JP2000187147A - 視準望遠鏡の電動フォ―カス機構 - Google Patents

視準望遠鏡の電動フォ―カス機構

Info

Publication number
JP2000187147A
JP2000187147A JP11290521A JP29052199A JP2000187147A JP 2000187147 A JP2000187147 A JP 2000187147A JP 11290521 A JP11290521 A JP 11290521A JP 29052199 A JP29052199 A JP 29052199A JP 2000187147 A JP2000187147 A JP 2000187147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
optical axis
focus
electric
focusing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11290521A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
信一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP11290521A priority Critical patent/JP2000187147A/ja
Publication of JP2000187147A publication Critical patent/JP2000187147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telescopes (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 望遠光学系の焦点調節レンズを電動駆動する
視準望遠鏡において、ピント位置の微調節を容易に行な
うことができる視準望遠鏡の電動フォーカス機構を提供
すること。 【構成】 電動レンズ駆動手段を作動させる手動操作ス
イッチがオンにされたとき、焦点調節レンズの移動によ
り移動する望遠光学系の焦点位置の単位時間当りの移動
量が、焦点調節レンズの光軸上の位置に拘わらず、一以
上の予め定めた速度から選択された略一定速度に保たれ
るように制御する制御手段を備えた視準望遠鏡の電動フ
ォーカス機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、例えばオートレベル、トランシ
ット、セオドライト等の測量機に備わる視準望遠鏡のピ
ント位置を手動操作により微調節するための電動フォー
カス機構に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】オートレベル、トランシッ
ト、セオドライト等の測量機は、基本的に、視準望遠鏡
と、水準器と、回転角、俯仰角等を計測するスケール等
を備えている。この種の測量機を用いるときは、先ず視
準望遠鏡を水平にセットし、水平調整及び垂直調整を行
なった後に視準点、あるいは視準物体を視準する。
【0003】たとえば、オートレベルの視準望遠鏡は、
物体側から順に、対物レンズ、焦点調整レンズ及び接眼
レンズを有しており、この焦点調整レンズは、物体距離
に応じて該物体像をレチクル(焦点板)上に結像させる
べく位置調節され、レチクルと重なった像が接眼レンズ
を介して観察される。
【0004】ところで、焦点調整レンズの単位移動量に
対する焦点(ピント位置)の移動量は、焦点調整レンズ
の光軸上の位置によって異なる。図7は、焦点調整レン
ズの位置とFL係数の関係の一例を示すグラフである。
FL係数とは、焦点調整レンズが単位移動量動いたとき
の焦点移動量を示す係数であり、焦点調整レンズの移動
量を焦点移動量で割った値である。グラフの縦軸はFL
係数を示し、横軸は表示の距離(m)にある物体がレチ
クル上に結像するときの焦点調整レンズの位置を示して
いる。このグラフから、焦点調整レンズの単位移動量に
対する焦点の移動量が必ずしも比例関係に無いことが理
解できる。
【0005】このため、AF機構により視準物体に合焦
させ、この合焦後に手動操作部を操作してピント位置を
微調節する補助的な電動フォーカス機構を備えた視準望
遠鏡においては、この電動フォーカス機構を利用してピ
ント位置を微調節する場合、焦点調整レンズの光軸上の
位置によって焦点調整レンズの単位移動量に対する焦点
移動量が異なるため、ピント調節が非常にしずらいとい
う問題があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、以上のような従来の電動フォ
ーカス機構を備えた視準望遠鏡の問題点に鑑みてなされ
たもので、ピント位置の微調節を容易に行なうことを可
能にする視準望遠鏡の電動フォーカス機構を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【発明の概要】本発明を適用した視準望遠鏡の電動フォ
ーカス機構は、光軸に沿って移動可能に案内された焦点
調節レンズを有する望遠光学系と;上記焦点調節レンズ
を光軸に沿って移動させる電動レンズ駆動手段と;この
電動レンズ駆動手段を作動させる手動操作スイッチと;
この手動操作スイッチがオンにされたとき、上記焦点調
節レンズの移動により移動する上記望遠光学系の焦点の
単位時間当りの移動量が、上記焦点調節レンズの光軸上
の位置に拘わらず、一以上の予め定めた速度から選択さ
れた略一定速度に保たれるように上記電動レンズ駆動手
段を制御する制御手段と;を備えたことを特徴としてい
る。この構成によれば、焦点調節レンズの移動により移
動する望遠光学系の焦点の単位時間当りの移動量が、焦
点調節レンズの光軸上の位置に拘わらず略一定速度に保
たれるので、ピント位置の微調節を容易に行なうことが
できる。
【0008】さらに、焦点調節レンズの光軸上の位置を
検出するレンズ位置検出手段と;焦点調節レンズの移動
範囲内での各光軸上の位置毎に焦点調節レンズの単位時
間当りの移動量を補正する補正データが記憶されたメモ
リーと;を備え、制御手段が、上記レンズ位置検出手段
によって検出された焦点調節レンズの光軸上の位置に対
応するデータを、上記メモリーに記憶された上記補正デ
ータから入力し、この入力したデータに応じて電動レン
ズ駆動手段を制御することができる。またこの構成に代
えて、焦点調節レンズの光軸上の位置を検出するレンズ
位置検出手段と;焦点調節レンズの移動範囲内での各光
軸上の位置毎に焦点調節レンズの単位時間当りの移動量
を補正する補正量を計算する計算式と;を備え、制御手
段は、上記レンズ位置検出手段によって検出された焦点
調節レンズの光軸上の位置を基に上記計算式から上記補
正量を求め、この求めた補正量に応じて電動レンズ駆動
手段を制御する構成にしても同様の効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は、本発明の自動焦点機構を適用したオート
レベルの一実施の形態を示す図である。オートレベル
(測量機)10は、物体側から順に、正の視準用対物レ
ンズ11、負の焦点調節レンズ12、水平補償光学系1
3、第1焦点板14aと第2焦点板14bからなる焦点
板(焦点面)14、及び正の接眼レンズ15を含む望遠
光学系(視準望遠光学系)を備えている。
【0010】水平補償光学系13は、周知のもので、第
1コンペプリズム13a、コンペミラー13b及び第2
コンペプリズム13cとを有する左右対称形状をしてい
て、図示しないが、紐体を介して軸に吊り下げられてい
る。コンペミラー13bと第1、第2コンペプリズム1
3a、13cとの角度は、絶対値が等しく符号が反対の
例えば30゜をなしている。この角度は、紐体の長さ等
の要素によって異なる。この水平補償光学系13は、対
物レンズ11と焦点調節レンズ12の光軸を略水平(例
えば水平から10〜15分程度傾斜した状態)にセット
すると、第1コンペプリズム13aへの入射光束は同じ
ズレ量だけ水平からズレるが、第1コンペプリズム13
a、コンペミラー13b及び第2コンペプリズム13c
で反射して射出する光束は、実質的に水平となる。
【0011】焦点調節レンズ12にはラック12aが固
定されており、このラック12aにピニオン12bが噛
み合っている。このピニオン12bを回転させて焦点調
節レンズ12を光軸に沿って移動させることにより、対
物レンズ11と焦点調節レンズ12によって形成される
物体9の像の位置を光軸に沿って平行移動させることが
できる。作業者は、焦点板14上に結像された物体像
を、焦点板14上に描いた視準線等と一緒に接眼レンズ
15によって観察する。
【0012】対物レンズ11から焦点板14に至る光路
中における、第2コンペプリズム13cの射出面と焦点
板14の間に、該光路を分岐させる分岐光学素子(ハー
フミラー)18が配置されている。この分岐光学素子1
8によって形成された分岐光学系中には、焦点板14と
光学的に等価な等価面14Aが形成される。オートレベ
ル10には、さらに焦点検出系20及び焦点調節レンズ
駆動系30が設けられている。焦点検出系20は、等価
面14Aの近傍に配置したAFセンサ(焦点検出セン
サ)21を介して等価面14Aにおける焦点状態(結像
状態)を検出し、焦点調節レンズ駆動系30は、この焦
点検出系20の出力に基づいて焦点調節レンズ12を駆
動する。焦点調節レンズ12の光軸上の位置(レンズ位
置)は、レンズ移動量検出器19によって検出される。
レンズ移動量検出器19は、ラック12aの位置を検出
し、この検出結果を焦点検出系20の演算・制御回路2
3に出力する。
【0013】焦点検出系20は、プリアンプ22、演算
・制御回路23、RAM24、AFモータ駆動回路2
5、及びEEPROM26を有しており、焦点調節レン
ズ駆動系30は、AFモータ31、クラッチ内蔵減速機
構32、及びエンコーダ33を有している。焦点検出系
20は、AFセンサ21の出力に基づいて、合焦、非合
焦、前ピン、後ピン、デフォーカスを検出するもので、
具体的構成は種々知られている。本実施形態のAFセン
サ21は位相検出方式のもので、等価面14Aの物体像
を、集光レンズおよび基線長だけ離して配置した一対の
セパレータレンズ(結像レンズ)によって分割して一対
のCCDラインセンサ上に再結像する。CCDラインセ
ンサは多数の光電変換素子を有し、各光電変換素子が、
受光した物体像を光電変換して光電変換した電荷を積分
(蓄積)し、積分した電荷をAFセンサデータとして出
力し、プリアンプ22で増幅して演算・制御回路23に
入力する。焦点検出系20内に設けた演算・制御回路2
3は、一対のCCDラインセンサから得たAFセンサデ
ータに基づいて、所定のデフォーカス演算によってデフ
ォーカス量を算出する。本実施形態ではさらに、デフォ
ーカス量に基づいて、デフォーカス量が0になる位置ま
で焦点調節レンズ12を移動するのに必要なAFモータ
31の駆動方向および駆動量(エンコーダ33の出力パ
ルス(以下「AFパルス」)数)を算出する。このAF
パルス数は、演算・制御回路23が内蔵するAFパルス
カウンタ23aにセットされる。
【0014】演算・制御回路23には、オートレベル1
0のボディ上に配設されたAF開始スイッチ(AF開始
操作部)27が接続されている。AF開始スイッチ27
は自己復帰型のプッシュ式で、使用者の操作により押下
(オフからオン)されると自動焦点調節処理が実行され
る。この処理で演算・制御回路23は、演算したAFモ
ータ31の回転方向およびAFパルスカウンタ23aに
セットしたAFパルス数に基づいてAFモータ駆動回路
25を介してAFモータ31を駆動する。AFモータ3
1の回転は、クラッチ内蔵減速機構32を介してピニオ
ン12bに伝達され、焦点調節レンズ12を移動する。
AFモータ31の回転はエンコーダ33により検知さ
れ、エンコーダ33の出力は演算・制御回路23がカウ
ントし、カウント値と、先に演算した回転量に基づいて
速度制御、停止制御などを行う。
【0015】演算・制御回路23は、この焦点検出系2
0と焦点調節レンズ駆動系30によって、対象物体に対
する焦点検出を行い、焦点調節レンズ12を光軸に沿っ
て移動してその対象物体に対して自動合焦する。
【0016】焦点検出系20には、レンズ移動量検出器
19によって検出された焦点調節レンズ12の光軸上の
位置を記憶するRAM24が設けられている。このRA
M24には、AF開始スイッチ27が一度押下されて自
動焦点調節処理が実行され、これにより焦点調節レンズ
12が移動されて焦点調節がなされると、この移動後の
焦点調節レンズ12の光軸上の位置(光軸上位置デー
タ)が記憶される。そしてAF開始スイッチ27が一度
押下されたときから所定時間内(例えば約0.5秒〜1
秒以内)に再び押下されると、RAM24に記憶させた
上記光軸上の位置を除いた光軸上の位置へ焦点調節レン
ズ12を移動させて焦点調節を行ない、この移動後の焦
点調節レンズ12の光軸上の位置をさらにRAM24に
記憶させる。その後、AF開始スイッチ27が上記所定
時間内に再度押下される度に、その都度移動後の焦点調
節レンズ12の光軸上の位置をさらにRAM24に記憶
させ、この記憶させた各光軸上の位置を除いた光軸上の
位置へ焦点調節レンズ12を移動させて焦点調節を行な
う。
【0017】AF開始スイッチ27が押下されてから所
定時間内に再び押下されなかったときは、それまでにR
AM24に記憶させていた光軸上位置データを全て消去
する。つまり、AF開始スイッチ27を一度押下し、所
定時間内に再びAF開始スイッチ27を押下する操作を
繰り替えすと、操作の度に焦点調節レンズ12を異なる
光軸上の位置へ移動させて焦点調節を行なうことにな
る。この制御態様により、使用者がAF開始スイッチ2
7を一度押下して自動焦点調節処理を実行させ、この実
行後に接眼レンズ15を覗いて目視により誤合焦と判断
したときに再度所定時間内にAF開始スイッチ27を再
度押下すれば、焦点調節レンズ12が再び誤合焦の位置
に移動されず、よって無駄な焦点調節動作が繰り替えさ
れることがない。
【0018】また演算・制御回路23には、オートレベ
ル10のボディ上に配設された電動フォーカススイッチ
(手動操作スイッチ)40が接続されている(図5参
照)。電動フォーカススイッチ40は、AF動作によっ
て視準物体に合焦後、ピント位置を微調節する補助的な
電動フォーカス機構の一部を構成するもので、手動で回
動操作される操作レバー41を有している。演算・制御
回路23は、この操作レバー41の操作量及び操作方向
に応じて、AFモータ駆動回路25を介してAFモータ
31を駆動し、焦点調節レンズ12を光軸に沿って移動
させる。
【0019】操作レバー41は、自由状態では中立位置
Nにある。操作レバー41は、該レバーを手で操作した
後にその手を放すと、トーションばね等のばね手段(図
示せず)の弾性力により中立位置に自動復帰する。操作
レバー41は、この中立位置Nを挟んで所定の回転角度
範囲(同図中で一点鎖線で示す操作レバー41の位置か
ら二点鎖線で示す操作レバー41の位置までの範囲)で
回動可能とされている。中立位置Nを中心とした所定の
回転角度θの範囲内ではオフとされ、この回転角度θを
超えて回転されるとオンになる。同図中、中立位置Nか
ら時計回転方向に回転されると近側(Near)から遠
側(Far)へピント位置を移動させ、反時計回転方向
に回転されると遠側(Far)から近側(Near)へ
ピント位置(焦点調節レンズ12)を移動させる。また
各回転方向でのオン状態において、回転角度が増すにつ
れてピント位置(焦点調節レンズ12)を段階的に低速
(Low)、中速(Mid)、高速(Hi)で移動させ
る。
【0020】演算・制御回路23に接続されたEEPR
OM26には、焦点調節レンズ12の移動範囲内の各光
軸上の位置に対するAFモータ31の駆動量補正データ
が予め記憶されている。電動フォーカススイッチ40が
操作されたとき、演算・制御回路23は、レンズ移動量
検出器19によって検出された焦点調節レンズ12の光
軸上の位置に対応する駆動量補正データをEEPROM
26から入力し、この入力した駆動量補正データに応じ
てAFモータ31の回転を制御する。EEPROM26
に予め記憶される駆動量補正データは、焦点調整レンズ
12の位置と、焦点調整レンズ12の位置移動量に対す
る焦点移動量の比率の関係(FL係数)を光学設計デー
タから求め、AFモータ31駆動時の補正量として予め
用意したデータである。
【0021】本実施形態のオートレベル10の自動焦点
調節処理の一実施例について、図2から図4に示したフ
ローチャートを参照してより詳細に説明する。この処理
は、オートレベル10に不図示のバッテリが装着されて
いる状態で、演算・制御回路23によって実行される。
【0022】バッテリーが装着されると、演算・制御回
路23は、まず、ステップ(以下「S」と略する)10
1において、内部RAM、各入出力ポートなどをイニシ
ャライズしてからパワーダウン処理に進む。以後、バッ
テリーを再装着しない限り、S101は実行しない。
【0023】パワーダウン処理は、いわゆる待機処理で
あって、AF開始スイッチ27がオン操作されない間は
演算・制御回路23を除く各回路の電源をオフしてAF
開始スイッチ27が操作されるのを待ち、AF開始スイ
ッチ27がオン操作されると、電源(パワー)をオンし
て自動焦点調節処理を実行する。
【0024】パワーダウン処理では、まず、AF動作
(自動焦点調節処理)に関するフラグをクリア(0をセ
ット)する(S111)。フラグとして本実施例では、
合焦したことを識別する合焦フラグ、自動焦点調節がで
きなかったことを識別するAFNGフラグ、一度合焦し
た後の積分処理であることを識別する再積分フラグ、焦
点調節レンズ12を移動しながらの積分処理であること
を識別するサーチ中及びオーバーラップ中フラグ、及び
レンズ位置が記憶済みであることを識別する記憶済みフ
ラグを有する。
【0025】AF動作に関するリセット処理が終了する
と、AF開始スイッチ27がオンかどうかをチェックす
る(S113)。使用者が操作しない初期状態ではオフ
なので、AF開始スイッチメモリをOFFにする(OF
Fを書き込む)(S115)。その後電動フォーカスス
イッチ40がオンかどうかをチェックし(S119)、
オフの場合にはパワーオンかどうかをチェックするが
(S125)、初期状態では各回路に電源を供給してい
ないパワーオフ状態なので、S113に戻って、S11
3、S115、S119、S125の処理を繰り返す。
オンの場合には、S127でパワーをオフした後にS1
13に戻る。
【0026】AF開始スイッチ27がオンされたとき
は、次の処理を実行する。AF開始スイッチ27がオン
になったので、S113からS117に進み、AF開始
スイッチメモリがONかどうかをチェックするが、OF
Fのとき(1回目はOFF)はS129に進んでAF開
始スイッチメモリをONにし(ONを書込む)、さらに
パワーをONして各回路に電力を供給し、VDDループ
処理(図3)を実行する(S129、S131)。
【0027】VDDループ処理は、自動焦点調節処理を
実行し、AF開始スイッチ27の状態を検知しながら、
合焦か、合焦不能であると判断されたらパワーダウン処
理に戻る処理である。VDDループ処理に入ると、先ず
演算・制御回路23内のタイマー(スイッチ検出期限タ
イマー)をスタートさせ、そして現在の焦点調節レンズ
12の光軸上の位置を一時記憶する(S201)。続い
て、デフォーカスを検出して焦点調節レンズ12を合焦
位置まで移動するAF処理を実行し(S203)、この
処理後にAF開始スイッチ27がオンしているかどうか
をチェックする(S205)。1回目のチェックでは、
通常AF開始スイッチ27はオンのままなので、AF開
始スイッチメモリがONかどうかをチェックするが、S
129でONにされているので、合焦フラグ、AFNG
フラグのチェックを行う(S209、S211、S21
3)。
【0028】AF処理途中で、合焦とも、合焦不能とも
判定できていない場合は、合焦フラグ、AFNGフラグ
ともにクリアされているので、S211、S213から
S203に戻る。そして、合焦して合焦フラグに1がセ
ットされるか、合焦不能でAFNGフラグに1がセット
されるまでS203、S205、S209、S211、
S213の処理を繰り返す。ここで、AF開始スイッチ
27がオフされると、S205からS207に進んでA
F開始スイッチメモリにOFFを書込む処理を経て、合
焦フラグチェック(S211)、AFNGフラグチェッ
ク(S213)からS203に戻る。
【0029】S203のAF処理で焦点調節レンズ12
が合焦位置まで移動されたときはAF処理内で合焦フラ
グを1にセットするため、S211からS223に進
む。S223では、S201でのタイマースタート時か
ら所定時間(例えば0.5秒)経過したか否かをチェッ
クし、未だ経過していなければS205に戻り、既に経
過していれば記憶済みフラグ(S221でセットされる
フラグ)がセットされているかチェックする(S22
3、S225)。セットされていない場合はRAM24
に記憶された光軸上位置データを全て消去し、セットさ
れている場合にはパワーダウン処理に戻ってAF動作を
終了する(S225、S227)。
【0030】また、視準物体が静止していなかった場
合、あるいは暗すぎた、コントラストが低すぎた場合な
ど、何らかの事情で合焦できなかったときも、AFNG
フラグに1をセットしてS223に進む(S211、S
213)。
【0031】また、VDDループ処理中に、AF開始ス
イッチ27がオフされてから再びオンされると、S20
5からS209に進むが、AF開始スイッチがオフにな
ったときにAF開始スイッチメモリがOFFになるの
で、S209からS215に進んでAF開始スイッチメ
モリにONを書き込む。その後S201でのタイマース
タート時から所定時間(0.5秒)経過したか否かをチ
ェックし(S217)、未だ経過していなければS21
9に進んでRAM24に焦点調節レンズの光軸上位置デ
ータ(即ちS201で一時記憶した焦点調節レンズ12
の光軸上位置データ)が記憶されているかチェックし、
記憶されていなければ光軸上位置データをRAM24に
記憶させ、記憶済みフラグをセットしてS203以降の
処理を再び実行する(S217、S219、S22
1)。S217で既に所定時間(0.5秒)経過してい
るか、また経過していなくてもS219で焦点調節レン
ズ12の光軸上位置データが既に記憶されている場合に
はS211に進む。
【0032】S119のチェックで電動フォーカススイ
ッチ40がオンの場合には、パワーをONして各回路に
電力を供給し、電動フォーカス制御処理を経て、S12
5に進んでパワーオンかどうかをチェックする(S11
9、S121、S123、S125)。以下、S123
の電動フォーカス制御処理の詳細について、図4に示し
たフローチャートを参照して説明する。
【0033】電動フォーカス制御処理に入ると、先ず電
動フォーカススイッチ40の状態をチェックし、遠側
(Far)から近側(Near)へピント位置を移動さ
せる駆動方向に操作ノブ41が操作されている場合には
FtoNフラグに1をセットし、続いて焦点調節レンズ
12の駆動速度が低速(Low)、中速(Mid)、高
速(Hi)の何れかをチェックする(S301、S30
3、S305、S307)。逆に、近側(Near)か
ら遠側(Far)へピント位置を移動させる駆動方向に
操作ノブ41が操作されている場合にはNtoFフラグ
に1をセットし、続いて焦点調節レンズ12の駆動速度
が低速(Low)、中速(Mid)、高速(Hi)の何
れかをチェックする(S301、S303、S309、
S311、S307)。いずれの方向にも操作ノブ41
が操作されていない場合、または操作されていても操作
ノブ41が図5に示す中立位置Nを中心とした所定の回
転角度θの範囲内にある場合には、FtoNフラグ及び
NtoFフラグの各々をクリア(0をセット)してリタ
ーンし、S125に進む(S301、S303、S30
9、S313)。
【0034】S307のチェックの結果、低速(Lo
w)の場合には駆動クロック倍率に1をセット(S31
1)し、中速(Mid)の場合には駆動クロック倍率に
5をセットし(S313)、高速(Hi)の場合には駆
動クロック倍率に25をセットする(S315)。そし
て、所定の基本クロック周波数に駆動クロック倍率を乗
じた値を駆動クロック周波数とし、焦点調節レンズ12
の位置を入力し、このレンズ位置に対応する、EEPR
OM26に予め記憶された駆動量補正データとしてのF
L係数を読み出す(S317、S319、S321)。
続いて、S317で求めた駆動クロック周波数にFL係
数を乗じた値を、補正後の駆動クロック周波数(補正駆
動クロック周波数)としてクロック発生器(図示せず)
に設定する(S323、S325)。そして、補正駆動
クロック周波数のクロックに基いてAFパルスカウンタ
23aにセットされたAFパルス数、及び現在設定され
ているレンズ駆動方向をAFモータ駆動回路25に入力
し、この入力に基いてAFモータ駆動回路25はAFモ
ータ31を駆動する。
【0035】以上の制御により、電動フォーカススイッ
チ40がオンにされたとき、焦点調節レンズ12の移動
により移動する望遠光学系の焦点の単位時間当りの移動
量(即ちボケ具合の単位時間当りの変化量)が、焦点調
節レンズ12の光軸上の位置に関係なく略一定速度に保
たれるので、ピント位置の微調節を容易に行なうことが
できる。
【0036】以上の実施形態では、レンズ位置に対応す
る駆動量補正データとしてのFL係数を予めEEPRO
M26に記憶するとしたが、図7のFL係数のグラフを
近似した式(例えば、図7で、縦軸yをFL係数、横軸
xをレンズ位置としたとき、FL係数を直線で近似する
と、y=0.017x+0.200)をEEPROM2
6に記憶しておき、レンズ位置xからこの近似式を用い
て補正量を演算してもよい。
【0037】以上の実施の形態では、焦点調節レンズ1
2の駆動速度を3段階(低速、中速度、高速)に設定し
たが、本発明はこれに限定されず、駆動速度を1段階、
2段階または4段階以上から選択できるようにすること
ができる。
【0038】以上、本発明の実施の形態では、本発明を
オートレベルの一つに適用したが、本発明はこれに限定
されず、トランシット、トータルステーションなど他の
測量機器にも適用でき、さらに望遠鏡、双眼鏡などの望
遠光学系にも適用できる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
焦点調節レンズの移動により移動する望遠光学系の焦点
の単位時間当りの移動量が、焦点調節レンズの光軸上の
位置に拘わらず略一定速度に保たれるように電動レンズ
駆動手段を制御する制御手段を設ける構成にしたので、
ピント位置の微調節が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したオートレベルの一実施の形態
の主要構成を示す図である。
【図2】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(スタート)を示す図である。
【図3】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(VDDループ)を示す図である。
【図4】同オートレベルの自動焦点調節処理に関するフ
ローチャートの一部(電動フォーカス制御)を示す図で
ある。
【図5】電動フォーカススイッチの操作レバーを示す正
面図である。
【図6】同電動フォーカススイッチの操作レバーを示す
側面図である。
【図7】焦点調整レンズの位置とFL係数の関係の一例
を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 オートレベル 12 焦点調節レンズ 20 焦点検出系 21 AFセンサ 23 演算・制御回路(制御手段) 24 RAM 26 EEPROM 27 AF開始スイッチ 30 焦点調節レンズ駆動系 31 AFモータ 32 クラッチ内蔵減速機構
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/04 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸に沿って移動可能に案内された焦点
    調節レンズを有する望遠光学系と;上記焦点調節レンズ
    を光軸に沿って移動させる電動レンズ駆動手段と;この
    電動レンズ駆動手段を作動させる手動操作スイッチと;
    この手動操作スイッチがオンにされたとき、上記焦点調
    節レンズの移動により移動する上記望遠光学系の焦点位
    置の単位時間当りの移動量が、上記焦点調節レンズの光
    軸上の位置に拘わらず、一以上の予め定めた速度から選
    択された略一定速度に保たれるように上記電動レンズ駆
    動手段を制御する制御手段と;を備えたことを特徴とす
    る視準望遠鏡の電動フォーカス機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された視準望遠鏡の電動
    フォーカス機構において、手動操作スイッチは、電動レ
    ンズ駆動手段を介して、一以上の速度から選択された上
    記略一定速度で移動する望遠光学系の焦点の単位時間当
    りの移動量を変更する速度変更機能を有していることを
    特徴とする視準望遠鏡の電動フォーカス機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された視準望遠
    鏡の電動フォーカス機構において、さらに、 焦点調節レンズの光軸上の位置を検出するレンズ位置検
    出手段と;焦点調節レンズの移動範囲内での各光軸上の
    位置毎に焦点調節レンズの単位時間当りの移動量を補正
    する補正データが記憶されたメモリーと;を備え、 制御手段は、上記レンズ位置検出手段によって検出され
    た焦点調節レンズの光軸上の位置に対応するデータを、
    上記メモリーに記憶された上記補正データから入力し、
    この入力したデータに応じて電動レンズ駆動手段を制御
    することを特徴とする視準望遠鏡の電動フォーカス機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載された視準望遠
    鏡の電動フォーカス機構において、さらに、 焦点調節レンズの光軸上の位置を検出するレンズ位置検
    出手段と;焦点調節レンズの移動範囲内での各光軸上の
    位置毎に焦点調節レンズの単位時間当りの移動量を補正
    する補正量を計算する計算式と;を備え、 制御手段は、上記レンズ位置検出手段によって検出され
    た焦点調節レンズの光軸上の位置を基に上記計算式から
    上記補正量を求め、この求めた補正量に応じて電動レン
    ズ駆動手段を制御することを特徴とする視準望遠鏡の電
    動フォーカス機構。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    の視準望遠鏡の電動フォーカス機構は、測量機に搭載さ
    れていることを特徴とする視準望遠鏡の電動フォーカス
    機構。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一項に記載
    の視準望遠鏡の電動フォーカス機構において、手動操作
    スイッチは、回動操作される操作レバーを備えているこ
    とを特徴とする視準望遠鏡の電動フォーカス機構。
JP11290521A 1998-10-14 1999-10-13 視準望遠鏡の電動フォ―カス機構 Pending JP2000187147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11290521A JP2000187147A (ja) 1998-10-14 1999-10-13 視準望遠鏡の電動フォ―カス機構

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-291956 1998-10-14
JP29195698 1998-10-14
JP11290521A JP2000187147A (ja) 1998-10-14 1999-10-13 視準望遠鏡の電動フォ―カス機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000187147A true JP2000187147A (ja) 2000-07-04

Family

ID=26558103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11290521A Pending JP2000187147A (ja) 1998-10-14 1999-10-13 視準望遠鏡の電動フォ―カス機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000187147A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102540925A (zh) * 2011-12-26 2012-07-04 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种用于对两台自准直经纬仪信号的自动、手动切换装置
CN114690393A (zh) * 2020-12-31 2022-07-01 上海微电子装备(集团)股份有限公司 一种内调焦望远镜

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102540925A (zh) * 2011-12-26 2012-07-04 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种用于对两台自准直经纬仪信号的自动、手动切换装置
CN114690393A (zh) * 2020-12-31 2022-07-01 上海微电子装备(集团)股份有限公司 一种内调焦望远镜
CN114690393B (zh) * 2020-12-31 2023-04-18 上海微电子装备(集团)股份有限公司 一种内调焦望远镜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6433858B1 (en) Autofocusing apparatus of a sighting telescope
US5335035A (en) Visual line direction detecting device for the camera
JP2887061B2 (ja) 像ぶれ防止のための装置
US5872661A (en) Automatic focusing apparatus for a telephotographic system
JP2000292684A (ja) 電子的撮像装置
JPH08233573A (ja) インナーフォーカスの望遠鏡
US4807985A (en) Automatic focusing system for telescopes
US6354010B1 (en) Surveying instrument
US5694628A (en) View finder for camera
US6269580B1 (en) Motor-driven focusing apparatus of a sighting telescope
JP2000066113A (ja) 双眼鏡
US6266911B1 (en) Autofocusing apparatus of a sighting telescope
JP3958474B2 (ja) 自動焦点調節装置
JP2000187147A (ja) 視準望遠鏡の電動フォ―カス機構
JPH09189849A (ja) 顕微鏡用焦点検出装置
JP3581609B2 (ja) 視準望遠鏡の自動焦点調節機構
JP2010002574A (ja) 双眼鏡
EP3869260A1 (en) Anti-vibration optical device
JPH09304688A (ja) 自動焦点装置
JP3421500B2 (ja) オートフォーカス機能を有する測量機
JPS63143610A (ja) 星用自動追尾装置の星像検出器
JP3368027B2 (ja) 観察用光学機器
JPS58168023A (ja) 交換レンズ用自動焦点調節アダプタ−
US6532343B1 (en) Camera finder device
JPH09304057A (ja) 望遠光学系の自動焦点装置