JP3576105B2 - 内部品質計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被計測物存在予定領域に位置する被計測物に光を照射する投光部と前記被計測物からの透過光に基づいてデータを取得する受光部とを備えて構成されるデータ取得手段と、そのデータ取得手段が取得したデータに基づいて前記被計測物の内部品質を求める品質導出手段と、前記被計測物存在予定領域と前記データ取得手段との相対位置関係を調節する位置調節手段とが設けられた内部品質計測装置
【0002】
【従来の技術】
かかる内部品質計測装置は、例えば、青果物等の被計測物の内部品質を解析するために用いられるものであり、被計測物存在予定領域に位置する被計測物の形状や大きさ等に応じて、位置調節手段により、被計測物とデータ取得手段との相対位置関係を、データを適切に取得できる位置関係になるように調節した状態で、データ取得手段により、被計測物に光を照射してデータを取得し、その取得データに基づいて品質導出手段により被計測物の内部品質を求める。
例えば、球形又は略球形の青果物等が被計測物の場合、被計測物の種類や品種により径が異なるので、種類や品種に応じて、被計測物の照射光が被計測物の略中心に向かって照射されるように、被計測物とデータ取得手段との相対位置関係を調節することになる。
【0003】
一方、品質導出手段により被計測物の内部品質を精度良く求めるために、通常、校正用の基準体を用いて基準体のデータを取得して、その基準体のデータを用いて装置を校正する必要がある。つまり、データ取得手段によって、校正用の基準体に光を照射して基準体からの透過光又は反射光に基づいて基準体のデータを取得し、被計測物のデータ及び基準体のデータに基づいて、装置の校正を行って内部品質を求めるように構成する。
例えば、データ取得手段によって照射される光の光量(以下、照射光量と略記する場合がある)の変化をキャンセルする場合は、校正用の基準体として、照射される光を透過又は反射させて所定の率で減衰させる光量校正用基準体(例えば、拡散板やND(Neutral・Density)フィルタ)を用いることになる。具体的には、例えば、被計測物のデータ及び光量校正用基準体のデータ(以下、基準データと称する場合がある)として、夫々、所定の波長における受光量に対応するデータを取得し、それら被計測物のデータ及び基準データに基づいて、吸光度を求め、その吸光度に基づいて、内部品質を求めることにより、照射光量の変化をキャンセルすることができる。
又、データ取得手段を、被計測物からの透過光又は反射光を分光し、その分光した光を受光センサにて同時に各波長毎に受光して、分光スペクトルデータを得るように構成する場合、受光センサにおける複数の受光素子夫々が受光する光の波長は、分光用の光学部品との位置関係により決まるが、この位置関係は、計測雰囲気の温度の影響や時間経過により、わずかであるがずれる虞があるので、受光センサの各受光素子の受光波長の校正を行う必要がある。各受光素子の受光波長の校正を行う場合は、基準体として、受光センサの受光波長範囲内において少なくとも2個の波長にピーク部を有する波長校正用光が得られる波長校正体(例えば、V10フィルタ)を用いることになる。つまり、波長が既知である少なくとも2個の波長にピーク部を有する校正用光を分光して、その分光した光を受光センサにて受光することにより、計測時点の各受光素子と受光波長との対応関係を示す波長校正用データを求めることができ、その波長校正用データにより、各受光素子の受光波長の校正を行うことになる。
【0004】
従来は、基準体がデータ取得手段における光路中に位置する状態と、基準体が光路から退避する状態とに切り換えるために、基準体位置切り換え手段を設けて、その基準体位置切り換え手段により、基準体を光路中に位置させて、データ取得手段によって、基準体に光を照射して基準体からの透過光又は反射光に基づいて基準体のデータを取得するように構成していた(例えば、特開2000−199743号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、被計測物存在予定領域とデータ取得手段との相対位置関係を調節する位置調節手段とは別に、基準体によって校正用のデータを取得するために、基準体位置切り換え手段を設けていたため、装置の構成が複雑となり、装置の価格が高くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内部品質計測装置において、校正用の基準体を用いて装置の校正が行えるようにしながら、低価格化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の特徴構成は、前記被計測物が、前記被計測物存在予定領域を通過するように搬送手段にて搬送されるように構成され、
前記被計測物存在予定領域とは異なる箇所に、校正用の基準体が配置され、前記位置調節手段の調節により、前記被計測物のデータを取得する状態と、前記基準体に光を照射して前記基準体からの透過光に基づいて前記基準体のデータを取得する状態とに切り換えられるように構成され、前記品質導出手段が、前記被計測物のデータ及び前記基準体のデータに基づいて、前記内部品質を求めるように構成され、
前記データ取得手段が、前記被計測物存在予定領域の上方側を迂回するように設けられた枠体に前記投光部と前記受光部とが前記被計測物存在予定領域の左右両側箇所に振り分け配置される状態で一体的に組み付けられて構成され、
前記位置調節手段が、固定部に対して位置固定状態で設置されて前記枠体を移動案内するガイド部材を備えて、前記枠体を移動調節するように構成され、
前記基準体が、前記ガイド部材に固定状態で設けられていることにある。
請求項1に記載の特徴構成によれば、被計測物のデータを取得するときは、位置調節手段によって、被計測物存在予定領域に位置する被計測物に光を照射し、被計測物からの透過光又は反射光に基づいてデータを取得する状態に切り換えると共に、被計測物の形状や大きさ等に応じて、被計測物のデータを適切に取得できるように、被計測物とデータ取得手段との相対位置関係を調節する。
基準体のデータを取得するときは、位置調節手段よって、基準体に光を照射して基準体からの透過光又は反射光に基づいて基準体のデータを取得する状態に切り換える。
そして、品質導出手段によって、被計測物のデータ及び基準体のデータに基づいて、装置の校正が行われた上で内部品質が求められる。
つまり、元々設けられている位置調節手段を利用して、被計測物のデータを取得する状態と基準体のデータを取得する状態とに切り換えるようにしてあるので、従来の内部品質計測装置において設けられていた基準体位置切り換え手段が不要となる。例えば、基準体の移動を案内するための案内機構が不要となり、又、基準体を移動させるための駆動手段を設けていた場合は、その駆動手段も不要となる。
従って、元々設けられている位置調節手段を利用して、被計測物のデータを取得する状態と基準体のデータを取得する状態とに切り換えるようにしてあるので、校正用の基準体を用いて装置の校正が行えるようにしながら、低価格化を図ることができるようになった。
【0008】
又、請求項1に記載の特徴構成によれば、被計測物が搬送手段によって被計測物存在予定領域を通過するように搬送され、そのように搬送される被計測物が被計測物存在予定領域に存在するときに、被計測物のデータが取得されて内部品質が求められるので、被計測物の内部品質を効率良く求めることができる。
【0009】
〔請求項記載の発明〕
請求項に記載の特徴構成は、前記基準体が、データ取得手段から照射される光を透過又は反射させて所定の率で減衰させる光量校正用基準体にて構成され、 前記データ取得手段における受光部分にデータ取得用の光が照射されるのを許容する照射状態と禁止する遮光状態とに切り換える切り換え手段が設けられ、
前記品質導出手段が、前記被計測物のデータ、前記基準体のデータ、及び、前記切り換え手段が前記遮光状態に切り換えられているときに取得したデータに基づいて、前記内部品質を求めるように構成されていることにある。
請求項に記載の特徴構成によれば、基準体が、データ取得手段から照射される光を透過又は反射させて所定の率で減衰させる光量校正用基準体にて構成されているので、位置調節手段によって、基準体のデータを取得する状態に切り換えることにより、照射光量の変化をキャンセルするための基準データが得られる。又、切り換え手段によって、データ取得手段における受光部分にデータ取得用の光が照射されるのを禁止する遮光状態に切り換えることにより、受光部分を構成する受光素子における無光状態(光が照射されない状態)でのデータ(所謂、暗電流)が得られる。ちなみに、この無光状態でのデータは、内部品質を求める際にノイズとなって、内部品質を求める際の精度を低下させる要因となるものである。
そして、品質導出手段によって、被計測物のデータ、基準データ及び無光状態データに基づいて、照射光量の変化及び暗電流によるノイズをキャンセルした状態で、内部品質を精度良く求めることができる。
従って、内部品質の導出精度を一層向上する上で好ましい具体構成を提供することができる。
【0010】
〔請求項記載の発明〕
請求項に記載の特徴構成は、前記基準体が、データ取得手段から照射される光を透過又は反射させて所定の率で減衰させる光量校正用基準体にて構成され、前記データ取得手段が、前記被計測物からの透過光又は反射光を分光し、その分光した光を受光センサにて同時に各波長毎に受光して、分光スペクトルデータを得るように構成され、
前記受光センサの受光波長範囲内において少なくとも2個の波長にピーク部を有する波長校正用光が得られる波長校正体が、前記データ取得手段における光路中に位置する状態と、前記光路から退避した状態とに切り換え自在に設けられ、前記品質導出手段が、前記被計測物のデータ、前記基準体のデータ、及び、前記波長校正体が前記光路中に位置するときに取得したデータに基づいて、前記内部品質を求めるように構成されていることにある。
請求項に記載の特徴構成によれば、位置調節手段によって、被計測物のデータを取得する状態に切り換えて、被計測物に光を照射し、被計測物からの透過光又は反射光を分光し、その分光した光を受光センサにて同時に各波長毎に受光することにより、分光スペクトルデータ得られ、その分光スペクトルデータが、被計測物のデータとして得られる。
又、基準体が、データ取得手段から照射される光を透過又は反射させて所定の率で減衰させる光量校正用基準体にて構成されているので、位置調節手段によって、基準体のデータを取得する状態に切り換えて、基準体に光を照射し、基準体からの透過光又は反射光を分光し、その分光した光を受光センサにて同時に各波長毎に受光することにより、分光スペクトルデータが得られ、その分光スペクトルデータが、照射光量の変化をキャンセルするための基準データとして得られる。
又、波長校正体がデータ取得手段における光路中に位置する状態に切り換えて、波長校正体に光を照射し、その波長校正体により形成される校正用光を分光し、その分光した光を受光センサにて同時に各波長毎に受光することにより、分光スペクトルデータ得られ、その分光スペクトルデータが、波長校正用データとして得られる。
そして、品質導出手段により、被計測物のデータ、基準データ及び波長校正用データに基づいて、照射光量の変化をキャンセルし、且つ、受光センサの各受光素子の受光波長を校正した状態で、内部品質を迅速且つ高精度に求めることができる。
例えば、内部品質を精度良く求めるには、導出対象の内部品質と相関がある複数の特定波長に基づいて求めるのが好ましく、又、複数種の内部品質を求める場合は、導出対象の内部品質の種類が異なると内部品質と相関がある特定波長が異なることから、複数の特定波長に対応するデータを計測する必要がある。
そこで、被計測物のデータとして、複数の特定波長に対応するデータが同時に得られると共に、基準体のデータとして、前記の複数の特定波長に対応するデータが同時に得られるようにしてあるので、内部品質を迅速且つ高精度に求めることができるのである。
ちなみに、波長校正体も校正用の基準体に相当するものであるが、この波長校正体は光量校正用基準体に比べて、使用される頻度が少ない。そこで、位置調節手段の構成として、被計測物のデータを取得する状態と光量校正用基準体のデータを取得する状態との2状態に切り換える構成とすることにより、前記の2状態に、波長校正体のデータを取得する状態を加えた3状態に切り換える構成とする場合に比べて、位置調節手段の構成の簡略化を図っているのである。
従って、被計測物からの透過光又は反射光を分光し、その分光した光を受光センサにて同時に各波長毎に受光して、分光スペクトルデータを得るようにして、迅速且つ高精度に内部品質が求められるように構成する場合において、照射光量に加えて受光波長も校正して、内部品質導出精度の向上を更に図れるようにしながら、位置調節手段の構成を簡略化することができるので、低価格化を更に図る上で好ましい具体構成を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内部品質計測装置について、被計測物として例えばミカンの選別仕分けを行う選果設備に備えられて、ミカンの内部品質情報、つまり、糖度や酸度等を計測する構成に適用した場合について図面に基づいて説明する。
【0012】
この内部品質計測装置は、図1に示すように、被計測物存在予定領域Pに位置する被計測物M(ミカン)に光を照射し、被計測物Mを透過した光に基づいてデータを取得するデータ取得手段としてのデータ取得部Dと、そのデータ取得部Dが取得したデータに基づいて被計測物Mの内部品質を求める品質導出手段Cを構成すると共に各部の動作を制御する制御部3と、被計測物存在予定領域Pとデータ取得部Dとの相対位置関係を調節する位置調節手段としての上下調節機構21と、制御部に各種の制御情報を指令する操作部27等を備えて構成され、被計測物M(ミカン)は、搬送手段としての搬送コンベア4により、一列で縦列状に載置搬送される構成となっており、本内部品質計測装置の被計測物存在予定領域Pを順次、通過していくように構成されている。
【0013】
データ取得部Dは、被計測物存在予定領域Pに位置する被計測物Mに光を照射する投光部1と、被計測物Mを透過した光に基づいてデータを取得する受光部2とを備えて構成され、その受光部2は、被計測物Mからの透過光を分光し、その分光した光を受光センサ18にて同時に各波長毎に受光して、分光スペクトルデータを得るように構成されている。
そして、被計測物存在予定領域Pに位置する被計測物Mに対して、投光部1から照射された光が被計測物Mを透過した後に受光部2にて受光される状態で、投光部1と受光部2とが、被計測物存在予定領域Pの左右両側個所に振り分けて配置されている。
【0014】
前記投光部1は、電源回路5から供給される電力にて発光するハロゲンランプ6と、このハロゲンランプ6から発光される光を集光させるように下方側に向けて反射させる凹面形状の反射板7とが備えられるとともに、その反射板7による反射光を反射して被計測物存在予定領域Pに位置する被計測物Mに向けて横向きに変更する反射鏡8が設けられている。更には、反射鏡8にて反射した光が被計測物存在予定領域Pに照射される状態と、光を遮断する状態とに切り換え自在なシャッター機構9が設けられている。
【0015】
前記受光部2には、被計測物Mを透過した光を集光する集光レンズ10、光を上向きに反射する反射鏡11、後述するような計測対象の波長領域の光だけを通過させるカラーフィルタ12、受光センサ18にデータ取得用の光が照射されるのを許容する開状態(照射状態に相当する)と禁止する閉状態(遮光状態に相当する)とに切り換える切り換え手段としてのシャッター機構13、開状態のシャッター機構13を通過した光が入射されると、その光を分光して前記分光スペクトルデータを計測する分光器14等を備えて構成されている。
【0016】
更に、受光センサ18の受光波長範囲内において少なくとも2個の波長にピーク部を有する波長校正用光が得られる波長校正体としての波長校正用フィルタ25が、投光部1から照射された光が分光器14に導かれる光路L中に位置する状態と、光路Lから退避した状態とに切り換え自在に設けられている。
具体的には、波長校正用フィルタ25は、一対のレール26に案内される状態で、水平方向(図1の紙面に直交する方向)にて光路Lに直交する方向に人為的に移動操作されて、光路L中に位置する状態と光路Lから退避した状態とに人為的に切り換え操作されるように設けられている。この波長校正用フィルタ25は、複数の波長で急峻な吸収特性を有するV10フィルタ等にて構成される。
【0017】
前記分光器14は、図2に示すように、入光口15から入射した光を反射する反射鏡16と、反射された光を複数の波長の光に分光する凹面回折格子17と、凹面回折格子17によって分光された各波長毎の光強度を検出することにより分光スペクトルデータを計測する受光センサ18とが、外部からの光を遮光する遮光性材料からなる暗箱19内に配置される構成となっている。
前記受光センサ18は、凹面回折格子17にて分光反射された透過光を、同時に各波長毎に受光するとともに波長毎の信号に変換して出力する、1024ビットのMOS型ラインセンサにて構成されている。このラインセンサは、詳述はしないが、各単位画素毎にフォトダイオード等の光電変換素子と、その光電変換素子にて得られた電荷を蓄積するコンデンサ、及び、その蓄積電荷を外部に出力させるための駆動回路等を内装して構成されている。尚、コンデンサによる電荷蓄積時間は、外部から駆動回路を介して変更させることができるようになっている。そして、700nm〜1100nmの範囲の波長の光を検出できるようになっている。
【0018】
そして、上下調節機構21によって被計測物存在予定領域Pに対して上下方向の位置を変更調節される状態で、被計測物存在予定領域Pの上方側を迂回するように設けられた枠体20によって、前記投光部1及び受光部2が一体的に組み付けられて、データ取得部Dが構成され、もって、データ取得部Dが上下調節機構21によって上下方向に移動されるように設けられている。
【0019】
上下調節機構21は、固定部Fに対して位置固定状態で設置された電動モータ21aと、その電動モータ21aに対して下向きに連結されたネジ軸21bと、そのネジ軸21bに螺合する状態で枠体20に固着されたナット部材21cと、固定部Fに対して下向きに位置固定状態で設置されて、枠体20の上下移動を案内する複数の棒状のガイド体21e等から構成されている。
そして、電動モータ21aによってネジ軸21bを回動駆動することにより、データ取得部Dを、ガイド体21eにて案内される状態で、上下に移動させることができるようになっている。
【0020】
前記固定部Fに対して下向きに位置固定状態で設置された複数の棒状のガイド体21eの下端に、校正用の基準体Rの一例である光量校正用基準体としてのリファレンスフィルター22が固定状態で設けられている。このリファレンスフィルター22は、所定の吸光度特性を有する光学フィルターで構成され、具体的には、オパールガラスを用いて構成されている。
【0021】
上下調節機構21は、リファレンスフィルター22をデータ取得部Dの光路L中に位置させることが可能となるような上下方向の移動ストロークを有するように構成されている。
そして、上下調節機構21によって、データ取得部Dを上下方向に位置調節することによって、図3(イ)に示すように、投光部1からの光が被計測物存在予定領域Pに位置する被計測物Mを透過した後に受光部2にて受光される通常計測状態(被計測物Mのデータを取得する状態に相当する)と、図3(ロ)に示すように、投光部1からの光が前記リファレンスフィルター22を透過した後に受光部2にて受光されるリファレンス計測状態 (基準体Rのデータを取得する状態に相当する)とに切り換えることができるように構成され、更に、通常計測状態においては、投光部1からの光が被計測物Mの略中心に向けて照射されるように、径が異なるような被計測物Mの品種(例えば、温州ミカン、伊予柑等)に応じて、被計測物存在予定領域Pとデータ取得部Dとの相対位置関係を調節することができるように構成されている。
【0022】
前記制御部3は、マイクロコンピュータを利用して構成してあり、図4に示すように、各部の動作を制御するように構成されている。つまり、前記投光部1におけるハロゲンランプ6に供給する電源電圧の変更調節や、投光部1及び受光部2夫々のシャッター機構9、13の開閉動作、上下調節機構21の動作、及び、分光器14における電荷蓄積時間の変更調節動作等の各部の動作を制御する構成となっている。しかも、この制御部3を用いて、分光器14にて得られた計測結果に基づいて、被計測物Mの内部品質を解析する演算処理を実行する品質導出手段Cが構成されている。
【0023】
図5に示すように、前記搬送コンベア4は無端回動帯4aを電動モータ4bによって駆動する構成となっており、その無端回動帯4aを巻回する回転体4cの回転軸の回転状態を検出するロータリーエンコーダ23が備えられ、このロータリーエンコーダ23の検出情報も制御部3に入力される構成となっており、更に、搬送コンベア4における被計測物存在予定領域Pに相当する箇所よりも搬送方向上手側箇所には、被計測物Mの通過を検出する光学式の通過センサ24が備えられ、この通過センサ24の検出情報も制御部3に入力される構成となっている。この通過センサ24は、光を発する発光器24aと、その光を受光する受光器24bとが、搬送コンベア4による搬送経路の左右両側部に振り分け配置され、被計測物Mが存在せず発光器24aから発光された光が受光器24bにて受光されるとオフ状態となり、被計測物Mにて光が遮られて受光器24bにて光が受光されなければオン状態となる。
【0024】
図1に示すように、操作部27には、装置の運転及び停止を指令する運転スイッチ27a、波長校正用分光スペクトルデータ(波長校正用データに相当する)を取得する波長校正データ計測モードを指令する波長校正スイッチ27b、及び、計測対象の被計測物Mの品種を指令する品種スイッチ27c等が備えられていて、運転スイッチ27aにより運転が指令されると、基準分光スペクトルデータ(基準データに相当する)を取得する基準データ計測モードを実行した後、被計測物の内部品質を計測する通常データ計測モードを実行する。
【0025】
基準データ計測モードは、リファレンスフィルタ22に光を照射し、リファレンスフィルタ22からの透過光を分光し、その分光した光を受光センサ18にて受光して得られる分光スペクトルデータを基準分光スペクトルデータとして得るモードである。
通常データ計測モードは、搬送コンベア4により被計測物Mを載置搬送しながら、被計測物存在予定領域Pに位置する被計測物Mに光を照射し、被計測物Mからの透過光を分光し、その分光した光を受光センサ18にて受光して得られる分光スペクトルデータを計測分光スペクトルデータとして得て、その計測分光スペクトルデータと、後述する基準分光スペクトルデータ及び波長校正用分光スペクトルデータに基づいて、被計測物Mの内部品質を求めるモードである。
波長校正データ計測モードは、波長校正用フィルタ25に光を照射し、波長校正用フィルタ25からの透過光を分光し、その分光した光を受光センサ18にて受光して得られる分光スペクトルデータを波長校正用分光スペクトルデータとして得るモードである。
【0026】
ちなみに、波長校正データ計測モードは、計測データに異状が生じた時等、メンテナンスの必要が生じた時に指令される。尚、波長校正データ計測モードは、被計測物存在予定領域Pに被計測物Mが存在しない状態で指令され、又、波長校正データ計測モードが実行される前後には、波長校正用フィルタ25を光路L中に位置させる操作と、波長校正用フィルタ25を光路Lから退避させる操作が人為的に行われることになる。
【0027】
次に、制御部3による制御動作について説明する。
制御部3には、予め、操作部27の品種スイッチ27cから指令される被計測物Mの品種夫々に対応して、上下調節機構21にてデータ取得部Dの上下方向での位置を調節するための目標高さが記憶されている。前記目標高さは、被計測物Mの各品種に対応して、各品種における平均的な大きさ(径)を有する被計測物Mに対して、その中心に向けて光を照射することができるような高さに設定されている。
【0028】
運転スイッチ27aにて運転が指令されると、先ず、基準データ計測モードを実行し、以後は、運転スイッチ27aにて停止が指令されるまで、通常データ計測モードを実行する。
基準データ計測モードでは、搬送コンベア4による被計測物Mの搬送を停止させている状態で、上下調節機構21を操作してデータ取得手段Dを前記リファレンス計測状態に切り換える。そして、前記各シャッター機構を開状態に切り換えて、投光部1からの光を被計測物Mに代えて前記リファレンスフィルター22に照射して、そのリファレンスフィルター22からの透過光を、受光部2にて分光してその分光した光を受光して得られた分光スペクトルデータを基準分光スペクトルデータとして計測するのであるが、ここで、前記分光スペクトルデータが予め設定した適正状態になるように投光部1により照射するための目標照射量を求めるように構成されている。具体的には、受光センサ18の検出値(基準分光スペクトルデータ)が、受光センサ18の検出可能領域のうちの予め設定されている適正領域に入るように、ハロゲンランプ6に供給される電源電圧を自動調節するように電源回路5を制御するようになっている。すなわち、受光センサ18の単位画素毎における光電変換素子の受光する光の光量の変化に対する出力値(電流値)の変化特性は、検出可能領域の全ての範囲にわたって直線的でなく、例えば図6に示すように非線形な領域を有していることが多いが、このような変化特性のうち直線的に変化する領域を利用して計測を行うようにすると、吸光度を精度よく検出することが可能となるから、ハロゲンランプ6の投光量が変化しても、常に、この直線的に変化する領域を利用して計測を行えるように、ハロゲンランプ6の投光量を自動調整するのである。
【0029】
そして、前記基準データ計測モードにおいては、受光センサ18に光が照射されるのが禁止された無光状態での受光センサ18の検出値(暗電流データ)も計測される。すなわち、前記受光部2のシャッター機構13を閉状態に切り換えて、そのときの受光センサ18の単位画素毎における検出値を暗電流データとして求めるようにしている。
【0030】
次に、通常データ計測モードにおける制御動作について説明する。
この通常データ計測モードにおいては、ハロゲンランプ6の投光量は前記目標照射量になるように自動調整された電源電圧で駆動される状態が維持されている。そして、データ取得部Dの高さが、品種スイッチ27dから指令される品種に対応する目標高さになるように、上下調節機構21を操作し、搬送コンベア4による被計測物Mの搬送を行う。そして、各被計測物Mが被計測物存在予定箇所Pを通過する毎に、夫々の計測分光スペクトルデータを計測する。
この計測分光スペクトルデータを実行する際に、制御部3は、被計測物Mの搬送方向先端部付近での受光センサ18による設定時間内における検出値(予備測定値)を求めておいて、その検出値、すなわち、受光量に基づいて、計測分光スペクトルデータを計測する本計測状態での電荷蓄積時間を変更調節するようにしている。
詳述すると、ロータリーエンコーダ23により検出される搬送コンベア4の搬送速度と、前記通過センサ24による検出情報とに基づいて、被計測物存在予定領域Pに搬送されてくる各被計測物Mの搬送方向先端位置及び被計測物Mの搬送方向中央位置が被計測物存在予定領域Pを通過し始めるタイミング等を予め求めておく。すなわち、通過センサ24にて被計測物Mが検出され始めると、通過センサ24の出力がオフ状態からオン状態に切り換わり、被計測物Mの通過を終了するとオン状態からオフ状態に切り換わるので、その計測情報と搬送コンベア4の搬送速度の情報とから、被計測物Mの搬送方向先端位置が被計測物存在予定領域Pを通過するタイミングを求めることができる。
【0031】
そして、図7のタイミングチャートに示すように、被計測物Mの搬送方向先端位置が被計測物存在予定領域Pを通過するタイミングT1から設定時間Tsの間における受光部2の検出値(予備測定値)を読み込む動作を設定回数(例えば、1〜3回程度、図に示す例では2回)だけ行う。その検出値は、分光スペクトルデータとして用いるのではなく、その計測結果に基づいて、その後に行われる本計測における電荷蓄積時間Txを変更調整するための指標として用いる。すなわち、小径で光が透過し易い被計測物Mであれば短い電荷蓄積時間Tx1で計測を行い、中くらい大きさで透過率も中くらいであれば、中くらいの電荷蓄積時間Tx2で計測を行い、大径で光が透過し難い被計測物Mであれば長い電荷蓄積時間Tx3で計測することができるようにしている。尚、図7では、被計測物Mの搬送方向中央位置が被計測物存在予定領域Pを通過するタイミングを基準点(0)として大中小各種の被計測物Mに計測タイミングを示しており、図中、T2は、被計測物Mの搬送方向終端位置が被計測物存在予定領域Pを通過するタイミングを示している。データ転送とは、計測データを制御部3に送信する時間を示している。
このようにして設定された電荷蓄積時間にて計測分光スペクトルデータを計測する。
【0032】
次に、このようにして得られた各種データに基づいて公知技術である分光分析手法を用いて被計測物Mの内部品質を解析する演算処理を実行するように構成されている。つまり、計測分光スペクトルデータ、前記基準分光スペクトルデータ、及び、暗電流データに基づいて、分光された各波長毎の吸光度スペクトル及び吸光度スペクトルの波長領域での二次微分値を得るとともに、その二次微分値により被計測物Mに含まれる糖度に対応する成分量や酸度に対応する成分量を算出する解析演算処理を実行するように構成されている。
吸光度dは、基準分光スペクトルデータをRd、計測分光スペクトルデータをSdとし、暗電流データをDaとすると、
【0033】
【数1】
d=log{(Rd−Da)/(Sd−Da)}
【0034】
で定義され、制御部3は、下記の数2による重回帰分析に基づいて、被計測物Mに含まれる成分量を算出するのである。
【0035】
【数2】
Y=K0+K1・A(λ1)+K2・A(λ2)
【0036】
但し、
Y ;成分量
K0,K1,K2 ;係数
A(λ1 ),A(λ2 ) ;特定波長λにおける吸光度スペクトルの二次微分値
【0037】
尚、制御部3には、成分量を算出する成分毎に、特定の成分量算出式、特定の係数K0,K1,K2、及び、波長λ1,λ2等が予め設定されて記憶されており、この成分毎に特定の成分量算出式を用いて、各成分の成分量を算出する構成となっている。
【0038】
波長校正データ計測モードが指令されると、搬送コンベア4による被計測物Mの搬送を停止させている状態で、上下調節機構21を操作してデータ取得手段Dを前記通常計測状態に切り換える。そして、前記各シャッター機構を開状態に切り換えて、投光部1からの光を波長校正用フィルタ25に照射して、その波長校正用フィルタ25からの透過光を、受光部2にて分光してその分光した光を受光して得られた分光スペクトルデータを波長校正用分光スペクトルデータとして計測する。
更に、制御部3は、波長校正用分光スペクトルデータに一次微分を施して、波長が既知の2点のスペクトルピーク位置を検出し、その検出情報に基づいて、受光センサ18の各受光素子の受光波長を校正する。
制御部3は、波長校正データ計測モードが指令されて、受光波長の校正を実行した後は、その波長校正後の各受光素子と受光波長との対応関係に基づいて、上述のように、被計測物Mの内部品質を解析する演算処理を実行するように構成されている。
【0039】
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
【0040】
(イ) 上記実施形態では、上下調節機構21によるデータ取得部Dの位置調節によりデータを取得する対象とする基準体Rとして、リファレンスフィルター22のみを適用する場合について例示したが、リファレンスフィルター22に加えて、波長校正用フィルタ25も適用するようにしても良い。
この場合、リファレンスフィルター22と波長校正用フィルタ25を、被計測物存在予定領域Pの上方において、上下方向に並べて配置して、上下調節機構21を、通常計測状態及びリファレンス計測状態の2状態に、投光部1からの光が波長校正用フィルタ25を透過した後に受光部2にて受光される状態を加えた3状態に切り換えられるように構成しても良い。
あるいは、データ取得部Dを静止させた状態で、光路L中にリファレンスフィルター22と波長校正用フィルタ25とを各別に位置させる機構を設けても良い。
【0041】
(ロ) 被計測物存在予定領域Pの上方に、光を遮断する遮光部を配置して、上下調節機構21を、通常計測状態及びリファレンス計測状態の2状態に、投光部1からの光が前記遮光部にて遮断されて受光センサ18に光が照射されるのを禁止する遮光状態を加えた3状態に切り換えられるように構成しても良い。
この場合は、内部品質計測装置全体を遮光状態で設置する必要があるが、前記遮光状態に切り換えることにより、暗電流データが計測できるので、上記の実施形態において設けたシャッター機構13を省略することができる。
【0042】
(ハ) 上記の実施形態においては、同一品種の被計測物Mを連続して計測する場合は、データ所得部Dの位置を固定する場合について例示したが、通過センサ24の検出情報に基づいて被計測物Mの径を求めて、求めた径に応じて、光を被計測物Mの中心に向けて照射できるように、上下調節機構21によりデータ取得部Dの位置を調節するように構成しても良い。
【0045】
(ヘ) 上記の実施形態においては、運転スイッチ27aにて運転が指令されたときに、基準データ計測モードを実行し、以降は、運転スイッチ27aにて停止が指令されるまで、通常データ計測モードを実行して、装置の運転開始時に計測した基準分光スペクトルデータに基づいて、以降の複数の被計測物Mの内部品質の計測を行うように構成する場合について例示した。これに代えて、各被計測物Mの内部品質を計測するタイミング毎に、基準データ計測モードを自動的に実行して、そのように各被計測物Mの内部品質を計測するタイミング毎に測定した基準分光スペクトルデータに基づいて、各被計測物Mの内部品質の計測するように構成しても良い。
あるいは、所定の時間間隔毎に基準データ計測モードを自動的に実行するように構成しても良い。
あるいは、操作部27に、基準データ計測モードの実行を指令するスイッチを設けて、基準データ計測モードの実行を必要時に人為的に指令できるように構成しても良い。
【0046】
(ト) 上記の実施形態においては、被計測物Mに連続波長の光を照射し、被計測物Mからの透過光を分光器14にて分光して、その分光スペクトルに基づいて内部品質を求めるように構成するについて例示したが、干渉フィルタ等を用いて、導出対象の内部品質と強い相関がある特定波長の光を被計測物Mに照射し、被計測物Mからの透過光に基づいて、内部品質を求めるように構成しても良い。
【0047】
(チ) 上記の実施形態では、光量校正用基準体としてオパールガラスによるリファレンスフィルタ22を用いたが、これに限らず、例えば、スリガラス等の拡散板の他、所定の吸光度特性を有するものであればよく、材質は限定されない。又、ハロゲンランプ6に代えて、水銀灯、Ne放電管等を用いてもよく、受光センサ18として、MOS型ラインセンサに限らず、CCD型ラインセンサ等を用いるようにしてもよい。
【0048】
(リ) 上記の実施形態では、被計測物Mからの透過光に基づいて分光スペクトルを計測するようにしたが、このような構成に限らず、被計測物Mからの反射光に基づいて分光スペクトルを計測するようにしてもよい。
【0049】
(ヌ) 上記の実施形態では、被計測物Mの内部品質として、糖度や酸度を例示したが、これに限らず、食味の情報等、それ以外の内部品質を計測してもよい。又、操作部27にて、被計測物Mの種類(果物の場合は、ミカン、りんご、メロン)を指令して、指令された被計測物Mの種類に応じた条件(上下調節機構21による被計測物Mの種類に応じたデータ取得部Dの高さ調節も含む)にて、内部品質を求めるように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部品質計測装置の概略構成図
【図2】分光器の構成図
【図3】データ取得部の上下位置変更状態を示す図
【図4】制御ブロック図
【図5】内部品質計測装置の設置状態を示す平面図
【図6】受光センサの特性図
【図7】計測作動のタイミングチャートを示す図
【符号の説明】
4 搬送手段
13 切り換え手段
18 受光センサ
21 位置調節手段
22 光量校正用基準体
25 波長校正体
C 品質導出手段
D データ取得手段
L 光路
M 被計測物
P 被計測物存在予定領域
R 基準体

Claims (3)

  1. 被計測物存在予定領域に位置する被計測物に光を照射する投光部と前記被計測物からの透過光に基づいてデータを取得する受光部とを備えて構成されるデータ取得手段と、そのデータ取得手段が取得したデータに基づいて前記被計測物の内部品質を求める品質導出手段と、前記被計測物存在予定領域と前記データ取得手段との相対位置関係を調節する位置調節手段とが設けられた内部品質計測装置であって、
    前記被計測物が、前記被計測物存在予定領域を通過するように搬送手段にて搬送されるように構成され、
    前記被計測物存在予定領域とは異なる箇所に、校正用の基準体が配置され、前記位置調節手段の調節により、前記被計測物のデータを取得する状態と、前記基準体に光を照射して前記基準体からの透過光に基づいて前記基準体のデータを取得する状態とに切り換えられるように構成され、前記品質導出手段が、前記被計測物のデータ及び前記基準体のデータに基づいて、前記内部品質を求めるように構成され、
    前記データ取得手段が、前記被計測物存在予定領域の上方側を迂回するように設けられた枠体に前記投光部と前記受光部とが前記被計測物存在予定領域の左右両側箇所に振り分け配置される状態で一体的に組み付けられて構成され、
    前記位置調節手段が、固定部に対して位置固定状態で設置されて前記枠体を移動案内するガイド部材を備えて、前記枠体を移動調節するように構成され、
    前記基準体が、前記ガイド部材に固定状態で設けられている内部品質計測装置。
  2. 前記基準体が、データ取得手段から照射される光を透過又は反射させて所定の率で減衰させる光量校正用基準体にて構成され、
    前記データ取得手段における受光部分にデータ取得用の光が照射されるのを許容する照射状態と禁止する遮光状態とに切り換える切り換え手段が設けられ、
    前記品質導出手段が、前記被計測物のデータ、前記基準体のデータ、及び、前記切り換え手段が前記遮光状態に切り換えられているときに取得したデータに基づいて、前記内部品質を求めるように構成されている請求項1記載の内部品質計測装置。
  3. 前記基準体が、データ取得手段から照射される光を透過又は反射させて所定の率で減衰させる光量校正用基準体にて構成され、
    前記データ取得手段が、前記被計測物からの透過光又は反射光を分光し、その分光した光を受光センサにて同時に各波長毎に受光して、分光スペクトルデータを得るように構成され、
    前記受光センサの受光波長範囲内において少なくとも2個の波長にピーク部を有する波長校正用光が得られる波長校正体が、前記データ取得手段における光路中に位置する状態と、前記光路から退避した状態とに切り換え自在に設けられ、
    前記品質導出手段が、前記被計測物のデータ、前記基準体のデータ、及び、前記波長校正体が前記光路中に位置するときに取得したデータに基づいて、前記内部品質を求めるように構成されている請求項1又は2記載の内部品質計測装置。
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