFなのでS211からS217に進んでAF開
始スイッチメモリにONを書き込み、AF開始スイッチ
再オン(ON)時停止モードかどうかをチェックする
(S219)。
【0031】AF開始スイッチ再オン時停止モードは、
AF開始スイッチ27がオンされるごとに、自動焦点調
節処理を実行していなければ自動焦点調節処理を実行
し、自動焦点調節処理を実行していれば自動焦点調節処
理を停止する処理である。AF開始スイッチ再オン時停
止モードでない場合は、一度AF開始スイッチ27がオ
ンされたら、合焦するか、合焦不能でAFNGフラグに
1をセットするまでは、AF開始スイッチ27がオフさ
れようとも、再度オンされようとも処理を継続するモー
ドである。このチェックの論理は、操作者がモードスイ
ッチ28操作によって選択可能であり、選択結果はEEPR
OM6にメモリされている。
【0032】AF開始スイッチ再オン時停止なし、が選
択されているときは、モードチェック処理からS201
に戻る(S219)。そして、AF開始スイッチチェッ
ク時にAF開始スイッチ27がオンしていれば、AF開
始スイッチメモリがONであるかどうかをチェックし、
ONしていれば合焦フラグチェック、AFNGフラグチ
ェック処理を実行してS201に戻る(S211、S2
13、S215)。AF開始スイッチチェック時にAF
開始スイッチ27がオフしていれば、S207からS2
09に進んでAF開始スイッチメモリにOFFを書込
み、合焦フラグチェック、AFNGフラグチェック処理
を実行してS201に戻る(S209、S213、S2
15)。
【0033】このようにAF開始スイッチ再オン時停止
が選択されていないときは、一旦AF開始スイッチ27
がオンされると、合焦するまで、あるいは合焦不能であ
ることが検知されるまで自動焦点調節処理を繰り返すの
で、作業者は自動焦点調節処理に煩わされず、測量作業
を実行できる。
【0034】また、VDDループ処理中にAFスイッチ
29がオフすると、つまりマニュアルフォーカス操作ノ
ブ16がマニュアルフォーカス位置に移動されると、S
203からパワーダウン処理に戻り、AF処理を終了す
る。
【0035】AF開始スイッチ再オン時停止が選択され
ているときは、AF開始スイッチ27が一度オフされ
て、オンされると、一回目の処理でS207からS21
1、S217に進んでAF開始スイッチメモリにONが
書込まれ、S219からパワーダウン処理に戻る。
【0036】パワーダウン処理に戻るとAF動作を終了
し、通常は、1回目のパワーダウン処理中もAF開始ス
イッチ27はオン状態を維持されている。したがって、
AF開始スイッチ27がオン、AF開始スイッチメモリ
がON、パワーがONなので、S111、S113、S
117、S119からS121に進んでパワーをオフす
る。そして、AF開始スイッチ27がオンされている間
は、S113、S117、S119、S113のループ
処理を繰り返す。AF開始スイッチ27がオフされる
と、S113からS115に進んでAF開始スイッチメ
モリにOFFを書込み、S119、S113に戻るルー
プ処理を繰り返す。このループ処理中にAF開始スイッ
チ27がオンされると、S113から、S117、S1
23に進み、S125、S127を経てVDDループ処
理に入る。
【0037】以上の通り、AF開始スイッチ再オン時停
止が選択されているときは、AF開始スイッチ27がオ
フからオンされるごとに、自動焦点調節処理を実行して
いないときは自動焦点調節処理を実行し、自動焦点調節
処理を実行していたときは自動焦点調節処理を停止する
切り換わり処理を繰り返す。
【0038】次に、S205のAF処理の詳細につい
て、図4から図6に示したフローチャートを参照して説
明する。AF処理に入ると、オーバラップ中フラグ、サ
ーチ中フラグ、再積分フラグのチェックを行うが(S3
01、S303、S305)、1回目のときは全てS1
11でクリアされたままなので、AFセンサに積分を開
始させ、積分結果をAFセンサデータとして入力し、デ
フォーカス演算を実行する(S307)。なお、デフォ
ーカス演算では、公知の通り、一対のAFセンサデータ
から相関度を求め、相関度からデフォーカス方向(前ピ
ンか後ピンか)、およびデフォーカス量を算出する。
【0039】そして、この演算結果が有効かどうかをチ
ェックする。視準物体のコントラストが低すぎる場合、
繰り返し模様の場合、被写体輝度が低すぎる場合など
に、演算結果が無効になる場合がある。通常は有効な演
算結果が得られるので、演算結果が有効である場合につ
いて最初に説明する。
【0040】演算結果が有効のときは、合焦チェック処
理を行い、合焦していれば合焦フラグに1をセットし、
非合焦であれば合焦フラグに0をセットする(S32
1)。この実施の形態で合焦と判断するのは、デフォー
カス量が所定量以下のときである。
【0041】合焦していればVDDループ処理にリター
ンしてS207以降の処理を実行し、非合焦のときはパ
ルス計算処理に進む(S323)。
【0042】パルス計算処理は、有効なデフォーカス量
に基づいてAFパルス数、つまり、デフォーカス量が0
になる位置まで焦点調節レンズ12を移動させるのに必
要なAFモータ31の駆動量(エンコーダ33が出力す
るAFパルス数)を演算する処理である。
【0043】パルス計算処理に入ると、デフォーカス量
からAFモータ31の駆動方向およびAFパルス数を演
算する(S331)。このAFパルス数を演算・制御回
路23のAFパルスカウンタ23aにセットし、AFモ
ータ31をDC起動してパルスチェック処理を実行する
(S333、S335)。AFパルスカウンタ23aの
値は、エンコーダ33からAFパルスが1個出力される
ごとに1減算する。
【0044】パルスチェック処理は、AFパルスカウン
タ23aの値に応じて、AFモータ31の駆動速度を制
御する処理である。つまり、オーバーラップ積分禁止パ
ルス数よりも大きいときにはAFモータ31を高速駆動
して焦点調節レンズ12をより短時間で合焦位置に近づ
け、かつオーバラップ積分も実行し、オーバーラップ積
分禁止パルス数未満になったら高速駆動しつつもオーバ
ラップ積分を停止し、さらに一定速度制御開始パルス数
未満になったら、行き過ぎを防止するためにAFモータ
31を低速のPWM制御しつつ、カウンタ値が0になっ
たらAFモータ31を停止させる処理である。
【0045】パルスチェック処理に入ると、AFパルス
カウンタ23aの値とオーバラップ積分禁止パルス数を
比較し(S341)、カウンタ値の方が大きい間はS3
43に進んで、オーバラップ中フラグに1をセットし、
オーバーラップ積分をスタートさせて、AFセンサ21
からAFセンサデータを入力し、デフォーカス演算を実
行する(S345)。そして、有効な演算結果が得られ
たら、駆動方向チェック処理に進み、有効な演算結果が
得られなかったら、リターンする(S347)。
【0046】駆動方向チェック処理は、AFモータ31
駆動中の積分によって得られたAFセンサデータに基づ
いてAFパルス数を算出し、カウンタにセットするが、
駆動方向が変わった場合には、AFモータ31にブレー
キをかけて停止させる処理である。本実施例のブレーキ
は、AFモータ31の両極をショートさせて回転を停止
させる処理である。
【0047】駆動方向チェック処理に入ると、オーバラ
ップ中フラグに1をセットし、サーチ中フラグに0をセ
ットして、焦点調節レンズ12の前回と今回の駆動方向
を、演算結果から比較する(S361、S363)。通
常は同方向なので、積分中間点におけるAFパルス数を
算出して、算出した値をカウンタにセットしてリターン
する(S363、S365)。駆動方向が変わったとき
は、AFモータ31にブレーキをかけて停止し、オーバ
ーラップ中フラグに0をセットし、再積分フラグに1を
セットしてVDDループ処理にリターンする(S36
3、S367、S369、S371)。
【0048】VDDループ処理にリターンするとS20
7以降の処理を実行し、再びAF処理に入る。駆動方向
が変わっていないときは、オーバーラップ中フラグに1
がセットされているので、S301からパルスチェック
処理に入り、カウンタ値がオーバラップ禁止パルス数よ
りも少なくなるまで、S341からS347、駆動方向
チェック処理のS361からS365を経てS205に
リターンして、パルスチェック処理に戻る処理を繰り返
す。
【0049】そして、以上の処理中に通常は、合焦位置
まで駆動するためのAFパルス数が減少し、オーバラッ
プ積分禁止パルス数よりも少なくなって、パルスチェッ
ク処理のS341からS349に進む。
【0050】S349からS355の処理は、算出した
AFパルス数分の駆動を終了してAFモータ31を停止
させる処理である。S349に進むと、AFパルス数が
一定速度制御開始パルス数未満になるのを待ち、未満に
なったら、残りのAFパルス数に応じてAFモータ31
を低速制御して、AFパルス数が0でAFモータ31を
停止するように制御する(S349、S351、S35
3)。そして、AFモータ31を停止したら、オーバー
ラップ中フラグに0をセットし、再積分フラグに1をセ
ットしてVDDループ処理にリターンする(S353、
S355)。
【0051】VDDループ処理に戻り、次にS205に
入ったときは、オーバーラップ中フラグおよびサーチ中
フラグには0がセットされ、再積分フラグには1がセッ
トされているので、S305から再積分処理に入る。S
363のチェックで駆動方向が変わっていた場合も同じ
である。
【0052】再積分処理は、デフォーカス量を求めて合
焦状態にあるかどうかをチェックし、合焦しているとき
には合焦フラグに1をセットし、合焦していないときは
再度AFパルスを計算し、レンズを駆動する処理であ
る。ここで合焦フラグに1がセットされ、VDDループ
処理にリターンすると、S213からパワーダウン処理
に抜け、AF動作を終了し、AF開始スイッチ27がオ
ンするのを待つ待機状態になる。
【0053】以上は、正常に合焦した場合の処理である
が、合焦が困難な場合、及び合焦不能の場合も、合焦不
能な状態でVDDループ処理を抜けてパワーダウン処理
に戻る。
【0054】合焦が困難な場合および合焦不能な場合の
AF処理について説明する。AF処理に入ると、1回目
はS307の積分スタート、AFセンサーデータ入力、
デフォーカス演算処理を実行する(S301、S30
3、S305)。ここで、物体のコントラストが低すぎ
るなどの理由で有効なデフォーカス量を求めることがで
きなかったときは、S309からサーチ積分処理に入
る。
【0055】サーチ積分処理は、有効なデフォーカス量
が得られるように、AFモータ31を至近距離合焦位置
から無限遠合焦位置まで駆動しながら積分、デフォーカ
ス演算を実行する処理である。このサーチ積分処理によ
っても有効なデフォーカス量が得られなかったときは、
AFNGフラグに1をセットしてリターンし、S215
からパワーダウン処理に戻る。
【0056】サーチ積分処理(サーチ処理)に入ると、
まず、AFモータ31を、サーチ駆動(まず、近距離合
焦方向に駆動)し、サーチ中フラグに1をセットして、
AFセンサ21に積分をスタートさせ、積分が終了した
ら積分値をAFセンサデータとして取り込み、デフォー
カス演算によってデフォーカス量を求める(S311、
S313、S315)。ここで有効なデフォーカス量が
求まれば駆動方向チェックに抜けるが(S317)、求
められなかったときは、VDDループ処理にリターンし
てS207からの処理を実行する(S317、S31
9)。AFモータサーチ駆動とは、AFモータ31をま
ず近距離合焦位置方向に駆動し、焦点調節レンズ12が
近距離側移動端点に到達して停止したら、AFモータ3
1を無限遠合焦位置方向に反転して焦点調節レンズ12
が無限遠側移動端点に到達して停止したら、AFモータ
31を停止する処理である。このサーチ駆動途中に有効
な演算結果が得られたら、そのデフォーカスに基づく駆
動に戻る。
【0057】VDDループ処理に戻って再びS205に
入ると、オーバーラップフラグはクリアされ、サーチ中
フラグには1がセットされているので、S303からサ
ーチ積分処理に入り、S313からのサーチ積分処理を
実行する。そして、焦点調節レンズ12が無限遠合焦位
置に達しても有効な演算結果が得られなかったときは、
AFNG処理に入り、AFNGフラグに1をセットして
VDDループ処理にリターンし、S215からパワーダ
ウン処理に抜ける(S317、S319、S391)。
【0058】以上は、最初から有効な演算結果が得られ
なかった場合の処理であるが、一度有効な演算結果が得
られ、合焦でなくレンズ駆動した後、再積分処理で有効
な演算結果が得られなかったときは、S385からAF
NG処理に入り、AFNGフラグに1をセットしてVD
Dループ処理にリターンし、S215からパワーダウン
処理に抜ける(S385、S391)。
【0059】以上の本発明の実施の形態では、S215
のチェックにおいてAFNGフラグに1がセットされて
いたとき、つまり有効な演算結果が得られなかった場
合、あるいは合焦不能の場合には、そのまま、つまり焦
点調節レンズ12を特定位置に移動せずにパワーオフ処
理を行った。ところで、この望遠光学系をトランシッ
ト、レベルなどの測量機器の視準望遠鏡として使用し、
測定対象物として標準的なスタッフ(標尺)を使用して
測量する場合がある。標準的なスタッフの幅は50mmか
ら70mmあるから、このスタッフを距離10m程度に置
いて視準した場合、視準望遠鏡の視野内の焦点検出領域
との幅スタッフの結像幅との差は小さい。したがって、
自動焦点調節処理において、距離10m程度までは背景
によって生じる誤検出は少なく、10mよりも遠くなれ
ば、背景によって誤検出を生じやすくなる。また、距離
30m〜無限遠では被写界深度が深くなり、結像位置の
ズレ、すなわち像のボケ量が少なくなる。
【0060】そこで、合焦不能の場合には、使用頻度の
高い距離、例えば15〜20mの物体に合焦する所定位
置に焦点調節レンズ12を移動する。この距離の物体に
合焦させておけば、この距離範囲に置いたスタッフはあ
まりボケることなく結像するので、使用者は望遠光学系
の視野内においてスタッフを容易に視認でき、見失うこ
とがなくなる。したがって、自動測距不能の場合でも、
対象物が完全にぼけてしまって、肉眼によるマニュアル
ピント調節作業に長時間を要することもなくなる。ま
た、焦点調節レンズ12をその望遠光学系の過焦点距離
に対応する位置に移動すれば、過焦点距離から遠方の対
象物は鮮明に観察できる。
【0061】図7には、以上の処理を実現するVDDル
ープ2処理のフローチャートを示してある。このVDD
ループ2処理は、図3に示したVDDループ処理の変形
により実現可能であるから、同一のステップには同一の
符号を付して説明を省略する。この実施の形態の特徴
は、S215のチェックにおいてAFNGフラグに1が
セットされていたとき、つまり有効な演算結果が得られ
なかった場合、あるいは合焦不能の場合には、焦点調節
レンズ12を所定位置まで移動させてからパワーダウン
処理に進むことに特徴を有する。また、この実施例は、
AF動作中にAF開始スイッチ27がオフ−オンされる
と、AF処理を終了する(VDDループ2を抜ける)A
F開始スイッチ再ON時停止モードである。
【0062】S215のチェックにおいてAFNGフラ
グに1がセットされていたときには、AFモータ31を
無限遠合焦方向に駆動して焦点調節レンズ12をまず無
限遠に移動させる(S221)。そして、無限端に移動
したことを検出手段(不図示)によって検出したら、A
Fモータ31を近距離合焦方向に駆動して焦点調節レン
ズを所定位置まで移動してパワーダウン処理に戻る(S
223、S225)。無限遠端から所定位置までのAF
モータ31の駆動量はAFパルス数として設定し、エン
コーダ33によって検出する。
【0063】また、この実施の形態では、焦点調節レン
ズ12を一旦無限遠端に移動したが、逆に最近距離端ま
で移動してもよい。焦点調節レンズ12の位置が分かっ
ている場合は、その位置から直接所定位置まで移動させ
る構成にしてもよい。
【0064】さらに、所定位置を使用者が選択できる構
成にすることも可能であり、所定位置として過焦点距離
位置を設定することも可能である。使用者が選択できる
構成にすれば、予定する対象物のおよその距離を選択す
ることで、自動焦点調節不能な場合でも対象物のボケ量
をより小さくできるので、その後のマニュアル焦点調節
が容易になる。
【0065】また、以上の実施の形態では、クラッチ内
蔵減速機構32のクラッチを、マニュアル操作ノブ16
のスラスト移動によって断続する構成としたが、これを
電磁クラッチとし、電力が供給されていないときにはA
Fモータ31とクラッチ内蔵減速機構32の減速機構と
を切断し、電力が供給されている間だけ、AFモータ3
1とクラッチ内蔵減速機構32の減速機構とを接続する
構成とする。この構成によれば、AF処理を開始すると
きにS127でパワーオン処理が実行されて電力が供給
されると、電磁クラッチにも電力が供給されてAFモー
タ31とクラッチ内蔵減速機構32の減速機構とが接続
され、AFモータ31によって焦点調節レンズ12を駆
動しての自動焦点調節処理が可能になる。そして、自動
焦点調節処理を終了し、S121にてパワーオフ処理が
実行されて電力供給が遮断されると、電磁クラッチへの
電力供給も遮断されてAFモータ31とクラッチ内蔵減
速機構32の減速機構とが切断され、マニュアル操作ノ
ブ16のみによって自由にマニュアル焦点調節が可能に
なる。
【0066】以上、本発明の実施の形態では、本発明を
オートレベルの一つに適用したが、本発明はこれに限定
されず、トランシット、トータルステーションなど他の
測量機器にも適用でき、さらに望遠鏡、双眼鏡などの望
遠光学系にも適用できる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
自動焦点調節装置を備えた望遠光学系であって、外部操
作手段が操作されると、自動焦点調節処理が終了するま
で自動焦点調節処理を継続するので、使用者は、焦点調
節操作に煩わされることなく、望遠光学系による観察な
ど、焦点調節以外の作業に専念できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したオートレベルの一実施の形態
の主要構成を示す図である。
【図2】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(スタート)を示す図である。
【図3】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(VDDループ)を示す図である。
【図4】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(AF処理)を示す図である。
【図5】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(パルス計算)を示す図である。
【図6】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャート(駆動方向チェック)の一部を示す図であ
る。
【図7】同オートレベルの自動焦点調節処理におけるV
DDループの別の実施の形態をフローチャート(VDD
ループ2)で示す図である。
【符号の説明】
10 オートレベル 12 焦点調節レンズ 20 焦点検出系 21 AFセンサ(焦点検出手段) 23 演算・制御回路(制御手段) 27 AF開始スイッチ 28 モードスイッチ 29 AFスイッチ 30 焦点調節レンズ駆動系 31 AFモータ 32 クラッチ内蔵減速機構

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点調節レンズを光軸に沿って移動して
    焦点調節する望遠光学系;この望遠光学系を介してその
    焦点状態を検出する焦点検出手段;前記焦点調節レンズ
    を移動させるレンズ移動手段;前記焦点検出手段によっ
    て検出した焦点状態に基づいて前記レンズ移動手段を駆
    動し、焦点調節レンズを移動させて自動焦点調節する制
    御手段;および、 この制御手段に前記自動焦点調節処理を実行させる外部
    操作手段;を備え、 前記制御手段は、前記外部操作手段が操作されたとき
    は、その後の外部操作手段の操作にかかわらず、前記自
    動焦点調節処理が終了するまで自動焦点調節処理を継続
    すること、を特徴とする望遠光学系の自動焦点装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の望遠光学系の自動焦点
    装置において、前記焦点検出手段は、前記望遠光学系の
    予定焦点面に対するデフォーカスを検出するデフォーカ
    ス検出手段であって、前記制御手段は、前記自動焦点調
    節処理において、前記焦点検出手段によって有効なデフ
    ォーカスが検出できなかったときは、前記焦点調節レン
    ズを、その移動可能な全範囲内において移動させながら
    前記焦点検出手段によってデフォーカスを検知し、有効
    なデフォーカスを検知したときは合焦状態を検知する合
    焦位置まで前記焦点調節レンズを移動し、全移動範囲を
    移動しても有効なデフォーカスを検知できなかったとき
    は自動焦点調節処理を停止する、サーチ処理を実行する
    こと、を特徴とする望遠光学系の自動焦点装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の望遠光学系の
    自動焦点装置において、前記制御手段は、前記外部操作
    手段が操作されて自動焦点調節処理を開始したときは、
    その後の外部操作手段の操作にかかわらず、前記焦点検
    出手段によって有効なデフォーカスを検知したときは前
    記焦点検出手段によって合焦状態を検知するまで、ある
    いは前記焦点検出手段によって適正なデフォーカスを検
    出できなかったときは前記サーチ処理を完了するまで、
    自動焦点調節処理を継続することを特徴とする望遠光学
    系の自動焦点装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    望遠光学系の自動焦点装置おいて、前記外部操作手段は
    スイッチ手段であって、前記制御手段は、このスイッチ
    手段がオンしたときに前記自動焦点調節処理を開始し、
    その後このスイッチ手段の状態にかかわらず前記自動焦
    点調節処理を継続すること、を特徴とする望遠光学系の
    自動焦点装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3の何れか一項に記載の望
    遠光学系の自動焦点装置において、前記外部操作手段は
    スイッチ手段であって、前記制御手段は、このスイッチ
    手段がオフからオンする毎に、前記自動焦点調節処理を
    実行していないときには自動焦点調節処理を開始し、自
    動焦点調節処理実行中のときは自動焦点調節処理を終了
    すること、を特徴とする望遠光学系の自動焦点装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から3の何れか一項に記載の望
    遠光学系の自動焦点装置において、前記外部操作手段は
    スイッチ手段であって、前記制御手段は、このスイッチ
    手段がオンしたときに前記自動焦点調節処理を開始し、
    前記スイッチ手段がオフからオンする毎に、前記自動焦
    点調節処理実行中ではないときには自動焦点調節処理を
    開始し、自動焦点調節処理実行中のときは自動焦点調節
    処理を終了するモードとを選択する手段を備えたことを
    特徴とする望遠光学系の自動焦点装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6の何れか一項に記載の望
    遠光学系の自動焦点装置の制御手段は、前記自動焦点調
    節処理において前記焦点調節レンズを合焦位置に移動で
    きないと判断したときは、前記焦点調節レンズを所定位
    置まで移動してから前記自動焦点調節処理を終了するこ
    とを特徴とする望遠光学系の自動焦点装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に望遠光学系の自動焦点装置に
    おいて、前記所定位置は、過焦点距離位置であることを
    特徴とする望遠光学系の自動焦点装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に望遠光学系の自動焦点装置に
    おいて、前記所定位置は、使用者によって予め設定され
    た撮影距離に対応する位置であることを特徴とする望遠
    光学系の自動焦点装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9の何れか一項に記載の
    望遠光学系の自動焦点装置はさらに、 前記レンズ移動手段を外部操作力によって駆動する手動
    駆動手段;前記レンズ移動手段を駆動するモータ駆動手
    段;および、 このモータ駆動手段と前記レンズ移動手段とを断続する
    クラッチ手段;を備え、 前記制御手段は、常時は前記クラッチ手段を切断し、前
    記自動焦点調節を実行するときに前記クラッチ手段を接
    続して自動焦点調節処理中はこの接続状態を維持し、前
    記自動焦点調節を終了したときは前記クラッチ手段を切
    断すること、を特徴とする望遠光学系の自動焦点装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10の何れか一項に記載
    の望遠光学系の自動焦点装置は、測量機器に搭載されて
    いることを特徴とする望遠光学系の自動焦点装置。
JP3941197A 1996-02-28 1997-02-24 望遠光学系の自動焦点装置 Withdrawn JPH09304687A (ja)

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JP4179496 1996-02-28
JP8-59833 1996-03-15
JP5983396 1996-03-15
JP8-41794 1996-03-15
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047468A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Canon Inc オートフォーカス制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047468A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Canon Inc オートフォーカス制御装置
JP4732065B2 (ja) * 2005-08-10 2011-07-27 キヤノン株式会社 オートフォーカス制御装置

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