JP3575800B2 - メッキ装置及びメッキ方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICあるいはLSIなどの電子部品を実装する電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ、T−BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、COF(Chip On Film)テープ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープなど)などの長尺物に対してメッキを施すメッキ装置及びメッキ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ノートパソコンなどの電子部品がますます小型化、軽量化している。また、半導体ICの配線もさらに微細化している。
【0003】
このような電子機器の小型化に伴いTABテープ、T−BGAテープ、COFテープおよびASICテープなどの電子部品実装用フィルムキャリアテープが使用されている。
【0004】
この電子部品実装用フィルムキャリアテープであるTABテープは次のようにして製造されている。すなわち、まず、例えばポリイミドフィルムなどの絶縁フィルムに銅箔を貼着し、この銅箔表面にフォトレジストを塗布して、このフォトレジストを形成しようとする配線パターン以外の部分を露光し、露光されたフォトレジストを除去する。次いで、フォトレジストが除去された部分の銅箔をエッチングにより除去し、さらにフォトレジストを除去することにより配線パターンを形成する。
【0005】
このようして配線パターンを形成した電子部品実装用フィルムキャリアテープに、インナーリードやアウターリード、ハンダボール端子などの接続部分を除いて回路の保護層となるソルダーレジストを塗布する。また、ソルダーレジストを塗布した後、露出する部分である端子部に、例えば、スズメッキ層を形成する。
【0006】
ここで、インナーリードは、一般的にスズメッキ層を介して金スズ共晶により電子部品と接続される。アウターリードは、駆動素子又は回路基板等との接触抵抗特性を安定に保つために、さらに半田メッキ層を介して接続した方がよい場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スズメッキ層又は半田メッキ層を必要な部分のみに部分メッキを形成することが考えられるが、製造工程が煩雑であり、製造効率が低いという問題がある。すなわち、配線パターンの所定の領域にマスキング材を塗布してスズメッキ及び半田メッキ層を順次形成し、その後このマスキング材を除去することによって、所望の部分(アウターリード)のみに半田メッキ層を形成するので、所定長さ毎にマスキングして間欠的にメッキを施さなければならないため、製造効率が低くなってしまうという問題がある。
【0008】
また、マスキングを施すためには、特殊な装置が必要であり、コストが高くなってしまうという問題もある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑み、比較的容易に部分的な電気メッキを施す際に好適なメッキ装置及びメッキ方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、メッキ槽に保持したメッキ液に浸漬されるアノードとカソードとを具備し、前記アノード及びカソードに電圧を印加することにより前記メッキ液中に保持した被メッキ部材にメッキを施すメッキ装置において、前記被メッキ部材が、連続する絶縁フィルムの表面に導電層からなる配線パターンが設けられたフィルムキャリアテープであり、前記メッキ槽内のメッキ液に浸漬される部位に開口する供給口を有すると共に当該供給口からメッキ液を連続的に供給するメッキ液供給手段と、前記メッキ槽の底部に開口する排出口からメッキ液を連続的に排出するメッキ液排出手段とを具備し、前記メッキ液供給手段からの供給量と前記メッキ液排出手段を介しての排出量とを調整することによりメッキ液の液面の位置を制御することを特徴とするメッキ装置にある。
【0011】
かかる第1の態様では、メッキ槽に保持されたメッキ液の液面を高度に一定に制御することができるので、被メッキ部材の一部をメッキ液面に浸漬してメッキする際に高精度に位置制御されたメッキ層を形成することができる。加えて、フィルムキャリアテープに連続的にメッキ層を施すことができる。
【0012】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、所定の液面高さに上方に向かって開口し、所定の液面高さを越えたメッキ液を排出する液面調整口が設けられていることを特徴とするメッキ装置にある。
【0013】
かかる第2の態様では、メッキ液の液面の高さをさらに高精度に制御することができる。
【0016】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記メッキ槽に保持したメッキ液に前記フィルムキャリアテープの幅方向の一部のみを浸漬させた状態で当該メッキ槽の長手方向に亘って搬送する搬送手段を有し、該搬送手段により搬送しながら前記導電層上に連続的にメッキを施すことを特徴とするメッキ装置にある。
【0017】
かかる第3の態様では、フィルムキャリアテープの一部のみに高精度な位置合わせをしながらメッキ層を形成することができる。
【0018】
本発明の第4の態様は、連続する絶縁フィルムの表面に導電層からなる配線パターンが設けられたフィルムキャリアテープをメッキ槽に保持したメッキ液に幅方向の一部のみを浸漬させた状態で当該メッキ槽の長手方向に沿って搬送しながら前記導電層上にメッキを施すメッキ方法において、前記メッキ槽内のメッキ液中に開口する供給口からメッキ液を連続的に供給すると共に前記メッキ槽の底部に開口する排出口からメッキ液を連続的に排出することによりメッキ液の液面の位置を制御することを特徴とするメッキ方法にある。
【0019】
かかる第4の態様では、メッキ槽に保持されたメッキ液の液面を高度に一定に制御することができるので、被メッキ部材の一部をメッキ液面に浸漬してメッキする際に高精度に位置制御されたメッキ層を形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0021】
(実施形態)
図1は、一実施形態に係るメッキ装置の上面図であり、図2は、図1のA−A′線、B−B′線、及びC−C′線矢視断面図である。
【0022】
図1及び図2に示すように、本実施形態のメッキ装置40は、メッキ液41を保持するメッキ槽42を具備する。
【0023】
このメッキ槽42は、略矩形断面形状で長手方向に延びる樋形状に形成されている。このようなメッキ槽42は、上述したフィルムキャリアテープとなる連続する絶縁フィルム11が、その内部で起立した状態でメッキ液41中を浸漬されながら、図示しない搬送手段によって連続的に搬送されるようになっている。具体的には、メッキ槽42の長手方向両側の壁42a、42bには、絶縁フィルム11を挟持するロール43A、43Bがそれぞれ設けられており、絶縁フィルム11は、このメッキ槽42の一方の壁42aに設けられたロール43Aを介してメッキ槽42内の幅方向略中央を長手方向に亘って搬送され、他方の壁42bに設けられたロール43Bを介してメッキ槽42の外側に搬送されるようになっている。
【0024】
なお、ロール43A,43Bは、軸方向中央部が小径となって凹んだ形状を有し、これにより絶縁フィルム11を搬送する際の幅方向(ロール軸方向)のズレを防止することができる。
【0025】
また、ロール43A,43Bの両方向外側には、電源に接続されているコンタクトロール(図示せず)が設けられており、絶縁フィルム11上に設けられて配線パターンと接触することで、配線パターンに給電するようになっている。すなわち、配線パターンが陰極(カソード)となる。
【0026】
さらに、メッキ槽42内には、絶縁フィルム11の両側に、絶縁フィルム11の表面に相対向するように所定の距離離間して、陽極(アノード)44が設けられている。なお、アノード44は、両側に設けられているが、絶縁フィルム11の配線パターンが形成されたメッキ面側のアノード44のみに電圧を印加するようにする。勿論、一方側のみにアノード44を設けてもよい。
【0027】
一方、メッキ槽42の下部、絶縁フィルム11の両側には、メッキ液供給管45が設けられており、各メッキ液供給管45は、それぞれ下方外側に向かってメッキ液を供給する供給口45aを有している。メッキ液供給管45には図示しないポンプを介してメッキ液貯留タンクが接続されており、適宜調整された所定の供給量で連続的にメッキ液を供給することができるようになっている。
【0028】
また、メッキ槽42の長手方向略中央部の底部には、メッキ液の排出口46が設けられている。排出口46には排出管47が接続され、排出管47には図示しないバルブが設けられており、排出量を適宜調整できるようになっている。
【0029】
従って、メッキ液供給管45からの供給量と、排出口46からの排出量とを適宜調整することにより、メッキ液41の液面の高さを高精度で制御することができる。
【0030】
さらに、メッキ槽42の長手方向両側の壁42a、42bには、液面調整口48が設けられている。液面調整口48は、所望の液面の高さに開口するものであり、液面がそれ以上の高さになった場合に、余分のメッキ液を排出するものである。なお、液面調整口48の高さは、所望のメッキ液の液面の高さに合わせて高さを微調整できるようにしてもよい。
【0031】
本実施形態のメッキ装置40では、液面調整口48による液面調整は付加的なものであり、あくまでも上述したように、メッキ液供給管45からの供給量と、排出口46からの排出量とを適宜調整することと協働して液面を高精度に調整するものである。
【0032】
本実施形態のメッキ装置40では、メッキ液供給管45からの供給量と、排出口46からの排出量とを適宜調整することにより、また、これに液面調整口48による液面調整を付加することにより、メッキ液41の液面高さを長手方向に亘って且つ経持的にレンジで2mmの範囲で制御することができる。
【0033】
なお、一般的に液面の高さを制御する場合には、排出口46を設けずにメッキ液をメッキ液供給管45から適宜供給しながら液面調整口48から排出するということが考えられるが、この方法では、長手方向に亘ってレンジで4mm程度の高さのバラツキが発生し、高度な高さ制御ができない。
【0034】
次に、このようなメッキ装置40でメッキを施す対象となる電子部品実装用フィルムキャリアテープの一例を説明する。
【0035】
図3は、一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの一例を示す平面図であり、図4は、図3のフィルムキャリアテープに電子部品を実装した場合のD−D′断面図である。
【0036】
図3及び図4に示すように、電子部品実装用フィルムキャリアテープ10は、テープ状の絶縁フィルム11の一方面側に、導電層12からなる複数の配線パターン13が連続的に形成されている。また、絶縁フィルム11は、幅方向両側に移送用のスプロケット孔11aを一定間隔で有し、一般的には、移送されながら電子部品が実装され、電子部品実装後、各配線パターン13毎に切断される。
【0037】
配線パターン13は、それぞれ、実装される電子部品の大きさにほぼ対応した大きさで絶縁フィルム11のほぼ全面に連続的に設けられ、また、各配線パターン13には、それぞれ、デバイス側接続端子(インナーリード)14及び外部接続端子(アウターリード)15A,15Bが設けられている。また、このデバイス側接続端子14の間に対応する領域の絶縁フィルム11には、デバイスホール16がパンチング等により形成され、配線パターン13のデバイス側接続端子14は、デバイスホール16の縁部まで延設されている。
【0038】
また、このように形成される配線パターン13を構成する導電層12は、デバイス側接続端子14及び外部接続端子15A,15Bを除く部分が、ソルダーレジスト層18によって覆われている。また、ソルダーレジスト層18によって覆われていない導電層12、すなわち、デバイス側接続端子14及び外部接続端子15A,15Bの表面には、デバイス側接続端子14の表層となる第1のメッキ層19が形成され、且つ外部接続端子15Aには、さらに、10〜20wt%Bi−Sn合金からなる第2のメッキ層20が形成されている。なお、第1のメッキ層19は、デバイスホール16によって露出されている導電層12の表面にも形成されている。また、第1のメッキ層19は、デバイス側接続端子14側のみに設け、外部接続端子15A,15BはBi−Sn合金からなる第2のメッキ層20のみとしてもよい。
【0039】
このように、本実施形態の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10には、外部接続端子15Aには、10〜20wt%Bi−Sn合金メッキからなる第2のメッキ層20が形成されているため、この第2のメッキ層20によって、配線パターン13と駆動素子あるいは回路基板等とを容易に接続することができる。
【0040】
ここで、絶縁フィルム11としては、可撓性を有すると共に、耐薬品性及び耐熱性を有する材料を用いることができる。かかる絶縁フィルム11の材料としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド等を挙げることができ、特に、ビフェニル骨格を有する全芳香族ポリイミド(例えば、商品名:ユーピレックス;宇部興産(株))が好ましい。なお、絶縁フィルム11の厚さは、一般的には、25〜125μm、好ましくは、25〜75μmである。
【0041】
絶縁フィルム11の表面の配線パターン13を構成する導電層12は、一般的には、銅やアルミニウムからなる導電体箔をパターニングすることにより形成される。このような導電体箔は、絶縁フィルム11上に直接積層しても、接着剤層を介して熱圧着等により形成してもよい。導電体箔の厚さは、例えば、6〜70μm、好ましくは、8〜35μmである。なお、絶縁フィルム上に導電層を設けるのではなく、導電体箔に、例えば、ポリイミド前駆体を塗布し、焼成してポリイミドフィルムからなる絶縁フィルムとすることもできる。
【0042】
また、絶縁フィルム11上に設けられた導電層12は、フォトリソグラフィー法により、各配線パターン13としてパターニングされる。すなわち、フォトレジスト層を塗布した後、フォトレジスト層をフォトマスクを介しての露光及び現像でパターニングし、パターニングされたフォトレジスト層をマスクとしてエッチング液で化学的に溶解(エッチング処理)して除去し、さらに、フォトレジストをアルカリ液等にて溶解除去することにより導電層12をパターニングして配線パターン13とする。
【0043】
次いで、このようにパターニングされた導電層12上にはソルダーレジスト材料塗布液が塗布され、所定のパターニングにより、ソルダーレジスト層18が形成される。
【0044】
また、このソルダーレジスト層18上には、電子部品を仮固定するための接着剤層21が設けられている。この接着剤層21としては、熱硬化性で且つ弾性を有する接着剤を用いて形成するのが好ましく、裏面に直接塗布することにより形成してもよいし、接着剤テープを用いて形成してもよい。また、接着剤層21は、電子部品を実装する領域全体に設ける必要はなく、一部の領域に設けてもよい。但し、この接着剤層21は必ずしも必要ではない。
【0045】
このような接着剤層21を介してソルダーレジスト層18上には、電子部品としてIC22が実装される。このIC22の電極23と配線パターン13のデバイス側接続端子14とは、例えば、金(Au)からなるバンプ24を介して接続されている。
【0046】
また、このような電子部品実装用フィルムキャリアテープ10は、電子部品が実装された後、各配線パターン13毎に切断される場合と、各配線パターン13毎に切断された後、電子部品が実装される場合とがある。
【0047】
なお、各配線パターン13毎に切断された電子部品実装用フィルムキャリアテープ10は、その後、上述したように、配線パターン13の外部接続端子15Aがピエゾ素子等の駆動素子に接続され、外部接続端子15Bが回路基板等に接続される。そして、本実施形態では、外部接続端子15Aに10〜20wt%Bi−Sn合金からなる第2のメッキ層20が形成されているため、この第2のメッキ層20によってこれら外部接続端子15A、駆動素子又は回路基板等とを容易且つ確実に接続することができる。
【0048】
(実施例)
以下、このような電子部品実装用フィルムキャリアテープ10において、第2のメッキ層20を、上述したメッキ装置40を用いて形成する方法について、図5を参照しながら詳細に説明する。
【0049】
メッキ装置40では、図示しない搬送手段によって絶縁フィルム11を移動させて、アノード44と、ロール43A,43Bを介してカソードとなる配線パターン13との間に電圧を印加することにより、配線パターン13のソルダーレジスト層18が形成されていない領域、すなわち、外部接続端子15Aの表面上に10〜20wt%Bi−Sn合金からなる第2のメッキ層20を形成する。
【0050】
本実施例では、メッキ装置40において、アノード44としては白金アノードを用い、メッキ液供給管45から供給するメッキ液41としては、16wt%Bi−Sn合金形成用のメッキ液41を供給し、定期的に、ビスマスおよびスズ化合物を補充して供給するようにした。
【0051】
これにより、一定のビスマス濃度(略16wt%)の組成である16wt%Bi−Sn合金からなる第2のメッキ層20を、高度に位置制御して容易に形成することができる。
【0052】
本実施例では、第2のメッキ層20の位置(メッキ液の高さ方向の位置)のズレが狙いの位置からレンジで1.5mm以内に収まった。
【0053】
なお、図示した配線パターン13では、明確に図示されていないが、配線パターン13の高密度化によって、例えば、第2のメッキ層20の位置制御をレンジで1mm〜2mm程度の範囲で行わなければならないことがあるが、本発明のメッキ装置40を用いると、このようなメッキ層の形成にも対応することができる。
【0054】
また、本実施例では、メッキ装置40によってメッキされる被メッキ部材としてフィルムキャリアテープであるTABテープを例示したが、勿論、これに限定されず、本発明のメッキ装置及びメッキ方法をT−BGA(Tape BallGrid Array)テープ、テープCSP(Chip Size Package)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープ、COF(Chip On Film)テープなどの各種半導体パッケージ等に適用できることは言うまでもない。
【0055】
(比較例)
排出口46を閉じてメッキ液供給管45及び液面調整口48のみでメッキ液の高さ調整を行った以外は実施例と同様にしてメッキを実施したところ、形成された第2のメッキ層20の位置は、レンジで4mmの範囲でバラツキがあった。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、メッキ槽内のメッキ液に浸漬される部位に開口する供給口を有すると共に当該供給口からメッキ液を連続的に供給するメッキ液供給手段と、メッキ槽の底部に開口する排出口からメッキ液を連続的に排出するメッキ液排出手段とを具備するようにしてメッキ液の液面を制御するようにしたので、比較的容易に部分的な電気メッキを高精度に施す際に好適なメッキ装置及びメッキ方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るメッキ装置の概略上面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るメッキ装置のA−A′線、B−B′線、及びC−C′線矢視断面図である。
【図3】本発明で被メッキ部材となる電子部品実装用フィルムキャリアテープの概略構成を示す平面図である。
【図4】図3の電子部品実装用フィルムキャリアテープに電子部品を実装した状態のD−D′断面図である。
【図5】本発明のメッキ装置で電子部品実装用フィルムキャリアテープに部分的なメッキを施す状態を示す図である。
【符号の説明】
10 電子部品実装用フィルムキャリアテープ
11 絶縁フィルム
12 導電層
13 配線パターン
14 デバイス側接続端子
15A,15B 外部接続端子
16 デバイスホール
17 スリット
18 ソルダーレジスト層
19 第1のメッキ層
20 第2のメッキ層
40 メッキ装置
41 メッキ液
42 メッキ槽
43A,43B ロール
44 アノード
45 メッキ液供給管
45a 供給口
46 排出口
47 排出管
48 液面調整口

Claims (4)

  1. メッキ槽に保持したメッキ液に浸漬されるアノードとカソードとを具備し、前記アノード及びカソードに電圧を印加することにより前記メッキ液中に保持した被メッキ部材にメッキを施すメッキ装置において、
    前記被メッキ部材が、連続する絶縁フィルムの表面に導電層からなる配線パターンが設けられたフィルムキャリアテープであり、前記メッキ槽内のメッキ液に浸漬される部位に開口する供給口を有すると共に当該供給口からメッキ液を連続的に供給するメッキ液供給手段と、前記メッキ槽の底部に開口する排出口からメッキ液を連続的に排出するメッキ液排出手段とを具備し、前記メッキ液供給手段からの供給量と前記メッキ液排出手段を介しての排出量とを調整することによりメッキ液の液面の位置を制御することを特徴とするメッキ装置。
  2. 請求項1において、所定の液面高さに上方に向かって開口し、所定の液面高さを越えたメッキ液を排出する液面調整口が設けられていることを特徴とするメッキ装置。
  3. 請求項1又は2において、前記メッキ槽に保持したメッキ液に前記フィルムキャリアテープの幅方向の一部のみを浸漬させた状態で当該メッキ槽の長手方向に亘って搬送する搬送手段を有し、該搬送手段により搬送しながら前記導電層上に連続的にメッキを施すことを特徴とするメッキ装置。
  4. 連続する絶縁フィルムの表面に導電層からなる配線パターンが設けられたフィルムキャリアテープをメッキ槽に保持したメッキ液に幅方向の一部のみを浸漬させた状態で当該メッキ槽の長手方向に沿って搬送しながら前記導電層上にメッキを施すメッキ方法において、
    前記メッキ槽内のメッキ液中に開口する供給口からメッキ液を連続的に供給すると共に前記メッキ槽の底部に開口する排出口からメッキ液を連続的に排出することによりメッキ液の液面の位置を制御することを特徴とするメッキ方法。
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