JP3573049B2 - 端子金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットケーブル用の端子金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平4−359874号公報には、細長い薄板状をなす導体を被覆シートでサンドイッチ状に挟んだ形態のフラットケーブルに接続される端子金具について開示されている。
この端子金具は、板状のベースとそのベースの両側縁から略直角上向きに突出する板状の接触片を備えており、ベースをフラットケーブルの裏面に宛うとともに、接触片を導体に貫通させてその接触片の貫通部を略弧状に屈曲させて、その屈曲部分の先端をフラットケーブルの表側の面に食い込ませるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この端子金具は、2つのフラットケーブルをジョイントさせる手段として用いることができ、この場合には、2枚のフラットケーブルを導体が同じ向きとなるように重ね合わせ、その重なり部分に接触片を貫通させるようにして端子金具が取り付けられる。
このとき、接触片の板面の向きを導体の長さ方向と平行にすると、フラットケーブル同士の間で導体の長さ方向の引張力が作用したときに、フラットケーブルに貫通されている接触片が刃のように働き、その貫通によって生じたスリットがその端部から裂けてしまうことが懸念される。
【0004】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、引張力と曲げ力の作用に起因するフラットケーブルの裂損を防止することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ベースと、前記ベースから上方へ略直角に立ち上がる接触片と、前記ベース部から上方へ略直角に立ち上がる規制片とを一体形成した形態であり、細長い薄板状をなす導体を上下一対の被覆シートで挟み、上側の前記被覆シートが前記導体を露出させるように方形孔状に切欠された形態であって、上下に重ねられた2枚のフラットケーブルに対し、その裏面に前記ベースを宛い、前記接触片が前記導体における露出部分を貫通して曲げ加工されることで平板状のままで前記導体の露出部分を面当たり状態で押圧する形態で接触をとりつつその接触片の貫通部と前記ベースとの間で前記フラットケーブルを挟圧するとともに、前記規制片が前記導体における露出部分を貫通して曲げられることで前記接触片を上から押さえ付けるようにして取り付けられる端子金具であって、前記接触片は、その板面を前記導体の長さ方向に対して略直交させた姿勢で前記導体に貫通されている構成とした。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記接触片は前記導体の長さ方向に離れた2カ所に配されているとともに、この2つの接触片の前記導体を貫通した部分は、夫々、その貫通位置よりも前記ベースの前記端縁側の位置において前記フラットケーブルを前記ベースとの間で挟圧する構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記接触片は、前記ベースの外縁から面一状に延出させた部分をそのベースに重なるように折り返すと共にその折り返し部分を立ち上げることによって形成されている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
接触片は、その板面を導体の長さ方向に対して略直交させた姿勢で導体を貫通するので、フラットケーブルに導体の長さ方向に沿った引張力が作用しても、接触片によるスリット状の貫通箇所がその端部において裂けていく虞はない。
また、接触片は平板状のままでフラットケーブルを押圧するので、フラットケーブルにおいてベースと接触片とで挟圧される面積が広くなる。よって、フラットケーブルに引張力が作用したときに、その引張力が接触片の貫通位置に及ばずに済む。
また、接触片は規制片によってフラットケーブルからの離間を規制されているので、フラットケーブルを確実に挟圧することができる。
[請求項2の発明]
導体の長さ方向において、接触片の貫通位置(貫通によって曲げ剛性が低下している箇所)は、接触片とベースによる挟圧位置(貫通による曲げ剛性の低下を来さない箇所)の間で挟まれるように位置しているので、フラットケーブルに作用した曲げ力は、挟圧位置でくい止められて貫通位置に及ぶことがなく、これにより、貫通位置における屈曲が防止される。
【0009】
[請求項3の発明]
接触片の形成に際しては、ベースの一部分を切り起こす必要がないので、ベースの強度低下を来さずに済む。
【0010】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
尚、以下の説明において、前後方向については、図1,図2,図4,図5、図7における左側を前側とする。また、上下方向については、図2,図3、図5,図6を基準とする。尚、上側及び下側については、夫々、表側及び裏側と言い換えることがあるが、方向的には同意である。
【0011】
まず、フラットケーブル10A,10Bについて説明すると、各フラットケーブル10A,10Bは、夫々、細長い薄板状をなすとともに互いに平行に配された複数の導体11と、これら複数の導体11をその上下からサンドイッチ状に挟む一対の被覆シート12A,12Bからなる。フラットケーブル10A,10Bは本線側と支線側の2つ用意され、本線側のフラットケーブル10Aの途中に、支線側のフラットケーブル10Bの前端部が上から重ね合わされている。そして、この両フラットケーブル10A,10Bは、その重ね合わせ部分において端子金具20により合体されるとともに、その端子金具20により上下で対応する導体11同士がジョイントされるようになっている。
【0012】
また、端子金具20によってジョイントされる部分では、下側となる本線側のフラットケーブル10Aにおける上面側の被覆シート12Aが、支線側のフラットケーブル10Bの前端縁よりも僅かに前方となる領域において導体11のみを露出させるように方形孔状に切欠されているとともに、上側となる支線側のフラットケーブル10Bにおける上面側の被覆シート12Aが、その前端縁よりも僅かに後方の領域において導体11のみを露出させるように方形孔状に切欠されている。即ち、上から視て、本線側の導体11と支線側の導体11が長さ方向に僅かな間隔を空けて並んで露出されている。
【0013】
端子金具20は、導電性の金属板材をプレスにより図7に示す所定形状に打ち抜かれた平坦板状をなす端子素材21に対し、曲げ加工と打ち出し加工を施すことによって製造されている。端子素材21は、全体として前後方向(導体11の長さ方向と同方向)に長い方形板状をなすベース22、このベース22の左右両側縁から面一状にL字形に延出する左右2つの延出部23L,23Rと、ベース22の前後両端部における左右両側縁から面一状にほぼ直角外向きに延出するとともに延出端が三角形の突破部24Aとされている合計4片の規制片24と、ベース22の前後両端縁から面一状に前方及び後方へ延出する一対の嵩上げ片25とからなる。
【0014】
ここで、延出部23L,23Rについて説明すると、右側(図7の上側)の延出部23Rは、ベース22の比較的前方であって、前側の規制片24の後方近傍から右方へ突き出す方形の基部27Rと、この基部27Rの後端縁からベース22の右側縁に沿って後方へ細長く延出する接触片28Fとからなる。一方、左側の延出部23Lは、ベース22の前後左右双方向における中心位置を支点として右側の延出部23Rに対して点対称の形状であり、ベース22の比較的後方であって、後側の規制片24の前方近傍から左方へ突き出す方形の基部27Lと、この基部27Lの前端縁からベース22の左側縁に沿って前方へ細長く延出する接触片28Rとからなる。尚、各接触部の延出端は先の尖った三角形状をなす突破部28Aとなっている。
【0015】
成形に際しては、まず、各接触片28F,28Rに対しその延出方向に沿って延びるとともに展開状態において下面側(フラットケーブル10A,10Bへの取付け状態ではフラットケーブル10A,10Bの上面に当接する側)へ突出する形態の補強部29を打ち出し加工によって形成する。次に、延出部23L,23R、規制片24及び嵩上げ片25を、夫々、曲げ加工する。
延出部23L,23Rについては、その基部27L,27Rと接触片28F,28Rとの境界30を折り目として接触片28F,28Rを基部27L,27Rに対して下方へ直角曲げした後、ベース22の側縁に沿った折り目31で基部27L,27Rをベース22の上面側へ反転させるように曲げる。これにより、2つの接触片28F,28Rが、ベース22の左右方向におけるほぼ中央位置であり、且つ前後方向(導体11の長さ方向)に間隔を空けた2位置からベース22の上方へほぼ直角に立ち上がる。この両接触片28F,28Rの板面は、左右方向(導体11の長さ方向と直交する方向)を向いている。
【0016】
端子金具20をフラットケーブル10A,10Bに取り付ける際には、各接触片28F,28Rは、夫々、もう一方の接触片28R,28Fとは反対側の方向(前側の接触片28Fは前方、後側の接触片28Rは後方)へ倒すように曲げられるようになっている。尚、この曲げ方向は、補強部29をフラットケーブル10A,10Bの上面に当接させる方向となっている。また、接触片28F,28Rの上端においては突破部28Aが上向きに尖った姿勢でフラットケーブル10A,10Bへの取付けに待機する。
【0017】
また、規制片24は、ベース22の側縁に沿った折り目32において上方(接触片28F,28Rと同じ向き)へ直角曲げされている。これらの規制片24は、フラットケーブル10A,10Bへの取付けの際に、ベース22の上面側へ倒すように直角曲げされるようになっている。規制片24の上端においては突破部24Aが上向きに尖った姿勢でフラットケーブル10A,10Bへの取付けに待機する。
【0018】
さらに、嵩上げ片25は、ベース22側へ反転するように曲げられて、ベース22の上面に略密着されている。かかる嵩上げ片25は、その上面を基部27L,27Rの上面とほぼ同じ高さとされているとともに、基部27L,27Rに対して前後方向に隣接するように位置している。かかる嵩上げ片25と基部27L,27Rとは、フラットケーブル10A,10Bの上面に倒されるように曲げられた接触片28F,28Rに対して上下に対応するようなっている。
【0019】
次に、フラットケーブル10A,10Bに対する端子金具20の取付けについて説明する。
本線側のフラットケーブル10Aの上に支線側のフラットケーブル10Bを重ねて導体11同士を位置決めした状態に保持し、このフラットケーブル10A,10Bに対し、その下方(裏側)から端子金具20を組み付ける。このとき、前側の接触片28Fは、本線側のフラットケーブル10Aにおける導体11を貫通するとともに、後側の接触片28Rは、本線側と支線側の双方のフラットケーブル10A,10Bにおける導体11を貫通する。また、規制片24は導体11の側縁位置を貫通する。このとき、接触片28F,28Rの上端と規制片24の上端には、上向きに尖った突破部28A,24Aが形成されているので、容易に且つフラットケーブル10A,10Bを過剰に変形させることなく突き破ることができる。
【0020】
さて、接触片28F,28Rと規制片24が貫通したら、ベース22の上面に重ねられている基部27L,27Rと嵩上げ片25を下側の本線側のフラットケーブル10Aに対してその裏面(下面)に宛った状態で、接触片28F,28Rの上方への貫通部を曲げ加工する。このとき、前側の接触片28Fは前方へ曲げられるとともに後側の接触片28Rは後方へ曲げられ、その曲げられた接触片28F,28Rは、フラットケーブル10A,10Bの上面に露出されている導体11の上面に強く押圧される。このとき、接触片28F,28Rは平板状ままであって、導体11の上面に対して広い面に亘って密着されることになる。これにより、フラットケーブル10A,10Bは、基部27L,27R及び嵩上げ片25とともに接触片28F,28Rとベース22との間で挟圧され、もって、端子金具20とフラットケーブル10A,10Bとが遊動規制された状態で導通可能に組み付けられる。
【0021】
さらに、この後は、規制片24が弧状に湾曲させられつつ内側へカシメ付けられ、その規制片24の先端が接触片28F,28Rの上面に対して強く押圧される。この規制片24は接触片28F,28Rを上から押さえ付けるようになるので、接触片28F,28Rがフラットケーブル10A,10Bの上面から離間する方向へ遊動することを規制する。これにより、接触片28F,28Rとベース22との間でフラットケーブル10A,10Bが確実に挟圧されることになる。以上により、本線側のフラットケーブル10Aの導体11と支線側のフラットケーブル10Bの導体11との間が端子金具20を介してジョイントされるのである。
【0022】
さて、この端子金具20をフラットケーブル10A,10Bに取り付けた状態では、接触片28F,28Rは、その板面を導体11の長さ方向に対して略直交させた姿勢で導体11に貫通されている。したがって、フラットケーブル10A,10Bに導体11の長さ方向に沿った引張力が作用したときに、接触片28F,28Rによるスリット状の貫通箇所35がその端部において裂けてしまう虞はない。
【0023】
また、導体11の長さ方向において、接触片28F,28Rの貫通位置35(貫通によって曲げ剛性が低下している箇所)は、接触片28F,28Rとベース22による挟圧領域(貫通による曲げ剛性の低下を来さない箇所)の間で挟まれるように位置している。よって、フラットケーブル10A,10Bに端子金具20の両側において持ち上げられるような曲げ力が作用しても、その曲げ力は、挟圧領域(接触片28F,28Rが導体11に接触している領域)でくい止められることになり、貫通位置にまで及ぶことがない。即ち、端子金具20の前後方向におけるほぼ全長に亘ってフラットケーブル10A,10Bが上方へ曲げられることはない。これにより、貫通位置35におけるフラットケーブル10A,10Bの屈曲が防止される。尚、フラットケーブル10A,10Bの下向きへの曲げ力についても、ベース22の存在により阻止される。
【0024】
また、接触片28F,28Rは平板状のままでフラットケーブル10A,10Bを押圧するので、フラットケーブル10A,10Bにおいてベース22と接触片28F,28Rとにより挟圧される領域の面積が広くなる。よって、フラットケーブル10A,10Bに引張力が作用したときに、その引張力が接触片28F,28Rの貫通位置35に及ばずに済む。また、接触片28F,28Rと導体11との接触面積も広くなるので、接触信頼性にも優れる。
【0025】
また、接触片28F,28Rは規制片24の押さえ付けによってフラットケーブル10A,10Bからの離間を規制されているので、フラットケーブル10A,10Bを確実に挟圧することができる。
また、接触片28F,28Rに形成した補強部29が導体11の上面に対してこれを凹ませるように当接するので、押さえ付けの効果が高く、また、接触片28F,28Rと導体11との間の左右方向のずれも規制される。
【0026】
また、接触片28F,28Rの形成に際しては、ベース22の外側に張り出すように延出部23L,23Rを形成して、これを曲げ加工しているため、ベースの一部分を切り起こして接触片を形成する場合とは異なり、ベース22の強度低下を来さずに済む。
また、端子素材21の展開状態では、接触片28F,28Rを形成するための延出部23L,23RがL字形をなしてベース22の側縁に沿うように配されているので、延出部23L,23Rをベース22の外側に配置しながら、材料取りに無駄がないようになっている。
【0027】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図8乃至図10を参照して説明する。
本実施形態2は、接触片42F,42Rの配置を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
端子金具40は、全体として前後方向(導体11の長さ方向と同方向)に長い方形板状をなすベース41と、このベース41の前後両端縁からほぼ直角に上方へ立ち上がる一対の接触片42F,42Rと、ベース41の左右両側縁における前後両端部からほぼ直角に上方へ立ち上がる2対の規制片43とから構成される。両接触片42F,42Rの板面は、左右方向(導体11の長さ方向と直交する方向)を向いている。また、各接触片42F,42R及び各規制片43の上端は三角形の突破部42A,43Aとされている。
【0028】
端子金具40をフラットケーブル10A,10Bに取り付ける際には、各接触片42F,42Rは、夫々、もう一方の接触片42R,42F側(前側の接触片42Fは後方、後側の接触片42Rは前方)へ倒すように曲げられるようになっている。また、接触片42F,42Rの上端においては突破部42Aが上向きに尖った姿勢でフラットケーブル10A,10Bへの取付けに備えて待機する。
また、規制片43は、フラットケーブル10A,10Bへの取付けの際に、ベース41の上面側へ倒すように直角曲げされるようになっている。規制片43の上端においては突破部43Aが上向きに尖った姿勢でフラットケーブル10A,10Bへの取付けに待機する。
【0029】
次に、フラットケーブル10A,10Bに対する端子金具40の取付けについて説明する。
本線側のフラットケーブル10Aの上に支線側のフラットケーブル10Bを重ねて導体11同士を位置決めした状態に保持し、このフラットケーブル10A,10Bに対し、その下方(裏側)から端子金具40を組み付ける。このとき、前側の接触片42Fは、本線側のフラットケーブル10Aにおるけ導体11を貫通するとともに、後側の接触片42Rは、本線側と支線側の双方のフラットケーブル10A,10Bにおける導体11を貫通する。また、規制片43は導体11の側縁位置を貫通する。このとき、接触片42F,42Rの上端と規制片43の上端には、上向きに尖った突破部42A,43Aが形成されているので、容易に且つフラットケーブル10A,10Bを過剰に変形させることなく突き破ることができる。
【0030】
さて、接触片42F,42Rと規制片43が貫通したら、ベース41の上面を下側の本線側のフラットケーブル10Aに対してその裏面(下面)に宛った状態で、接触片42F,42Rの上面側への貫通部分を曲げ加工する。このとき、前側の接触片42Fは後方へ曲げられるとともに後側の接触片42Rは前方へ曲げられ、その曲げられた接触片42F,42Rは、フラットケーブル10A,10Bの上面に露出されている導体11の上面に強く押圧される。このとき、接触片42F,42Rは平板状ままであって、導体11の上面に対して広い面に亘って密着されることになる。これにより、フラットケーブル10A,10Bは、ベースと接触片42F,42Rとの間で挟圧され、端子金具40とフラットケーブル10A,10Bとが遊動規制された状態で導通可能に組み付けられる。
【0031】
さらに、この後は、規制片43が弧状に湾曲させられつつ内側へカシメ付けられ、その規制片43の先端が接触片42F,42Rの上面に対して強く押圧される。この規制片43は接触片42F,42Rを上から押さえ付けるようになるので、接触片42F,42Rとベース41との間でフラットケーブル10A,10Bが確実に挟圧される。以上により、本線側のフラットケーブル10Aの導体11と支線側のフラットケーブル10Bの導体11との間が端子金具40を介してジョイントされるのである。
【0032】
さて、この端子金具40をフラットケーブル10A,10Bに取り付けた状態では、接触片42F,42Rは、その板面を導体11の長さ方向に対して略直交させた姿勢で導体11に貫通されている。したがって、フラットケーブル10A,10Bに導体11の長さ方向に沿った引張力が作用したときに、接触片42F,42Rによるスリット状の貫通箇所44がその端部において裂けてしまう虞はない。
【0033】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではベースの外縁からの延出部を内側へ折り返して上方へ立ち上げることによって接触片を形成した、本発明によれば、ベースの一部を切り起こすことによって接触片を形成してもよい。
【0034】
(2)上記実施形態では接触片の導体を貫通した部分が平板状のままでフラットケーブルを押圧するようにしたが、本発明によれば、その貫通部分が屈曲されて一部分のみがフラットケーブルを押圧するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では接触片となる延出部をベースの側縁(導体の長さ方向沿った縁部)からL字形に延出させたが、本発明によれば、I字形の延出部をベースの両端縁(導体の長さ方向における両端縁)から延出させ、これを曲げ加工して接触片を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において端子金具をフラットケーブルに取り付けた状態を示す平面図
【図2】その左側面図
【図3】端子金具をフラットケーブルに取り付けた状態の断面図
【図4】端子金具の平面図
【図5】端子金具の左側面図
【図6】端子金具の正面図
【図7】端子金具を曲げ加工する前の展開状態の平面図
【図8】実施形態2において端子金具をフラットケーブルに取り付けた状態を示す斜視図
【図9】端子金具をフラットケーブルに取り付けた状態の断面図
【図10】フラットケーブルに取り付ける前の状態における端子金具の斜視図
【符号の説明】
10…フラットケーブル
11…導体
20…端子金具
22…ベース
23…延出部
24…規制片
28F,28R…接触片
35…貫通箇所
40…端子金具
41…ベース
42F,42R…接触片
43…規制片
44…貫通箇所

Claims (3)

  1. ベースと、前記ベースから上方へ略直角に立ち上がる接触片と、前記ベース部から上方へ略直角に立ち上がる規制片とを一体形成した形態であり、
    細長い薄板状をなす導体を上下一対の被覆シートで挟み、上側の前記被覆シートが前記導体を露出させるように方形孔状に切欠された形態であって、上下に重ねられた2枚のフラットケーブルに対し、その裏面に前記ベースを宛い、前記接触片が前記導体における露出部分を貫通して曲げ加工されることで平板状のままで前記導体の露出部分を面当たり状態で押圧する形態で接触をとりつつその接触片の貫通部と前記ベースとの間で前記フラットケーブルを挟圧するとともに、前記規制片が前記導体における露出部分を貫通して曲げられることで前記接触片を上から押さえ付けるようにして取り付けられる端子金具であって、
    前記接触片は、その板面を前記導体の長さ方向に対して略直交させた姿勢で前記導体に貫通されていることを特徴とする端子金具。
  2. 前記接触片は前記導体の長さ方向に離れた2カ所に配されているとともに、この2つの接触片の前記導体を貫通した部分は、夫々、その貫通位置よりも前記ベースの前記端縁側の位置において前記フラットケーブルを前記ベースとの間で挟圧する構成とされていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
  3. 前記接触片は、前記ベースの外縁から面一状に延出させた部分をそのベースに重なるように折り返すと共にその折り返し部分を立ち上げることによって形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子金具。
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