JP3579915B2 - コンバインの刈取部 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀稈引起し装置のカバ−構造に関し、コンバイン等の刈取収穫機に利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、実開昭55−166446号公報に記載の技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記公報記載の従来技術の問題点を解消することにある。すなわち、引起しカバ−の着脱容易化、並びに刈取部の前方を照射する前照灯を引起しカバ−内に納めてこの前照灯自体の保護を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的達成のため、本発明は次のような技術的手段を講じた。
【0005】
すなわち、3条の穀稈引起し通路を構成すべく横向き突出姿勢の引起ラグ2を上方に移行させながら穀稈を引起す3つの穀稈引起し装置1,1,1を横方向に所定間隔置きに並設し、前記穀稈引起し装置1の引起しケ−ス5を前面ケ−ス5aと後面ケ−ス5bとから構成し、該引起しケ−ス5の上部を覆う前面カバ−6及び後面カバ−7を前記後面ケ−ス5bに取付けたブラケット9に締結固定し、前記前面カバ−6の左右2カ所に開口窓14,14を設け、該開口窓14,14に前照灯15を臨ませるにあたり、該前照灯15を前記前面カバ−6と後面カバ−7との間の空間内に介装すると共に、該前照灯15側のステ −16及び取付片17を前記ブラケット9側のステ−18及び前記後面ケ−ス5b側の取付片19に締結固定する構成とし、前向き突出姿勢の引起ラグ4を上方に移行させながら穀稈を引起す縦回し型引起し装置3を設けるにあたり、前記穀稈引起し装置1側の引起し駆動軸27と前記縦回し型引起し装置3側の縦引起し入力軸29とを嵌脱自在にスプライン嵌合して連動する構成とし、分草杆22側の分草体取付ステ−23に前記縦回し型引起し装置3側の取付ステ−24を取付けると共に前記縦回し型引起し装置3の上端部をノブ31によって前記前面ケ−ス5a側に締結固定して前記縦回し型引起し装置3を前記穀稈引起し装置1の前部に配設する構成とし、刈取部の側方を覆うサイドカバ−32を設けるにあたり、該サイドカバ−32の一側端に設けた筒状の嵌合筒33を前記穀稈引起し装置1の引起しケ−ス5側面部に設けた上下方向のピン軸34に上から差し込んでセットして該サイドカバ−32を前記ピン軸34を回動中心として揺動開閉自在に構成すると共に、サイドカバ−32の内面側に前後幅方向に沿って横たわるように棒状の係止杆35を固着して、該係止杆35をガイド部材39によって刈取フレ−ム37側に設けた弾性材からなる係合保持具38側に誘導案内して、サイドカバ−32を閉じた状態において該係止杆35を前記係合保持具38に係脱自在に係止保持させるように構成したことを特徴とするコンバインの刈取部としたものである。
【0006】
【作用】
前面カバ−と後面カバ−は引起しケ−スに取付けたブラケットに対して簡単に着脱することができる。長稈が引起しケ−スの上部に絡み付いてもカバ−を取外すことによってその絡み付きを容易に除去することができる。
【0007】
刈取部の前方を照射する前照灯は前面カバ−と後面カバ−との間の空間内に納めるので、穀稈の絡み付きがなく、安全に保護することができる。
【0008】
ノブ31を回動させて引起しケ−ス5に対する固定状態を解除すると、縦回し型引起し装置3は下端側を回動中心として上端側を前方へ大きく揺動開放させることができる。このとき、縦引起し入力軸29は、引起し駆動軸27から抜け外れる。
【0009】
サイドカバ−32をワンタッチでオ−プンすることができる。また、係止杆35がサイドカバ−32の補強を兼ねることができて、該サイドカバ−32自体の剛性がアップする。
【0010】
【発明の効果】
引起しカバ−の着脱が容易であるため、引起しケ−スの上部に穀稈が絡み付いても簡単に除去することができる。
【0011】
前照灯はカバ−内に納めるので、前照灯をカバ−の前面或は上部に露出して取付けていた従来装置のように穀稈の絡み付きがなく、安全に保護することができるものである。
【0012】
ノブ31を回動させて引起しケ−ス5に対する固定状態を解除すると、縦回し型引起し装置3は下端側を回動中心として上端側を前方へ大きく揺動開放させることができる。
【0013】
サイドカバ−32をワンタッチでオ−プンすることができる。また、係止杆35がサイドカバ−32の補強を兼ねることができて、該サイドカバ−32自体の剛性をアップさせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の1実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】
1は横向き突出姿勢の引起ラグ2を上方に移行させながら穀稈を引起す横回し型引起し装置で、3条の穀稈引起し通路を構成すべく3つの穀稈引起し装置1,1,1を横方向所定間隔置きに並設している。3は前向き突出姿勢の引起ラグ4を上方に移行させながら穀稈を引起す縦回し型引起し装置で、前記横回し型引起し装置1の前部に配設している。
【0016】
5は引起し装置1の引起しケ−スで、前面ケ−ス5aと後面ケ−ス5bとからなる。
【0017】
6及び7は引起しケ−ス5の上部を覆う前面カバ−及び後面カバ−で、これらカバ−6,7は、後面ケ−ス5bに対しボルト8により取付けたブラケット9にビス10,11でもって着脱自在に締付固定している。10aは前面カバ−6側に設けたビス孔、10bはブラケット9側に設けたビス孔、11aは後面カバ−7側に設けたビス止め用切欠孔、11bはブラケット9側に設けたビス孔である。 前記ブラケット9側には突起12が突設されてあり、後面カバ−7側にはその突起12に嵌合係止する係止孔13が設けられている。
【0018】
前面カバ−6の左右2ヵ所には前照灯の開口窓14,14が設けられ、そして、その開口窓14,14に臨ませる前照灯15は、前記前面カバ−6と後面カバ−7との間の空間内に介装すると共に、このステ−16及び取付片17を前記ブラケット9側のステ−18及び前記後面ケ−ス5bに溶着した取付片19にボルト20,21でもって締付固定している。
【0019】
22は分草杆、23は分草体取付ステ−、24は縦回し型引起し装置3の取付ステ−で、両ステ−23,24は2本の締付ボルト25、26でもって取付けている。
【0020】
27は引起し駆動軸、28は引起し駆動スプロケット、29は縦引起し入力軸で、ベベルギヤ機構30を介して縦回し型引起し装置3を駆動するよう連動構成している。前記引起し駆動軸27と縦引起し入力軸29は、両軸嵌脱自在にスプライン嵌合している。そして、縦回し型引起し装置3の上端部がノブ31によって前面ケ−ス5a側に締付固定されている。かかる構成によれば、ノブ31を回動させて引起しケ−ス5に対する固定状態を解除し、そして、下端側の一方の締付ボルト26を外しておけば、この縦回し型引起し装置3は下端側における他方の締付ボルト25を回動中心として上端側を前方へ大きく揺動開放させることができる。このとき、縦引起し入力軸29は、引起し駆動軸27から抜け外れる。
【0021】
32は引起し刈取部の側方を覆うサイドカバ−で、このサイドカバ−32は、一側端に設けた筒状の嵌合筒33を引起しケ−ス5側面部に設けた上下方向のピン軸34に上から差し込んでセットすると共に、この上下方向のピン軸34を回動中心として揺動開閉自在に構成している。
【0022】
35はサイドカバ−32の内面側に前後幅方向に沿って横たわるように取付座板36を介して固着した棒状の係止杆であって、この係止杆35は、前記サイドカバ−32を閉じた状態で刈取フレ−ム37側に設けた弾性材からなる係合保持具38に係脱自在に係止保持させている。
【0023】
なお、39はガイド溝39aを有するガイド部材であって、前記係止杆35を係合保持具38に誘導案内するためのものであり、そのため、このガイド部材39にはガイド溝39aに対応する位置において前記係合保持具38を取付けた構成としている。
【0024】
従って、かかる構成によれば、サイドカバ−32はワンタッチでオ−プンすることができる。また、係止杆35はサイドカバ−の補強を兼ねることができて、カバ−自体の剛性がアップする。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀稈引起し装置の要部の正面図である。
【図2】同上要部の側面図である。
【図3】引起し装置要部の正面図である。
【図4】引起しカバ−の分解斜視図である。
【図5】引起し装置要部の側断面図である。
【図6】引起し装置要部の斜視図である。
【図7】引起し装置の要部の側面図である。
【図8】同上要部の正面図である。
【符号の説明】
1 穀稈引起し装置(横回し型)
2 引起しラグ
3 縦回し型引起し装置
4 引起しラグ
5 引起しケ−ス
5a 前面ケ−ス
5b 後面ケ−ス
6 前面カバ−
7 後面カバ−
9 ブラケット
14 開口窓
15 前照灯
16 ステ−
17 取付片
18 ステ−
19 取付片
22 分草杆
23 分草体取付ステ−
24 取付ステ−
27 引起し駆動軸
29 縦引起し入力軸
31 ノブ
32 サイドカバ−
33 嵌合筒
34 ピン軸
35 係止杆
37 刈取フレ−ム
38 係合保持具
39 ガイド部材

Claims (1)

  1. 3条の穀稈引起し通路を構成すべく横向き突出姿勢の引起ラグ2を上方に移行させながら穀稈を引起す3つの穀稈引起し装置1,1,1を横方向に所定間隔置きに並設し、前記穀稈引起し装置1の引起しケ−ス5を前面ケ−ス5aと後面ケ−ス5bとから構成し、該引起しケ−ス5の上部を覆う前面カバ−6及び後面カバ−7を前記後面ケ−ス5bに取付けたブラケット9に締結固定し、前記前面カバ−6の左右2カ所に開口窓14,14を設け、該開口窓14,14に前照灯15を臨ませるにあたり、該前照灯15を前記前面カバ−6と後面カバ−7との間の空間内に介装すると共に、該前照灯15側のステ−16及び取付片17を前記ブラケット9側のステ−18及び前記後面ケ−ス5b側の取付片19に締結固定する構成とし、前向き突出姿勢の引起ラグ4を上方に移行させながら穀稈を引起す縦回し型引起し装置3を設けるにあたり、前記穀稈引起し装置1側の引起し駆動軸27と前記縦回し型引起し装置3側の縦引起し入力軸29とを嵌脱自在にスプライン嵌合して連動する構成とし、分草杆22側の分草体取付ステ−23に前記縦回し型引起し装置3側の取付ステ−24を取付けると共に前記縦回し型引起し装置3の上端部をノブ31によって前記前面ケ−ス5a側に締結固定して前記縦回し型引起し装置3を前記穀稈引起し装置1の前部に配設する構成とし、刈取部の側方を覆うサイドカバ−32を設けるにあたり、該サイドカバ−32の一側端に設けた筒状の嵌合筒33を前記穀稈引起し装置1の引起しケ−ス5側面部に設けた上下方向のピン軸34に上から差し込んでセットして該サイドカバ−32を前記ピン軸34を回動中心として揺動開閉自在に構成すると共に、サイドカバ−32の内面側に前後幅方向に沿って横たわるように棒状の係止杆35を固着して、該係止杆35をガイド部材39によって刈取フレ−ム37側に設けた弾性材からなる係合保持具38側に誘導案内して、サイドカバ−32を閉じた状態において該係止杆35を前記係合保持具38に係脱自在に係止保持させるように構成したことを特徴とするコンバインの刈取部
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