JP3573100B2 - 方位計及び方位の測定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気抵抗素子を用いた方位計及び方位の測定方法、特に磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加しながら方位を測定する方位計及び方位の測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気抵抗素子はその磁化容易軸方向に電流を流したときに、それに直角な方向に磁界を印加すると、電流の方向での抵抗は磁界の大きさによって減少する磁気抵抗効果を持つ。抵抗と印加する磁界強度との関係はほぼ2次関数で近似することが出来て、図8のように
R=R0 (1−α(H/Hk )
となっている。ここで、R0 は無磁界時の抵抗、αは抵抗率変化率、Hkは飽和磁界である。
【0003】
磁気抵抗素子に1/2・Hk程度のバイアス磁界を印加した状態では、外部磁界と抵抗とはほぼ直線関係にある。地磁気の水平成分は最大0.4Oeであるから、適当なバイアスを印加すると方位を測定することができる。
【0004】
4個の直交する磁気抵抗素子91,92,93,94を図9のようにフルブリッジに組み、磁気抵抗素子の電流方向に対して45°の角度になるように2つの直交するバイアス磁界を印加できるように2個のバイアスコイル101,102を磁気抵抗素子の外部に付けたホルダーに巻き付けた方位計が用いられている。それを図10に断面模式図、図11に外観図で示している。
【0005】
方位を測定する際には、一方のバイアスコイル101(x方向コイルとする)によって、フルブリッジになった4個の磁気抵抗素子91,92,93,94に+x方向バイアスを印加しながら、フルブリッジになった磁気抵抗素子間の中間電位差を測定し、次に同じバイアスコイル101によって磁気抵抗素子に−x方向バイアスを印加しながら、磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。+x方向バイアス印加時と−x方向バイアス印加時の中間電位差同士の差を求めると、この差が地磁気の水平分力とx軸方向との角度θの正弦と比例したものになる。
【0006】
次に他方のバイアスコイル102(y方向コイルとする)によって、フルブリッジになった4個の磁気抵抗素子91,92,93,94に+y方向バイアスを印加しながら、フルブリッジになった磁気抵抗素子間の中間電位差を測定し、次いで同じバイアスコイル102によって磁気抵抗素子に−y方向バイアスを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。+y方向バイアス印加時と−y方向バイアス印加時の中間電位差同士の差を求めると、この差が地磁気の水平分力の方向θとはsin(π/2−θ)に、すなわち角度θの余弦と比例する。
【0007】
これらy方向出力Vyとx方向出力Vxから地磁気の水平分力の方向
θ=atanVx/Vy
として、方位が測定出来る。
【0008】
以上のことは原理として正しいのであるが、磁気抵抗素子への印加磁界と抵抗との関係にはヒステリシスがあり、図8に示したものよりも、むしろ図12のようになる。印加磁界強度を上げていくと図12の上のカーブを辿り飽和となる、そこから印加磁界を下げていくと下のカーブを辿ると言われている。
【0009】
そこで、方位を測定する際に、このヒステリシスの影響を考慮して、バイアス磁界を印加する前に飽和磁界を印加しておくことが行われている。
【0010】
例えば、特開平5−157565号公報にあるように、上で説明した磁気抵抗素子と2つの直交するバイアスコイルからなる方位計を用いて方位を測定する際に、+x方向に飽和磁界Hkを印加し、次いで+x方向バイアス磁界Hbを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。そして同じバイアスコイルによって−x方向に飽和磁界−Hkを印加し、次いで−x方向バイアス磁界−Hbを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。このようにして求めた+x方向バイアス印加時と−x方向バイアス印加時の中間電位差同士の差をx方向出力Vxとする。
【0011】
次に他方のバイアスコイルによって、+y方向に飽和磁界を印加し、次いで+y方向バイアスを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。そして同じバイアスコイルによって−y方向に飽和磁界を印加し、次いで−y方向バイアスを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。このようにして求めた+y方向バイアス印加時と−y方向バイアス印加時の中間電位差同士の差をy方向出力Vyとする。これらVxとVyから上記と同じように方位を測定するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上で説明したフルブリッジに組み立てた4個の直交する磁気抵抗素子は一枚のセラミック基板上にNi系合金膜を蒸着し、エッチングによってつづら折り状の各磁気抵抗素子を形成することができる。そのために極めて小さく、また薄いものとすることができる。しかし、それをx方向、y方向に取り巻いて形成した2個のバイアスコイルは磁気抵抗素子ブリッジの外周に設けられているために、厚さが3mm程度で面積が10mm×10mm程度の物となっていた。このように厚さが大きいために、電子方位計を組み込んだリストウオッチが大きなものとなっていた。
【0013】
方位を測定する手順を上で説明したが、x方向コイルで+x方向と−x方向のバイアスを印加して測定し、y方向コイルで+y方向と−y方向のバイアスを印加して測定し、その後演算するので、4回の測定が必要なものであった。
【0014】
更に、ヒステリシスの影響をなくすために、バイアス磁界を印加する前にバイアス磁界と同じ方向の飽和磁界を印加することが行われている。飽和磁界を印加した後にバイアス磁界を印加すると磁気抵抗素子の抵抗と磁界曲線(図12参照)の勾配が小さくなって、測定する出力が低くなってしまっている。
【0015】
そこで、本発明の目的とするところは、厚さを極めて薄く且つ面積を小さくすることのできる方位計を提供することである。
【0016】
また、本発明の他の目的は、従来よりもコイルへの通電回数を減らし、測定回数を少なくすることのできる方位計を提供することである。
【0017】
本発明の更なる目的は、従来よりもコイルへの通電回数を減らし、測定回数を少なくすることのできる方位の測定方法を提供することである。
【0018】
本発明の更に他の目的は、出力を高くした方位の測定方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の方位計は、
互いに平行となっている対辺対を少なくとも部分的に有し直流電流を流すための平面コイルと、
その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる少なくとも1組の磁気抵抗素子対とを有しており、
気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子は平面コイルの対辺対の1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流によるバイアス直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にそのバイアス直流磁界が印加されるものであり
気抵抗素子対の他方の磁気抵抗素子は対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該対辺を流れる直流電流によるバイアス直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にそのバイアス直流磁界が印加されるものであるとともに、その長手方向は前記一方の磁気抵抗素子の長手方向と非平行になっており、
また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているとともに、他方の端部間に測定用電圧が印加されるようになっていて、前記一方の端部から中間電位出力を取り出すようになっていることを特徴とするものである。
【0020】
平面コイルはその互いに平行となっている対辺対と対辺対の間に斜めになっているコイル部分や曲がっているコイル部分があっても、磁気抵抗素子と交差している付近で直線となっていればよい。本発明に用いることのできる平面コイルの好ましい例として、互いに平行となっている対辺対を2組持っているものである。対辺対2組の間に斜めになっていたり、曲がってR状になっている部分があってもよい。これら2組の対辺対が直接に接続されていて、それらの間に接続点以外に斜めやR状部のないときが平行四辺形状ということができる。
【0021】
本発明に用いる平面コイルとしてさらに好ましいのは、互いに平行となっている対辺対を2組持っていて、その2組の対辺対が長方形の4辺を少なくとも部分的に構成しているものである。互いに平行となっている2組の対辺対が直交していると、平行なコイル辺が長方形の4辺を部分的に構成する。対辺対と対辺対とを接続している部分に斜めのコイル部分あるいはR状のコイル部分があっても、磁気抵抗素子と交差している付近のコイルが直線で平行となっておればよいのである。
【0022】
この方位計では磁気抵抗素子対を2組持つことができる。その場合、磁気抵抗素子対2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの対辺対の同じ1辺のみと交差していて、各他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が対辺対の前記1辺の対辺のみと交差しているとともに、
平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっていることができる。またあるいは、磁気抵抗素子対のうち1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの対辺対の1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の対辺のみと交差しているとともに、
気抵抗素子対のうち他の1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が他の対辺対の1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の対辺のみと交差していることができる。
【0023】
本発明の方位計は、上記において磁気抵抗素子対4組あり、
気抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの対辺対の同じ1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が対辺対の前記1辺の同じ対辺のみと交差しているとともに、
気抵抗素子対のうち他の2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が他の対辺対の同じ1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の同じ対辺のみと交差していて、
平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっていることが好ましい。
【0024】
本発明の上記方位計において、各磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角度が45°よりも大きく90°以内であることが好ましく、またこの交差角度のばらつきが±5°以内であることが好ましい。その交差する角度が45°であることが更に好ましい。
【0025】
本発明の方位計は、長方形状で直流電流を流すための平面コイルと、
その平面コイル面の一方側にあって、平面コイル面と平行な平面内に設けられた磁気抵抗素子からなる少なくとも1組の磁気抵抗素子対とを有しており、
気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子は平面コイルの1辺のみと45°で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの当該1辺を流れる直流電流によるバイアス直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にそのバイアス直流磁界が印加されるものであり、
気抵抗素子対の他方の磁気抵抗素子は平面コイルの前記1辺の対辺のみと45°で交差している長手方向を持ってっていて、その磁気抵抗素子の長手方向が前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、その長手方向は前記一方の磁気抵抗素子の長手方向と直角になっている、
また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の平面コイル内側にある端部同士は接続されているとともに、平面コイル外側にある端部間に測定用電圧が印加されるようになっていて、内側にある端部から中間電位出力を取り出すようになっていることが好ましい。
【0026】
その方位計において、磁気抵抗素子対2組あることができる。その場合、磁気抵抗素子対2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの同じ1辺のみと交差していて、各他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの前記1辺の対辺のみと交差しているとともに、
平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は直角になっていることができる。あるいは、磁気抵抗素子対のうち1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの前記1辺の対辺のみと交差しているとともに、
気抵抗素子対のうち他の1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの他のいずれか1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの前記他のいずれか1辺の対辺のみと交差していることができる。
【0027】
本発明の方位計は、磁気抵抗素子対が4組あり、
気抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの同じ1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの前記1辺の同じ対辺のみと交差しているとともに、
気抵抗素子対のうち他の2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの他のいずれか同じ1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの前記他のいずれか1辺の同じ対辺のみと交差していて、
平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は直角になっていることが好ましい。
【0028】
本発明の方位計において、バイアス磁界を二軸に形成するための平面スパイラルコイルと、バイアス磁界を感知するためにフルブリッジに接続する磁気抵抗素子を載せた基板をほぼ平行に重なるように配置し、磁気抵抗素子を利用する磁界測定用回路を形成したものとすることができる。
【0029】
本発明の方位の測定方法は、互いに平行となっている対辺対2組を少なくとも部分的に持っている直流電流を流すための平面コイルと、
その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる少なくとも1組の磁気抵抗素子対とを有しており、
気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子は平面コイルの対辺対の1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、
気抵抗素子対の他方の磁気抵抗素子は対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、その長手方向は前記一方の磁気抵抗素子の長手方向と非平行になっており、
また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを用いて、
面コイルに直流電流を流して、磁気抵抗素子の磁化が少なくとも長手方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子に印加し、
前記直流電流と反対向きで所定の大きさの直流電流を平面コイルに流して磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の他方の端部間に測定用電圧を印加して、接続されている端部から中間電位出力を取りだし、
に平面コイルに先に飽和させたときとは反対向きの直流電流を流して、磁気抵抗素子の磁化が少なくとも長手方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子に印加し、
その直流電流と反対向きで所定の大きさの直流電流を平面コイルに流して磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の他方の端部間に測定用電圧を印加して、接続されている端部から中間電位出力を取りだして、
々のバイアス直流磁界を印加しているときに取り出した中間電位出力2つの差を求め、
それに基づいて方位を求めることを特徴とするものである。
【0030】
本発明の上記方位の測定方法において、
互いに平行となっている対辺対2組を少なくとも部分的に持っている直流電流を流すための平面コイルと、
その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる2組の磁気抵抗素子対とを有しており、
気抵抗素子対2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの対辺対の同じ1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、各他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子の長手方向は互いに非平行となっており、
平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっており、
また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを用いて、
続されている端部から中間電位出力を取り出す際に2組の磁気抵抗素子対の中間電位出力差を取り出し、
バイアス直流磁界を印加しているときに取り出した中間電位出力差2つの差を求め、それに基づいて方位を求めることができる。
【0031】
また本発明の方位の測定方法において、
互いに平行となっている対辺対2組を少なくとも部分的に持っている直流電流を流すための平面コイルと、
その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる2組の磁気抵抗素子対とを有しており、
気抵抗素子対のうち1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの対辺対の1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、他方の磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
気抵抗素子対のうち他の1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が他の対辺対の1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、その磁気抵抗素子の長手方向が当該他の対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、他方の磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、その磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子の長手方向は互いに非平行となっており、
また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを用いて、
バイアス直流磁界を印加しているときに、各磁気抵抗素子対について取り出した中間電位出力2つの差を求め、
両磁気抵抗素子対についての中間電位出力の差に基づいて方位を求めることができる。
【0032】
本発明の上記方位の測定方法において、
互いに平行となっている対辺対2組を少なくとも部分的に持っている直流電流を流すための平面コイルと、
その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる4組の磁気抵抗素子対とを有しており、
気抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの対辺対の同じ1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が対辺対の前記1辺の同じ対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
気抵抗素子対のうち他の2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が他の対辺対の同じ1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の同じ対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっていて、
各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子の長手方向は互いに非平行となっており、
また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを用いて、
続されている端部から中間電位出力を取り出す際に、平面コイルの同じ対辺と交差している2組の磁気抵抗素子対の中間電位出力差を取り出し、
バイアス直流磁界を印加しているときに磁気抵抗素子対の各2組について取り出した中間電位出力差2つの間の差を求め、
その中間電位出力差2つの間の差2つに基づいて方位を求めることがより好ましい。
【0033】
上記本発明の方位の測定方法において、
磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角度が45°よりも大きく90°以内であることが好ましい。また、この交差する角度が45°であることは最も好ましいものである。
【0034】
上記本発明の方位の測定方法において、
平面コイルは長方形状をしているとともに、
各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子の長手方向は他方の磁気抵抗素子の長手方向と直角になっていて、
平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は互いに直角になっていることが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の方位計の第一実施例の平面図を図1に示している。図1で1は平行四辺形状(ここでは正方形)をした平面コイルで数十回巻かれている。この平面コイル面の同じ側に、この図では下側に、この平面コイル面と平行な平面内に磁気抵抗素子対2,3,4,5が4組設けられている。磁気抵抗素子対2,3,4,5それぞれは2個の磁気抵抗素子21と22,31と32,41と42,51と52からなっている。
【0036】
磁気抵抗素子対2の一方の磁気抵抗素子21の長手方向は平面コイル1の1辺11のみと30°よりも大きく90°以内で、好ましくは45°よりも大きく90°以内で、この実施例では45°で交差している。磁気抵抗素子対2の他方の磁気抵抗素子22の長手方向は平面コイル1の対辺すなわち辺12のみと30°よりも大きく90°以内で、好ましくは45°よりも大きく90°以内で、この実施例では45°で交差している。そして、磁気抵抗素子21の長手方向は磁気抵抗素子22の長手方向と非平行、この実施例では直角となっていて、これら磁気抵抗素子21と22の一方の端部(この実施例では平面コイル1の内側にある端部)同士は接続されている。他の磁気抵抗素子対3,4,5についても、各一方の磁気抵抗素子31,41,51の長手方向は平面コイル1の1辺12,13,14それぞれのみと、各他方の磁気抵抗素子32,42,52の長手方向は平面コイル1の対辺11,14,13それぞれのみと、30°よりも大きく90°以内で、好ましくは45°よりも大きく90°以内で、この実施例では45°で交差している。そして、磁気抵抗素子31,41,51それぞれの長手方向は、磁気抵抗素子対のそれぞれの対応する磁気抵抗素子32,42,52の長手方向と非平行、この実施例では直角となっていて、磁気抵抗素子31と32の一方の端部(この実施例では平面コイル1の内側にある端部)同士、磁気抵抗素子41と42の一方の端部(この実施例では平面コイル1の内側にある端部)同士、磁気抵抗素子51と52の一方の端部(この実施例では平面コイル1の内側にある端部)同士それぞれが接続されている。また、平面コイル1の1辺11と交差している2個の磁気抵抗素子21と32はその長手方向が非平行、この実施例では直角となっている。同様に辺12,13,14と交差しているそれぞれ2個の磁気抵抗素子22と31,41と52,42と51はその長手方向が非平行、この実施例では直角となっている。
【0037】
この方位計は基板上に、磁気抵抗素子を形成し、さらに平面コイルを形成している。基板の厚さは0.7mmである。基板上に成膜した磁気抵抗素子や平面コイルなどの薄膜の部分の厚さは、40〜50μm である。基板の縦横寸法は3mm×4mmである。
【0038】
図1に示した方位計の第一実施例をよりよく理解できるように、その模式図の展開斜視図を図2に、また回路図を図3に示している。図2から理解できるように、平面コイル1に直流電流を流したとき、平面コイル面に平行な面には、コイルの内側から外へ、あるいは外から内側へ向いた直流磁界が生じるので、磁気抵抗素子対に直流磁界が印加されることになる。図3で平面コイル1に右回りの電流Ibが流れると磁気抵抗素子21,32にはx方向の磁界が、磁気抵抗素子22,31には−x方向の磁界が、磁気抵抗素子41,52にはy方向の磁界が、磁気抵抗素子42,51には−y方向の磁界が印加される。平面コイル1にそれとは反対方向の電流−Ibが流されると各磁気抵抗素子には先ほどと反対方向の磁界が印加される。
【0039】
磁気抵抗素子の長手方向に電流を流すときに、磁気抵抗素子面で長手方向と直角方向に磁界を印加した場合、磁気抵抗素子の抵抗は図8のように磁界の大きさに応じて減少し、その磁界の印加方向によって図12のようにヒステリシスがある。
【0040】
本発明のように、磁気抵抗素子を平面コイルの辺と30°〜90°で交差している場合は、長手方向の直角方向に対して30°〜90°の方向に外部磁界が印加されることになる。その場合磁気抵抗素子は長手方向に形状磁気異方性があり、形状磁気異方性磁界と外部磁界の合成ベクトルが磁気抵抗素子に印加されたのと同じになる。そのために、磁気抵抗素子に外部磁界を印加したときの外部磁界と抵抗の関係は図4に示すグラフのようになる。図4では正方向に大きな磁界を掛けておいて、徐々にその掛けている磁界の大きさを小さくしていったときの抵抗の変化を示している。印加磁界が負になったときに極小の抵抗を持つので、負で所定の大きさの磁界を印加しているときに、印加磁界の変化に対する抵抗の変化率が最も大きくなる。この抵抗と磁界との関係グラフは、負方向に大きな磁界を掛けておいて、次第に印加磁界を大きくしていった場合には、図4のグラフと磁界0の線に対して対称のグラフとなる。
【0041】
そこで本発明において、図1〜3に示す第一実施例の方位計を用いて方位を測定するに際して、平面コイル1に直流電流を図3で右回りに流して、磁気抵抗素子21〜52が長手方向と直角方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子21〜52に印加し、その直流電流と反対向き(図3で左回り)で所定の大きさの直流電流をその平面コイル1に流して磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、磁気抵抗素子対の各磁気抵抗素子の他方の端部同士間に測定用電圧Vccを印加して、接続されている端部から中間電位出力を取り出す。図3で右回りに直流電流を流して、磁気抵抗素子21〜52の長手方向と直角方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子21〜52に印加すると、いずれの磁気抵抗素子も図4のグラフの右端の状態となる。直流電流を減少させるか、あるいは切って、その直流電流とは反対向き、図3で左回りであって、印加磁界に対する抵抗変化率が最大となる付近の大きさの磁界、すなわち所定の大きさの直流電流による直流磁界を印加しておいて、磁気抵抗素子同士の接続されている端部から中間電位出力を取り出す。いま地磁気の水平成分の大きさをHeとして、その地磁気の水平成分Heのx軸となす角度をθとする。磁気抵抗素子21と磁気抵抗素子22の中間電位出力は、
Vcc ・(1/2 −1/(2・Rb) ・βHecos θ)
となる。なお、ここでβは抵抗の磁界に対する変化率であって、Rbはバイアス磁界Hbのみが印加されているときの磁気抵抗素子の抵抗である。
【0042】
この実施例では、磁気抵抗素子対2と磁気抵抗素子対3の接続されている端部の中間電位出力の間の差を図3のVxとして取りだしているので、中間電位出力差Vxは
Figure 0003573100
となる。
【0043】
同様にして、磁気抵抗素子対4と磁気抵抗素子対5の接続されている端部の中間電位出力の間の差を図3のVyとして取りだしているので、中間電位出力差Vyは
Figure 0003573100
となる。
【0044】
次に、平面コイル1に上とは反対向き(図3で左回り)に直流電流を流して、磁気抵抗素子21〜52が長手方向と直角方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子21〜52に印加し、その直流電流とは反対向き(図3で右回り)で所定の大きさの直流電流をその平面コイル1に流して磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、上と同様に磁気抵抗素子対の各磁気抵抗素子の他の端部同士間に測定用電圧Vccを印加して、接続されている端部から中間電位出力を取り出す。このときに印加する磁界の大きさは、絶対値で上とほぼ同じ大きさの磁界とすると、印加磁界に対する抵抗変化率が最大となる。
【0045】
この場合の磁気抵抗素子対2と磁気抵抗素子対3の接続されている部分の中間電位出力の間の差を図3のVxとして取り出すと、中間電位出力差Vxは
Vx(−)=Vcc ・1/Rb・βHecos θ
となる。また、磁気抵抗素子対4と磁気抵抗素子対5の接続されている端部の中間電位出力の間の差を図3のVyとして取り出すと、中間電位出力差Vyは
Vy(−)=Vcc ・1/Rb・βHesin θ
となる。
【0046】
これらの両中間電位出力差をx方向とy方向について差を求めると、
x方向のV=Vx(+)−Vx(−) =−2Vcc・1/Rb・βHecos θ
y方向のV=Vy(+)−Vy(−) =−2Vcc・1/Rb・βHesin θ
となるので、地磁気の水平成分がx軸となす角度θは
θ=atan (y方向のV/ x方向のV)
として求めることができる。
【0047】
上の説明から明らかなようにある方向に直流電流を流しているときに、磁気抵抗素子対2と3及び磁気抵抗素子対4と5の2組ずつにx方向とy方向のバイアス磁界を印加したときの中間電位出力差を同時に求めることができるとともに、反対方向に直流電流を流しているときに、磁気抵抗素子対2と3及び磁気抵抗素子対4と5の2組ずつに−x方向と−y方向のバイアス磁界を印加したときの中間電位出力差を同時に求めることができる。
【0048】
上に述べた第一実施例においては平面コイルとして平行四辺形状のものを用いて説明したが、図14,15に平面模式図で示す平面コイルを用いることができる。図14に示している平面コイル1′では、互いに平行となっている対辺対が2組あり、平面コイル1′の辺11′と12′が平行でまた辺13′と14′とが平行となっている。辺11′と辺13′の間には斜めになったコイル部分15′、辺11′と辺14′の間には斜めになったコイル部分16′、辺14′と辺12′の間には斜めになったコイル部分17′、辺12′と辺13′の間には斜めになったコイル部分18′がそれぞれある。4辺11′、12′、13′、14′は長方形ここでは正方形の4辺を部分的に構成している。平行になった対辺対を作っている辺11′と12′には図3に示したものと同様に磁気抵抗素子対2と3がそれらの長手方向をほぼ45°にして交差している。同様に平行になった対辺対を作っている辺13′と14′には磁気抵抗素子対4と5がそれらの長手方向をほぼ45°にして交差している。平面コイルの磁気抵抗素子と交差している部分では直線となっているので、コイル1′に時計廻りに電流が流れると、コイル面の下側に磁気抵抗素子面がある場合、いずれの磁気抵抗素子にも外へ向かう磁界を磁気抵抗素子の長手方向から45°に印加することができる。そのために上で説明したのと全く同じように図14に示す平面コイルを方位計に用いることができる。
【0049】
図15に示す平面コイル1″でも、2組の対辺対が互いに平行となっている。辺11″と12″が平行で、辺13″と14″が平行となっている。平行となった直線上の辺の間には曲がったコイル部分が設けられているが、4辺11″,12″,13″,14″は長方形ここでは正方形の4辺を部分的に構成している。平行になった対辺対を構成している各辺には磁気抵抗素子がそれらの長手方向をほぼ45°にして交差している。平面コイル1″の磁気抵抗素子と交差している部分では直線となっているので、この平面コイル1″も方位計に用いることができるのが理解されるであろう。
【0050】
本発明の方位計の第二の実施例について回路図を図5に示している。ここに示している方位計は図3の回路図に示した方位計から、磁気抵抗素子対3と5を除いたものである。そのために、図3では磁気抵抗素子対2と3の中間電位出力差、及び磁気抵抗素子対4と5の中間電位出力差を求めていたのに対して、図5の方位計では磁気抵抗素子対2と4それぞれの中間電位出力を求めるようになっている。参照符号は図1〜3と同じものを用いて示している。
【0051】
一方向に所定のバイアス磁界を印加したとき磁気抵抗素子対2の中間電位出力を求めると、
Vx(+)=Vcc ・(1/2 −1/(2・Rb) ・βHecos θ)
であり、反対方向に所定の直流磁界を印加したときの中間電位出力は
Vx( −)= Vcc・(1/2+1/(2・Rb) ・βHecos θ)
である。
【0052】
また、一方向に所定のバイアス磁界を印加したとき磁気抵抗素子対4の中間電位出力を求めると、
Vy(+)=Vcc ・(1/2 −1/(2・Rb) ・βHesin θ)
であり、反対方向に所定の直流磁界を印加したときの中間電位出力は
Vy( −)=Vcc ・(1/2+1/(2・Rb) ・βHesin θ)
なので、これら両中間電位出力をx方向、y方向それぞれについて差を求めると、
x方向のV=Vx(+)−Vx(−) =−Vcc ・1/Rb・βHecos θ
y方向のV=Vy(+)−Vy(−) =−Vcc ・1/Rb・βHesin θ
となる。この出力を第一実施例の出力と比べると、半分になっている。これは第一実施例ではフルブリッジになっていたものが、ここではハーフブリッジになっているためである。地磁気の水平成分がx軸となす角度θは
θ=atan (y方向のV/ x方向のV)
として求めることができる。
【0053】
この実施例において上の説明から明らかなように、一方向に直流電流を流しているときに磁気抵抗素子対2および磁気抵抗素子対4にx方向とy方向のバイアスを印加したときの中間電位出力を同時に求めることができる。とともに、反対方向に直流電流を流しているときに磁気抵抗素子対2および磁気抵抗素子対4に−x方向と−y方向のバイアスを印加したときの中間電位出力も同時に求めることができる
本発明の方位計の第三実施例について、回路図を図6に示している。ここに示している方位計は図3の回路図に示した方位計から、磁気抵抗素子対4と5を除いたものである。ここでは磁気抵抗素子対2と3の中間電位出力差を求めるようになっている。参照符号は図1〜3,5と同じものを用いて示している。
【0054】
一方向に電流を流して、所定の磁界を印加したときの磁気抵抗素子対2と、磁気抵抗素子対3の中間電位出力差は第一実施例と同様に
Vx(+) = −Vcc ・1/(2 ・Rb)・βHecos θ
であり、反対方向に電流を流して、所定の磁界を印加したときの磁気抵抗素子対2と、磁気抵抗素子対3の中間電位出力差は同様にして
Vx(−) =Vcc・1/(2 ・Rb)・βHecos θ
となる。これら両方向磁界を印加したときの両中間電位出力差の間の差を求めると
x方向のV=Vx(+)−Vx(−) =−Vcc ・1/Rb・βHecos θ
となる。この式から地磁気の水平成分のx軸との角度θを求めることができる。しかし、y方向の出力差Vを測定していないので+/−θの区別が出来ないという欠点がある。またθはVccの関数となっているので、定電流回路が必要となる。
【0055】
本発明の方位計の第四の実施例について回路図を図7に示す。この方位計は図6の方位計から更に磁気抵抗素子対3を除いたものである。ここでは磁気抵抗素子対2の中間電位出力を求めるようになっている。参照符号は図1〜3,5,6と同じものを用いて示している。
【0056】
一方向に電流を流して所定の磁界を印加したときの磁気抵抗素子対2の中間電位出力は第二の実施例と同様に
Vx(+)= Vcc・(1/2−1/(2・Rb) ・βHecos θ)
であり、反対方向に所定の直流磁界を印加したときの磁気抵抗素子対2の中間電位出力は
Vx( −)=Vcc ・(1/2+1/(2 ・Rb) ・βHecos θ)
である。両方向磁界を印加したときの両中間電位出力差は
x方向のV=Vx(+)−Vx(−) =−Vcc ・1/Rb・βHecos θ
となる。この式から地磁気の水平成分のx軸との角度θを求めることができる。しかしここでもy方向の出力差Vを測定していないだけ、+/−θの区別が出来ないという欠点がある。またθはVccの関数となっているので、定電流回路が必要となる。
【0057】
第一から第四の実施例の説明では、磁気抵抗素子と平面コイルの各辺とが交差する角度をπ/4すなわち45°として説明したが、この交差する角度は30°よりも大きく90°以内であれば方位を測定出来る。この角度内でも45°よりも大きく90°以内であれば抵抗の磁界に対する変化が大きいので好ましいが、角度が大きすぎると図4の極小値近傍で抵抗の磁界に対する変化の大きい領域が狭まり、適当なバイアス磁界の設定が難しくなるため、45°のときが最も取り扱いやすい。
【0058】
また、平面コイル1の1辺と交差している2個の磁気抵抗素子の長手方向が互いに直角になっているもの、1組の磁気抵抗素子対の2個の磁気抵抗素子の長手方向が互いに直角となっているものについて上の実施例では説明したが、お互いが非平行であればよい。しかし、直角となっているものが最も扱いやすい。なお、磁気抵抗素子と辺の交差角度は、素子対においてミラー(鏡像)の関係にすることが好ましい。一方が10°で他方が60°ではブリッジ回路の出力がばらつく。ミラーの関係に近づけると出力のバラツキが低減されて正弦波状になる。そこで、磁気抵抗素子対において、磁気抵抗素子が各辺と交差する角度の差は±5°以内とする。さらに好ましくは、方位計の全ての磁気抵抗素子について、各々の磁気抵抗素子が各辺と交差する角度のバラツキを±5°以内とする。
【0059】
第一実施例にある方位計を試作した。磁気抵抗素子として、膜厚を30nmと31.5nmのものを作製した。30nm厚のもののほうが反磁界の影響が少なく、厚みを大とすると見かけの反磁界が大きくなるので、必要な飽和磁界やバイアス磁界を印加するためにコイル電流を大きくする必要が出てくる。また、薄くしすぎると抵抗変化率が減少するおそれがあるので、膜厚は30nm+/−5nmが適当である。
【0060】
磁気抵抗素子の線幅を40μmから10μmまで変えて作製した。反磁界の影響が少ない40μmが最適である。これ以上線幅を広くすると、折り返しの回数が減少し、抵抗値が低下する。抵抗値が小さいと、消費電力が増加する。折り返しの回数を最大にして、反磁界の影響を小さくするには30〜40μmがよい。
【0061】
磁気抵抗素子間隔が5μm以下の場合、短絡などの問題が生じる。広くすればその問題が無くなるが、平面磁気抵抗素子コイル内での磁気抵抗素子の占有率が低下するので5μmが最適である。
【0062】
平面コイルについては、外寸2〜3mmで50〜100ターンの平面コイルを作製したところ、十分な出力が得られた。一方、コイル寸法は消費電力を小さくするためにできるだけ小さい方がよい。
【0063】
低い電源電圧で必要な磁界を発生させるためには、コイルの抵抗を低くすることが最も効果的である。コイル抵抗は膜厚と線幅と長さで決まるが、長さはコイル寸法によるところが大きい。線幅と膜厚はできるだけ大きい方がよいが、膜厚は導体間スペースによって規定される。導体間スペースの制約の中で、膜厚は厚い方が好ましいが、製造上メッキ厚が厚すぎるのは好ましくない。そのために2〜5μmが適当である。また線幅はそれに伴い8〜20μmが適当である。
【0064】
平面コイルと磁気抵抗素子の間隔は、本発明では平面コイルの極近傍の磁界を利用するのでできるだけ近い方が好ましい。その間に挿入されている絶縁膜厚の絶縁性を考慮し、磁気抵抗素子と配線膜の膜厚の1.5倍程度とすると良い。この間隔は0.5〜2 μmが適当である。
【0065】
上で説明した各実施例は、図2に示すように、基板上に磁気抵抗素子を設け、その上にコイルを積層している2層型である。磁気抵抗素子あるいはコイルを増やすこともできる。例えば、基板上に磁気抵抗素子/コイル/磁気抵抗素子の順に積層した3層型とすると、出力を2倍にできる。また、基板上にコイル/磁気抵抗素子/コイルの順に積層した3層型とすることもできる。更に、平面コイルのある平面と平行な複数の平面に磁気抵抗素子を設けることも可能である。
【0066】
平行四辺形状あるいは長方形、特に正方形の平面コイルを用いて本発明を以上説明したが、他の形状の平面コイル1を図13に平面模式図で示す。偶数の辺を有し、各辺が対辺と平行である平面コイルとして、(a)、(b)のいずれも用いることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明では平面コイルを磁気抵抗素子に飽和磁界とバイアス磁界を印加するのに用いているので、薄膜でコイルを作製することが出来て、方位計を薄く且つ面積を小さくすることができる。
【0068】
本発明の方位計によれば、x方向とy方向について同時にバイアス磁界を印加して方位を測定することができるので、方位の測定を従来の半分の回数で行うことができる。
【0069】
また本発明の方位の測定方法によれば、印加する飽和磁界とバイアス磁界の方向を反対方向にして所定の大きさのバイアス磁界を印加しているので、出力を大きくすることができる。
【0070】
更に本発明の方位計によれば、電流センサー、地磁気以外の弱磁界センサーとしても使用することが出来る。また、本発明の方位計と加速度センサーを併せ持つ小型モーションセンサーを実現することができる。本発明の方位計は小型であるので、時計や携帯電話、携帯パソコン等に組み込み、方位を用いた位置情報システムが容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による方位計の平面図である。
【図2】本発明の第一実施例による方位計の展開斜視図である。
【図3】本発明の第一実施例による方位計の回路図である。
【図4】抵抗の印加磁界強度との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第二実施例による方位計の回路図である。
【図6】本発明の第三実施例による方位計の回路図である。
【図7】本発明の第四実施例による方位計の回路図である。
【図8】抵抗の印加磁界強度との関係を示す一般的なグラフである。
【図9】一般的な方位計の回路図である。
【図10】従来の方位計の断面模式図である。
【図11】従来の方位計の斜視図である。
【図12】抵抗の印加磁界強度との関係のヒステリシスを示すグラフである。
【図13】他の実施例の平面コイルを説明する平面模式図である。
【図14】平面コイルの変形例を説明する平面模式図である。
【図15】平面コイルの変形例を説明する平面模式図である。
【符号の説明】
1,1′,1″ 平面コイル
11,12,13,14,11′,12′,13′,14′,11″,12″,13″,14″ (コイルの)辺
2,3,4,5 磁気抵抗素子対
21,22,31,32,41,42,51,52,91,92,93,94 磁気抵抗素子
101,102 コイル

Claims (23)

  1. 互いに平行となっている対辺対を少なくとも部分的に有し直流電流を流すための平面コイルと、
    その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる少なくとも1組の磁気抵抗素子対とを有しており、
    気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子は平面コイルの対辺対の1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流によるバイアス直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にそのバイアス直流磁界が印加されるものであり、
    気抵抗素子対の他方の磁気抵抗素子は対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該対辺を流れる直流電流によるバイアス直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にそのバイアス直流磁界が印加されるものであるとともに、その長手方向は前記一方の磁気抵抗素子の長手方向と非平行になっており、
    また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているとともに、他方の端部間に測定用電圧が印加されるようになっていて、前記一方の端部から中間電位出力を取り出すようになっていることを特徴とする方位計。
  2. 面コイルが対辺対を2組持っていることを特徴とする請求項1記載の方位計。
  3. 面コイル平行四辺形状であることを特徴とする請求項2記載の方位計。
  4. 組の対辺対が長方形の4辺を少なくとも部分的に構成していることを特徴とする請求項2記載の方位計。
  5. 気抵抗素子対2組あることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の方位計。
  6. 2組の磁気抵抗素子対にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの対辺対の同じ1辺のみと交差していて、各他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が対辺対の前記1辺の対辺のみと交差しているとともに、
    平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっていることを特徴とする請求項5記載の方位計。
  7. 気抵抗素子対のうち1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの対辺対の1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の対辺のみと交差しているとともに、
    気抵抗素子対のうち他の1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が他の対辺対の1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の対辺のみと交差していることを特徴とする請求項5記載の方位計。
  8. 気抵抗素子対4組あり、
    気抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの対辺対の同じ1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が対辺対の前記1辺の同じ対辺のみと交差しているとともに、
    気抵抗素子対のうち他の2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が他の対辺対の同じ1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の同じ対辺のみと交差していて、
    平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっていることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の方位計。
  9. 磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角度が45°よりも大きく90°以内であることを特徴とする請求項1から8いずれか記載の方位計。
  10. 磁気抵抗素子対について、それぞれの磁気抵抗素子が各辺と交差する角度のバラツキが±5°以内であることを特徴とする請求項1から9のいずれか記載の方位計。
  11. 磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角度が45°であることを特徴とする請求項1から8いずれか記載の方位計。
  12. 長方形状で直流電流を流すための平面コイルと、
    その平面コイル面の一方側にあって、平面コイル面と平行な平面内に設けられた磁気抵抗素子からなる少なくとも1組の磁気抵抗素子対とを有しており、
    気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子は平面コイルの1辺のみと45°で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの当該1辺を流れる直流電流によるバイアス直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にそのバイアス直流磁界が印加されるものであり、
    気抵抗素子対の他方の磁気抵抗素子は平面コイルの前記1辺の対辺のみと45°で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの前記1辺の当該対辺を流れる直流電流によるバイアス直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にそのバイアス直流磁界が印加されるものであるとともに、その長手方向は前記一方の磁気抵抗素子の長手方向と直交しており、
    磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の平面コイル内側にある端部同士は接続されているとともに、平面コイル外側にある端部間に測定用電圧が印加されるようになっていて、内側にある端部から中間電位出力を取り出すようになっていることを特徴とする方位計。
  13. 気抵抗素子対2組あることを特徴とする請求項12記載の方位計。
  14. 気抵抗素子対2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの同じ1辺のみと交差していて、各他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの前記1辺の対辺のみと交差しているとともに、
    平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は直角になっていることを特徴とする請求項13記載の方位計。
  15. 気抵抗素子対のうち1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの前記1辺の対辺のみと交差しているとともに、
    気抵抗素子対のうち他の1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの他のいずれか1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの前記他のいずれか1辺の対辺のみと交差していることを特徴とする請求項13記載の方位計。
  16. 気抵抗素子対4組あり、
    気抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの同じ1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの前記1辺の同じ対辺のみと交差しているとともに、
    気抵抗素子対のうち他の2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの他のいずれか同じ1辺のみと交差していて、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの前記他のいずれか1辺の同じ対辺のみと交差していて、
    平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向が直角になっていることを特徴とする請求項12記載の方位計。
  17. 互いに平行となっている対辺対2組を少なくとも部分的に持っている直流電流を流すための平面コイルと、
    その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる少なくとも1組の磁気抵抗素子対とを有しており、
    気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子は平面コイルの対辺対の1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、
    気抵抗素子対の他方の磁気抵抗素子は対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差している長手方向を持っていて、その磁気抵抗素子の長手方向が前 記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、その長手方向は前記一方の磁気抵抗素子の長手方向と非平行になっており、
    また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを用いて、
    面コイルに直流電流を流して、磁気抵抗素子の磁化が少なくとも長手方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子に印加し、
    前記直流電流と反対向きで所定の大きさの直流電流を平面コイルに流して磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の他方の端部間に測定用電圧を印加して、接続されている端部から中間電位出力を取りだし、
    に平面コイルに先に飽和させたときとは反対向きの直流電流を流して、磁気抵抗素子の磁化が少なくとも長手方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子に印加し、
    その直流電流と反対向きで所定の大きさの直流電流を平面コイルに流して磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の他方の端部間に測定用電圧を印加して、接続されている端部から中間電位出力を取りだして、
    々のバイアス直流磁界を印加しているときに取り出した中間電位出力2つの差を求め、
    それに基づいて方位を求めることを特徴とする方位の測定方法。
  18. 互いに平行となっている対辺対2組を少なくとも部分的に持っている直流電流を流すための平面コイルと、
    その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる2組の磁気抵抗素子対とを有しており、
    気抵抗素子対2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの対辺対の同じ1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、各他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
    各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子の長手方向は互いに非平行となっており、
    平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっており、
    また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを用いて、
    続されている端部から中間電位出力を取り出す際に2組の磁気抵抗素子対の中間電位出力差を取り出し、
    バイアス直流磁界を印加しているときに取り出した中間電位出力差2つの差を求め、それに基づいて方位を求めることを特徴とする請求項17記載の方位の測定方法。
  19. 互いに平行となっている対辺対2組を少なくとも部分的に持っている直流電流を流すための平面コイルと、
    その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる2組の磁気抵抗素子対とを有しており、
    気抵抗素子対のうち1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの対辺対の1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、他方の磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、その磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
    気抵抗素子対のうち他の1組にある一方の磁気抵抗素子の長手方向が他の対辺対の1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、その磁気抵抗素子の長手方向が当該他の対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してその長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、他方の磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、その磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
    各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子の長手方向は互いに非平行となっており、
    また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを用いて、
    バイアス直流磁界を印加しているときに、各磁気抵抗素子対について取り出した中間電位出力2つの差を求め、
    両磁気抵抗素子対についての中間電位出力の差に基づいて方位を求めることを特徴とする請求項17記載の方位の測定方法。
  20. 互いに平行となっている対辺対2組を少なくとも部分的に持っている直流電流を流すための平面コイルと、
    その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な各平面内に設けられたそれぞれの磁気抵抗素子2個からなる4組の磁気抵抗素子対とを有しており、
    気抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が平面コイルの対辺対の同じ1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が対辺対の前記1辺の同じ対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
    気抵抗素子対のうち他の2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が他の対辺対の同じ1辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の当該1辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであり、他方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の同じ対辺のみと30°よりも大きく90°以内で交差していて、それら磁気抵抗素子の長手方向が前記他の対辺対の前記1辺の当該対辺を流れる直流電流による直流磁界と交差してそれら長手方向と直角方向にその直流磁界が印加されるものであるとともに、
    平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっていて、
    各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子の長手方向は互いに非平行となっており、
    また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを用いて、
    続されている端部から中間電位出力を取り出す際に、平面コイルの同じ対辺と交差している2組の磁気抵抗素子対の中間電位出力差を取り出し、
    バイアス直流磁界を印加しているときに磁気抵抗素子対の各2組について取り出した中間電位出力差2つの間の差を求め、
    その中間電位出力差2つの間の差2つに基づいて方位を求めることを特徴とする請求項17記載の方位の測定方法。
  21. 磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角度が45°よりも大きく90°以内であることを特徴とする請求項17から20いずれか記載の方位の測定方法。
  22. 磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角度が45°であることを特徴とする請求項17から20のいずれか記載の方位の測定方法。
  23. 平面コイルは長方形状をしているとともに、
    各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子の長手方向は他方の磁気抵抗素子の長手方向と直角になっていて、
    平面コイルの同じ辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は互いに直角になっていることを特徴とする請求項21あるいは22記載の方位の測定方法。
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