JP3486316B2 - 測量機の自動焦点装置 - Google Patents

測量機の自動焦点装置

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JP3486316B2
JP3486316B2 JP5966097A JP5966097A JP3486316B2 JP 3486316 B2 JP3486316 B2 JP 3486316B2 JP 5966097 A JP5966097 A JP 5966097A JP 5966097 A JP5966097 A JP 5966097A JP 3486316 B2 JP3486316 B2 JP 3486316B2
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信一 鈴木
昌広 中田
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ペンタックス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、望遠光学系を備えた、例えばオ
ートレベル、セオドライト、トランシットなどの測量機
器に適した自動焦点装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】オートレベル、トランシッ
ト、セオドライトなどの測量機器は、基本的に、視準望
遠鏡と、水準器、回転角、俯仰角などを計測するスケー
ルなどを備えている。そして、測量機器を水平にセット
し、視準望遠鏡で視準点、あるいは視準物体を視準す
る。
【0003】一般的な測量機器の視準望遠鏡は、物体側
から順に、対物レンズ、焦点調節レンズ及び接眼レンズ
を備え、この焦点調節レンズが、物体距離に応じて該物
体像をレチクル(焦点板)上に結像させるべく位置調節
(焦点調節)される。使用者は、レチクルと重なった像
を接眼レンズを介して観察する。
【0004】測量機器の視準望遠鏡は、物体距離範囲が
1m〜∞と一般の望遠鏡と比較して非常に広く、焦点調
節レンズが凹レンズのものは、焦点調節レンズの移動距
離は30mm前後となる。焦点調節レンズは、通常回転ノブ
の回転操作によって駆動されるが、回転ノブの回転角に
対して物体像の移動量(つまり焦点調節レンズの移動
量)を小さく設定すると、回転角に比して物体像の移動
量が小さい代わりにレンズの移動に時間がかかる。逆に
回転ノブの回転角に比して物体像の移動量を大きくする
と、回転角に比して物体像の移動量が大き過ぎて、物体
像をレチクル上で停止させるのが困難になる。また物体
が遠距離にあるときには、回転ノブを僅かに回転させる
だけ物体像が大きく前後動するのに対し、物体が比較的
近距離にあるときには、回転ノブの回転量の割に物体像
の移動量が小さくなり、物体像をレチクル上に移動させ
るのに要する回転ノブの回転量が多くなり過ぎる。さら
に、視準物体が前ピンなのか後ピンなのかの判断ができ
ないため、合焦方向と逆方向に回転ノブを回転させてし
まうこともある。いずれにしても、従来の測量機器は、
焦点調節に長時間を要するという問題があった。
【0005】そこで、測距装置に、いわゆるパッシブ型
の自動焦点装置を搭載することが考えられる。公知の位
相差式の自動焦点装置は、視準望遠光学系の光路を分岐
させて、分岐光路中において、物体光束を二分割し、そ
れぞれを再結像レンズで結像させ、その物体像を、結像
点板と等価な位置に配置されたCCDラインセンサで受
光するAFセンサを有している。そして、一対のCCD
ラインセンサが出力する像データから、CCDラインセ
ンサ上に形成された物体像の位相差(間隔)に基づいて
デフォーカス量を検知し、焦点調節している。
【0006】しかし、従来のAFセンサは、組立時の誤
差、あるいは湿度、温度などによって、設計値から光学
距離が変わったり、レンズの焦点位置が変わることがあ
る。このような場合には、CCDラインセンサ上に形成
される視準物体の位相が、本来の位相からずれてしま
い、デフォーカス量にプラスまたはマイナスの誤差を生
じてしまう。そのため、この誤差を含むデフォーカス量
に基づいて焦点調節を行なう焦点調節を行なって、その
視準物体には合焦しない、という問題を生じる。
【0007】
【発明の目的】本発明は、このような従来の測量機器の
問題意識に基づきなされたもので、機械的、光学的誤差
を使用者が簡単に補正できる自動焦点装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、測量機の
自動焦点装置であって、対物レンズ群と、焦点調節レン
ズ群とを備えた望遠光学系と、前記焦点調節レンズ群の
後方に配置された光束分割光学系と、前記光束分割光学
系によって分割された分割光路中に配置された、前記望
遠光学系の光軸を中心とした横長の領域から入射する光
束を二分割して形成される一対の物体像を受光する受光
手段と、該受光手段が受光した一対の物体像の位相差に
基づいてデフォーカス量を演算する演算手段と、該デフ
ォーカス量に基づいて前記焦点調節レンズ群を合焦位置
まで移動する電動駆動手段と、前記演算手段および電動
駆動手段を動作させるAF開始操作部材と、該AF開始
操作部材が操作され、前記演算手段および前記電動駆動
手段が動作して前記焦点調節レンズ群を合焦位置に移動
した後に、前記受光手段が受光した一対の物体像に基づ
いて前記演算手段が演算するデフォーカス量を補正する
補正値を、使用者が手動で設定可能な補正手段とを備
え、該補正手段によって前記補正値が設定された後に前
記AF開始操作部材が再び操作されたときは、前記演算
手段は前記補正手段によって設定された該補正値を加味
して、前記受光手段が受光した一対の物体像に基づいて
デフォーカス量を演算することに特徴を有する。この構
成によれば、自動焦点装置になんらかの誤差が発生して
も、その誤差を使用者自身簡単に補正できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は、本発明の自動焦点調節装置を適用したオ
ートレベルの一実施の形態を示す図である。オートレベ
ル10は、物体側から、正の視準用対物レンズ群11、
負の焦点調節レンズ群12、水平補償光学系13、焦点
板(焦点面)14、及び正の接眼レンズ群15を備えて
いる。
【0010】水平補償光学系13は、周知のもので、第
1コンペプリズム13a、コンペミラー13b及び第2
コンペプリズム13cとを有する左右対称形状をしてい
て、図示しないが、紐体を介して軸に吊り下げられてい
る。コンペミラー13bと第1、第2コンペプリズム1
3a、13cとの角度は、絶対値が等しく符号が反対の
例えば30゜をなしている。この角度は、紐体の長さ等
の要素によって異なる。この水平補償光学系13は、対
物レンズ群11と焦点調節レンズ群12の光軸を略水平
(例えば水平から10〜15分程度傾斜した状態)にセ
ットすると、第1コンペプリズム13aへの入射光束は
同じズレ量だけ水平からズレるが、第1コンペプリズム
13a、コンペミラー13b及び第2コンペプリズム1
3cで反射して射出する光束は、実質的に水平となる。
【0011】焦点調節レンズ群12には、レンズ移動手
段として、ラック12aが固定されており、このラック
12aにピニオン12bが噛み合っている。このピニオ
ン12bを回転させて焦点調節レンズ群12を光軸に沿
って移動させることにより、対物レンズ群11と焦点調
節レンズ群12によって形成される物体9の像の位置を
光軸に沿って平行移動させることができる。作業者は、
焦点板14上に結像された物体像を、焦点板14上に描
いたレチクル等と一緒に接眼レンズ15によって観察す
る。
【0012】対物レンズ群11から焦点板14に至る光
路中に、該光路を分岐させる分岐光学素子(ハーフミラ
ー)18を配置し、分岐光路中に、焦点板14の等価面
14Aにおける焦点状態(結像状態)を検出する焦点検
出系20を設け、さらにこの焦点検出系20の出力に基
づいて焦点調節レンズ群12を駆動する焦点調節レンズ
群駆動系30を設けている。焦点検出系20および焦点
調節レンズ群駆動系30の主要部は、基盤部17に収納
されている。
【0013】等価面14Aの焦点状態を検出する焦点検
出系20は、等価面14Aの近傍に配置したAFセンサ
21を有し、このAFセンサ21の出力に基づいてデフ
ォーカス量を検出するものである。本実施の形態のAF
センサ21は位相差法タイプのもので、図2に示したよ
うに、等価面14Aの物体像を、集光レンズ21aおよ
び基線長だけ離して配置した一対のセパレータレンズ
(結像レンズ)21bによって分割して一対のCCDラ
インセンサ21c上に再結像する。この一対のラインセ
ンサ21cに対する物体像の入射位置は、物体9の像が
共役面14A上に正確に結像しているとき(合焦)、共
役面14Aより前方に結像しているとき(前ピン)、及
び共役面14Aより後方に結像しているとき(後ピン)
とでそれぞれ異なり、かつ、合焦位置からのずれ量(デ
フォーカス量)も、一対のラインセンサ21c上への物
体像の結像位置によって判断できる。
【0014】CCDラインセンサ21cは、基準部を図
3に概要を示すように、多数の光電変換素子(受光素
子)を有し、各光電変換素子が、受光した物体像を光電
変換して光電変換した電荷を積分(蓄積)し、積分した
電荷を、AFセンサデータとして順番に出力する。
【0015】このラインセンサ21cは、焦点板14に
設けられたレチクルに対して、レチクルの視準軸が中央
(設計中心)に位置し、横線と平行かつその横線が中心
に位置するように配置してある。
【0016】しかし、組立誤差、あるいは、湿度、温度
変化などによって、AFセンサ21の光路が設計長から
伸縮してしまうことがある。このような場合は、一対の
視準物体の像が一対のCCDラインセンサ21c上にお
いて、設計上の位置よりも接近した位置に、あるいは離
反した位置に形成されてしまうので、実際のデフォーカ
ス量とはことなるデフォーカス量が算出されてしまう。
そのため、実際の視準物体の前後位置に合焦してしま
い、使用者はぼけた視準物体像しか観察できなくなる。
【0017】そこで本実施の形態では、デフォーカス量
を補正する補正手段を設けた。本実施の形態では、図4
に示すように、オフセットダイヤル35によってオフセ
ット(デフォーカス)値を選択する。選択されたオフセ
ット値が、演算によって算出されたデフォーカス値に加
減算される。オフセット値の設定は、使用者がこのオー
トレベル10を視準物体に向けて、AF開始スイッチ2
7をオン操作して自動焦点調節させる。このとき、使用
者は、接眼レンズ群15を介して観察した視準物体像が
ぼけて見えたときは、オフセットダイヤル35を回転さ
せて、AF開始スイッチ27をオン操作して自動焦点調
節させる。この操作を、視準物体像が鮮明に見えるま
で、つまり合焦するまで繰り返す。この操作によって、
視準物体に正確に自動合焦するようになる。
【0018】また、CCDラインセンサ21cに隣接し
て、物体像の明るさに応じて積分時間(受光時間)をコ
ントロールするモニターセンサ21dを備えている。こ
のモニターセンサ21dは、3個のモニターセンサM
1、M2、M3を備えている。AFセンサ21は、この
モニターセンサM1、M2、M3の出力を検知して、C
CDラインセンサ21cの積分時間、つまり、積分終了
をコントロールする。また、演算・制御回路23は、使
用するモニターセンサM1、M2、M3を選択できる。
【0019】一対のCCDラインセンサ21cが出力し
たAFセンサデータは、プリアンプ22で増幅して演算
・制御回路23に入力する。演算・制御回路23は、一
対のAFセンサデータに基づいて、デフォーカス演算に
よってデフォーカス量を算出する。本実施の形態ではさ
らに、デフォーカス量に基づいて、デフォーカス量が0
になる位置まで焦点調節レンズ群12を移動するのに必
要なAFモータ31の駆動方向および駆動量(エンコー
ダ33の出力パルス(以下「AFパルス」)数)を算出
する。
【0020】演算・制御回路23は、演算したAFモー
タ31の回転方向およびAFパルス数に基づいてAFモ
ータ駆動回路25を介してAFモータ31を駆動する。
AFモータ31の回転は、クラッチ内蔵減速機構32を
介してピニオン12bに伝達され、焦点調節レンズ群1
2を移動する。
【0021】AFモータ31の回転は、エンコーダ33
が出力するパルスによって演算・制御回路23が検知お
よびカウントし、そのカウント値と、先に演算によって
求めたパルス数に基づいて速度制御、停止制御などを行
う。この焦点検出系20と焦点調節レンズ群駆動系30
により、物体距離に応じて焦点調節レンズ群12が光軸
に沿って駆動され、自動合焦される。
【0022】焦点検出系20は、スイッチとして、自動
焦点調節処理を開始するAF開始スイッチ27、AFモ
ードであること(マニュアルフォーカスモードではない
こと)を検知するAFスイッチ29、及びオフセットダ
イヤル35を備えている。AF開始スイッチ27は、使
用者などによって押されるとオンし、押圧力が除かれる
と自動復帰(オフ)する押し釦スイッチである。
【0023】AFスイッチ29は、フォーカス操作ノブ
16の軸方向移動に連動し、フォーカス操作ノブ16が
押し込まれて自動焦点調節モードになったときにオンす
るスイッチである。オフセットダイヤル35は、湿度、
温度変化などによってAFセンサ21のレンズ系の焦点
位置が変化したり、光路長が変化してデフォーカス量に
誤差を生じるようになったときに、その誤差を補正する
ために使用者が操作可能なロータリースイッチ(図4参
照)である。
【0024】また、ピニオン12bは、フォーカス操作
ノブ16による手動焦点調節と、焦点検出系20および
焦点調節レンズ群駆動系30による自動焦点調節のいず
れか一方による駆動が可能である。つまり、オートレベ
ル10は、焦点検出系20の出力により焦点調節レンズ
群12を駆動するオートフォーカスモード(自動焦点調
節)と、焦点検出系20の出力によることなく手動でフ
ォーカス操作ノブ16を回転駆動して焦点調節レンズ群
12を移動するマニュアルモード(手動焦点調節)とに
切替可能に構成されている。
【0025】これらオートフォーカスモードとマニュア
ルモードとを切替える手段として、例えばマニュアルフ
ォーカス操作ノブ16を軸方向のいずれか一方に移動さ
せたときマニュアルモードに切替わり、他方に移動させ
たときオートフォーカス(AF)モードに切替わるよう
に構成してある。また、演算・制御回路23は、フォー
カス操作ノブ16がオートフォーカスモードに切り換わ
ったことを、AFスイッチ29がオンしていることによ
り知る。
【0026】このオートレベル10の自動焦点調節処理
について、図6から図13に示したフローチャートを参
照してより詳細に説明する。この処理は、オートレベル
10に不図示のバッテリが装着されている状態で、演算
・制御回路23によって実行される。
【0027】不図示のバッテリが装着されると、まず、
ステップ(以下「S」と省略する)101において、内
部RAM、各入出力ポートなどをイニシャライズしてか
らパワーダウン処理に進む。以後、バッテリが外され、
再装着されない限り、S101は実行しない。
【0028】パワーダウン処理は、いわゆる待機処理で
あって、AF開始スイッチ27がオン操作されない間は
演算・制御回路23を除く各回路の電源をオフしてAF
開始スイッチ27が操作されるのを待ち、AF開始スイ
ッチ27がオン操作されると、各回路の電源(パワー)
をオンしてAF処理(焦点調節処理)を実行する。
【0029】パワーダウン処理では、まず、AF動作
(焦点調節処理)に関するフラグをクリア(0をセッ
ト)し、動作を終了する(S111)。フラグとして本
実施例では、合焦したことを識別する合焦フラグ、自動
焦点調節ができなかったことを識別するAFNGフラ
グ、一度合焦した後の積分処理であることを識別する再
積分フラグ、焦点調節レンズ群12を移動しながらの積
分処理であることを識別するサーチ中およびオーバーラ
ップ中フラグ、有効なデフォーカス量が得られことを識
別するデフォーカスOKフラグを有する。
【0030】AF動作に関するリセット処理が終了する
と、AF開始スイッチ27がオンかどうかをチェックす
る(S113)。使用者が操作しない初期状態ではオフ
なので、AF開始スイッチメモリをOFFにする(OF
Fを書き込む)(S113、S115)。そして、パワ
ーオンかどうかをチェックするが、初期状態では各回路
に各回路の電源を供給していないパワーオフ状態なの
で、S113に戻って、S113、S115、S119
の処理を繰り返す。
【0031】AF開始スイッチ27がオンされたとき
は、次の処理を実行する。AF開始スイッチ27がオン
になったので、S113からS117に進み、AF開始
スイッチメモリがONかどうかをチェックするが、1回
目はOFFなので、S123に進んで、AF開始スイッ
チメモリをONにする(ONを書込む)(S123)。
そして、AFスイッチ29の状態を入力するが、AFス
イッチ29がオフしているときはマニュアル焦点調節モ
ードなのでパワーダウン処理に戻る(S125、S11
1)。AFスイッチ29がオンしているとき、つまり自
動焦点調節モードのときには、パワーをオンしてVDD
ループ処理に進む(S125)。
【0032】パワーダウン処理に戻ったときは、AF開
始スイッチメモリはONなので、AF開始スイッチ27
がオンしているときは、S113、S117、S119
からS121に進んでパワーをOFFして、AF開始ス
イッチ27がオフし、オンするのを待つ。AF開始スイ
ッチ27がオフしているときは、S113からS115
に進んでAF開始スイッチメモリにOFFを書込み、S
119からS121に進んでパワーをOFFし、AF開
始スイッチ27がオンするのを待つ。
【0033】VDDループ処理は、焦点調節処理を実行
し、AF開始スイッチ27の状態を検知しながら、合焦
するか、合焦不能であると判断されたらパワーダウン処
理に戻る処理である。VDDループ処理に入ると、再度
AFスイッチ29の状態を入力して、オンしていること
を条件に処理を進めるが、オフしているときはマニュア
ルフォーカスなのでパワーダウン処理に戻る(S20
1、S203)。以下、AFスイッチ29がオンしてい
るものとして説明する。
【0034】AFスイッチ29がオンしているときは、
デフォーカスを検出して焦点調節レンズ群12を合焦位
置まで移動するAF処理(焦点調節処理)を実行し(S
205)、処理途中で定期的にAF開始スイッチ27が
オンしているかどうかをチェックする(S207)。1
回目のチェックでは、通常AF開始スイッチ27はオン
のままなので、AF開始スイッチメモリがONかどうか
をチェックするが、S123でONにされているので、
合焦フラグ、AFNGフラグのチェックを行う(S21
1、S213、S215)。AF処理途中で、合焦とも
AF合焦不能とも判定できていない場合は、合焦フラ
グ、AFNGフラグともにクリア状態なので、S201
に戻る。
【0035】そして、合焦して合焦フラグに1がセット
されるか、合焦不能でAFNGフラグに1がセットされ
るまでS201、S203、S205、S207、S2
11、S213、S215の処理を繰り返す。この処理
中にAF開始スイッチ27がオフすると、S207から
S209に進んでAF開始スイッチメモリにOFFを書
込む処理を経て、合焦フラグ、AFNGフラグチェック
処理(S213、S215)からS201に戻る処理を
繰り返す。
【0036】通常は、S205のAF処理によって焦点
調節レンズ群12が合焦位置まで移動されるので合焦フ
ラグに1がセットされて、S213からパワーダウン処
理に戻り(S213)、AF動作を終了する(S11
1)。また、視準物体が静止していなかったとか、暗す
ぎた、コントラストが低すぎた場合など、何らかの事情
で合焦できなかったときは、AFNGフラグに1をセッ
トしてパワー処理に戻り(S215)、AF動作を終了
する(S111)。
【0037】パワーダウン処理に戻ると、AF開始スイ
ッチ27がオンしているときはAF開始スイッチメモリ
がONなので、S113、S117、S119からS1
21に進んでパワーをOFFし、AF開始スイッチ27
がOFFしているときは、S113からS115に進ん
でAF開始スイッチメモリにOFFを書込み、S119
からS121に進んでパワーをOFFし、AF開始スイ
ッチ27がオンするのを待つ。
【0038】いずれの場合もパワーダウン処理に戻る
と、パワーをOFFをOFFして演算・制御回路23以
外の周辺回路への電力供給を断つ。
【0039】また、VDDループ処理中に、AF開始ス
イッチ27がオフされてから再びオンされると、S20
7からS211に進むが、最初はAF開始スイッチメモ
リがOFFなのでS211からS217に進んでAF開
始スイッチメモリにONを書き込み、S201に戻る。
【0040】そして、AF開始スイッチチェック時にA
F開始スイッチ27がオンしていれば、AF開始スイッ
チメモリがONであるかどうかをチェックし、ONなの
で合焦フラグチェック処理、AFNGフラグチェック処
理を実行してS201に戻る(S209、S213、S
215)。AF開始スイッチチェック時にAF開始スイ
ッチ27がオフしていれば、S207からS209に進
んでAF開始スイッチメモリにOFFを書込み、合焦フ
ラグチェック処理、AFNGフラグチェック処理を実行
してS201に戻る(S211、S213、S21
5)。
【0041】このように、一旦AF開始スイッチ27が
オンされると、合焦するまで、あるいは合焦不能である
ことが検知されるまで焦点調節処理を繰り返すので、使
用者は焦点調節処理に煩わされず、測量作業を実行でき
る。
【0042】また、VDDループ処理中にAFスイッチ
29がオフすると、つまり、フォーカス操作ノブ16が
マニュアルフォーカス位置に移動されると、S203か
らパワーダウン処理に戻り、AF処理を終了する。
【0043】次に、S205のAF処理の詳細につい
て、図8から図13に示したフローチャートを参照して
説明する。AF処理に入ると、オーバラップ中フラグ、
サーチ中フラグ、再積分フラグのチェック処理を行うが
(S301、S303、S305)、1回目のときは全
てS111でクリアされたままなので、AFセンサに積
分を開始させ、積分結果をAFセンサデータとして入力
し、デフォーカス演算を実行する(S307)。なお、
デフォーカス演算では、公知の通り、一対のAFセンサ
データから相関度を求め、相関度からデフォーカス方向
(前ピンか後ピンか)、およびデフォーカス量を算出す
る。
【0044】そして、この演算結果が有効かどうかをチ
ェックする。視準物体が、コントラストが低すぎる場
合、繰り返し模様の場合、被写体輝度が低すぎる場合な
どに、演算結果が無効になる場合がある。通常は有効な
演算結果が得られるので、演算結果が有効である場合に
ついて最初に説明する。
【0045】演算結果が有効のときは、合焦チェック処
理を行い、合焦していれば合焦フラグに1をセットし、
非合焦であれば合焦フラグに0をセットする(S32
1)。この実施の形態で合焦と判断するのは、デフォー
カス量が所定量以下のときである。合焦していればVD
Dループ処理にリターンしてS207以降の処理を実行
し、非合焦のときはパルス計算処理に進む(S32
3)。
【0046】パルス計算処理は、有効なデフォーカス量
に基づいてAFパルス数、つまり、デフォーカス量が0
になる位置まで焦点調節レンズ群12を移動させるのに
必要なAFモータ31の駆動量(エンコーダ33が出力
するAFパルス数)を演算する処理である。
【0047】パルス計算処理に入ると、デフォーカス量
からAFモータ31の駆動方向およびAFパルス数を演
算する(S331)。このAFパルス数を演算・制御回
路23のAFパルスカウンタ23aにセットし、AFモ
ータ31をDC起動してパルスチェック処理を実行する
(S333、S335)。AFパルスカウンタ23aの
値は、エンコーダ33からAFパルスが1個出力される
ごとに1減算する。
【0048】パルスチェック処理は、AFパルスカウン
タ23aの値に応じて、AFモータ31の駆動速度を制
御する処理である。つまり、オーバーラップ積分禁止パ
ルス数よりも大きいときにはAFモータ31を高速駆動
して焦点調節レンズ群12をより短時間で合焦位置に近
づけ、かつオーバラップ積分も実行し、オーバーラップ
積分禁止パルス数未満になったら高速駆動しつつもオー
バラップ積分を停止し、さらに一定速度制御開始パルス
数未満になったら、行き過ぎを防止するためにAFモー
タ31を低速のPWM制御しつつ、カウンタ値が0にな
ったらAFモータ31を停止させる処理である。
【0049】パルスチェック処理に入ると、AFパルス
カウンタ23aの値とオーバラップ積分禁止パルス数を
比較し(S341)、カウンタ値の方が大きい間はS3
43に進んで、オーバラップ中フラグに1をセットし、
オーバーラップ積分をスタートさせて、AFセンサ21
からAFセンサデータを入力し、デフォーカス演算を実
行する(S345)。そして、有効な演算結果が得られ
たら、駆動方向チェック処理に進み、有効な演算結果が
得られなかったら、リターンする(S347)。
【0050】駆動方向チェック処理は、AFモータ31
駆動中の積分によって得られたAFセンサデータに基づ
いてAFパルス数を算出し、カウンタにセットするが、
駆動方向が変わった場合には、AFモータ31にブレー
キをかけて停止させる処理である。本実施例のブレーキ
は、AFモータ31の両極をショートして回転を停止さ
せる処理である。
【0051】駆動方向チェック処理に入ると、オーバラ
ップ中フラグに1をセットし、サーチ中フラグに0をセ
ットして、焦点調節レンズ群12の前回と今回の駆動方
向を、演算結果から比較する(S361、S363)。
通常は同方向なので、積分中間点におけるAFパルス数
を算出して、算出した値をカウンタにセットしてリター
ンする(S363、S365)。駆動方向が変わったと
きは、AFモータ31にブレーキをかけて停止し、オー
バーラップ中フラグに0をセットし、再積分フラグに1
をセットしてVDDループ処理にリターンする(S36
3、S367、S369、S371)。
【0052】VDDループ処理にリターンするとS20
7以降の処理を実行し、再びAF処理に入る。駆動方向
が変わっていないときは、オーバーラップ中フラグに1
がセットされているので、S301からパルスチェック
処理に入り、カウンタ値がオーバラップ禁止パルス数よ
りも少なくなるまで、S341からS347、駆動方向
チェック処理のS361からS365を経てVDDルー
プ処理にリターンして、パルスチェック処理に戻る処理
を繰り返す。
【0053】そして、以上の処理中に通常は、合焦位置
まで駆動するためのAFパルス数が減少し、オーバラッ
プ積分禁止パルス数よりも少なくなって、パルスチェッ
ク処理のS341からS349に進む。
【0054】S349からS355の処理は、算出した
AFパルス数分の駆動を終了してAFモータ31を停止
させる処理である。S349に進むと、AFパルス数が
一定速度制御開始パルス数未満になるのを待ち、未満に
なったら、残りのAFパルス数に応じてAFモータ31
を低速制御して、AFパルス数が0でAFモータ31を
停止するように制御する(S349、S351、S35
3)。そして、AFモータ31を停止したら、オーバー
ラップ中フラグに0をセットし、再積分フラグに1をセ
ットしてVDDループ処理にリターンする(S353、
S355)。
【0055】VDDループ処理に戻り、次にS205に
入ったときは、オーバーラップ中フラグおよびサーチ中
フラグには0がセットされ、再積分中フラグには1がセ
ットされているので、S305から再積分処理に入る。
S363で駆動方向が変わった場合も同じである。
【0056】再積分処理は、デフォーカス量を求めて合
焦状態にあるかどうかをチェックし、合焦しているとき
には合焦フラグに1をセットし、合焦していないときは
再度AFパルスを計算し、焦点調節レンズ12を駆動す
る処理である。ここで合焦フラグに1がセットされ、V
DDループ処理にリターンすると、S213からパワー
ダウン処理に抜けてAF処理を終了し、AF開始スイッ
チ27がオンするのを待つ待機状態になる。
【0057】以上は、正常に合焦した場合の処理である
が、合焦が困難な場合、及び合焦不能の場合も、合焦不
能な状態でVDDループ処理を抜けてパワーダウン処理
に戻り、AF動作を終了する。
【0058】合焦が困難な場合および合焦不能な場合の
AF処理について説明する。AF処理に入ると、1回目
はS307の積分スタート、AFセンサデータ入力、デ
フォーカス演算処理を実行する(S301、S303、
S305)。ここで、物体のコントラストが低すぎるな
どの理由で有効なデフォーカス量を求めることができな
かったときは、S309からサーチ積分処理に入る。
【0059】サーチ積分処理は、有効なデフォーカス量
が得られるように、AFモータ31を至近距離合焦位置
から無限遠合焦位置まで駆動しながら積分、デフォーカ
ス演算を実行する処理である。このサーチ積分処理によ
っても有効なデフォーカス量が得られなかったときは、
AFNGフラグに1をセットしてリターンし、S215
からパワーダウン処理に戻る。
【0060】サーチ積分処理(サーチ処理)に入ると、
まず、AFモータ31を、サーチ駆動(まず、近距離合
焦方向に駆動)し、サーチ中フラグに1をセットして、
AFセンサ21に積分をスタートさせ、積分が終了した
ら積分値をAFセンサデータとして取り込み、デフォー
カス演算によってデフォーカス量を求める(S311、
S313、S315)。ここで有効なデフォーカス量が
求まれば駆動方向チェックに抜けるが(S317)、求
められなかったときは、VDDループ処理にリターンし
てS207からの処理を実行する(S317、S31
9)。
【0061】AFモータサーチ駆動とは、AFモータ3
1をまず近距離合焦位置方向に駆動し、焦点調節レンズ
群12が近距離側移動端点に到達して停止したら、AF
モータ31を無限遠合焦位置方向に反転し、焦点調節レ
ンズ群12が無限遠側移動端点に到達して停止したら、
AFモータ31を停止する処理である。このサーチ駆動
途中に有効な演算結果が得られたら、そのデフォーカス
に基づく駆動に戻る。
【0062】VDDループ処理に戻って再びS205に
入ると、オーバーラップフラグはクリアされ、サーチ中
フラグには1がセットされているので、S303からサ
ーチ積分処理に入り、S313からのサーチ積分処理を
実行する。そして、焦焦点調節レンズ群12が無限遠合
焦位置に達しても有効な演算結果が得られなかったとき
は、AFNG処理に入り、AFNGフラグに1をセット
してVDDループ処理にリターンし、S215からパワ
ーダウン処理に抜ける(S317、S319、S39
1)。
【0063】以上は、最初から有効な演算結果が得られ
なかった場合の処理であるが、一度有効な演算結果が得
られ、合焦でなくレンズ駆動した後、再積分処理で有効
な演算結果が得られなかったときは、S385からAF
NG処理に入り、AFNGフラグに1をセットしてVD
Dループ処理にリターンし、S215からパワーダウン
処理に抜ける(S385、S391)。
【0064】つぎに、S307、S315、S345、
S383で実行されるデフォーカス演算処理の詳細につ
いて、図11を参照して説明する。
【0065】このデフォーカス演算処理に入ると、ま
ず、焦点検出領域からのAFデータに基づいてコントラ
スト計算を実行する(S401)。コントラスト計算
は、例えば、基準ラインセンサーにおいて、使用する領
域の隣り合う光電変換素子の積分値の差の絶対値の和を
利用する。
【数式1】 なお、式1において、sは焦点検出領域の最初の画素の
ビットナンバー、Nは焦点検出領域の最後の画素のビッ
トナンバーである。つまり、この和が所定値よりも大き
ければ十分なコントラスト有りと判定され、所定値より
も小さければコントラストなしと判定される。コントラ
ストなしと判定されたときは、デフォーカスOKフラグ
に0をセットしてリターンする(S403、S45
3)。デフォーカスOKフラグは、有効なデフォーカス
が得られたかどうかを識別するフラグである。
【0066】所定値以上のコントラストがあれば、焦点
検出領域からのAFデータを使用して相関演算を行い、
位相差を計算する(S403、S407)。そして、位
相差が計算できなかったら、S453のフラグクリア処
理を実行してからリターンする(S409)。焦点検出
領域に形成された像が大ボケ状態であった場合など、一
対の焦点検出領域に形成された像の一致点を検出できな
かったときに、位相差の計算ができない。
【0067】有効な位相差が得られたときは、補間計算
処理に進んでデフォーカス量を計算する(S409、S
413)。そして、オフセットダイヤル35によって設
定されたオフセット値による補正を実行し、デフォーカ
スOKフラグに1をセットしてリターンする(S41
3、S415、S417)。
【0068】S307、S315、S345、S383
において実行される積分スタート処理について、図12
を参照してより詳細に説明する。
【0069】この積分スタート処理に入ると、まず、全
モニターセンサを有効にして積分をスタートする(S6
03、S611)。
【0070】積分をスタートすると、モニターセンサの
出力がAGCレベルを下回った時か、最大積分時間が経
過した時かいずれか早い時に積分を終了してCCDデー
タ(AFセンサデータ)を入力し、デフォーカス演算処
理を実行し、リターンする(S611、S613、S6
15、S617、S619)。
【0071】オフセット補正処理について、図13に示
したフローチャートを参照して説明する。この処理は、
オフセットダイヤル35で設定されたオフセット量分、
演算したデフォーカス量を補正する処理である。この処
理に入ると、オフセットダイヤル35の回転位置データ
をスイッチデータ(SWデータ)として入力し、オフセ
ットダイヤル35の位置に応じたオフセット値を演算し
てデフォーカス量に加減算して補正する。オフセット値
は、使用者がオフセットダイヤル35を回転操作して調
整する。例えば、ある距離に立てた標尺をオートレベル
10で視準し、AF開始スイッチ27をオンして自動焦
点調節させてその標尺に対して合焦しているかどうかを
観察する。合焦していなかったときは、オフセットダイ
ヤル35を回転させてオフセット量を調整してAF開始
スイッチ27をオンして自動合焦させる。この処理を、
使用者がその標尺の像を観察して合焦するまで繰り返
す。
【0072】オフセットダイヤル35としては、ディジ
タルスイッチを使用できる。例えば4ビットディジタル
スイッチであれば、16個のスイッチ位置に0から15
のスイッチデータを割り振り、スイッチデータが0〜7
のときにはプラス補正、8〜15のときにはマイナス補
正とする。そして、これらのスイッチデータに、所定の
ステップ値をかけた値を、オフセット量とする。これら
の関係を、図5の(A)に示した。
【0073】同様に、8ビットディジタルスイッチであ
れば、256個のスイッチ位置に0から255の数値
(スイッチデータ)を割り振り、スイッチデータが0〜
127のときにはプラス補正、128〜255のときに
はマイナス補正とする。そして、これらのスイッチデー
タに、所定のステップ値をかけた値を、オフセット量と
する。これらの関係を、図5の(B)に示した。
【0074】以上の所定のステップ値は、予めEEPROM6
に書き込んでおく。なお、本実施例ではステップ値は1
0μmであるが、ステップ値、ステップ数は任意に設定
できる。また、ディジタルスイッチではなく、いわゆる
アップ/ダウンスイッチとして、設定された値をEEPROM
6に書込む構成でもよい。
【0075】オフセットダイヤル35は、初期位置でオ
フセット量0、初期位置から一方向に回転させるとオフ
セット量が0から増加し、初期位置から他方向に回転さ
せるとオフセット量が0から減少するように設定する。
つまり、オフセットダイヤル35を一方向に回転させる
と、徐々に前ピンになり、他方向に回転させると、徐々
に後ピンになる。
【0076】オフセット処理に入ると、まず、オフセッ
トダイヤル35のスイッチデータを入力する(S70
1)。本実施例では、オフセットダイヤル35は、4ビ
ットのディジタルスイッチとする。したがって、スイッ
チデータの最大値は15である。スイッチデータが(最
大値+1)/2未満(0〜7)のときは、オフセット量
を式、 (スイッチデータ)×(所定のステップ量) によって求め、このオフセット量をデフォーカス量に加
算してリターンする(S703、S707、S70
9)。スイッチデータが(最大値+1)/2以上(8〜
15)のときは、式 (スイッチデータ)=(スイッチデータ)−(最大値+
1) によって負のスイッチデータを設定し、オフセット量を
(スイッチデータ)×(所定のステップ量)により求
め、デフォーカス量からオフセット量を減算してリター
ンする(S703、S705、S707、S709)。
【0077】以上のオフセット補正処理によって、湿
度、温度変化などによってAFセンサ21が誤差を生じ
ても、使用者がこの誤差を補正することが可能になり、
使用者は鮮明な視準物体像を観察できる。しかも本実施
の形態では、補正値(オフセット値)をデフォーカス量
に加算または減算するだけなでの、演算処理が非常に簡
単である。
【0078】なお、本発明は、ディジタルスイッチでは
なく、いわゆるアップ/ダウンスイッチによってオフセ
ット値を変更し、変更されたオフセット値をEEPROM6に
書込む構成でもよい。
【0079】以上、図示実施の形態では焦点検出手段と
してCCDラインセンサを使用したが、MOS 型のライン
センサを使用することもできる。また、本実施の形態で
は、本発明をオートレベルの一つに適用したが、本発明
はこれに限定されず、トランシットなど他の測量機器に
も適用でき、さらに望遠鏡、双眼鏡などの望遠光学系に
も適用できる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明によ
れば、自動焦点調節装置による焦点調節に誤差を生じて
も、使用者が望遠光学系を介して物体を観察しながら合
焦するように補正値を設定できるので、組み立て時の誤
差、および湿度、温度などの影響によって焦点誤差を生
じても、使用者自身によって簡単に調節ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したオートレベルの一実施の形態
の主要構成を示す図である。
【図2】同オートレベルのAFセンサの一実施例の概要
を示す図である。
【図3】同AFセンサの基準CCDセンサの概要を示す
図である。
【図4】オフセットダイヤルの一実施例の概要を示す平
面図である。
【図5】ディジタルスイッチとオフセット補正値との関
係を表で示す図であって、(A)は4bit ディジタルス
イッチ、(B)は8bit ディジタルスイッチの場合を示
す図である。
【図6】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部を示す図である。
【図7】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部を示す図である。
【図8】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部を示す図である。
【図9】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部を示す図である。
【図10】同オートレベルの自動焦点調節処理に関する
フローチャートの一部を示す図である。
【図11】同オートレベルの自動焦点調節処理における
デフォーカス演算処理に関するフローチャートを示す図
である。
【図12】同オートレベルの自動焦点調節処理における
積分スタート処理に関するフローチャートを示す図であ
る。
【図13】同オートレベルの自動焦点調節処理における
offset補正処理に関するフローチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 オートレベル 12 焦点調節レンズ群 20 焦点検出系(焦点検出手段) 21 AFセンサ 21a 集光レンズ 21b セパレータレンズ 21c CCDラインセンサ 23 演算・制御回路(制御手段) 27 AF開始スイッチ 29 AFスイッチ 30 焦点調節レンズ群駆動系 31 AFモータ 35 オフセットダイヤル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03B 13/36 G03B 3/00 A (56)参考文献 特開 平6−194163(JP,A) 特開 昭57−191550(JP,A) 特開 昭61−245122(JP,A) 特開 昭62−227108(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測量機の自動焦点装置であって、 対物レンズ群と、焦点調節レンズ群とを備えた望遠光学
    系と、 前記焦点調節レンズ群の後方に配置された光束分割光学
    系と、 前記光束分割光学系によって分割された分割光路中に配
    置された、前記望遠光学系の光軸を中心とした横長の領
    域から入射する光束を二分割して形成される一対の物体
    像を受光する受光手段と、 該受光手段が受光した一対の物体像の位相差に基づいて
    デフォーカス量を演算する演算手段と、 該デフォーカス量に基づいて前記焦点調節レンズ群を合
    焦位置まで移動する電動駆動手段と、前記演算手段および電動駆動手段を動作させるAF開始
    操作部材と、 該AF開始操作部材が操作され、前記演算手段および前
    記電動駆動手段が動作して前記焦点調節レンズ群を合焦
    位置に移動した後に、 前記受光手段が受光した一対の物
    体像に基づいて前記演算手段が演算するデフォーカス量
    を補正する補正値を、使用者が手動で設定可能な補正手
    段とを備え、該補正手段によって前記補正値が設定された後に前記A
    F開始操作部材が再び 操作されたときは、前記演算手段
    は前記補正手段によって設定された該補正値を加味し
    、前記受光手段が受光した一対の物体像に基づいてデ
    フォーカス量を演算することを特徴とする測量機の自動
    焦点装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記補正値を変更す
    る、外部操作可能なダイヤルを含み、該ダイヤルは、使
    用者が、前記対物レンズ群および前記焦点調節レンズ群
    の焦点面上に形成された視準物体像の合焦状態を観察し
    ながら操作可能に形成されている請求項1記載の測量機
    の自動焦点装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤルは、初期位置で補正値ゼ
    ロ、該初期位置から一方向に回転させると該補正値がゼ
    ロから前記焦点調節レンズ群の一方向移動量として増加
    し、該初期値から他方向に回転させると該補正値がゼロ
    から前記焦点調節レンズ群の方向移動量として増加す
    るように設定されている請求項2記載の測量機の自動焦
    点装置。
  4. 【請求項4】 前記ダイヤルは、ディジタルスイッチで
    構成され、該ディジタルスイッチから入力されるスイッ
    チデータはディジタルデータであって、該ディジタルデ
    ータが、(最大値+1)/2 未満のときは、補正値
    を、式 (スイッチデータ)×(所定のステップ量) によって求めてこの補正値をデフォーカス量に加算し、 前記ディジタルデータが、(最大値+1)/2 以上の
    ときは式 (スイッチデータ)=(スイッチデータ)−(最大値+
    1) によって負のスイッチデータを設定し、この負のスイッ
    チデータを、式 (スイッチデータ)×(所定のステップ量) に代入して補正値を求め、この補正値をデフォーカス量
    から減算する請求項3記載の測量機の自動焦点装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、操作される毎に前記補
    正値を初期値のゼロから所定値加算し、または所定値減
    算する、外部操作可能なアップ/ダウンスイッチを含む
    請求項1記載の測量機の自動焦点装置。
  6. 【請求項6】 前記望遠光学系は、前記対物レンズ群お
    よび焦点調節レンズ群の焦点面に配置された、レチクル
    を有する焦点板と、前記対物レンズ群および焦点調節レ
    ンズ群によって該焦点板上に形成された像を観察する接
    眼光学系を備えている請求項1から5のいずれか一項記
    載の測量機の自動焦点装置。
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