JP3574369B2 - フェニルオキシムフラグメントを有する少なくとも一つの化合物を含む、皮膚および/または皮膚の表面成長体に局所的に適用される組成物 - Google Patents

フェニルオキシムフラグメントを有する少なくとも一つの化合物を含む、皮膚および/または皮膚の表面成長体に局所的に適用される組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP3574369B2
JP3574369B2 JP2000016196A JP2000016196A JP3574369B2 JP 3574369 B2 JP3574369 B2 JP 3574369B2 JP 2000016196 A JP2000016196 A JP 2000016196A JP 2000016196 A JP2000016196 A JP 2000016196A JP 3574369 B2 JP3574369 B2 JP 3574369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
optionally substituted
cyclic
composition
branched
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000016196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000212033A (ja
Inventor
レミ・チュルー
ミシェル・フィリップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LOreal SA
Original Assignee
LOreal SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LOreal SA filed Critical LOreal SA
Publication of JP2000212033A publication Critical patent/JP2000212033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3574369B2 publication Critical patent/JP3574369B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/02Preparations for care of the skin for chemically bleaching or whitening the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/08Preparations for bleaching the hair

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒトの皮膚、体毛または頭髪を脱色および/または漂白するための、局所的化粧組成物における、あるいは局所的皮膚化学的組成物の製造のための、フェニルオキシムフラグメントを含む少なくとも一つの化合物の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒトの皮膚の色は、種々のファクター、特に季節、人種および性別に依存し、主にメラノサイトによって産生されるメラニンの性質および濃度によって決定される。メラノサイトは、特定の細胞小器官であるメラノソームを介してメラニンを合成する特殊細胞である。さらに、その生涯の種々の時期において、一部のヒトは、皮膚、とりわけ手に黒色および/またはより着色したシミを生じ、皮膚を不均質にしてしまう。これらのシミは、皮膚の表面に位置するケラチノサイトにおける高濃度のメラニンも原因とする。
【0003】
同様に、体毛および頭髪の色はメラニンによるものであり、体毛または頭髪が黒い場合には、一部のヒトはそれをより明るくしたいと望んでいる。これは、黒い場合と比べて明るい場合には殆ど見えないという点で、体毛に特に有利である。
【0004】
脱色剤として最も一般的に用いられる物質は、特にヒドロキノンとその誘導体、特にヒドロキノンモノメチルエーテルおよびモノエチルエーテルのようなエーテルである。不運にも、これらの化合物はある程度の効果を有するが、その毒性による副作用が無いわけではなく、このことがその使用を問題のあるもの、あるいは有害なものとさえしてしまう。この毒性は、これらの化合物が、細胞を死滅させ、次いで生物学的環境を崩壊する危険性を生じ、その結果として毒素を生じることにより皮膚に除去を強いることによって、メラニン産生の基本的メカニズムに介入するという事実から生じる。
【0005】
かくして、ヒドロキノンは、メラノサイトに対して特に刺激的かつ細胞傷害性の化合物であり、その全体的または部分的な代替が、多くの研究者によって考えられてきた。
【0006】
優れた効果を備えた無害の局所的脱色物質の使用は、妊娠中(“黒皮症”または肝斑)またはエストロ−プロゲスタティブ(oestro−progestative)避妊中に起こる特発性黒皮症のような、メラノサイトの機能亢進により引き起こされた局所的色素過剰、光線性のほくろとして知られる老人性の色素沈着したシミのような良性メラノサイトの機能亢進および増殖によって引き起こされた限局性色素過剰、光感作または病変後の瘢痕化による偶発性の色素過剰または脱色、並びに、白斑のような一部の白斑症を治療するために特に望ましい。前記最後の色素沈着状態(瘢痕形成が、白い外観を皮膚に与える瘢痕、および白斑を生じ得る)では、傷害を受けた皮膚を再度着色する能力が欠如しているので、最終的に採用されるアプローチは、皮膚に全体として一様の白い色合いを与えるために、残りの正常な皮膚の領域を脱色することである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、既知の薬剤と同等に有効に作用するが、それらが有する欠点を持たない、すなわち、皮膚に対して非刺激性、無毒性および/または非アレルギー性であり、組成物中で安定である、ヒトの皮膚、体毛および/または頭髪を脱色するための新規の薬剤が必要とされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願出願人は、予期することなく、フェニルオキシムフラグメントを含む化合物が、低濃度でも、何ら細胞毒性を示すことなく脱色活性を有することを見出した。
【0009】
これらの化合物の一部は、既に、光誘導老化および日光紅斑に対して皮膚を保護することを意図した光保護化合物(WO95/01157)、インターフェロンと組み合わせてガンを治療するための経口用組成物におけるチロシナーゼインヒビター(米国特許出願第4762705号)、または抗炎症性組成物におけるリポキシゲナーゼインヒビター(米国特許出願第4816487号)として記載されている。しかしながら、出願人の知る限りにおいて、脱色剤として、あるいは脱色組成物において、それらを用いることが提案されたことはない。
【0010】
【発明の実施の形態】
かくして、本発明の一つの主題は、皮膚および/または皮膚の表面成長体に局所的に適用される、化粧品に許容できる媒体を含む、ヒトの皮膚、体毛または頭髪を脱色および/または漂白するための化粧組成物における、以下の式(I):
【化3】
Figure 0003574369
[式中:
Rは、
− 水素原子;
− 一つ以上のヒドロキシル基で任意にヒドロキシル化された、直鎖状、分枝状または環状の、飽和または不飽和C−C24アルキル基;
− −OH;NH;−COOH;−NO;−OR(R=C−C24アルキル);−COOR(R=C−C24アルキル);−NR(R=HまたはC−C24アルキル、R=HまたはC−C24アルキル)から選択される一つ以上の基で置換された、または置換されていないアリール基;
− −COR(Rは、一つ以上のヒドロキシル基で任意にヒドロキシル化された、直鎖状、分枝状または環状の、飽和または不飽和C−C24アルキル基、もしくは−OH、NH、−COOH、−NO、−OR、−COORおよび−NR(R、R、RおよびRは上記と同じ定義を有する)から選択される一つ以上の基で置換された、または置換されていないアリール基を示す);
から選択される基を示し、
およびRは、同一であっても異なるものであってもよく、
− 水素原子;
− 一つ以上のヒドロキシル基で任意にヒドロキシル化された、直鎖状、分枝状または環状の、飽和または不飽和C−C24アルキル基;
− −OH、NH、−COOH、−NO、−OR、−COORおよび−NR(R、R、RおよびRは上記と同じ定義を有する)から選択される一つ以上の基で置換された、または置換されていないアリール基;
− −OH;−OQ;−COQ;−COOQ;−NQ;−CONQ;−SQ;−CHOQから選択される基(Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q、QおよびQは、同一であっても異なるものであってもよく、水素原子、一つ以上のヒドロキシル基で任意に置換された、直鎖状、分枝状または環状の、飽和または不飽和C−C24アルキル基、−OH、NH、−COOH、−NO、−OR、−COORおよび−NR(R、R、RおよびRは上記と同じ定義を有する)から選択される一つ以上の基で置換された、または置換されていないアリール基から選択される);および
− アミノ酸残基および環式または非環式炭水化物残基;
から選択される基を示し、
は、
− 水素原子;
− 一つ以上のヒドロキシル基で任意にヒドロキシル化された、直鎖状、分枝状または環状の、飽和または不飽和C−C24アルキル基;および
− −OH、NH、−COOH、−NO、−OR、−COORおよび−NR(R、R、RおよびRは上記と同じ定義を有する)から選択される一つ以上の基で置換された、または置換されていないアリール基;
から選択される基を示す]
の少なくとも一つの化合物の使用である。
【0011】
また、本発明の主題は、皮膚化学的に許容できる媒体を含み、かつ、皮膚および/または皮膚の表面成長体に局所的に適用することを意図した、ヒトの皮膚を脱色および/または漂白、皮膚から色素沈着したシミを除去、かつ/または体毛および/または頭髪を脱色するための皮膚化学的組成物の製造のための、上記式(I)の少なくとも一つの化合物の使用でもある。
【0012】
これらの化合物は、入手が容易であるという利点を有する。これらは特に、ヒドロキシルアミンと、アルデヒド(アルドキシム)またはケトン(ケトキシム)とを反応させることによって得ることができる。このカルボニル試薬は、任意にアセタール形態で用いることができる。
【0013】
特に挙げることのできる、1から24の炭素原子を含む直鎖状の、飽和アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、ヘキサデシル、ベヘニルおよびオクタデシル基である。
【0014】
特に挙げることのできる、1から24の炭素原子を含む分枝状の飽和アルキル基は、イソプロピル、tert−ブチル、2−エチルヘキシル、2−ブチルオクチルおよび2−ヘキシルデシル基である。
【0015】
特に挙げることのできる、不飽和アルキル基は、アリル基である。
【0016】
アルキル基が環状である場合、シクロヘキシル、コレステリルまたはtert−ブチルシクロヘキシル基を特に挙げることができる。
【0017】
好ましい実施態様では、本発明に係る式(I)の化合物は、以下の条件:
− R=Hまたは1から6の炭素原子を含むアルキル基、
− ORが、イミン官能基に対してオルトまたはパラ位にある、
− R=R=HまたはOHまたは1から6の炭素原子を含むアルキル基、
− R=Hまたは1から6の炭素原子を含むアルキル基、
の少なくとも一つを満たす。
【0018】
特に好ましい実施態様では、本発明に係る式(I)の化合物は、以下の条件:
− R=H、
− ORが、イミン官能基に対してパラ位にある、
− R=R=H、
− Rが1から6の炭素原子を含むアルキル基、好ましくはメチル基である、の少なくとも一つを満たす。
【0019】
式(I)の好ましい化合物は、パラ−ヒドロキシアセトフェノンオキシムである。
【0020】
脱色剤として知られる従来の化合物と比べて、式(I)の化合物は、以下の試験において示されるように、より効果的であるという利点を有する。
【0021】
本発明に係る組成物は、局所的使用に適しており、かくして、化粧または皮膚化学的に許容できる媒体、すなわち、皮膚、体毛または頭髪に適した媒体を含む。
【0022】
言うまでもなく、本発明に係る組成物における式(I)の誘導体の量は、所望とする効果に依存し、かくして広範に変化させることができる。有利に、式(I)の誘導体は、組成物の全重量の0.001から10%、好ましくは0.005から5%の量で、組成物中に存在する。
【0023】
本発明の組成物は、局所的適用のために通常用いられるあらゆる薬学的形態、特に、水性、水性−アルコール性または油性溶液、水中油型または油中水型もしくは多重型エマルジョン、水性または油性ゲル、液状、ペースト状または固体状無水製品、小球体による水相中の油分散物(これらの小球体はナノスフェアおよびナノカプセルのようなポリマーナノ粒子、好ましくはイオン性および/または非イオン性の脂質小胞である)の形態とすることができる。
【0024】
この組成物は、幾分流動的とすることができ、白色または有色のクリーム、軟膏、乳液、ローション、セーラム、ペーストまたはムースの外観を有することができる。エアゾール形態で、皮膚または頭髪に任意に適用することができる。固形形態、例えばスティック形態とすることもできる。ケア製品および/またはメイクアップ製品として使用することができる。また、シャンプーまたはコンディショナーの形態であってもよい。
【0025】
周知の通りに、本発明の組成物は、親水性または親油性ゲル化剤、親水性または親油性活性剤、防腐剤、酸化防止剤、溶剤、香料、フィラー、サンスクリーン剤、顔料、消臭剤および染料のような、化粧および皮膚科学において一般的なアジュバントを含むことができる。これらの種々のアジュバントの量は、考慮される分野において慣例的に用いられる量、例えば、組成物の全重量の0.01から20%である。その性質に依存して、これらのアジュバントは、脂肪相、水性相、脂質小胞および/またはナノ粒子中に導入することができる。
【0026】
言うまでもなく、当業者であれば、本発明に係る化合物の有利な特性が、意図される添加により不利な影響を受けないように、または実質的に不利な影響を受けないように、これらの任意的な活性または不活性アジュバント、および/またはその量を選択することに注意を払うであろう。
【0027】
本発明の組成物がエマルジョンである場合には、脂肪相の割合は、組成物の全重量に対して、5から80重量%、好ましくは5から50重量%の範囲とすることができる。エマルジョンの形態の組成物に用いられる油、乳化剤および共乳化剤は、考慮される分野において通常用いられるものから選択される。乳化剤および共乳化剤は、組成物の全重量に対して、0.3から30重量%、好ましくは0.5から20重量%の範囲の割合で組成物中に存在する。
【0028】
本発明で用いられる油としては、鉱油(流動ワセリン)、植物由来の油(アボカド油、大豆油)、動物由来の油(ラノリン)、合成油(ペルヒドロスクアレン)、シリコーン油(シクロメチコーン)およびフルオロ油(ペルフルオロポリエーテル)を挙げることができる。脂肪アルコール(セチルアルコール)、脂肪酸およびロウ(カルナウバロウ、オゾケライト)も、脂肪性物質として用いることができる。
【0029】
本発明で用いられる乳化剤および共乳化剤としては、例えば、PEG−20ステアラートのようなポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、および、グリセリルステアラートのようなグリセロールの脂肪酸エステルを挙げることができる。
【0030】
親水性ゲル化剤としては、特にカルボキシビニルポリマー(カーボマー)、アクリラート/アルキルアクリラートコポリマーのようなアクリル酸コポリマー、ポリアクリルアミド、ポリサッカリド、天然ゴムおよびクレーを挙げることができ、親油性ゲル化剤としては、ベントンのような変更されたクレー、脂肪酸の金属塩、疎水性シリカおよびポリエチレンを挙げることができる。
【0031】
特に使用することができる活性剤は、ポリオール、ビタミン、角質溶解剤および/または剥離剤、抗炎症剤、カルマントおよびこれらの混合物である。式(I)の化合物は、これらの薬剤をより少量で使用可能にする、コウジ酸またはヒドロキノンとその誘導体のような、他の脱色剤と組み合わせることもできる。不相溶である場合には、これらの活性剤および/または式(I)の化合物を、組成物中で互いから分けるために、小球体、特にイオン性または非イオン性小胞および/またはナノ粒子(ナノカプセルおよび/またはナノスフェア)に取り込むことができる。
【0032】
ベンゼン−1,4−ビス(3−メチリデン−10−ショウノウスルホン酸)、2−エチルヘキシル α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリラートまたはオクトクリレン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルメトキシシンナマートおよび/または酸化チタンおよび酸化亜鉛のような、親油性または親水性のUVスクリーニング剤も、これらの組成物中で用いることができる。
【0033】
本発明を、以下の例により例証する。濃度は重量パーセントとして示されている。
【0034】
【実施例】
化合物の例:パラ−ヒドロキシアセトフェノンオキシムの調製
1.1等量のヒドロキシルアミン塩酸塩を、ピリジン中のパラ−ヒドロキシアセトフェノンの溶液に添加する(16%希釈)。この反応混合物を最初のアセトフェノンが見えなくなるまで還流し、氷冷水に注ぐ。この溶媒を酢酸エチルで抽出する。乾燥した後に、有機相を除去し、対応するオキシムを定量的に得る。元素分析は構造と一致した。
【0035】
試験:
生物学的試験は、式(I)の化合物の脱色活性を証明した。
【0036】
この試験は、本願出願人により出願された仏国特許出願第2734825号、並びにR.Schmidt, P.KrienおよびM.Regnier, Anal. Biochem.,235(2),113−18,(1996)に記載されたものに対応する。この試験は、ケラチノサイトとメラノサイトの共培養に行われる。
【0037】
メラニン形成を50%阻害することが観察されるマイクロモーラー(μM)濃度に対応するIC50値を、各試験化合物について調べた。
【0038】
さらに、最大脱色活性について、上記各化合物を等級分けした。
等級1:対照(試験化合物を含まない同一実験)と比較してメラニン形成を10から30%阻害;
等級2:対照(試験化合物を含まない同一実験)と比較してメラニン形成を30から60%阻害;
等級3:対照(試験化合物を含まない同一実験)と比較してメラニン形成を60から100%阻害。
【0039】
この結果が以下の表にまとめられている。
【表1】
Figure 0003574369
【0040】
さらに、IC50値は、コウジ酸では500μMであり、パラ−ヒドロキシアセトフェノンオキシムでは200μMである。
【0041】
かくして、上記式(I)の化合物は、コウジ酸よりも優れた脱色効果を有する。さらに、これらは、ケラチノサイトおよびメラノサイトに関して細胞毒性でないという利点を有し、このことは既知の脱色剤の主な欠点でもあった。
【0042】
Figure 0003574369
【0043】
毎日適用した場合、得られたエマルジョンは、皮膚を漂白することができる。
【0044】
Figure 0003574369
【0045】
得られた液体は、毎日使用することができ、皮膚を脱色することができる。
【0046】
Figure 0003574369
【0047】
色素沈着したシミに用いた場合には、得られたゲルは、それらを弱めて、全く見えないものとした。

Claims (3)

  1. 以下の式(I)の少なくとも一つの誘導体:
    Figure 0003574369
    [式中、
    − RはHまたは1から6の炭素原子を含むアルキル基であり、
    − ORはイミン官能基に対してオルトまたはパラ位にあり、
    − R =R はHまたはOHまたは1から6の炭素原子を含むアルキル基であり、かつ
    − R はHまたは1から6の炭素原子を含むアルキル基である]
    からなる、ヒトの皮膚、体毛または頭髪の脱色および/または漂白剤。
  2. 前記誘導体が、以下の条件:
    − RはHであり、
    − ORはイミン官能基に対してパラ位にあり、
    − R =R はHであり、かつ
    − R はCH である
    の少なくとも一つを示すことを特徴とする、請求項1記載の脱色および/または漂白剤。
  3. 前記誘導体が、パラ - ヒドロキシアセトフェノンオキシムであることを特徴とする、請求項1または2記載の脱色および/または漂白剤。
JP2000016196A 1999-01-27 2000-01-25 フェニルオキシムフラグメントを有する少なくとも一つの化合物を含む、皮膚および/または皮膚の表面成長体に局所的に適用される組成物 Expired - Fee Related JP3574369B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9900882A FR2788694B1 (fr) 1999-01-27 1999-01-27 Composition pour application topique sur la peau et/ou ses phaneres comprenant au moins un compose comportant un fragment phenyloxime
FR9900882 1999-01-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000212033A JP2000212033A (ja) 2000-08-02
JP3574369B2 true JP3574369B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=9541266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000016196A Expired - Fee Related JP3574369B2 (ja) 1999-01-27 2000-01-25 フェニルオキシムフラグメントを有する少なくとも一つの化合物を含む、皮膚および/または皮膚の表面成長体に局所的に適用される組成物

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6228350B1 (ja)
EP (1) EP1023894B1 (ja)
JP (1) JP3574369B2 (ja)
KR (1) KR100347976B1 (ja)
CN (1) CN1213745C (ja)
AT (1) ATE293950T1 (ja)
CA (1) CA2296984C (ja)
DE (1) DE69924963T2 (ja)
ES (1) ES2242366T3 (ja)
FR (1) FR2788694B1 (ja)
TW (1) TWI255194B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2382022A1 (en) * 1999-08-24 2001-03-01 The Procter & Gamble Company Methods of lightening keratinous tissue by topical application of oxime compound containing compositions
DE19960105A1 (de) * 1999-12-14 2001-06-21 Haarmann & Reimer Gmbh Catecholoxime und ihre Verwendung in kosmetischen und dermatologischen Zubereitungen
DE10025558A1 (de) * 2000-05-24 2001-11-29 Merck Patent Gmbh Topische Zusammensetzung, enthaltend mindestens ein Aryloxim, und Verfahren zu ihrer Herstellung
EP1286654A1 (de) * 2000-05-24 2003-03-05 MERCK PATENT GmbH Verwendung von aryloximen zur prophylaxe und/oder behandlung von erythembildung und/oder entzündungsreaktionen der haut
DE10025553A1 (de) * 2000-05-24 2001-11-29 Merck Patent Gmbh Zusammensetzung, enthaltend mindestens ein Aryloxim und mindestens einen Wirkstoff zur Behandlung von Akne und ihre Verwendung
US7753957B2 (en) * 2005-03-24 2010-07-13 Accelerated Innovation, Llc Ball and Socket intervertebral disc replacement device with keyed surfaces assembly

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4762705A (en) * 1981-11-10 1988-08-09 Adolf W. Schwimmer Cancer therapy with interferon
DD235450B1 (de) * 1983-12-29 1988-02-03 Humboldt Uni Z Berlin Verfahren zur herstellung neuer 1-(2-hydroxyaryl)-alkan-1-on-oxime
GB2237739B (en) * 1985-03-22 1991-10-30 Secr Defence Brit Protective composition
NL194030C (nl) * 1989-03-15 2001-05-03 Secr Defence Brit Creme of lotion.
DE4116123B4 (de) * 1991-05-17 2006-03-09 Merck Patent Gmbh Mittel zur Behandlung von Hauterkrankungen
WO1995001157A1 (en) * 1993-06-29 1995-01-12 The Procter & Gamble Company Use of hydroxyphenyl oximes as chelating photoprotectants
ATE186910T1 (de) * 1994-10-04 1999-12-15 Cird Galderma Neue, von dibenzofuran abgeleitete verbindungen und pharmazeutische und kosmetische zusammensetzungen, die sie enthalten.
FR2765801B1 (fr) * 1997-07-08 2003-04-11 Oreal Utilisation de monoesters d'arbutine comme agent depigmentant

Also Published As

Publication number Publication date
FR2788694A1 (fr) 2000-07-28
US6228350B1 (en) 2001-05-08
EP1023894A1 (fr) 2000-08-02
DE69924963D1 (de) 2005-06-02
CA2296984C (fr) 2006-04-18
ES2242366T3 (es) 2005-11-01
CN1267515A (zh) 2000-09-27
EP1023894B1 (fr) 2005-04-27
CA2296984A1 (fr) 2000-07-27
KR100347976B1 (ko) 2002-08-07
DE69924963T2 (de) 2006-03-16
FR2788694B1 (fr) 2002-09-13
ATE293950T1 (de) 2005-05-15
KR20000076534A (ko) 2000-12-26
JP2000212033A (ja) 2000-08-02
TWI255194B (en) 2006-05-21
CN1213745C (zh) 2005-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100308330B1 (ko) 아미노페놀 유도체 및 이의 화장품에의 용도
US6365135B1 (en) Use of amino phenol amide derivatives as depigmentation agents
JP3558653B2 (ja) イミノフェノールフラグメントを有する少なくとも1つの化合物を含有する皮膚および/またはその表面成長体への局所適用用組成物
JP2005537332A (ja) 新規ノルアポルフィン誘導体
KR100287242B1 (ko) 탈색제로서의옥사메이트유도체의용도
JPH05294821A (ja) (2,5−ジヒドロキシフェニル)カルボン酸誘導体、それらの同族体又は塩を有効成分として含有する、脱色作用のある皮膚用又は化粧料組成物
JPH08283144A (ja) 皮膚の脱色素用サリチル酸誘導体を含有する化粧品および/または皮膚病学的組成物
JPH07316034A (ja) 4位、4位および5位、または4位および6位がモノ‐もしくはジ‐置換されたレゾルシノール誘導体を、色素脱失作用を有する化粧品組成物もしくは皮膚薬剤組成物に使用する方法
JP4393064B2 (ja) 白肌をつくるための化粧品成分となるチラミンの使用方法
JP2001019669A (ja) レチニルカルボネート誘導体、調製方法及び使用
JP2001039828A (ja) ベンズアルドキシムを含んでなる局所用化粧品組成物
JP3001834B2 (ja) N,n’−ジベンジルエチレンジアミン−n,n’−二酢酸誘導体からなる色素脱失剤
JP3574369B2 (ja) フェニルオキシムフラグメントを有する少なくとも一つの化合物を含む、皮膚および/または皮膚の表面成長体に局所的に適用される組成物
JPH0892081A (ja) 光開裂性金属キレート剤とこれを含有する組成物
JP2873219B2 (ja) 色素脱失剤としてオクトピロックスを含有する組成物およびその使用
JP2001172173A (ja) N−エチルオキシカルボニル−4−アミノフェノール及びアルブチンまたはその誘導体及び/またはエラグ酸またはその誘導体を含む化粧品組成物
US6960347B2 (en) Composition based on N-cholesteryloxycarbonyl-4-para-aminophenol and hydroquinone or one of its derivatives
JPH08175959A (ja) 皮膚化粧料
JPH06321767A (ja) 脱色作用を有する化粧料又は皮膚科用組成物
MXPA99003665A (en) Aminophenol derivatives and their use in cosmetics

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040204

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees