JP3575069B2 - 棚段数カウント装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は棚段数カウント装置に係り、スタッカクレーンのマストに沿って昇降キャリッジを昇降させる時、昇降キャリッジが位置する荷受棚の段数をカウントする棚段数カウント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動倉庫の枠組棚1は、例えば図10に示すように複数の支柱2と、各支柱2から隣接する支柱2に向かって対向する状態で突出する複数の荷受部材3とから構成されている。そして、枠組棚1には支柱2及び対向する荷受部材3により複数段の荷受棚4が形成されている。又、枠組棚1の設置された床面には枠組棚1に沿って延びる走行レール5が設けられ、走行レール5に沿ってスタッカクレーン6が往復動するようになっている。
【0003】
スタッカクレーン6は走行台7と、走行台7に立設された一対のマスト8a,8bを有するフレーム9と、マスト8a,8b間に昇降可能に設けられた昇降キャリッジ10とから構成されている。前記マスト8aの外側面には、スタッカクレーン6を駆動制御するためのコントローラ11が設けられている。前記マスト8bの外側面下端には昇降キャリッジ10を昇降させるための昇降用電動モータ12が設けられ、昇降用電動モータ12は図示しないチェーンを介して昇降キャリッジ10に連結されている。
【0004】
昇降キャリッジ10にはフォーク13が設けられ、そのフォーク13で荷受棚4に対して荷を受渡しするようになっている。即ち、荷受棚4に荷を渡す場合、その荷受棚4の荷受部材3の上側(以下、上定位置という)で昇降キャリッジ10を停止させ、荷が載置されたフォーク13を荷受棚4に向かって伸長させる。その後、昇降キャリッジ10を下降させ、前記荷受部材3に荷を支持させることにより荷受棚4に荷が渡される。又、荷受棚4から荷を受け取る場合、その荷受部材3の下側(以下、下定位置という)で昇降キャリッジ10を停止させ、フォーク13を荷受棚4に向かって伸長させる。その後、昇降キャリッジ10を上昇させ、前記荷受部材3から荷をすくうことにより荷受棚4から荷が受け取られる。
【0005】
図10〜12に示すように、昇降キャリッジ10のマスト8a側の外側面にはセンサ取付部材14が設けられている。センサ取付部材14には、マスト8aに向かって突出する上センサ16,中センサ17及び下センサ18が上から下に向かって順に並設されている。前記中センサ17は他のセンサ16,18よりマスト8a側に突出している。各センサ16〜18は発光素子16a〜18aと受光素子16b〜18bとから構成され、その発光素子16a〜18aと受光素子16b〜18bは一定の間隔をおいて相対向するように配置されている。
【0006】
マスト8aの各荷受部材3に対応する位置には、凸型の板状に形成された遮光板89がそれぞれ上下方向に延びるように設けられている。遮光板89はマスト8aに固着された第1の被検出部90と、第1の被検出部90から突出する第2の被検出部91とから構成されている。そして、昇降キャリッジ10が昇降する時、第1の被検出部90は中センサ17の各素子17a,17b間の光軸17cを遮断する。又、第2の被検出部91は、上及び下センサ16,18の発光素子16a,18aと受光素子16b,18bとの間の光軸16c,18cを遮断する。
【0007】
各センサ16〜18は、その光軸16c〜18cが第1及び第2の被検出部90,91により遮断されるとオフからオンになる。そして、上センサ16の光軸16cと中センサ17の光軸17cとの上下方向間隔は、第1の被検出部90の下端と第2の被検出部91の下端との上下方向間隔より小さくなっている。又、中センサ17の光軸17cと下センサ18の光軸18cとの間の上下方向間隔は、第1の被検出部90の上端と第2の被検出部91の上端との上下方向間隔より小さくなっている。
【0008】
従って、昇降キャリッジ10が上昇する場合、中センサ17の光軸17cが第1の被検出部90を通過している間(中センサ17がオンしている間)に上及び下センサ16,18の光軸16c,18cが第2の被検出部91を通過する。その結果、図13(a)の実線で示すように、中センサ17がオンの状態で、まず上センサ16がオン・オフし、その後に下センサ18がオン・オフする。又、昇降キャリッジ10が下降する場合、中センサ17の光軸17cが第1の被検出部90を通過している間(中センサ17がオンしている間)に上及び下センサ16,18の光軸16c,18cが第2の被検出部91を通過する。その結果、図13(b)に示すように、中センサ17がオンの状態で、まず下センサ18がオン・オフし、その後に上センサ16がオン・オフする。
【0009】
そして、中センサ17と下センサ18とが共にオン状態になった時に昇降キャリッジ10が前記上定位置に位置し、中センサ17と上センサ16とが共にオン状態になった時に昇降キャリッジ10が前記下定位置に位置するようになっている。
【0010】
一方、コントローラ11は昇降キャリッジ10が位置する荷受棚4の段数Y(以下、カウント段数Yという)を前記上及び下センサ16,18の検出信号に基づいて記憶するようになっている。そして、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の昇降中に各センサ16,18が遮光板89に位置した時、カウント段数Yをカウントするようになっている。即ち、コントローラ11は、例えば昇降キャリッジ10の上昇中に上センサ16がオン状態に立ち上がるとカウント段数Yを「1」加算し、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18がオン状態に立ち上がるとカウント段数Yを「1」減算する。そして、例えばY1段目の荷受棚4に昇降キャリッジ10を移動させる場合、コントローラ11はカウント段数Yの内容がY1となるように昇降キャリッジ10を昇降させるようになっている。
【0011】
しかし、昇降キャリッジ10はチェーンを介して昇降用電動モータ12に連結されているため、そのチェーンの伸縮により昇降キャリッジ10が上下に振動しながら昇降する場合がある。そして、例えば昇降キャリッジ10の上昇時において、昇降キャリッジ10の振動により、上センサ16の光軸16cが第2の被検出部91の下端を挟んだ上下両側を往復振動する場合がある。即ち、上センサ16の光軸16cが第2の被検出部91の下端を下方から通過した直後、昇降キャリッジ10が落ち込んで光軸16cが第2の被検出部91の下端を上方から通過する。その結果、上センサ16は、図13(a)の2点鎖線で示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。この上センサ16のオン・オフは、上センサ16が第2の被検出部91を下方から上方へ通過してオン・オフになった状態と区別がつかない。
【0012】
従って、コントローラ11は2点鎖線で示す上センサ16のオン信号の立ち上がりに基づいてカウント段数Yを「1」加算する。続いて、コントローラ11は、実線で示す上センサ16のオン信号の立ち上がりに基づいてカウント段数Yを「1」加算する。その結果、実際に昇降キャリッジ10の位置する荷受棚4の段数とカウント段数Yとが食い違い、例えば2段目の荷受棚4から荷を取ろうとしても実際には1段低い段の荷受棚4から荷を取ってしまうことがあった。更に、昇降キャリッジ10の下降時において、下センサ18にも上センサ16と同様の問題があった。
【0013】
そこで、上及び下センサ16,18がオンになった時のオン状態の時間に基づいて、センサ16,18が第2の被検出部91を通過したかどうかを判断することが考えられる。即ち、昇降キャリッジ10の振動により上及び下センサ16,18がオンになる時のオン状態の時間は、上及び下センサ16,18が第2の被検出部91を通過してオンになる時のオン状態の時間に比べて短い。従って、上及び下センサ16,18のオン状態の時間が短い場合には、上及び下センサ16,18が第2の被検出部91を通過していないと判断することができる。そして、上及び下センサ16,18が第2の被検出部91を通過していないと判断した時、カウント段数Yを加算又は減算してカウント段数Yを補正すれば、カウント段数Yの食い違いを防止することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、昇降キャリッジ10の昇降速度が速くなると、上及び下センサ16,18が第2の被検出部91を通過する時間が短くなり、上及び下センサ16,18のオン状態の時間が短くなる。そのため、前記オン状態の時間が、昇降キャリッジ10の振動によりセンサ16,18がオンした時のオン状態の時間に近くなる。従って、上及び下センサ16,18が、第2の被検出部91を通過したかどうか判断できなくなり、カウント段数Yを正確にカウントすることができなくなるという問題点があった。
【0015】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、昇降キャッリッジの位置する荷受棚の段数を正確にカウントすることができる棚段数カウト装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明では、複数段の荷受棚に荷を搬送するスタッカクレーンのマストに沿って昇降する昇降キャリッジに段数検出センサを設けるとともに、前記マストの各段の荷受棚に対応する位置に棚段指標部材をそれぞれ設け、段数検出センサが棚段指標部材の検出を開始する毎にカウント値を加算又は減算し、そのカウント値を荷受棚の段数として記憶手段に記憶させるようにした棚段数カウント装置において、前記昇降キャリッジに設けた確認センサと、前記確認センサにて検出され、その検出状態が、段数検出センサによる棚段指標部材の検出開始時と検出終了時において異なるように前記各棚段指標部材に対応して設けた通過指標部材と、前記段数検出センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記確認センサの検出状態が段数検出センサによる棚段指標部材の検出開始時と同じ時、前記記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する補正手段とを備えた。
【0017】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の棚段数カウント装置において、段数検出センサは、上下一対の上センサと下センサとから構成され、上昇時には上センサにて段数をカウントさせ、下降時には下センサにて段数をカウントさせるものであり、確認センサは、その上センサと下センサの間に設けられた中センサで構成され、その中センサにてカウント値の無効の有無を判断するものであり、通過指標部材は、棚段指標部材の基端部に形成されるとともに上昇時に上センサより後に中センサにて検出され、下降時に下センサより後に中センサにて検出されるように上下両側方に延出形成されたものとした。
【0018】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の棚段数カウント装置において、段数検出センサは、上下一対の上センサと下センサとから構成され、上昇時には上センサにて段数をカウントさせ、下降時には下センサにて段数をカウントさせるものであり、確認センサは、その上センサと下センサの間に設けられた中センサで構成され、その中センサにてカウント値の無効の有無を判断するものであり、通過指標部材は、棚段指標部材の基端部に形成されるとともに上昇時に上センサより先に中センサにて検出され、下降時に下センサより先に中センサにて検出されるように上下両側方に延出形成し、更に通過指標部材には、上昇時の上センサの検出終了時に中センサが非検出状態となるとともに、下降時の下センサの検出終了時に中センサが非検出状態となるように非検出部を形成したものとした。
【0019】
請求項4記載の発明では、請求項1記載の棚段数カウント装置において、確認センサは、上下一対の上センサと下センサとから構成され、上昇時には上センサにてカウント値の無効の有無を判断し、下降時には下センサにてカウント値の無効の有無を判断するものであり、段数検出センサは、その上センサと下センサの間に設けられた中センサで構成され、その中センサにて段数をカウントさせるものであり、通過指標部材は、棚段指標部材にて兼用されたものであって、その棚指標部材は上下方向に延びる四角形状の板材とした。
【0020】
【作用】
従って、請求項1記載の発明では、昇降キャリッジがマストに沿って昇降すると、昇降キャリッジに設けられた段数検出センサと確認センサとが、マストの各荷受棚に対応する位置に設けられた棚段指標部材と通過指標部材とをそれぞれ検出する。そして、段数検出センサが棚段指標部材を検出開始する毎にカウント値が加算又は減算され、そのカウント値は記憶手段に記憶される。又、確認センサの検出状態は、段数検出センサによる棚段指標部材の検出開始時と検出終了時とで異なる。補正手段は、段数検出センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記確認センサの検出状態が、段数検出センサによる棚段指標部材の検出開始時の状態と同じ時、記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する。従って、記憶手段に記憶されたカウント値が、実際に昇降キャリッジが位置する荷受棚の段数と食い違うのを防止することが可能となる。
【0021】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に加え、昇降キャリッジが昇降すると、上及び下センサが棚段指標部材を検出するとともに、中センサが通過指標部材を検出する。そして、昇降キャリッジの上昇時において、上センサが棚段指標部材を検出開始する毎に段数がカウントされる。又、中センサの検出状態は、上センサによる棚段指標部材の検出開始時と検出終了時とで異なる。補正手段は、昇降キャリッジの上昇中において、上センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記中センサの検出状態が、上センサによる棚段指標部材の検出開始時の状態と同じ時、記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する。次に、昇降キャリッジの下降中において、下センサが棚段指標部材を検出開始する毎に段数がカウントされる。又、中センサの検出状態は、下センサによる棚段指標部材の検出開始時と検出終了時とで異なる。補正手段は、昇降キャリッジの下降中において、下センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記中センサの検出状態が、下センサによる棚段指標部材の検出開始時の状態と同じ時、記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する。従って、記憶手段に記憶されるカウント値が、実際に昇降キャリッジが位置する荷受棚の段数と食い違うのを防止することが可能となる。
【0022】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に加え、昇降キャリッジが昇降すると、上及び下センサが棚段指標部材を検出するとともに、中センサが通過指標部材を検出する。そして、昇降キャリッジの上昇時において、上センサが棚段指標部材を検出開始する毎に段数がカウントされる。又、通過指標部材には非検出部が形成されているため、中センサは、上センサが棚段指標部材を検出開始するより先に通過指標部材を検出し、上センサが棚段指標部材を検出終了した時には非検出状態となる。補正手段は、昇降キャリッジの上昇中において、上センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記中センサが通過指標部材を検出している時、記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する。次に、昇降キャリッジの下降中において、下センサが棚段指標部材を検出開始する毎に段数がカウントされる。又、通過指標部材には非検出部が形成されているため、中センサは、下センサが棚段指標部材を検出開始するより先に通過指標部材を検出し、下センサが棚段指標部材を検出終了した時には非検出状態となる。補正手段は、昇降キャリッジの下降中において、下センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記中センサが通過指標部材を検出している時、記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する。従って、記憶手段に記憶されるカウント値が、実際に昇降キャリッジが位置する荷受棚の段数と食い違うのを防止することが可能となる。
【0023】
請求項4記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に加え、昇降キャリッジが昇降すると、各センサが通過指標部材が兼用された棚段指標部材を検出する。そして、昇降キャリッジの上昇中において、中センサが棚段指標部材を検出開始する毎に段数がカウントされる。又、上センサの検出状態は、中センサによる棚段指標部材の検出開始時と検出終了時とで異なる。補正手段は、昇降キャリッジの上昇中において、中センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記上センサの検出状態が、中センサによる棚段指標部材の検出開始時の状態と同じ時、記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する。次に、昇降キャリッジの下降中において、中センサが棚段指標部材を検出開始する毎に段数がカウントされる。又、下センサの検出状態は、中センサによる棚段指標部材の検出開始時と検出終了時とで異なる。補正手段は、中センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記下センサの検出状態が、中センサによる棚段指標部材の検出開始時の状態と同じ時、記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する。従って、記憶手段に記憶されるカウント値が、実際に昇降キャリッジが位置する荷受棚の段数と食い違うのを防止することが可能となる。
【0024】
【実施例】
(第1実施例)
以下、本発明を具体化した第1実施例を図1〜図4に従って説明する。尚、本実施例では遮光板とセンサのみが従来と異なり、従来と同一部分については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0025】
図1,図2に示すように、昇降キャリッジ10のセンサ取付部材14には、段数検出センサとしての上センサ16,確認センサとしての中センサ17及び段数検出センサとしての下センサ18が上から下に向かって順に並設されている。又、前側のマスト8aには凸型板状の遮光板15が設けられている。遮光板15は、マスト8aに固着された通過指標部材としての第1の被検出部19と、第1の被検出部19からその上端及び下端に対してはみ出さないように突出する棚段指標部材としての第2の被検出部20とから構成されている。
【0026】
前記上センサ16の光軸16cと中センサ17の光軸17cとの上下方向間隔は、第1の被検出部19の下端と第2の被検出部20の下端との上下方向間隔D1より大きくなっている。又、中センサ17の光軸17cと下センサ18の光軸18cとの間の上下方向間隔は、第1の被検出部19の上端と第2の被検出部20の上端との上下方向間隔D2より大きくなっている。
【0027】
従って、昇降キャリッジ10が上昇して各センサ16〜18が遮光板15を通過する場合、図3(a)に示すように、まず上センサ16がオフからオンになり、その後に中センサ17がオフからオンになる。そして、上センサ16がオンからオフになった後、下センサ18がオフからオンになる。その後、中センサ17がオンからオフになった後、下センサ18がオンからオフになる。従って、上センサ16が第2の被検出部20の下端を下方から上方へ通過する前後では、中センサ17はオフの状態となっている。又、上センサ16が第2の被検出部20の上端を下方から上方へ通過する前後では、中センサ17はオンの状態となっている。
【0028】
昇降キャリッジ10が下降して各センサ16〜18が遮光板15を通過する場合、図3(b)に示すように、まず下センサ18がオフからオンになり、その後に中センサ17がオフからオンになる。そして、下センサ18がオンからオフになった後、上センサ16がオフからオンになる。その後、中センサ17がオンからオフになった後、上センサ16がオンからオフになる。従って、下センサ18が第2の被検出部20の上端を上方から下方へ通過する前後では、中センサ17はオフの状態となっている。又、下センサ18が第2の被検出部20の下端を上方から下方へ通過する前後では、中センサ17はオンの状態となっている。
【0029】
そして、昇降キャリッジ10は、上センサ16と中センサ17とが共にオン状態になった時に下定位置に位置し、下センサ18と中センサ17とが共にオン状態になった時に上定位置に位置するようになっている。
【0030】
次に、棚段数カウント装置の電気的構成を説明する。
図4に示すように、上センサ16,中センサ17及び下センサ18は、補正手段としてのコントローラ11に接続されている。コントローラ11は記憶手段としての記憶部11aを備えている。コントローラ11は、、前記各センサ16〜18の検出信号に基づいて記憶部11aにカウント値としての昇降キャリッジ10の位置する荷受棚4の段数Y(以下、カウント段数という)を記憶するようになっている。コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に上センサ16が遮光板15に位置した時、記憶部11aに記憶されたカウント段数Yを加算するようになっている。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に上センサ16からの信号がオン状態に立ち上がるとカウント段数Yを「1」加算するようになっている。
【0031】
又、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に上センサ16がオン状態からオフ状態に立ち下がった時、中センサ17の検出状態に基づいて上センサ16が第2の被検出部20を本当に通過したかどうか判断する。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に上センサ16がオン状態からオフ状態に立ち下がった時に中センサ17がオン状態になっている場合、上センサ16が第2の被検出部20を本当に通過したと判断する。又、中センサ17がオフ状態になっている場合、コントローラ11は、上センサ16が第2の被検出部20を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」減算するようになっている。
【0032】
コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18が遮光板15に位置した時、記憶部11aに記憶したカウント段数Yを減算するようになっている。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18からの信号がオン状態に立ち上がると、カウント段数Yを「1」減算するようになっている。
【0033】
又、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18がオン状態からオフ状態に立ち下がった時、中センサ17の検出状態に基づいて下センサ18が第2の被検出部20を本当に通過したかどうか判断する。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18からの信号がオン状態からオフ状態に立ち下がった時に中センサ17がオンになっている場合、下センサ18が第2の被検出部20を本当に通過したと判断する。又、中センサ17がオフ状態になっている場合、コントローラ11は、下センサ18が第2の被検出部20を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」加算するようになっている。
【0034】
次に、上記のように構成された棚段数カウント装置の作用を説明する。
昇降キャリッジ10の上昇中に各センサ16〜18が遮光板15を下方から通過すると、各センサ16〜18は図3(a)に示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。コントローラ11は、上センサ16がオン状態に立ち上がった時、記憶部11aに記憶されたカウント段数Yを「1」加算する。更に、上センサ16が第2の被検出部20の上端を下方から上方へ通過した直後では、いまだ中センサ17がオン状態となっている。そのため、コントローラ11は中センサ17のオン信号に基づいて、上センサ16が第2の被検出部20を通過したと判断する。
【0035】
昇降キャリッジ10は、昇降用電動モータ12と昇降キャリッジ10とを連結するチェーンの伸縮等により上下に振動しながら昇降する場合がある。この場合、例えば昇降キャリッジ10の上昇時において、上センサ16の光軸16cは昇降キャリッジ10の振動により、第2の被検出部20の下端を挟んだ上下両側を往復振動する。即ち、上センサ16の光軸16cが第2の被検出部20の下端を下方から通過した直後、昇降キャリッジ10が落ち込んで光軸16cが第2の被検出部20の下端を上方から通過する。その結果、上センサ16は、図3(a)の2点鎖線で示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。
【0036】
この時、2点鎖線で示す上センサ16のオン状態の立ち上がりに基づいて、コントローラ11がカウント段数Yを「1」加算する。そして、昇降キャリッジ10が落ち込んで上センサ16が2点鎖線で示すようにオン状態からオフ状態に立ち下がった時、中センサ17はオフ状態となっている。この中センサ17のオフ信号に基づいて、コントローラ11は上センサ16が第2の被検出部20を本当に通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」減算する。従って、昇降キャリッジ10の振動によりカウント段数Yが誤ってカウントされても、そのカウント段数Yは補正される。
【0037】
次に、昇降キャリッジ10の下降中に各センサ16〜18が遮光板15を上方から通過すると、各センサ16〜18は図3(b)に示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。コントローラ11は、下センサ18がオン状態に立ち上がった時、記憶部11aに記憶されたカウント段数Yを「1」減算する。そして、下センサ18が第2の被検出部20の下端を上方から下方へ通過した直後では、いまだ中センサ17がオン状態となっている。そのため、コントローラ11は中センサ17のオン信号に基づいて、下センサ18が第2の被検出部20を本当に通過したと判断する。
【0038】
又、前記と同様の理由で昇降キャリッジ10が振動しながら下降する場合、下センサ18の光軸18cは昇降キャリッジ10の振動により、第2の被検出部20の上端を挟んだ上下両側を往復振動する。即ち、下センサ18の光軸18cが第2の被検出部20の上端を上方から通過した直後、昇降キャリッジ10が浮き上がって光軸18cが第2の被検出部20の上端を下方から通過する。その結果、下センサ18は、図3(b)の2点鎖線で示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。
【0039】
この時、2点鎖線で示す下センサ18のオン状態の立ち上がりに基づいて、コントローラ11がカウント段数Yを「1」減算する。そして、昇降キャリッジ10が浮き上がって下センサ18が2点鎖線で示すようにオン状態からオフ状態に立ち下がった時、中センサ17はオフ状態となっている。この中センサ17のオフ信号に基づいて、コントローラ11は、下センサ18が第2の被検出部20を本当に通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」加算する。従って、昇降キャリッジ10の振動によりカウント段数Yが誤ってカウントされても、そのカウント段数Yは補正される。
【0040】
以上詳述したように本実施例によれば、上及び下センサ16,18が第2の被検出部20を通過する前と後とでは、中センサ17の検出状態が異なるようにした。従って、上及び下センサ16,18がオン状態からオフ状態に立ち下がった時の中センサ17の検出状態を見ることにより、上及び下センサ16,18が本当に第2の被検出部20を通過したかどうかを確実に判断することができる。更に、中センサ17の検出状態を見て、上及び下センサ16,18が第2の被検出部20を通過したかどうかを判断するため、昇降キャリッジ10の昇降速度が速くなっても判断することができる。
【0041】
又、本実施例では、上及び下センサ16,18が第2の被検出部20を通過していないと判断した場合にはカウント段数Yを「1」加減算するようにした。そのため、カウント段数Yが誤ってカウントされても、そのカウント段数Yを補正することができる。その結果、カウント段数Yが、実際に昇降キャリッジ10が位置する荷受棚4の段数と食い違うのを防止することができる。
【0042】
更に、本実施例では、上センサ16と中センサ17とが共にオン状態になる時、昇降キャリッジ10が下定位置に位置するように遮光板15を設けた。又、下センサ18と中センサ17とが共にオン状態になる時、昇降キャリッジ10が上定位置に位置するように遮光板15を設けた。そのため、各センサ16〜18の検出状態を見ることにより、昇降キャリッジ10が上及び下定位置に位置したことを検出することができる。
【0043】
(第2実施例)
次に、本発明を具体化した第2実施例を図5,図6に従って説明する。尚、本実施例では、遮光板及びカウント段数Yを補正する時の判断処理のみが第1実施例と異なり、第1実施例と同一部分には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0044】
図5に示すように、昇降キャリッジ10のセンサ取付部材14には、段数検出センサとしての上センサ16,確認センサとしての中センサ17及び段数検出センサとしての下センサ18が上から下に向かって順に並設されている。又、前側のマスト8aには遮光板15が設けられ、遮光板15は通過指標部材としての第1の被検出部19と、棚段指標部材としての第2の被検出部20とから構成されている。
【0045】
前記上センサ16の光軸16cと中センサ17の光軸17cとの上下方向間隔は、第1の被検出部19の下端と第2の被検出部20の下端との上下方向間隔D3より小さくなっている。又、中センサ17の光軸17cと下センサ18の光軸18cとの間の上下方向間隔は、第1の被検出部19の上端と第2の被検出部20の上端との上下方向間隔D4より小さくなっている。第1の被検出部19の中央には、非検出部としての貫通孔21が形成されている。この貫通孔21の下端は、昇降キャリッジ10の上昇中において、上センサ16がオンからオフになる前に中センサ17がオンからオフになるように設定されている。貫通孔21の上端は、昇降キャリッジ10の下降中において、下センサ18がオンからオフになる前に中センサ17がオンからオフになるように設定されている。
【0046】
昇降キャリッジ10が上昇して各センサ16〜18が遮光板15を通過する場合、図6(a)に示すように、まず中センサ17がオフからオンになり、その後に上センサ16がオフからオンになる。そして、中センサ17がオンからオフになった後、上センサ16がオンからオフになる。更に、その後に下センサ18がオフからオンになり、その後、中センサ17が再びオフからオンになる。そして、下センサ18がオンからオフになった後、中センサ17がオンからオフになる。
【0047】
従って、上センサ16が第2の被検出部20の下端を下方から上方へ通過する前後では、中センサ17がオンの状態となっている。又、上センサ16が第2の被検出部20の上端を下方から上方へ通過する前後では、中センサ17がオフの状態となっている。更に下センサ18が第2の被検出部20の下端を下方から上方へ通過する前後では、中センサ17がオフの状態になっている。又、下センサ18が第2の被検出部20の上端の下方から上方に通過する前後では、中センサ17がオンの状態となっている。
【0048】
昇降キャリッジ10の下降して各センサ16〜17が遮光板15を通過する場合、図6(b)に示すように、まず中センサ18がオフからオンになり、その後に下センサ18がオフからオンになる。そして、中センサ17がオンからオフになった後に下センサ18がオンからオフになる。更に、その後に上センサ16がオフからオンになり、その後、中センサ17が再びオフからオンになる。そして、上センサ16がオンからオフになった後、中センサ17がオンからオフになる。
【0049】
従って、下センサ18が第2の被検出部20の上端を上方から下方へ通過する前後では、中センサ17がオンの状態となっている。又、下センサ18が第2の被検出部20の下端を上方から下方へ通過する前後では、中センサ17がオフの状態となっている。更に、上センサ16が第2の被検出部20の上端を上方から下方へ通過する前後では、中センサ17はオフの状態となっている。又、上センサ16が第2の被検出部20の下端を上方から下方へ通過する前後では、中センサ17がオンの状態となっている。
【0050】
そして、昇降キャリッジ10は、上センサ16と中センサ17とが共にオン状態になった時に下定位置に位置し、下センサ18と中センサ17とが共にオン状態になった時に上定位置に位置するようになっている。
【0051】
一方、コントローラ11は、前記各センサ16〜18の検出信号に基づいて記憶部11aに昇降キャリッジ10の位置する荷受棚4の段数Y(カウント段数Y)を記憶するようになっている。コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に上センサ16からの信号がオン状態に立ち上がると、カウント段数Yを「1」加算するようになっている。
【0052】
又、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に上センサ16がオン状態からオフ状態に立ち下がった時、中センサ17の検出状態に基づいて上センサ16が第2の被検出部20を本当に通過したかどうか判断する。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に上センサ16がオン状態からオフ状態に立ち下がった時に中センサ17がオフ状態になっている場合、上センサ16が第2の被検出部20を本当に通過したと判断する。又、中センサ17がオン状態になっている場合、コントローラ11は、上センサ16が第2の被検出部20を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」減算するようになっている。
【0053】
コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18が遮光板15に位置した時、記憶部11aに記憶したカウント段数Yを減算するようになっている。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18がオン状態に立ち上がると、カウント段数Yを「1」減算するようになっている。
【0054】
又、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18がオン状態からオフ状態に立ち下がった時、中センサ17の検出状態に基づいて下センサ18が第2の被検出部20を本当に通過したかどうか判断する。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に下センサ18がオン状態からオフ状態立ち下がった時に中センサ17がオフ状態になっている場合、下センサ18が第2の被検出部20を本当に通過したと判断する。又、中センサ17がオン状態になっている場合、コントローラ11は、下センサ18が第2の被検出部20を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」加算するようになっている。
【0055】
次に、上記のように構成された棚段数カウント装置に作用を説明する。
昇降キャリッジ10が上下に振動しながら上昇する場合、上センサ16の光軸16cが第2の被検出部20の下端を下方から通過した直後、昇降キャリッジ10が落ち込んで光軸16cが第2の被検出部20の下端を上方から通過する。その結果、上センサ16は、図6(a)の2点鎖線で示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。この場合、2点鎖線で示す上センサ16のオン状態の立ち上がりに基づいて、コントローラ11がカウント段数Yを「1」加算する。そして、昇降キャリッジ10が落ち込んで定位置センサ16が2点鎖線で示すようにオン状態からオフ状態に立ち下がった時、中センサ17はオンの状態になっている。この中センサ17のオン信号に基づいて、コントローラ11は上センサ16が第2の被検出部20を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」減算する。
【0056】
又、昇降キャリッジ10が上下に振動しながら下降する場合、下センサ18の光軸18cが第2の被検出部20の上端を上方から通過した直後、昇降キャリッジ10が浮き上がって光軸18cが第2の被検出部20の上端を下方から通過する。その結果、下センサ18は、図6(b)の2点鎖線で示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。この場合、2点鎖線で示す下センサ18のオン状態の立ち上がりに基づいて、コントローラ11がカウント段数Yを「1」減算する。そして、昇降キャリッジ10が浮き上がって下センサ18が2点鎖線で示すようにオン状態からオフ状態に立ち下がった時、中センサ17はオン状態となっている。この中センサ17のオン信号に基づいて、コントローラ11は、下センサ18が第2の被検出部20を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」加算する。
以上詳述したように本実施例においても、第1実施例と同様に上及び下センサ16,18が本当に第2の被検出部20を通過したかどうかを確実に判断することができる。更に、昇降キャリッジ10の昇降速度が速くなっても判断することができる。又、カウント段数Yが誤ってカウントされても、そのカウント段数Yを補正することができ、カウント段数Yが実際に昇降キャリッジ10が位置する荷受棚4の段数と食い違うのを防止することができる。更に、各センサ16〜18の検出状態を見ることにより、昇降キャリッジ10が上及び下定位置に位置したことを検出することができる。
【0057】
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例を図7,図8に従って説明する。尚、本実施例では遮光板と各センサの形状及びカウント段数Yを補正する時の判断処理のみが第1及び第2実施例と異なり、第1及び第2実施例と同一部分には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0058】
図8に示すように、棚段指標部材及び通過指標部材としての遮光板30は四角板状に形成されている。又、センサ取付部材14には確認センサとしての上センサ31,段数検出センサとしての中センサ32及び確認センサとしての下センサ33が上から下に向かって順に並設されている。
【0059】
そして、昇降キャリッジ10が上昇して各センサ31〜33が遮光板30の下端を下方から通過すると、各センサ31〜33は図7(a)に示すように上センサ31,中センサ32及び下センサ33の順でオフからオンになる。又、各センサ31〜33が遮光板30の上端を下方から通過すると、上センサ31,中センサ32及び下センサ33の順でオンからオフになる。従って、中センサ32が遮光板30の下端を下方から上方へ通過する前後では、上センサ31はオンの状態となり、中センサ32が遮光板30の上端を下方から上方へ通過する前後では、上センサ31はオフの状態となっている。
【0060】
又、昇降キャリッジ10が下降して各センサ31〜33が遮光板30の上端を上方から通過すると、各センサ31〜33は図7(b)に示すように下センサ33,中センサ32及び上センサ31の順でオフからオンになる。又、各センサ31〜33が遮光板30の下端を上方から通過すると、下センサ33,中センサ32及び上センサ31の順でオンからオフになる。従って、中センサ32が遮光板30上端を上方から下方へ通過する前後では、下センサ33はオンの状態となり、中センサ32が遮光板30の下端を上方から下方へ通過する前後ではオフの状態となる。
【0061】
そして、昇降キャリッジ10は上センサ31と中センサ32とが共にオン状態になった時に上定位置に位置し、中センサ32と下センサ33とが共にオン状態になった時に下定位置に位置するようになっている。
【0062】
一方、コントローラ11は、各センサ31〜33の検出信号に基づいて、記憶部11aに昇降キャリッジ10の位置する荷受棚4の段数Y(カウント段数Y)を記憶するようになっている。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に中センサ32がオン状態に立ち上がると、カウント段数Yを「1」加算する。又、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に中センサ32がオン状態からオフ状態に立ち下がった時、上センサ31の検出状態に基づいて中センサ32が遮光板30を本当に通過したかどうか判断する。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の上昇中に中センサ32がオン状態からオフ状態に立ち下がった時に上センサ31がオフ状態になっている場合、中センサ32が遮光板30を本当に通過したと判断する。又、上センサ31がオン状態になっている場合、コントローラ11は、中センサ32が遮光板30を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」減算するようになっている。
【0063】
コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に中センサ32がオン状態に立ち上がった時、カウント段数Yを「1」減算する。又、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に中センサ32がオン状態からオフ状態に立ち下がった時、下センサ33の検出状態に基づいて中センサ32が遮光板30を本当に通過したかどうか判断する。即ち、コントローラ11は、昇降キャリッジ10の下降中に中センサ32がオン状態からオフ状態に立ち下がった時に下センサ33がオフ状態になっている場合、中センサ32が遮光板30を通過したと判断する。又、下センサ33がオン状態になっている場合、コントローラ11は、中センサ32が遮光板30を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」加算するようになっている。
【0064】
次に、上記のように構成された棚段数カウント装置の作用を説明する。
昇降キャリッジ10が上下に振動しながら上昇する場合、中センサ32の光軸32cが遮光板30の下端を下方から通過した直後、昇降キャリッジ10が落ち込んで光軸32cが遮光板30の下端を上方から通過する。その結果、中センサ32は、図7(a)の2点鎖線で示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。この場合、2点鎖線で示す中センサ32のオン状態の立ち上がりに基づいて、コントローラ11がカウント段数Yを「1」加算する。そして、昇降キャリッジ10が落ち込んで中センサ32が2点鎖線で示すようにオン状態からオフ状態に立ち下がった時、上センサ31はオンの状態となっている。この上センサ31のオン信号に基づいて、コントローラ11は中センサ32が遮光板30を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」減算する。
【0065】
又、昇降キャリッジ10が上下に振動しながら下降する場合、中センサ32の光軸32cが遮光板30の上端を上方から通過した直後、昇降キャリッジ10が浮き上がって光軸32cが遮光板30の上端を下方から通過する。その結果、中センサ32は、図7(b)の2点鎖線で示すようにオフからオン、そしてオンからオフになる。この場合、2点鎖線で示す中センサ32のオン状態の立ち上がりに基づいて、コントローラ11がカウント段数Yを「1」減算する。そして、昇降キャリッジ10が浮き上がって中センサ32が2点鎖線で示すようにオン状態からオフ状態に立ち下がった時、下センサ33はオンの状態となる。この下センサ33のオン信号に基づいて、コントローラ11は中センサ32が遮光板30を通過していないと判断し、カウント段数Yを「1」加算する。
【0066】
以上詳述したように本実施例では、中センサ32が遮光板30を通過する前と後とでは、上及び下センサ31,33の検出状態が異なる。従って、中センサ32がオン状態からオフ状態に立ち下がった時、上及び下センサ31,33の検出状態を見ることにより、中センサ32が遮光板30を通過したかどうかを確実に判断することができる。更に、上及び下センサ31,33の検出状態を見て、中センサ32が遮光板30を通過したかどうかを判断するため、従来と異なり昇降キャリッジ10の昇降速度が速くなっても判断することができる。
【0067】
又、本実施例では、中センサ32が遮光板30を通過していないと判断した場合にはカウント段数Yを「1」加減算するようにした。そのため、カウント段数Yが誤ってカウントされても、そのカウント段数Yを補正することができる。その結果、カウント段数Yが、実際に昇降キャリッジ10が位置する荷受棚4の段数と食い違うのを防止することができる。
【0068】
更に、本実施例では、上センサ31と中センサ32とが共にオン状態になる時、昇降キャリッジ10が下定位置に位置するように遮光板30を設けた。又、下センサ33と中センサ32とが共にオン状態になった時、昇降キャリッジ10が上定位置に位置するように遮光板30を設けた。そのため、各センサ31〜33の検出状態を見ることにより、昇降キャリッジ10が上及び下定位置に位置したことを検出することができる。
【0069】
尚、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように変更して具体化してもよい。
(1)第1実施例では、昇降キャリッジ10の上昇時の段数検出センサを上センサ16とし、昇降キャリッジ10の下降時の段数検出センサを下センサ18としたが、本発明はこれに限定されない。即ち、昇降キャリッジ10の上昇時の段数検出センサを下センサ18とし、昇降キャリッジ10の下降時の段数検出センサを上センサ16としてもよい。更に、上センサ16を昇降キャリッジ10の上昇及び下降時の段数検出センサとしてもよいし、下センサ18を昇降キャリッジ10の上昇及び下降時の段数検出センサをしてもよい。
【0070】
(2)第1実施例において、段数検出センサを中センサ17とする。そして、昇降キャリッジ10の上昇時の確認センサを上又は下センサ16,18とし、昇降キャリッジ10の下降時の確認センサを上又は下センサ16,18としてもよい。
【0071】
(2)第2実施例では、昇降キャリッジ10の上昇時の段数検出センサを上センサ16とし、昇降キャリッジ10の下降時の段数検出センサを下センサ18としたが、本発明はこれに限定されない。即ち、上センサ16を昇降キャリッジの上昇及び下降時の段数検出センサとしてもよいし、下センサ18を昇降キャリッジ10の上昇及び下降時の段数検出センサとしてもよい。又、上センサ16を昇降キャリッジ10の下降時の段数検出センサとし、下センサ18を昇降キャリッジ10の上昇時の段数検出センサとしてもよい。
【0072】
(3)第2実施例において、第1の被検出部19に貫通孔21を形成したが、これに代えて、第1の被検出部19のマスト8a側の側縁から貫通孔21と同じ上下長さの切欠部を切り欠き形成してもよい。
【0073】
(4)第3実施例では、昇降キャリッジ10の上昇時の確認センサを上センサ31とし、昇降キャリッジ10の下降時の確認センサを下センサ33としたが、本発明はこれに限定されない。即ち、昇降キャリッジ10の上昇時の確認センサを下センサ33とし、昇降キャリッジ10の下降時の確認センサを上センサ31としてもよい。更に、上センサ31を昇降キャリッジ10の上昇及び下降時の確認センサとしてもよいし、下センサ33を昇降キャリッジ10の上昇及び下降時の確認センサとしてもよい。
【0074】
(5)第3実施例では、段数検出センサを中センサ32としたが、上又は下センサ31,33でもよい。そして、上センサ31を段数検出センサとした場合、中又は下センサ32,33が確認センサとなり、下センサ33を段数検出センサとした場合、上又は中センサ31,32が確認センサとなる。
【0075】
(6)上記各実施例では、遮光板15,30と各ンサ16〜18,31〜33により、上及び下定位置を検出するとともにカウント段数Yを加減算するようにしたが、カウント段数Yを加減算するだけにしてもよい。即ち、遮光板15,30を上及び下定位置に関係なく設けてもよい。
【0076】
この場合、図9に示すように、遮光板40を第1の被検出部41と、上端及び下端がそれぞれ第1の被検出部41の上端及び下端より上側に位置する第2の被検出部42とから構成する。そして、センサ取付部材14に、マスト8a側に向かって段数検出センサ43と確認センサ44とを重ねて設けてもよい。このように構成しても各実施例と同様にカウント段数Yを補正することができる。又、前記第2の被検出部42の上端及び下端をそれぞれ第1の被検出部41の上端及び下端より低くしたり、段数検出センサ43と各確認センサ44の位置を逆にしたりしてもよい。
【0077】
(7)上記各実施例では、発光素子と受光素子とを備えたセンサ16〜18を例示したが、これに代えて磁気センサを使用してもよい。この場合、遮光板15,30に代えて金属製の棚段及び通過指標部材を設け、磁気センサが磁束密度の変化により棚段及び通過指標部材を検出できるようにすればよい。
【0078】
次に、以上の実施例から把握することができる請求項以外の技術的思想をその効果とともに以下に記載する。
(1)請求項2記載の棚段数カウント装置において、段数検出センサを中センサとし、上昇及び下降時には中センサで段数をカウントさせ、確認センサは、上下一対の上センサと下センサとから構成され、上昇時には上センサにてカウント値の無効を判断するものであり、下降時には下センサにてカウント値の無効を判断するものである棚段数カウント装置。このように構成しても昇降キャッリッジの位置する荷受棚の段数を正確にカウントすることができる。
【0079】
(2)請求項3記載の棚段数カウント装置において、段数検出センサは上下一対の上センサと下センサとから構成され、上昇時には下センサにて段数をカウントし、下降時には上センサにて段数をカウントさせる棚段数カウント装置。このように構成しても昇降キャッリッジの位置する荷受棚の段数を正確にカウントすることができる。
【0080】
(3)請求項4記載の棚段数カウント装置において、確認センサは上下一対の上センサ及び下センサで構成され、上昇時には下センサにてカウント値の無効の有無を判断し、下降時には上センサにてカウント値の無効の有無を判断する棚段数カウント装置。このように構成しても昇降キャッリッジの位置する荷受棚の段数を正確にカウントすることができる。
【0081】
尚、本明細書において、センサとは発光素子と受光素子とを備えたセンサのみばかりでなく、磁気センサ等を含むものと定義する。
【0082】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、昇降キャッリッジの位置する荷受棚の段数を正確にカウントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の遮光板及び各センサの配置を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の遮光板の構成を示す側面図である。
【図3】(a)は第1実施例の各センサが遮光板を下方から上方へ通過した時における各センサの検出状態を示すタイミングチャートであり、(b)は第1本実施例の各センサが遮光板を上方から下方へ通過した時における各センサの検出状態を示すタイミグチャートである。
【図4】棚段数カウント装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】第2実施例の遮光板の構成を示す側面図である。
【図6】(a)は第2実施例の各センサが遮光板を下方から上方へ通過した時における各センサの検出状態を示すタイミングチャートであり、(b)は第2実施例の各センサが遮光板を上方から下方へ通過した時における各センサの検出状態を示すタイミグチャートである。
【図7】(a)は第3実施例の各センサが遮光板を下方から上方へ通過した時における各センサの検出状態を示すタイミングチャートであり、(b)は第3実施例の各センサが遮光板を上方から下方へ通過した時における各センサの検出状態を示すタイミグチャートである。
【図8】第3実施例の遮光板の構成を示す側面図である。
【図9】別例の遮光板の構成を示す側面図である。
【図10】従来の自動倉庫を示す正面図である。
【図11】従来の遮光板及び各センサの配置を示す斜視図である。
【図12】従来の遮光板の構成を示す側面図である。
【図13】(a)は従来の各センサが遮光板を下方から上方へ通過した時における各センサの検出状態を示すタイミングチャートであり、(b)は従来の各センサが遮光板を上方から下方へ通過した時における各センサの検出状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
4…荷受棚、6…スタッカクレーン、8a,8b…マスト、10…昇降キャリッジ、11…補正手段としてのコントローラ、11a…記憶手段としての記憶部、16…上センサ、17…中センサ、18…下センサ、19…通過指標部材としての第1の被検出部、20…棚段指標部材としての第2の被検出部、21…非検出部としての貫通孔、30…棚段指標部材及び通過指標部材としての遮光板30、31…上センサ、32…中センサ、33…下センサ。
Claims (4)
- 複数段の荷受棚に荷を搬送するスタッカクレーンのマストに沿って昇降する昇降キャリッジに段数検出センサを設けるとともに、前記マストの各段の荷受棚に対応する位置に棚段指標部材をそれぞれ設け、段数検出センサが棚段指標部材の検出を開始する毎にカウント値を加算又は減算し、そのカウント値を荷受棚の段数として記憶手段に記憶させるようにした棚段数カウント装置において、
前記昇降キャリッジに設けた確認センサと、
前記確認センサにて検出され、その検出状態が、段数検出センサによる棚段指標部材の検出開始時と検出終了時において異なるように前記各棚段指標部材に対応して設けた通過指標部材と、
前記段数検出センサによる棚段指標部材の検出終了時に前記確認センサの検出状態が段数検出センサによる棚段指標部材の検出開始時と同じ時、前記記憶手段に記憶した先のカウント値を無効にし元の値に補正する補正手段と
を備えた棚段数カウント装置。 - 段数検出センサは、上下一対の上センサと下センサとから構成され、上昇時には上センサにて段数をカウントさせ、下降時には下センサにて段数をカウントさせるものであり、確認センサは、その上センサと下センサの間に設けられた中センサで構成され、その中センサにてカウント値の無効の有無を判断するものであり、通過指標部材は、棚段指標部材の基端部に形成されるとともに上昇時に上センサより後に中センサにて検出され、下降時に下センサより後に中センサにて検出されるように上下両側方に延出形成されたものである請求項1記載の棚段数カウント装置。
- 段数検出センサは、上下一対の上センサと下センサとから構成され、上昇時には上センサにて段数をカウントさせ、下降時には下センサにて段数をカウントさせるものであり、確認センサは、その上センサと下センサの間に設けられた中センサで構成され、その中センサにてカウント値の無効の有無を判断するものであり、通過指標部材は、棚段指標部材の基端部に形成されるとともに上昇時に上センサより先に中センサにて検出され、下降時に下センサより先に中センサにて検出されるように上下両側方に延出形成し、更に通過指標部材には、上昇時の上センサの検出終了時に中センサが非検出状態となるとともに、下降時の下センサの検出終了時に中センサが非検出状態となるように非検出部を形成したものである請求項1記載の棚段数カウント装置。
- 確認センサは、上下一対の上センサと下センサとから構成され、上昇時には上センサにてカウント値の無効の有無を判断し、下降時には下センサにてカウント値の無効の有無を判断するものであり、段数検出センサは、その上センサと下センサの間に設けられた中センサで構成され、その中センサにて段数をカウントさせるものであり、通過指標部材は、棚段指標部材にて兼用されたものであって、その棚指標部材は上下方向に延びる四角形状の板材である請求項1記載の棚段数カウント装置。
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