JPH07249808A - 磁電変換素子 - Google Patents

磁電変換素子

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JPH07249808A
JPH07249808A JP6062192A JP6219294A JPH07249808A JP H07249808 A JPH07249808 A JP H07249808A JP 6062192 A JP6062192 A JP 6062192A JP 6219294 A JP6219294 A JP 6219294A JP H07249808 A JPH07249808 A JP H07249808A
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JP
Japan
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film pattern
electrode
electrodes
thin film
current
Prior art date
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Pending
Application number
JP6062192A
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English (en)
Inventor
Yuichi Hatano
祐一 波多野
Keiichi Sumino
圭一 角野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeco Corp
Original Assignee
Jeco Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を抑え、かつ高い出力電圧を得る。 【構成】 ガラス基板11上にNi−Fe系合金(87
Ni−13Feなど)を蒸着法により中抜き四角形(正
方形:◇)にパターニングされた強磁性体薄膜パターン
12を形成し、この強磁性体薄膜パターン12の一方向
の対角位置にCuなどからなる電流供給用電極13,1
4を形成するとともにこの強磁性体薄膜パターン12の
電極13,14と直交する対角位置にCuなどにより起
電力検出用電極15,16を形成し、この電極15と電
極16との間で電流磁気起電力効果による起電力を測定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気センサ,磁
気読み取り用ヘッドまたは磁気ロータリーエンコーダな
どに適用され、強磁性体薄膜素子が有する磁気電気変換
現象(以下、電流磁気起電力効果という)を発生させる
磁電変換素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のこの種の磁電変換素子の
構成を示す図であり、図4(a)は平面図,図4(b)
は図4(a)のB−B′線の断面図である。図4におい
て、磁電変換素子は、例えばガラス基板1上にほぼ十字
状に形成された強磁性体薄膜パターン2からなり、素子
に電流を供給する一対の電極3,4と、素子に発生する
起電力を検出する一対の電極5,6とを有して構成され
ている。なお、この種の磁電変換素子は、例えば特開平
4−373186号公報に開示されている。
【0003】このように構成される磁電変換素子におい
ては、電流の流す方向と直交する方向の起電力は、磁界
の面内成分の大きさと、方向とによってその大きさが変
化する。そして、磁界を十分に大きく、素子を磁化飽和
状態にして磁界と電流とのなす角度θを変化させると、
図5に示すように起電力Vt は、sin2θに依存して
変化する。このときの起電力Vt の最大値と最小値との
起電力差をΔVt とすると、この起電力差ΔVt が大き
いほど素子として高感度ということになる。
【0004】また、この起電力差ΔVt と素子の形状と
の間には、次のような関係があることが判っている。 ΔVt =ρt・J・w ただし、w<<l ここで、Jは電流密度、wは素子の幅(すなわち、電極
5と電極6との間の距離)、lは素子の電流路の長さ
(すなわち、電極3と電極4との間の距離)、また、ρ
t は比抵抗と同じ次元を持つ比例定数である。
【0005】この式から明らかなように電流密度Jまた
は素子の幅wが大きいほど、起電力差ΔVt は大きくな
る。しかし、電流密度Jの大きさには、発熱による制限
がある。したがって感度を上げるには素子の幅wを大き
くすることが有効となる。また、素子の小型化および素
子内での低消費電力化のためには素子の長さl、すなわ
ち電極3と電極4との間の距離を極力小さくすることが
有利となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された磁電変換素子において、素子の長さlは
w<<lの範囲では、起電力差ΔVt とは無関係である
が、素子の長さlを小さくして電極5,電極6に近接す
ると、起電力差ΔVt は小さくなってしまう。図6はそ
のデータを示すもので、寸法比w/lに対する比例定数
ρt の測定値である。図6に示すように比例定数ρt
は、寸法w/lが0.2程度まではほぼ一定であるが、
それ以上になると、徐々に低下する。これは電流磁気起
電力効果によって電極5と電極6との間に発生する起電
力を電極3および電極4が短絡するためである。この短
絡を防ぐために電極3および電極4を点電極として電流
を印加すると、電流が中心部(電流端子間上)に集中し
て流れるため、素子で消費される電力が増大するという
問題があった。
【0007】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、消
費電力を抑え、かつ高い出力電圧が得られる磁電変換素
子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による磁電変換素子は、強磁性体を枠状
の薄膜パターンで形成し、かつこの薄膜パターンの一方
向に形成された電流を流入出する一対の電極部と、薄膜
パターンの一対の電極部と交差する方向に形成されかつ
一対の電極部間に電流が流れたときに薄膜パターン内に
発生する電圧を検出する一対の電極部とを有して構成さ
れている。
【0009】
【作用】本発明においては、強磁性体を枠状の薄膜パタ
ーン形状とすることにより、電流分布が変化し、同じ印
加電流に対して出力電圧が増大する。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明による磁電変換素子の一実施
例による構成を示す図であり、図1(a)は平面図,図
1(b)は図1(a)のB−B′線の断面図である。図
1において、11はガラス基板、12はこのガラス基板
11上に例えばNi−Fe系合金(87Ni−13Fe
など)を十分大きい磁界中で蒸着法により電流印加方向
に磁化容易軸を揃えて形成され、2本の電流路121
122が中抜き四角形(正方形:◇)にパターニングさ
れた強磁性体薄膜パターンであり、この強磁性体薄膜パ
ターン12の膜厚は、200〜1000Å程度である。
【0011】また、13,14は中抜き四角形状にパタ
ーニングされた強磁性体薄膜パターン12の一方向の対
角位置に形成されたCuなどからなる電流供給用電極で
あり、この電極13,14は2本の電流路121,122
が中抜き四角形状にパターニングされた強磁性体薄膜パ
ターン12の二辺を通り電極13から電極14へと繋が
っている。なお、この電極13,14は図示しない電流
源に接続されて強磁性体薄膜パターン12内を電極13
から電極14の方向に向かって電流が流れるようになっ
ている。また、この電流値は必要に応じて電流源で制御
されて一定値に保持される。
【0012】また、15,16は強磁性体薄膜パターン
12の電極13,14と直交する対角位置にCuなどに
より形成された起電力検出用電極であり、この電極15
と電極16との間で電流磁気起電力効果による起電力を
測定する。
【0013】ここで、図1に示した中抜き四角形状に形
成された強磁性体薄膜パターン12と、図4に示した十
字状に形成された強磁性体薄膜パターン2との比較を行
うために次のように寸法を定義する。図4に示す電極3
と電極4との間の長さlを図1に示す強磁性体薄膜パタ
ーン12の一辺の長さとし、また、線幅wを同一とし、
さらに組成,膜厚も同一とする。これにより電極13と
電極14との間の抵抗値はいずれの場合でも同じとな
り、この電極13と電極14との間に一定の電流を流せ
ば、この素子での消費電力は同一と見ることができる。
【0014】図2に示すように図1の電極13と電極1
4との間の電流路の広がり角度をψとし、その時の起電
力差ΔVt と角度ψとの関係を図3に示す。図3から明
かなように角度ψ=0゜の時は、図4の電極3と電極4
との間に電極が流れていることと同様であり、角度ψ=
45゜の時は、図1の場合に相当する。この図3から明
かなように電極13と電極14との間の出力電圧は約1
0倍程度の差になっており、図1に示すような中抜き四
角形状に形成された強磁性体薄膜パターン12による構
成では、同じ消費電力で高感度を得ることができる。
【0015】なお、前述した実施例において、強磁性体
薄膜パターン12は、四角形状の中抜きパターンを用い
た場合について説明したが、本発明はこの形状に限定さ
れるものではなく、例えば多角形,円または楕円状など
の中抜きパターンを用いて強磁性体薄膜パターンを形成
しても前述と同様の効果が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように本発明による磁電
変換素子によれば、強磁性体を枠状の薄膜パターンで形
成し、この薄膜パターンの一方向に電流を流入出する一
対の電極部を設けるとともにこの薄膜パターンの一対の
電極部と交差する方向に薄膜パターン内に発生する起電
力を検出する一対の電極部を設けることにより、消費電
力を抑えて高い出力電圧が得られるので、高感度(高出
力)な磁電変換素子が実現可能となるという極めて優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による磁電変換素子の一実施例による
構成を説明する図である。
【図2】 本発明に係わる強磁性体薄膜パターンの形状
に対する機能を説明する図である。
【図3】 図2の強磁性体薄膜パターンの形状に対する
角度ψと起電力差ΔVt との関係を示す図である。
【図4】 従来の磁電変換素子の構成を説明する図であ
る。
【図5】 素子に印加される磁界方向と電極5と電極6
との間に発生する起電力との関係を示す特性図である。
【図6】 寸法比w/lに対する比例定数ρt の測定値
の関係を示す図である。
【符号の説明】
11…ガラス基板、12…強磁性体薄膜パターン、12
1 …電流路、122…電流路、13…電極、14…電
極、15…電極、16…電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性体からなり、前記強磁性体に流れ
    る電流と、前記強磁性体を貫通する磁束とのなす面内で
    前記電流の流れる方向と垂直方向に発生する起電力を測
    定することによって磁束密度の大きさを電圧の大きさに
    変換する磁電変換素子において、 前記強磁性体は枠状の薄膜パターンからなり、かつ前記
    薄膜パターンの一方向に形成された電流を流入出する一
    対の電極部と、 前記薄膜パターンの前記一対の電極部と交差する方向に
    形成され、かつ前記一対の電極部間に電流が流れたとき
    に前記薄膜パターン内に発生する電圧を検出する一対の
    電極部と、を備えたことを特徴とする磁電変換素子。
JP6062192A 1994-03-08 1994-03-08 磁電変換素子 Pending JPH07249808A (ja)

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Cited By (3)

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