JP3528813B2 - 方位計及び方位の測定方法 - Google Patents

方位計及び方位の測定方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気抵抗素子を用い
た方位計及び方位の測定方法、特に磁気抵抗素子にバイ
アス磁界を印加しながら方位を測定する方位計及び方位
の測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗素子はその磁化容易軸方向に電
流を流したときに、それに直角な方向に磁界を印加する
と、電流の方向での抵抗は磁界の大きさによって減少す
る磁気抵抗効果を持つ。抵抗と印加する磁界強度との関
係はほぼ2次関数で近似することが出来て、図8のよう
に R=R0 (1−α(H/Hk ) 2) となっている。ここで、R0 は無磁界時の抵抗、αは抵
抗率変化率、Hkは飽和磁界である。
【0003】磁気抵抗素子に1/2・Hk程度のバイア
ス磁界を印加した状態では、外部磁界と抵抗とはほぼ直
線関係にある。地磁気の水平成分は最大0.4Oeであ
るから、適当なバイアスを印加すると方位を測定するこ
とができる。
【0004】4個の直交する磁気抵抗素子91,92,
93,94を図9のようにフルブリッジに組み、磁気抵
抗素子の電流方向に対して45°の角度になるように2
つの直交するバイアス磁界を印加できるように2個のバ
イアスコイル101,102を磁気抵抗素子の外部に付
けたホルダーに巻き付けた方位計が用いられている。そ
れを図10に断面模式図、図11に外観図で示してい
る。
【0005】方位を測定する際には、一方のバイアスコ
イル101(x方向コイルとする)によって、フルブリ
ッジになった4個の磁気抵抗素子91,92,93,9
4に+x方向バイアスを印加しながら、フルブリッジに
なった磁気抵抗素子間の中間電位差を測定し、次に同じ
バイアスコイル101によって磁気抵抗素子に−x方向
バイアスを印加しながら、磁気抵抗素子間の中間電位差
を測定する。+x方向バイアス印加時と−x方向バイア
ス印加時の中間電位差同士の差を求めると、この差が地
磁気の水平分力とx軸方向との角度θの正弦と比例した
ものになる。
【0006】次に他方のバイアスコイル102(y方向
コイルとする)によって、フルブリッジになった4個の
磁気抵抗素子91,92,93,94に+y方向バイア
スを印加しながら、フルブリッジになった磁気抵抗素子
間の中間電位差を測定し、次いで同じバイアスコイル1
02によって磁気抵抗素子に−y方向バイアスを印加し
ながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。+y方
向バイアス印加時と−y方向バイアス印加時の中間電位
差同士の差を求めると、この差が地磁気の水平分力の方
向θとはsin(π/2−θ)に、すなわち角度θの余
弦と比例する。
【0007】これらy方向出力Vyとx方向出力Vxか
ら地磁気の水平分力の方向 θ=atanVx/Vy として、方位が測定出来る。
【0008】以上のことは原理として正しいのである
が、磁気抵抗素子への印加磁界と抵抗との関係にはヒス
テリシスがあり、図8に示したものよりも、むしろ図1
2のようになる。印加磁界強度を上げていくと図12の
上のカーブを辿り飽和となる、そこから印加磁界を下げ
ていくと下のカーブを辿ると言われている。
【0009】そこで、方位を測定する際に、このヒステ
リシスの影響を考慮して、バイアス磁界を印加する前に
飽和磁界を印加しておくことが行われている。
【0010】例えば、特開平5-157565号公報にあるよう
に、上で説明した磁気抵抗素子と2つの直交するバイア
スコイルからなる方位計を用いて方位を測定する際に、
+x方向に飽和磁界Hkを印加し、次いで+x方向バイ
アス磁界Hbを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位
差を測定する。そして同じバイアスコイルによって−x
方向に飽和磁界−Hkを印加し、次いで−x方向バイア
ス磁界−Hbを印加しながら磁気抵抗素子間の中間電位
差を測定する。このようにして求めた+x方向バイアス
印加時と−x方向バイアス印加時の中間電位差同士の差
をx方向出力Vxとする。
【0011】次に他方のバイアスコイルによって、+y
方向に飽和磁界を印加し、次いで+y方向バイアスを印
加しながら磁気抵抗素子間の中間電位差を測定する。そ
して同じバイアスコイルによって−y方向に飽和磁界を
印加し、次いで−y方向バイアスを印加しながら磁気抵
抗素子間の中間電位差を測定する。このようにして求め
た+y方向バイアス印加時と−y方向バイアス印加時の
中間電位差同士の差をy方向出力Vyとする。これらV
xとVyから上記と同じように方位を測定するものであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上で説明したフルブリ
ッジに組み立てた4個の直交する磁気抵抗素子は一枚の
セラミック基板上にNi系合金膜を蒸着し、エッチング
によってつづら折り状の各磁気抵抗素子を形成すること
ができる。そのために極めて小さく、また薄いものとす
ることができる。しかし、それをx方向、y方向に取り
巻いて形成した2個のバイアスコイルは磁気抵抗素子ブ
リッジの外周に設けられているために、厚さが3mm程
度で面積が10mm×10mm程度の物となっていた。
このように厚さが大きいために、電子方位計を組み込ん
だリストウオッチが大きなものとなっていた。
【0013】方位を測定する手順を上で説明したが、x
方向コイルで+x方向と−x方向のバイアスを印加して
測定し、y方向コイルで+y方向と−y方向のバイアス
を印加して測定し、その後演算するので、4回の測定が
必要なものであった。
【0014】更に、ヒステリシスの影響をなくすため
に、バイアス磁界を印加する前にバイアス磁界と同じ方
向の飽和磁界を印加することが行われている。飽和磁界
を印加した後にバイアス磁界を印加すると磁気抵抗素子
の抵抗と磁界曲線(図12参照)の勾配が小さくなっ
て、測定する出力が低くなってしまっている。
【0015】そこで、本発明の目的とするところは、厚
さを極めて薄く且つ面積を小さくすることのできる方位
計を提供することである。
【0016】また、本発明の他の目的は、従来よりもコ
イルへの通電回数を減らし、測定回数を少なくすること
のできる方位計を提供することである。
【0017】本発明の更なる目的は、従来よりもコイル
への通電回数を減らし、測定回数を少なくすることので
きる方位の測定方法を提供することである。
【0018】本発明の更に他の目的は、出力を高くした
方位の測定方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の方位計は、十字
形平面の外周に沿って平面状に並べられた平面コイル
、その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面
と平行な平面内に設けられた磁気抵抗素子2個からなる
少なくとも1組の磁気抵抗素子対を有しているものに
おいて前記十字形平面の各突出部の両側にある平面コ
イルの電線はその突出部の凸状頂点から凹状頂点までの
間互いに平行となった1組の対辺対を構成し、前記各磁
気抵抗素子対を構成している2個の磁気抵抗素子それぞ
れは前記1組の対辺対の辺それぞれのみと30°よりも
大きく90°よりも小さい角度で交差している長手方向
を持つとともに、それらの長手方向は互いに非平行であ
り、また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部
同士は接続されているとともに、他方の端部間に測定用
電圧が印加されるようになっていて、前記一方の端部か
ら中間電位出力を取り出すようになっていることを特徴
とするものである。
【0020】この方位計は前記磁気抵抗素子対は2組あ
ることができる。その場合、前記磁気抵抗素子対2組に
ある各一方の磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が前
記平面コイルの対辺対の同じ方向をした辺のみと交差し
ているとともに、平面コイルの同じ方向をした辺と交差
している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になって
いることができる。またあるいは、前記磁気抵抗素子対
の1組にある磁気抵抗素子の長手方向が前記平面コイル
対辺対の辺のみと交差しているとともに、前記磁気抵
抗素子対のうち他の1組にある磁気抵抗素子の長手方向
前記対辺対と直角な対辺対の辺のみと交差している
とができる。
【0021】本発明の方位計は、上記において前記磁気
抵抗素子対は4組あり、前記磁気抵抗素子対のうち2組
にある各一方の磁気抵抗素子2個の長手方向それぞれ
前記平面コイルの対辺対の同じ方向をした辺のみと交差
しているとともに、前記磁気抵抗素子対のうち他の2組
にある磁気抵抗素子の長手方向が前記対辺対と直角な対
辺対の辺のみと交差していて、平面コイルの同じ方向の
辺と交差している磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行
になっていることが好ましい。
【0022】本発明の上記方位計において、前記各磁気
抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差する角度
が45°以上で90°よりも小さいことが好ましく、ま
たこの交差角度のばらつきが±5°以内であることが好
ましい。その交差する角度が45°であることが更に好
ましい。
【0023】本発明の方位の測定方法は、十字形平面の
外周に沿って平面状に並べられた平面コイルと、その平
面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平行な平
面内に設けられた磁気抵抗素子2個からなる少なくとも
1組の磁気抵抗素子対を有しており、前記十字形平面
の各突出部の両側にある平面コイルの電線はその突出部
の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに平行となった1
組の対辺対を構成し、前記各磁気抵抗素子対を構成して
いる2個の磁気抵抗素子それぞれは前記1組の対辺対の
辺それぞれのみと30°よりも大きく90°よりも小さ
い角度で交差している長手方向を持つとともに、それら
の長手方向は互いに非平行であり、また各磁気抵抗素子
対の磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているも
のを用いて、前記平面コイルに直流電流を流して、前記
磁気抵抗素子の磁化が少なくとも長手方向に飽和する大
きさの直流磁界を磁気抵抗素子に印加し、前記直流電流
と反対向きで所定の大きさの直流電流を前記平面コイル
に流して前記磁気抵抗素子の長手方向と直角方向にバイ
アス直流磁界を印加している間に、磁気抵抗素子対の磁
気抵抗素子の他方の端部間に測定用電圧を印加して、前
記接続されている端部から中間電位出力を取りだし、次
に前記平面コイルに先に飽和させたときとは反対向きの
直流電流を流して、前記磁気抵抗素子が長手方向と直角
方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子に印加
し、その直流電流と反対向きで所定の大きさの直流電流
を前記平面コイルに流して前記磁気抵抗素子の長手方向
と直角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、磁
気抵抗素子対の磁気抵抗素子の他方の端部間に測定用電
圧を印加して、前記接続されている端部から中間電位出
力を取りだして、前記各々のバイアス直流磁界を印加し
ているときに取り出した中間電位出力2つの差を求め、
それに基づいて方位を求めることを特徴とするものであ
る。
【0024】本発明の上記方位の測定方法において、十
字形平面の外周に沿って平面状に並べられた平面コイル
、その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面
と平行な各平面内に設けられたそれぞれ磁気抵抗素子2
個からなる磁気抵抗素子対2組とを有しており、前記十
字形平面の各突出部の両側にある平面コイルの電線はそ
の突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに平行と
なった1組の対辺対を構成し、前記各磁気抵抗素子対を
構成している2個の磁気抵抗素子それぞれは前記1組の
対辺対の辺それぞれのみと30°よりも大きく90°よ
りも小さい角度で交差している長手方向を持つととも
に、それらの長手方向は互いに非平行であり、前記磁気
抵抗素子対2組にある各一方の磁気抵抗素子2個それぞ
れの長手方向が前記平面コイルの同じ方向をした辺のみ
と交差しているとともに、各磁気抵抗素子対の一方の磁
気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子の長手方向は互いに非
平行となっており、平面コイルの同じ辺と交差している
磁気抵抗素子同士の長手方向は非平行になっており、ま
たこの磁気抵抗素子対の各磁気抵抗素子の一方の端部同
士は接続されているものを用いて、前記接続されている
端部から中間電位出力を取り出す際に2組の磁気抵抗素
子対の中間電位出力差を取り出し、前記各バイアス直流
磁界を印加しているときに取り出した中間電位出力差2
つの差を求め、それに基づいて方位を求めることができ
る。
【0025】また本発明の方位の測定方法において、十
字形平面の外周に沿って平面状に並べられた平面コイル
、その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面
と平行な平面内に設けられたそれぞれ磁気抵抗素子2個
からなる2組の磁気抵抗素子対を有しており、前記十
字形平面の各突出部の両側にある平面コイルの電線はそ
の突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに平行と
なった1組の対辺対を構成し、前記各磁気抵抗素子対を
構成している2個の磁気抵抗素子それぞれは前記1組の
対辺対の辺それぞれのみと30°よりも大きく90°よ
りも小さい角度で交差している長手方向を持つととも
に、それらの長手方向は互いに非平行であり、前記磁気
抵抗素子対の1組にある磁気抵抗素子の長手方向が前記
平面コイルの対辺対の辺のみと交差しているとともに、
前記磁気抵抗素子対のうち他の1組にある磁気抵抗素子
の長手方向が前記対辺対と直角な対辺対の辺のみと交差
しており、また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方
の端部同士は接続されているものを用いて、前記各バイ
アス直流磁界を印加しているときに、各磁気抵抗素子対
について取り出した中間電位出力2つの差を求め、両磁
気抵抗素子対についての中間電位出力の差に基づいて方
位を求めることができる。
【0026】本発明の上記方位の測定方法において、十
字形平面の外周に沿って平面状に並べられた平面コイル
、その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面
と平行な平面内に設けられたそれぞれ磁気抵抗素子2個
からなる4組の磁気抵抗素子対を有しており、前記十
字形平面の各突出部の両側にある平面コイルの電線はそ
の突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに平行と
なった1組の対辺対を構成し、前記各磁気抵抗素子対を
構成している2個の磁気抵抗素子それぞれは前記1組の
対辺対の辺それぞれのみと30°よりも大きく90°よ
りも小さい角度で交差している長手方向を持つととも
に、それらの長手方向は互いに非平行であり、前記磁気
抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗素子2個
の長手方向が前記平面コイルの対辺対の同じ方向をした
辺のみと交差しているとともに、前記磁気抵抗素子対の
うち他の2組にある磁気抵抗素子の長手方向が前記対辺
対と直角な対辺対の各辺のみと交差していて、平面コイ
ルの同じ方向の辺と交差している磁気抵抗素子同士の長
手方向は非平行になっており、また各磁気抵抗素子対の
磁気抵抗素子の一方の端部同士は接続されているものを
用いて、前記接続されている端部から中間電位出力を取
り出す際に、平面コイルの同じ対辺と交差している2組
の磁気抵抗素子対の中間電位出力差を取り出し、前記各
バイアス直流磁界を印加しているときに磁気抵抗素子対
の各2組について取り出した中間電位出力差2つの間の
差を求め、その中間電位出力差2つの間の差2つに基づ
いて方位を求めることがより好ましい。
【0027】上記本発明の方位の測定方法において、前
記各磁気抵抗素子の長手方向が平面コイルの各辺と交差
する角度が45°以上で90°よりも小さいことが好ま
しい。更にこの交差する角度が45°であることは最も
好ましいものである。
【0028】上記本発明の方位の測定方法において、各
磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素子の長手方向は他方
の磁気抵抗素子の長手方向と直角になっていて、平面コ
イルの同じ方向の辺と交差している磁気抵抗素子同士の
長手方向は互いに直角になっていることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の方位計の第一実施例の平
面図を図1に示している。図1で1は十字形平面の外周
に沿って平面状に並べられた平面コイルで数十回巻かれ
ている。この平面コイル面の同じ側に、この図では下側
に、この平面コイル面と平行な平面内に磁気抵抗素子対
2,3,4,5が4組設けられている。磁気抵抗素子対
2,3,4,5それぞれは2個の磁気抵抗素子21と2
2,31と32,41と42,51と52からなってい
る。平面コイル1は、十字形平面の突出部11の両側に
ある電線がその突出部の凸状頂点から凹状頂点までの
間、すなわち11aから11bの間と、11a′から1
4bの間で平行となった対辺対11cと11c′を、突
出部12の両側にある電線がその突出部の凸状頂点から
凹状頂点までの間、すなわち12aから12bの間と、
12a′から11bの間で平行となった対辺対12cと
12c′を、突出部13の両側にある電線がその突出部
の凸状頂点から凹状頂点までの間、すなわち13aから
13bの間と、13a′から12bの間で平行となった
対辺対13cと13c′を、突出部14の両側にある電
線がその突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間、すな
わち14aから14bの間と、14a′から13bの間
で平行となった対辺対14cと14c′を構成してい
る。
【0030】磁気抵抗素子対2の一方の磁気抵抗素子2
1の長手方向は平面コイル1の対辺対の1辺11cのみ
と30°よりも大きく90°よりも小さい角度で、好ま
しくは45°以上で90°よりも小さい角度で、この実
施例では45°で交差している。磁気抵抗素子対2の他
方の磁気抵抗素子22の長手方向は平面コイル1のその
対辺すなわち辺11c′のみと30°よりも大きく90
°よりも小さい角度で、好ましくは45°以上で90°
よりも小さい角度で、この実施例では45°で交差して
いる。そして、磁気抵抗素子21の長手方向は磁気抵抗
素子22の長手方向と非平行、この実施例では直角とな
っていて、これら磁気抵抗素子21と22の一方の端部
(この実施例では平面コイル1の内側にある端部)同士
は接続されている。他の磁気抵抗素子対3,4,5につ
いても、各一方の磁気抵抗素子31,41,51の長手
方向は平面コイル1の対辺対の1辺13c,12c′,
14c′それぞれのみと、各他方の磁気抵抗素子32,
42,52の長手方向は平面コイル1の各対辺13
c′,12c,14cそれぞれのみと、30°よりも大
きく90°よりも小さい角度で、好ましくは45°以上
で90°よりも小さい角度で、この実施例では45°で
交差している。そして、磁気抵抗素子31,41,51
それぞれの長手方向は、磁気抵抗素子対のそれぞれの対
応する磁気抵抗素子32,42,52の長手方向と非平
行、この実施例では直角となっていて、磁気抵抗素子3
1と32の一方の端部(この実施例では平面コイル1の
内側にある端部)同士、磁気抵抗素子41と42の一方
の端部(この実施例では平面コイル1の内側にある端
部)同士、磁気抵抗素子51と52の一方の端部(この
実施例では平面コイル1の内側にある端部)同士それぞ
れが接続されている。また、平面コイル1の辺11c、
13c′と交差している2個の磁気抵抗素子21と32
はその長手方向が非平行、この実施例では直角となって
いる。すなわち同じ方向のコイル辺11c、13c′と
交差している2個の磁気抵抗素子21と32はそれらの
長手方向が非平行となっている。同様に同じ方向のコイ
ル辺11c′と13c、12c′と14c、12cと1
4c′と交差しているそれぞれ2個の磁気抵抗素子22
と31,41と52,42と51はその長手方向が非平
行、この実施例では直角となっている。
【0031】この方位計は基板上に、磁気抵抗素子を形
成し、さらに平面コイルを形成している。基板の厚さは
0.7mmである。基板上に成膜した磁気抵抗素子や平
面コイルなどの薄膜の部分の厚さは、40〜50μm で
ある。基板の縦横寸法は3mm×4mmである。
【0032】図1に示した方位計の第一実施例をよりよ
く理解できるように、その磁気抵抗素子を底面からみた
拡大平面図を図2に、また回路図を図3に示している。
平面コイル1に直流電流を流したとき、平面コイル面に
平行な面には、コイルの内側から外へ、あるいは外から
内側へ向いた直流磁界が生じるので、磁気抵抗素子対に
直流磁界が印加されることになる。図3で平面コイル1
を一巻きのコイルで示しているが、このコイルに右回り
の電流Ibが流れると磁気抵抗素子21,32にはx方
向の磁界が、磁気抵抗素子22,31には−x方向の磁
界が、磁気抵抗素子41,52にはy方向の磁界が、磁
気抵抗素子42,51には−y方向の磁界が印加され
る。平面コイル1にそれとは反対方向の電流−Ibが流
されると各磁気抵抗素子には先ほどと反対方向の磁界が
印加される。
【0033】磁気抵抗素子の長手方向に電流を流すとき
に、磁気抵抗素子面で長手方向と直角方向に磁界を印加
した場合、磁気抵抗素子の抵抗は図8のように磁界の大
きさに応じて減少し、その磁界の印加方向によって図1
2のようにヒステリシスがある。
【0034】本発明のように、磁気抵抗素子を平面コイ
ルの辺と30°〜90°で交差している場合は、長手方
向の直角方向に対して30°〜60°の方向に外部磁界
が印加されることになる。その場合磁気抵抗素子は長手
方向に形状磁気異方性があり、形状磁気異方性磁界と外
部磁界の合成ベクトルが磁気抵抗素子に印加されたのと
同じになる。そのために、磁気抵抗素子に外部磁界を印
加したときの外部磁界と抵抗の関係は図4に示すグラフ
のようになる。図4では正方向に大きな磁界を掛けてお
いて、徐々にその掛けている磁界の大きさを小さくして
いったときの抵抗の変化を示している。印加磁界が負に
なったときに極小の抵抗を持つので、負で所定の大きさ
の磁界を印加しているときに、印加磁界の変化に対する
抵抗の変化率が最も大きくなる。この抵抗と磁界との関
係グラフは、負方向に大きな磁界を掛けておいて、次第
に印加磁界を大きくしていった場合には、図4のグラフ
と磁界0の線に対して対称のグラフとなる。
【0035】そこで本発明において、図1〜3に示す第
一実施例の方位計を用いて方位を測定するに際して、平
面コイル1に直流電流を図3で右回りに流して、磁気抵
抗素子21〜52の磁化が少なくとも長手方向に飽和す
る大きさの直流磁界を磁気抵抗素子21〜52に印加
し、その直流電流と反対向き(図3で左回り)で所定の
大きさの直流電流をその平面コイル1に流して磁気抵抗
素子の長手方向と直角方向にバイアス直流磁界を印加し
ている間に、磁気抵抗素子対の各磁気抵抗素子の他方の
端部同士間に測定用電圧Vccを印加して、接続されて
いる端部から中間電位出力を取り出す。図3で右回りに
直流電流を流して、磁気抵抗素子21〜52の磁化が少
なくとも長手方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵
抗素子21〜52に印加すると、いずれの磁気抵抗素子
も図4のグラフの右端の状態となる。直流電流を減少さ
せるか、あるいは切って、その直流電流とは反対向き、
図3で左回りであって、印加磁界に対する抵抗変化率が
最大となる付近の大きさの磁界、すなわち所定の大きさ
の直流電流による直流磁界を印加しておいて、磁気抵抗
素子同士の接続されている端部から中間電位出力を取り
出す。いま地磁気の水平成分の大きさをHeとして、そ
の地磁気の水平成分Heのx軸となす角度をθとする。
磁気抵抗素子21と磁気抵抗素子22の中間電位出力
は、 Vcc ・(1/2 −1/(2・Rb) ・βHecos θ) となる。なお、ここでβは抵抗の磁界に対する変化率で
あって、Rbはバイアス磁界Hbのみが印加されていると
きの磁気抵抗素子の抵抗である。
【0036】この実施例では、磁気抵抗素子対2と磁気
抵抗素子対3の接続されている端部の中間電位出力の間
の差を図3のVxとして取りだしているので、中間電位
出力差Vxは Vx(+)= Vcc・((1/2 −1/(2・Rb) ・βHecos θ) −(1/2
+1/(2 ・Rb) ・βHecosθ))= −Vcc ・1/Rb・βHecos
θ となる。
【0037】同様にして、磁気抵抗素子対4と磁気抵抗
素子対5の接続されている端部の中間電位出力の間の差
を図3のVyとして取りだしているので、中間電位出力
差Vyは Vy(+)= Vcc・((1/2 −1/(2・Rb) ・βHesin θ) −(1/2
+1/(2 ・Rb) ・βHesinθ))= −Vcc ・1/Rb・βHesin
θ となる。
【0038】次に、平面コイル1に上とは反対向き(図
3で左回り)に直流電流を流して、磁気抵抗素子21〜
52の磁化が少なくとも長手方向に飽和する大きさの直
流磁界を磁気抵抗素子21〜52に印加し、その直流電
流とは反対向き(図3で右回り)で所定の大きさの直流
電流をその平面コイル1に流して磁気抵抗素子の長手方
向と直角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、
上と同様に磁気抵抗素子対の各磁気抵抗素子の他の端部
同士間に測定用電圧Vccを印加して、接続されている
端部から中間電位出力を取り出す。このときに印加する
磁界の大きさは、絶対値で上とほぼ同じ大きさの磁界と
すると、印加磁界に対する抵抗変化率が最大となる。
【0039】この場合の磁気抵抗素子対2と磁気抵抗素
子対3の接続されている部分の中間電位出力の間の差を
図3のVxとして取り出すと、中間電位出力差VxはVx
(-)=Vcc ・1/Rb・βHecos θとなる。また、磁気抵抗素
子対4と磁気抵抗素子対5の接続されている端部の中間
電位出力の間の差を図3のVyとして取り出すと、中間
電位出力差Vyは Vy(-)=Vcc ・1/Rb・βHesin θ となる。
【0040】これらの両中間電位出力差をx方向とy方
向について差を求めると、 x方向のV=Vx(+)−Vx(-) =−2Vcc・1/Rb・βHecos θ y方向のV=Vy(+)−Vy(-) =−2Vcc・1/Rb・βHesin θ となるので、地磁気の水平成分がx軸となす角度θは θ=atan (y方向のV/ x方向のV) として求めることができる。
【0041】上の説明から明らかなようにある方向に直
流電流を流しているときに、磁気抵抗素子対2と3及び
磁気抵抗素子対4と5の2組ずつにx方向とy方向のバ
イアス磁界を印加したときの中間電位出力差を同時に求
めることができるとともに、反対方向に直流電流を流し
ているときに、磁気抵抗素子対2と3及び磁気抵抗素子
対4と5の2組ずつに−x方向と−y方向のバイアス磁
界を印加したときの中間電位出力差を同時に求めること
ができる。
【0042】本発明の方位計の第二の実施例について回
路図を図5に示している。ここに示している方位計は図
3の回路図に示した方位計から、磁気抵抗素子対3と5
を除いたものである。そのために、図3では磁気抵抗素
子対2と3の中間電位出力差、及び磁気抵抗素子対4と
5の中間電位出力差を求めていたのに対して、図5の方
位計では磁気抵抗素子対2と4それぞれの中間電位出力
を求めるようになっている。参照符号は図1〜3と同じ
ものを用いて示している。
【0043】一方向に所定のバイアス磁界を印加したと
き磁気抵抗素子対2の中間電位出力を求めると、 Vx(+)=Vcc ・(1/2 −1/(2・Rb) ・βHecos θ) であり、反対方向に所定の直流磁界を印加したときの中
間電位出力は Vx( −)= Vcc・(1/2+1/(2・Rb) ・βHecos θ) である。
【0044】また、一方向に所定のバイアス磁界を印加
したとき磁気抵抗素子対4の中間電位出力を求めると、 Vy(+)=Vcc ・(1/2 −1/(2・Rb) ・βHesin θ) であり、反対方向に所定の直流磁界を印加したときの中
間電位出力は Vy( −)=Vcc ・(1/2+1/(2・Rb) ・βHesin θ) なので、これら両中間電位出力をx方向、y方向それぞ
れについて差を求めると、 x方向のV=Vx(+)−Vx(-) =−Vcc ・1/Rb・βHecos θ y方向のV=Vy(+)−Vy(-) =−Vcc ・1/Rb・βHesin θ となる。この出力を第一実施例の出力と比べると、半分
になっている。これは第一実施例ではフルブリッジにな
っていたものが、ここではハーフブリッジになっている
ためである。地磁気の水平成分がx軸となす角度θは θ=atan (y方向のV/ x方向のV) として求めることができる。
【0045】この実施例において上の説明から明らかな
ように、一方向に直流電流を流しているときに磁気抵抗
素子対2および磁気抵抗素子対4にx方向とy方向のバ
イアスを印加したときの中間電位出力を同時に求めるこ
とができる。とともに、反対方向に直流電流を流してい
るときに磁気抵抗素子対2および磁気抵抗素子対4に−
x方向と−y方向のバイアスを印加したときの中間電位
出力も同時に求めることができる本発明の方位計の第三
実施例について、回路図を図6に示している。ここに示
している方位計は図3の回路図に示した方位計から、磁
気抵抗素子対4と5を除いたものである。ここでは磁気
抵抗素子対2と3の中間電位出力差を求めるようになっ
ている。参照符号は図1〜3,5と同じものを用いて示
している。
【0046】一方向に電流を流して、所定の磁界を印加
したときの磁気抵抗素子対2と、磁気抵抗素子対3の中
間電位出力差は第一実施例と同様に Vx(+) = −Vcc ・1/(2 ・Rb)・βHecos θ であり、反対方向に電流を流して、所定の磁界を印加し
たときの磁気抵抗素子対2と、磁気抵抗素子対3の中間
電位出力差は同様にして Vx(-) =Vcc・1/(2 ・Rb)・βHecos θ となる。これら両方向磁界を印加したときの両中間電位
出力差の間の差を求めると x方向のV=Vx(+)−Vx(-) =−Vcc ・1/Rb・βHecos θ となる。この式から地磁気の水平成分のx軸との角度θ
を求めることができる。しかし、y方向の出力差Vを測
定していないので+/−θの区別が出来ないという欠点
がある。またθはVccの関数となっているので、定電
流回路が必要となる。
【0047】本発明の方位計の第四の実施例について回
路図を図7に示す。この方位計は図6の方位計から更に
磁気抵抗素子対3を除いたものである。ここでは磁気抵
抗素子対2の中間電位出力を求めるようになっている。
参照符号は図1〜3,5,6と同じものを用いて示して
いる。
【0048】一方向に電流を流して所定の磁界を印加し
たときの磁気抵抗素子対2の中間電位出力は第二の実施
例と同様に Vx(+)= Vcc・(1/2−1/(2・Rb) ・βHecos θ) であり、反対方向に所定の直流磁界を印加したときの磁
気抵抗素子対2の中間電位出力は Vx( −)=Vcc ・(1/2+1/(2 ・Rb) ・βHecos θ) である。両方向磁界を印加したときの両中間電位出力差
は x方向のV=Vx(+)−Vx(-) =−Vcc ・1/Rb・βHecos θ となる。この式から地磁気の水平成分のx軸との角度θ
を求めることができる。しかしここでもy方向の出力差
Vを測定していないだけ、+/−θの区別が出来ないと
いう欠点がある。またθはVccの関数となっているの
で、定電流回路が必要となる。
【0049】第一から第四の実施例の説明では、磁気抵
抗素子と平面コイルの各辺とが交差する角度をπ/4す
なわち45°として説明したが、この交差する角度が3
0°よりも大きく90°よりも小さければ方位を測定出
来る。この角度内でも45°以上90°よりも小さけれ
ば抵抗の磁界に対する変化が大きいので好ましいが、角
度が小さすぎると図4の極小値近傍で抵抗の磁界に対す
る変化の大きい領域が狭まり、適当なバイアス磁界の設
定が難しくなるため、45°のときが最も取り扱いやす
い。
【0050】また、平面コイル1の1辺と交差している
2個の磁気抵抗素子の長手方向が互いに直角になってい
るもの、1組の磁気抵抗素子対の2個の磁気抵抗素子の
長手方向が互いに直角となっているものについて上の実
施例では説明したが、お互いが非平行であればよい。し
かし、直角となっているものが最も扱いやすい。なお、
磁気抵抗素子と辺の交差角度は、素子対においてミラー
(鏡像)の関係にすることが好ましい。一方が10°で
他方が60°ではブリッジ回路の出力がばらつく。ミラ
ーの関係に近づけると出力のバラツキが低減されて正弦
波状になる。そこで、磁気抵抗素子対において、磁気抵
抗素子が各辺と交差する角度の差は±5°以内とする。
さらに好ましくは、方位計の全ての磁気抵抗素子につい
て、各々の磁気抵抗素子が各辺と交差する角度のバラツ
キを±5°以内とする。
【0051】第一実施例にある方位計を試作した。磁気
抵抗素子として、膜厚を30nmと31.5nmのもの
を作製した。30nm厚のもののほうが反磁界の影響が
少なく、厚みを厚くすると見かけの反磁界が大きくなる
ので、必要な飽和磁界やバイアス磁界を印加するために
コイル電流を大きくする必要が出てくる。また、薄くし
すぎると抵抗変化率が減少するおそれがあるので、膜厚
は30nm+/−5nmが適当である。
【0052】磁気抵抗素子の線幅を40μmから10μ
mまで変えて作製した。反磁界の影響が少ない40μm
が最適である。これ以上線幅を広くすると、折り返しの
回数が減少し、抵抗値が低下する。抵抗値が小さいと、
消費電力が増加する。折り返しの回数を最大にして、反
磁界の影響を小さくするには30〜40μmがよい。
【0053】磁気抵抗素子間隔が5μm以下の場合、短
絡などの問題が生じる。広くすればその問題が無くなる
が、平面磁気抵抗素子コイル内での磁気抵抗素子の占有
率が低下するので5μmが最適である。
【0054】平面コイルについては、外寸2〜3mmで
50〜100ターンの平面コイルを作製したところ、十
分な出力が得られた。一方、コイル寸法は消費電力を小
さくするためにできるだけ小さい方がよい。
【0055】低い電源電圧で必要な磁界を発生させるた
めには、コイルの抵抗を低くすることが最も効果的であ
る。コイル抵抗は膜厚と線幅と長さで決まるが、長さは
コイル寸法によるところが大きい。線幅と膜厚はできる
だけ大きい方がよいが、膜厚は導体間スペースによって
規定される。導体間スペースの制約の中で、膜厚は厚い
方が好ましいが、製造上メッキ厚が厚すぎるのは好まし
くない。そのために2〜5μmが適当である。また線幅
はそれに伴い8〜20μmが適当である。
【0056】平面コイルと磁気抵抗素子の間隔は、本発
明では平面コイルの極近傍の磁界を利用するのでできる
だけ近い方が好ましい。その間に挿入されている絶縁膜
厚の絶縁性を考慮し、磁気抵抗素子と配線膜の膜厚の
1.5倍程度とすると良い。この間隔は0.5〜2 μm
が適当である。
【0057】上で説明した各実施例は、図2に示すよう
に、基板上に磁気抵抗素子を設け、その上にコイルを積
層している2層型である。磁気抵抗素子あるいはコイル
を増やすこともできる。例えば、基板上に磁気抵抗素子
/コイル/磁気抵抗素子の順に積層した3層型とする
と、出力を2倍にできる。また、基板上にコイル/磁気
抵抗素子/コイルの順に積層した3層型とすることもで
きる。更に、平面コイルのある平面と平行な複数の平面
に磁気抵抗素子を設けることも可能である。
【0058】なお、本発明では図1から明らかなよう
に、平行になった対辺対の各辺での磁界印加領域が平行
四辺形となっている。そのために、コイル辺と交差する
ように設けられる磁気抵抗素子は図2に示すように、そ
の各々の長さを均一にすることができる。磁気抵抗素子
の形状異方性は長さと幅との比で決まるので、このよう
に長さを均一にすることができると、形状異方性が同じ
になる。
【0059】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明では
平面コイルを磁気抵抗素子に飽和磁界とバイアス磁界を
印加するのに用いているので、薄膜でコイルを作製する
ことが出来て、方位計を薄く且つ面積を小さくすること
ができる。
【0060】本発明の方位計によれば、x方向とy方向
について同時にバイアス磁界を印加して方位を測定する
ことができるので、方位の測定を従来の半分の回数で行
うことができる。
【0061】また本発明の方位の測定方法によれば、印
加する飽和磁界とバイアス磁界の方向を反対方向にして
所定の大きさのバイアス磁界を印加しているので、出力
を大きくすることができる。
【0062】更に本発明の方位計によれば、電流センサ
ー、地磁気以外の弱磁界センサーとしても使用すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による方位計の平面図であ
る。
【図2】本発明の実施例に用いている磁気抵抗素子を底
面からみた拡大平面図である。
【図3】本発明の第一実施例による方位計の回路図であ
る。
【図4】抵抗と印加磁界強度の関係を示すグラフであ
る。
【図5】本発明の第二実施例による方位計の回路図であ
る。
【図6】本発明の第三実施例による方位計の回路図であ
る。
【図7】本発明の第四実施例による方位計の回路図であ
る。
【図8】抵抗と印加磁界強度の関係を示す一般的なグラ
フである。
【図9】一般的な方位計の回路図である。
【図10】従来の方位計の断面模式図である。
【図11】従来の方位計の斜視図である。
【図12】抵抗と印加磁界強度の関係のヒステリシスを
示すグラフである。
【符号の説明】
平面コイル 11,12,13,14 (コイルの)突出部 11a,11a′,12a,12a′,13a,13
a′,14a,14a′ 凸状頂点 11b,12b,13b,14b 凹状頂点 11c,11c′,12c,12c′,13c,13
c′,14c,14c′ (コイルの)辺 2,3,4,5 磁気抵抗素子対 21,22,31,32,41,42,51,52,9
1,92,93,94 磁気抵抗素子 101,102 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸野脇 幸昌 栃木県真岡市松山町18番地 日立金属株 式会社 OEデバイス部内 (56)参考文献 特開 平5−126577(JP,A) 特開 平9−102638(JP,A) 特開2002−228477(JP,A) 特開2002−310659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 17/30 - 17/32 G01R 33/00 - 33/26

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 十字形平面の外周に沿って平面状に並べ
    られた平面コイルと、 その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平
    行な平面内に設けられた磁気抵抗素子2個からなる少な
    くとも1組の磁気抵抗素子対を有している方位計にお
    いて前記十字形平面の各突出部の両側にある平面コイルの電
    線はその突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに
    平行となった1組の対辺対を構成し、 前記各磁気抵抗素子対を構成している2個の磁気抵抗素
    子それぞれは前記1組の対辺対の辺それぞれのみと30
    °よりも大きく90°よりも小さい角度で交差している
    長手方向を持つとともに、それらの長手方向は互いに非
    平行であり、 また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士
    は接続されているとともに、他方の端部間に測定用電圧
    が印加されるようになっていて、前記一方の端部から中
    間電位出力を取り出すようになっていることを特徴とす
    る方位計。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗素子対は2組あることを特
    徴とする請求項1記載の方位計。
  3. 【請求項3】 前記磁気抵抗素子対2組にある各一方の
    磁気抵抗素子2個それぞれの長手方向が前記平面コイル
    の対辺対の同じ方向をした辺のみと交差しているととも
    に、 平面コイルの同じ方向をした辺と交差している磁気抵抗
    素子同士の長手方向は非平行になっていることを特徴と
    する請求項2記載の方位計。
  4. 【請求項4】 前記磁気抵抗素子対の1組にある磁気抵
    抗素子の長手方向が前記平面コイルの対辺対の辺のみと
    交差しているとともに、 前記磁気抵抗素子対のうち他の1組にある磁気抵抗素子
    の長手方向が前記対辺対と直角な対辺対の辺のみと交差
    していることを特徴とする請求項2記載の方位計。
  5. 【請求項5】 前記磁気抵抗素子対は4組あり、 前記磁気抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗
    素子2個の長手方向それぞれが前記平面コイルの対辺対
    同じ方向をした辺のみと交差しているとともに、 前記磁気抵抗素子対のうち他の2組にある磁気抵抗素子
    の長手方向が前記対辺対と直角な対辺対の辺のみと交差
    していて、 平面コイルの同じ方向の辺と交差している磁気抵抗素子
    同士の長手方向は非平行になっていることを特徴とする
    請求項1記載の方位計。
  6. 【請求項6】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面コ
    イルの各辺と交差する角度が45°以上で90°よりも
    小さいことを特徴とする請求項1から5いずれか記載の
    方位計。
  7. 【請求項7】 磁気抵抗素子対について、それぞれの磁
    気抵抗素子が各辺と交差する角度のバラツキが±5°以
    内であることを特徴とする請求項1から6のいずれか記
    載の方位計。
  8. 【請求項8】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面コ
    イルの各辺と交差する角度が45°であることを特徴と
    する請求項6記載の方位計。
  9. 【請求項9】 十字形平面の外周に沿って平面状に並べ
    られた平面コイルと、 その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平
    行な平面内に設けられた磁気抵抗素子2個からなる少な
    くとも1組の磁気抵抗素子対を有しており、前記十字形平面の各突出部の両側にある平面コイルの電
    線はその突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに
    平行となった1組の対辺対を構成し、 前記各磁気抵抗素子対を構成している2個の磁気抵抗素
    子それぞれは前記1組の対辺対の辺それぞれのみと30
    °よりも大きく90°よりも小さい角度で交差している
    長手方向を持つとともに、それらの長手方向は互いに非
    平行であり、 また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士
    は接続されているものを用いて、 前記平面コイルに直流電流を流して、前記磁気抵抗素子
    の磁化が少なくとも長手方向に飽和する大きさの直流磁
    界を磁気抵抗素子に印加し、 前記直流電流と反対向きで所定の大きさの直流電流を前
    記平面コイルに流して前記磁気抵抗素子の長手方向と直
    角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、磁気抵
    抗素子対の磁気抵抗素子の他方の端部間に測定用電圧を
    印加して、前記接続されている端部から中間電位出力を
    取りだし、 次に前記平面コイルに先に飽和させたときとは反対向き
    の直流電流を流して、前記磁気抵抗素子が長手方向と直
    角方向に飽和する大きさの直流磁界を磁気抵抗素子に印
    加し、 その直流電流と反対向きで所定の大きさの直流電流を前
    記平面コイルに流して前記磁気抵抗素子の長手方向と直
    角方向にバイアス直流磁界を印加している間に、磁気抵
    抗素子対の磁気抵抗素子の他方の端部間に測定用電圧を
    印加して、前記接続されている端部から中間電位出力を
    取りだして、 前記各々のバイアス直流磁界を印加しているときに取り
    出した中間電位出力2つの差を求め、 それに基づいて方位を求めることを特徴とする方位の測
    定方法。
  10. 【請求項10】 十字形平面の外周に沿って平面状に並
    べられた平面コイルと、 その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平
    行な平面内に設けられたそれぞれ磁気抵抗素子2個から
    なる2組の磁気抵抗素子対を有しており、前記十字形平面の各突出部の両側にある平面コイルの電
    線はその突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに
    平行となった1組の対辺対を構成し、 前記各磁気抵抗素子対を構成している2個の磁気抵抗素
    子それぞれは前記1組の対辺対の辺それぞれのみと30
    °よりも大きく90°よりも小さい角度で交差している
    長手方向を持つとともに、それらの長手方向は互いに非
    平行であり、 前記磁気抵抗素子対2組にある各一方の磁気抵抗素子2
    個それぞれの長手方向が前記平面コイルの対辺対の同じ
    方向をした辺のみと交差しているとともに、 平面コイルの同じ方向をした辺と交差している磁気抵抗
    素子同士の長手方向は非平行になっており、 また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士
    は接続されているものを用いて、 前記接続されている端部から中間電位出力を取り出す際
    に2組の磁気抵抗素子対の中間電位出力差を取り出し、 前記各バイアス直流磁界を印加しているときに取り出し
    た中間電位出力差2つの差を求め、それに基づいて方位
    を求めることを特徴とする請求項9記載の方位の測定方
    法。
  11. 【請求項11】 十字形平面の外周に沿って平面状に並
    べられた平面コイルと、 その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平
    行な平面内に設けられたそれぞれ磁気抵抗素子2個から
    なる2組の磁気抵抗素子対を有しており、前記十字形平面の各突出部の両側にある平面コイルの電
    線はその突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに
    平行となった1組の対辺対を構成し、 前記各磁気抵抗素子対を構成している2個の磁気抵抗素
    子それぞれは前記1組の対辺対の辺それぞれのみと30
    °よりも大きく90°よりも小さい角度で交差している
    長手方向を持つとともに、それらの長手方向は互いに非
    平行であり、 前記磁気抵抗素子対の1組にある磁気抵抗素子の長手方
    向が前記平面コイルの対辺対の辺のみと交差している
    ともに、 前記磁気抵抗素子対のうち他の1組にある磁気抵抗素子
    の長手方向が前記対辺対と直角な対辺対の辺のみと交差
    しており、 また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士
    は接続されているものを用いて、 前記各バイアス直流磁界を印加しているときに、各磁気
    抵抗素子対について取り出した中間電位出力2つの差を
    求め、 両磁気抵抗素子対についての中間電位出力の差に基づい
    て方位を求めることを特徴とする請求項9記載の方位の
    測定方法。
  12. 【請求項12】 十字形平面の外周に沿って平面状に並
    べられた平面コイルと、 その平面コイル面の同じ側にあって、平面コイル面と平
    行な平面内に設けられたそれぞ 磁気抵抗素子2個から
    なる4組の磁気抵抗素子対を有しており、前記十字形平面の各突出部の両側にある平面コイルの電
    線はその突出部の凸状頂点から凹状頂点までの間互いに
    平行となった1組の対辺対を構成し、 前記各磁気抵抗素子対を構成している2個の磁気抵抗素
    子それぞれは前記1組の対辺対の辺それぞれのみと30
    °よりも大きく90°よりも小さい角度で交差している
    長手方向を持つとともに、それらの長手方向は互いに非
    平行であり、 前記磁気抵抗素子対のうち2組にある各一方の磁気抵抗
    素子2個の長手方向が前記平面コイルの対辺対の同じ方
    向をした辺のみと交差しているとともに、 前記磁気抵抗素子対のうち他の2組にある磁気抵抗素子
    の長手方向が前記対辺対と直角な対辺対の各辺のみと交
    差していて、 平面コイルの同じ方向の辺と交差している磁気抵抗素子
    同士の長手方向は非平行になっており、 また各磁気抵抗素子対の磁気抵抗素子の一方の端部同士
    は接続されているものを用いて、 前記接続されている端部から中間電位出力を取り出す際
    に、平面コイルの同じ対辺と交差している2組の磁気抵
    抗素子対の中間電位出力差を取り出し、 前記各バイアス直流磁界を印加しているときに磁気抵抗
    素子対の各2組について取り出した中間電位出力差2つ
    の間の差を求め、 その中間電位出力差2つの間の差2つに基づいて方位を
    求めることを特徴とする請求項9記載の方位の測定方
    法。
  13. 【請求項13】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面
    コイルの各辺と交差する角度が45°以上で90°より
    も小さいことを特徴とする請求項9から12いずれか記
    載の方位の測定方法。
  14. 【請求項14】 前記各磁気抵抗素子の長手方向が平面
    コイルの各辺と交差する角度が45°であることを特徴
    とする請求項13記載の方位の測定方法。
  15. 【請求項15】 各磁気抵抗素子対の一方の磁気抵抗素
    子の長手方向は他方の磁気抵抗素子の長手方向と直角に
    なっていて、 平面コイルの同じ方向の辺と交差している磁気抵抗素子
    同士の長手方向は互いに直角になっていることを特徴と
    する請求項14記載の方位の測定方法。
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