JP3496655B2 - 方位計 - Google Patents

方位計

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JP3496655B2 JP2001138387A JP2001138387A JP3496655B2 JP 3496655 B2 JP3496655 B2 JP 3496655B2 JP 2001138387 A JP2001138387 A JP 2001138387A JP 2001138387 A JP2001138387 A JP 2001138387A JP 3496655 B2 JP3496655 B2 JP 3496655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気抵抗素子を用い
た方位計、特に磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加しな
がら方位を測定する方位計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗素子はその磁化容易軸方向に電
流を流したときに、それに直角な方向に磁界を印加する
と、電流の方向での抵抗は磁界の大きさによって減少す
る磁気抵抗効果を持つ。抵抗と印加する磁界強度との関
係はほぼ2次関数で近似することが出来て、図13のよ
うに R=R0 (1−α(H/Hk )2 ) となっている。ここで、R0 は無磁界時の抵抗、αは抵
抗率変化率、Hkは飽和磁界である。
【0003】磁気抵抗素子に1/2・Hk程度のバイア
ス磁界を印加した状態では、外部磁界と抵抗とはほぼ直
線関係にある。地磁気の水平成分は最大0.4Oeであ
るから、適当なバイアスを印加すると方位を測定するこ
とができる。
【0004】4個の直交する磁気抵抗素子91,92,
93,94を図14のようにフルブリッジに組み、磁気
抵抗素子の電流方向に対して45°の角度になるように
2つの直交するバイアス磁界を印加できるように2個の
バイアスコイル101,102を磁気抵抗素子の外部に
付けたホルダーに巻き付けた方位計が用いられている。
それを図15に断面模式図、図16に外観図で示してい
る。
【0005】方位を測定する際には、一方のバイアスコ
イル101(x方向コイルとする)によって、フルブリ
ッジになった4個の磁気抵抗素子91,92,93,9
4に+x方向バイアスを印加しながら、フルブリッジに
なった磁気抵抗素子間の中間電位差を測定し、次に同じ
バイアスコイル101によって磁気抵抗素子に−x方向
バイアスを印加しながら、磁気抵抗素子間の中間電位差
を測定する。+x方向バイアス印加時と−x方向バイア
ス印加時の中間電位差同士の差を求めると、この差が地
磁気の水平分力とx軸方向との角度θの正弦と比例した
ものになる。
【0006】次に他方のバイアスコイル102(y方向
コイルとする)によって、フルブリッジになった4個の
磁気抵抗素子91,92,93,94に+y方向バイア
スを印加しながら、フルブリッジになった磁気抵抗素子
間の中間電位差を測定し、次いで同じバイアスコイル1
02によって磁気抵抗素子に−y方向バイアスを印加し
ながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。+y方
向バイアス印加時と−y方向バイアス印加時の中間電位
差同士の差を求めると、この差が地磁気の水平分力の方
向θとはsin(π/2−θ)に、すなわち角度θの余
弦と比例する。
【0007】これらy方向出力Vyとx方向出力Vxか
ら地磁気の水平分力の方向 θ=atanVx/Vy として、方位が測定出来る。
【0008】以上のことは原理として正しいのである
が、磁気抵抗素子への印加磁界と抵抗との関係にはヒス
テリシスがあり、図13に示したものよりも、むしろ図
17のようになる。印加磁界強度を上げていくと図17
の上のカーブを辿り飽和となる、そこから印加磁界を下
げていくと下のカーブを辿ると言われている。
【0009】そこで、方位を測定する際に、このヒステ
リシスの影響を考慮して、バイアス磁界を印加する前に
飽和磁界を印加しておくことが行われている。
【0010】例えば、特開平5-157565号公報にあるよう
に、上で説明した磁気抵抗素子と2つの直交するバイア
スコイルからなる方位計を用いて方位を測定する際に、
+x方向に飽和磁界Hkを印加し、次いで+x方向バイ
アス磁界Hbを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位
差を測定する。そして同じバイアスコイルによって−x
方向に飽和磁界−Hkを印加し、次いで−x方向バイア
ス磁界−Hbを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位
差を測定する。このようにして求めた+x方向バイアス
印加時と−x方向バイアス印加時の中間電位差同士の差
をx方向出力Vxとする。
【0011】次に他方のバイアスコイルによって、+y
方向に飽和磁界を印加し、次いで+y方向バイアスを印
加しながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。そ
して同じバイアスコイルによって−y方向に飽和磁界を
印加し、次いで−y方向バイアスを印加しながら磁気抵
抗素子間の中間電位差を測定する。このようにして求め
た+y方向バイアス印加時と−y方向バイアス印加時の
中間電位差同士の差をy方向出力Vyとする。これらV
xとVyから上記と同じように方位を測定するものであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上で説明したフルブリ
ッジに組み立てた4個の直交する磁気抵抗素子は一枚の
セラミック基板上にNi系合金膜を蒸着し、エッチング
によってつづら折り状の各磁気抵抗素子を形成すること
ができる。そのために極めて小さく、また薄いものとす
ることができる。しかし、それをx方向、y方向に取り
巻いて形成した2個のバイアスコイルは磁気抵抗素子ブ
リッジの外周に設けられているために、厚さが3mm程
度で面積が10mm×10mm程度の物となっていた。
このように厚さが大きいために、電子方位計を組み込ん
だリストウオッチが大きなものとなっていた。
【0013】方位を測定する手順を上で説明したが、x
方向コイルで+x方向と−x方向のバイアスを印加して
測定し、y方向コイルで+y方向と−y方向のバイアス
を印加して測定し、その後演算するので、4回の測定が
必要なものであった。
【0014】更に、ヒステリシスの影響をなくすため
に、バイアス磁界を印加する前にバイアス磁界と同じ方
向の飽和磁界を印加することが行われている。飽和磁界
を印加した後にバイアス磁界を印加すると磁気抵抗素子
の抵抗と磁界曲線(図17参照)の勾配が小さくなっ
て、測定する出力が低くなってしまっている。
【0015】そこで、本発明の目的とするところは、厚
さを極めて薄く且つ面積を小さくすることのできる方位
計を提供することである。
【0016】また、本発明の他の目的は、従来よりもコ
イルへの通電回数を減らし、測定回数を少なくすること
のできる方位計を提供することである。
【0017】本発明の更に他の目的は、本出願人が前に
出願している方位計(特願2001−29011号)よ
りも、磁気抵抗素子部分の面積を増加させることができ
磁気抵抗素子の抵抗を増すことができるので、更に小型
化のできる方位計を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の方位計は、互い
に平行となっている対辺対を2組有し、それら2組の対
辺対が長方形の4辺を少なくとも部分的に構成している
平面コイルと、その平面コイル面の両側にそれぞれ平行
に設けられた磁気抵抗素子面からなり、各磁気抵抗素子
面には、前記平面コイルの対辺対の各辺のみと30°よ
りも大きく90°未満で交差している長手方向を持った
4個の磁気抵抗素子を有し、1組の対辺対の辺と交差し
ている磁気抵抗素子のうち、辺に流れる電流によって反
対方向の磁界が印加される磁気抵抗素子は互いにその長
手方向が非平行となっているとともに、そのうちの2個
の磁気抵抗素子で1組の磁気抵抗素子対を構成し、各磁
気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続さ
れているとともに、他方の端部間に測定用電圧が印加さ
れるようになっていて、前記一方の端部から中間電位出
力を取り出すようになっていることを特徴とするもので
ある。
【0019】この方位計で、各磁気抵抗素子対を構成す
る磁気抵抗素子は同じ磁気抵抗素子面に設けられている
ことができる。
【0020】上記方位計において、前記各磁気抵抗素子
の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角度が45°
以上で90°未満であることが好ましく、その交差角のば
らつきが±5°以内であるのがよい。またその交差する
角度が45°であることが更に好ましい。
【0021】本発明の方位計は、互いに平行となってい
る対辺対を2組有し、それら2組の対辺対が長方形の4
辺を少なくとも部分的に構成している平面コイルと、そ
の平面コイル面の両側にそれぞれ平行に設けられた磁気
抵抗素子面からなり、各磁気抵抗素子面には、前記平面
コイルの対辺対の各辺のみと45°で交差している長手
方向を持った4個の磁気抵抗素子を有し、各磁気抵抗素
子面にある4個の磁気抵抗素子のうち各対辺対の各辺と
交差している長手方向を持った2個の磁気抵抗素子で1
組の磁気抵抗素子対を構成し、各磁気抵抗素子対の磁気
抵抗素子の長手方向が互いに直角となっているととも
に、前記対辺対の各辺の両側にある磁気抵抗素子の長手
方向が互いに直交しており、各磁気抵抗素子対の磁気抵
抗素子の平面コイル内側にある端部同士は接続されてい
るとともに、平面コイル外側にある端部間に測定用電圧
が印加されるようになっていて、前記内側にある端部か
ら中間電位出力を取り出すようになっていることが好ま
しい。
【0022】本発明の方位計において、各磁気抵抗素子
対を構成する磁気抵抗素子は対辺対の各辺の両側にある
磁気抵抗素子であることができる。その場合、前記各磁
気抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角
度が45°以上で90°未満であることが好ましく、そ
の交差角のばらつきが±5°以内であるのがよい。また
その交差する角度が45°であることが更に好ましい。
【0023】本発明の方位計は、互いに平行となってい
る対辺対を2組有し、それら2組の対辺対が長方形の4
辺を少なくとも部分的に構成している平面コイルと、そ
の平面コイル面の両側にそれぞれ平行に設けられた磁気
抵抗素子面からなり、各磁気抵抗素子面には、前記平面
コイルの対辺対の各辺のみと45°で交差している長手
方向を持った4個の磁気抵抗素子を有し、前記対辺対の
各辺の両側にある2個の磁気抵抗素子で1組の磁気抵抗
素子対を構成し、その各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子
の長手方向が互いに直交しており、また各磁気抵抗素子
対の磁気抵抗素子の平面コイル内側にある端部同士は接
続されているとともに、平面コイル外側にある端部間に
測定用電圧が印加されるようになっていて、前記内側に
ある端部から中間電位出力を取り出すようになっている
ことが好ましい。
【0024】本発明の方位計では、2組の対辺対が長方
形の4辺を少なくとも部分的に構成している平面コイル
の両側に磁気抵抗素子面を有し、各磁気抵抗素子面は4
個の磁気抵抗素子を持つ。そのため1つのコイル辺に対
して各面で1個の磁気抵抗素子のみが交差しているの
で、大きな磁気抵抗素子を持つことができる。本出願人
が特願2001−29011号で出願している方位計で
は、1つのコイル辺に対して2個の磁気抵抗素子が交差
していたのに比べると、倍の面積を持った磁気抵抗素子
を用いることができる。
【0025】また1つのコイル辺を挟むように配置され
た2個の磁気抵抗素子で1組の磁気抵抗素子対を構成し
ている場合には、各磁気抵抗素子面にある4個の磁気抵
抗素子の長手方向を同じ向きにそろえることができるの
で、磁気抵抗素子を形成する際に形状異方性だけでなく
磁気異方性もつけることができる。そのために、安定し
て磁気異方性を制御することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明による方位計の第一実施例
を図1,2に示している。図1は展開斜視図であり、互
いに平行になっている対辺対11と12,13と14を
2組有し、それら2組の対辺対が長方形の4辺(ここで
は正方形の4辺)を少なくとも部分的に構成している平
面コイル1と、その平面コイルの両側に近接してそれぞ
れ平行に設けられた磁気抵抗素子面とからなっている方
位計を示している。平面コイル1はコイルが数十回巻か
れている。平面コイル面の下側の磁気抵抗素子面には4
個の磁気抵抗素子21,22,51,52を有し、上側
の磁気抵抗素子面には4個の磁気抵抗素子31,32,
41,42を有している。これらの各磁気抵抗素子の長
手方向は平面コイルの対辺対の各辺のみと30°よりも
大きく90°未満で交差している。この関係を理解しや
すいように図2に回路を模式的に示している。平面コイ
ル1にIb方向の電流が流れると1組の対辺対の辺11
と12とに交差している磁気抵抗素子のうち、磁気抵抗
素子21と32にはx方向の磁界が印加され、磁気抵抗
素子31と22には−x方向の磁界が印加される。また
辺13と14とに交差している磁気抵抗素子のうち、磁
気抵抗素子41と52にはy方向の磁界が印加され、磁
気抵抗素子51と42にには−y方向の磁界が印加され
る。ここで、反対方向の磁界が印加される磁気抵抗素子
21と22,31と32,41と42,51と52はそ
れぞれ磁気抵抗素子対2,3,4,5を構成している。
各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士が接
続されているとともに、他方の端部間に測定用電圧Vc
cが印加されるようになっていて、接続されている端部
から中間電位出力を取り出すようになっている。この例
では、中間電位出力差を取り出している。
【0027】ここで第一実施例の働きを説明するに当た
り、本出願人の出願している特願2001−29011
号に示している方位計の働きをまず説明して、それと比
較しながら本例を説明する。既出願の方位計を説明する
ための展開斜視図を図11に、またその回路を模式的に
図12に示している。図11,12に示している既出願
の平面コイル1は図1,2に用いている平面コイル1と
同じ構造をしている。平面コイル面の同じ側に、図では
下側に、平面コイル面と平行な平面内に磁気抵抗素子対
2′,3′,4′,5′が4組設けられている。磁気抵
抗素子対2′,3′,4′,5′それぞれは2個の磁気
抵抗素子21′と22′,31′と32′,41′と4
2′,51′と52′からなっている。
【0028】平面コイル1の平行な対辺対の1辺11に
は、磁気抵抗素子21′と32′がその長手方向を30
°よりも大きく90°未満で、好ましくは45°以上で
90°未満で、この実施例では45°で交差している。
対辺対の向かい側の1辺12には、磁気抵抗素子31′
と22′がその長手方向を30°よりも大きく90°未
満で、好ましくは45°以上で90°未満で、この実施
例では45°で交差している。その対辺対と直交してい
る平行な対辺対の1辺13には、磁気抵抗素子41′と
52′がその長手方向を30°よりも大きく90°未満
で、好ましくは45°以上で90°未満で、この実施例
では45°で交差している。辺13の向かい側の辺14
には、磁気抵抗素子51′と42′がその長手方向を3
0°よりも大きく90°未満で、好ましくは45°以上
で90°未満で、この実施例では45°で交差してい
る。平面コイル1の各辺と交差している磁気抵抗素子2
1′と32′,31′と22′,41′と52′,5
1′と42′は、それぞれそれらの長手方向が互いに非
平行、この図では直交している。また、平行な対辺対の
辺と長手方向が交差している磁気抵抗素子21′と2
2′とで磁気抵抗素子対2′を構成していて、磁気抵抗
素子21′と22′はそれらの長手方向が互いに非平
行、この図では直交している。同様に、平行な対辺対の
各辺と長手方向が交差している磁気抵抗素子31′と3
2′,41′と42′,51′と52′はそれぞれ磁気
抵抗素子対3′,4′,5′を構成していて、磁気抵抗
素子31′と32′,41′と42′,51′と52′
はそれらの長手方向が互いに非平行、この図では直交し
ている。各磁気抵抗素子対2′,3′,4′,5′を構
成している磁気抵抗素子同士の一方の端部、この図では
平面コイル1の内側にある端部同士がそれぞれ結合され
ている。そして、各磁気抵抗素子対の他端部間に測定用
電圧Vccが印加されて、先ほどの結合されている端部
の電位差を測定するようになっている。
【0029】磁気抵抗素子は平面コイル1と近接した平
行な面に設けられている。平面コイル1に直流電流を流
したとき、平面コイル面に平行な面には、コイルの内側
から外へ、あるいは外から内側へ向いた直流磁界が生じ
るので、磁気抵抗素子対に直流磁界が印加されることに
なる。図11,12で平面コイル1に時計廻りの電流I
bが流れると磁気抵抗素子21′,32′にはx方向の
磁界が、磁気抵抗素子22′,31′には−x方向の磁
界が、磁気抵抗素子41′,52′にはy方向の磁界
が、磁気抵抗素子42′,51′には−y方向の磁界が
印加される。平面コイル1にそれとは反対方向の電流−
Ibが流されると各磁気抵抗素子には先ほどと反対方向
の磁界が印加される。
【0030】磁気抵抗素子の長手方向に電流を流すとき
に、磁気抵抗素子面で長手方向と直角方向に磁界を印加
した場合、磁気抵抗素子の抵抗は図13のように磁界の
大きさに応じて減少し、その磁界の印加方向によって図
17のようにヒステリシスがある。
【0031】磁気抵抗素子が平面コイルの辺と45°で
交差している場合は、長手方向の直角方向に対して45
°の方向に外部磁界が印加されることになる。その場合
磁気抵抗素子は長手方向に形状磁気異方性があり、形状
磁気異方性磁界と外部磁界の合成ベクトルが磁気抵抗素
子に印加されたのと同じになる。そのために、磁気抵抗
素子に外部磁界を印加したときの外部磁界と抵抗の関係
は図3に示すグラフのようになる。図3では正方向に大
きな磁界を掛けておいて、徐々にその掛けている磁界の
大きさを小さくしていったときの抵抗の変化を示してい
る。印加磁界が負になったときに極小の抵抗を持つの
で、負で所定の大きさの磁界を印加しているときに、印
加磁界の変化に対する抵抗の変化率が最も大きくなる。
この抵抗と磁界との関係グラフは、負方向に大きな磁界
を掛けておいて、次第に印加磁界を大きくしていった場
合には、図3のグラフと磁界0の線に対して対称のグラ
フとなる。
【0032】図11,12に示す方位計を用いて方位を
測定するに際して、平面コイル1に直流電流を図11,
12で時計廻りに流して、磁気抵抗素子21′〜52′
の磁化が少なくとも長手方向に飽和するのに十分な大き
さの直流磁界を磁気抵抗素子21′〜52′に印加し、
次にその直流電流と反対向き(図11,12で反時計廻
り)で所定の大きさの直流電流をその平面コイル1に流
して磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイアス直流
磁界を印加している間に、磁気抵抗素子対の各磁気抵抗
素子の他方の端部間に測定用電圧Vccを印加して、接
続されている端部から中間電位出力を取り出す。時計廻
りに直流電流を流して、磁気抵抗素子21′〜52′の
長手方向と直角方向に飽和するのに十分な大きさの直流
磁界を磁気抵抗素子21′〜52′に印加すると、いず
れの磁気抵抗素子も図3のグラフの右端の状態となる。
直流電流を減少させるか、あるいは切って、その直流電
流とは反対向きで、印加磁界に対する抵抗変化率が最大
となる付近の大きさの磁界、すなわち所定の大きさの直
流電流による直流磁界を印加しておいて、磁気抵抗素子
同士の接続されている端部から中間電位出力を取り出
す。いま地磁気の水平成分の大きさをHeとして、その
地磁気の水平成分Heのx軸となす角度をθとする。磁
気抵抗素子21′と磁気抵抗素子22′の中間電位出力
は、 Vcc ・(1/2 −1/(2・Rb) ・βHecos θ) となる。なお、ここでβは抵抗の磁界に対する変化率で
あって、Rbはバイアス磁界Hbのみが印加されていると
きの磁気抵抗素子の抵抗である。
【0033】磁気抵抗素子対2′と磁気抵抗素子対3′
の接続されている端部の中間電位出力の間の差を図1
1,12のVxとして取りだしているので、中間電位出
力差Vxは Vx(+)= Vcc・((1/2 −1/(2・Rb) ・βHecos θ) −(1/2+1/(2 ・Rb) ・βHecos θ)) = −Vcc ・1/Rb・βHecos θ となる。
【0034】同様にして、磁気抵抗素子対4′と磁気抵
抗素子対5′の接続されている端部の中間電位出力の間
の差を図11,12のVyとして取りだしているので、
中間電位出力差Vyは Vy(+)= Vcc・((1/2 −1/(2・Rb) ・βHesin θ) −(1/2+1/(2 ・Rb) ・βHesin θ)) = −Vcc ・1/Rb・βHesin θ となる。
【0035】次に、平面コイル1に上とは反対向きに直
流電流を流して、磁気抵抗素子21′〜52′が長手方
向と直角方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素
子21′〜52′に印加し、その直流電流とは反対向き
で所定の大きさの直流電流をその平面コイル1に流して
磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイアス直流磁界
を印加している間に、上と同様に磁気抵抗素子対の各磁
気抵抗素子の他の端部同士間に測定用電圧Vccを印加
して、接続されている端部から中間電位出力を取り出
す。このときに印加する磁界の大きさは、絶対値で上と
ほぼ同じ大きさの磁界とすると、印加磁界に対する抵抗
変化率が最大となる。
【0036】この場合の磁気抵抗素子対2′と磁気抵抗
素子対3′の接続されている部分の中間電位出力の間の
差を図11,12のVxとして取り出すと、中間電位出
力差Vxは Vx(-)=Vcc ・1/Rb・βHecos θ となる。また、磁気抵抗素子対4′と磁気抵抗素子対
5′の接続されている端部の中間電位出力の間の差を図
11,12のVyとして取り出すと、中間電位出力差V
yは Vy(-)=Vcc ・1/Rb・βHesin θ となる。
【0037】これらの両中間電位出力差をx方向とy方
向について差を求めると、 x方向のV=Vx(+)−Vx(-) =−2Vcc・1/Rb・βHecos θ y方向のV=Vy(+)−Vy(-) =−2Vcc・1/Rb・βHesin θ となるので、地磁気の水平成分がx軸となす角度θは θ=atan (y方向のV/ x方向のV) として求めることができる。
【0038】上の説明から明らかなようにある方向に直
流電流を流しているときに、磁気抵抗素子対2′と3′
及び磁気抵抗素子対4′と5′の2組ずつにx方向とy
方向のバイアス磁界を印加したときの中間電位出力差を
同時に求めることができるとともに、反対方向に直流電
流を流しているときに、磁気抵抗素子対2′と3′及び
磁気抵抗素子対4′と5′の2組ずつに−x方向と−y
方向のバイアス磁界を印加したときの中間電位出力差を
同時に求めることができる。
【0039】本発明の第一実施例による方位計で、上と
同様に地磁気の水平成分の大きさをHeとして、その地
磁気の水平成分がx軸となす角度をθ、磁気抵抗素子の
抵抗の磁界に対する変化率をβ、バイアス磁界のみが印
加されているときの磁気抵抗素子の抵抗をRbとする。
平面コイル1に時計廻り及び反時計回りにバイアス磁界
を印加しているときの中間電位出力差をx方向とy方向
についてそれぞれ差を求めると、 x方向のV=Vx(+)−Vx(-) =−2Vcc・1/Rb・βHecos θ y方向のV=Vy(+)−Vy(-) =−2Vcc・1/Rb・βHesin θ となるので、地磁気の水平成分がx軸となす角度θは θ=atan (y方向のV/ x方向のV) として求めることができる。
【0040】この式は、図11,12に示した方位計の
場合と全く同じである。しかし、図1と図11を比較し
て容易にわかることであるが、方位計の平面の大きさが
同じであると、図1に用いている磁気抵抗素子の面積は
図11の場合の倍となっている。そのために素子幅を同
じとすると、磁気抵抗素子の抵抗もそれだけ大きくする
ことができるので、磁気抵抗素子での消費電力を小さく
できる。また、磁気抵抗素子1個あたりの面積を同じに
する場合、平面コイル1の大きさを小さくすることがで
きて、コイルでの消費電力を小さくすることができる。
また磁気抵抗素子を構成している長い短冊状の部分が多
くなるので、形状異方性が安定する。などの利点があ
る。
【0041】上に述べた第一実施例においては平面コイ
ルとして平行四辺形状のものを用いて説明したが、図
4,5に平面模式図で示す平面コイルを用いることがで
きる。図4に示している平面コイル1′では、互いに平
行となっている対辺対が2組あり、平面コイル1′の辺
11′と12′が平行でまた辺13′と14′とが平行
となっている。辺11′と辺13′の間には斜めになっ
たコイル部分15′、辺11′と辺14′の間には斜め
になったコイル部分16′、辺14′と辺12′の間に
は斜めになったコイル部分17′、辺12′と辺13′
の間には斜めになったコイル部分18′がそれぞれあ
る。4辺11′、12′、13′、14′は長方形ここ
では正方形の4辺を部分的に構成している。平行になっ
た対辺対を作っている辺11′と12′には図2に示し
たものと同様に磁気抵抗素子対2と3がそれらの長手方
向をほぼ45°にして交差している。同様に平行になっ
た対辺対を作っている辺13′と14′には磁気抵抗素
子対4と5がそれらの長手方向をほぼ45°にして交差
している。平面コイルの磁気抵抗素子と交差している部
分では直線となっているので、コイル1′に時計廻りに
電流が流れると、コイル面の下側に磁気抵抗素子面があ
る場合、いずれの磁気抵抗素子にも外へ向かう磁界を磁
気抵抗素子の長手方向から45°に印加することができ
る。そのために上で説明したのと全く同じように図4に
示す平面コイルを方位計に用いることができる。
【0042】図5に示す平面コイル1″でも、2組の対
辺対が互いに平行となっている。辺11″と12″が平
行で、辺13″と14″が平行となっている。平行とな
った直線上の辺の間には曲がったコイル部分が設けられ
ているが、4辺11″,12″,13″,14″は長方
形ここでは正方形の4辺を部分的に構成している。平行
になった対辺対を構成している各辺には磁気抵抗素子が
それらの長手方向をほぼ45°にして交差している。平
面コイル1″の磁気抵抗素子と交差している部分では直
線となっているので、この平面コイル1″も方位計に用
いることができるのが理解されるであろう。
【0043】平行四辺形状あるいは長方形、特に正方形
の平面コイルを用いて本発明を以上説明したが、更に他
の形状の平面コイル1を図6に平面模式図で示す。偶数
の辺を有し、各辺が対辺と平行である平面コイルとし
て、(a)、(b)、(c)のいずれも用いることがで
きる。
【0044】本発明の第二実施例を図7,8に示してい
る。図7は展開斜視図であり、平面コイル1は図1のも
のとまったくおなじである。平面コイル1の両側に近接
してそれぞれ平行に設けられた磁気抵抗素子面がある。
上下の磁気抵抗素子面にある磁気抵抗素子の並び方は図
1のものと同じである。ここでは平面コイルの各辺を挟
んでいる2個の磁気抵抗素子21と22,31と32,
41と42,51と52がそれぞれ磁気抵抗素子対2,
3,4,5を構成している。磁気抵抗素子対2の2個の
磁気抵抗素子21と22はコイル辺11の下面と上面に
それぞれ配置されているので、コイルに直流電流を流し
たときに、反対方向の磁界が印加される。同様に、磁気
抵抗素子対3,4,5のそれぞれの磁気抵抗素子31と
32,41と42,51と52にそれぞれ反対方向の磁
界が印加される。また各磁気抵抗素子対の2個の磁気抵
抗素子の長手方向はこの図では直交している。
【0045】この方位計においても地磁気の水平成分H
eがx軸とθの角度で印加されているとき、中間電位出
力差は第一実施例と全く同じになるので、地磁気の水平
成分Heがx軸となす角度θは θ=atan (y方向のV/ x方向のV) として求めることができる。
【0046】本発明の第三実施例を図9,10に示して
いる。図9は展開斜視図であり、平面コイル1は図1の
ものと全く同じである。上側の磁気抵抗素子面にある4
個の磁気抵抗素子22,31,42,51はそれぞれの
長手方向が平行に並んでいるとともに、下側の磁気抵抗
素子面にある4個の磁気抵抗素子21,32,41,5
2はそれぞれの長手方向が平行に並んでいる。この長手
方向は各コイル辺と45°に交差している。平面コイル
の各辺を挟んでいる2個の磁気抵抗素子21と22,3
1と32,41と42,51と52がそれぞれ磁気抵抗
素子対2,3,4,5を構成している。磁気抵抗素子対
2の2個の磁気抵抗素子21と22はコイル辺11の下
面と上面にそれぞれ配置されているので、コイルに直流
電流を流したときに、反対方向の磁界が印加される。同
様に、磁気抵抗素子対3,4,5のそれぞれの磁気抵抗
素子31と32,41と42,51と52にそれぞれ反
対方向の磁界が印加される。また各磁気抵抗素子対の2
個の磁気抵抗素子の長手方向はこの図では直交してい
る。
【0047】この方位計においても地磁気の水平成分H
eがx軸とθの角度で印加されているとき、中間電位出
力差は第一実施例と全く同じになるので、地磁気の水平
成分Heがx軸となす角度θは θ=atan (y方向のV/ x方向のV) として求めることができる。
【0048】この実施例では各磁気抵抗素子面にある磁
気抵抗素子の長手方向が揃っているので、磁気抵抗素子
面を形成するときに磁界を印加することができる。その
ために形状異方性とともに、磁気異方性をつけることが
できる。
【0049】第一から第三実施例の説明では、磁気抵抗
素子と平面コイルの各辺とが交差する角度をπ/4すな
わち45°として説明したが、この交差する角度は30
°よりも大きく90°未満であれば方位を測定出来る。
この角度内でも45°以上で90°未満であれば抵抗の
磁界に対する変化が大きいので好ましいが、角度が大き
すぎると図4の極小値近傍で抵抗の磁界に対する変化の
大きい領域が狭まり、適当なバイアス磁界の設定が難し
くなるため、45°のときが最も取り扱いやすい。
【0050】また、平面コイル1の1辺と交差している
2個の磁気抵抗素子の長手方向が互いに直角になってい
るもの、1組の磁気抵抗素子対の2個の磁気抵抗素子の
長手方向が互いに直角となっているものについて上の実
施例では説明したが、お互いが非平行であればよい。し
かし、直角となっているものが最も扱いやすい。なお、
磁気抵抗素子と辺の交差角度は、素子対においてミラー
(鏡像)の関係にすることが好ましい。一方が10°で
他方が60°ではブリッジ回路の出力がばらつく。ミラ
ーの関係に近づけると出力のバラツキが低減されて正弦
波状になる。そこで、磁気抵抗素子対において、磁気抵
抗素子が各辺と交差する角度の差は±5°以内とする。
さらに好ましくは、方位計の全ての磁気抵抗素子につい
て、各々の磁気抵抗素子が各辺と交差する角度のバラツ
キを±5°以内とする。
【0051】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明では
平面コイルを磁気抵抗素子に飽和磁界とバイアス磁界を
印加するのに用いているので、薄膜でコイルを作製する
ことが出来て、方位計を薄く且つ面積を小さくすること
ができる。
【0052】更に本発明の方位計によれば、電流センサ
ー、地磁気以外の弱磁界センサーとしても使用すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による方位計の展開斜視図
である。
【図2】本発明の第一実施例による方位計の回路図であ
る。
【図3】抵抗と印加磁界強度との関係を示すグラフであ
る。
【図4】本発明の第一実施例で平面コイルの変形例を用
いたものの回路図である。
【図5】本発明の第一実施例で平面コイルの変形例を用
いたものの回路図である。
【図6】平面コイルの更に他の変形例を示す平面図であ
る。
【図7】本発明の第二実施例による方位計の展開斜視図
である。
【図8】本発明の第二実施例による方位計の回路図であ
る。
【図9】本発明の第三実施例による方位計の展開斜視図
である。
【図10】本発明の第三実施例による方位計の回路図で
ある。
【図11】既出願の方位計の展開斜視図である。
【図12】既出願の方位計の回路図である。
【図13】抵抗と印加磁界強度との関係を示す一般的な
グラフである。
【図14】一般的な方位計の回路図である。
【図15】従来の方位計の断面模式図である。
【図16】従来の方位計の斜視図である。
【図17】抵抗と印加磁界強度との関係のヒステリシス
を示すグラフである。
【符号の説明】
1,1′,1″ 平面コイル 11,11′,11″,12,12′,12″,13,
13′,13″,14,14′,14″,15′,1
6′,17′,18′ (コイルの)辺 2,2′,3,3′,4,4′,5,5′ 磁
気抵抗素子対 21,21′,22,22′,31,31′,32,3
2′,41,41′,42,42′,51,51′,5
2,52′,91,92,93,94 磁気抵抗素子 101,102 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古市 眞治 栃木県真岡市松山町18番地 日立金属株 式会社 OEデバイス部内 (56)参考文献 特開 平5−126577(JP,A) 特開 平9−102638(JP,A) 特開2002−228447(JP,A) 特開2002−310659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 17/30 G01C 17/32 G01R 33/00 - 33/26

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行となっている対辺対を2組有
    し、それら2組の対辺対が長方形の4辺を少なくとも部
    分的に構成している平面コイルと、 その平面コイル面の両側にそれぞれ平行に設けられた磁
    気抵抗素子面からなり、 各磁気抵抗素子面には、前記平面コイルの対辺対の各辺
    のみと30°よりも大きく90°未満で交差している長
    手方向を持った4個の磁気抵抗素子を有し、 1組の対辺対の辺と交差している磁気抵抗素子のうち、
    辺に流れる電流によって反対方向の磁界が印加される磁
    気抵抗素子は互いにその長手方向が非平行となっている
    とともに、そのうちの2個の磁気抵抗素子で1組の磁気
    抵抗素子対を構成し、 各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接
    続されているとともに、他方の端部間に測定用電圧が印
    加されるようになっていて、前記一方の端部から中間電
    位出力を取り出すようになっていることを特徴とする方
    位計。
  2. 【請求項2】 各磁気抵抗素子対を構成する磁気抵抗素
    子は同じ磁気抵抗素子面に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の方位計。
  3. 【請求項3】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面コ
    イルの対辺対の各1辺と交差する角度が45°以上で9
    0°未満であることを特徴とする請求項1または2記載
    の方位計。
  4. 【請求項4】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面コ
    イルの対辺対の各辺と交差する角度のばらつきが±5°
    以内であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載
    の方位計。
  5. 【請求項5】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面コ
    イルの対辺対の各1辺と交差する角度が45°であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の方位計。
  6. 【請求項6】 互いに平行となっている対辺対を2組有
    し、それら2組の対辺対が長方形の4辺を少なくとも部
    分的に構成している平面コイルと、 その平面コイル面の両側にそれぞれ平行に設けられた磁
    気抵抗素子面からなり、 各磁気抵抗素子面には、前記平面コイルの対辺対の各辺
    のみと45°で交差している長手方向を持った4個の磁
    気抵抗素子を有し、 各磁気抵抗素子面にある4個の磁気抵抗素子のうち各対
    辺対の各辺と交差している長手方向を持った2個の磁気
    抵抗素子で1組の磁気抵抗素子対を構成し、 各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の長手方向が互いに直
    角となっているとともに、前記対辺対の各辺の両側にあ
    る磁気抵抗素子の長手方向が互いに直交しており、 各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の平面コイル内側にあ
    る端部同士は接続されているとともに、平面コイル外側
    にある端部間に測定用電圧が印加されるようになってい
    て、前記内側にある端部から中間電位出力を取り出すよ
    うになっていることを特徴とする方位計。
  7. 【請求項7】 各磁気抵抗素子対を構成する磁気抵抗素
    子は対辺対の各辺の両側にある磁気抵抗素子であること
    を特徴とする請求項1記載の方位計。
  8. 【請求項8】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面コ
    イルの対辺対の各1辺と交差する角度が45°以上で9
    0°未満であることを特徴とする請求項7記載の方位
    計。
  9. 【請求項9】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面コ
    イルの対辺対の各辺と交差する角度のばらつきが±5°
    以内であることを特徴とする請求項7あるいは8記載の
    方位計。
  10. 【請求項10】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面
    コイルの対辺対の各1辺と交差する角度が45°である
    ことを特徴とする請求項8記載の方位計。
  11. 【請求項11】 互いに平行となっている対辺対を2組
    有し、それら2組の対辺対が長方形の4辺を少なくとも
    部分的に構成している平面コイルと、 その平面コイル面の両側にそれぞれ平行に設けられた磁
    気抵抗素子面からなり、 各磁気抵抗素子面には、前記平面コイルの対辺対の各辺
    のみと45°で交差している長手方向を持った4個の磁
    気抵抗素子を有し、 前記対辺対の各辺の両側にある2個の磁気抵抗素子で1
    組の磁気抵抗素子対を構成し、その各磁気抵抗素子対の
    磁気抵抗素子の長手方向が互いに直交しており、 また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の平面コイル内側
    にある端部同士は接続されているとともに、平面コイル
    外側にある端部間に測定用電圧が印加されるようになっ
    ていて、前記内側にある端部から中間電位出力を取り出
    すようになっていることを特徴とする方位計。
  12. 【請求項12】 各磁気抵抗素子面に設けられている磁
    気抵抗素子の長手方向同士が平行となっていることを特
    徴とする請求項7〜11記載の方位計。
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