JP3580944B2 - ロールコータおよびこのロールコータによる接着剤塗布方法 - Google Patents

ロールコータおよびこのロールコータによる接着剤塗布方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板材に接着剤を塗布するロールコータおよびこのロールコータによる接着剤塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、板材同士を貼り合わせるにあたり、一方の板材の表面に接着剤を塗布することが行われている。
【0003】
従来より、このように板材に接着剤を塗布する方法としては、例えば、ロールコータが用いられている。すなわち、塗布ロールに対向するドクタナイフまたはドクタロールの間隔を調節して塗布ロールの外周面に接着剤を均一な厚さに引き延ばし、この均一な厚みの接着剤を板材の表面に展延塗布していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の塗布方法の場合、板材の接着面に不陸による凹部があると、この部分に接着剤が塗布されず、板材の表面に接着剤を均一に塗布することができないこととなり、板材同士を充分に接着することができないといった不都合を生じることとなる。
【0005】
そのため、不陸に追従できるウレタンロールによる展延塗布や、スプレーを用いた噴霧塗布などを行うことが考えられるが、この場合、ウレタンロールやスプレーのメンテナンスが煩わしくなるといった不都合を生じることとなる。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、不陸のある板材であっても、有効に接着剤を塗布することのできるロールコータと、このロールコータによる接着剤の塗布方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のロールコータは、板状の表面に接着剤を塗布するロールコータであって、塗布ロールに対向するドクタロールの外周面の所定中心角の範囲に、塗布ロールの幅方向に所定間隔となる複数の溝部を設け、ドクタロールは、溝部の位置で、溝部の角度に応じて塗布厚さが厚くなった筋状部分を形成したり、またはこの筋状部分を形成しない均等な厚みとなった接着剤を塗布ロールの外周面に引き延ばすことができるように、塗布ロールに対向する状態で回転しないようになされたものである。
【0008】
また、上記課題を解決するための本発明の接着剤塗布方法は、板材の表面に、ロールコータによって接着剤を塗布する方法であって、塗布ロールに対向するドクタロールの外周面の所定中心角の範囲に、塗布ロールの幅方向に所定間隔となった複数の溝部を設け、塗布ロールに対向する状態でドクタロールの溝部の角度を調整してドクタロールが回転しないようにし、このドクタロールの溝部の位置で、溝部の角度に応じて塗布厚さが厚くなった筋状部分を形成したり、またはこの筋状部分を形成しない均等な厚みとした接着剤を塗布ロールの外周面に引き延ばし、この接着剤を板材の表面に展延塗布するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1はロールコータ1の全体構成の概略を示している。
【0011】
すなわち、このロールコータ1は、バックアップロール2によって搬送されてくる板材3の表面に、塗布ロール4によって接着剤5を展延塗布するようになされている。そして、図2に示すように、この塗布ロール4に対向するドクタロール6の外周面に溝部61が設けられている。
【0012】
このドクタロール6は、直径約10cmで所定長さに形成されており、溝部61の最深部が2mmの深さとなるように、外周面の対向する二か所の位置にV字状の溝が形成されている。また、溝部61は、ドクタロール6の長さ方向に20mmのピッチで形成されている。
【0013】
このようにして構成されるロールコータ1は、ドクタロール6の溝部61を塗布ロール4に対向させた状態として、回転させずに使用する。これにより、接着剤5は、回転する塗布ロール4の外周面に、ドクタロール6によって引き延ばされることとなるが、この接着剤5を引き延ばすドクタロール6の外周面に溝部61を設けているので、この溝部61の位置で塗布厚さが厚くなった筋状部分51が形成された状態で薄く引き延ばされることとなる。そして、この塗布ロール4の外周面に引き延ばされた接着剤5を板材3の表面に展延塗布することによって、板材3の表面には、接着剤5が全体的に薄く塗布されるとともに、筋状部分51の位置で接着剤5が等間隔で厚く塗布されることとなる。
【0014】
したがって、例えば、0.05〜0.1mm程度の薄い接着剤5の塗布厚さで接着剤5を塗布しようとした場合、板材3の表面に不陸による0.5mm程度の極僅かな凹部31があっても接着剤5がこの凹部31に塗布されないこととなるが、筋状部分51の位置で接着剤5の塗布厚さが厚くなっているので、このような不陸による極僅かな凹部31がある板材3の表面であっても、少なくともこの筋状部分51の接着剤5を、この凹部31の部分に展延塗布することができることとなる。しかも、この筋状部分51の接着剤5の厚さは、塗布ロール4に対向するドクタロール6の溝部61の位置を調整することで変えることができる。
【0015】
すなわち、溝部61は、最深部が2mmの深さとなるようにしているので、塗布ロール4に対向するドクタロール6の溝部61の角度によっては、0〜2.0mmの範囲で溝部61の深さを調整できることとなり、これによって接着剤5の筋状部分51の厚さが変化する。そのため、ドクタロール6の外周面の内、溝部61の無い部分を塗布ロール4に対向させることで、接着剤5の筋状部分51を形成しないことも可能なので、通常行われているように、均等な厚みの接着剤5を板材3の表面に展延塗布することもできることとなる。
【0016】
したがって、このロールコータ1は、不陸のない通常の板材3に接着剤3を塗布する場合にも有効に使用することができると同時に、上述したように不陸による凹部31があるような板材3に接着剤5を塗布する場合にも有効に使用することができる。
【0017】
なお、本実施の形態では、ドクタロール6の直径を約10cm、溝部61の最深部を2mmとし、この最深部が2mmとなる中心角の範囲でドクタロール6の外周面に溝部61を設けているが、これらの数値は特に限定されるものではない。
【0018】
また、本実施の形態では、ドクタロール6にV字状となされた溝部61を設けているが、このようなV字状の溝部61に限定されるものではなく、図3に示すように、凹溝62を設けたドクタロール6であってもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のロールコータによると、塗布ロールの外周面に、溝部の位置で塗布厚さが厚くなった筋状に接着剤を引き延ばすことができるとともに、溝部の無い位置にドクタロールを切り換えることで、このような筋状になっていない通常の状態でも接着剤を引き延ばすことができる。
【0020】
また、本発明の接着剤塗布方法によると、塗布厚さが厚くなった接着剤の筋状部分を、不陸のある板材の表面凹部に展延塗布することができるので、不陸のある板材であっても接着剤の塗り残しが無く、このような不陸の無い板材の場合は、筋状部分の無い均等な厚みの接着剤を展延塗布することができるので、確実に接着剤を塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロールコータの全体構成の概略を示す斜視図である。
【図2】(a)および(b)はドクタロールの全体構成の概略を示す断面図および部分正面図である。
【図3】ドクタロールの他の実施の形態を示す部分破断斜視図である。
【符号の説明】
1 ロールコータ
3 板材
31 凹部
4 塗布ロール
5 接着剤
6 ドクタロール
61 溝部

Claims (2)

  1. 板状の表面に接着剤を塗布するロールコータであって、
    塗布ロールに対向するドクタロールの外周面の所定中心角の範囲に、塗布ロールの幅方向に所定間隔となる複数の溝部を設け、
    ドクタロールは、溝部の位置で、溝部の角度に応じて塗布厚さが厚くなった筋状部分を形成したり、またはこの筋状部分を形成しない均等な厚みとなった接着剤を塗布ロールの外周面に引き延ばすことができるように、塗布ロールに対向する状態で回転しないようになされたことを特徴とするロールコータ。
  2. 板材の表面に、ロールコータによって接着剤を塗布する方法であって、
    塗布ロールに対向するドクタロールの外周面の所定中心角の範囲に、塗布ロールの幅方向に所定間隔となった複数の溝部を設け、塗布ロールに対向する状態でドクタロールの溝部の角度を調整してドクタロールが回転しないようにし、このドクタロールの溝部の位置で、溝部の角度に応じて塗布厚さが厚くなった筋状部分を形成したり、またはこの筋状部分を形成しない均等な厚みとした接着剤を塗布ロールの外周面に引き延ばし、この接着剤を板材の表面に展延塗布することを特徴とする接着剤塗布方法。
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