JP3576285B2 - 熱切断加工機のワークテーブル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばレーザ加工機やプラズマ加工機のごとき熱切断加工機のワークテーブルに係り、さらに詳細には、ワークを支持したり、あるいはワークを容易に搬入出できるようにした熱切断加工機のワークテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱切断加工機としての例えばレーザ加工機におけるワークテーブルとしては今までに種々なものが知られているが、代表的な一例として実公平6−233号公報が知られている。
【0003】
すなわち、例えば図4に示されているように、ワークテーブル101はベース103を備えており、このベース103上にはワークのレーザ加工時に上記ワークWを支持する剣山、スキッドなどのワーク支持部材105が適宜な間隔(ピッチ)Aで複数設けられている。この各ワーク支持部材105間には回転部材107が回転自在な回転軸109に装着されている。しかも回転部材107の先端部には回転可能なボール111が装着されている。
【0004】
したがって、ワークテーブル101にワークWを搬入出せしめる際には、回転軸109を回動せしめることにより、回転部材107を回動せしめて、回転部材107に装着されているボール111を図4に示されているように、ワーク支持部材105の上面であるパスラインよりも上方へ突出した位置に位置決めしてワークWを支持してワークWの搬入出が行われる。
【0005】
ワークWにレーザ加工を行う際には、図5に示されているように、回転軸109を回動せしめることにより回転部材107を180度回動せしめてボール111を下向きにして、ワークWをワーク支持部材105上に支持せしめた状態でレーザ加工ヘッド113を図5において左右方向へ移動せしめてワークWにレーザ加工が行われる。なお、ボール111が下向きに向いたときにはレーザビームの照射から遮蔽されて保護されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のワークテーブル101において、回転部材107の回転半径+余裕代の長さでワーク支持部材105間の間隔Aが限定される。そのため、レーザ加工ヘッド113で図5に示されているように、ワークWから製品Gを切断した場合には、製品Gが立上ってしまい、レーザ加工ヘッド113と製品Gが衝突し、レーザ加工ヘッド113がダメージを受けたり、あるいは製品Gに傷をつけてしまったりすることがある。
【0007】
この発明の目的は、ワークから切断された製品を立上がらないようにして、製品または熱切断加工ヘッドにダメージを与えないようにした熱切断加工機のワークテーブルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、ワークの熱切断加工時に上記ワークを支持する複数の第1ワーク支持部材を立設して備え、前記各第1ワーク支持部材の間に上下に回転自在に設けた回転部材に、前記ワークの移送時にワークを移動可能に支持するボール又はローラよりなるワーク移送時支持部材を設けてなる熱切断加工機のワークテーブルであって、前記回転部材を下方向に回動したときに上向いた状態となって前記第1ワーク支持部材と共にワークを支持する第2ワーク支持部材を前記回転部材に備えていることを特徴とするものである。
【0009】
したがって、ワークテーブルにワークを搬入出させる際には、回転部材を回動せしめてワーク移送時支持部材を第1ワーク支持部材より上方へ突出せしめて位置決めすることにより、ワークがワーク移送時支持部材上に支持されて搬入出される。
【0010】
ワークに熱切断加工を行う際には、回転部材を回動せしめて第2ワーク支持部材の上面を第1ワーク支持部材の上面と同じ面一に位置決めせしめることにより、ワークが第1,第2ワーク支持部材に支持されてワークに熱切断が行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態の例を図面に基いて詳細に説明する。
【0015】
レーザ加工機やプラズマ加工機のごとき熱切断加工機は公知であるから、全体構成の説明は省略し、主要な構成部分について説明する。
【0016】
図1を参照するに、レーザ加工機のワークテーブル1は例えば図1において紙面に対して直交する方向へ移動自在なベース3を備えており、このベース3上にはレーザ加工時にワークWを支持せしめる図1において左右方向へ適宜な間隔Aで複数の剣山、スキッドのごとき第1ワーク支持部材5が固定して立設されている。この各第1ワーク支持部材5間には回転部材7が回転自在な回転軸9に装着されている。
【0017】
この図1における2つの回転軸9には例えば図3に示されているように、スプロケット11A,11Bが装着されており、このスプロケット11A,11Bにはチェン13が巻回されている。このチェン13の一端は固定されていると共に、チェン13の他端はシリンダ15に装着されたピストンロッド17の先端に取り付けられている。
【0018】
上記構成により、シリンダ15を作動せしめてピストンロッド17を伸縮動せしめることにより、スプロケット11A,11Bが回転されて各回転軸9が同期して回動されることになる。この各回転軸9が回動されることにより回転部材7も同方向へ回動されることとなる。
【0019】
再び図1を参照するに、前記回転部材7の一方にはボールなどのごときワーク移送時支持部材19が設けられていると共に、回転部材7の他方すなわちワーク移送時支持部材19に対して90度から180度までの角度θだけ離れた位置には、ワークWにレーザ加工を行う際にワークWを支持せしめる剣山や支持スキッドのごとき第2ワーク支持部材21が設けられている。
【0020】
図1の状態において、第1ワーク支持部材5間の間隔をAとすると共に第1ワーク支持部材5の高さを2Bとする。そして回転軸9の位置をBとすれば、回転軸9からワーク移送時支持部材19の先端までの距離が(B+α)となり、回転軸9を回動せしめて回転部材7を回動せしめることによりワーク移送時支持部材19が上向いた状態となり、ワーク移送時支持部材19の先端がパスライン(ワーク第1支持部材5の上面)よりαだけ突出された状態となる。
【0021】
この状態においてワークWがワーク移送時支持部材19上に支持されてワークテーブル1に搬入出されることになる。
【0022】
前記回転軸9を角度θだけ回動せしめると、図2に示されているように、第2ワーク支持部材21が上向いた状態となる。この状態においてワークWを第1,第2ワーク支持部材5,21で支持せしめて、レーザ加工ヘッド23を図2において左方向へ移動せしめることにより、ワークWから製品Gが切断されることになる。
【0023】
この切断された製品Gは、図2に示されているように、第1,第2ワーク支持部材5,21に支持されて製品Gの立上りが防止されるから、製品Gはレーザ加工ヘッド23に衝突することがなくなり、レーザ加工ヘッド23、製品Gへのダメージを低減させることができる。すなわち、レーザ加工時にワークWを支持せしめる間隔(ピッチ)を1/2Aと狭くすることにより、製品Gの立上りを防止して製品G、レーザ加工ヘッド23へのダメージを低減させることができる。
【0024】
前記第2ワーク支持部材21が図2に示すごとく上向いた状態においては、ワーク移送時支持部材19は第2ワーク支持部材21に対して90度から180度の範囲内で角度θだけ傾斜しているから、ワークWのレーザ加工時に生じた粉塵は、ベース3の下方に設けられ吸引ダクトのごとき吸引装置に吸引されて、ワークWの下側へ通過したガス流が飛散したり舞上ることがなく、粉塵の吸引除去を効率よく行うことができる。
【0025】
なお、この発明は、前述した実施の形態の例に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。本実施の形態の例では第1,第2ワーク支持部材5,21を剣山の例で示したが、山型状のスキッドなどでも構わない。また、ワーク移送時ワーク支持部材19としてはボールの例で示したが、ローラなどであっても構わない。回転軸9を回動せしめる回転駆動系としてはシリンダ15、チェン13およびスプロケット11A,11Bの例で示したが、シリンダ、ラックアンドピニオン、ロータリーアクチュエータ、シリンダ、リンク構造、モータ駆動あるいはウォーム、ウォームホイールなどであってもよいものである。
【0026】
さらに、回転軸9と第1ワーク支持部材5とは平行でも、または直交状態に配置してもよい。回転部材7の角度θは90度から180度までの範囲内の角度であれば、どの角度でも構わないが、粉塵を吸引ダクトで効率よく吸引するには120度程度の角度が一番望ましいものである。
【0027】
【発明の効果】
以上のごとき実施の形態の例より理解されるように、発明によれば、ワークテーブルにワークを搬入出させる際には、回転部材を回動せしめてワーク移送時支持部材を第1ワーク支持部材より上方へ突出せしめて位置決めすることにより、ワークがワーク移送時支持部材上に支持されて搬入出される。
【0028】
ワークに熱切断加工を行う際には、回転部材を下方に回動せしめて第2ワーク支持部材の上面を第1ワーク支持部材の上面と同じ面一に位置決めせしめることにより、ワークが第1,第2ワーク支持部材に支持されてワークに熱切断が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱切断加工機のワークテーブルの一実施の形態の例を示す説明図である。
【図2】この発明の動作を説明する説明図である。
【図3】回転部材を装着した回転軸を回動せしめる駆動系の説明図である。
【図4】従来のレーザ加工機のワークテーブルを説明する説明図である。
【図5】従来のワークテーブルの動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 ワークテーブル
3 ベース
5 第1ワーク支持部材
7 回転部材
9 回転軸
19 ワーク移送時支持部材
21 第2ワーク支持部材
23 レーザ加工ヘッド

Claims (1)

  1. ワーク(W)の熱切断加工時に上記ワーク(W)を支持する複数の第1ワーク支持部材(5)を立設して備え、前記各第1ワーク支持部材(5)の間に上下に回転自在に設けた回転部材(7)に、前記ワーク(W)の移送時にワーク(W)を移動可能に支持するボール又はローラよりなるワーク移送時支持部材(19)を設けてなる熱切断加工機のワークテーブルであって、前記回転部材(7)を下方向に回動したときに上向いた状態となって前記第1ワーク支持部材(5)と共にワーク(W)を支持する第2ワーク支持部材(21)を前記回転部材(7)に備えていることを特徴とする熱切断機のワークテーブル。
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