JP3574089B2 - 遊技球の振り分け装置及び遊技球の振り分け装置を備えた遊技機 - Google Patents

遊技球の振り分け装置及び遊技球の振り分け装置を備えた遊技機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機において遊技球を第1の方向と第2の方向に振り分ける遊技球の振り分け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技球の入賞率などを管理するために、遊技球の流下方向を制御する必要があり、そのためには、例えば、図7に示す遊技機の遊技領域3に設けられたような図柄始動ゲート12の下側に障害釘19を配し、障害釘19を調整することにより流下する遊技球の流下方向を制御するようなものがあった。また、さらに安定した遊技球の流下方向を制御するため、例えば、図26(a)〜(c)に示す従来の振り分け装置のように、遊技領域3に配設された通過式の遊技球検出手段112の下側の流下する遊技球の流下経路に配置され、正面視略2等辺3角形状の板状の部材470の底辺に対向する頂点の中心近傍を左右方向へ揺動可能に揺動軸475で軸支して、軸支された頂点から左右の辺に沿って遊技球を案内する振り子状の遊技球の振り分け装置が設けられ流下する遊技球の流下方向を制御するようなものがあった。この振り分け装置は通過式の遊技球検出手段112の下部に配置された入賞口への入賞を所定の割合に制限するために用いられ、通過式の遊技球検出手段112を通過した遊技球は、図26(a)に示すように振り分け装置470の傾きや、図26(b)に示すように遊技球の流下経路や、図26(c)に示すように遊技機自体の傾き等により案内される方向が決定され、このようにしていずれかの方向へ択一的に振り分けられて案内されると、1方向は入賞し易くもう1方向は入賞し難くしてあり、遊技球を一定の割合で振り分けることにより所望の入賞率を得ようとするようなものであった。このような遊技球の振り分け装置を用いれば、障害釘19の調整による制御などに比較して遊技球の流下方向を制御しやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の振り分け装置では、振り分けられる割合は、振り分け装置の頂点のいずれ側に遊技球が流下するかにより決定され、偶然性の要素が大きく安定した振り分けの割合を得ることが難しいという問題があった。
また、振り分け装置の上流の障害釘の調整等により振り分けられる割合が変動するため個々の遊技機により入賞率に差ができ不公平が生じるという問題があり、図26(c)に示す傾いた状態の従来の振り分け装置のように遊技機や振り分け装置自体の傾き等によっても1方向のみに遊技球が過大に振り分けられ、振り分け方向の割合が安定しない場合があった。そのため、予定する入賞率を達成できない場合も生じるという問題があった。
また、1方向に遊技球が連続して振り分けられる場合があり、例えば、第3種パチンコ機における第3種始動口のような入賞口に遊技球が連続して入賞すると遊技者に不利な処理をされる場合が生じ、遊技者に不快な思いをさせるという問題もあった。
この発明は上記課題を解決するものであり、遊技球を安定して一定の割合で振り分けられ、且つ同一方向に連続した振り分けがなされない遊技機の振り分け装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の遊技球の振り分け装置では、ケース部材内に設けられた回動可能な本体部と、前記本体部に配置され、当該本体部の回動に伴って変位されることにより進入する遊技球を第1の方向と第2の方向のいずれか1方向に案内する案内部材と、前記案内部材により前記第1の方向に案内された遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球により前記本体部を付勢して回動させ前記案内部材を前記第2の方向へ案内するように変位させる第1の球受け部と、前記案内部材により前記第2の方向に案内された遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球により前記本体部を付勢して回動させ前記案内部材を前記第1の方向へ案内するように変位させる第2の球受け部とを備えた回動部と、前記本体部を回動可能に軸支する回動軸と、前記案内部材が回動した場合に、その回動した姿勢を維持する姿勢維持手段とを備え、前記ケース部材は、遊技球を受け入れる開口部と、前記開口部から前記第1の球受け部に受け入れられた遊技球を遊技盤上に排出する排出口と、前記第2の球受け部に受け入れられた遊技球を遊技盤の裏面に移動させ入賞させる入賞口と、前記第1の球受け部又は前記第2の球受け部に進入した遊技球の入賞若しくは排出を一時的に阻止し、且つ当該遊技球を前記回動部の回動を阻害する位置に保持する阻止手段とを備えたことを特徴とする。
この構成に係る遊技球の振り分け装置では、ケース部材の開口部から入った遊技球を交互に第1の方向と、第2の方向に振り分けることができる。そのため、第1の球受け部に受け入れられた遊技球は排出口から遊技盤上に排出され、第2の球受け部に受け入れられた遊技球は、遊技盤の裏面に移動させ入賞させることができる。従って、確実に1/2の確率で遊技球の処理を行うことができる。また、同方向に連続して遊技球を流下させることもない。また、阻止手段を備えることで、遊技球の入賞を制御できる。また、遊技球を前記第1の球受け部又は第2の球受け部の所定位置に保持することで本体部の回動を規制し、更に遊技球が保持された球受け部以外の球受け部にも遊技球を進入させることができる。さらに、阻止手段により遊技球の入賞又は排出が阻止されなくなっても、遊技球が連続して同一方向に案内されることがなく、連続して処理されることによる遊技球の処理のトラブルを防止することができる。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
請求項に係る発明の遊技球の振り分け装置では、回動可能な本体部と、前記本体部に配置され、当該本体部の回動に伴って変位されることにより進入する遊技球を第1の方向と第2の方向のいずれか1方向に案内する案内部材と、前記案内部材により前記第1の方向に案内された遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球により前記本体部を付勢して回動させ前記案内部材を前記第2の方向へ案内するように変位させる第1の球受け部と、前記案内部材により前記第2の方向に案内された遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球により前記本体部を付勢して回動させ前記案内部材を前記第1の方向へ案内するように変位させる第2の球受け部とを備えた回動部と、前記本体部を回動可能に軸支する回動軸と、前記案内部材が回動した場合に、その回動した姿勢を維持する姿勢維持手段と、前記第1の球受け部又は前記第2の球受け部に進入した遊技球の入賞若しくは排出を一時的に阻止し、且つ当該遊技球を前記回動部の回動を阻害する位置に保持する阻止手段とを備えたことを特徴とする。
この構成に係る遊技球の振り分け装置では、遊技球を交互に第1の方向と、第2の方向に振り分けることができると共に、阻止手段を備えることで、遊技球の入賞を制御できる。また、遊技球を前記第1の球受け部又は第2の球受け部の所定位置に保持することで本体部の回動を規制し、更に遊技球が保持された球受け部以外の球受け部にも遊技球を進入させることができる。さらに、阻止手段により遊技球の入賞又は排出が阻止されなくなっても、遊技球が連続して同一方向に案内されることがなく、連続して処理されることによる遊技球の処理のトラブルを防止することができる。
【0010】
請求項に係る発明の遊技球の振り分け装置では、請求項又はに記載の遊技球の振り分け装置の構成に加え、前記阻止手段により回動が阻害された前記回動部の前記第1の球受け部及び前記第2の球受け部にそれぞれ遊技球が受け入れられ保持されたときに、さらにもう1つの他の遊技球を保持可能な保持手段を備え、前記阻止手段が、前記第1の球受け部又は前記第2の球受け部に進入した遊技球の入賞若しくは排出の阻止を解除した場合に、最初に前記阻止手段により入賞若しくは排出が阻止されていた遊技球が入賞若しくは排出され、次に、前記第1の球受け部若しくは第2の球受け部に保持されていた他の遊技球が前記阻止手段により入賞若しくは排出が阻止されていた遊技球と異なる方向へ移動し、前記保持手段により保持されていた遊技球は前記阻止手段により入賞若しくは排出が阻止されていた前記遊技球と同一方向に進入し、前記阻止手段により入賞若しくは排出が阻止されるように構成されたことを特徴とする。
この構成に係る遊技球の振り分け装置では、第1の球受け部と第2の球受け部に保持された遊技球に加え、さらにもう1つの遊技球を保持して、連続して処理をすることができる。また、この場合に同一方向に連続して遊技球が案内されることがなく、同一方向に案内される遊技球の処理に一定の時間的間隔ができるため、これらの遊技球についてそれぞれ異なった処理を確実にすることができる。
【0011】
請求項に係る発明の遊技球の振り分け装置を備えた遊技機では、請求項1乃至のいずれかに記載の遊技球の振り分け装置を備えたことを特徴とする。
この構成に係る遊技球の振り分け装置を備えた遊技機では、請求項1乃至のいずれかに記載された遊技球の振り分け装置の特徴を生かした遊技機が実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る遊技球の振り分け装置及び遊技球の振り分け装置を備えた遊技機の好ましい第1の実施の形態である遊技機1に基づいて、添付図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、第1の実施の形態の遊技機1の正面全体を示す図である。以下、図1に沿って遊技機1の構成の概略を説明する。図1に示すように、遊技機1は、所謂第3種パチンコ機として構成されており、正面側全面を覆う前面枠4と、上部に配設された遊技領域3とを備え、遊技領域3は、開閉自在のガラス枠5により覆われ、その下側には遊技球の供給と賞球の払い出しに用いる上皿6と下皿7を備え、正面右下部には、遊技球を発射するための操作ハンドル8を備える。
【0014】
図2は、第1の実施の形態の遊技機1の遊技領域3を示す図である。図2に示すように、遊技領域3は、正面から見て下方から左方を通り右上部に続く円弧状の外レール15に囲まれ、外レール15からゴム部材17を挟んで右上方から右側を通って下方からさらに左方の外レール15の内側に同心円上に連続した内レール16が配置される。内レール16の最下部内側には、入賞されなかった遊技球が遊技領域3から排出されるアウト孔14が設けられている。
【0015】
遊技領域3には、多数の障害釘19が植設され、その間に電飾風車13a,13b、風車13c,13dが配置され、発射された遊技球の挙動に変化を持たせるように構成されている。そして、複数の通常の入賞口18a〜18eが配設され、ここに遊技球が入賞することにより、図示しない払出装置により賞球が上皿6(図1参照)に払い出され、装飾ランプ10a,10bや音声装置(図示せず)により入賞を報知し、持ち玉の減少を少なくすると共に遊技に変化を持たせ遊技者の気持ちを盛り上げる。装飾ランプ10a,10bや音声装置は、通常の入賞口への入賞のみならず、後述する図柄表示装置11の図柄が変動しているときや、その他の時にも適宜作動して、遊技者の気持ちを高める。
【0016】
遊技領域3の略中央部には図柄表示装置11が設けられている。遊技機1においては、図柄表示装置11は、その内部にカラー液晶画面により画像が表示可能な図柄表示部111が備えられ、図示しない制御部により制御される。例えば、画面の上部半分を縦に3分割して左側を画面L1、中央を画面L2、右側を画面L3とすると、分割された画面L1,L2,L3をそれぞれ上下方向にスクロールすることにより表示画面を変動させて、所定時間(例えば8秒)経過後、左側L1、右側L3、中央L2の順に分割した画面のスクロールを順次停止して、3分割した示画面L1,L2,L3に表示された図柄が同一であるなど特定図柄になれば(例えば、1から12までの数字を用い、1−1−1、7−7−7等のように)、当たりとする抽選の表示を行う。このとき、左側L1と右側L3の画面が一致した段階で、中央の画面L2の変動時間を延長して遊技者の興味を惹いたりする所謂リーチアクション等を行ったり、その他の動画や文字による各種メッセージを表示することができる。なお、ここでの抽選で特定図柄が揃い当たりとなると、普通電動役物60が作動する。
【0017】
図柄表示部111の略垂直下方には、図柄始動ゲートと入賞口の機能を兼ね備える振り分け装置70が配設されている。
図3は、第1の実施の形態において振り分け装置70を図2における正面右上方向から見た斜視図である。従って、図3の左下手前方向が遊技機1の正面側、右上向こう側が遊技機1の裏側に当たる。振り分け装置70は、取付基板83の正面側にカバー77が配置され、その上部に遊技球検出センサ91が配置されて構成される。
【0018】
遊技球検出センサ91は、振り分け装置70の上部に配置され、遊技球が通過可能な開口部を備えて構成される。遊技球検出センサ91の裏側方向に配線用のコード92が接続され、図示しない遊技機1裏面の制御部に配線されている。遊技球検出センサ91は、電磁誘導型の無接触の通過センサからなり、鋼球である遊技球が開口部又は開口部近傍を通過すると磁界の変化により、その通過を検出するものである。
【0019】
カバー77は、遊技球検出センサ91の下部に配置され、高強度の合成樹脂から形成され、正面側に略円形の正面パネル77aと側面に略円筒形の側面パネル77bとを備えた略円柱形に構成される。ここで、図4は、カバー77のみを図2における裏面左上方向から見た斜視図である。図4に示すように、このカバー77の裏面は、開放されており、側面パネル77bの上部は、遊技球検出センサ91の開口部と連通した開口部78が開口される。また、側面パネル77bの図4における手前側、即ち正面から見て左方向に遊技球の排出口79が開口されている。正面パネル77aの裏面の略中央には、回動軸75(図5参照)を軸支するための軸受け81が穿設されている。軸受け81の下方には永久磁石からなる磁石82が配設されている。そして、側面パネル77bの裏面側には、取付基板83に接着する場合の位置決め用のボス80a,80b,80c,80dが設けられている。
【0020】
次に図5は、振り分け装置70を図2における正面右上方向から見た分解斜視図である。図5に示すように、カバー77の内部には、回動部71が配設されている。回動部71の本体部71aは、図5に示すような断面形状が遊技球の外径のおよそ3倍の直径を持つ円の一部からなる三日月状で、その高さが遊技球の外径よりやや高い柱体の形状に形成される。本体部71aは、貫通孔71bの部分を除き内部が中空に形成され、裏面方向は開放している。
【0021】
本体部71aの側面の凹面部分の略中央には、回動軸75を含む平面上に半径方向に本体部71aと一体に突設された側面視が略矩形壁状の部材である案内板72を備える。案内板72の両面と本体部の71aとに囲まれる部分には、案内板72を上側に回動したとき、正面から見て案内板72の左側に第1の球受け部73が形成され、案内板72の右側には第2の球受け部74が形成される。なお、回動部71は、左側の第1球受け部73は、傾斜したときに、遊技球を排出口79から排出できるように外側に向かって下がっているが(図6(c)参照)、右側の第2球受け部74は、傾斜したときに遊技球を入賞口68に案内できるように外側が若干上向きになり遊技球を受けることができる形状になっている(図6(a)参照)。従って、厳密に言えば、回動部71全体は、案内板72及び回動軸75を含む平面について完全に対称な形状ではないが、概ね対称形に形成され、それぞれ略対称の部分の質量も略同じである。そのため、回動軸75により自由な状態で軸支した場合は、質量の小さい案内板72は上向きに垂直になり、質量の大きい本体部71aは案内板72の下方に位置して安定する。
【0022】
第1の球受け部73と第2の球受け部74(以下球受け部73,74と適宜略記する。)は、それぞれ遊技球を保持しやすいように遊技球の外径に合わせた保持部分を備えた形状になっている。そしてここに遊技球を保持した場合には、カバー77の側面パネル77bと干渉しないで回動できるようになっている。
【0023】
本体部71aの正面側には、それぞれの回動方向に最大限に傾動した場合に、前述のカバー77に設けられた磁石82と相対する位置に、磁石76a,76bが配設される。この磁石76a,76bは、それぞれカバー77の磁石82と相対した場合に、磁力により引きつけられるように極性が合わせられる。又、その時の吸引力の強さは、遊技球と無関係に傾動させた場合にその位置を維持するのには十分な強さであって、遊技球が球受け部73,74に受け入れられた場合には回動部71が回動可能な強さに調整されている。
【0024】
この回動部71は、一端をカバー77側の軸受け81(図4参照)に、他の一端を取付基板83の軸受け88に軸支された回動軸75により、案内板72の基部近傍の本体部71aに穿設された貫通孔71bに貫通されて回動自由に支持されている。
【0025】
取付基板83には、その正面側の下部に配設され、回動部71の本体部71aの内側に位置して回動部71が一定角度以上傾動すると、その一部が当接することによりその傾動を規制する規制部84が設けられる。本実施の形態においては、規制部84の形状は本体部71aの中空部分の外周方向の形状に合わせた円弧状の突起状に形成されている。そのため、カバー77の側面パネル77b内側と当該規制部84により、本体部71aを両側から挟み込み、上下方向に移動するのを規制する機能も併せて有する。なお、回動部71の傾動角度の規制のみを行う規制部であれば、第1の実施の形態の規制部84のような弧状のものでなくても、規制部84の両端部に相当する位置にそれぞれ配置された突起部を設けるようにしてもよい。
【0026】
取付基板83の上部には、遊技球検出センサ91を載置して固定する裏面側に突出した矩形の台状の面であるセンサ固定部89が形成される。このセンサ固定部89の先端には、位置決め用の突起部が設けられている。また、正面から見て右側中央部分には、振り分け装置70が遊技盤9に組み付けられたときに(図2参照)、遊技盤9に穿設されている入賞用の孔に対応し、遊技球を遊技盤9の裏面に移動させ入賞させるための入賞口86が穿設され、さらにこの入賞口86から遊技機1の裏面に遊技球を案内する上部が開放した半割円筒状の樋状の球経路87が架設されている。
【0027】
また、取付基板83の左右の端部には、取付基板83を半円状に突出させて拡大し、その中央部にネジ止め用の孔を穿設して形成された係止孔85a,85bが配設されている。この係止孔85a,85bにより取付基板83が遊技機1の遊技盤9にネジ止めされる。また、カバー77を組み付けた時に、カバー77に備えられたボス80a,80b,80c,80d(図4参照)にそれぞれ対応する位置に、ボス80a,80b,80c,80dが嵌入するボス孔90a,90b,90c,90dが穿設されている。
【0028】
このように構成された振り分け装置70により、(その作用は後に詳述する)、振り分け装置70に流入した遊技球は、すべて通過を検知されるとともに、遊技球が1つおきに入賞し、入賞できなかった遊技球は排出口79(図4参照)より排出される。また、入賞の数に応じた賞球が払い出されるのは、他の入賞口18a〜18eと同様である。
【0029】
再び図2に沿って説明を続ける。上記のように構成された振り分け装置70に遊技球が流入すると、遊技球検出センサ91(図3参照)を通過し、図示しない制御部が遊技球の通過を検出し、従来の通過ゲートと同様の機能を果たす。制御部が遊技球の通過を検知すると抽選が行われ、その結果に基づいて前述の図柄表示装置11の画面L1,L2,L3の変動が開始され予め定められた所定の図柄が表示される。
【0030】
なお、図柄変動中に振り分け装置70に、図柄変動中に遊技球が連続して流入した場合は、最高4個まで入賞を記憶しランプ112a,112b,112c,112dが保留されている入賞球の数に応じて点灯することにより、点灯数で保留されている入賞数を遊技者に知らせる。このとき、入賞時に既に変動している図柄の変動が終了すると、図柄は一旦停止して、次の図柄変動が開始される。そして、保留されているランプ112が1つ消灯する。
【0031】
この振り分け装置70のさらに略垂直下方には、普通電動役物60が設けられている。普通電動役物60は、盤面に平行で水平な回動軸にその下部が軸支された扉61が枢着されており、扉61は略垂直な閉成状態と、扉61の先端部を前方に展開した開成状態とに変位する。閉成状態は遊技球が入賞できない状態で、開成状態になれば、大きな開口部(図示せず)が現れ、直接あるいは前方に展開した扉61に遊技球が案内され開口部に遊技球が容易に流入しやすくなる。普通電動役物60の開口部の中央部には、第3種パチンコ機でいう特別装置作動領域(所謂Vゾーン)である特定領域63が設けられる。
【0032】
特定領域63を遊技球が通過して普通電動役物60の開口部に流入すると、特定領域63を通過した遊技球の球経路に配設された図示しない遊技球検出センサにより遊技球の通過が検出され、図示しない制御部により「権利発生状態(特別遊技状態)」に設定され権利が発生する。なお、権利が発生する前及び権利発生状態が終了した状態をここでは「通常状態」と呼ぶことにする。特定領域63以外の開口部も、通常の入賞口と同様入賞球を受け入れ、図示しない球経路に配設された遊技球検出センサにより遊技球の入賞が検出され、図示しない払出装置により上皿6(図1参照)に賞球が払い出される。
【0033】
一方、普通電動役物60が開成状態になって開口部に遊技球が入賞しても、遊技球が特定領域63を通過しない場合は、通常状態のままであり、入賞球の数に応じた賞球の払い出しが行われるだけで、図示しない制御部は、普通電動役物60の開成状態の開始からその継続時間を測定し、所定時間(例えば6秒)を経過することで、普通電動役物60を開成状態から閉成状態に変位させる。
【0034】
第3種パチンコ機である第1の実施の形態の遊技機1では、図2に示すように、遊技領域3の右側の略中央部に、第3種始動口20が設けられ、その略垂直下方には、第3種特別電動役物である大入賞口30が設けられている。この第3種始動口20と大入賞口30とが第3種パチンコ機の入賞装置を構成する。
【0035】
図2に示すように、第3種始動口20は、上部に遊技球が流入可能な開口部24が設けられ、前面には回転体21が設けられ、回転体21は遊技球を1個保持する案内部22を持ち、10秒で正面から見て右回転(時計回り)に1回転するように構成されている。回転体21は駆動軸(図示せず)を介して、遊技盤9の裏側に配設されたステッピングモータ(図示せず)によりダイレクトに駆動される。ステッピングモータは、図示しない駆動回路からパルス電流により駆動されるため、正確に回転体21を10秒で1回転させる。
【0036】
ここで、回転体21の作用を説明すると、図2に示すように、第3種始動口20の上方には開口部24が開口されており遊技球の流入が可能になっている。この開口部24から遊技球が流入すると回転体21の上部に進入し、このとき図2に示すように回転体21の案内部22が回転体21中心から見て鉛直上向きの方向にある場合(この位置を開口位置という。)には、遊技球は案内部22まで進入し、保持される。案内部22に保持された遊技球は、正面から見て右回り(時計回り)に回転する回転体21の回転に伴って搬送される。
【0037】
なお、第3種始動口20の開口部24から流入した遊技球は、回転体21の案内部22が開口位置以外の位置にあるときは、案内部22に遊技球が進入できないので、回転体21の案内部22以外の部分に載置されて待機させられるが、回転体21が回転してもその位置は開口部24に保持されているので変化しない。そして、回転体21が回転し案内部22が開口位置になったとき、載置された遊技球が案内部22に進入し、以後上記のように処理される。即ち、開口部24から遊技球が流入し案内部22に進入するまで、最長10秒近くの時間待機させられる場合があることになる。
【0038】
案内部22の開口位置から5秒経過すると、回転体21が180度回転して、遊技球を伴った案内部22は回転体21の中心の鉛直下方(このときの位置を入賞位置と呼ぶ。)に移動している。この入賞位置では、案内部22の裏面に当たる遊技盤9には、遊技球を入賞させる球経路(図示せず)が穿設されており、案内部22に保持されていた遊技球は、案内部22を脱出し、球経路に進入し、ここに設けられた遊技球検出センサ(図示せず)により遊技球の入賞が検出される。
【0039】
この案内部22が入賞位置にあるときから、案内部22が開口位置になるまでには5秒経過し180度回転する必要がある。また、次に第3種始動口20に入賞すべき遊技球が回転体21の上に載置されて準備されていれば、案内部22が開口位置になれば直ちに案内部22に遊技球が保持され、ここから更に5秒経過しなければ次の遊技球が第3種始動口20に入賞できない。即ち、最短時間でも、先の遊技球が入賞した時点から10秒経過しなければ次の遊技球が入賞できないことになる。そのため、10秒間隔より短く第3種始動口20に遊技球が連続して入賞することがない。
【0040】
図13は、大入賞口30が開成状態の第2の実施の形態の遊技機101(図7参照)の入賞装置を正面から見た図である。また、図14は、図13におけるa1−a1部分での断面図である。図15は、大入賞口30が閉成状態の遊技機101の入賞装置を正面から見た図である。また、図16は、図15におけるb1−b1部分での断面図である。後述する本発明の第2の実施の形態に係る遊技機101の大入賞口は、本第1の実施の形態の遊技機1の大入賞口30と共通するものであるため共通の符号を用い、以下この第2の実施の形態の遊技機101を説明する図13、図14、図15、図16を用いて遊技機1の大入賞口30について説明する。
【0041】
図13及び図14に示すように、大入賞口30には、左右に開放する一対の対称形の爪状の部材により所謂チューリップに形成された左開閉部材31a,右開閉部材31b(以下適宜まとめて開閉部材31という。)が備えられる。左開閉部材31a,右開閉部材31bは、盤面に垂直な左回動軸35a,右回動軸35bによりそれぞれ軸止され、図15に示すような開閉部材31の先端を略上方に向けて遊技球の入賞を拒絶する閉成状態と、図13に示すように開閉部材31の先端を左右に展開して遊技球の入賞を許容する開成状態とに回動して変位する。開閉部材31が閉成状態にある場合でも、開閉部材31の上端部間の距離は、遊技球の直径程度間隔が開けられているので、閉成時に遊技球が入賞しないように左開閉部材31a,右開閉部材31bの閉成位置における先端部の間の上方には入賞を阻止するための障害釘19の一部である3本の阻止釘32が打ち込まれている。従って、大入賞口30が閉成状態にある場合は、遊技球が大入賞口30に入賞することはない。
【0042】
第1の実施の形態の第3種パチンコ機である遊技機1では、上記のような構成を備えるため、以下のような作用を生じる。以下図1及び図2を参照して説明する。まず、遊技機1に電源が投入されると、図示しない制御部のメモリの初期化や、機械の作動チェックなどのプログラムが実行され、これが終了すれば遊技者が操作可能になる。操作ハンドル8をもって任意角度に回動すれば、タッチセンサにより図示しない発射機構により回動角度に応じた強さで遊技球が発射され、発射された遊技球は外レール15沿いに上昇し、遊技領域3内へ打ち込まれる。遊技球は多数植設された障害釘19や電飾風車13a,13bや風車13c,13dに衝突しながら下降する。途中、入賞口18a〜18eに遊技球が入賞すると遊技機1の背面に設けられた図示しない払出装置により所定個数の賞品球としての遊技球が上皿6に払い出される。入賞口18a〜18e、第3種始動口20、大入賞口30、普通電動役物60のいずれにも入賞しなかった遊技球は内レール16沿いの最下部に設けられたアウト孔14より遊技機1の裏面に排出される。
【0043】
振り分け装置70に遊技球が流入すると、遊技球検出センサ91(図3参照)を遊技球が通過し、遊技球検出センサ91からの信号を受けて、図示しない制御部は抽選用のループカウンタにより抽選を行う。その結果に基づいて図柄表示装置11の液晶画面の一部が分割されて表示される画面L1,L2,L3がそれぞれ所定の12種類の図柄を順次表示する変動表示(例えば上から下方向へのスクロール)が開始される。この間、所定時間(例えば8秒)経過後、左図柄(画面L1)・右図柄(画面L3)・中図柄(画面L2)の順で停止させて所定の抽選結果に応じた図柄を表示させる。左図柄と右図柄が同図柄であった場合、中図柄の変動時間を長くしたり、画面L1,L2,L3以外の画面で漫画のキャラクターの表示をしたりする所謂リーチアクションを行い、遊技者に普通電動役物60が開放するという期待感を抱かせ、興味を持たせる。前述の抽選にはずれている場合は、3桁の図柄が異なり「はずれ」の表示がなされる。一方、抽選に当たっているときには3桁の図柄が同じものに揃い(例えば7−7−7のように)、普通電動役物60の扉61が開成状態に変位して所定時間(例えば6秒)開放する。開放中に入賞した遊技球が特別装置作動領域(所謂Vゾーン)である特定領域63を通過すると「当たり」となり、遊技者は有利な「特別遊技状態」を享受する権利が発生し、「権利発生状態」に入る。
【0044】
具体的には、権利発生状態では、図2に示す遊技領域3の右側に配置された第3種始動口20と大入賞口30とから構成される入賞装置の連動が始動する。つまり、当たり(権利発生状態)中に第3種始動口20に遊技球が入賞すると、この入賞に連動して大入賞口30が10秒間あるいは10個遊技球が入賞するまで開放する。これを1ラウンドといい、第3種始動口20に16個の遊技球が入賞するまで、即ち16ラウンドが繰り返される当たり状態(権利発生状態)となる。
【0045】
但し、権利発生状態は、当たり中に遊技球が特定領域63を通過してしまった場合、権利が消滅し、その時点で権利発生状態が終了してしまう。従って、それ以降は、第3種始動口20へ遊技球が入賞しても、大入賞口30が開放することはない。そのため、権利発生状態においては、操作ハンドル8(図1参照)を右にいっぱい回転させて、最大限の発射力で遊技球を発射し、遊技球を外レール15に沿わせてゴム部材17に当てる。そうすることにより、ゴム部材17に衝突した遊技球は大きく弾発せず、ゴム部材17の下方に遊技球が集中して流下する。ここでは、このような操作法を「右打ち」と呼ぶことにする。このように右打ちすることで、第3種始動口20や大入賞口30に自然に入賞するような遊技球の流れとするように障害釘19、電飾風車13b、風車13dが配置されて構成されている。従って右打ちをすることにより、図柄始動ゲート12を通過させたり、更に、新たに特定領域63を通過させて権利を消滅させることも少なくなる。
【0046】
ここで、振り分け装置70の作用について詳述する。ここで、図6の(a)〜(e)は、振り分け装置70の図3におけるC−C部分での正面から見た断面図である。まず、図6の(a)は、振り分け装置70に遊技球が流入する前の状態を示す図である。この場合、回動部71は正面から見て右回転(時計回り)して、姿勢維持手段の一部である磁石76bが、図4に示すカバー77の磁石82と相対して、磁力により回動して傾斜した状態を維持している。この位置では、案内板72は、流入する遊技球を第1の方向である図において左方向に案内するように位置する。そのため、この状態で遊技球の流入があれば、遊技球は第1の球受け部73に進入することになる。
【0047】
図6の(a)の状態から、遊技球B1が開口部78から流入すると、遊技球検出センサ91を通過して、図示しない制御部に通過の信号を発する。そして、遊技球B1は、案内板72に案内されて第1の方向に進み第1の球受け部73に進入する。図6の(b)は遊技球が第1の球受け部73に進入した状態を示す図である。このとき、遊技球B1は第1の球受け部73を付勢し、この力は、回動部71を、回動軸75より図において左の方向、即ちここでいう第1の方向へ付勢する力となり、回動部71は、回動軸75を中心に左回転(反時計回り)のモーメントが与えられる。
【0048】
この左回転のモーメントにより、磁石76bと磁石82とが引き合う磁力に打ち勝って、回動部71は回動軸75を中心に左回転する。磁力を振り切って左回転し始めると、遊技球B1は、図において左に移動し、さらに左回転のモーメントを強めさらに回転の角速度を高める。そうすると回動部71の本体部71aの内側に配設されている規制部84と本体部71aが当接し、回動部71がそれ以上回転しないように回転が規制され停止する。図6の(c)は、回動部71が左回転を停止した状態を示す図である。図6の(c)に示すように、このとき遊技球B1を載置している第1の球受け部73の壁面部分が水平よりも図において左下がりに傾斜し、遊技球B1は外側(図において左側)に移動し、排出口79から排出される。
【0049】
図6の(d)は、遊技球B1が排出された後の状態を示す図である。遊技球B1が排出されて、回動部71は、遊技球からの力を受けなくなるが、このときには磁石76aが、図4に示すカバー77の磁石82と相対して、磁力により傾動した状態を維持しているため、回動部71の位置は変化しない。この位置では、案内板72は、流入する遊技球を第2の方向である図において右方向に案内するように位置する。そのため、この状態で遊技球の流入があれば、遊技球は第2の球受け部74に進入することになる。
【0050】
図6の(d)の状態から、新たに遊技球B2が開口部78から流入すると、遊技球検出センサ91を通過して、図示しない制御部に通過の信号を発する。そして、遊技球B2は、案内板72に案内されて第2の方向に進み第2の球受け部74に進入する。その後上述の左回転と同様に回動部71は、回動軸75を中心に右回転(時計回り)のモーメントが与えられ右回転する。この回転は、規制部84により規制されて停止する。
【0051】
ここで、図6の(e)は、回動部71が右回転を停止した状態を示す図である。この位置においては、第2の球受け部74が、取付基板83に穿設された入賞口86の位置と一致し、遊技球B2を載置している第2の球受け部74の壁面部分が水平よりも図において遊技機1の裏面側(図において向こう側)に傾斜しているため、この後、遊技球B2は遊技機1の裏面側(図において向こう側)に移動し、入賞口86から球経路87(図5参照)を通って入賞される。遊技球B2が入賞されて、第2の球受け部74から退去すると、図6の(a)の状態に戻り、次の遊技球が流入すれば上述の動作が繰り返される。
【0052】
以上本発明の第1の実施の形態の遊技機1は、以上述べたような構成及び作用を有するため、以下のような効果がある。
即ち、振り分け装置70は、流入した遊技球を相互に入賞あるいは排出できるため確実に1/2の割合で遊技球を振り分けることができるという効果がある。 また、この振り分けは、障害釘19の調整のような煩雑な調整が不要で、また従来の振り子式の振り分け装置のように遊技機の傾きに左右されることがないため、遊技機を管理する手間が不要となるという効果がある。
【0053】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、本実施の形態の遊技機101の遊技領域3を示す図である。図7に示すように、第1の実施の形態の遊技機1とは、第3種始動口である振り分け装置170と大入賞口30から構成される入賞装置と、図柄始動ゲート12と、入賞口18fとが異なるのみで、他の部分は共通な構成である。そのため、異なる部分のみを別の符号を用いて説明をし、共通な部分については共通の符号を用いて先の第1の実施の形態の遊技機1の説明を本実施の形態の遊技機101の説明に代えて省略する。
【0054】
まず、遊技領域3の略中央部に設けられた図柄表示装置11の垂直下方には、第1の実施の形態の遊技機1では振り分け装置が設けられていたが、第2の実施の形態の遊技機101では、図柄始動ゲート12が設けられ、その垂直下方には通常の入賞口18fが設けられている。
【0055】
図柄始動ゲート12は、スルータイプの通過ゲートで、遊技球が図柄始動ゲート12を通過すると、ここに配設された遊技球検出センサ(図示せず)を同時に通過する。この遊技球検出センサは、振り分け装置70に備えられる遊技球検出センサ91と同一の構成のものである。従って、図柄始動ゲート12を通過した遊技球は、制御部により検知されることになる。図柄始動ゲート12を遊技球が通過した信号を制御部が受け取ると、制御部でループカウンタによる抽選が行われ、その抽選の結果に基づいて図柄表示装置11の図柄が変動し表示される。なお、図柄始動ゲート12を遊技球が通過しても賞球は払い出されない。
【0056】
図柄始動ゲート12の垂直下方には、入賞口18fが設けられる。図柄始動ゲート12と入賞口18fの間には複数の障害釘19が設けられ、図柄始動ゲート12を通過した遊技球を障害釘19の調整により、およそ1/2の割合で入賞させる。もちろん、この入賞の確率は偶然性が高く、安定した割合で入賞させることは困難であることは先に述べた通りである。
【0057】
遊技領域3の右側の略中央には、第1の実施の形態に用いたような回転体21を備える従来の第3種始動口20に代え、本発明に係る振り分け装置を用いた第3種始動口170が配置される。また、その垂直下方には、第1の実施の形態と同様な大入賞口30が設けられ、これらにより第2の実施の形態における入賞装置が構成される。なお、遊技領域3の表面に配置される部分以外にも、遊技盤9の裏面に配置される作動部材も第1の実施の形態と異なる構成になっているが、詳しくは後述する。
【0058】
図13に示すように、本発明に係る振り分け装置を第3種始動口170として用いる。なお、図13においては、説明のため、第3種始動口170を図8におけるE−E部分での断面図で表している(図15において同じ)。以下、本発明に係る振り分け装置を用いた第3種始動口170を詳説する。
【0059】
まず、図8は、第3種始動口170を図7における正面右上方向から見た斜視図である。従って、図8の左下手前方向が遊技機101の正面側、右上向こう側が遊技機101の裏側に当たる。第3種始動口170は、取付基板183の正面側にカバー177が配置される。
【0060】
カバー177は、高強度の合成樹脂から形成され、正面側に略円形の正面パネル177aと側面に略円筒形側面パネル177bとを備えた略円柱形に構成される。
【0061】
図9は、カバー177のみを図7における裏面左上方向から見た斜視図である。図9に示すように、このカバー177内部は中空に形成され、裏面は開放されており、側面パネル177bの上部は、開口部178が開口される。正面パネル177aの裏面の略中央には、回動軸175(図12参照)を軸支するための軸受け181が穿設されている。軸受け181の下方には永久磁石からなる磁石182が配設されている。そして、側面パネル177bの裏面側には、取付基板183に接着する場合の位置決め用のボス180a,180b,180cが設けられている。
【0062】
図10は、第2の実施の形態における第3種入賞口170を図7における裏面左上方向からみた斜視図である。図10に示すように取付基板183には、その中央部に左右に並べて左の入賞口186aと右の入賞口186bとが穿設され、第3種始動口170が遊技盤9(図7参照)に組み付けられたときに、遊技盤9に穿設されている入賞用の孔に連通するものであり、遊技球を遊技機101の表面から裏面に移動させ入賞させる。さらにこの左右の入賞口186a,186bから遊技機101の裏面に遊技球を案内する上部が開放した半割円筒状の樋状の左の球経路187aと右の球経路187bが架設されている。
【0063】
なお、図10の第3種入賞口170には、作動部材の一部となる、上アーム43aが球経路187bの下に配設される。上アーム43aは、第3種入賞口170と一体的に設けられた支持部39に配設された軸44a(図14参照)に軸支されて遊技盤9に対して垂直に(図10の右上奥から左下手前に)配置される。上アーム43aの奥側端部(図10において左下手前)は略垂直に正面から見て左方向(図10において右下手前)に突出する2本の棒状の部材からなる上連結部46aが設けられている。この上連結部46aは、突出した2本の部材により、上プランジャ42aの上フランジ部48a(図14参照)を握持して上プランジャ42aの動きに連動するように連結するものである。
【0064】
また、この上アーム43aの正面側端部に、略垂直上方向に屈曲されて形成された阻止突起45(図14参照)が配設されるが、この阻止突起45を右の球経路187bの下方から突出させる孔49が、右の球経路187bの底部に穿設されている。
【0065】
取付基板183の左右の端部には、取付基板183を半円状に拡大し、その中央部にネジ止め用の孔を穿設して形成された係止孔185a,185bが配設されている。この係止孔185a,185bにより取付基板183が遊技機101の遊技盤9にネジ止めされる。
【0066】
図11は、回動部171のみを図7における裏面左上方向から見た斜視図である。回動部171の本体部171aは、図に示すような第1の実施の形態と同様な断面形状が遊技球の外径のおよそ3倍の直径を持つ円の一部からなる三日月状で、その高さが遊技球の外径よりやや高い柱体の形状に形成され、本体部171aは内部が貫通孔171bの部分を除き中空に形成され、裏面方向は開放しているは同様であるが、おもり部171cが形成され、第2の球受け部174側の質量が大きくなるように形成されていることが異なる。
【0067】
本体部171aには、第1の実施の形態の回動部71と同様に、案内板172を備える。また同様に第1の球受け部173と第2の球受け部174が形成される。
【0068】
上述のように、本体部171aの第1の球受け部173側には、本体部171aの正面側(図11において左上奥側)の壁面が厚く形成され、質量が大きくなるようにおもり部171cが構成されている。そのため、貫通軸171bで回動軸175により自由な状態で軸支した場合は、質量の最も大きい第1の球受け部173側の本体部171aは下降し、質量の小さい第2の球受け部174側の本体部171aは上昇し、質量の特に小さい案内板172は本体部171aの動きに追従する。従って、回動部171は、回動軸175により自由な状態で軸支した場合は、図11に示すように正面から見て右回転(時計回り方向)に回動してその状態を維持する。
【0069】
図12は、第3種始動口170を図7における正面右上方向から見た分解斜視図である。図12に示すように、カバー177の内部には、回動部171が配設される。
【0070】
回動部171には、第1の球受け部173と第2の球受け部174(以下球受け部173,174と適宜略記する。)が設けられ、それぞれ遊技球を保持しやすいように遊技球の外径に合わせた形状になっている。そしてここに遊技球を保持した場合には、カバー177の側面パネル177bと干渉しないで回動できるようになっている。
【0071】
本体部171aの正面側には、それぞれの回動方向に最大限に傾動した場合に、図9に示すカバー177に設けられた磁石182と相対する位置に、磁石176a,176bが配設される。この磁石176a,176bは、それぞれカバー177の磁石182と相対した場合に、磁力により引きつけられるように極性が合わせられる。又、その時の吸引力の強さは、遊技球と無関係に傾動させた場合にその位置を維持するのには十分な強さであって、遊技球が球受け部173,174に受け入れられた場合には回動部171が回動可能な強さに調整されている。
【0072】
回動部171は、一端をカバー177側の軸受け181(図9参照)に、他の一端を取付基板183の軸受け188に軸支された回動軸175が、案内板172の基部近傍に穿設された貫通孔171bに貫通されて回動自由に支持されている。
【0073】
取付基板183には、第1の実施の形態の取付基板83の規制部84(図5参照)と同様な規制部184が設けられる。
【0074】
また、取付基板183には、カバー177を組み付けた時に、カバー177に備えられたボス180a,180b,180c(図9参照)にそれぞれ対応する位置に、ボス180a,180b,180cが嵌入するボス孔190a,190b,190cが穿設されている。
【0075】
なお本実施の形態の第3種始動口170には、本来の第3種パチンコ機としての第3種始動口の他に、振り分け装置などの付帯的な部分を含んで構成されている。このように構成された第3種始動口170の作用は、主として、第3種始動口170に流入した遊技球のうち、本来の第3種始動口に遊技球を1つおきに入賞させるものであり、本来の第3種始動口に入賞できなかった遊技球は単なる通常の入賞口への入賞として扱われ、他の入賞口18a〜18eと同様に入賞の数に応じた賞球が払い出される。以下、図17、図18を参照して本実施の形態の第3種始動口170の作用を詳述する。
【0076】
図17は、本実施形態の振り分け装置を用いた第3種始動口170の図8におけるE−E部分で正面から見た断面図である。図17(a)は、第3種始動口170に遊技球が流入する前の状態を示す図である。この状態では案内板172は、遊技球を第2の球受け部174に案内するように回動部171が図において左回転している。尚、遊技球がない場合に案内板172が開口部178を塞ぎ、遊技球の流入を阻害することがないように、本実施の形態では、本体部171aの第1の球受け部173側の部分が重くなっておもり部171c(図11参照)を備えているので、図17(a)に示すように本体部171aの第1の球受け部173側の部分を下にした状態で安定する。この状態では、さらに磁石176aとカバー177の正面パネル177a裏面に配置された磁石182(図9参照)との磁力で固定されている。
【0077】
図17(b)は、遊技球B5が第2の球受け部174に進入した状態を示す図である。図17(b)に示すように、遊技球B5は、開口部178を通って流入すると、案内板172に案内されて第2の球受け部174に進入する。このとき遊技球B5の重量が第2の球受け部174にかかり本体部171aを付勢し、その結果、磁石176a及び磁石182(図示せず)の磁力と、おもり部171c(図示せず)の重量により固定されていた回動部171の姿勢が図において右回転(時計回り)に、回転を始める。
【0078】
図17(c)は、回動部171が右向きに回転をしている途中の状態を示す図である。図17(c)に示すように回動部171は、矢印で示す右向きに回転する。
【0079】
図18(d)は、大入賞口30の開成状態において、規制部184に本体部171aが当接して回動部171の回転が停止した状態を示す。大入賞口30が開成状態にあるときに、図14に示すように、右の球経路187bに阻止突起45が突出して遊技球B5が、第2の球受け部174から右の球経路187bへの移動が阻止され、且つ遊技球B5は、第2の球受け部174から右の入賞口186bを経て、右の球経路187bに進入しようとするが阻止突起45により移動を阻止された位置で、回動部171の回動を阻止する。従って、図18(d)の状態からは、大入賞口30が閉成するまで、変化することがない。なお、図18(d)の状態から、第1の球受け部173に遊技球が流入しても、回動部171は、第2の球受け部174に保持された遊技球B5によりのその回動を阻害されているので、そのままの位置で第1の球受け部173に遊技球を保持することになる。
【0080】
図18(e)は、図18(d)の状態から大入賞口30が閉成した時の状態を示す図である。大入賞口30が閉成状態になれば、阻止突起45が右の球経路187bから退去し(図14参照)、図16に示すように遊技球が入賞できる状態になる。そのため、遊技球B5は、第2の球受け部174と右入賞口186bとの中間位置から、右の球経路187bの中へ入賞し、図18(d)の状態から遊技球B5がなくなる。
【0081】
図18(f)は、さらに、新たな遊技球B6が流入する前の状態を示す図である。この状態は、図18(e)の状態を維持するものである。即ち、回動部171の位置は磁石176bと磁石182(図9参照)の磁力により維持される。即ち、おもり部171c(図11参照)に起因する左回転のモーメントより、磁石176bと磁石182による固定力の方が大きく設定されている。なお、案内板172は、このときは第1の球受け部に案内する位置になっている。そして、図18(g)は、遊技球B6が流入し、回動部171が左回転している状態を示す図である。この状態は、図17(c)と回転方向が異なる以外は同様の状態で、図17(a)の状態で停止する。なお、図18(d)において前述のように2つの遊技球を保持している場合は、遊技球B5の入賞とともに、直ちに図18(g)に示す状態に移行することになる。
【0082】
次に、大入賞口30は、第3種始動口20の略垂直下方に設けられているが、大入賞口30自体は、第1の実施の形態の遊技機1と同様のものを用いているため、遊技機101の大入賞口30の説明は遊技機1の大入賞口30の説明に代えて省略する。
【0083】
図13は、前述のように大入賞口30が開成状態の遊技機101の入賞装置を正面から見た図である。また、図14は、図13におけるa1−a1部分での断面図である。なお、説明の便宜上第3種始動口170の遊技盤9の正面側表面を境に、それより裏面側の部分はa2−a2部分での断面となっている。図15は、大入賞口30が閉成状態の遊技機101の入賞装置を正面から見た図である。また、図16は、図15におけるb1−b1部分での断面図である。なお、同様に第3種始動口170の遊技盤9の正面側表面を境に、それより裏面側の右の球経路187bを含む部分はb2−b2部分での断面となっている。以下図13、図14、図15、図16を参照して遊技機101の入賞装置について説明する。
【0084】
まず第3種始動口170と大入賞口30を連動させる作動部材の構成について説明をする。図14に示すように、第3種始動口170と大入賞口30の中間位置に当たる遊技盤9の裏面側(図右側)には、ソレノイド41が配設され、ソレノイド41は、所定の極性の直流電圧が印加されることで、円筒状の金属棒からなるプランジャ42を上下方向に移動させてその端部を上方向又は下方向に突出可能に構成されている。
【0085】
図15及び図16に示す大入賞口30は、閉成状態である。図16に示すように、このときソレノイド41は、電圧を印加されないOFF状態で、プランジャ42の上側端部である上プランジャ42aが突出し、下側端部である下プランジャ42bはソレノイド内に大半が格納された状態となる。上プランジャ42aは、その端部がフランジ状に加工されている上フランジ部48aを有し、同様に下プランジャ42bは下フランジ部48bを有する。
【0086】
球経路187の下方にこれと平行に、即ち遊技盤9に垂直に貫通孔が穿設され、この中に棒状あるいは平板状に形成された金属製の上アーム43aが配設される。この上アーム43aは、前述のように略中央部を遊技盤9と平行且つ水平な(紙面と垂直な)上軸44aにより揺動可能に軸支されており、上アーム43aの奥側(図右側)は、上プランジャ42aの上フランジ部48aを握持可能な2本の突起部材からなる係止部材により構成された上連結部46aで上フランジ部48aを握持するように遊嵌している。従って、プランジャ42が上下に変位するとこれに伴って上アーム43aが上軸44aを中心に回動して変位する。
【0087】
この上アーム43aの正面側(図左側)の端部は上方に向かって略L字形に加工され、阻止突起45が形成されている。ソレノイド41がOFF状態では、阻止突起45の先端は、右の球経路187bの直近下方であって、遊技盤9の表面(図左側)に近い位置に待機されて、遊技球の移動の障害にはならない位置になっている。
【0088】
一方、大入賞口30の裏面は、図16に示すように遊技盤9に垂直に孔が穿設され、この中に棒状に形成された金属製の一対の下左アーム43b,下右アーム43c(図示せず)が遊技球の直径よりもやや大きな距離離間されて平行に配設される。この下左アーム43b,下右アーム43c(図示せず)は、略中央部を遊技盤9と平行且つ水平な(紙面と垂直な)下左軸44b,下右軸44c(図示せず)によりそれぞれ揺動可能に軸支されており、下左アーム43b,下右アーム43cの奥側(図右側)は下連結部46bが設けられ、下左アーム43b,下右アーム43cが連動するようになっている。下プランジャ42bの下フランジ部48bを握持可能な2本の棒状部材からなる係止部材を有し下連結部46bが、下プランジャ42bの下フランジ部48bを遊嵌している。従って、プランジャ42が上下に変位するに従って、下連結部46bを介して下左アーム43b及び下右アーム43cも下左軸44b及び下右軸44cを中心に回動して変位する。
【0089】
一方、下左アーム43b,下右アーム43cの正面側(図左側)の端部は,左開閉部材31a,右開閉部材31bの2本の左回動軸35a,右回動軸35bの配置された位置のそれぞれ内側部分に左開閉部材31a,右開閉部材31bの下端部を押し上げ可能に当接される左当接部47a,右当接部47b(図示せず)が設けられる。なお、左開閉部材31a,右開閉部材31bは、重力によって閉成方向に付勢されているため、これを下左アーム43b,下右アーム43cで押し上げない限り閉成状態を維持するように構成される。なお、スプリングなどにより積極的に付勢するように構成してもよい。
【0090】
図16に示すように、ソレノイド41に電圧が印加されてないOFF状態では、上プランジャ42aの上フランジ部48aに上アーム43aが連結され、上軸44aを中心として回動して略水平な状態にされており、上アーム43aの先端に設けられた阻止突起45は右の球経路187bには突出できず、図15に示す第2の球受け部174に一旦停留した遊技球は、阻止突起45により入賞を阻止されることなく、右の入賞口186bから右の球経路187bを通過して入賞が可能となっている。
【0091】
また、ソレノイド41がOFF状態では、下左軸44b,下右軸44c(図示せず)を中心として回動する一対の下左アーム43b,下右アーム43c(図示せず)が、下プランジャ42bに連結されて前下がり(図左側が下方)になっているため、下左アーム43b,下右アーム43c(図示せず)先端の左当接部47a,右当接部47b(図示せず)は左開閉部材31a,右開閉部材31bを押し上げることなく、閉成状態となって遊技球の入賞を拒絶する。
【0092】
次に、図15、図16に示すソレノイド41がOFFの状態において、遊技球が第3種始動口170の右の入賞口186bに入賞すると、阻止突起45に阻止されず右の球経路187bを通過するが、この際右の球経路187bの途中に設けられた遊技球検出センサ25により遊技球の通過が検出されて、検出信号が図示しない制御部に伝えられ、図示しない払出装置により賞球が払い出される。それと同時に、この検出信号により制御部は大入賞口30を開放して次のラウンドを開始させる。そして、第3種始動口への入賞回数が最初の入賞も含め制御部においてカウントされる。
【0093】
遊技球が右の入賞口186bに入賞すると、図14に示すように、図示しない制御部により、ソレノイド41に電圧が印加されONの状態になり、図14に示すように、プランジャ42が下向きに移動し、第3種始動口170近傍の上アーム43aは、上軸44aを中心に回動して前上がり(図左側が上方)に変位して、上アーム43aの先端に設けられた阻止突起45は、右の球経路187bに穿設された孔49に進入し、第2の球受け部174から右の球経路187bに遊技球B4が移動するのを阻止する位置に変位する。
【0094】
そのため、第3種始動口170の開口部178から遊技球B4が流入しても第2の球受け部174と右の球経路187bの中間位置で遊技球B4が阻止されて停留し、入賞は拒絶される。また、この位置では、回動部171の回動を遊技球B4が阻害するので、回動部171は回動ができない状態となる。
【0095】
また、ソレノイド41がONの状態では、図14に示すようにプランジャ42が下向きに移動し、大入賞口30近傍の下左アーム43b、下右アーム43c(図示せず)の左当接部47a,右当接部47bは左開閉部材31a,右開閉部材31b(図示せず)をそれぞれ押し上げ、図13に示すように左回動軸35a,右回動軸35b(図示せず)を軸に回動し、開成状態に変位する。従って、遊技球は大入賞口30に容易に入賞することができる状態になる。
【0096】
また、第3種始動口170の右の入賞口187bに遊技球が入賞すると、制御部のカウンターにより入賞回数がカウントされる。且つ、制御部においてタイマーにより大入賞口30の開放時間が測定が開始される。そして、制御部において、最大入賞個数の10個の大入賞口30への入賞回数をカウントするか、あるいは最高開放時間である10秒を経過したと判断すると、制御部は、ソレノイド41に印加していた電圧の印加を停止して、大入賞口30の開閉部材31を図13、図14に示す開成状態から図15、図16に示す閉成状態に変位させる。
【0097】
ここで、1ラウンドが終了し、大入賞口30が閉成状態になると、図16に示すように第3種始動口170の第2の球受け部174と右の球経路187bの中間に停留している遊技球B3の移動を阻止していた阻止突起45を、遊技球の移動を阻止しない状態に変位させ、遊技球の右の入賞口187bへの入賞が許容されるようになる。
【0098】
従って、1ラウンドが終了し、第3種始動口170の第2の球受け部174と球経路187bの中間に停留している遊技球があれば、阻止突起45が退去すれば球経路187から直ちに遊技球が入賞し、次の1ラウンドが開始される。また、第2の球受け部174と球経路187bの中間に停留されている遊技球がなければ第3種始動口170の開口部178から第2の球受け部174に新たに遊技球が流入してから、次の1ラウンドが開始されることになる。
【0099】
次に、上記のように構成された第2の実施の形態の作用について説明する。なお既に説明した第1の実施の形態の遊技機1と共通する部分の作用については、遊技機1においての作用の説明を遊技機101の作用の説明に代えて省略する。また、図柄始動ゲート12及び入賞口18fについても第1の実施の形態で説明したためここでは説明をしない。従って、第1の実施の形態の遊技機1とその作用が異なる入賞装置、特に第3種始動口170の作用を中心に説明する。
【0100】
なお、第2の実施の形態の遊技機101の作用を説明する前に,比較のため、まず従来の回転体を用いた第3種始動口について簡単に説明する。第1の実施の形態の遊技機1において説明した第3種始動口20(図2参照)のようにおよそ10秒で1回転する回転体21を備え、ここの案内部22に遊技球を搬送させてから入賞するようにしているため、大入賞口30が開成状態にある場合は、決して第3種始動口20から入賞するようなことはなかった。
【0101】
しかしながら、大入賞口30に100発/1分のペースで遊技球が発射されているとすると、6秒で10発の遊技球が発射可能になり、この10発がすべて大入賞口30に入賞すれば、およそ6秒で大入賞口の最大入賞個数に達してしまうので、最高開放時間10秒の経過前であっても、6秒で大入賞口30は閉成状態になってしまう。次の遊技球が回転体21の案内部22にすでに保持搬送されているとしても、後4秒待たなければ、次のラウンドには移行しない。このとき、回転体21の上に、次の更に次ぎに第3種始動口20に入賞すべき遊技球が載置されてなければ、この4秒においては、遊技者が遊技球を右打ちして第3種始動口20に向けて発射して回転体21の上に遊技球を流入させる必要がある。
【0102】
しかしながら、回転体21の上に、更に次の第3種始動口20に入賞すべき遊技球が既に載置されていれば、この4秒においては、遊技者が遊技球を右打ちして発射しても入賞、載置すべき場所はなく、また右打ちしないで盤面中央部を中心に遊技球を発射すれば、図柄始動ゲート12を遊技球が通過して図柄表示装置11に表示されている図柄が変動して所定の組み合わせになり普通電動役物60の扉61が開放された場合に、遊技球が特定領域63に入賞してしまうと、現在享受している権利発生状態は終了してしまい、且つ次の権利が発生することもない。従って、遊技者は遊技球の発射を停止しなければ大きな不利益を被ることもある。
【0103】
そのため、遊技者は、一旦遊技球の発射を中止することが遊技者の利益になるが、このような複雑なルールを知らない初心者などは、無駄に遊技球を発射して遊技球を無駄に消費したり、権利を消滅させて不利益を被ったりし、また、ルールをよく知っている遊技者においても、ゲームが一旦中断してしまい、興味をそがれたり、ゲームの流れを阻害してリズムを崩して不快になってしまうこともあった。
【0104】
遊技機101において、従来と同様権利が発生し権利発生状態になると、入賞装置は図16に示すように、第3種始動口170への遊技球の受け入れを許容し、流入した遊技球は開口部178から第2の球受け部174に進入するが、右の球経路187b下部に穿設された孔49から阻止突起45が突出していないため、第2の球受け部174と右の球経路187bの中間位置に遊技球は停留させられることなく右の球経路187bを通過すると遊技球検出センサ25により入賞が検出されて図示しない制御部に報知される。
【0105】
制御部は、右の入賞口186bへの入賞を検知すると、新たなラウンドを開始するためソレノイド41に電圧を印加してON状態にする。図14に示すようにプランジャ42が下降し、図13に示すように、大入賞口30の開閉部材31が展開して、大入賞口30が開成状態になる。大入賞口30が開成状態になると同時に、図14に示すように阻止突起45が孔49から右の球経路187b内に突出し、新たに開口部178から流入する遊技球を右の入賞口186bからの入賞を拒絶する。従って、第3種始動口170には、連続して遊技球が入賞することがない。
【0106】
また、第2の球受け部174と右の球経路187bの中間位置には、ラウンド継続中に遊技球が流入したばあいに、図13、図14に示すように阻止突起45により遊技球を1つ保持可能である。この第2の球受け部174と右の球経路187bの中間位置に保持された遊技球は、当該ラウンドが終了して、大入賞口30が閉成状態に変位すると同時に、図16に示すように阻止突起45が右の球経路187bから退去し、第2の球受け部174と右の球経路187bの中間位置に停留していた遊技球は直ちに入賞する。そして速やかに次のラウンドを開始できる。
【0107】
ここでもし遊技機1に備えられた回転体21や、遊技機101に備えられた振り分け装置が第3種始動口に備えられていなかった場合を考える。この場合では、遊技球は待機されたり振り分けられることなく連続して流入することができる。そのためこの阻止突起45だけで連続して流入する遊技球のうち、先に流入する遊技球のみを通過させ後に流入する遊技球の進入を阻止する必要がある。しかしながら、右の球経路187bの遊技球検出センサ25を先の遊技球が通過すると、図示しない制御部により、通過の信号を受け取ると共に、ソレノイド41に電圧を印加することでプランジャ42を下げて、連結された上アーム43aを回動させ、阻止突起45を右の球経路187bに突出させる必要があり、先に遊技球が流入してから一定の時間が必要である。従って、通常では先の遊技球が右の球経路187b通過した後、阻止突起45が突出して、後の遊技球の進入を阻止するが、ほとんど連続して遊技球が流入したような場合では、先の遊技球が右の球経路187bを通過してから、後の遊技球が通過する前に阻止突起45を突出させて阻止できず、後の遊技球が通過してしまう場合が生じうる。
【0108】
第2の実施の形態の第3種始動口170では、上述の振り分け装置を備えるため、遊技球が連続して第3種始動口として入賞する右入賞口186bに連続して入賞するようなことがなく、ラウンド継続中には、第3種始動口170には、重ねて入賞することはない。従って、そのラウンドの利益を損なうようなことがない。
【0109】
また、最高開放時間である10秒以内に、大入賞口30に遊技球が最大入賞個数である10個入賞した場合、そのラウンドが終了したとき第2の球受け部174に遊技球が保持されていれば直ちに次のラウンドに移行することができる。そのため、遊技者はそのまま右打ちを行っていればよく、無駄な球を発射したり、途中で遊技球の発射を停止するような必要がない。
【0110】
さらに、そのラウンドが終了するまでに、第2の球受け部174に遊技球を保持させることができなかった場合でも、引き続き右打ちをして、第2の球受け部174に遊技球を流入させることができれば、遊技球は直ちに入賞し、直ちに次のラウンドが開始される。そのため、遊技者は遊技球が次のラウンドのために第3種始動口20に入るのを待っている必要もない。なお、案内板172の位置によっては、第1の球受け部173に先に遊技球が案内されないと、第2の球受け部174に遊技球が案内されない場合もあるが、この場合でも通常の入賞口と同様の賞球があるため、無駄な遊技球の消費ではない。
【0111】
なお、権利が発生していない通常状態では、第3種始動口170は、大入賞口30とは連動しないので、第3種始動口170に入賞しても単に通常の入賞口として機能し、入賞数に応じた所定の賞球の払出を行うだけである。
【0112】
以上の説明から明らかなように、第2の実施の形態の遊技機101は、上記のような構成及び作用を備えるため、以下のような効果がある。即ち、第3種パチンコ機において、第3種始動口170の開口部178に流入した遊技球の入賞を1/2の割合で許容することができ、且つ連続した入賞を確実に防止することができる。そして、次に入賞すべき遊技球を第2の球受け部174に保持しておくこともでき、遊技者が無駄な待ち時間を費やすことなく円滑で快適なゲームを行うことができる。
【0113】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態の遊技機201(図示せず)について説明する。この第3の実施の形態の遊技機201では、第2の実施の形態の遊技機101と第3種始動口170の部分の構成が異なるのみであるので、他の部分の構成は遊技機101における説明を遊技機201の説明に代えて省略する。以下第3の実施の形態の第3種始動口270の構成について説明する。
【0114】
図19は、第3の実施の形態における第3種始動口270を図8と同じ方向から見た斜視図である。遊技機101とは、排出口279を備えることと、左の入賞口186a及び左の球経路187aを有しない点で異なる。図20は、カバー277のみを図9と同じ方向から見た斜視図である。図20に示すように、カバー277は、側面パネル277bの正面から見て左側(図20右下手前)に遊技球を排出する排出口279が形成されている。図21は、第3の実施の形態における第3種始動口270を図10と同じ方向から見た斜視図である。図21に示すように、第3種始動口270には、正面から見て右側(図21左上向う側)に、右の入賞口286bとこれに連設された右の球経路287bが配設されるだけで、正面から見て左側(図21右下手前)には、遊技機101の第3種始動口170の左の入賞口186a及び左の球経路187aに相当する部分がなく、取付基板283のその部分は閉じた状態になっている。図22は、回動部271のみを図11と同じ方向から見た斜視図である。回動部271は、遊技機1の回動部71(図5及び図6参照)と同様の構成のものである。図23は、第3種始動口270を図12と同じ方向から見た分解斜視図であり、先に述べた差異以外は、遊技機101の第3種始動口170と同様の構成である。なお、第3種始動口270は、その開口部278に、第3の遊技球を保持可能に構成されている。
【0115】
このように構成された、遊技機201の第3種始動口270の作用について説明する。図24(a)〜(i)は、第3種始動口270を図17と同様の位置から見た断面図である。
【0116】
図24(a)は、第3種始動口270の第1の球受け部273に遊技球B7が流入する前の状態を示す図である。この状態では案内板272が、遊技球を第1の球受け部273に案内する位置になっている。この状態から遊技球B7が流入すると、案内板272により、第1の球受け部273に遊技球B7が受け入れられ、回動部271が左回転をする。図24(b)は、回動部271が左回転して遊技球B7が排出され、新たな遊技球B8が流入する前の状態を示す図である。この状態で、遊技球B7は排出口279から外部に排出される。図24(c)は、遊技球B8が、第2の球受け部274に進入した状態を示す図である。遊技球B8が第2の球受け部274に進入すると、回動部271は付勢されて右回転をする。ここでは、即ち、図示しない大入賞口30が開成状態で、図示しない阻止突起45が右の球経路287bに突出しているものとする。図24(d)は、回動部271が右向きに回転をした後、遊技球B8を停留させて停止している状態を示す図である。この場合は、図24(d)に示すように、第2の球受け部274に保持された遊技球は回動部271が右回転して、右の入賞口286bの位置まで移動しても、遊技球B8は、第2の球受け部274と右の球経路287bの中間位置で停留させられる。図24(e)は、図24(d)に示す状態から、遊技球B9が、更に第1の球受け部274に受け入れられた状態を示す図である。このように、新たな遊技球B9が進入しても、回動部271は遊技球B8によりその回動を阻害されているため、回動部271は回動することなく停止している。図24(f)は、更に、新たな遊技球B10が遊技球B9の上に保持された状態を示す図である。前述のように、回動部271は、大入賞口30が閉成状態になるまでは遊技球B8は入賞できないためその回動が阻止され、また前述のように遊技球B9の上の開口部278の周縁に、遊技球B10が保持できるように構成されているため、遊技球B10が保持される。
【0117】
図25(g)は、遊技球B8が入賞し、回動部271が左回転を始めた状態を示す図である。大入賞口30が閉成状態になると、阻止突起45が右の球経路287bから退去し、遊技球B8が右の入賞口286bに入賞可能になる。遊技球B8の入賞により、回動部271が回動可能になるため、回動部271は、遊技球B9,B10の重さで左回転する。図25(h)は、回動部271が左回転し、遊技球B9が排出口279から排出されるとともに、遊技球B10が第2の球受け部274に受け入れられた状態を示す図である。B9が排出されると、重量バランスが変わり、排出と同時に、第2の球受け部274に受け入れられた遊技球B10により回動部271は右に反転する。図25(i)は、図25(h)に示す状態から、回動部271が右回転し、遊技球B10が第2の球受け部274に阻止突起により阻止されている状態を示す図である。即ち、遊技球B8が入賞してから、B10は、B9の排出を行ってから、第2の球受け部274に受け入れられて右の入賞口286bの位置まで移動する。そのため、遊技球B8が入賞し、前述のソレノイド41が作動し阻止突起45が右の球経路287bに突出させて入賞を阻止する間での時間は十分に確保される。
【0118】
第3の実施の形態の遊技機201は、上記のような構成及び作用を備えるため、以下のような効果がある。即ち、第3種始動口270の開口部278に流入した遊技球の内、実際に第3種始動口への入賞となる確率を、正確に1/2に制限することができるという効果がある。そして、入賞しなかった遊技球は排出され、賞球を制限できるという効果がある。また、第1の球受け部273及び第2の球受け部274に保持した遊技球に加え、開口部278に第3の遊技球を保持でき、1回目のラウンドが終了して第2の球受け部274に保持された遊技球が入賞し2回目のラウンドが開始されると、速やかに第2の球受け部274に移動し、次の3回目のラウンドを開始させるために入賞させるべき遊技球を待機させておくことができるという効果がある。そのため、入賞装置での1のラウンドが終了すると、直ちに次のラウンドを開始できる。さらに、振り分け装置と作動装置の作用が相俟って、遊技球を第3種始動口に連続させて入賞させるようなこともない。
【0119】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0120】
例えば、遊技機は第3種パチンコ機に限定されない。従って、他の形式のパチンコ機にももちろん適用でき、さらにパチンコ機に限定されず遊技球を用いて、遊技球を入賞させることで遊技する遊技機であれば広く適用できる。
【0121】
また、回動部を始めとする各種部材・装置の形状、数量、設定時間、作動順序等は適宜変更できることはいうまでもない。例えば、カバーを用いず、回動部だけを用いて振り分け装置を構成してもよい。本体部の形状も、三日月状に限らず天秤状のものや他の様々な形状が採用できる。回動軸の位置も、例えば下端部にあるようなものでもよい。案内部材も、板状のものに限定されず遊技球が案内可能であれば如何なる形状のものでもよい。
【0122】
また、姿勢維持手段は、磁力によるものや重力によるものの他、摩擦や物理的な掛止等その手段は問わず姿勢が維持できるものであればよい。
【0123】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1に係る発明の遊技球の振り分け装置では、ケース部材の開口部から入った遊技球を交互に第1の方向と、第2の方向に振り分けることができる。そのため、第1の球受け部に受け入れられた遊技球は排出口から遊技盤上に排出され、第2の球受け部に受け入れられた遊技球は、遊技盤の裏面に移動させ入賞させることができる。従って、確実に1/2の確率で遊技球を入賞させることができ、また、同方向に連続して遊技球を流下させないという効果を奏する。さらに、阻止手段を備えることで、遊技球の入賞を制御できるという効果がある。また、遊技球を前記第1又は第2の球受け部の所定位置に保持することで本体部の回動を規制し、さらに、遊技球が保持された球受け部以外の球受け部にも遊技球を進入させることができるという効果もある。そして、阻止手段による遊技球の入賞又は排出が阻止されなくなっても、遊技球が連続して同一方向に案内されることがなく、連続して処理されることによる遊技球の処理のトラブルを防止することができるという効果を奏する。
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】
【0128】
請求項に係る発明の遊技球の振り分け装置では、遊技球を交互に第1の方向と、第2の方向に振り分けることができると共に、阻止手段を備えることで、遊技球の入賞を制御できるという効果がある。また、遊技球を前記第1又は第2の球受け部の所定位置に保持することで本体部の回動を規制し、さらに、遊技球が保持された球受け部以外の球受け部にも遊技球を進入させることができるという効果もある。そして、阻止手段による遊技球の入賞又は排出が阻止されなくなっても、遊技球が連続して同一方向に案内されることがなく、連続して処理されることによる遊技球の処理のトラブルを防止することができるという効果もある。
【0129】
請求項係る発明の遊技球の振り分け装置では、請求項1又は2に記載の遊技球の振り分け装置の効果に加え、第1の球受け部と第2の球受け部に保持された遊技球に加え、さらにもう1つの遊技球を保持して、連続して処理をすることができるという効果がある。また、この場合に同一方向に連続して遊技球が案内されることがなく、同一方向に案内される遊技球の処理に一定の時間的間隔ができるため、これらの遊技球についてそれぞれ異なった処理を確実にすることができるという効果がある。
【0130】
請求項に係る発明の遊技球の振り分け装置を備えた遊技機では、請求項1乃至のいずれかに記載の遊技球の振り分け装置を備えたことを特徴とする遊技球の振り分け装置を備えた遊技機であるため、請求項1乃至のいずれかに記載された遊技球の振り分け装置の効果を生かした、遊技機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の遊技機1の正面全体を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の遊技機1の遊技領域3を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における振り分け装置70を図2における正面右上方向から見た斜視図である。
【図4】カバー77のみを図2における裏面左上方向から見た斜視図である。
【図5】振り分け装置70を図2における正面右上方向から見た分解斜視図である。
【図6】振り分け装置70の図3におけるC−C部分での正面から見た断面図である。
(a) 振り分け装置70に遊技球が流入する前の状態を示す図である。
(b) 遊技球が第1の球受け部73に進入した状態を示す図である。
(c) 回動部71が左回転を停止した状態を示す図である。
(d) 遊技球B1が排出された後の状態を示す図である。
(e) 回動部71が右回転を停止した状態を示す図である。
【図7】第2の実施の形態の遊技機101の遊技領域3を示す図である。
【図8】第2の実施の形態における第3種入賞口170を図7における正面右上方向から見た斜視図である。
【図9】カバー177のみを図7における裏面左上方向から見た斜視図である。
【図10】第2の実施の形態における第3種入賞口170を図7における裏面左上方向から見た斜視図である。
【図11】回動部171のみを図7における裏面左上方向から見た斜視図である。
【図12】第3種始動口170を図7における正面右上方向から見た分解斜視図である。
【図13】大入賞口30が開成状態の遊技機101の入賞装置を正面から見た図である。
【図14】図13におけるa1−a1部分での断面図である。
【図15】大入賞口30が閉成状態の遊技機101の入賞装置を正面から見た図である。
【図16】図15におけるb1−b1部分での断面図である。
【図17】第3種始動口170の図8におけるE−E部分で正面から見た断面図である。
(a) 第3種始動口170に遊技球が流入する前の状態を示す図である。
(b) 遊技球が第2の球受け部に進入した状態を示す図である。
(c) 回動部171が右向きに回転をしている途中の状態を示す図である。
【図18】第3種始動口170の図8におけるE−E部分で正面から見た断面図である。
(d) 大入賞口30の開成状態において、規制部184に本体部171aが当接して回動部171の回転が停止した状態を示す。
(e) 図18(d)の状態から大入賞口30が閉成した時の状態を示す図である。
(f) 更に、新たな遊技球が流入する前の状態を示す図である。
(g) 遊技球B6が流入し、回動部171が左回転している状態を示す図である。
【図19】第3の実施の形態における第3種始動口270を図8と同じ方向から見た斜視図である。
【図20】カバー277のみを図9と同じ方向から見た斜視図である。
【図21】第3の実施の形態における第3種始動口270を図10と同じ方向から見た斜視図である。
【図22】回動部271のみを図11と同じ方向から見た斜視図である。
【図23】第3種始動口270を図12と同じ方向から見た分解斜視図である。
【図24】第3種始動口270を図17と同じ位置から見た断面図である。
(a) 第3種始動口270の第1の球受け部273に遊技球B7が流入する前の状態を示す図である。
(b) 回動部271が左回転して遊技球B7が排出され、新たな遊技球B8が流入する前の状態を示す図である。
(c) 遊技球B8が、第2の球受け部274に進入した状態を示す図である。
(d) 回動部271が右向きに回転をした後、遊技球B8を停留させて停止している状態を示す図である。
(e) (d)に示す状態から、遊技球B9が、更に第1の球受け部273に受け入れられた状態を示す図である。
(f) 更に、新たな遊技球B10が遊技球B9の上に保持された状態を示す図である。
【図25】第3種始動口270を図17と同じ位置から見た断面図である
(g) 遊技球B8が入賞し、回動部271が左回転を始めた状態を示す図である。
(h) 回動部271が左回転し、遊技球B9が排出口279から排出されるとともに、遊技球B10が第2の球受け部274に受け入れられた状態を示す図である。
(i) (h)に示す状態から、回動部271が右回転し、遊技球B10が第2の球受け部274に阻止突起により阻止されている状態を示す図である。
【図26】従来の振り分け装置を示す図である。
(a)振り分け装置470が傾いた状態を示す図である。
(b)遊技球の流下経路が、片寄った状態を示す図である。
(c)遊技機自体が傾いた状態を示す図である。
【符号の説明】
1,101,201 遊技機
3 遊技領域
45 阻止突起
70 振り分け装置
170,270 第3種始動口(振り分け装置)
71,171,271 回動部
72,072,272 案内板(案内部材)
73,173,273 第1の球受け部
74,174,274 第2の球受け部
75,175,275 回動軸
76a,72b,82,176a,176b,182 磁石(姿勢維持手段)
77,177,277 カバー(ケース部材)
78,178,278 開口部
79,279 排出口
81,88,181,188 軸受け
83,183,283 取付基板
84,184,284 規制部
86,186a,186b,286b 入賞口
87,187a,187b,287b 球経路

Claims (4)

  1. ケース部材内に設けられた回動可能な本体部と、
    前記本体部に配置され、当該本体部の回動に伴って変位されることにより進入する遊技球を第1の方向と第2の方向のいずれか1方向に案内する案内部材と、
    前記案内部材により前記第1の方向に案内された遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球により前記本体部を付勢して回動させ前記案内部材を前記第2の方向へ案内するように変位させる第1の球受け部と、前記案内部材により前記第2の方向に案内された遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球により前記本体部を付勢して回動させ前記案内部材を前記第1の方向へ案内するように変位させる第2の球受け部とを備えた回動部と、
    前記本体部を回動可能に軸支する回動軸と、
    前記案内部材が回動した場合に、その回動した姿勢を維持する姿勢維持手段とを備え、
    前記ケース部材は、
    遊技球を受け入れる開口部と、
    前記開口部から前記第1の球受け部に受け入れられた遊技球を遊技盤上に排出する排出口と、
    前記第2の球受け部に受け入れられた遊技球を遊技盤の裏面に移動させ入賞させる入賞口と
    前記第1の球受け部又は前記第2の球受け部に進入した遊技球の入賞若しくは排出を一時的に阻止し、且つ当該遊技球を前記回動部の回動を阻害する位置に保持する阻止手段と
    を備えたことを特徴とする遊技球の振り分け装置。
  2. 回動可能な本体部と、
    前記本体部に配置され、当該本体部の回動に伴って変位されることにより進入する遊技球を第1の方向と第2の方向のいずれか1方向に案内する案内部材と、
    前記案内部材により前記第1の方向に案内された遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球により前記本体部を付勢して回動させ前記案内部材を前記第2の方向へ案内するように変位させる第1の球受け部と、前記案内部材により前記第2の方向に案内された遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球により前記本体部を付勢して回動させ前記案内部材を前記第1の方向へ案内するように変位させる第2の球受け部とを備えた回動部と、
    前記本体部を回動可能に軸支する回動軸と、
    前記案内部材が回動した場合に、その回動した姿勢を維持する姿勢維持手段と、
    前記第1の球受け部又は前記第2の球受け部に進入した遊技球の入賞若しくは排出を一時的に阻止し、且つ当該遊技球を前記回動部の回動を阻害する位置に保持する阻止手段とを備えたことを特徴とする遊技球の振り分け装置。
  3. 前記阻止手段により回動が阻害された前記回動部の前記第1の球受け部及び前記第2の球受け部にそれぞれ遊技球が受け入れられ保持されたときに、さらにもう1つの他の遊技球を保持可能な保持手段を備え、
    前記阻止手段が、前記第1の球受け部又は前記第2の球受け部に進入した遊技球の入賞若しくは排出の阻止を解除した場合に、
    最初に前記阻止手段により入賞若しくは排出が阻止されていた遊技球が入賞若しくは排出され、
    次に、前記第1の球受け部若しくは第2の球受け部に保持されていた他の遊技球が前記阻止手段により入賞若しくは排出が阻止されていた遊技球と異なる方向へ移動し、
    前記保持手段により保持されていた遊技球は前記阻止手段により入賞若しくは排出が阻止されていた前記遊技球と同一方向に進入し、前記阻止手段により入賞若しくは排出が阻止されるように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技球の振り分け装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技球の振り分け装置を備えた遊技機。
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