JP3573027B2 - ナースコールシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナースコールを行う度に複数の端末の呼び出し順序を変更するナースコールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
病院施設内での患者と看護婦または医師(以下看護婦等と記す。)との連絡には、ナースコールシステムが用いられている。ナースコールシステムでは、患者が持つナースコール子機と看護婦等が持つコードレス電話との間で通話を行う方法が採用されることがある。このようなシステムでは、ナースコール子機とコードレス電話の通話は、ナースコール子機が接続されるナースコール親機、ナースコール親機が接続される電子構内交換機、電子構内交換機に接続されるコードレス電話基地局を介して行われる。
【0003】
あるナースコール子機がナースコールを行った場合、そのナースコール子機が接続されているナースコール親機は、複数のコードレス電話を指定し、電子構内交換機に指定したコードレス電話の呼び出し信号を送信する。例えば、コードレス電話Aないしコードレス電話Hまでの8台を指定し、この8台のコードレス電話の呼び出し信号を電子構内交換機に送信する。このとき、電子構内交換機は、ナースコール親機から呼び出し信号を受信した順番にコードレス電話を呼び出す。例えば、最初にコードレス電話Aを呼び出し、最後にコードレス電話Hを呼び出す。その結果、各コードレス電話が呼び出される時間に差が生じる。また、コードレス電話Aないしコードレス電話Hのいずれかが呼び出しに応答すると、電子構内交換機は各コードレス電話に対する呼び出しを停止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、看護婦等はナースコールがあった場合に即時応答が要求されるので、呼び出される順番が早いコードレス電話を持つ看護婦等は、呼び出しがあるとすぐに応答する。このため、呼び出される順番が遅いコードレス電話を持つ看護婦等にとっては、呼び出しに応答する前に呼び出しが停止するという状況が発生する。よって、持つコードレス電話によって看護婦等の負荷に差が生じ、上記例の場合、コードレス電話Aを持つ看護婦等の負荷が最も高く、コードレス電話Hを持つ看護婦等の負荷が最も低くなりやすい。
【0005】
上記の問題は、ナースコールの度にコードレス電話の呼び出し順序を変更することにより解決することができる。しかし、コードレス電話を呼び出す制御自体を変更すると、制御が複雑化してしまう。したがって、従来の呼び出し制御を変更せずにコードレス電話の呼び出し順序を変更することが望ましい。
【0006】
本発明は、ナースコール子機が複数のコードレス電話にナースコールを行う場合に、複数のコードレス電話の呼び出し順序を変更し、コードレス電話を持つ看護婦等の負荷を分散するナースコールシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるナースコールシステムは、複数のナースコール子機が接続されたナースコール親機と、複数の端末が無線で接続された無線基地局と、交換機とにより構成され、交換機は、呼び出す複数の端末の情報がナースコール親機から入力される入力手段と、無線基地局に接続されるコードレス電話基地局インタフェース回路と、入力手段に入力された複数の端末の順序を呼び出し順序に変更し、呼び出し順序で端末の情報をコードレス電話基地局インタフェース回路に送信する端末情報順序変更手段と、端末情報順序変更手段がコードレス電話基地局インタフェース回路に送信した順番に端末を呼び出す端末呼び出し手段とを備え、端末情報順序変更手段は、入力手段に入力された順番に各端末の情報にアドレスを割り当てるアドレス割り当て手段と、アドレスを変換する規則である変換則にしたがってアドレス割り当て手段によって各端末の情報に割り当てられたアドレスを変換し変換後のアドレスに各端末の情報を記憶する情報書き込み手段と、情報書き込み手段が記憶した情報をアドレス割り当て手段が割り当てるアドレスの順番に読み出す情報読み出し手段と、情報読み出し手段が読み出した端末の情報を受信し、コードレス電話基地局インタフェース回路に送信する手段と、変換則を変更する手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
変換則を変更する手段は、ナースコール子機がナースコールを行う度に変換則を変更してもよい。このように変換則を変更すれば、ナースコール子機がナースコールを行う度に端末が呼び出される順番が変化するので、端末の呼び出しに対応する看護婦等の負荷をより分散することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるナースコールシステムの実施の一形態を示すブロック図である。各ナースコール子機1、2はナースコール親機3に接続される。ナースコール子機1、2はナースコールを行う機能を備え、ナースコールを行う場合はコードレス電話との接続要求をナースコール親機3に通知する。図1では、ナースコール子機を2台示しているが、3台以上のナースコール子機を備える構成であってもよい。
【0011】
ナースコール親機3は、ナースコール子機から通知を受けると、どのナースコール子機が通知したのかを検知する。続いて、ナースコール親機3は、電子構内交換機4に収容されている複数のコードレス電話を指定して、呼び出し信号を電子構内交換機4に送信する。呼び出し信号は、呼び出すべき複数のコードレス電話の情報を示す信号である。図1では、ナースコール親機を1台示しているが、2台以上のナースコール親機を備える構成であってもよい。
【0012】
電子構内交換機4は、中央処理装置5、ナースコールインタフェース回路6、コードレス電話基地局インタフェース回路7、時分割スイッチ8により構成される。
【0013】
中央処理装置5は、電子構内交換機4全体を制御する。
ナースコールインタフェース回路6は、ナースコール親機3からコードレス電話の呼び出し信号を受信し、受信した呼び出し信号が示す複数のコードレス電話の順序を呼び出し順序に変更する。続いて、ナースコールインタフェース回路6は、呼び出すコードレス電話の情報を、変更した順序で中央処理装置5を介してコードレス電話基地局インタフェース回路7に出力する。中央処理装置5は、ナースコールインタフェース回路6が出力した情報の順番にしたがい、ナースコール親機3に指定されたコードレス電話の呼び出しを行う。
【0014】
呼び出したコードレス電話のうちいずれかが応答すると、中央処理装置5は各コードレス電話に対する呼び出しを停止する。また、中央処理装置5は、時分割スイッチ8を制御して時分割多重通信による通話路を確立させる。
【0015】
コードレス電話基地局9、10は、電子構内交換機4のコードレス電話基地局インタフェース回路7に接続され、また各コードレス電話と無線による通信を行う。図1では、コードレス電話基地局を2台示しているが、3台以上備える構成であってもよい。同様に、図1ではコードレス電話をコードレス電話11ないし18として8台示しているが、7台以下を備える構成であっても、9台以上備える構成であってもよい。
【0016】
次に、ナースコールインタフェース回路6の構成を説明する。ナースコールインタフェース回路6は、ナースコール親機3から受信した呼び出し信号が示す複数のコードレス電話の順序を変更し、変更した順序にしたがって情報をコードレス電話基地局インタフェース回路7に出力する。
【0017】
図2は、ナースコールインタフェース回路6の実施の一形態を示すブロック図である。ナースコールインタフェース回路6は、インタフェース回路20、記憶装置21、処理装置22、アドレス変換回路23から構成される。ナースコールインタフェース回路6内の回路は、データバス24、アドレスバス25、制御バス26を介して接続されている。ただし、アドレス変換回路23は、データを扱わないのでデータバスに接続されなくてもよい。命令は、例えば、アドレスバスを流れるが、命令を流すための命令バスを設けてもよい。なお、制御バス26aは書き込み信号を伝える経路、制御バス26bは読み出し信号を伝える経路を示す。
【0018】
インタフェース回路20は、ナースコール親機3から呼び出すべきコードレス電話の情報を受信し、受信した順に情報を処理装置22に送信する。また、処理装置22が記憶装置21から読み出したコードレス電話の情報を受信し、中央処理装置5を介してコードレス電話基地局インタフェース回路7に送信する。
【0019】
処理装置22は、インタフェース回路20から受信したコードレス電話の情報にこの情報を記憶するアドレスを割り当て、このアドレスをアドレス変換回路23を介して記憶装置21に指示し、記憶装置21にコードレス電話の情報を書き込む。また、コードレス電話の情報を記憶しているアドレスをアドレス変換回路23を介して記憶装置21に指示し、そのアドレスに記憶されている情報を記憶装置21から読み出す。処理装置22は、アドレスバス25でアドレス信号を送信することによりアドレスを指示する。また、処理装置22は、記憶装置21に情報を書き込むときは記憶装置21およびアドレス変換回路23に対して、制御バス26により書き込み信号を送信する。同様に、記憶装置21から情報を読み出すときは記憶装置21およびアドレス変換回路23に対して、制御バス26により読み出し信号を送信する。
【0020】
処理装置22が記憶装置21への書き込みを指示するために割り当てるアドレスの順序と、読み出しを指示するアドレスの順序は同じ順序である。例えば、アドレス”00”、”01”、”02”、”03”、”04”、”05”、”06”、”07”という順序で情報にアドレスを割り当てる場合、読み出すときの順番もアドレス”00”の情報を最初に読み出し、アドレス”07”の情報を最後に読み出すよう指示する。
【0021】
処理装置22は、記憶装置21からコードレス電話の情報を読み出したときは、その情報をインタフェース回路20に送信する。
【0022】
記憶装置21は、アドレス変換回路23から指示されたアドレスに、処理装置22から送信されるコードレス電話の情報を書き込む。また、アドレス変換回路23から指示されたアドレスに記憶されたコードレス電話の情報を読み出して、処理装置22に送信する。
【0023】
アドレス変換回路23は、処理装置22からアドレスの指示をアドレス信号として受信し、アドレス信号を記憶装置21に送信する。ここで、処理装置22からアドレス信号を受信するときには、同時に書き込み信号、読み出し信号のいずれかを受信する。アドレス変換回路23は、書き込み信号を受信した場合、アドレスを変換する規則である変換則にしたがってアドレス信号を変換して記憶装置21に送信する。また、読み出し信号を受信した場合には、アドレス信号を変換せずそのまま記憶装置21に送信する。アドレス変換回路23の構成については後述する。
【0024】
処理装置22がアドレス変換回路23を介してアドレスを記憶装置21に指示し、記憶装置21にコードレス電話の情報を書き込むときには、上記のようにアドレス信号が変換される。したがって、実際に処理装置22が指示したアドレスとは異なるアドレスに情報が書き込まれることになる。例えば、処理装置22がアドレス”00”に”コードレス電話11”という情報を書き込むようにアドレス信号”00”を送信しても、アドレス信号”00”はアドレス変換回路23において別のアドレス信号(例えば、”01”)に変換され、アドレス”01”に”コードレス電話11”という情報が書き込まれることになる。
【0025】
また、処理装置22がアドレス変換回路23を介して記憶装置21にアドレスを指示し、そのアドレスに記憶されている情報を記憶装置21から読み出すときには、アドレス信号はアドレス変換回路23で変換されない。したがって、実際に処理装置22が指示したアドレスから情報が読み出されることになる。
【0026】
次に、呼び出すコードレス電話の情報を処理装置22が記憶装置21に書き込むときの各部の動作の例について説明する。まず、処理装置22が、呼び出すべきコードレス電話の情報をインタフェース回路20から受信する。例えば、コードレス電話11を呼び出すという情報を受信する。次に、処理装置22は、”コードレス電話11”という情報をあるアドレス(例えば、アドレス”00”)に書き込むべく、アドレス信号と書き込み信号をアドレス変換回路23に送信する。上記例の場合、アドレス信号”00”と書き込み信号をアドレス変換回路23に送信する。
【0027】
また、処理装置22は、書き込むべき情報(例えば、”コードレス電話11”)と書き込み信号を記憶装置21に送信する。記憶装置21は、この情報を処理装置22から受信する。
【0028】
アドレス信号(例えば、”00”)を受信したアドレス変換回路23は、書き込み信号も受信しているので、アドレス信号を変換則にしたがい変換し、変換したアドレス信号(例えば、”01”)を記憶装置21に送信する。
【0029】
記憶装置21は、アドレス変換回路23からアドレス信号を受信し、このアドレスに処理装置22から受信した情報を記憶する。上記の例の場合、処理装置22は、アドレス”00”に”コードレス電話11”という情報を書き込むべくアドレス信号を送信したが、実際にはアドレス”01”に”コードレス電話11”という情報を記憶することとなる。
【0030】
処理装置22は、以上の動作を繰り返して、呼び出すコードレス電話として記憶すべき情報を全て記憶装置21に記憶する。
【0031】
図3に、アドレス変換回路23におけるアドレス変換の例を示す。図3の左図は、左側の変換前アドレスが右側の変換後アドレスに変換されるという変換則を示している。図3の中央図は、処理装置22が指示したアドレスと情報の対応であるが、変換則にしたがいアドレスが変換されるため、実際には図3右図に示す対応で情報が記憶装置21に書き込まれる。
【0032】
また、変換則は呼び出し処理が行われた後に変更される。例えば、呼び出すべき複数のコードレス電話を全て呼び出した後に変更される。したがって、次のナースコール時においては、前回のナースコール時の変換則とは異なる変換則によってコードレス電話の情報が記憶装置21に書き込まれる。変換則の変更は、複数のコードレス電話を全て呼び出したときではなく、いずれかのコードレス電話が応答したときや、通話が完了したとき、または次のナースコール時に処理装置22が記憶装置21に情報を書き込む前に行ってもよい。また、ナースコールの度に変換則を変更するのではなく、ナースコールが複数回行われる度に変換則を変更してもよい。
【0033】
変換則を変更する場合、まず、中央処理装置5が変換則を変更すべきタイミングか否かを判断し(例えば、複数のコードレス電話を全て呼び出したか否か等を判断し)、変更すべきならば変換則変更命令を処理装置22に送信する。さらに処理装置22がアドレス変更回路23に変換則変更命令を送信し、変換則変更命令を受信したアドレス変換回路23が変換則を変更する。
【0034】
変換則は、各アドレスに記憶される情報が読み出される順番に偏りがないように順次変更される。例えば、”07”を”00”として変換した場合、処理装置22がアドレス”07”に記憶すべく送信した情報が最初に読み出されることになるので、次に変換則を変更するときは”06”を”00”に変換するような変更が望ましい。変換則を変更する場合、このような変更を繰り返す。また、変換則は、図4に示すように、変換の前後でアドレスが変換しないものであってもよい。
【0035】
処理装置22は、情報を記憶装置21に書き込んだ後に、書き込んだ情報を読み出す。呼び出すコードレス電話の情報を処理装置22が記憶装置21から読み出すときの各部の動作の例について説明する。まず、処理装置22が、読み出すコードレス電話の情報のアドレス信号(例えば、アドレス信号”00”)と読み出し信号をアドレス変換回路23に送信する。アドレス信号を受信したアドレス変換回路23は、読み出し信号を受信しているのでアドレス信号を変換せず、そのまま記憶装置21に送信する。
【0036】
また、処理装置22は、記憶装置21に対しても読み出し信号を送信する。アドレス信号と読み出し信号を受信した記憶装置21は、そのアドレスに記憶したコードレス電話の情報を処理装置22に送信する。記憶装置21が受信するアドレス信号は、処理装置22が送信したアドレス信号と同一である。したがって、上記の例の場合、アドレス”00”に記憶したコードレス電話の情報を処理装置22に送信する。
【0037】
処理装置22は、記憶装置21から受信した情報をインタフェース回路20に送信する。処理装置22は、以上の動作を繰り返して、記憶装置21から呼び出すべきコードレス電話の情報を全て読み出してインタフェース回路20に送信する。
【0038】
上記のような、記憶装置21への書き込みおよび記憶装置21からの読み出しを行った場合、処理装置22が書き込む情報の順序と読み出す情報の順序は原則として異なる。(図4に示す変換の前後でアドレスが変換しない変換則を用いた場合は異ならない。)図3に示す例において、アドレスを”00”から昇順に割り当てる場合、処理装置22は”コードレス電話11”の情報から書き込むが、”コードレス電話18”から読み出す。この読み出し順序は、変換則によって変わり、また変換則はナースコールの度に変更される。したがって、ナースコール親機3から受信するコードレス電話の情報の順序が同じであっても、ナースコールの度に呼び出すコードレス電話の順序を変えることができ、その結果、特定のコードレス電話を持った看護婦等に負荷が集中することはなくなる。
【0039】
なお、一回目のナースコールと二回目のナースコールで呼び出すコードレス電話が異なる場合や、呼び出すコードレス電話の数が変化する場合であっても、アドレス変換回路23の動作は変わらない。例えば、一回目にコードレス電話11ないしコードレス電話18を呼び出し、二回目に別のコードレス電話を呼び出しても、二回目のナースコールでは一回目と二回目の間に変更された変換則にしたがってアドレス変換を行う。また、一回目にコードレス電話11ないしコードレス電話16を呼び出し、二回目にコードレス電話11ないしコードレス電話18を呼び出す場合であっても、一回目には例えば図3に示す変換則にしたがい、二回目は変更された変換則にしたがいアドレスを変換する。
【0040】
本発明において、処理装置22は、従来の技術と同様の動作を行っている。すなわち、受信した順番にコードレス電話の情報をアドレス信号とともに送信して、記憶装置21に書き込み、書き込み時のアドレス順にコードレス電話の情報を読み出すという動作は従来と変わらない。しかし、アドレス変更回路23によって書き込み時のアドレスを変更することで、ナースコールの度に呼び出すコードレス電話の順序を変えることができる。したがって、ナースコールインタフェース回路6がアドレス変換回路23を備える構成とすれば、処理装置22の書き込みおよび読み出しの制御は変更する必要はない。
【0041】
続いて、アドレス変換回路23の構成について説明する。図5は、アドレス変換回路23の実施の一形態を示すブロック図である。アドレス変換回路23は、アドレス選択部30、アドレス変換部31、順序変更制御部32により構成される。
【0042】
アドレス変換部31は、アドレスバス25を介して処理装置22からアドレス信号を受信し、変換則にしたがい受信したアドレス信号を変換する。続いて、変換後のアドレス信号をアドレス選択部30に送信する。変換則は、順序変更制御部32により変更される。
【0043】
アドレス選択部30は、処理装置22からアドレス信号および書き込み信号または読み出し信号を受信し、また、アドレス変換部31から変換したアドレス信号を受信する。アドレス選択部30は、書き込み信号を受信した場合はアドレス変換部31から受信した変換後のアドレス信号を選択し、記憶装置21に送信する。また、読み出し信号を受信した場合は処理装置22から受信したアドレス信号を選択し、記憶装置21に送信する。
【0044】
順序変更制御部32は、中央処理装置5が送信した変換則変更命令を、処理装置22を介して受信したときに、アドレス変換部31の変換則を変更する。変換則変更命令は、アドレスバス25を介して流されるが、変換則変更命令を流す命令バスを設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、ナースコールシステムは、ナースコール親機から入力された呼び出すべき端末の情報を入力順に記憶し、記憶したときの順序とは別の順序で情報を読み出し、情報を読み出す順番を定める規則を変更する構成とした。したがって、毎回同じ順番で端末を呼び出すのではなく、順番を変えて端末を呼び出すので、端末の呼び出しに対応する看護婦等の負荷を分散することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるナースコールシステムの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】ナースコールインタフェース回路の実施の一形態を示すブロック図である。
【図3】アドレス変換の例を示す説明図である。
【図4】変換の前後でアドレスが変換しない変換則の例を示す説明図である。
【図5】アドレス変換回路の実施の一形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
6 ナースコールインタフェース回路
20 インタフェース回路
21 記憶装置
22 処理装置
23 アドレス変換回路
24 データバス
25 アドレスバス
26 制御バス
30 アドレス選択部
31 アドレス変換部
32 順序変更制御部

Claims (2)

  1. 複数のナースコール子機が接続されたナースコール親機と、複数の端末が無線で接続された無線基地局と、交換機とからなるナースコールシステムであって、
    前記交換機は、呼び出す複数の端末の情報がナースコール親機から入力される入力手段と、
    無線基地局に接続されるコードレス電話基地局インタフェース回路と、
    入力手段に入力された複数の端末の順序を呼び出し順序に変更し、呼び出し順序で端末の情報をコードレス電話基地局インタフェース回路に送信する端末情報順序変更手段と、
    端末情報順序変更手段がコードレス電話基地局インタフェース回路に送信した順番に端末を呼び出す端末呼び出し手段とを備え、
    端末情報順序変更手段は、
    入力手段に入力された順番に各端末の情報にアドレスを割り当てるアドレス割り当て手段と、
    アドレスを変換する規則である変換則にしたがってアドレス割り当て手段によって各端末の情報に割り当てられたアドレスを変換し変換後のアドレスに各端末の情報を記憶する情報書き込み手段と、
    情報書き込み手段が記憶した情報をアドレス割り当て手段が割り当てるアドレスの順番に読み出す情報読み出し手段と、
    情報読み出し手段が読み出した端末の情報を受信し、コードレス電話基地局インタフェース回路に送信する手段と、
    変換則を変更する手段とを備えたことを
    特徴とするナースコールシステム。
  2. 変換則を変更する手段は、ナースコール子機がナースコールを行う度に変換則を変更することを特徴とする請求項1記載のナースコールシステム。
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