JP2518440Y2 - 塗工用ブレード - Google Patents

塗工用ブレード

Info

Publication number
JP2518440Y2
JP2518440Y2 JP1990108488U JP10848890U JP2518440Y2 JP 2518440 Y2 JP2518440 Y2 JP 2518440Y2 JP 1990108488 U JP1990108488 U JP 1990108488U JP 10848890 U JP10848890 U JP 10848890U JP 2518440 Y2 JP2518440 Y2 JP 2518440Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
blade
wear
zone
parallel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990108488U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0465169U (ja
Inventor
光雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP1990108488U priority Critical patent/JP2518440Y2/ja
Publication of JPH0465169U publication Critical patent/JPH0465169U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2518440Y2 publication Critical patent/JP2518440Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は製紙機械の紙コータにおける塗工液を塗布
し、余剰液をブレードにて掻き落とすブレードコータ装
置における塗工用ブレードに関するものである。
(従来の技術) 従来の耐摩耗被覆処理法として、ブレード5の背面で
当てるベントモード式にて被覆処理されたもの(第5
図)、ブレード5′の刃先で当てるベベルモード式にて
処理されたもの(第6図)が提案されているが、これら
は表面が硬質であるため初期馴染みの進行がなく、流体
圧が安定せず、平滑性、プロファイルが長い等の問題が
あり、点接触のため、ブレードの被覆表面積を有効に使
っていない。
(考案が解決しようとする課題) 従来の塗工用ブレードでは、ブレード塗工機が高速、
広巾化するにつれて、マシンの効率を高め、長期の塗工
安定化を図るために、ブレード5,5′の表面をそのまま
高硬度の耐摩耗性硬質被覆材2で被覆していた。しかし
硬度を高くすればするほど、初期摩耗による馴染みが無
いため、被覆厚さが違った場合や、母材先端にかえりが
る場合、又はブレード取付け本体に塗工液温、周囲温等
により時間と共に熱変形が与えられた場合には、塗工プ
ロファイル不良や面質悪化を発生させる問題があった。
その対策として考えられたのが、被覆処理なしの0.5
〜1H使用の摩耗ブレードに近い形に予め母材を研磨して
おき、その後種ヶの耐摩耗被覆処理(その後の研磨処理
はコスト及び製造期間の関係により実施しない)して使
用することである。そしてその状態にしておくと、ロー
ルとブレード刃当たりとの当たりが大きくとれ、スター
ト時の刃当たりはスムーズに行くと共に、耐摩耗被覆材
も多く使用できるため、長期間安定した品質が得られ
る。なお、図中1はバッキングロール、3は塗工液、4
は加圧チューブ、6はウエブである。
本考案は被覆処理なしのブレードで0.5〜1H使用の摩
耗角に近い状態に予め研磨しておき、その上に硬質クロ
ム、Nip+Sic,Tin,Tic等の硬質表面処理を行うことによ
り、前記従来の課題を解決し得る塗工用ブレードを提供
せんとするものである。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、連続的に走行する紙ウエブに塗工
液を転写後均すための塗工用ブレードにおいて、ブレー
ドの先端部に硬質被覆材を取付けると共に、バッキング
ロール側に、同硬質被覆材とバッキングロール面とでほ
ぼ平行に形成した平行ゾーンと、これに隣接して後流に
前記平行ゾーンにつながり、次第に同バッキングロール
面から前記硬質被覆材が離れるように形成された液体圧
発生ゾーンを備え、ブレード面に耐摩耗材を被覆処理す
る前に、ブレード母材側に初期摩耗に相当する摩耗面を
機械的に加工した後、この面に前記硬質被覆材による被
膜を形成してなるもので、これを課題解決のための手段
とするものである。
(作用) 本考案は、平行ゾーンに相当する部分を有することが
従来と異なり、被覆処理なしの0.5〜1H使用時の摩耗に
近くなるよう、予め母材側を研磨しておき、その後硬質
材を被覆処理する。また流体圧発生ゾーンと平行ゾーン
で平行部を2分することにより、流体圧発生ゾーンで巾
方向均一な流体押し込み作用を与え、平行ゾーンでウエ
ブにカラー液をセットさせる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面について説明すると、第1
図〜第4図は本考案の実施例を示し、第1図はベントモ
ード式(刃先がなく、背面にて押し付け、余剰液を落と
す方式)、第3図はベベルモード式(刃先があり、へら
作用にて余剰液を落とす方式)である。
第1図及び第3図は連続的に走行する紙ウエブ6に塗
工液3を転写後均すための塗工用ブレード5及び5′を
示し、先端部に平行ゾーンAと、これに隣接して流体圧
発生ゾーンBを形成し、かつ塗工初期の馴染みを良くす
るため、耐摩耗材を被覆処理する前に、ブレード5及び
5′側に初期摩耗に相当する摩耗面を機械的に加工させ
た後、摩耗し難い硬質の被覆材2を被覆処理してなるも
のである。なお、1はバッキングロール、4は加圧チュ
ーブ、6はウエブである。
本考案は第1図及び第3図の実施例に示す如く、平行
ゾーンAに相当する部分を有することを特徴とするもの
で、平行ゾーンAはバッキングロール1側に、硬質被覆
材2とバッキングロール1面とでほぼ平行に形成された
もので、被覆処理なしの0.5〜1H使用時の摩耗近くにな
るよう、予めブレード5,5′の母材側を研磨しておき、
その後硬質被覆材2を被覆処理する。液体圧発生ゾーン
Bは、前記平行ゾーンAに隣接してその後流につなが
り、次第に同バッキングロール1面から前記硬質被覆材
5、5′が離れるように形成されている。また流体圧発
生ゾーンBと平行ゾーンAで平行部を2分することによ
り、流体圧発生ゾーンBで巾方向均一な流体押し込み作
用を与え、平行ゾーンAでウエブ6にカラー液をセット
させる。
次に第2図及び第4図について塗工用ブレード5,5′
の具体的寸法を詳細に説明すると、ブレード厚t,t′
は、0.3〜1mm(好ましくは0.5〜0.8mm)、α=4〜10°
(好ましくは6〜8°)、α=数mm、β=25°〜45°
(好ましくは25°〜35°)、γ=数度(好ましくは2
°)、t1≒t′/2、硬質被覆厚みt0,t0′は硬質工業用
クロームメッキ、Nip酸無電解メッキ+Sic(0.5〜数ミ
クロンの微細粒子)被覆では20〜70ミクロンmm(好まし
くは30〜40ミクロンmm)、イオンプレーティング乃至は
ダイナミックミキシング法によるTin,Tic等では拾μmm
が実施された。通常のクレーよりなるビグメント液にて
速度600〜1500m/min、コート量12〜18g/m2/片面を中止
質系シートにてパイロットコータで実施、ソフトカレン
ダ後平滑性、透過光塗りむらをチェックの結果、予め加
工処理を実施した本考案のものが数拾%優れていること
が確認された。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案によれば、平行部のユ
ニットプレッシャ(押付力/ブレードのコンタクト面
積)を下げられるので、トータルとして大きいブレード
押付力が可能となり、ブレードの剛性、即ち板厚アップ
が可能となり、流れ方向、巾方向の塗工プロファイルが
良好となる。また平行ゾーンを大きく取ることにより、
塗工液のウエブへの含浸セット時間を十分に取ることが
でき、紙の空隙を十分にうめた平滑な面が得られる。更
に硬い被覆面を有効に使っているため、平行部全体の被
覆がなくなるまでの時間は長くなり、長期の安定操業が
可能である。また本考案によれば、流体圧発生ゾーン+
平行ゾーンにより、高速、広巾の外乱、即ち高速である
ための転写膜の乱れ発生(流体圧発生ゾーン前で)、ブ
レードを取付けているヘッドの熱的外乱による真直性の
乱れ等に対して、許容範囲が大きいため、プロファイル
むらが軽減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る塗工用ブレードの側
断面図、第2図は第1図における要部の詳細断面図、第
3図は本考案の第2実施例に係る塗工用ブレードの側断
面図、第4図は第3図における要部の詳細断面図、第5
図及び第6図は夫々従来の塗工用ブレードの側断面図で
ある。 図の主要部分の説明 1……バッキングロール、2……硬質被覆材 3……塗工液、4……加圧チューブ 5,5′……ブレード、6……ウエブ A……平行ゾーン、B……流体圧発生ゾーン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的に走行する紙ウエブに塗工液を転写
    後均すための塗工用ブレードにおいて、ブレードの先端
    部に硬質被覆材を取付けると共に、バッキングロール側
    に、同硬質被覆材とバッキングロール面とでほぼ平行に
    形成した平行ゾーンと、これに隣接して後流に前記平行
    ゾーンにつながり、次第に同バッキングロール面から前
    記硬質被覆材が離れるように形成された液体圧発生ゾー
    ンを備え、ブレード面に耐摩耗材を被覆処理する前に、
    ブレード母材側に初期摩耗に相当する摩耗面を機械的に
    加工した後、この面に前記硬質被覆材による被膜を形成
    したことを特徴とする塗工用ブレード。
JP1990108488U 1990-10-18 1990-10-18 塗工用ブレード Expired - Fee Related JP2518440Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990108488U JP2518440Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 塗工用ブレード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990108488U JP2518440Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 塗工用ブレード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0465169U JPH0465169U (ja) 1992-06-05
JP2518440Y2 true JP2518440Y2 (ja) 1996-11-27

Family

ID=31855515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990108488U Expired - Fee Related JP2518440Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 塗工用ブレード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2518440Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2622054B2 (ja) * 1992-08-07 1997-06-18 ノムラテクノリサーチ株式会社 コーターブレード及びその製造方法
JP5544710B2 (ja) * 2008-12-22 2014-07-09 富士ゼロックス株式会社 塗工装置および塗工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0465169U (ja) 1992-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5628868A (en) Apparatus and method for applying a viscous liquid to a material surface
JPH08246380A (ja) 紙シート用カレンダ
US3703019A (en) Surface conforming wear resistant doctor blade for rolls
AU2002360602A1 (en) Method and apparatus for curtain coating
SE437681B (sv) Schaber eller rakel for kontrollerbar paforing och utjemning av bestrykningsmedel pa en lopande pappersbana
EP0385640B1 (en) Process for applying microcapsule-containing compositions to paper
EP0847308B1 (en) Reverse gravure kiss coating system with output roller
US3424126A (en) Air-knife coater
JP2518440Y2 (ja) 塗工用ブレード
JP3597870B2 (ja) コーティング・ブレード
JPH0824872B2 (ja) 塗布装置
CA2546432A1 (en) Dosing device, apparatus for applying adhesives to at least one dosing device, and substrate web
JP2976857B2 (ja) ロールコーターを用いた塗装焼付方法
JPH10180172A (ja) 塗布装置
JPS6313816Y2 (ja)
WO1988010155A2 (en) A coating apparatus
JPS59225772A (ja) 塗工方法
JP2578183B2 (ja) 塗工装置
JP2902321B2 (ja) 塗工装置
JP2588349Y2 (ja) ロールコータ方式塗装装置
JPS6242764A (ja) フイルム又はシ−トの両面コ−テイング方法
JPH0596218A (ja) リバースロールコータ
JPH08168713A (ja) コーターブレード
JPS637325Y2 (ja)
JP4619161B2 (ja) 塗布装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees