JP2003217698A - 圧接端子 - Google Patents

圧接端子

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JP2003217698A
JP2003217698A JP2002016213A JP2002016213A JP2003217698A JP 2003217698 A JP2003217698 A JP 2003217698A JP 2002016213 A JP2002016213 A JP 2002016213A JP 2002016213 A JP2002016213 A JP 2002016213A JP 2003217698 A JP2003217698 A JP 2003217698A
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wire
terminal
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Kei Sato
慶 佐藤
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧接荷重の増大、圧接刃と芯線との接触不
良、および芯線のバラケ等を生じることなく、電線を円
滑、かつ、確実に圧接する。 【解決手段】 圧接端子20の圧接刃21は、端子本体
22の各側壁22aの内面にそれぞれ、電線圧接方向
(図中上方から下方)からみて略V字状に端子本体22
の内方に向けて突出するように設けられており、電線1
0との当接面21aがそれぞれ、電線長手方向(図中紙
面に垂直な方向)に沿って所定の角度を以って傾斜され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線との圧接に伴
って電線被覆を切開することにより、電線の芯線との電
気的接続を得る圧接刃を端子本体に備えた圧接端子に係
り、例えば電線との円滑、かつ、確実な圧接および製造
コストの低減を図ることができる圧接端子に関する。
【0002】
【従来の技術】図9および図10を参照すると、従来よ
り、圧接端子40として、特開平9−274941号公
報には、圧接刃41の第1および第2の刃部42,43
に、電線50の被覆部材51に食い込むエッジ部44を
それぞれ設けられたものが記載されている。
【0003】圧接刃41は、第1および第2の刃部4
2,43をそれぞれ、電線50の長手方向と略直交する
方向(図9中左右方向)に沿って、圧接端子40の内方
に向けて図9中斜め下方に傾斜されてなり、各刃部4
2,43のエッジ部44により、電線50の被覆部材5
1に容易に食い込むように構成されている。このような
圧接刃41の構成により、電線50の被覆部材51が確
実に破断され、圧接刃41と電線50の芯線52との確
実な接触が実現されるとともに、圧接荷重が低減され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
の圧接端子40では、圧接刃41の第1および第2の刃
部42,43の傾斜方向がそれぞれ、電線50の長手方
向と略直交する方向(図9中左右方向)に沿って、圧接
端子40の内方に向けて図9中斜め下方である。このた
め、電線50への圧接刃41の圧接が円滑に行われず、
圧接荷重の増大、圧接刃41と芯線52との接触不良、
および芯線52のバラケ等を生じる恐れがあった。ま
た、電線50の圧接に伴って発生する電線50の被覆部
材51のカスの一部が、圧接端子40外に円滑に排出さ
れずに圧接刃41と電線50との間に詰まってしまい、
圧接刃41による電線50の被覆部材51の切開を阻害
する恐れがあった。
【0005】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は圧接荷重の増大、圧接刃と芯
線との接触不良、および芯線のバラケ等を生じることな
く、電線を円滑、かつ、確実に圧接することができ、最
小限の圧接荷重で確実な電気的接続を得ることができる
圧接端子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、請求項1に記載したように、電線と
の圧接に伴って電線被覆を切開することにより、電線の
芯線との電気的接続を得る圧接刃を、端子本体に備えた
圧接端子において、前記圧接刃が、端子本体の対向する
一対の側壁の内面における所定の位置にそれぞれ、電線
圧接方向からみて略V字状に、端子本体の内方に向けて
突出するように設けられるとともに、各圧接刃における
電線圧接方向手前側の電線との当接面がそれぞれ、電線
長手方向に沿って所定の角度を以って傾斜されることを
特徴としている。
【0007】ここで、電線長手方向に沿う各圧接刃の当
接面の傾斜角度としては、好ましくは45度以上であ
る。
【0008】このように構成された圧接端子において
は、電線が各圧接刃に圧接される際、各圧接刃の当接面
における電線との当接順序が異なる複数部位により、電
線被覆が順次切開される。これにより、電線を円滑、か
つ、確実に圧接することができ、最小限の圧接荷重で確
実な電気的接続を得られることになる。従って、この圧
接端子においては、電線への圧接刃の円滑、かつ、確実
な圧接によって、従来のような圧接荷重の増大、圧接刃
と芯線との接触不良、および芯線のバラケ等の問題を解
消できることになる。
【0009】また、本発明は、請求項2に記載したよう
に、各圧接刃はそれぞれ、端子本体の各側壁において、
電線圧接方向に所定の間隔をあけて一対、所要形状に穿
設された貫通孔に挟まれた部位を、端子本体の内方に向
けて打ち出すことにより、電線の圧接方向からみて略V
字状に形成される。したがって、各圧接刃の電線圧接方
向両側の貫通孔がそれぞれ、電線圧接時に芯線から分離
された電線被覆のカスを、端子本体外に円滑に排出させ
る。これにより、各圧接刃への電線の圧接が、電線被覆
のカスに阻害されることなく、円滑、かつ、確実に行わ
れる。
【0010】更に、本発明は、請求項3に記載したよう
に、端子本体の両側壁において、各圧接刃がそれぞれ、
電線長手方向両端部で端子本体と一体的に連続してい
る。したがって、各圧接刃においては、電線圧接方向に
沿って略均一な剛性が得られる。これにより、各圧接刃
による電線被覆の切開が円滑、かつ、確実に行われ、各
圧接刃への電線の圧接が円滑、かつ、確実に行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る第
1実施の形態を示す全体斜視図、図2は図1の圧接端子
の平面図、図3は図1の圧接端子の片側の側壁を取り除
いた状態を示す全体斜視図、図4は図1の圧接端子の縦
断面図である。また、図5は図1の圧接端子の電線圧接
前の状態を示す要部断面図、図6は図5の圧接端子の電
線圧接時の状態を示す要部断面図、図7は図5の圧接端
子の電線圧接後の状態を示す要部断面図である。更に、
図8は図5の圧接端子の両側壁に圧接刃を形成する過程
を模式的に示す斜視図である。
【0012】図1〜図7に示すように、第1実施の形態
である圧接端子20は、電線10との所定の圧接方向
(図4中上下方向)に沿う圧接に伴って、電線被覆11
を切開することにより、電線10の芯線12との電気的
接続を得る圧接刃21を、端子本体22に備えている。
【0013】圧接刃21は、端子本体22の対向する図
2中上下一対の側壁22a(板厚t)の内面における所
定の位置にそれぞれ、電線圧接方向からみて(平面視、
図2参照)略V字状に、端子本体22の内方に向けて突
出するように設けられる。各圧接刃21における電線圧
接方向手前側の電線10との当接面21a(図4中上
面)はそれぞれ、電線長手方向(図4中左右方向)に沿
って所定の角度α(図4参照)を以って傾斜されてお
り、図4中符号A,B,Cで示す箇所で順次(A,B,
Cの順序で)、電線被覆11と当接される。各圧接刃2
1の当接面21aの傾斜角度α=45度であり、好まし
くは45度以上である。
【0014】すなわち各圧接刃21はそれぞれ、端子本
体22の各側壁22aにおいて、電線圧接方向に所定の
間隔をあけて略三角形状(図8(b)参照)に穿設され
た一対の貫通孔23,24に挟まれた部位を、端子本体
22の内方に向けて打ち出す(図8(c)参照)ことに
より、平面視(図2参照)略V字状に形成される。各圧
接刃21はそれぞれ、V字状の頂点部分で、電線10の
芯線12との電気的な接触部21bを構成する。各圧接
刃21はそれぞれ、端子本体22の各側壁22aにおい
て、電線長手方向両端部(図4中左右両端部)で端子本
体22と一体的に連続しており、電線圧接方向に沿って
略均一な剛性を有している。
【0015】本実施形態の作用を、図4〜図7を参照し
て説明する。電線10が所定の電線圧接方向(図5中下
方)に沿って圧接端子20の端子本体22の各側壁22
a間に挿入されると、電線被覆11が、圧接端子20の
各圧接刃21の当接面21aに当接する(図6に示す状
態)。この状態から、電線10が更に押し込まれると、
電線被覆11は、各圧接刃21の当接面21aにおける
図4および図5中符号A,B,Cで示す箇所に、A,
B,Cの順序で順次当接して切開されつつ、図7中下端
部が端子本体22の底部内面に当接される(図7に示す
状態)。
【0016】この際、各圧接刃21の電線長手方向両端
部がそれぞれ、端子本体22と一体的に連続しており、
電線圧接方向に沿って略均一な剛性を有することによ
り、各圧接刃21による電線被覆11の切開が円滑、か
つ、確実に行われる。また、電線被覆11が切開される
のに伴って生じる電線被覆11のカスは、各圧接刃21
の電線圧接方向両側(図4中上下両側)の貫通孔23,
24、特に図4中下側の貫通孔24を介して、端子本体
22外に円滑に排出され、各圧接刃21への電線10の
圧接を阻害しない。これにより、各圧接刃21の接触部
21bが電線10の芯線12に円滑、かつ、確実に接触
される。
【0017】前述したような圧接端子20によれば、圧
接刃21は、端子本体22の各側壁22aの内面にそれ
ぞれ、平面視(図2参照)略V字状に端子本体22の内
方に向けて突出するように設けられており、電線10と
の当接面21a(図4中上面)がそれぞれ、電線長手方
向(図4中左右方向)に沿って所定の角度αを以って傾
斜されている。したがって、圧接荷重の増大、圧接端子
20の各圧接刃21と電線10の芯線12との接触不
良、および芯線12のバラケ等を生じることなく、電線
10を圧接端子20に円滑、かつ、確実に圧接すること
ができる。これにより、最小限の圧接荷重で確実な電気
的接続を得ることができる。
【0018】また、各圧接刃21はそれぞれ、端子本体
22の各側壁22aに穿設された各貫通孔23,24に
挟まれた部位を、端子本体22の内方に向けて打ち出す
ことにより、電線10の圧接方向からみて略V字状に形
成されており、電線長手方向両端部で端子本体22の側
壁22aと一体的に連続している。したがって、電線圧
接時に芯線12から分離された電線被覆11のカスを、
各貫通孔23,24を介して端子本体22外に円滑に排
出させることができる。加えて、電線圧接方向に沿って
各圧接刃21の略均一な剛性を得ることができる。これ
により、電線被覆11のカスに阻害されることなく、各
圧接刃21による電線被覆11の切開を、より円滑、か
つ、確実に行うことができ、電線10を圧接端子20
に、より円滑、かつ、確実に圧接させることができる。
【0019】更に図8(a)〜(c)を参照すると、先
メッキ材25をプレス成形して圧接刃21の原型26を
成形後、打ち出しにより圧接刃21を形成するので、圧
接刃21の原型を成形後の中間メッキ等の工程を省略す
ることができる。すなわち図11(a)〜(d)に示す
ような、裸材30をプレス成形して圧接刃31の原型3
2を成形後、圧接刃31における電線との当接面33に
中間メッキ33aを施し、折曲加工により圧接刃31を
形成する従来の圧接刃の形成工程に比較して、工程の簡
略化を図ることができる。これにより、製造コストの低
減を図ることができる。
【0020】なお、本発明の圧接端子は、前述した実施
の形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が
可能である。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、請求項1に記載したように、圧接刃が、端子本体の
対向する一対の側壁の内面における所定の位置にそれぞ
れ、電線圧接方向からみて略V字状に、端子本体の内方
に向けて突出するように設けられるとともに、各圧接刃
における電線圧接方向手前側の電線との当接面がそれぞ
れ、電線長手方向に沿って所定の角度を以って傾斜され
る。したがって、圧接荷重の増大、圧接刃と芯線との接
触不良、および芯線のバラケ等を生じることなく、電線
を円滑、かつ、確実に圧接することができる。これによ
り、最小限の圧接荷重で確実な電気的接続を得ることが
できる。本発明によれば、請求項2に記載したように、
圧接刃が、端子本体の対向する一対の側壁の内面におけ
る所定の位置にそれぞれ、電線圧接方向からみて略V字
状に、端子本体の内方に向けて突出するように設けられ
るとともに、各圧接刃における電線圧接方向手前側の電
線との当接面がそれぞれ、電線長手方向に沿って所定の
角度を以って傾斜される。したがって、圧接荷重の増
大、圧接刃と芯線との接触不良、および芯線のバラケ等
を生じることなく、電線を円滑、かつ、確実に圧接する
ことができる。これにより、最小限の圧接荷重で確実な
電気的接続を得ることができる。また、各圧接刃はそれ
ぞれ、端子本体の各側壁において、電線圧接方向に所定
の間隔をあけて所要形状に穿設された一対の貫通孔に挟
まれた部位を、端子本体の内方に向けて打ち出すことに
より、電線の圧接方向からみて略V字状に形成される。
したがって、電線圧接時に芯線から分離された電線被覆
のカスに阻害されることなく、電線をより円滑、かつ、
確実に圧接することができる。更に、本発明によれば、
請求項3に記載したように、圧接刃が、端子本体の対向
する一対の側壁の内面における所定の位置にそれぞれ、
電線圧接方向からみて略V字状に、端子本体の内方に向
けて突出するように設けられるとともに、各圧接刃にお
ける電線圧接方向手前側の電線との当接面がそれぞれ、
電線長手方向に沿って所定の角度を以って傾斜される。
したがって、圧接荷重の増大、圧接刃と芯線との接触不
良、および芯線のバラケ等を生じることなく、電線を円
滑、かつ、確実に圧接することができる。これにより、
最小限の圧接荷重で確実な電気的接続を得ることができ
る。また、端子本体の両側壁において、各圧接刃はそれ
ぞれ、電線長手方向両端部で端子本体と一体的に連続し
ているので、各圧接刃においては、電線圧接方向に沿っ
て略均一な剛性を得ることができる。これにより、各圧
接刃による電線被覆の切開をより円滑、かつ、確実に行
うことができ、各圧接刃への電線の圧接をより円滑、か
つ、確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態を示す全体斜視図
である。
【図2】図1の圧接端子の平面図である。
【図3】図1の圧接端子の片側の側壁を取り除いた状態
を示す全体斜視図である。
【図4】図1の圧接端子の縦断面図である。
【図5】図1の圧接端子の電線圧接前の状態を示す要部
断面図である。
【図6】図5の圧接端子の電線圧接時の状態を示す要部
断面図である。
【図7】図5の圧接端子の電線圧接後の状態を示す要部
断面図である。
【図8】図5の圧接端子の両側壁に圧接刃を形成する過
程を模式的に示す斜視図である。
【図9】従来の圧接端子および圧接前の電線を示す要部
断面図である。
【図10】図9の圧接端子の圧接刃の構成を示す要部斜
視図である。
【図11】従来の圧接刃の形成工程を示す概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 電線 11 電線被覆 12 芯線 20 圧接端子 21 圧接刃 21a 当接面 22 端子本体 22a 側壁 23,24 貫通孔 25 先メッキ材 26 原型 α 圧接刃の当接面の傾斜角度 A,B,C 圧接刃の当接面における電線被覆の当接順

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線との圧接に伴って電線被覆を切開す
    ることにより、電線の芯線との電気的接続を得る圧接刃
    を、端子本体に備えた圧接端子において、 前記圧接刃が、端子本体の対向する一対の側壁の内面に
    おける所定の位置にそれぞれ、電線圧接方向からみて略
    V字状に、端子本体の内方に向けて突出するように設け
    られるとともに、各圧接刃における電線圧接方向手前側
    の電線との当接面がそれぞれ、電線長手方向に沿って所
    定の角度を以って傾斜されることを特徴とする圧接端
    子。
  2. 【請求項2】 前記各圧接刃はそれぞれ、端子本体の各
    側壁において、電線圧接方向に所定の間隔をあけて一
    対、所要形状に穿設された貫通孔に挟まれた部位を、端
    子本体の内方に向けて打ち出すことにより、電線の圧接
    方向からみて略V字状に形成されることを特徴とする請
    求項1に記載した圧接端子。
  3. 【請求項3】 前記端子本体の両側壁において、各圧接
    刃はそれぞれ、電線長手方向両端部で端子本体と一体的
    に連続していることを特徴とする請求項1または2に記
    載した圧接端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7338334B2 (en) 2005-02-28 2008-03-04 Yazaki Corporation Method for forming a terminal metal and terminal metal formed by the method

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