JPH08294562A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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Publication number
JPH08294562A
JPH08294562A JP12425695A JP12425695A JPH08294562A JP H08294562 A JPH08294562 A JP H08294562A JP 12425695 A JP12425695 A JP 12425695A JP 12425695 A JP12425695 A JP 12425695A JP H08294562 A JPH08294562 A JP H08294562A
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JP
Japan
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ball
winning
mounting
variable winning
opening
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Pending
Application number
JP12425695A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変入賞球装置の近傍に配されて打玉を可変
入賞球装置に誘導し得る玉誘導部材(誘導釘)の位置調
整を不可能にすることで、遊技機毎に平等な大当り出玉
数を設定し得る弾球遊技機を提供することにある。 【構成】 可変入賞球装置6の近傍に配されて該可変入
賞球装置6に打玉を誘導する誘導釘17は、ベニヤ合板
製の遊技盤1に直接打ち込まれるのではなく、取付基板
7の上端に延設された取付面7aに取り付けられ、該取
付面7aの裏面側には、保持穴及び解除穴を穿設した円
筒状の釘保持部を立設する。 【効果】 ハンマー等による誘導釘17の位置調整を不
可能にし、ひいては可変入賞球装置6への打玉の誘導率
を一定にすることで、遊技機毎に平等な大当り出玉数を
設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技者にとって有利な
第一の状態と不利な第二の状態とに変化可能な可変入賞
球装置を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、弾球遊技機としてのパチンコ
遊技機には、始動入賞口への打玉の入賞に伴い可変表示
装置での図柄変動を許容し、その停止図柄が予め定めた
大当り図柄となったときに特定遊技状態(大当り遊技状
態ともいう)を発生させ、これに基づいて可変入賞球装
置を開放制御することで短時間に多量の入賞玉を発生さ
せるチャンスを遊技者に与えるものが多数提供されてい
た。なお、パチンコ遊技機の遊技盤は通常ベニヤ合板か
らなり、その表面に植立された複数の誘導釘が打玉を始
動入賞口等に誘導するようになっていた。また、このよ
うな誘導釘の植立構造において、ホール側はハンマー等
の押圧力により誘導釘の位置を調整することで打玉誘導
を調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ようなパチンコ遊技機では、遊技盤に植立された全ての
誘導釘に対してハンマー等による位置調整が可能となっ
ていた。即ち、図柄の変動を許容し得る始動入賞口に打
玉を導く誘導釘に加えて、可変入賞球装置近傍の誘導釘
においてもホール側で位置調整が可能になっていた。こ
のため、ホール側が可変入賞球装置近傍の誘導釘を位置
調節することで遊技機毎の大当り出玉数を大幅に異なら
せて設定することも可能であった。本発明は、上記した
事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
可変入賞球装置の近傍に配されて打玉を可変入賞球装置
に誘導し得る玉誘導部材(誘導釘)の位置調整を不可能
にすることで、遊技機毎に平等な大当り出玉数を設定し
得る弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、遊技者にとって有利な第一
の状態と不利な第二の状態とに変化可能な可変入賞球装
置を備えた弾球遊技機において、前記可変入賞球装置近
傍の遊技盤上に配されて打玉を可変入賞球装置に誘導し
得る玉誘導部材を備えると共に、該玉誘導部材を位置調
整不可能な構造に設けたことを特徴とするものである。
【0005】また、前記玉誘導部材の位置調整不可能な
構造としては、玉誘導部材の末端部を保持した状態で玉
誘導部材を遊技盤に取り付ける取付部を備え、該取付部
は、前記玉誘導部材が折曲し得る外力を受けたとき、玉
誘導部材の保持状態を解除する構造とすることができ
る。
【0006】また、前記可変入賞球装置を前記遊技盤に
取り付ける取付基板を備えると共に該取付基板の上端に
取付面を延設し、該取付面には前記取付部を複数形成す
ることにより、取付部に保持される玉誘導部材と可変入
賞球装置との位置決めが的確に行える点で有利である。
【0007】また、前記可変入賞球装置を前記遊技盤に
取り付ける取付基板と、前記取付部を複数形成した取付
面と、をそれぞれ別体にて構成した場合には、前記取付
基板と前記取付面とを相対的に位置規制する位置規制手
段を備えることにより、取付部に保持される玉誘導部材
と可変入賞球装置との位置決めが的確に行える。
【0008】
【作用】可変入賞球装置近傍の遊技盤上に配されて打玉
を可変入賞球装置に誘導し得る玉誘導部材を備えると共
に、該玉誘導部材を位置調整不可能な構造に設けたの
で、可変入賞球装置に打玉を誘導する玉誘導部材のハン
マー等による位置調整が不可能になり、ひいては遊技機
毎に平等な大当り出玉数を設定し得る弾球遊技機を提供
することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。まず、図1を参照して、実施例に係る弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技盤1の構
成について説明する。図1は、遊技盤1の正面図であ
る。図1において、ベニヤ合板からなる遊技盤1の表面
には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2が
ほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域
が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央上
部には、複数の識別情報(以下、図柄という)を可変表
示(変動ともいう)する可変表示装置30が配置されて
いる。可変表示装置30の下方には、図柄の変動を許容
する始動入賞口4が設けられている。この始動入賞口4
に入賞した入賞玉は、遊技盤1の裏面に導かれて始動玉
検出器5によって検出される。なお、始動入賞口4への
入賞に基づく可変表示装置30の変動は、変動中を除い
て所定回数(例えば、4回)記憶され、その旨が可変表
示装置30に設けられる後述の始動記憶表示LED38
によって表示されるようになっている。
【0010】また、上記始動入賞口4の下方には、可変
入賞球装置6が設けられている。該可変入賞球装置6
は、前記遊技盤1に取り付けられる取付基板7を有し、
その取付基板7のほぼ中央に長方形状の入賞領域8が開
設されている。この入賞領域8は、一枚の開閉部材9に
よって閉塞されている。開閉部材9は、ソレノイド10
によって開閉制御され、開閉部材9が前傾動した開成中
には、遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止めて入賞
領域8に導き入賞玉とする。入賞領域8の内部には、後
述の継続権を発生し得る特定玉検出器11と、所定の入
賞玉数(例えば、10個)をカウントする入賞玉検出器
12とが設けられている。また、可変入賞球装置6に
は、開閉部材9の左右側方にそれぞれ入賞口13a・1
3bが設けられており、入賞口13aの外側方には、後
述の開放サイクル数を表示する回数表示LED14と飾
りLED15aとが設けられる一方、入賞口13bの外
側方には、前記入賞玉検出器12によってカウントされ
た入賞玉数を表示する個数表示LED16と飾りLED
15bとが設けられている。さらに、入賞領域8の内部
後面壁には、前記特定玉検出器11での入賞玉の検出に
伴って照明装飾する飾りLED15cが設けられてい
る。
【0011】しかして、上記のように構成される可変入
賞球装置6は、以下のように作動する。即ち、打玉が始
動入賞口4に入賞して始動玉検出器5をONさせると、
可変表示装置30が変動を開始し、一定時間が経過する
と、左・右・中の順で図柄が確定され、その確定された
図柄の組み合せが所定の表示態様となったときに特定遊
技状態(大当り遊技状態ともいう)となる。そして、こ
の特定遊技状態においては、可変入賞球装置6の開閉部
材9が所定期間(例えば、29.5秒経過するまで、あ
るいは10個の入賞玉が発生するまで)開放する(開放
サイクル)ように設定され、その開放している間遊技盤
1の表面を落下する打玉を受止めるようになっている。
そして、入賞領域8内の特定玉検出器11が入賞玉を検
出すると、再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定
玉検出器11が入賞玉を検出する毎に継続権が成立して
開放サイクルを最高16回繰り返すことができるように
なっている。
【0012】また、前記開閉部材9は、図2に示すよう
に、その玉受面9aが左側に下方傾斜して形成されて受
け止めた打玉を左側に流下するようになっており、これ
に合せて前記特定玉検出器11及び入賞玉検出器12
は、入賞領域8内の左端部及びほぼ中央部にそれぞれ配
置されている。従って、入賞領域8に入った打玉は、特
定玉検出器11あるいは入賞玉検出器12によって素早
く検出されるので、出玉のバラツキを抑えることができ
る。即ち、パチンコ遊技においては、遊技盤のセンター
ラインに対して左側に打玉を打ち込むことが多いため、
入賞領域への打玉の入賞は、必然的に左側から入賞する
ものが多くなっていた。しかしながら、従来の可変入賞
球装置では、通常、入賞領域内の左右の両端部に特定玉
検出器及び入賞玉検出器を離して配置していた。このた
め、入賞領域に打玉が入賞した後でも入賞玉検出器はす
ぐに入賞玉を検出せず、結果として所定の入賞玉数以上
の打玉を入賞領域に入賞させていた。これに対して本実
施例の可変入賞球装置6では、特定玉検出器11及び入
賞玉検出器12をそれぞれ入賞領域8内のセンターライ
ンから左側に寄せて配置すると共に、開閉部材9の玉受
面9aを左側に下方傾斜して形成することで、入賞領域
8内での打玉の検出を迅速化し、出玉のバラツキを抑え
ている。
【0013】次に、上記特定玉検出器11による入賞玉
の検出動作を図3(A)(B)に基づいて説明する。な
お、特定玉検出器11の近傍には、ほぼL字状をなす玉
止め部材20が設けられている。該玉止め部材20は、
その一端部が回動自在に軸着されると共にバネ21によ
って常時A1方向に回転付勢されている。また、玉止め
部材20の他端部には、入賞玉Bを支持する支持突起2
0aが形成されている。図3(A)において、特定遊技
状態の発生に伴って開閉部材9が開成されると、開閉部
材9に形成された係止突起9bが玉止め部材20の側端
部20bに係合することにより、支持突起20aを特定
玉検出器11の真下に配した状態で玉止め部材20が係
止される。そして、このような玉止め部材20は、支持
突起20aにて入賞玉Bを支持すると共に、この状態を
入賞玉検出器12が所定数の入賞玉を検知するまで保持
し続ける。その後、入賞玉検出器12が所定数の入賞玉
を検知すると、図3(B)に示すように、開閉部材9が
閉成され、開閉部材9の係止突起9bと玉止め部材20
の側端部20bとの係合が解除される。これによって、
玉止め部材20は、入賞玉Bの重量を直接支持突起20
aに受けるため、バネ21の付勢力に抗してA2方向に
回転し入賞玉Bを落下させる。そして、特定玉検出器1
1は、落下する入賞玉Bを検出することで前述した継続
権の成立を許容するようになっている。
【0014】さらに、遊技盤1の表面には、前記可変表
示装置30の上部左右側方にそれぞれランプを内蔵して
なる風車ランプ22が設けられ、中程左右側方にそれぞ
れワープ入口23が設けられ、下部左右側方にそれぞれ
入賞口24が設けられており、また、遊技領域3の左右
両端には、それぞれサイドランプ飾り25が設けられて
いる。なお、遊技領域3の入口部分の内側誘導レール2
の上端には、遊技領域3に到達した打玉が逆流しないよ
うにするため、逆流防止部材26が取り付けられてお
り、遊技盤1の表面の最下方には、上記した何れの入賞
領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤1の後方に導かれ
るアウト口27が設けられている。
【0015】次に、可変表示装置30の構成について説
明する。可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取
り付けられる取付基板31を有し、該取付基板31に
は、長方形状の窓開口が左・中・右の3箇所に開設され
ている。これら窓開口には、ドラムレンズ32が設けら
れ、該ドラムレンズ32の後方には、外周に図柄が描か
れた各回転ドラムが配置されて、左・中・右の各図柄表
示部33〜35を構成している。また、取付基板31に
は、図柄表示部33〜35の上方に入賞口36と、飾り
図柄を可変表示する飾り図柄LED37と、可変表示装
置30の変動未消化分を記憶する始動記憶表示LED3
8と、が設けられている。なお、可変表示装置30の変
動未消化分を記憶する最大数は4個であり、このため、
始動記憶表示LED38も4個設けられている。また、
図柄表示部33〜35の下方には、前記ワープ入口23
に入った打玉の放出口をなすワープ出口39が設けられ
ている。なお、ワープ出口39は、前記始動入賞口4の
真上に配設されて、放出する打玉を始動入賞口4に入賞
し易くしている。
【0016】以上の構成において、遊技領域3内に発射
された打玉は、遊技盤1上に植立された複数の釘によっ
てその落下方向が規制され、各種入賞口側に誘導される
ようになっている。ところで、本実施例の遊技機では、
このような釘のうち可変入賞球装置6の近傍に配されて
該可変入賞球装置6に打玉を誘導する誘導釘(玉誘導部
材)17は、ベニヤ合板製の遊技盤1に直接打ち込まれ
るのではなく、図1及び図3(A)(B)に示すように、
取付基板7の上端に延設された取付面7aに取り付けら
れている。即ち、遊技領域3の下端部分の遊技盤1に
は、可変入賞球装置6を取り付けるための取付開口が穿
設されているが、該取付開口の上端部分は、取付基板7
上端の取付面7aを取り付けるために始動入賞口4の近
傍まで延設されている。
【0017】次に、上記した取付面7aに対する誘導釘
17の取り付け構造について図4を参照して説明する。
取付面7aにおける誘導釘17の植立部分には、図4に
示すように、その裏面側に円筒状の釘保持部(取付部
材)7bが立設されており、該釘保持部7bの中心軸に
は、誘導釘17を取付面7aに対して保持状態にて取り
付ける保持穴7cが穿設されている。また、この保持穴
7cの左右には、保持穴7cの軸芯方向と平行に解除穴
7dが連通して穿設されている。なお、誘導釘17の直
径と各穴7c・7dの直径との間には、保持穴7cの直
径<誘導釘17の直径<解除穴7dの直径、という関係
のもとに設計されている。このため、保持穴7cに誘導
釘17を挿入した通常の取り付け状態では、誘導釘17
が取付面7aに対して保持された状態にあるが、この状
態で、ハンマー等によって誘導釘17に水平方向の外力
を加えると、誘導釘17は、保持穴7cでの保持状態が
解除されて解除穴7dに平行移動され、解除穴7dに遊
嵌された状態となる。
【0018】即ち、本実施例では、このような誘導釘1
7の取り付け構造を採用することで、ハンマー等による
誘導釘17の位置調整を不可能にしており、ひいては可
変入賞球装置6への打玉の誘導率を一定にすることで、
遊技機毎に平等な大当り出玉数を設定している。具体的
には、本実施例の遊技機を含めた通常の遊技機では、可
変入賞球装置6に打玉を誘導する誘導釘17の無調整状
態において、中央部分の各誘導釘17b・17c間より
も左右部分の各誘導釘17a・17b間及び各誘導釘1
7c・17d間の方が打玉の通過率が高くなっており
(図1参照)、これに応じて入賞領域8内での打玉検出
が迅速化されて出玉のバラツキが抑えられていた。しか
しなが、位置調整可能な従来の釘構造では、ホール側が
中央部分の各誘導釘間を広げることで故意に入賞領域内
での入賞玉検出を遅らせて、出玉を増やすような場合が
あった。これに対して、本実施例の遊技機では、誘導釘
17の位置調整が不可能になっているため、ホール側に
よる出玉の増加調整が不可能になり、遊技者に平等な遊
技を提供できるようになっている。
【0019】また、上記した実施例では、玉誘導部材
(誘導釘17)を位置調整不可能に取り付ける取付部材
(釘保持部7b)を可変入賞球装置6の取付基板7と一
体的に形成すると共に、始動入賞口4を直接遊技盤1に
取り付けた構造を例示しているが、特にこれに限定する
ものではなく、取付部材と可変入賞球装置の取付基板と
を別体に設け、さらには取付部材に始動入賞口を取り付
けた構造とすることも可能である。以下、このような構
造の実施例を説明する。先ず、図5を参照して本実施例
に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技盤
41の構成について説明する。図5は、遊技盤41を示
す正面図である。図5において、遊技盤41の表面に
は、発射された打玉を誘導するための誘導レール42が
ほぼ円状に植立され、該誘導レール42で区画された領
域が遊技領域43を構成している。遊技領域43のほぼ
中央には、後述する各特別図柄表示部71a〜71cで
の識別情報(以下、特別図柄という)の変動を可能にす
る特別可変表示装置70が配置されている。なお、特別
可変表示装置70の詳細な構成については後に詳述する
ものである。
【0020】特別可変表示装置70の下方には、特別図
柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装
置44が取付基板45を介して配置されている。この普
通可変入賞球装置44は、ソレノイド46(図6(A)
(B)参照)によって垂直(通常入賞口)位置と傾動
(拡大入賞口)位置との間で可動制御される一対の可動
翼片47a・47bを備え、いわゆるチューリップ型役
物として構成され、その普通可変入賞球装置44には入
賞した打玉を検出する始動玉検出器48が設けられてい
る。なお、可動翼片47a・47bが垂直(通常入賞
口)位置のときも普通可変入賞球装置44に入賞可能に
なっている。また、普通可変入賞球装置44への入賞に
基づく特別図柄の変動は、変動中のものを除いて所定回
数(本実施例では、4回)記憶され、その旨が後述の特
別図柄記憶表示LED75によって表示されるようにな
っている。
【0021】また、特別可変表示装置70の左側方に
は、普通可変表示装置49が配置されている。普通可変
表示装置47は、その上端に玉通過口50を備えると共
に該玉通過口50の内部に備えた通過玉検出器51が通
過玉を検出することで、玉通過口50の下方に備えた普
通図柄表示器52での識別情報(以下、普通図柄とい
う)の変動を許容するようになっている。なお、普通図
柄表示器52は、普通図柄が予め定めた当り図柄となっ
たときに、普通可変入賞球装置44の可動翼片47a・
47bを所定時間が経過するまで開放制御するようにな
っている。また、普通図柄の変動は、変動中のものを除
いて所定回数(本実施例では、4回)記憶され、その旨
が普通可変表示装置49に設けられた普通図柄記憶表示
LED53によって表示されるようになっている。
【0022】また、遊技領域43の下方部位には、取付
基板55を介して遊技盤41に取り付けられた特別可変
入賞球装置54が配置されている。特別可変入賞球装置
54の中央部には、特別可変入賞口56が開設されてお
り、該特別可変入賞口56は、ソレノイド(図示しな
い)による開閉板57の可動によって開閉制御されるよ
うになっている。特別可変入賞口56の内部には、入賞
玉の検出により開閉板57を再度開成させることができ
る特定玉検出器58と、入賞玉数を検出するための入賞
玉検出器59と、が設けられている。なお、特別可変入
賞口56の両側方には、それぞれ入賞口60が設けられ
ている。
【0023】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置54は、以下のように作動する。即ち、打
玉が普通可変入賞球装置44に入賞して始動玉検出器4
8をONさせると、特別可変表示装置70が変動を開始
し、一定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特
別図柄が確定され、その確定された図柄の組み合せが所
定の大当り組合せ(同一図柄のゾロ目)となったときに
特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)となる。そし
て、この特定遊技状態においては、特別可変入賞球装置
54の開閉板57が所定期間(例えば、29秒)あるい
は所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで
開放する(開放サイクル)ように設定され、その開放し
ている間遊技盤41の表面を落下する打玉を受け止める
ようになっている。そして、受け止められた打玉が特定
玉検出器58をONすると、開放サイクルの終了後再度
上記した開放サイクルを繰り返し、特定玉検出器58を
ONする毎に継続権が成立して開放サイクルを最高16
回繰り返すことができるようになっている。なお、遊技
領域43には、上記した構成以外にも、入賞口61、風
車ランプ62、サイドランプ飾り63、アウト口64、
バック玉防止部材65等が設けられ、遊技領域43外の
遊技盤41の表面には、証紙貼付プレート66及び賞球
数表示プレート67がビス止めして設けられている。
【0024】次に、遊技領域43のほぼ中央に配置され
る特別可変表示装置70の構成について説明する。特別
可変表示装置70は、左・中・右の各特別図柄表示部7
1a〜71cでの図柄の可変表示を可能にするLCD表
示器71と、該LCD表示器71を前記遊技盤41の表
面に取り付ける取付基板72と、を備えている。取付基
板72には、ほぼ正方形状の窓枠部73が形成されてお
り、該窓枠部73には、LCD表示器71の表示画面が
臨設されている。また、窓枠部73の上部には、入賞口
74と、特別可変表示装置70の変動未消化分を記憶す
る特別図柄記憶表示LED75と、が設けられている。
なお、特別可変表示装置70の変動未消化分を記憶する
最大数は4個であり、このため、特別図柄記憶表示LE
D75も4個設けられている。
【0025】以上の構成において、本実施例の遊技機で
は、図6(A)(B)に示すように、特別可変入賞球装置
54の近傍に配されて該特別可変入賞球装置54に打玉
を誘導する誘導釘(玉誘導部材)69及び普通可変入賞
球装置44が取付基板68を介して遊技盤41に取り付
けられている。なお、遊技盤41側には、特別可変入賞
球装置54を取り付けるための取付開口41aに加え
て、取付基板68を取り付けるための取付開口41bが
穿設されている。そして、取付基板68には、普通可変
入賞球装置44の取付基板45を嵌合して取り付ける取
付穴68bが穿設されると共に、前述した実施例の釘保
持部7bと同様な釘保持部68aが形成されて誘導釘6
9が位置調整不可能に取り付けられている。これによ
り、本実施例では、前記実施例と同様に、位置調整不可
能な誘導釘69により特別可変入賞球装置54への打玉
の誘導率を一定にすることで遊技機毎に平等な大当り出
玉数を設定している。また、本実施例では、普通可変入
賞球装置44近傍に配されて該普通可変入賞球装置44
への入賞を規制する規制釘69bも位置調整不可能な釘
により構成されているため、普通可変入賞球装置44へ
の入賞率を一定にしている。また、本実施例では、誘導
釘69を位置調整不可能に取り付ける取付基板68と特
別可変入賞球装置54の取付基板55とを別体に設けた
構成としているが、取付基板68下端の嵌合凹部68c
と取付基板55上端の嵌合凸部55aとの嵌合によって
位置規制手段を構成して取付基板68と取付基板55と
の位置決めを行っている。また、同様に、普通可変入賞
球装置44の取付基板45の外周縁と取付基板68の取
付穴68bの内周縁とで位置決めを行っている。なお、
位置規制手段は、上記のような方法に限定するものでは
なく、例えば取付基板55・68の各裏面側にそれぞれ
係合突起(図示しない)を設けると共に、取付基板55
・68を取り付ける遊技盤41(ベニヤ)側の各対応部
位にそれぞれ係合穴(図示しない)を設け、各取付基板
55・68の係合突起を個々に遊技盤41側の係合穴に
係合して取り付けることで、誘導釘69を取り付ける取
付基板68と特別可変入賞球装置54を取り付ける取付
基板55との位置決めを間接的に行ってもよい。
【0026】なお、上記した各実施例では、玉誘導部材
(誘導釘)を位置調整不可能な構造とするために該玉誘
導部材を取付穴及び解除穴を備えた取付部材(釘保持
部)に取り付けているが、玉誘導部材の位置調整不可能
な構造は、特にこれに限定するものではない。例えば、
取付穴のみを取付部材に穿設すると共に、該取付部材の
強度をその材料となる合成樹脂等の材質により調節す
る。そして、ハンマー等によって玉誘導部材が折曲し得
る外力を受けたとき、玉誘導部材を保持した取付部材が
破損するような構成とすることで、玉誘導部材の位置調
整を不可能にすることも可能である。また、このような
取付部材の破損により玉誘導部材の位置調整を不可能に
する構成としては、図7に示すように、合成樹脂製の取
付部材76の保持部76aにピン77をインサート成形
したものや、合成樹脂製の取付基板上にピン状の玉誘導
部材を一体成形したものも考えられる。なお、図7の構
成では、ピン77を確実に保持するためインサートされ
るピン77の後端側に溝部77aを条設している。
【0027】また、前述した各実施例では、前述したよ
うな第一種パチンコ遊技機において、可変入賞球装置に
打玉を誘導する玉誘導部材を位置調整不可能な構成とし
ているが、この位置調整不可能な玉誘導部材の構成を第
三種パチンコ遊技機の始動通過口の下方に配される入賞
口近傍の玉規制部材に適用することも可能である。以
下、このような構成の実施例を説明する。先ず、図8を
参照して本実施例に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ
遊技機)の遊技盤131の構成について説明する。図8
は、遊技盤131を示す正面図である。図8において、
遊技盤131のほぼ円状に設けられた誘導レール132
の内側が遊技領域133として構成されており、該遊技
領域133のほぼ中央には、可変表示装置170が配置
され、また、該可変表示装置170の下方には、可変入
賞球装置160が配置されている。
【0028】可変表示装置170は、各図柄表示部17
1a〜171cでの図柄の可変表示を可能にするLCD
表示器171を含んで構成される。一方、可変入賞球装
置160は、権利発生状態時に後述する回転体146の
玉受凹部146aへの入賞に基づいて所定期間開成する
開閉部材162を含んで構成される。なお、可変入賞球
装置160及び可変表示装置170の構成については後
に詳述するものである。
【0029】可変表示装置170と可変入賞球装置16
0との間の遊技領域133には、始動通過口134が配
置されており、該始動通過口134は、通過玉検出器1
35が内蔵されて通過する打玉を検出するようになって
いる。そして、打玉が始動通過口134を通過して通過
玉検出器135が作動したときには、前記図柄表示部1
71a〜171cが可変表示し、その表示結果が当り図
柄であるときに後述する開閉片139a・139bを所
定時間開放するようになっている。また、始動通過口1
34の下方位置には、入賞口136が配置されており、
該入賞口136は、始動通過口134を通過した打玉を
入賞玉として受け入れるようになっている。
【0030】可変表示装置170の一側(図示の左側)
の遊技領域133には、可変入賞口137が配置されて
おり、該可変入賞口137は、入賞玉検出器138が内
蔵されて入賞する打玉を検出するようになっている。可
変入賞口137の上端部には、左右一対の開閉片139
a・139bが設けられている。該開閉片139a・1
39bは、その上方位置に障害釘140が設けられると
共に、遊技盤131の裏面に配置されたソレノイド(図
示しない)の駆動に伴って傾動位置と垂直位置とに変動
されることで、可変入賞口137を開閉するようになっ
ている。一方、可変入賞口137の下端部には、入賞玉
検出器138によって検出された打玉を下方に通過させ
る入賞玉通過口141が設けられている。また、可変入
賞口137の下方位置には、権利発生状態を発生し得る
特定領域としての特定入賞口142が配置されており、
該特定入賞口142の周囲には、上端に入賞口143a
が設けられて入賞空間143bを形成する枠部材143
が配置されている。特定入賞口142は、内蔵された特
定玉検出器144により入賞玉の検出を行い権利発生状
態を発生させると共に、その入賞玉を図示しないソレノ
イドによって所定時間停留しておくようになっている。
このため、入賞空間143b内に入賞する次位の入賞玉
は、特定入賞口142に停留された入賞玉に弾かれ、特
定入賞口142を除く入賞空間143b内の通常領域に
導かれて単なる入賞玉として処理されるようになってお
り、結果として、複数の入賞玉による権利発生直後の権
利消滅(後述する)という事態を防止している。なお、
上記可変入賞口137の入賞玉通過口141と枠部材1
43の入賞口143aとの間には、規制釘145が設け
られている。このため、可変入賞口137を通過した打
玉は、必然的に入賞空間143b内に導かれる一方、可
変入賞口137を通過しない打玉は、入賞空間143b
内に入賞されないようになっている。
【0031】一方、可変表示装置170の他側(図示の
右側)の遊技領域133には、回転体146が配置され
ている。該回転体146は、前記遊技盤131の表面に
取り付けられる取付板を有し、該取付板の表面に円状の
包囲枠が突設され、該包囲枠の内側のモータ(図示しな
い)によって回転駆動されるようになっている。回転体
146の外周部には、1個の打玉を受け入れる玉受凹部
146aが形成され、回転体146が回転して包囲枠の
上部に形成される始動入賞口147から入った打玉を受
け入れるようになっている。玉受凹部146aに受け止
められた打玉は、取付板に開設された入賞孔(図示しな
い)から取付板の裏面に導かれ、取付板の裏面に形成さ
れる通路を通り、その下方に設けられた始動玉検出器1
48によって検出される。始動玉検出器148は、権利
発生状態中に打玉を検出することにより特定遊技状態を
発生して、可変入賞球装置160の開閉部材162を所
定の態様で開成駆動する信号を導出するものである。
【0032】さらに、遊技領域133には、上記した構
成以外に、入賞口149、風車ランプ150、サイドラ
ンプ飾り151、アウト口152、バック玉防止部材1
53等が設けられ、遊技領域133外の遊技盤131の
表面には、証紙貼付プレート154及び賞球数表示プレ
ート155がビス止めして設けられている。
【0033】しかして、上記した権利発生状態中に打玉
が回転体146の玉受凹部146aに入賞して始動玉検
出器148をONさせると特定遊技状態となり、可変入
賞球装置160の開閉部材162が一定時間(例えば、
9.5秒)が経過するまで、又はその一定時間が経過す
るまでの間に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発
生するまで開放する。なお、権利発生状態中でないとき
に打玉が回転体146の玉受凹部146aに入賞したと
きには、単なる入賞として扱われる。
【0034】ここで、権利発生状態における遊技内容を
簡単に説明すると、枠部材143の内部に設けられる特
定領域としての特定入賞口142に打玉が導かれると、
権利発生状態となる。そして、権利発生状態が継続して
いるときに、打玉が回転体146の玉受凹部146aに
入賞して始動玉検出器148をONさせると特定遊技状
態となり、可変入賞球装置160の開閉部材162が開
放動作を行う。そして、そのような開放動作は、特定遊
技状態が継続している限り、打玉が回転体146の玉受
凹部146aに入賞する毎に繰り返される。ただし、特
定遊技状態の継続は、特定遊技状態中に再度枠部材14
3内の特定領域(特定入賞口142)に打玉が誘導され
たとき、又は、始動玉検出器148に所定個数(例え
ば、16個)の打玉が検出されたことにより終了するよ
うになっている。
【0035】次に、可変表示装置170の下方に配置さ
れる可変入賞球装置160の構成について説明する。可
変入賞球装置160は、遊技盤131の表面に取り付け
られる横長形状の取付基板161を有している。取付基
板161の中央部分には、特別可変入賞口161aが穿
設されており、該特別可変入賞口161aには、開閉部
材162が設けられている。開閉部材162は、遊技盤
131の裏面に配置された図示しないソレノイドの駆動
に基づいて傾動位置と垂直位置との間で変動自在となっ
ている。これにより、開閉部材162は、ソレノイドが
ONされたときには、特別可変入賞口161aを開放す
る傾動状態となる一方、ソレノイドがOFFされたとき
には、特別可変入賞口161aを閉塞する垂直状態とな
る。なお、特別可変入賞口161a内には、開閉部材1
62の1回の開閉サイクル中に特別可変入賞口161a
に入賞する入賞玉を検出する入賞玉検出器163が設け
られている。
【0036】次に、遊技領域133のほぼ中央に配置さ
れる可変表示装置170の構成について説明する。可変
表示装置170は、各図柄表示部171a〜171cで
の図柄の可変表示を可能にするLCD表示器171と、
該LCD表示器171を前記遊技盤131の表面に取り
付ける取付基板172とを備えている。取付基板172
には、ほぼ正方形状の窓枠部173が形成されており、
該窓枠部173には、LCD表示器171の表示画面が
臨設されている。また、窓枠部173の上部には、入賞
口174と、変動時又は特別遊技状態時に前記始動通過
口134を通過した打玉数を記憶表示する始動記憶表示
LED175と、が設けられている。なお、可変表示装
置170の変動未消化分を記憶する最大数は4個であ
り、このため、始動記憶表示LED175も4個設けら
れている。
【0037】以上の構成において、本実施例の遊技機で
は、図9(A)(B)に示すように、可変入賞球装置16
0の上方に配される始動通過口(通過玉検出部材)13
4、入賞口(入賞部材)136、及び複数の釘182が
取付基板181を介して遊技盤131に取り付けられて
いる。なお、遊技盤131側には、可変入賞球装置16
0を取り付けるための取付開口131aに加えて、始動
通過口134、入賞口136、及び複数の釘182を備
えた取付基板181を取り付けるための取付開口131
bが穿設されている。そして、取付基板181には、始
動通過口134及び入賞口136を取り付ける各取付穴
181b・181cが穿設されると共に、前述した実施
例の釘保持部7bと同様な釘保持部181aが形成され
て釘182が位置調整不可能に取り付けられている。ま
た、取付基板181に取り付けられた複数の釘182の
うち入賞口136の上方に配された2本の釘は、入賞口
136への打玉の入賞を規制する規制釘(玉規制部材)
182aをなしている。このように本実施例では、入賞
口136への打玉の入賞を規制する規制釘182aを位
置調整不可能な構成としており、これによって、遊技機
毎に始動通過後の入賞率を平等に設定している。また、
本実施例では、取付基板181と可変入賞球装置160
の取付基板161とを別体に設けた構成としているが、
取付基板181下端の嵌合凹部181dと取付基板16
1上端の嵌合凸部161bとの嵌合によって取付基板1
81と取付基板161との位置決めを行っている。ま
た、同様に、始動通過口134の取付基板の外周縁13
4bと取付基板181の取付穴181bの内周縁とで位
置決めされ、また、入賞口136の取付基板の外周縁1
36bと取付基板181の取付穴181cの内周縁とで
位置決めされている。
【0038】なお、上記した実施例では、始動通過口下
方に配された入賞口への打玉の入賞を規制する玉規制部
材(規制釘)のみならず可変入賞球装置近傍の複数の釘
を位置調整不可能な構成としているが、玉規制部材のみ
を位置調整不可能な構成とすることも可能である。以
下、このような構成の実施例を説明する。先ず、図10
を参照して本実施例に係る弾球遊技機(図示ではパチン
コ遊技機)の遊技盤81の構成について説明する。図1
0は、遊技盤81を示す正面図である。図10におい
て、遊技盤81の表面には、発射された打玉を誘導する
ための誘導レール82がほぼ円状に植立され、該誘導レ
ール82で区画された領域が遊技領域83を構成してい
る。遊技領域83のほぼ中央には、後述する図柄表示部
121a〜121cでの識別情報(以下、普通図柄とい
う)の変動を可能にする可変表示装置120が配置され
ている。なお、可変表示装置120の詳細な構成につい
ては後に詳述するものである。
【0039】可変表示装置120の下方には、始動通過
口84が配置されており、該始動通過口84を通過する
打玉は、始動通過口84の内部に設けられた始動通過検
出器85によって検出される。そして、始動通過検出器
85が打玉を検出すると、可変表示装置120の各図柄
表示部121a〜121cが変動し、その表示結果が当
り図柄であるときに後述する権利発生装置87の開閉片
90a・90bを所定時間開放するようになっている。
なお、始動通過検出器85の検出に基づく普通図柄の変
動は、変動中を除いて所定回数(例えば、4回)記憶さ
れ、その旨が可変表示装置120に設けられる後述の始
動記憶表示LED124によって表示される。また、始
動通過口84の下方には、該始動通過口84を通過した
打玉を入賞玉として受け入れ得る入賞口86が配置され
ている。
【0040】可変表示装置120の左側方には、権利発
生装置87が配置されており、該権利発生装置87は、
遊技盤81の表面に取付けられる縦長形状の取付基板8
8を有している。取付基板88の上側部分には、普通可
変入賞口89が設けられており、該普通可変入賞口89
には、左右一対のチューリップ型の開閉片90a・90
bが設けられている。開閉片90a・90bは、遊技盤
81の裏面に配置された図示しないソレノイドの駆動に
基づいて傾動位置と垂直位置との間で変動自在となって
おり、また、垂直位置にある開閉片90a・90bの上
方には、普通可変入賞口89への打玉の入賞を阻止する
障害釘91が設けられている。これにより、開閉片90
a・90bは、ソレノイドがONされたときには、普通
可変入賞口89を開放する傾動状態となる一方、ソレノ
イドがOFFされたときには、普通可変入賞口89を閉
塞する垂直状態となる。
【0041】一方、前記取付基板88の下側部分には、
入賞空間92が設けられており、該入賞空間92には、
前記普通可変入賞口89の下流端と連通するC字状の玉
通路93と、該玉通路93からの入賞玉を1個だけ停留
して上下方向への移動が可能な可動部材94と、該可動
部材94の移動における上端位置で停留玉を右方向に転
送する転送路95と、が設けられている。なお、可動部
材94の移動(上下)方向における遊技盤81の表面に
は、可動部材94の移動を規制するための案内溝96が
条設されており、この案内溝96の裏面側には、可動部
材94の駆動源をなすモータ97が設けられている。ま
た、入賞空間92内には、玉通路93の途中経路に余剰
玉受入口98が、案内溝96の下方に入賞玉受入口(普
通領域)99が、転送路95の下流端部に特定玉受入口
(特定領域)100が、それぞれ形成されている。な
お、特定玉受入口100の裏面側には、該特定玉受入口
100に入った入賞玉を検出すると共にこの検出動作に
基づいて権利発生状態を発生し得る特定玉検出器101
が設けられている。
【0042】次に、上記した権利発生装置87内での入
賞玉の動きについて説明する。先ず、可変表示装置12
0での普通図柄の表示結果が当り図柄となると、権利発
生装置87の開閉片90a・90bが所定時間開放さ
れ、これに伴って入賞空間92内に入賞玉が導かれる。
その後、入賞空間92内に導かれた1個目の入賞玉が可
動部材94に停留され、且つ2個目及び3個目の各入賞
玉が玉通路93内に停留されると、4個目以降の入賞玉
は、3個目の入賞玉にはじかれて余剰玉受入口98に流
れる。その後、所定時間の経過に伴い、1個目の入賞玉
を停留した可動部材94が上方に移動されると、2個目
及び3個目の各入賞玉は、入賞玉受入口99に流れる。
そして、1個目の入賞玉は、可動部材94が上端位置で
停止すると、転送路95上に転送され、最終的に特定玉
受入口100に入り、権利発生状態を発生させるように
なっている。このように、本実施例の権利発生装置87
では、1個目の入賞玉のみを可動部材94に停留させて
おく構成を採ることで、1個目の入賞玉のみを特定玉受
入口100に導くようになっており、結果として、複数
の入賞玉による権利発生直後の権利消滅(後述する)と
いう事態を防止している。
【0043】可変表示装置120の右側方には、回転体
103を備えてなる始動装置102が配置されている。
回転体103は、前記遊技盤81の表面に取付けられる
取付板を有し、該取付板の表面に円状の包囲枠が突設さ
れ、該包囲枠の内側のモータ104によって時計回りの
方向に回転駆動されるようになっている。回転体103
の外周部には、1個の打玉を受け入れる玉受凹部103
aが形成され、回転体103が回転して包囲枠の上部に
形成される始動入賞口105から入った打玉を受け入れ
るようになっている。玉受凹部103aに受け止められ
た打玉は、取付板に開設された入賞孔から取付板の裏面
に導かれ、取付板の裏面に形成される通路を通り、その
下方に設けられた始動入賞検出器106によって検出さ
れる。始動入賞検出器106は、権利発生状態中に打玉
を検出することで後述する可変入賞球装置107のソレ
ノイド(図示しない)にON信号を導出し、これに基づ
いて可変入賞球装置107の開閉板109を開成駆動す
る特定遊技状態を発生するようになっている。
【0044】また、遊技領域83の下方位置には、特別
可変入賞口108を備えてなる可変入賞球装置107が
設けられている。特別可変入賞口108には、図示しな
いソレノイドの駆動制御によって特別可変入賞口108
を開閉する開閉板109が設けられている。特別可変入
賞口108の内部には、入賞玉の検出を行う入賞玉検出
器110が設けられており、該入賞玉検出器110によ
って所定個数(例えば、10個)の入賞玉が検出される
と、ソレノイドの駆動を制御して開閉板109を閉塞す
るようになっている。なお、特別可変入賞口108の内
部後面壁には、入賞玉検出器110によって検出される
入賞玉数を表示する7セグメントタイプの個数表示器1
11が設けられ、特別可変入賞口108の両側方には、
それぞれ入賞口112が設けられている。さらに、遊技
領域83を含む遊技盤81には、上記した構成以外に、
入賞口113・114、風車ランプ115、バック玉防
止部材116、アウト口117等が設けられている。
【0045】ここで、特定遊技状態における遊技内容を
簡単に説明すると、可変表示装置120での当り図柄の
表示に伴って権利発生装置87の開閉片90a・90b
が開放され、入賞空間92内の特定玉検出器101に打
玉が導かれると、権利発生状態となる。そして、権利発
生状態が継続しているときに、打玉が回転体103の玉
受凹部103aに入賞して始動入賞検出器106をON
させると、特定遊技状態が発生して可変入賞球装置10
7の開閉板109が開放動作を行う。そして、このよう
な特定遊技状態は、権利発生状態が継続している限り、
打玉が回転体103の玉受凹部103aに入賞する毎に
繰り返される(開放サイクル)。ただし、権利発生状態
の継続は、権利発生状態中に再度入賞空間92内の特定
玉検出器101に打玉が誘導されたとき、又は、始動入
賞検出器106に所定個数(例えば、16個)の打玉が
検出されたことにより終了するようになっている。
【0046】次に、遊技領域83のほぼ中央に配置され
る可変表示装置120の構成について説明する。可変表
示装置120は、左・中・右の各図柄表示部121a〜
121cでの普通図柄の可変表示を可能にするLCD表
示器121と、該LCD表示器121を前記遊技盤81
の表面に取り付ける取付基板122と、を備えている。
取付基板122には、ほぼ正方形状の窓枠部123が形
成されており、該窓枠部123には、LCD表示器12
1の表示画面が臨設されている。また、窓枠部123の
上部には、可変表示装置120の変動未消化分を記憶す
る始動記憶表示LED124が設けられている。なお、
可変表示装置120の変動未消化分を記憶する最大数は
4個であり、このため、始動記憶表示LED124も4
個設けられている。
【0047】ところで、前記始動通過口84の下方に配
置される入賞口86は、図11に示すように、遊技盤8
1に取り付けられる基体部材125と該基体部材125
の前面側を被覆する被覆板126との間に形成された上
面開口によって構成されており、この入賞口86の上端
側には、入賞口86への打玉の入賞を規制する規制ピン
127が2本(図11中には、1本のみを図示)取り付
けられている。規制ピン127の取り付け構造として
は、基体部材125側に形成された保持穴部125aと
被覆板126側に形成された保持穴部126aとに規制
ピン127の両端部がそれぞれ嵌合保持されることで、
基体部材125と被覆板126との間に架設して取り付
けられている。この構造において、規制ピン127は、
その前端側が被覆板126によって被覆された状態にあ
るため、ハンマー等の外力が直接的にかかるのを防止し
て位置調整が不可能な構造となっている。これにより、
本実施例の遊技機では、前述した実施例と同様に、入賞
口86への打玉の入賞を規制する玉規制部材(規制ピン
127)を位置調整不可能な構成とすることで、遊技機
毎に始動通過後の入賞率を平等に設定している。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、可変入賞球装置近傍の遊技盤上
に配されて打玉を可変入賞球装置に誘導し得る玉誘導部
材を備えると共に、該玉誘導部材を位置調整不可能な構
造に設けたので、可変入賞球装置に打玉を誘導する玉誘
導部材のハンマー等による位置調整が不可能になり、ひ
いては遊技機毎に平等な大当り出玉率を設定し得る弾球
遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における遊技盤を示す正面図
である。
【図2】可変入賞球装置を示す断面図である。
【図3】同図(A)は可変入賞球装置の開閉部材が開放
した状態を示す断面図であり、また、同図(B)は可変
入賞球装置の開閉部材が閉鎖した状態を示す断面図であ
る。
【図4】取付面に設けられた釘保持部を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例における遊技盤を示す正面
図である。
【図6】同図(A)は取付基板、普通可変入賞球装置、
及び特別可変入賞球装置の分解状態を示す断面図であ
り、また、同図(B)は取付基板、普通可変入賞球装
置、及び特別可変入賞球装置の組み付け状態を示す断面
図である。
【図7】誘導釘をインサート成形した取付部材を示す断
面図である。
【図8】本発明の他の実施例における遊技盤を示す正面
図である。
【図9】同図(A)は取付基板、始動通過口、入賞口、
及び可変入賞球装置の分解状態を示す断面図であり、ま
た、同図(B)は取付基板、始動通過口、入賞口、及び
可変入賞球装置の組み付け状態を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例における遊技盤を示す正
面図である。
【図11】入賞口に設けられた規制ピンを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 遊技盤 4 始動入賞口 6 可変入賞球装置 7 取付基板 7a 取付面 7b 釘保持部(取付部) 7c 保持穴 7d 解除穴 8 入賞領域 9 開閉部材 11 特定玉検出器 12 入賞玉検出器 17 誘導釘(玉誘導部材) 30 可変表示装置 41 遊技盤 41a・41b 取付開口 44 普通可変入賞球装置 45 取付基板 54 特別可変入賞球装置 55 取付基板 55a 嵌合凸部(位置規制手段) 58 特定玉検出器 59 入賞玉検出器 68 取付基板 68a 釘保持部(取付部) 68b 取付穴 68c 嵌合凹部(位置規制手段) 69 誘導釘(玉誘導部材) 76 取付部材 76a 保持部 77 ピン(玉誘導部材) 77a 溝部 81 遊技盤 84 始動通過口 85 始動通過検出器 86 入賞口 87 権利発生装置 102 始動装置 107 可変入賞球装置 120 可変表示装置 122 取付基板 125 基体部材 125a 保持穴部 126 被覆板 126a 保持穴部 127 規制ピン 131 遊技盤 134 始動通過口 135 通過玉検出器 136 入賞口 137 可変入賞口 146 回転体 160 可変入賞球装置 161 取付基板 161b 嵌合凸部 170 可変表示装置 181 取付基板 181a 釘保持部 181d 嵌合凹部 182a 規制釘

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な第一の状態と不利
    な第二の状態とに変化可能な可変入賞球装置を備えた弾
    球遊技機において、 前記可変入賞球装置近傍の遊技盤上に配されて打玉を可
    変入賞球装置に誘導し得る玉誘導部材を備えると共に、
    該玉誘導部材を位置調整不可能な構造に設けたことを特
    徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記玉誘導部材の末端部を保持した状態
    で玉誘導部材を前記遊技盤に取り付ける取付部を備え、 該取付部は、前記玉誘導部材が折曲し得る外力を受けた
    とき、玉誘導部材の保持状態を解除することを特徴とす
    る請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記可変入賞球装置を前記遊技盤に取り
    付ける取付基板を備えると共に該取付基板の上端に取付
    面を延設し、該取付面には前記取付部を複数形成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記可変入賞球装置を前記遊技盤に取り
    付ける取付基板と、 前記取付部を複数形成した取付面と、をそれぞれ別体に
    て備えると共に、 前記取付基板と前記取付面とを相対的に位置規制する位
    置規制手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の弾
    球遊技機。
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