JP3574206B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両及び一般産業用機械等に用いられ、振動発生部からの振動を吸収減衰する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンと車体との間には、エンジンマウントとしての防振装置が配設され、エンジンの振動が車体に伝達されることを阻止するようになっている。
【0003】
エンジンに発生する振動には、車両が高速で走行している場合等に発生する所謂シェイク振動や、アイドル時及び車両が時速5キロ程度で走行している場合に発生する所謂アイドル振動等がある。
【0004】
一般的に、前記シェイク振動の周波数が15Hz未満であるのに対し、アイドル振動の周波数が20〜50Hzであり、シェイク振動とアイドル振動とでは周波数が相違する。
【0005】
そして、これらシェイク振動とアイドル振動とを吸収する防振装置として液体封入式の防振装置が提案されており、さらに、この防振装置の一例として、例えばエンジンの吸気系に生ずる吸入負圧を利用して防振装置の特性を変化させることのできる防振装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジン始動時には、アイドル回転数が上昇して、アイドル回転数として設定された図5に示す700rpm程度の回転数以上の例えば900〜1200rpmとなる為、通常のアイドル振動数より高い振動周波数になってしまうことがある。この為、防振装置をアイドル振動に合わせて予めチューニングしておいても、エンジン始動時には、動ばね定数Kが上昇して液体の反共振域の振動が発生することになり、アイドル回転数以下になるまで、振動は悪化することになる。
【0007】
この一方、このような複雑な構造を有する液体封入式の防振装置においても、装置の小型化による高性能化が求められている。
【0008】
本発明は上記事実を考慮して上記欠点を解決するべく、小型化を図りつつ防振特性を可変とすることができる防振装置を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方へ連結される第1の取付部材と、
振動発生部及び振動受部の他方へ連結される第2の取付部材と、
前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設けられ振動発生時に変形する弾性体と、
前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能とされ且つ液体が封入された主液室と、
前記主液室と第1の制限通路を介して連通され且つ拡縮可能な第1の副液室と、
前記主液室と前記第1の副液室との間に配置されて前記主液室と前記第1の副液室との間を仕切る仕切部材と、
前記仕切部材内に形成され且つ前記主液室と第2の制限通路を介して連通される第2の副液室と、
前記仕切部材内に配置され且つ前記第2の副液室の隔壁の一部を構成する変形可能なダイヤフラムと、
前記仕切部材内に前記第2の副液室と前記ダイヤフラムを挟んで対向して配置され且つ気体が封入された空気室と、
前記空気室を大気に連通させる開放状態及び前記空気室と大気との間を閉鎖する閉鎖状態をとり得る切換弁と、
振動発生部より発生する振動の周波数を検出し得るセンサと、
前記センサよりの情報により、振動発生部が発生する振動の周波数がアイドル振動の周波数として予め設定された振動数以下と判断されれば前記切換弁を開放状態とすると共に、振動発生部が発生する振動の周波数がアイドル振動の周波数として予め設定された振動数を越えたと判断されれば前記切換弁を閉鎖状態とする制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
請求項1に記載の防振装置の作用を以下に説明する。
【0012】
振動発生部よりの振動は、第1の取付部材或いは第2の取付部材を介して、弾性体に伝達される。このとき、振動は弾性体の内部摩擦に基づく抵抗により吸収される他、弾性体を隔壁の一部とする主液室を拡縮し、第1の制限通路及び第2の制限通路を流れる液体の通過抵抗または液柱共振により吸収される。
【0013】
これら第1の制限通路及び第2の制限通路では、吸収することのできない高周波数の振動が発生した場合、すなわち、振動発生部が発生する振動の周波数がアイドル振動の周波数として予め設定された振動数を越えた場合、センサがこれを検出し、制御手段が切換弁を操作して、第2の副液室とダイヤフラムを挟んで対向して位置する空気室と大気との間を切換弁により閉鎖して、閉鎖状態にさせる。このようにすると、振動発生部が発生する振動の周波数がアイドル振動の周波数として予め設定された振動数を越えた場合に、空気室内の空気が空気ばねとして働き、ダイヤフラムの剛性が高まることになる。
【0014】
この結果、振動発生部が発生する振動の周波数がアイドル振動の周波数として予め設定された振動数を越えたと場合に、液体が第2の制限通路で共振する周波数が高周波数側へ移動し、高周波振動の周波数領域で防振装置の動ばね定数が低下する。即ち、切換弁で、空気室を大気に開放するか否かで防振装置の特性を変化させ、幅広い周波数範囲に渡って振動を吸収することができる。これにより、例えば車両のエンジン始動時において、アイドル回転数として設定された回転数以上にエンジンの回転数は高まるものの、これに合わせて切換弁を、空気室と大気との間を閉鎖する閉鎖状態とすることにより、防振装置の特性が変化して、エンジン始動時でも、液体の反共振域の振動が発生することがなくなり、結果として、アイドル回転数を越えても、振動は吸収されることになる。
【0015】
さらに、主液室と第1の副液室との間に配置されて主液室と第1の副液室との間を仕切る仕切部材内に、第2の副液室、ダイヤフラム及び空気室が配置されているので、これら第2の副液室、ダイヤフラム及び空気室を仕切部材以外の防振装置の他の部分に配置するものと比較して、防振装置の小型化が図れ、防振装置の小型化による高性能化を図ることができる。
【0019】
【実施例】
本発明に係る防振装置の一実施例を図1から図4に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0020】
図1に示すように、本実施例の防振装置10には第1の取付部材としての底板12が備えられている。この底板12の中央下部には取付ボルト14が突出され、一例として図示しない自動車の車体へこの取付ボルト14を用いて防振装置10が固定される。底板12の周囲は直角に屈曲された筒状の立壁部12Aとされており、この立壁部12Aの上端部には直角に屈曲されたフランジ部12Bが連続して形成されている。
【0021】
この底板12のフランジ部12Bの上部には、厚肉の円筒状に形成された外筒16の下端部がボルト17によりねじ止めされて固定されている。また、フランジ部12Bの上面であって外筒16の内周側には、第1ダイヤフラム18が底板12を覆うように配置されている。この第1ダイヤフラム18と前記底板12との間の空間は第1空気室20とされ、立壁部12Aに形成された空気孔21を介して第1空気室20と外部とが連通される。
【0022】
外筒16の上部には、外筒16の上部を閉塞するゴム製の弾性体22の外周が加硫接着されている。また、弾性体22の一部は、外筒16の下端部まで延設される薄肉で円筒状に形成された延長部22Aとなっており、この弾性体22の延長部22Aの外周側も外筒16の内周面に加硫接着されている。
【0023】
この弾性体22の上部中央には第2の取付部材としての支持台24が加硫接着されている。この支持台24は図示しないエンジンの搭載部であり、エンジンを固定する取付ボルト26が立設されている。
【0024】
以上より、弾性体22の下面、外筒16の内周側に接着された弾性体22の延長部22A、及び第1ダイヤフラム18等によって液室28が形成されており、この液室28内にはエチレングリコール等の液体が充填されている。
【0025】
この液室28内には、延長部22Aを介して外筒16の内周面に緊密に嵌合される仕切部材30が配置されており、この仕切部材30が液室28を主液室32と第1副液室34とに区画している。そして、仕切部材30は、相互に同一の外径を有した円板状にそれぞれ合成樹脂等で形成された上部構成材31A及び下部構成材31Bが積み重ねられた状態で接着されて構成されている。
【0026】
なお、この仕切部材30の下部には凹部30Aが形成されており、また、凹部30Aを形成する仕切部材30の下部外周側とフランジ部12Bの上面とで、第1ダイヤフラム18の外周寄りの部分が挟持されて、第1ダイヤフラム18の外周寄りの部分が固定されている。
【0027】
一方、下部構成材31Bの外周には、周方向に沿って細溝44Aが形成されている。細溝44Aの一端には、仕切部材30の上面まで延びる細溝44Bが連結しており、細溝44Aの他端に凹部30Aへ貫通する開口部44Cが連結されている。細溝44A、44Bの外筒16側は前記弾性体22の延長部22Aによって閉塞され、これら細溝44A、44Bが、主液室32と第1副液室34との間を連通する第1の制限通路52とされている。
【0028】
上部構成材31Aと下部構成材31Bとの間の相互の接合面には、それぞれ略半球状の凹部54、56が形成されていて、これら凹部54、56により仕切部材30内に空間50が形成される。
【0029】
さらに、上部構成材31Aと下部構成材31Bとの間には、第2ダイヤフラム68が、外周側がこれら上部構成材31A及び下部構成材31Bの接合面に挟まれた状態で配置されており、この第2ダイヤフラム68が仕切部材30内の空間50を上下に区画している。
【0030】
上部構成材31Aの外周には、周方向に沿って太溝42Aが形成されている。太溝42Aの一端には、仕切部材30の上面まで延びる太溝42Bが連結しており、太溝42Aの他端に空間50の第2ダイヤフラム68を挟んだ上部へ貫通する連通部42Cが連結されている。
【0031】
そして、太溝42A、42Bの外筒16側は前記弾性体22の延長部22Aによって閉塞され、主液室32と第1副液室34との間を連通する第2の制限通路46とされている。
【0032】
以上より、空間50の第2ダイヤフラム68を挟んだ上部側が第2副液室70を構成している。
【0033】
さらに、下部構成材31Bには、外周から仕切部材30の中心へ向けて連通孔部43が形成されており、図1に示すように、この連通孔部43の先端は上方へ屈曲し、空間50の第2ダイヤフラム68を挟んだ下部へ連通している。この結果、凹部56と第2ダイヤフラム68との間が第2空気室74とされることになる。尚、連通孔部43の上端部周辺には、ゴム製のリング72が埋め込まれており、第2ダイヤフラム68が連通孔部43の周囲に当たった際の第2ダイヤフラム68の保護を図っている。
【0034】
他方、外筒16の側面であって仕切部材30の連通孔部43に対応する位置には、貫通孔48が形成されており、貫通孔48にスリーブ76が嵌合されて取り付けられている。
【0035】
このスリーブ76の図1上、右端側である外筒16の外側には、連結管80を介して、図1から図3に示すような切換弁82の本体82Aが取り付けられており、本体82Aには、コイル84を収納したコイル収納体90がチューブ88を介して連結されている。このチューブ88内には、プランジャ86が移動可能に配置されており、プランジャ86の基端側とコイル収納体90内に設置された吸引子96との間には、スプリング92が配置されている。そして、プランジャ86の先端側には、パッキン86Aが取り付けられており、ブロック78、連結管80及び切換弁82の本体82Aを貫通して第2空気室74と大気とを連通するL形の通路94をこのパッキン86Aで遮断可能となっている。
【0036】
従って、コイル84へ電圧を印加していない場合には、図2に示すように、プランジャ86がスプリング92に付勢されてパッキン86Aが通路94を閉塞する。一方、コイル84へ所定の電圧を印加すると、図3に示すように、プランジャ86がコイル84の発生する電磁力によって吸引子96側に吸引され、プランジャ86の先端のパッキン86Aが逃げて通路94が開放される。
【0037】
コイル84は、印加電圧をオン・オフする制御手段である制御回路60に連結されている。制御回路60は車両電源によって駆動され、少なくとも車速センサ98及びエンジン回転数センサ99からの検出信号を受け、車速及びエンジン回転数を検出できる。これにより制御回路60は車両がアイドル時かシェイク時かを判断できる。
【0038】
なお、第2の制限通路46の通路長さより第1の制限通路52の通路長さの方が長く、第1の制限通路52の通路断面積の方が、第2の制限通路46の通路断面積より小さくなっている。
【0039】
また、第1ダイヤフラム18及び第2ダイヤフラム68の剛性は相互に異なり、第1ダイヤフラム18より第2ダイヤフラム68の方が剛性が高くなっている。
【0040】
ここで、制限通路の大きさとダイヤフラムの剛性とで、制限通路での液柱共振周波数が決定されることとなり、第2の制限通路46での液柱共振周波数を第2ダイヤフラム68の剛性の値を変更することによって、変更可能とされる。
【0041】
次に実施例の作用を説明する。
この防振装置10の底板12を振動受部である自動車等の車両の車体へ固定し、支持台24に振動発生部であるエンジンを搭載して固定すると、エンジンは支持台24、弾性体22、外筒16及び底板12を介して自動車の車体へ支持され、弾性体22の内部摩擦に基づく抵抗によってエンジンの振動が常時吸収される。
【0042】
一方、本実施例の防振装置10は、主液室32、副液室34、70、制限通路46、52及び切換弁82等を有しているので、さらに以下のように振動が吸収される。
【0043】
まず、車両が例えば70〜80km/hで走行するとシェイク振動(例えば、周波数15Hz未満)が生じ得る。このとき、液体は第1の制限通路52を通って主液室32と第1副液室34とを行き来することになり、液体が第1の制限通路52を通過する際の抵抗で減衰力が生じ、シェイク振動が効果的に吸収される。なお、シェイク振動では、剛性の高い第2ダイヤフラム68は殆ど変形せず、第2の制限通路46には、液体の流れは殆ど生じない。
【0044】
また、エンジンがアイドリング運転の場合や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(例えば、周波数20〜50Hz)が生じる。従って、設定振動数は、例えば50Hzと予め設定することができる。
【0045】
このアイドル振動時には、第1の制限通路52が目詰まり状態となる。制御回路60は車速センサ98及びエンジン回転数センサ99によりアイドル振動発生時であることを判断し、切換弁82のコイル84に電圧を印加してプランジャ86を吸引する。これによって、第2空気室74が大気に開放された開放状態となり、液体は第2の制限通路46を通って主液室32と第2副液室70とを行き来することになり、アイドル振動の振動周波数領域での防振装置10の動ばね定数が低下してアイドル振動が確実に吸収される。
【0046】
さらに、エンジンの始動時において、アイドル回転数として設定された回転数(例えば700rpm)以上にエンジンの回転数は高まるが、これに合わせて、制御回路60が車速センサ98及びエンジン回転数センサ99より送られる情報によりエンジンが高回転時であると判断すると、制御回路60はコイル84に電圧を印加するのを停止する。これによって、プランジャ86の先端が通路94を塞ぎ、切換弁82が、第2空気室74と大気との間を閉鎖する閉鎖状態となる。
【0047】
この結果、第2空気室74内の空気が空気ばねの役目を果たすようになるため、第2ダイヤフラム68の剛性が上がり、これによって第2の制限通路46での液柱共振周波数が高周波数側へ移動して、エンジンの高回転時における振動の周波数領域の動ばね定数が低下して、振動が確実に吸収される。
【0048】
具体的に説明すると、防振装置10の特性が図4に示す実線の状態から点線の状態に変化するので、エンジンの始動時において900〜1200rpm程度の高回転がエンジンに生じても、動ばね定数Kが低下して、液体の反共振域の振動が発生することがなくなる。この為、アイドル回転数を越えても、振動は吸収される。
【0049】
また、車速が100km/h以上、エンジン回転数が3000rpm以上の場合等には、こもり音の発生原因となる高周波振動(例えば、周波数80Hz 付近)が生じる。この場合も、制御回路60が車速センサ98及びエンジン回転数センサ99によりエンジンが高周波振動時であると判断し、制御回路60はコイル84に電圧を印加するのを停止する。
【0050】
これによって前述と同様に、プランジャ86の先端が通路94を塞ぎ、第2空気室74が閉塞されるので、第2ダイヤフラム68の剛性が上がることになる。
【0051】
以上より、切換弁82を開放状態にすると、通常のアイドル振動の周波数領域で防振装置10の動ばね定数が低下する。また、切換弁82を閉鎖状態にすると、エンジンの始動時におけるアイドル振動よりも周波数の高い例えばこもり音の原因となる高周波振動の周波数領域で、防振装置10の動ばね定数が低下する。
【0052】
このように、本実施例の防振装置10では、第2空気室74を大気に開放するか否かで防振特性を可変することができる。また、液体に面した第2空気室74の空気をエンジンの吸気系で吸引するわけではないので、仮に第2ダイヤフラム68が切れたとしもエンジンに影響を及ぼすことは一切無い。また、第2ダイヤフラム68を吸引することがないので、主液室32内の容積変化は生じず、防振装置10の高さ変化を起こすこともない。
【0053】
さらに、本実施例によれば、主液室32と第1副液室34との間に配置されて主液室32と第1副液室34との間を仕切る仕切部材30内に、第2副液室70、第2ダイヤフラム68及び第2空気室74が配置されているので、これら第2副液室70、第2ダイヤフラム68及び第2空気室74を仕切部材30以外の防振装置10の他の部分に配置するものと比較して、防振装置10の小型化が図れ、防振装置10の小型化による高性能化を図ることができる。
【0054】
そして、本実施例では、前述のシェイク振動時の場合及び、車速が100km/h以上、エンジン回転数が3000rpm以上の場合のような車両の走行中に、コイル84に電圧を印加するのを停止する構成としたので、車両の走行中において、コイル84が熱を持つことがない。
【0055】
従って、車両の走行中にコイル84に電圧を印加する場合、長時間にわたってコイル84に電圧を印加することになり、熱の発生によりコイル84の電磁力が低下して、防振特性に悪影響を与えることが考えられるが、本実施例では防振特性に悪影響を与えることがなく防振特性が安定し、さらにはコイル84の寿命も延びることになる。
【0056】
尚、前記実施例では防振装置10をエンジンマウントとして用いる構成を示したが、本発明はこれに限らず、防振装置10をキャブマウント、ボデイマウント、一般産業用機械の支持等に用いてもよいことは勿論である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明の防振装置では、小型化を図りつつ防振特性を可変とすることが可能となるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る防振装置の断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る防振装置に採用される切換弁の拡大断面図であって、閉鎖状態を示す。
【図3】本発明の一実施例に係る防振装置に採用される切換弁の拡大断面図であって、開放状態を示す。
【図4】本発明の一実施例に係る防振装置の特性を表すグラフを示す図である。
【図5】従来の防振装置の特性を表すグラフを示す図である。
【符号の説明】
10 防振装置
12 底板(第1の取付部材)
18 第1ダイヤフラム
22 弾性体
24 支持台(第2の取付部材)
32 主液室
34 第1副液室
46 第2の制限通路
52 第1の制限通路
60 制御回路(制御手段)
68 第2ダイヤフラム
70 第2副液室
74 第2空気室
82 切換弁
98 車速センサ
99 エンジン回転数センサ

Claims (1)

  1. 振動発生部及び振動受部の一方へ連結される第1の取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方へ連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設けられ振動発生時に変形する弾性体と、
    前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能とされ且つ液体が封入された主液室と、
    前記主液室と第1の制限通路を介して連通され且つ拡縮可能な第1の副液室と、
    前記主液室と前記第1の副液室との間に配置されて前記主液室と前記第1の副液室との間を仕切る仕切部材と、
    前記仕切部材内に形成され且つ前記主液室と第2の制限通路を介して連通される第2の副液室と、
    前記仕切部材内に配置され且つ前記第2の副液室の隔壁の一部を構成する変形可能なダイヤフラムと、
    前記仕切部材内に前記第2の副液室と前記ダイヤフラムを挟んで対向して配置され且つ気体が封入された空気室と、
    前記空気室を大気に連通させる開放状態及び前記空気室と大気との間を閉鎖する閉鎖状態をとり得る切換弁と、
    振動発生部より発生する振動の周波数を検出し得るセンサと、
    前記センサよりの情報により、振動発生部が発生する振動の周波数がアイドル振動の周波数として予め設定された振動数以下と判断されれば前記切換弁を開放状態とすると共に、振動発生部が発生する振動の周波数がアイドル振動の周波数として予め設定された振動数を越えたと判断されれば前記切換弁を閉鎖状態とする制御手段と、
    を備えたことを特徴とする防振装置。
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