JP3572856B2 - 換気扇 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の換気を排気により行なう換気扇に関するものであり、特に、直接外気に面しない箇所に取付けて居室や廊下や収納スペースの換気を行なう換気扇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、室内の換気は例えば実開昭62―22436号公報に示されているような構成の換気扇が多く用いられてきた。この種の換気扇は、外壁等の仕切構造を隔てて屋外に臨むような室の換気を行なう装置であり、図24に示すように角筒状の本体枠70の中心線上にモーター71がモーターフレームにより固定されている。本体枠70の吸込側の開口部側にはベルマウス72が設けられ、モーター71の回転軸に装着されたプロペラ式の羽根車73がベルマウス72に囲まれた位置で回転するようになっている。本体枠70の吹出側の開口部には上下に重なり合いを持つ数枚のブレードにより構成された開閉シャッター74が設けられ、本体枠70の吸込側の開口部は、室内側に装着される通風可能に構成されたグリル75で被覆されている。
【0003】
このような換気扇は、仕切構造76に開設された室内外に通じる開口部に木枠を取付け、この木枠に本体枠70を、開閉シャッター74側を屋外側に向けて挿入することにより取付けられ、羽根車73の回転により室内の空気をグリル75を経て吸込み、開放した開閉シャッター74を経て屋外へ直接排出することにより、換気機能を果たす。
【0004】
仕切構造76に開口部を設けるだけでは、室内と屋外とを連通させることができないような場所には、上述したような換気扇は適用できないため、例えば実開昭60―65540号公報に示されているようなダクト用換気扇が用いられてきた。この種のダクト用換気扇は、図25に示すように換気扇本体80の吐出口にダクト接続口81が備えられ、ダクト接続口81と屋外とをダクト82を介して連絡させるように構成されている。
【0005】
このようなダクト用換気扇は、天井裏等に設置されることが多く、天井面に臨んだ吸込口から室内の空気を吸込み、換気扇本体80の一側に設けた吐出口から吹出させるため、換気扇本体80内には多翼式の羽根車による遠心式送風機が組込まれている。天井裏への取付けは、遠心式送風機を採用していることから外形も質量も大きく、直接に天井構造には支持させることができないため、図25に示すように天井裏の構造体から予め垂下させたアンカーボルト83に吊金具を介して吊り固定させることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の換気扇において、プロペラ式の羽根車73によるものは、小型で軽量な構成のため取付けは容易であるが、取付場所に制約があり、直接屋外に面する外壁等の仕切構造76以外の例えば、天井裏空間と室とを仕切る、直接屋外に面しない天井等の仕切構造には取付けることができない。窓が大型化する傾向にある今日的な建築様式にあっては、屋外に面する仕切構造の面積は減少する傾向にあり、設置スペースの確保が難しくなっているうえ、窓に近接した位置では給排気が短絡するショートサーキットも起り易くなる。
【0007】
また、軸方向にそのまま排気するため、開閉シャッター74も複数枚の重なり合いを持つブレードの回動により開閉する構成となり、構成が複雑なうえ閉止時にブレード同士の衝突による衝突音が発生するといった問題の他にも、室外側にはウエザーカバー等の突出量の大きな風雨防止部材が必要になり、建物の外観性も損ない勝ちであるといった問題もある。そして、高気密化する傾向にある今日的な建物では、低風圧の換気扇では運転中に騒音が急激に増大するサージングを起し易い。
【0008】
一方、ダクト用換気扇は、直接屋外に面する外壁等の仕切構造以外の場所にも取付けることができ、外観性もよいものの、外形も質量も大きいためアンカーボルト83等により吊り支持させなくてはならず、施工性は良くない。また、天井裏の小屋組構造の空間を、船底天井として縮小し、その分室内空間を広げるようにした構造の建物には、上記したプロペラ式の羽根車73による換気扇も、ダクト用換気扇も傾斜した船底天井には設置することができない。
【0009】
本発明は上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、その課題とするところは、施工性がよく、取付場所の制約の少ない換気扇を得ることであり、その外観性や機能を向上させることであり、製作性の向上により換気扇のコストを低減させることであり、換気に係る排気側の空気流を有効利用できる利用範囲の広い換気扇を得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
内外を仕切る仕切構造を貫通して設けられ、一端が吸込側として室内側に開口し、他端が吹出側として室外側に開口する筒状の風胴の吹出側の開口部に、この開口部より平面積の大きいガイドプレートを開口部から離反する対向位置に保持させ、ガイドプレートと風胴の吹出側との間に半径方向に開口する吐出口を構成し、ガイドプレートに風胴内に中心線方向に向って回転軸が突入するようにモーターを取付け、このモーターの回転軸に風胴内で回転し、風胴の吸込側の開口部から吐出口に向う空気流を形成するプロペラ式の羽根車を装着するとともに、ガイドプレートの室外側面にコンデンサ等の電気部品を集約して配設し、ガイドプレートに取付けたモーターの突出部分とともにガイドプレートの室外側を被覆するカバーにより一括して被覆する手段を採用する。
【0011】
内外を仕切る仕切構造を貫通して設けられ、一端が吸込側として室内側に開口し、他端が吹出側として室外側に開口する筒状の風胴の吹出側の開口部に、この開口部より平面積の大きいガイドプレートを開口部から離反する対向位置に保持させ、ガイドプレートと風胴の吹出側との間に半径方向に開口する吐出口を構成し、ガイドプレートに風胴内に中心線方向に向って回転軸が突入するようにモーターを取付け、このモーターの回転軸に風胴内で回転し、風胴の吸込側の開口部から吐出口に向う空気流を形成するプロペラ式の羽根車を装着するとともに、ガイドプレートにはその全体を被覆し、ガイドプレートに対して中心線方向にスライドして吐出口を開閉するスライドシャッターを設ける手段を採用する。
【0012】
内外を仕切る仕切構造を貫通して設けられ、一端が吸込側として室内側に開口し、他端が吹出側として室外側に開口する筒状の風胴の吹出側の開口部に、この開口部より平面積の大きいガイドプレートを開口部から離反する対向位置に保持させ、ガイドプレートと風胴の吹出側との間に半径方向に開口する吐出口を構成し、ガイドプレートに風胴内に中心線方向に向って回転軸が突入するようにモーターを取付け、このモーターの回転軸に風胴内で回転し、その風胴の吸込側の開口部から吐出口に向う空気流を形成するプロペラ式の羽根車を装着するとともに、ガイドプレートの室外側面にコンデンサ等の電気部品を集約して配設し、ガイドプレートにはガイドプレートとともにモーター及び電気部品の全体を一括して被覆し、ガイドプレートに対して中心線方向にスライドして吐出口を開閉するスライドシャッターを設ける手段を採用する。
【0013】
また、スライドシャッターを、吐出口を閉止する方向に常時付勢する弾性部材を含む摺動構造によりスライド可能に構成するとともに、モーターへの通電により起動してスライドシャッターを弾性部材の付勢に抗してスライドさせ、吐出口を開放させる電動式のシャッター駆動手段を備える手段を採用する。
【0014】
さらに、摺動構造を、モーターを囲む3箇所以上の箇所に構成する手段を採用する。
【0015】
またさらに、スライドシャッターの吐出口側の端部をR形状に形成する手段を採用する。
【0016】
さらにまた、吐出口の一部を形成するガイドプレートの端縁に、R形状の出隅部を形成して室外側へ張出す周側壁を設ける手段を採用する。
【0017】
また、スライドシャッターの吐出口側の端部をR形状に形成し、吐出口の一部を形成するガイドプレートの端縁にR形状の出隅部を形成して室外側へ張出す周側壁を設け、スライドシャッターの開放時には上記スライドシャッターのR形状の端部がガイドプレートの端縁から退離する位置になるようにする手段を採用する。
【0018】
さらに、吐出口を半径方向の全周にわたって開口させる手段を採用する。
【0019】
またさらに、吐出口を半径方向の全周における一部に開口させる手段を採用する。
【0020】
さらにまた、吐出口からの仕切構造の面に対する空気流の吹出し展開角度を45度以下の角度にする手段を採用する。
【0021】
また、仕切構造の室外側の面に吐出口が臨むように構成する手段を採用する。
【0022】
さらに、風胴内に、羽根車を囲むベルマウスを備える手段を採用する。
【0023】
またさらに、ベルマウスの吐出側の輪郭形状を吐出角度がほぼ40度〜60度の範囲になる放物線状にする手段を採用する。
【0024】
さらにまた、ベルマウスを、吸込側と吐出側とに分割構成する手段を採用する。
【0025】
また、ベルマウスを中空構造とし、このベルマウスの内部の空所を電気部品の装着部分とする手段を採用する。
【0026】
さらに、ガイドプレートを、そのガイドプレートに一体に設けた数本の取付脚によって風胴の室外側に保持させるとともに、取付脚にモーター等に電源を供給するための速結端子とリード線とを外部から配設し得る収納構造を一体に形成する手段を採用する。
【0027】
またさらに、シャッター駆動手段を、ガイドプレートの室外側面上に起伏可能に装着され、起立によりスライドシャッターの背面を押圧して開放側へスライドさせるクランクと、このクランクをワイヤーの巻上げにより起立させる巻取装置とにより構成する手段を採用する。
【0028】
さらにまた、クランクを、ガイドプレートの背面に形成したリブを押圧するようにする手段を採用する。
【0029】
また、風胴の室内側の開口部の室内側に、その開口部の開口方向とほぼ同じ方向に開口した吸込口を持つグリルを備える手段を採用する。
【0030】
さらに、風胴の室内側の開口部の室内側に、その開口部に対して周方向に開口した吸込口を持つグリルを備える手段を採用する。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に示すこの実施の形態1の換気扇は、室内Aと室外Bとを仕切る仕切構造1を貫通して設けられ、一端が吸込側として室内側に開口し、他端が吹出側として室外側に開口する四角筒状(円筒状でも構わない)の風胴2を備えている。この風胴2の室内側の開口部には外方へ張出すフランジ3が形成され、このフランジ3に風胴2の開口部を室内側において覆うグリル4が着脱可能に装着される。グリル4は、室内側と風胴2の開口部とを連通させる吸込口5を有し、図1に示すように吸込口5が開口部の開口方向とほぼ同じ方向に開口したもの又は、図2に示すような開口部に対して周方向に吸込口5が開口したもののいずれかを選択的に装着することができる。
【0032】
風胴2の室外側の開口部側には当該部の風胴2内をなだらかな曲面をもって絞るベルマウス6が一体に構成され、ベルマウス6の室外側の周縁により風胴2の吹出側の開口部が囲まれた形態となっている。ベルマウス6の口縁で囲まれる風胴2の吹出側の開口部には、この開口部より平面積の大きい円盤状(方形盤状でも構わない)のガイドプレート7が当該開口部から離反する対向位置に円柱状の四本の取付脚8により保持されている。各取付脚8はガイドプレート7に一体に形成され、その各自由端側に設けられた取付穴においてベルマウス6の口縁にそれぞれねじ付けされる。
【0033】
ガイドプレート7の室内側の面とこれに対向するベルマウス6の吹出側の口縁との間は、風胴2の開口部に半径方向に連絡する全周にわたって外部に開放する遠心ディフューザー風路9が構成されている。ガイドプレート7の周縁には室外側に立上がる補強のための周側壁10が形成され、この周側壁10とガイドプレート7の周端とによる出隅部はR形状11に仕上げられ、ベルマウス6の口縁部分とにより遠心ディフューザー風路9の外部への開放端である吐出口12が、半径方向に全周にわたって構成されている。出隅部のR形状11は、吐出口12から吹出される排気流を円滑に流し、衝突により発生する騒音を低減する。
【0034】
ガイドプレート7の中央部には円形のモーター取付穴13が開けられていて、このモーター取付穴13に室外側から、風胴2内の中心線上に回転軸14が突入するようにモーター15が挿入され、モーター外殻のフランジにおいてガイドプレート7上にねじにより固定されている。モーター15の回転軸14には風胴2のベルマウス6に囲まれた位置で回転し、風胴2の吸込側の開口部から吐出口12に向う空気流を形成するプロペラ式の羽根車16が着脱可能に装着されている。ガイドプレート7の室外側には、モーター15の突出部17を除く周側壁10に囲まれた広い面積が確保できるため、コンデンサ等、動作に必要な電気部品を収容することができる。この場合には、ガイドプレート7の室外側のモーター15を囲む部分に電気部品を掛止めできる係止突起等の構造を一体に形成し、電気部品に必要な結線作業を全て施した後に、電気部品を係止突起等に係止させるようにすれば、組立てが平易にでき作業性も向上する。プロペラ式の羽根車16による軸流送風機では、ある程度吐出口12を狭めても大きな送風量の減少は生じにくいので、ガイドプレート7と風胴2との間隔は狭くてよく、吐出口12からの吹出し流速を速くすることができる。
【0035】
本実施の形態の換気扇は、直接外気に面しない仕切構造1に取付けて当該仕切構造1で仕切られた居室や廊下或いは収納スペース等の換気を実施することができる。例えば、図1及び図3に示すように天井板等の構造が室内と天井裏空間18とを仕切る仕切構造1である場合、仕切構造1に風胴2を挿入させうる角形の開口部を開け、開口部の天井裏側の口縁に設けた野縁19に、開口部に室内側から挿入した風胴2のフランジ3をねじにより締め固定し、室内側にグリル4を装着すればよい。
【0036】
モーター15に通電すれば、風胴2のベルマウス6内でプロペラ式の羽根車16が回転し、室内Aの天井側の空気がグリル4の吸込口5から風胴2内に吸込まれ、羽根車16の回転により速度と圧力が加えられ、ガイドプレート7とベルマウス6の口縁による遠心ディフューザー風路9により半径方向に方向変換され吐出口12から放射状に排出される。このとき、遠心ディフューザー風路9により遠心力も昇圧に利用されることになるため、軸方向に流れる一般的なプロペラファンよりも高静圧な送風性能が得られる。吐出口12から吹出した排気流は、仕切構造1の背面に沿って層状に流れ、軒部分に形成されている換気孔20又は隙間から屋外へ排気される(図3参照)。
【0037】
上記のようにこの換気扇は、室内Aの空気を吸込み当該室の室内外を仕切る仕切構造1の室外側の面に沿って排気し、室内Aの換気を行なうものである。室内外を仕切る仕切構造1の室外側の面に沿って層状の排気流を形成すると、仕切構造1が日射や熱気の影響を受けている場合に、排気流が仕切構造1を冷却し室内側への熱輻射を効果的に抑制することができる。例えば、夏場における戸建て住宅等では日射により屋根温度は最高70℃にも上昇し、屋根裏の天井裏空間18の温度は60℃を越えることもある。
【0038】
このように天井裏空間18の温度が上昇すると、天井裏空間18に接する天井面の温度も40℃以上になることが多い。このような状況では仕切構造1である天井構造により仕切られた室内Aの温度も上昇するばかりでなく、仕切構造1からの熱輻射により熱気が室内に篭り居住空間としての室内Aはとても不快な環境になる。室内Aの温度がそれほど高くない場合であっても、天井構造や西日が直射する外壁等の仕切構造1が体温以上になっていると、それに接する室内Aにおいては熱気を感じ不快感を醸す。
【0039】
本実施の形態で示した換気扇は、こうした仕切構造1により媒介される室内Aの熱気を換気に伴う排気流を利用して効果的に抑制することができる。例えば、図3に示すように天井裏空間18と室内Aとを仕切る仕切構造1が背面の天井裏空間18の熱気により、室内に熱気を生じさせているような場合、換気扇を運転させると、吸込まれた室内Aの空気が排気流として仕切構造1の天井裏空間18側の面に沿って層状に流れ、軒部分に形成されている換気孔20又は隙間から屋外へ排気されることになる。天井裏空間18の空気は暖気化しているため屋根側に向い勝ちであり、さらに排気流により持ち上げられるようにして屋根側に押しやられ、仕切構造1には接触し難くなる。室内空気である排気流と屋根裏の天井裏空間18の空気とには温度差があり、混ざりにくく両者間には離層に近いものが形成されることになる。
【0040】
仕切構造1の天井裏空間18側の面に沿って流れる排気流は、天井裏空間18の暖気を排斥しつつ熱を奪い、仕切構造1からも熱を奪い屋外へ排出する。従って、仕切構造1は熱気を室内に及ぼさない程度にまで速やかに冷却され、天井裏空間18からの熱輻射も抑制し、室内Aの熱気を小風量の換気と、それに基づく排気流とにより解消することができる。このように、熱気抜きが行なわれると、仕切構造1からの熱輻射が低減し、室内Aの居住性はすこぶる改善される。また、体感温度も下がることから、換気運転をしていないときよりも冷房の設定温度を高くでき、省エネルギーにも寄与することができる。このような熱気抜き機能は、西日に晒される外壁が室内外を仕切る仕切構造1である場合や、階下が駐車場となっていて地面からの照り返しが床側にあり、床構造が室内外を仕切る仕切構造1である場合にも果たしうる。このような場合には、外壁や床構造に対して換気扇を設け、排気流を外壁や床構造の室外側の面に沿って流すようにすればよい。これにより、排気流により日射や照り返しを受ける面が冷却され、室内側の熱気を換気しながら解消することができる。
【0041】
室内Aの熱気を排除するには、暖気が室内Aの上方に滞留しやすいことから仕切構造1が天井構造であるような場合には、室内Aの空気を仕切構造1の室内側に沿った方向から吸込むようにすることも有効である。図2に示すような吸込口5が風胴2の室内側の開口部の開口方向に対して周方向に開口したグリル4を装着すれば、室内Aの上方に滞留した暖気を仕切構造1の室内側に沿った方向から吸込み排除することができ、室内Aの熱気の排除に実効があがる。ただし、図1に示すような風胴2の室内側の開口部の開口方向とほぼ同じ方向に吸込口5が開口したグリル4を装着した場合でも、仕切構造1からより離反した比較的低い温度の室内空気を吸込み、この空気による排気流で仕切構造1の熱を奪うことになり、室内の熱気の排除には有効である。
【0042】
上述のように本実施の形態の換気扇は羽根車16がプロペラ式であり、遠心式送風機より軽量で小型に構成でき、天井への取付けにおいてもアンカーボルト等により吊り支持する必要もなく、施工性が良いうえ取付け場所の制約も少ない。例えば、図4に示すような勾配のある船底天井21が仕切構造1であっても、なんら施工上において固有の対応をはかることなく取付けることができる。勿論、換気機能を主機能とした換気扇本来の利用の仕方もできるが、室内外を仕切る仕切構造1が直接外気に接しない箇所で、仕切構造1により室内Aに熱気が生じるような室に対する換気扇として利用することにより、その換気に伴う排気流を室内Aの熱気抜きに有効に利用できる利用範囲の広い換気扇となる。また、高気密住宅に適用しても高静圧な送風特性を持つためサージングが起りにくい利点もある。
【0043】
天井裏空間18の昇温による室内Aの熱気の排除を効果的に行なうには、先にも述べたように天井裏空間18の仕切構造1側の面に沿う排気流の層を形成することが重要である。仕切構造1は天井板に図1に示すように断熱材22を設置して構成されることが多く、その全体の厚みは、80mm〜200mm又はそれ以上になることもある。風胴2の中心線方向の寸法を100mm〜150mm程度に設定しておけば、こうした仕切構造1の厚さに対応することができ、吐出口12が仕切構造1の裏面に臨んで開口するようにすることができる。
【0044】
また、吐出口12からの仕切構造1の室外側の面に対する排気流の吹出し展開角度θは、図5に示すように仕切構造1を冷却するうえからは45度以下の角度が必要であり、これを越える吹出し展開角度θでは実効がなくなる。最も有効な吹出し展開角度θは0度近くであるが、実際には換気扇の構成や送風特性或いは仕切構造1の構造により、平行な整った排気流を形成できないことが多い。こうした事柄を勘案した場合、吹出し展開角度θは30度以下に設定することが実用的である。この吹出し展開角度θは、ベルマウス6の吐出側の輪郭形状を吐出角度がほぼ40度〜60度の範囲になる放物線状23にすることにより実現することができる。ベルマウス6を吐出角度がほぼ40度〜60度の範囲になる放物線状23にすると、単純な円弧形状にした場合に比べプロペラ式の羽根車16による吐出流れは、羽根車16内で遠心方向の成分を持ち易くなるため、一層高静圧な送風性能が得られ、高気密住宅に対する適用でも一層サージングがおきにくくなる。
【0045】
実施の形態2.
図6はこの実施の形態2の換気扇を示した断面図である。図面からも分るようにこの換気扇は実施の形態1で示したガイドプレート7の室外側をカバー24で被覆したものであり、カバー24に係る構成以外は実施の形態1のものと同じである。従って、実施の形態1のものと同じ部分については実施の形態1のものと同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。
【0046】
実施の形態1の換気扇ではガイドプレート7は室外側に露出していて、ガイドプレート7に取付けたモーター15の外殻の一部も突出部17となって露出している。従って、取付け状態ではガイドプレート7が天井裏空間18や屋外等に呈出することになり、塵埃に晒されたり風雨に晒されたりすることになる。特に、ガイドプレート7の室外側の面に電気部品を配設する場合には、これらを塵埃や風雨から保護する必要があり、また、建物の外表側にガイドプレート7が臨むような場合には、建物の外観性を損なわないようにガイドプレート7の外観性を向上させる必要がある。
【0047】
本実施の形態2の換気扇は、ガイドプレート7の室内側面と出隅部のR形状11の機能を妨害しないように、このR形状11を覆うことなく残して全体をカバー24で被覆している。カバー24はプラスチックの一体成形物として構成され、ガイドプレート7の周側壁10に取付筒部25を外嵌めし、ねじ等によって周側壁10に着脱可能に装着されている。カバー24全体の形状は球面状の容器状や、平底の浅底容器状等に形成することができ、カバー24により塵埃防止機能や風雨侵入防止機能を簡素な構成により換気扇に付与することができる。建物の外表側にカバー24が呈出する場合には、カバー24の外表が意匠面となるので、ランプシェードのように梨地や乳白色等に全体を仕上げることにより、外観性を大いに向上させることができる。
【0048】
この他、カバー24の取付筒部25の一部をベルマウス6の口縁まで部分的に延出させ、この部分についての吐出口12を閉止するようにすることもできる。このような構成を採用することにより、排気方向に指向性を持たせることができ、室内Aにおける仕切構造1の片隅に換気扇を取付けて機能させることが可能になり、また、屋外に呈出する取付け形態では吐出口12の上側を閉止することにより、従来使われてきたフード状のウエザーカバーの機能を具備させることが可能になる。これ以外の構成及び機能並びに利点は実施の形態1のものと同じである。
【0049】
実施の形態3.
図7〜図15はこの実施の形態3の換気扇を示したものである。図面からも分るようにこの換気扇の基本部分の構成は、実施の形態1で示したものと同じであり、実施の形態2のものと同様に、ガイドプレート7の室外側をカバーで被覆したものである。従って、実施の形態1,2のものと同じ部分については実施の形態1,2のものと同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。
【0050】
ガイドプレート7の室外側をカバーで被覆することの実効性は実施の形態2で説明したとおりである。この実施の形態3は、カバーを可動に構成して必要により吐出口12を開閉できるスライドシャッター26として構成したものである。即ち、実施の形態2で示したカバー24の取付筒部25の中心線方向の長さを全体に長く構成して吐出口12を開閉するシャッター部27として構成し、カバー全体をガイドプレート7に対して中心線方向にスライドできるようにしたものである。吐出口12は周方向に開口しているため、複数枚の重なり合いを持つブレードの連動機構による従来の開閉シャッターによらず、カバー24でもあるスライドシャッター26の直線的な摺動により一括して吐出口12全体を開閉することができる。
【0051】
本実施の形態の換気扇では、スライドシャッター26を、そのシャッター部27の口縁がベルマウス6の口縁に当り、吐出口12を閉止する方向に常時付勢する弾性部材としてのコイルバネ28を含む摺動構造29により、ガイドプレート7に対してスライド可能に構成している。そして、換気扇の運転開始とともに吐出口12を開放させる必要があることから、羽根車16を回転させるモーター15への通電により起動してスライドシャッター26をコイルバネ28の付勢に抗してスライドさせ、吐出口12を開放させる電動式のシャッター駆動手段30を備えている。
【0052】
摺動構造29は、図9,10に示すようにガイドプレート7側の筒部31と、スライドシャッター26側の摺動軸32及び、筒部31と摺動軸32間にバネ力を作用するコイルバネ28とを主体として構成されている。筒部31は、ガイドプレート7の室外側の面にモーター取付穴13を囲むように間隔をおいて図11に示すように三箇所に一体に突設されていて、その各室外側は軸受部となる内筒33が一体形成されたジャケット管構造に構成され、室外側はそのまま開放している。摺動軸32は、各筒部31に対応するスライドシャッター26の室内側の面から室内側にそれぞれ突出していて、それぞれの外周には内筒33内を円滑に摺動させるための数条のリブ34が中心線方向に平行に設けられている。
【0053】
各摺動軸32の自由端側にはスプリングキャップ35をねじ固定するためのねじ孔36が設けられている(図9参照)。コイルバネ28は、各内筒33に挿通させた筒部31内の各摺動軸32回りに装着され、一端は内筒33と筒部31との間の部分に、他端は摺動軸32の端部に装着されたスプリングキャップ35にそれぞれ保持され、圧縮状態に組付けられている。各コイルバネ28の拡張方向のバネ力は、スプリングキャップ35を介してそれぞれの摺動軸32を各筒部31内に引き込む方向に常時作用していて、このバネ力によりスライドシャッター26は、そのシャッター部27に続く段部がガイドプレート7の周側壁10の端面に当接する位置に引き寄せられている(図7,10参照)。
【0054】
シャッター駆動手段30は、図11,12に示すようにガイドプレート7の室外側の面上に一体成形された支持構造37に回動可能に装架され、起立状態ではスライドシャッター26の背面に形成されたリブ38を押圧し、倒伏状態ではスライドシャッター26への押圧を解除するクランク39と、このクランク39をワイヤー40の巻上げにより起立させる巻取装置41とにより構成されている。クランク39は金属の線材から曲げ形成され、中央にはスライドシャッター26の背面に形成されたリブ38を押圧するコ状のアーム部42が、両端には支持構造37に回動可能に支持される回転軸部43が設けられ、一方の回転軸部43寄りの部分にはワイヤー40を連結する操作アーム44がU字状に曲げ形成されている。クランク39を支持する支持構造37はモーター取付穴13を跨ぐように二つずつ並んで設けられ、内側の各支持構造37は各回転軸部43の中間を係合溝45により受承し、外側の各支持構造37は各回転軸部43の軸端を回転可能に保持して、クランク39を両持ち支持している。
【0055】
巻取装置41は、図11,13に示すようにガイドプレート7の室外側の面におけるクランク39の操作アーム44に対向する位置に取付けられ、減速モーター46を駆動源としてクランク39の操作アーム44に連結されたワイヤー40を巻取り、クランク39のコ状のアーム部42を起立させる。減速モーター46は、途中に摩擦クラッチなどのトルクリミッターを有する減速用のギヤトレーンを内設した構成であり、その出力軸に装着された巻取ローラー47にクランク39の操作アーム44に連結されたワイヤー40の一端が連結されている。巻取ローラー47が一方向に回転すると、ワイヤー40が巻き取られていき、これに伴ってクランク39の操作アーム44が減速モーター46側に引張られ、クランク39が旋回してアーム部42を起立させることになる。コンデンサー48や減速モーター46などの電気部品は、必要な結線を全て施した後に、ガイドプレート7の室外側の面に形成された掛止突起49やねじを使ってガイドプレート7の室外側の面に装着されている。
【0056】
なお、シャッター駆動手段30としては、例えばパンタグラフ機構とリンクを利用したものや、スライドシャッター26側に回り止めしたナットを装着し、ガイドプレート7側にモータードライブによるねじ棒を設けて、このねじ棒をナットにねじ嵌合させる構成等を適用することもできる。また、スライドシャッター26のシャッター部27の端部に図14に示すように吸音パットやシール性のあるパッキン50を装着することにより、スライドシャッター26の閉止音を殆ど無くすことや、スライドシャッター26が屋外へ臨む場合に閉止時の防雨機能を向上させることができる。実施の形態2で述べたように、半径方向について一部を閉止する必要がある場合には、ガイドプレート7に当該位置の吐出口12を閉止する、周側壁10を反対側に延出させた封止部を形成すればよい。
【0057】
本実施の形態の換気扇においては、停止状態では吐出口12はスライドシャッター26のシャッター部27により外周部において図7に示すように閉止されている。即ち、各摺動構造29のコイルバネ28のバネ力によりスライドシャッター26はガイドプレート7側に引き寄せられており、シャッター部27の端縁はベルマウス6の口縁に当接している。従って、この状態では、換気扇が外部の騒音の伝播する経路となったり、外風の吹込み経路や室外の塵埃が室内へ侵入する経路となったりしない。運転スイッチの投入により羽根車16を回転させるモーター15への通電が実施されると、巻取装置41もともに起動しその減速モーター46が回転する。
【0058】
減速モーター46が回転すると巻取ローラー47がワイヤー40を巻き取る方向に回転してワイヤー40を巻き取り、これとともにクランク39の操作アーム44が引張られクランク39が回動してアーム部42が起立していき、スライドシャッター26の背面のリブ38をコイルバネ28の付勢に抗して押圧し、ガイドプレート7から離反する軸方向にスライドシャッター26を移動させる。これにより逐次、吐出口12は開放されていき、やがて図8に示すように全開になる。スライドシャッター26の開放側への移動は、減速モーター46の回転量の調節により、シャッター部27の端面がガイドプレート7の出隅部のR形状11の部分を抜け出した位置で停止され、その位置に保持される。ただし、スライドシャッター26のシャッター部27の端縁を図15に示すようにガイドプレート7のR形状11と同様のR形状11に形成することによりガイドプレート7側のR形状11を抜け出させる必要はなくなるので、スライドシャッター26の開放側への移動量は若干少なくすることができ、しかも開放移動中のシャッター部27の端部が吐出口12を開放していく間の吐出口12からの排気流の衝突による騒音を低減することができる。スライドシャッター26のスライドにより実施の形態1で示したような換気機能や熱気抜き機能を果たさせることができる。
【0059】
運転スイッチが開放されると、減速モーター46への通電も断たれ、スライドシャッター26は各コイルバネ28による引戻し力を即座に受け、それまで押圧していたクランク39を押付けてクランク39を倒伏側へ回動させながら初期の吐出口12を完全に閉止する位置にまで速やかに移動する。この間、巻取ローラー47はワイヤー40を巻戻す方向に回転してワイヤー40を巻取り、初期の状態に復帰する。このように、本実施の形態の換気扇では、実施の形態2で示したカバー24と同様の機能を果たすスライドシャッター26により、非運転時の室内外の閉鎖度が向上する。スライドシャッター26は、風胴2の中心線方向に動いて吐出口12を一括して開閉するものであるため、複数枚の重なり合うブレードによる回動式の開閉シャッターより構成が簡素になる。また、閉止時にブレード同士が衝突して発生する衝突音もなくすことができ、室外側からの外観性も向上する。
【0060】
コイルバネ28を含む摺動構造29やクランク39によるシャッター駆動手段30は構成が簡素であり、スライドシャッター26の開閉動作を円滑に行なわせることができる。特に、摺動構造29をモーター取付穴13の回りに三箇所以上設けることにより、スライドシャッター26の摺動時の安定性が増し、例えば船底天井21や垂直な仕切構造1に取付けてもスライドシャッター26の自重による傾きや、質量のアンバランスによる傾きができず、より開閉動作をバランスよく円滑に行なわせることができる。また、スライドシャッター26の背面に形成した補強を兼ねるリブ38をクランク39のアーム部42が押圧して、スライドシャッター26をスライドさせるように構成しているので、例えばスライドシャッター26が球面形状であっても適用でき、しかも摩擦の少ない当り面で広範に押圧力を作用させることができ、円滑な開閉が実現する。これ以外の基本的な機能や利点は実施の形態1,2のものと同じである。
【0061】
実施の形態4.
図16〜18はこの実施の形態4の換気扇を示したものである。図面からも分るようにこの換気扇の基本部分の構成は、実施の形態1,3で示したものと同じである。従って、実施の形態1,3のものと同じ部分については実施の形態1,3のものと同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。
【0062】
本実施の形態の換気扇は、実施の形態1,2,3で示した換気扇におけるガイドプレート7の取付脚8に、モーター15等に電源を供給するための速結端子51とリード線52とを外部から配設し得る収納構造を一体に形成したものである。取付脚8の一本又は数本に対し、その全長にわたり上下の開放したリード線収納用の収納筒部53が一体成形されている。この収納筒部53には外側からリード線52を挿入することができるように長溝54が全長にわたって形成されている。取付脚8の取付穴のある自由端側における収納筒部53の延長上には、速結端子51を抱き込み保持するコの字状の端子収納部55が一体成形されている。端子収納部55の対向する二面には、速結端子51に形成されている掛止構造56に係合して速結端子51を端子収納部55内に保持する係合部57が形成されている。一方、ベルマウス6は内部が電気部品の装着部分として中空に構成され、その取付脚8の端部が当る口縁には、取付脚8の端子収納部55に保持させた速結端子51を端子収納部55とともに挿通させうる挿入口58が開けられている。
【0063】
ガイドプレート7の室外側の面には全ての結線を施したコンデンサー48や減速モーター46等の電気部品が集約して配設され、結線の完了したリード線52と速結端子51が、取付脚8に配設される。即ち、リード線52は長溝54から収納筒部53内に配索され、その端に接続された速結端子51が、端子収納部55に保持される。この状態で各取付脚8をベルマウス6の口縁にねじ付けにして、ガイドプレート7を風胴2に組付ける。端子収納部55に保持された速結端子51は端子収納部55とともに挿入口58からベルマウス6の内部の電気部品の装着部分である空間に保持される。速結端子51に対する電源供給のための配線の接続は、ベルマウス6の電気部品の装着部分に対応する位置に設けられた配線口(図示しない)において行なわれる。
【0064】
上述のように本実施の形態の換気扇では、電気部品をガイドプレート7の面を有効に利用してまとまりよくコンパクトに配設でき、全ての組立作業及び結線作業の終了したガイドプレート7を風胴2にねじ固定するだけで組立てることができる。ガイドプレート7の組付けにおいては、挿入口58が取付脚8の位置決めの目安となり、挿入口58に挿入した速結端子51とこれを保持した端子収納部55が、取付脚8をねじ締めする際の仮固定機能を果たすため組付け作業は容易である。従って、この換気扇は結線作業や組立作業がし易く作業能率も良く、コストの低減を推進することができる。また、リード線52や速結端子51を、特別な保護部品なしに換気による空気流に含まれる塵埃から保護することができ、ベルマウス6の内部を電気部品の装着部分として有効に利用することにより、換気扇をコンパクトに構成することができる。これ以外の基本的な機能や利点は実施の形態1,2,3のものと同じである。
【0065】
実施の形態5.
図19はこの実施の形態5の換気扇を示した断面図である。図面からも分るようにこの換気扇の基本部分の構成は、実施の形態1,2,3,4で示したものと同じである。従って、実施の形態1,2,3,4のものと同じ部分については実施の形態1,2,3,4のものと同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。
【0066】
本実施の形態の換気扇は、風胴2のベルマウス6を吐出側と吸込側とに分割構成したものである。吐出側のベルマウス部59は、中空のベルマウス6の吐出側の半分を構成し、風胴2の一端側に風胴2に一体に形成されている。吸込側のベルマウス部60は中空のベルマウス6の吸込側の半分を構成し、別部品として形成されている。吸込側のベルマウス部60は吐出側のベルマウス部59に密着する当り面を持つ円弧状部分に半径方向に膨出する取付部61を有する。取付部61は風胴2の内壁面に内接する角形に形成され、その外周には取付用のフック62が数個設けられ、風胴2側に形成された角穴状の係合部にフック62を掛止めることにより風胴2に取付けることができる。
【0067】
吸込側のベルマウス部60を取付部61のフック62により風胴2内に装着することにより、吐出側と吸込側の各ベルマウス部59,60は当り面で密着し、上述の実施の形態で示したようなベルマウス6となる。このように、ベルマウス6を分割構成にすることにより、ベルマウス6の内部を電気部品の装着部分として広範に利用することができ、気流を乱し騒音の原因ともなる風胴2内に突出する電気部品をなくすことも可能になる。ベルマウス6内に収納できる電気部品としては、速結端子51の他、各種のセンサー類、回路基板、引紐スイッチなどを挙げることができ、これらはベルマウス6に覆われるため塵埃に対する特別な対策も講じなくても済む。なお、吸込側のベルマウス部60の風胴2への取付けはねじを使って行なうこともできるが、フック62の係合部への掛止めによる仕方のほうが作業性がよいうえ、風胴2内に突出部もできず都合がよい。これ以外の基本的な機能や利点は実施の形態1,2,3,4のものと同じである。
【0068】
実施の形態6.
図20はこの実施の形態6の換気扇を示した断面構成図である。本実施の形態の換気扇は、上記各実施の形態の換気扇におけるガイドプレート7の室内側に空気溜め63を設けたものである。空気溜め63はガイドプレート7の風胴2の室外側の開口部に対向する位置に球面状の凹部として形成されている。このような空気溜め63を設けることにより、羽根車16から吹出した排気流が一旦空気溜め63に溜まり、その球面状の表面に沿って吐出口12に向うことになり、吐出口12からの排気流を仕切構造1の室外側の面に沿って流し易くなる。
【0069】
実施の形態7.
図21はこの実施の形態7の換気扇を示した背面構成図である。本実施の形態の換気扇は、上記各実施の形態の換気扇における羽根車16を、遠心式の羽根車で構成したものである。遠心式の羽根車16による換気扇は、全体が大型化し施工性は低下するものの、吸込み方向と直角の方向へ排気流を吹出させるには好都合である。本実施の形態では、吹出し気流の乱れを整流し半径方向の一部に吐出口12を開口させた送風機ケーシング64を、風胴2の室外側の開口部に旋回可能に装着した回転盤65に固定し、回転盤65をモーター66により回転又は揺動させるように構成している。このように構成した換気扇も仕切構造1の室外側の面に沿う排気流を形成でき、室内の熱気抜き機能を果たしうる。
【0070】
なお、仕切構造1の室外側の面に沿う排気流を形成する熱気抜き機能を主とする換気扇としては、図22に示すような吹出し気流が半径方向成分を多く持つ斜流式の羽根車16により送風部分を構成してもよく、また、図23に示すようなラインフローファンで構成してもよい。
【0071】
【発明の効果】
工性がよく、取付場所の制約も少なく、排気側の空気流を有効利用できる外観性の良い換気扇が得られる。
【0072】
工性がよく、取付場所の制約も少なく、排気側の空気流を有効利用できる外観性も非運転時の密閉性も良い、機能の優れた換気扇が得られる。
【0073】
工性がよく、取付場所の制約も少なく、排気側の空気流を有効利用できる外観性も非運転時の密閉性も良い、コンパクトで組立性のよい機能の優れた換気扇が得られる。
【0074】
また、スライドシャッターの開閉機能が向上する。
【0075】
さらに、スライドシャッターのバランスが良くなり、円滑な開閉動作を実現できる。
【0076】
またさらに、スライドシャッターによる騒音の発生を防止できる。
【0077】
さらにまた、ガイドプレートの補強及びその端縁による騒音の発生を防止できる。
【0078】
また、ガイドプレートの補強及びその端縁による騒音の発生を防止でき、スライドシャッターによる騒音の発生も防止できる。
【0079】
さらに、排気側の空気流の有効利用性が増す。
【0080】
またさらに、排気側の空気流の有効利用性と、取付け場所に対する適用性が増す。
【0081】
さらにまた、排気側の空気流の有効利用性が一層増す。
【0082】
また、排気側の空気流の有効利用性が一層増す。
【0083】
さらに、送風性能が向上する。
【0084】
またさらに、高静圧な送風性能が得られサージングが発生しにくくなる。
【0085】
さらにまた、ベルマウスの形成が容易になる。
【0086】
また、電気部品を特別な部品を用いることなく、余分なスペースを設けることなく塵埃から保護できる。
【0087】
さらに、電気部品の組付け性が向上する。
【0088】
またさらに、シャッター駆動手段を機能的で簡素な構成にすることができる。
【0089】
さらにまた、スライドシャッターの開閉が円滑になる。
【0090】
また、外観性と換気機能が向上する。
【0091】
さらに、外観性が向上し、吸込側の空気流の有効利用性も増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の換気扇を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1の換気扇のグリルを示す断面図である。
【図3】実施の形態1の換気扇の取付け状態の一例を示す説明図である。
【図4】実施の形態1の換気扇の取付け状態の一例を示す説明図である。
【図5】実施の形態1の換気扇の吹出し展開角度を示す説明図である。
【図6】実施の形態2の換気扇を示す縦断面図である。
【図7】実施の形態3の停止状態の換気扇を示す縦断面図である。
【図8】実施の形態3の運転状態の換気扇を示す縦断面図である。
【図9】実施の形態3の換気扇の摺動構造を分解して示す断面図である。
【図10】実施の形態3の換気扇の摺動構造を示す断面図である。
【図11】実施の形態3の換気扇のガイドプレートの平面構成図である。
【図12】実施の形態3のシャッター駆動手段のクランクを示す構成図である。
【図13】実施の形態3のシャッター駆動手段を示す構成図である。
【図14】実施の形態3の換気扇におけるスライドシャッターの端部の構成を示す部分断面図である。
【図15】実施の形態3の換気扇におけるスライドシャッターの端部の構成を示す部分断面図である。
【図16】実施の形態4の換気扇を分解状態で示す縦断面図である。
【図17】実施の形態4の換気扇のガイドプレートの取付脚の構成を示す構成図である。
【図18】実施の形態4の換気扇のガイドプレートの取付脚を示す構成図である。
【図19】実施の形態5の換気扇を示す縦断面図である。
【図20】実施の形態6の換気扇を示す断面構成図である。
【図21】実施の形態7の換気扇を示す背面構成図である。
【図22】実施の形態7の他の換気扇を示す構成図である。
【図23】実施の形態7の他の換気扇を示す構成図である。
【図24】従来の換気扇を示す断面図である。
【図25】従来の換気扇を取付け状態で示す側面図である。
【符号の説明】
1 仕切構造、 2 風胴、 4 グリル、 5 吸込口、 6 ベルマウス、 7 ガイドプレート、 8 取付脚、 10 周側壁、 11 R形状、 12 吐出口、 14 回転軸、 15 モーター、 16 羽根車、 23 放物線状、 24 カバー、 26 スライドシャッター、 27 シャッター部、 28 コイルバネ、 29 摺動構造、 30 シャッター駆動手段、 38 リブ、 39 クランク、 40 ワイヤー、 41 巻取装置、 48 コンデンサー、 51 速結端子、 52 リード線、 53 収納筒部、 55 端子収納部、 59 ベルマウス部、 60 ベルマウス部。

Claims (21)

  1. 室内外を仕切る仕切構造を貫通して設けられ、一端が吸込側として室内側に開口し、他端が吹出側として室外側に開口する筒状の風胴の吹出側の開口部に、この開口部より平面積の大きいガイドプレートを当該開口部から離反する対向位置に保持させ、このガイドプレートと上記風胴の吹出側との間に半径方向に開口する吐出口を構成し、上記ガイドプレートに上記風胴内に中心線方向に向って回転軸が突入するようにモーターを取付け、このモーターの回転軸に上記風胴内で回転し、その風胴の吸込側の開口部から上記吐出口に向う空気流を形成するプロペラ式の羽根車を装着するとともに、上記ガイドプレートの室外側面にコンデンサ等の電気部品を集約して配設し、上記ガイドプレートに取付けた上記モーターの突出部分とともにガイドプレートの室外側を被覆するカバーにより一括して被覆した換気扇。
  2. 室内外を仕切る仕切構造を貫通して設けられ、一端が吸込側として室内側に開口し、他端が吹出側として室外側に開口する筒状の風胴の吹出側の開口部に、この開口部より平面積の大きいガイドプレートを当該開口部から離反する対向位置に保持させ、このガイドプレートと上記風胴の吹出側との間に半径方向に開口する吐出口を構成し、上記ガイドプレートに上記風胴内に中心線方向に向って回転軸が突入するようにモーターを取付け、このモーターの回転軸に上記風胴内で回転し、その風胴の吸込側の開口部から上記吐出口に向う空気流を形成するプロペラ式の羽根車を装着するとともに、上記ガイドプレートには当該ガイドプレート全体を被覆し、そのガイドプレートに対して中心線方向にスライドして上記吐出口を開閉するスライドシャッターを設けた換気扇。
  3. 室内外を仕切る仕切構造を貫通して設けられ、一端が吸込側として室内側に開口し、他端が吹出側として室外側に開口する筒状の風胴の吹出側の開口部に、この開口部より平面積の大きいガイドプレートを当該開口部から離反する対向位置に保持させ、このガイドプレートと上記風胴の吹出側との間に半径方向に開口する吐出口を構成し、上記ガイドプレートに上記風胴内に中心線方向に向って回転軸が突入するようにモーターを取付け、このモーターの回転軸に上記風胴内で回転し、その風胴の吸込側の開口部から上記吐出口に向う空気流を形成するプロペラ式の羽根車を装着するとともに、上記ガイドプレートの室外側面にコンデンサ等の電気部品を集約して配設し、このガイドプレートには当該ガイドプレートとともに上記モーター及び電気部品の全体を一括して被覆し、そのガイドプレートに対して中心線方向にスライドして上記吐出口を開閉するスライドシャッターを設けた換気扇。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の換気扇であって、スライドシャッターを、吐出口を閉止する方向に常時付勢する弾性部材を含む摺動構造によりスライド可能に構成するとともに、モーターへの通電により起動して上記スライドシャッターを上記弾性部材の付勢に抗してスライドさせ、吐出口を開放させる電動式のシャッター駆動手段を備えた換気扇。
  5. 請求項4に記載の換気扇であって、摺動構造をモーターを囲む3箇所以上の箇所に構成した換気扇。
  6. 請求項2〜請求項5までのいずれかに記載の換気扇であって、スライドシャッターの吐出口側の端部をR形状に形成した換気扇。
  7. 請求項1〜請求項6までのいずれかに記載の換気扇であって、吐出口の一部を形成するガイドプレートの端縁にR形状の出隅部を形成して室外側へ張出す周側壁を設けた換気扇。
  8. 請求項2〜請求項6までのいずれかに記載の換気扇であって、スライドシャッターの吐出口側の端部をR形状に形成し、吐出口の一部を形成するガイドプレートの端縁にR形状の出隅部を形成して室外側へ張出す周側壁を設け、上記スライドシャッターの開放時には上記スライドシャッターのR形状の端部が上記ガイドプレートの端縁から退離する位置になるようにした換気扇。
  9. 請求項1〜請求項8までのいずれかに記載の換気扇であって、吐出口を半径方向の全周にわたって開口させた換気扇。
  10. 請求項1〜請求項8までのいずれかに記載の換気扇であって、吐出口を半径方向の全周における一部に開口させた換気扇。
  11. 請求項1〜請求項10までのいずれかに記載の換気扇であって、吐出口からの仕切構造の面に対する空気流の吹出し展開角度を45度以下の角度にした換気扇。
  12. 請求項1〜請求項11までのいずれかに記載の換気扇であって、仕切構造の室外側の面に吐出口が臨むように構成した換気扇。
  13. 請求項1〜請求項10までのいずれかに記載の換気扇であって、風胴内に羽根車を囲むベルマウスを備えた換気扇。
  14. 請求項13に記載の換気扇であって、ベルマウスの吐出側の輪郭形状を吐出角度がほぼ40度〜60度の範囲になる放物線状にした換気扇。
  15. 請求項13又は請求項14のいずれかに記載の換気扇であって、ベルマウスを吸込側と吐出側とに分割構成した換気扇。
  16. 請求項13〜請求項15までのいずれかに記載の換気扇であって、ベルマウスを中空構造とし、このベルマウスの内部の空所を電気部品の装着部分とした換気扇。
  17. 請求項2〜請求項16までのいずれかに記載の換気扇であって、ガイドプレートをそのガイドプレートに一体に設けた数本の取付脚によって風胴の室外側に保持させるとともに、その取付脚にモーター等に電源を供給するための速結端子とリード線とを外部から配設し得る収納構造を一体に形成した換気扇。
  18. 請求項4〜請求項17までのいずれかに記載の換気扇であって、シャッター駆動手段を、ガイドプレートの室外側面上に起伏可能に装着され、起立によりスライドシャッターの背面を押圧して開放側へスライドさせるクランクと、このクランクをワイヤーの巻上げにより起立させる巻取装置とにより構成した換気扇。
  19. 請求項18に記載の換気扇であって、クランクがガイドプレートの背面に形成したリブを押圧するようにした換気扇。
  20. 請求項1〜請求項19までのいずれかに記載の換気扇であって、風胴の室内側の開口部の室内側に、その開口部の開口方向とほぼ同じ方向に開口した吸込口を持つグリルを備えた換気扇。
  21. 請求項1〜請求項19までのいずれかに記載の換気扇であって、風胴の室内側の開口部の室内側に、その開口部に対して周方向に開口した吸込口を持つグリルを備えた換気扇。
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